JPH0671885U - ブラインド組み付け障子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラインド組み付け障子に関し、框組の見込
み方向寸法を大きくしたり、採光面積を犠牲にしたりす
ることなく、ブラインド昇降装置の耐久力を向上する。 【構成】 方形の框組２にブラインド３を内蔵した複層
ガラス４（ブラインドを組み付けたガラス）が装着さ
れ、ブラインド組み付け障子１とされる。ブラインド昇
降装置５の昇降コード駆動用シャフト１７が複層ガラス
側に軸架される一方、操作ギア１６が框７側に軸支さ
れ、前記の昇降コード駆動用シャフト１７と操作ギア１
６が継手２０で結合される。操作ギア１６のプーリー２
２に操作ロープ２４が、操作ギア１６を駆動可能に巻回
される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ブラインドを組み付けたガラスが框組に装着され、ブラインドを 手動で昇降できるブラインド組み付け障子に関する。

【０００２】

【従来技術】

ブラインドを組み付けたガラスを框組に装着した障子では、従来、ブラインド の昇降装置もすべてガラス側に組み込まれている。一方、ブラインドを昇降する 際には操作ロープを介して操作ギアを下方に引き下げようとする力が作用するの で、長期間の使用に耐えるよう、昇降装置を頑丈に構成する必要がある。

【０００３】 しかし、操作ギアとこれによって駆動される昇降用シャフトが共にガラス側に 組み付けられていると、框組障子において許容される見込み方向寸法が小さいこ とや、採光面積をできるだけ大きくしたいとの要望から、操作ギアや昇降用シャ フトを収納しているヘッドボックスを大きくすることが困難で、ブラインド昇降 装置の耐久力を充分に大きくできない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、框組障子の見込み方向寸法を大きくしたり、採光面積を犠牲にし たりすることなく、充分な耐久力を有するブラインド昇降装置を備えたブライン ド組み付け障子の提供を課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

方形の框組障子にブラインドを組み付けたガラスが装着され、ブラインド組み 付け障子とされる。 ブラインド昇降装置の昇降コード駆動用シャフトがガラス側に軸架され、一方 、操作ギアは框側に軸支され、これら昇降コード駆動用シャフトと操作ギアが継 手で結合される。 操作ギアを駆動できるよう、操作ロープがこのギアに巻回される。 継手をオルダム継手とすることは好ましい構造の一つである。

【０００６】

【作用】

ブラインドは障子の採光部を開閉する。 継手は、操作ギアの回転駆動力を昇降コード駆動用シャフトに伝達する。 昇降コード駆動用シャフトがガラス側に軸架され、一方、操作ギアが框側に軸 支された構成は、操作ロープを介して伝達される操作力の操作ギアを引き下げよ うとする力がブラインド昇降装置のガラス側構造に作用するのを防止する。

【０００７】

【実施例】

図１のブラインド組み付け障子１は、滑り出しタイプとして構成されており、 框組２とブラインド３を内蔵した複層ガラス４およびブラインド昇降装置５で構 成されている。ブラインド３を内蔵した複層ガラス４はブラインドを組み付けた ガラスの一態様である。

【０００８】 框組２は、左右の竪框６，７と上下の横框８，９を方形に組み付けて構成され 、複層ガラス４は内外のガラス１０，１１の間にブラインド（ベネシャンブライ ンド）３を内蔵している。ブラインド３は、ヘッドボックス１２、上下方向で平 行に配置された多数のスラット１３、ボトムレール１４およびこれらを上下方向 に結合したラダーテープ１５で構成され、これらが内外のガラス１０，１１の間 に配置され、ガラス１０，１１の対抗面に結露が生じないように密閉して封入さ れている。

【０００９】 ブラインド昇降装置５は、操作ギア１６、昇降コード駆動用シャフト１７、昇 降コード１８および継手２０（オルダム継手）を有する。 昇降コード１８は前記のシャフト１７に固定されたドラム１９に上端部が固定 されると共に各スラット１３を貫通して下端がボトムレール１５に固定されてい る。昇降コード駆動用シャフト１７は、ヘッドボックス１２の内部に回動可能に 軸架されている。

【００１０】 したがって、シャフト１７が正方向に駆動回転されると昇降コード１８が巻き 上げられ、ボトムレール１４の上昇と共にラダーテープ１５とスラット１３が上 昇される。、また、シャフト１７が逆方向に駆動回転されるとボトムレール１４ の重量で昇降コード１８が巻き戻され、ブラインド３は下降する。 このような構造と作動は従来のものと格別異ならない。なお、ブラインド３は 図示していないがラダーテープ１５を操作して各スラット１３の傾斜を変える遮 光量調整機構も有する。

