JPH0443614B2 - - Google Patents

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JPH0443614B2
JPH0443614B2 JP63073709A JP7370988A JPH0443614B2 JP H0443614 B2 JPH0443614 B2 JP H0443614B2 JP 63073709 A JP63073709 A JP 63073709A JP 7370988 A JP7370988 A JP 7370988A JP H0443614 B2 JPH0443614 B2 JP H0443614B2
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JP
Japan
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beverage
filling
head space
nitrogen gas
bubbling
Prior art date
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JP63073709A
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JPH01247038A (ja
Inventor
Mitsuo Tanioka
Naotake Harada
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は缶入りコーヒー飲料の製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来缶入りコーヒー飲料は充填温度90℃でホツ
トパツクを行うため95〜98℃で前殺菌を行い、缶
に充填巻締後115〜125℃、20〜25分間のレトルト
殺菌を行つている。
〔発明が解決すべき課題〕
ところが、この前殺菌工程において、コーヒー
豆中のタンパク質および脂肪成分の一部が加熱に
よりヘツドタンク、フイラータンク、フイラーバ
ルブ等の内面に焦げつき、この焦げた成分が剥離
して飲料中に異物として混入するため消費者のク
レームの原因となることがしばしば生じており、
また飲料に焦げ臭が付くという問題を生じてい
る。このようなコーヒー豆成分の焦げつきによる
コーヒー飲料中への異物混入や焦げ臭の発生を防
止するため、現状ではヘツドタンクその他焦げつ
きが発生する場所を充分洗浄するようにしている
が、この洗浄のため時間と手間を要し、装置の稼
働率を悪くしている。
また従来の方法では、充填温度の低下を防ぐた
め製造スタート前にあらかじめラインを90℃以上
の熱水で予備加熱する必要があるが、この予備加
熱は時間がかかり、特に冬期は多大の時間がかか
り作業効率が悪いという問題がある。
よつて、本発明の目的は、コーヒー飲料中のタ
ンパク質、脂肪成分等の焦げつきおよび予備加熱
に帰因する上記諸問題点を解決した新規な缶入り
低酸性飲料の製造方法を提供するにある。
〔課題を解決するための手段および作用〕
本発明者らは、研究と実験を重ねた結果、コー
ヒー飲料(以下単に飲料と略称する)を充填温度
70℃以下で缶に充填すれば上記課題を一挙に解決
することができるが、その際従来のホツトパツク
に比べて飲料のPHの低下およびスリーピース缶に
おいては缶のヘツドスペースの真空度の低下とい
う新たな問題が生じることが判つたので、飲料を
缶に充填する前に窒素ガス等不活性ガスによるバ
ブリングにより飲料のPHを所定範囲の値に調節
し、かつ缶に充填温度70℃以下で充填することに
より、またスリーピース缶の場合はさらに缶のヘ
ツドスペースに窒素ガスと蒸気の混合ガスを吹込
むことによつて所望の真空度を得ることにより、
これら新たに発生する問題を解決することができ
ることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、上記目的を達成する本発明の缶入り
コーヒー飲料の製造方法は、不活性ガスによるバ
ブリングにより飲料のPHを6.5〜7.0に調節した後
飲料を充填温度50〜70℃で缶に充填し、密封した
後レトルト殺菌することを特徴とするものであ
る。
また上記目的を達成する本発明の缶入りコーヒ
ー飲料の他の製造方法は、不活性ガスによるバブ
