JPH044467Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、建築物の窓や出入口等に設置される
ブラインドカーテンに用いるスラツトに係り、特
にスラツトの複数個を垂直方向に連結する連結構
造に関するものである。

［従来の技術］ 従来、ブラインドカーテンに用いるスラツトの
連結構造には例えば第３図及び第４図に示すよう
な構成のものが知られている。

上記構成では、スラツト１は矩冊形状に形成さ
れて、その複数個が外面１ａ側を互いに水平又は
垂直に回転自在にした状態で垂直方向に配設され
ている。

各スラツト１は、その両端に例えばスラツトピ
ース等を介してクランクピン２の一端部２ａが固
定されていて、このクランクピン２の他端部２ｂ
は、リンク機構３のリンク板４が軸着されその先
端はリンク板４から突出させてある。

リンク機構７は、１枚のリンク板４に１枚のリ
ンク板５を回動自在に連結して１個のリンクユニ
ツト６を形成し、このリンクユニツト６を複数個
垂直方向に連結して複数個のスラツト１を互いに
連結している。

また、クランクピン２の他端部２ｂの先端に、
クランクアーム７の基部７ａが固着されていて、
このクランクアーム７は、スラツト１の外面１ａ
に対して所定角度傾斜するように配設されてい
る。

クランクアーム７の先端部７ｂには、係合突起
８が設けられていて、この係合突起８は開閉ガイ
ド９の案内溝１０に滑動自在に係合してある。

そして、最下部のスラツト１に取付けたクラン
クピン２の他端部２ｂ側には昇降板１１が取付け
てある。

また、開閉ガイド９は、第４図に示すように図
示しない窓や出入口等の側縁部に取付けた一対の
箱状の側枠１２，１２内に横方向に移動操作自在
として設置されている。

側枠１２，１２の上部は、駆動源としてのモー
タＭを収納したケース１３で橋絡されていて、モ
ータＭは駆動軸１４に連動連結されこの駆動軸１
４の両端にはスプロケツト１５，１５が設けられ
ている。

各スプロケツト１５にはチエン１６の上端部が
掛けられ、その下端部は昇降板１１に取付けられ
ている。

ブラインドカーテン１７は、チエン１６の作動
により昇降板１１とリンク機構３及びクランクア
ーム７を昇降させ、これらの昇降を介して各クラ
ンクピン２を昇降させ各スラツト１を昇降させる
ようになつている。

そして、開閉ガイド９の横方向移動により、ク
ランクアーム７を回動させ、これらの回動を介し
て各クランクピン２を回動させて各スラツト１を
水平状態から垂直状態へ回動させてブラインドカ
ーテン１７を開閉させている。

［考案が解決しようとする問題点］ ところが、上記構成のブラインドカーテン用ス
ラツトの連結構造では、クランクピン２はリンク
機構３に直接連結させているので、クランクピン
２には下方のスラツト１等の重量がリンク機構３
を介して直接作用する。

従つて、スラツト１を回動するためには大きな
回転トルクを用いないとクランクピン２が回動し
難いという問題があつた。

また、回転トルクは上方程大きく、下方は小さ
いのでクランクピン２の回動は一定の回転トルク
では円滑に行えないという問題もあつた。

［考案の目的］ 本考案は上記の問題点を解決するためになされ
たものであり、その目的はクランクピンの回動に
下方に位置するスラツトの重量を作用させないよ
うにしたブラインドカーテン用スラツトの連結構
造を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的を達成するため、本考案に係るブライ
ンドカーテン用スラツトの連結構造は、両端にク
ランクピン２０を固定したスラツト１の複数個を
垂直状態に連結して配列するとともに、前記クラ
ンクピン２０をリンク機構４０に連結して前記各
スラツト１を回動自在に連結してなるブラインド
カーテン用スラツトの連結構造において、前記ク
ランクピン２０の外周にスペーサリング３０を外
装し、該スペーサリング３０を介して前記クラン
クピン２０を前記リンク機構４０に連結したこと
を特徴としている。

［作用］ 上記構成によつて、スペーサリング３０がその
下方に位置するスラツト等の重量をリンク機構４
０を介して吸収するので、クランクピン２０には
スラツト等の重量は作用しなくなる。

