JPS5912115Y2 - 縦型成形機における金型交換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は縦型成形機における金型交換装置に係り、特に
型交換時に型の引き上げを行うことなく効率良く交換す
ることができるようにした金型交換装置に関するもので
ある。

金型で軽合金を鋳造したり合戊樹脂を或形する縦型戊形
機における金型の交換は、従来ではガイドレール上に台
車を付設し、台車に金型を載せて金型セット位置に搬入
、搬出して金型を交換している。

かかる従来手段は、金型の台車へのセット時、或は取外
し時に時間がかかり、又載せ変えに時間がかかり、作業
能率が悪く、更には台車への着脱作業も面倒である他、
金型も大小あり、台車との関係で金型の形状や大きさ等
が制約されるという不都合がある。

本考案は以上の如き不都合を改善すべくなされたもので
、その目的とする処は、戊形機基台に転輪付金型のガイ
ドレールを設け、これの外方に連絡レールを延設し、一
方連絡レール外方にはターンテーブルを配設してこれに
ガイドレールを付設し、ガイドレールには少くとも二個
の転輪付金型を案内載置収納し得る如くし、ターンテー
ブルの旋回動でガイドレールと連絡レールとを連結し、
ターンテーブルと基台との間で金型を交換し得る如くし
、金型の引き上げを要することなく、台車を必要とする
ことなく、迅速に、効率良く金型を交換し得る如くした
金型交換装置を提供するにある。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第１図は平面図を、第２図は戒形機基台の内側を見得る
如くした側面図である。

１は戊形機基台で、基台１の左右の部分２，２の対向す
る内端上部には前後方向へのガイドレール３，３が敷設
され、ガイドレール３，３の前後の部分は昇降可能な可
動部３ａ・・・とじ、この部分は左右、前後で四個所と
し、下に起設したりフタをなすシリンダユニット４・・
・のロツド４ａ上端で支持され、ガイドレール３，３の
進行端にはストツパ５，５が各付設されている。

基台１のガイドレール３，３の延長外方には支持台６上
を旋回動するターンテーブル７を設け、ターンテーブル
７は支持台６の中央部上に突出する垂直駆動軸８に連結
され、該軸８に設けたギヤ部９と支持台６上に付設した
シリンダ１０で駆動されるラックパー１１と噛合し、ラ
ックパー１１のストロークでターンテーブル７は旋回動
し、これに代えてモータで駆動軸をギヤ等を介して旋回
動させても良い。

ターンテーブル７の下には転輪１２・・・を付設し、転
輪１２・・・で支持台６上面６ａに支承され、旋回動を
行う。

ターンテーブル７上には二条の部材からなるガイドレー
ル１３． １３を付設し、レール１３． １３の長さ方
向両端部１３ ａ・・・は円板状ターンテーブル７の周
縁と同一か、或はこれより若干外方に延出され、レール
１３． １３はターンテーブル７上を横断する如く直線
状に設けられている。

そしてレール１３．１３間のターンテーブル７上には二
個のシリンダユニツ）− １４． １４がレールと平行
し、且つ夫々が互いに逆方向にロッド１４ ａを向ける
ように付設され、シリンダユニット１４， １４のロッ
ド１４ ａには鉤状の保合部１５を各備え、保合部１５
の各先端１５ａはテーパ状とし、これの手前に凹状部１
５ｂを備え、係合方向に付勢されつつロツド１４ ａ先
端に枢着１５ Ｃされている。

かかるレール１３． １３上に金型１６を載せ、金型１
６は四隅に四個の転輪１７・・・を備えてレール１３，
１３上を転動自在に構或するとともに、下面中央部に係
合杆１８を垂下設置し、以上の金型１６はレール１３，
１３の中央から左右に二個Ａ， Ｂ収納載置するものと
する。

以上のターンテーブル７と基台１間に連絡レール１９．
１９を設け、実施例では固定側の基台１のレール１３
，１３をターンテーブル７方向に延出して構或する。

次にその作用、効果を詳述すると、ターンテーブル７の
レール１３，１３のａ側を連絡レール１９． １９と接
続し、Ｃ側のシリンダ１４を駆動させてロツド１４ａを
第１図中右動させ、これにより係合部１５及び係合杆１
８を介して金型Ａをレール１３， １９に案内されて基
台１上のレール３上へ移送される。

金型Ａは前端部がストツパ５に衝突して前後方向を位置
決めされ、左右方向はレール３，３で位置決めされ、保
合部１５を外してロツド１４ ａを後退させる。

この位置で転輪１７・・・は可動レール部３ａ上に臨み
、リフタ４を下動させ、金型Ａの底面を部分２，２上に
載せ、セットする。

一方、基台１上の金型Ａはリフタ４の上動でレール３，
３上に載せられ、レール３， １９， １３でターンテ
ーブル７のａ側に搬出され、爾後ターンテーブル７を実
施例では１８０゜旋回動せしめ、ｂ側を連絡レール１９
に連結し、この方向にある金型Ｂをレール１９， １３
で基台１上に移送し、基台にセットする。

このようにターンテーブル７の旋回動で金型を交換し、
二個の金型は引き上げる必要がない 以上実施例を詳述したが、ターンテーブル７のレール１
３， １３を中央部迄放射状に三組、或は四組付設すれ
ば三個乃至四個の金型の交換が行え、かかる変更は本考
案の要旨内であり、又金型の駆動手段は上記に限られず
任意である。

以上で明らかな如く本考案によれば、金型を台車を必要
とすることなく交換することができ、台車への乗せ換え
、引き上げを必要とせず、迅速に、効率良く金型を交換
することができ、作業能率の向上を図ることができると
ともに、構造も基台にレールを設け、これに隣接してレ
ールを有するターンテーブルを設け、夫々を連絡し、金
型の駆動装置を設けるだけで簡易であり、更には作業も
簡易で安全に行い得る等多大の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は平面図
、第２図は側面図である。 尚図面中１は基台、３はガイドレール、７は夕一ンテー
ブル、１３はガイドレール、１４は搬出入用駆動手段、
１６は金型である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 転輪付金型を案内するガイドレールを備える戊形機基台
   と、これに隣接して設けられ、転輪付金型を少くとも二
   個案内載置収納し得る如くしたガイドレールを備え、且
   つ金型を基台との間を搬出人する駆動手段を備えるター
   ンテーブルと、基台、ターンテーブルのガイドレールを
   連結する如くこの間に配設された連絡レールとからなる
   ことを特徴とする縦型或形機における金型交換装置。