リングにより飲料のPHを6.5〜7.0に調節した後飲
料を充填温度50〜70℃で缶に充填し、缶のヘツド
スペースの真空度が25〜50cmHgになるようにヘ
ツドスペース内に窒素ガスと蒸気の混合ガスを吹
込み密封した後レトルト殺菌することを特徴とす
るものである。
コーヒー飲料、ココア、ミルクテイー等につい
ては、飲料の品質安定を計るため均質処理をする
が、その効果を上げるため50〜70℃で加熱する必
要がある。従つて、この一段階の加熱温度そのも
のが充填温度となる。ウーロン茶等均質処理を必
要としないものは、加熱の必要はないので、常温
で充填すればよい。
実験の結果、コーヒー飲料を充填温度65℃で缶
に充填する場合は従来のように90℃で充填する場
合に比べてPHが0.1〜0.2程度低下し、その結果品
質がやや不安定となり、内容物の沈澱等の問題が
生じることが判つた。このようなPHの低下を防止
するには重炭酸ソーダ等のPH調整剤を添加する方
法もあるが、製品の味を劣化させるので好ましく
ない。
本発明者らは充填温度の低下に附随して発生す
る上記PH低下の問題を解決するため、種々実験を
行つた結果、飲料を缶に充填する前に窒素ガスに
よるバブリングを行うと飲料のPHが上昇し、所望
のPH値が得られることが判つた。このPH値はコー
ヒー等の低酸性飲料の場合6.5〜7.0にすることが
必要であり、特に充填直後のPHは6.7〜6.9程度が
好ましい(レトルト処理によつてPHが下る。レト
ルト処理後の製品の好ましいPH6.3以上を確保す
るには上記のPH値が必要である)。
窒素ガスバブリングを行うには、たとえばスタ
テイツクミキサーをライン中の適宜の場所たとえ
ば加熱器とヘツドタンクの間に接続し、加熱器で
加熱された飲料中にスタテイツクミキサーからの
窒素ガスを吹込みバブリングを行う。窒素ガスの
圧入量(/分)とPH上昇の実験結果を第1図に
示す。
窒素ガスバブリングにより飲料のPHが上昇する
理由は正確には不明であるが、コーヒー飲料の場
合は、加熱温度が低いと調合時コーヒー豆中ある
いは添加物である重炭酸ソーダ等が分解して発生
する炭酸ガスのぬけ具合が少なく、そのため飲料
のPHが低下していたのが、窒素ガスバブリングに
より飲料中の炭酸ガスが追い出される結果PHが上
昇するものと推定される。
充填温度を従来のホツトパツク温度よりも低下
させる場合生じる他の問題は、缶のヘツドスペー
スの真空度の低下の問題である。250ml3ピース
スチール缶入り低酸性飲料の場合缶内の真空度は
25〜50cmHg程度が望ましい。真空度が25cmHg未
満では所望の酸化防止効果が得られず、また50cm
Hgを超えると缶詰の製造工程及び流通過程に於
いて缶が凹みやすくなるので好ましくない。 従
来の充填温度90℃のホツトパツク法によれば約40
cmHgの真空度を得られるが充填温度65℃では真
空度は約10〜15cmHgに低下する。そこで本発明
においては、飲料を缶に充填後アンダーカバーガ
ツシング等適宜の方法によりヘツドスペース内に
窒素ガスと蒸気の混合ガスを吹込みヘツドスペー
ス中の空気を置換することにより缶のヘツドスペ
ースの真空度が25〜50cmHgになるように調節す
る。蒸気圧と窒素ガス流量の組合せを種々変える
ことによつて得られる真空度を2種のコーヒー飲
料について測定した結果を第2図および第3図に
示す。
なお、本発明の方法をツーピース缶に適用する
場合は、フイラーにて充填後、缶内容物中に液体
窒素を滴下することに陽圧にするとともに、脱酸
のため缶内ヘツドスペースの空気をN2ガス等に
より置換する。
飲料を缶に充填密封した後115〜125℃で20〜25
分間常法によりレトルト殺菌を行い製品を得る。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第4図について説明する。
調合タンク1において次の処方によりコーヒー飲
料を調合した。
コーヒー抽出液 32.54Kg (6.1Brix) ミルク(脱脂+全脂) 6.75Kg 砂糖 36.4Kg 粉末コーヒー 2.7Kg 添加物(乳化剤、重炭酸ソーダ、フレーバー
等) 1.2Kg 水 386.4Kg 計 466Kg 6/分の流量で加熱器2いおいて70℃に加熱
した後ホモジナイザー3を通して均質化した。次
いでホモジナイザー3とフイラー4の間に接続さ
れたスタテイツクミキサー5により圧入量4/