【００１１】 操作ギア１６（図２）は、ブラケット２１とこれに回動可能に軸支されたプー リー２２で構成され、プーリー２２のブラインド３側の面に継手２０の駆動側部 材２０ａがねじ２３で固定されている。操作ギア１６は、ブラケット２１によっ て右縦框７の上部で昇降コード駆動用シャフト１７の一端と対応する位置に、プ ーリー２２の回転軸をシャフト１７の方向として固定されている（図３）。プー リー２２には操作ロープ２４が巻回され、その他端部は右縦框７の室内側面から 露出され、ロープ２４を介して手動で操作ギア１６を駆動できるようにされてい る。

【００１２】 符号２７は継手２０における駆動側部材２０ａのカバーであり、符号２８はサ ッシ枠の一部である。サッシ枠２８に当該ブラインド組み付け障子１が取り付け られる。 継手２０は、前記の駆動側部材２０ａとこれの嵌合溝２５に嵌め込まれる滑子 ２０ｂとからなり、滑子２０ｂは前記の昇降コード駆動用シャフト１７の一端に 嵌め込まれてねじ２６で相対回転がないように固定されている（図４）。

【００１３】 ブラインド３を内蔵した複層ガラス４を框組２に装着すると継手２３を介して 操作ギア１６と昇降コード駆動用シャフト１７が結合される。そこで、操作ロー プ２４で操作ギア１６を回動するとシャフト１７およびドラム１９が駆動されて ブラインド３を昇降することができる。この際、操作ロープ２４を介した操作力 のうち、操作ギア１６を引き下げる方向の成分はすべて右竪框７に支持され、回 転力のみが昇降コード駆動用シャフト１７に伝達される。したがって、複層ガラ ス４側において前記シャフトやその軸架構造をそれ程頑丈に構成しなくとも充分 な耐久性を持たせることができる。

【００１４】 継手２０としてオルダム継手を使用すると操作ギア１６におけるプーリー２２ の回転軸と昇降コード駆動用シャフト１７の回転軸が多少ずれていても、滑らか に回転を伝達することができるので、ブラインド３を内蔵した複層ガラス４を框 組２に装着するとき、その調整が容易である。

【００１５】 以上は一実施例であり、本考案は図示された具体的な構成に限定されない。継 手２０は、ブラインド３を内蔵した複層ガラス４が框組２に装着されるとき、框 側の操作ギア１６と昇降コード駆動用シャフト１７とを回転力に関して結合する ものであれば良い。 また、ブラインド組み付け障子１は滑り出しタイプに限らない。

【００１６】

【考案の効果】

ガラス側のブラインド昇降機構に過大な力が作用せず、ブラインド組み付け障 子におけるブラインド昇降装置の耐久性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】一部を分解し、また、破断して示す斜視図。

【図２】要部の断面図。

【図３】要部を分解して示す斜視図。

【図４】要部を分解して示す斜視図。

【符号の説明】

１ ブラインド組み付け障子 ２ 框組 ３ ブラインド ４ 複層ガラス ５ ブラインド昇降装置 ６ 左竪框 ７ 右縦框 ８ 上横枠 ９ 下横枠 １０ 内ガラス １１ 外ガラス １２ ヘッドボックス １３ スラット １４ ボトムレール １５ ラダーテープ １６ 操作ギア １７ 昇降コード駆動用シャフト １８ 昇降コード １９ ドラム ２０ 継手 ２０ａ 駆動側部材 ２０ｂ 滑子 ２１ ブラケット ２２ プーリー ２３ ねじ ２４ 操作ロープ ２５ 嵌合溝 ２６ ねじ ２７ カバー ２８ サッシ枠

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 方形の框組障子にブラインドが装着さ
   れ、ブラインド昇降装置の昇降コード駆動用シャフトが
   ガラス側に軸架される一方、操作ギアが框側に軸支され
   ており、前記の昇降コード駆動用シャフトと操作ギアが
   継手で結合され、操作ギアに操作ロープが操作ギアを駆
   動可能に巻回されていることを特徴としたブラインド組
   み付け障子。
2. 【請求項２】 継手がオルダム継手であることを特徴と
   した請求項１に記載したブラインド組み付け障子。