JPH0444279Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、プレスにおけるワークを工程間に搬
送する搬送アタツチメントの格納装置に関するも
のである。

従来の技術 ワークを工程間に搬送するには３次元運動する
一対のトランスフアバーにワークを把持する搬送
アタツチメント、例えばクランプ爪を設け、この
クランプ爪でワークを把持して工程間に搬送する
ようにしたものが知られている。

考案が解決しようとする問題点 前述のようであると、金型交換時に搬送アタツ
チメントが邪魔になり、金型とともにプレス外に
取り出すことが考えられるが、その様にするとプ
レス外での金型交換時に搬送アタツチメントが邪
魔になる。

問題点を解決するための手段及び作用 プレス１内外にボルスタ６を備えた移動ボルス
タ５を走行自在とし、このプレス１内に一対のト
ランスフアバー８，８を間隔を置いて配設し、こ
の一対のトランスフアバー８，８間にクロスバー
１０の長手方向両端部を着脱自在に連結し、かつ
そのクロスバー１０にバキユームカツパ１２を設
けて搬送アタツチメント９とし、前記ボルスタ６
におけるトランスバー８の長手方向の端部６ａ
に、前記クロスバー１０を支持する複数の受け台
１５をクロスバー１０と対向して突出位置と格納
位置とに上下摺動自在にそれぞれ取付け、この受
け台１５を上下摺動する上下動機構を設けたプレ
スにおけるワークの搬送アタツチメント格納装
置。

これにより、移動ボルスタ５をプレス１内に走
行した状態でクロスバー１０をトアンスフアバー
８より外すことでクロスバー１０を受け台１５上
に支持し、その状態で移動ボルスタ５をプレス１
外に走行することでワークの搬送アタツチメント
９を金型とともにプレス１外に移動できると共
に、受け台１５を格納位置に移動することで搬送
アタツチメント９をボルスタ６より下方に格納で
きる。

また、移動ボルスタ５をプレス１内に走行した
時には受け台１５を突出位置としてクロスバー１
０をトランスフアバー８に連結し、その後に受台
１５を格納位置とすることで金型と干渉したりす
ることがない。

実施例 プレス１はベツド２とクラウン３を図示しない
アプライトで連結し、クラウン３にスライド４を
上下動自在に設けたことであり、ベツド２には移
動ボルスタ５、ボルスタ６を介して金型７が設け
られていると共に、一対のトランスフアバー８，
８が３次元運動するように設けられ、一対のトラ
ンスフアバー８，８間には搬送アタツチメント９
が設けてある。

該搬送アタツチメント９は一対のトランスフア
バ８，８間にクロスバー１０の両端を回転機構１
４、連結機構１１で着脱自在に連結し、そのクロ
スバー１０にバキユームカツプ１２を設けたもの
であり、そのバキユームカツプ１２でワーク、例
えばパネル１３を吸着支持するようにしてある。

前記ボルスタ６のワーク搬送方向の端面６ａに
は一対の受け台１５がブラケツト１６を介して突
出位置と格納位置とに上下摺動自在に支承され、
各受け台１５にはラツク歯１７が長手方向に亘つ
て形成されていると共に、このラツク歯１７には
回転軸１８に固着した一対のピニオン１９，１９
が噛合していると共に、この回転軸１８はモータ
２０に連結してあり、各受け台１５の上部には前
記クロスバー１０を支持する凹部２１が形成され
ている。

このようであるから金型交換時には連結機構１
１を分離してクロスバー１０を一対のトランスフ
アバー８，８より分離して一対の受台１５の凹部
２１間に横架支持し、移動ボルスタ５を走行して
金型とともにプレス１外に移動する。

そして、モータ２０を回転してピニオン１９と
ラツク歯１７で受け台１５を格納位置に回動して
クロスバー１０をボルスタ６より下方に格納す
る。

これにより、プレス外での金型交換時にクロス
バー１０が邪魔にならないと共に、バキユームカ
ツプ１２を簡単に交換できる。

なお、回転軸１８は第５図に示すように傘歯車
２１，２２で縦軸２３に連結し、この縦軸２３を
ピニオン２４を介してラツク杆２５に連結し、そ
のラツク杆２５をシリンダ２６に連結し、シリン
ダ２６でラツク杆２５を往復動してピニオン２
４、傘歯車２１，２２で回動しても良いし、受け
台１５をシリンダでリンク機構を介するか、直接
上下移動しても良い。

つまり、受け台１５を上下動機構に連結して突
出位置と格納位置とに移動できるようにすれば良
い。

考案の効果 移動ボルスタ５をプレス１内に走行した状態で
クロスバー１０をトランスフアバー８より外すこ
とでクロスバー１０を受け台１５上に支持し、そ
の状態で移動ボルスタ５をプレス１外に走行する
ことでワークの搬送アタツチメント９を金型とと
もにプレス１外に移動できると共に、受け台１５
を格納位置に移動することで搬送アタツチメント
９をボルスタ６より下方に格納できる。

したがつて、プレス１外での金型作業時に搬送
アタツチメント９のクロスバー１０が邪魔になる
こともないし、バキユームカツプ１２を簡単に交
換できる。

また、移動ボルスタ５をプレス１内に走行した
時には受け台１５を突出位置としてクロスバー１
０をトランスフアバー８に連結し、その後に受け
台１５を格納位置とすることで金型と干渉したり
することがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は移動ボ
ルスタ部分の斜視図、第２図は詳細正面図、第３
図はプレスの全体図、第４図はワークの搬送アタ
ツチメントの斜視図、第５図は第２実施例の斜視
図である。 １はプレス、６はボルスタ、９は搬送アタツチ
メント、１５は受け台。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 プレス１内外にボルスタ６を備えた移動ボルス
   タ５を走行自在とし、このプレス１内に一対のト
   ランスフアバー８，８を間隔を置いて配設し、こ
   の一対のトランスフアバー８，８間にクロスバー
   １０の長手方向両端部を着脱自在に連結し、かつ
   そのクロスバー１０にバキユームカツパ１２を設
   けて搬送アタツチメント９とし、 前記ボルスタ６におけるトランスバー８の長手
   方向の端部６ａに、前記クロスバー１０を支持す
   る複数の受け台１５をクロスバー１０と対向して
   突出位置と格納位置とに上下摺動自在にそれぞれ
   取付け、この受け台１５を上下摺動する上下動機
   構を設けたことを特徴とするプレスにおけるワー
   クの搬送アタツチメント格納装置。