分で窒素ガスを加熱された飲料中に吹込んでバブ
リングを行つた後フイラー4に送り、フイラー4
から飲料を250gスリーピース金属缶に充填温度
65℃で240g充填した。次いで巻締機6において、
缶のヘツドスペース内に蒸気圧0.2Kg/cm2、窒素
ガス流量15/分で混合装置7により作つた窒素
ガスと蒸気の混合ガスをアンダーカバーガツシン
グ法により吹き込み直ちに密封した後レトルト殺
菌機8により123〜℃で20分間レトルト殺菌して
製品を得た。得られた飲料のPHは6.50(充填直後
6.85)、缶のヘツドスペースの真空度は40cmHgで
あつた。なお、第4図中8はポンプ、9,10は
流量計である。
上記実施例によれば、コーヒー豆成分の焦げつ
きはまつたく起らず、また得られたコーヒー飲料
は内容物の沈澱も生じなかつた。また30名のパネ
ルにより従来のホツトパツク法による缶入りコー
ヒー飲料と上記実施例により製造した缶入りコー
ヒー飲料とを比較試飲した結果、味が良くなつた
とする者29名、変らないとする者1名であつた。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、飲料を充
填温度70℃以下で缶に充填するようにしたので、
コーヒー豆成分の焦げつきによるコーヒー飲料中
への異物混入や焦げ臭の発生を有効に防止するこ
とでき、従来のホツトパツク法のように装置の洗
浄のために時間と手間をかける必要がない。従来
のホツトパツク法のように予備加熱と前殺菌の2
段の加熱工程を必要とせず、一回の加熱工程(50
〜70℃)が飲料の均質化を目的とした充填温度と
なるので加熱時間を短縮することができる。(実
験によれば、ライン洗浄時間および回数は従来法
の2分の1以下に短縮され、またラインの予備加
熱時間は3分の1以下に短縮された。)その上飲
料の熱履歴が少なくなるのでその面でも製品の味
の劣化が防止でき、焦げ臭の除去と相まつて全体
として製品の味を向上することができる。
また本発明によれば、充填前に不活性ガスによ
るバブリングにより飲料のPHを所定値に調節する
ことによりPHの低下による品質の不安定化を防止
することができ、またスリーピース缶の場合は充
填後缶のヘツドスペースの真空度が25〜50cmHg
になるようにヘツドスペース内に窒素ガスと蒸気
の混合ガスを吹込み密封するようにしたので、充
填温度が低いために生じる真空度の低下を補償す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
添附図面において、第1図は窒素ガスによるバ
ブリングと飲料のPHの上昇の関係を示すグラフ、
第2図および第3図は蒸気圧と窒素ガス流量の組
合せを種々変えることによつて得られる真空度を
2種のコーヒー飲料について測定した結果を示す
グラフ、第4図は本発明の方法の一実施例を示す
製造工程図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 不活性ガスによるバブリングによりコーヒー
    飲料の充填直後のPHが6.5〜7.0になるように調節
    した後飲料を充填温度50〜70℃で充填し、密封し
    た後レトルト殺菌することを特徴とする缶入りコ
    ーヒー飲料の製造方法。 2 不活性ガスによるバブリングによりコーヒー
    飲料の充填直後のPHが6.5〜7.0になるように調節
    した後飲料を充填温度50〜70℃で缶に充填し、缶
    のヘツドスペースの真空度が25〜50cmHgになる
    ようにヘツドスペース内に窒素ガスと蒸気の混合
    ガスを吹込み密封した後レトルト殺菌することを
    特徴とする缶入りコーヒー飲料の製造方法。 3 前もつて不活性ガスによるバブリングにより
    充填直後のPHが6.5〜7.0になるように調節された
    コーヒー飲料を50〜70℃の温度で充填し、密封の
    際缶のヘツドスペースに窒素ガスと蒸気の混合ガ
    スを吹込み缶のヘツドスペースの真空度を25〜50
    cmHgにしたことを特徴とする缶入りコーヒー飲
    料。
JP63073709A 1988-03-28 1988-03-28 缶入りコーヒー飲料およびその製造方法 Granted JPH01247038A (ja)

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