よつて、クランクピン２０はこのクランクピン
が取付けられたスラツトを回動させる回転トルク
のみを受ければ良く円滑かつ確実に回動できる。

［実施例］ 以下、本考案を図面を参照して説明する。

第１図及び第２図には本考案の一実施例が示さ
れている。

なお、本実施例では上記の従来例と同一ないし
均等な部材及び部位には同一の符号を付しその説
明は省略する。

本考案に係るブラインドカーテン用スラツトの
連結構造では、矩冊状のスラツト１が複数個、外
面１ａ側を互いに平行にかつ水平又は垂直な状態
にして垂直方向に配設されている。

各スラツト１の左端部にはクランクピン２０の
一端部２１が図示しない例えばスラツトピースを
介して固定されていて、図示しないスラツト１の
右端部にも同様にクランクピン２０の一端部２１
が固定されている。

クランクピン２０の他端部２２は、小径部２３
を備え、この小径部２３にスペーサリング３０を
回動自在に嵌装させるとともに、他端部２２の先
端をクランクアーム７の基部７ａに固着させてあ
る。

スペーサリング３０は、その内径が小径部２３
の外径よりも大きく、外径が他端部２２の外径よ
りも小さく、長さが小径部２３よりも短い円筒状
に形成されている。

このスペーサリング３０には、リンク機構４０
が回動自在、換言すれば折たたみ及び伸展自在に
連結されている。

リンク機構４０は、第１図に示すように、上方
のスペーサリング３０に回動自在に連結した一対
の上部クランク板４１と、下方のスペーサリング
３０の回動自在に連結した一対の下部クランク板
４２とを回動自在に軸４３で連結してリンクユニ
ツト４５を形成し、このリンクユニツト４５を複
数個垂直方向に連結して形成されている。

また、各下部クランク板４２の下部には、下部
クランク板４２の前面部を外方に折曲げたストツ
パー４４を設けて、ストツパー４４に上部クラン
ク板４１の前面部を当接させその回動を規制する
ように設定されている。

次に、以上説明した構成における作用について
説明する。

上記構成によつて、スペーサリング３０の内径
とクランクピン２０の小径部２３の外径との間に
は微細な間隙が存在するので、クランクピン２０
にはその下方に位置するスラツト１等の重量は直
接作用しない。

従つて、スラツト１を回動するための回転トル
クは１つのスラツト１を回転させるだけの回転ト
ルクで良い。

しかも、この回転トルクは上部のスラツト１の
場合も下部のスラツト１の場合でも一定である。

［考案の効果］ 以上説明したように、本考案はクランクピンの
外周にスペーサリングを嵌装し、該スペーサリン
グを介してクランクをリンク機構に連結したこと
を特徴としている。

従つて、本考案によれば上部に位置するスラツ
トに取付けたクランクピンには下方に位置するス
ラツト等の重量は直接に作用しない。

このため、各スラツトを回動させるために必要
なクランクピンの回転トルクは、上部の場合も下
部の場合でも差異のない同一回転トルクで良い。

よつて、各スラツトの回動は従来よりも小さい
回転トルクで円滑に回動できるのでブラインドカ
ーテンの操作が容易となり信頼性が著しく向上す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係るブラインドカーテン用
スラツトの連結構造の一実施例を示す要部の正面
図、第２図は第１図の要部の拡大断面図、第３図
は従来例の斜視図、第４図は従来例によるスラツ
トを用いて構成されるブラインドカーテンの斜視
図である。 １……スラツト、２０……クランクピン、２２
……他端部、３０……スペーサリング、４０……
リンク機構。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 両端にクランクピン２０を固定したスラツト１
   の複数個を垂直方向に連結して配列するととも
   に、 前記クランクピン２０をリンク機構４０に連結
   して前記各スラツト１を回動自在に連結してなる
   ブラインドカーテン用スラツトの連結構造におい
   て、 前記クランクピン２０の外周にスペーサリング
   ３０を外装し、該スペーサリング３０を介して前
   記クランクピン２０を前記リンク機構４０に連結
   したことを特徴とするブラインドカーテン用スラ
   ツトの連結構造。