JPH0443048A - 熱転写プリンタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、記録紙に転写材基材（いわゆるインクシート
）上に塗布されたインク層のインクをサーマルヘッドに
より熱転写記録する熱転写プリンタ装置に関する。

従来の技術 近年、熱転写プリンタ装置は、安価で、印字音が小さい
などの特徴から、コンピュータ装置の端末記録装置やワ
ードプロセッサの記録装置として使用されている。これ
らは一般に熱溶融タイプのインクシートを用いているが
、画像などを記録するビデオプリンタとしては中間調表
現が必要なことから熱昇華タイプのインクシートを用い
たものが実用化されている。

この熱転写プリンタ装置は、加熱されたサーマルヘッド
により受像紙にインクシート上に塗布されたインクを熱
転写記録することに用いられている。受像紙はその用途
によって、様々な種類のものが使用されるが、厚さ、剛
性９表面摩擦係数などが種類によって異なる場合が多い
。画質としては、一般的には標準的に使用される受像紙
において最も安定した良好な画像が得られるように調整
される。

第２図は、従来の熱転写プリンタ装置の要部概略側面図
である。構成要素として１はプラテンローラ、１ａは回
転軸を示す。２はサーマルヘッド、２ａはサーマルヘッ
ド２の発熱抵抗体、２ｂは発熱抵抗体２ａが配置されて
いる部分グレーズを示す。サーマルヘッド２は、セラミ
ックなどから成る絶縁基板上に部分グレーズ２ｂを形成
し、その頂上部に発熱抵抗体２ａを配置する構造を有し
ている。部分グレーズ２ｂは、一般に低融点ガラスなど
の比較的保温性の高い材料をスクリーン印刷などの技術
を利用して塗布し、乾燥、焼成して形成されるため、そ
の形状はかまぼこ形に近い突起を成す。発熱抵抗体２ａ
は、記録信号を供給する装置に接続され、その発熱量が
制御される。ｐは発熱抵抗体２ａの中心からサーマルヘ
ッド２からの重線を示す。３はインクシートを示し、熱
で転写されるインクを塗布している。４は受像紙を示し
、受像紙搬送手段（図示せず）により搬送され、インク
シート３よりインクを転写される。以上のように構成さ
れた熱転写プリンタ装置についてその構成要素のお互い
の関連動作を説明する。

圧接するプラテンローラ１とサーマルヘッド２との接触
部には、インクシート３と受像紙４が挟着されており、
受像紙４を受像紙搬送手段にょって搬送させると同時に
、サーマルヘッド２上の発熱抵抗体２ａを記録信号に応
じて発熱させることにより、インクシート３に塗布され
たインクを受像紙４に転写させて画像を記録する。

ところで、受像紙４上に安定した良好な画像を記録する
ためには、インクシート３および受像紙４を発熱抵抗体
２ａに安定した所定圧力で密着させるとともに、発熱抵
抗体２ａを安定した所定温度に発熱させる必要がある。

　　この方法として従来の装置では、発熱抵抗体２ａの
中心からサーマルヘッド２に対する重線ｐの、プラテン
ローラ１の回転軸１ａの軸中心に対する受像紙搬送方向
における変位量ｅが標準的に使用される受像紙４で記録
する場合に最適となるようにサーマルヘッド２を配置し
、押圧力を加えていた。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成では、厚さなどの異な
る受像紙４の種類によって、安定した良好な画像記録に
最適な発熱抵抗体２ａの中心からサーマルヘッド２に対
する重線ｐとプラテンローラ１の回転軸１ａ中心の受像
紙搬送方向における位置関係が変化することが考慮され
ておらす、そのため受像紙４の種類によっては、発熱抵
抗体２ａの中心での押圧力が不安定になり、濃度むらな
どが生じる場合があり、安定した濃淡画像を記録する上
で問題があった。

第３図に、各種受像紙４における安定した良好な画像記
録に最適なサーマルヘッド２の発熱抵抗体２ａの中心か
らサーマルヘッド２に対する重線のプラテンローラ軸中
心に対する受像紙搬送方向における変位量を示す。第３
図において、受像紙Ａは最も厚く、受像紙Ｃは最も薄い
。第３図より、記録する受像紙４が厚くなるほど、サー
マルヘッド２の発熱抵抗体２ａの中心からサーマルヘッ
ド２に対する重線ａ、　　ｂ＋　　ｃのプラテンローラ
軸中心に対する受像紙搬送方向における変位量が、受像
紙４の搬送方向と順方向に大きくなり、薄くなるほど受
像紙４の搬送方向と逆方向になるデータが得られている
。第４図に熱転写プリンタ装置の要部概略側面図で、そ
の発熱抵抗体２ａの中心を示す重線ａ、　　Ｃについて
関係位置を示しており、重線Ｃの場合の発熱抵抗体２ａ
を点線で図示している。これは、受像紙４の搬送によっ
て生じる弓っ張り力によって、プラテンローラ１の接触
面が第４図に示すように変形するため、受像紙４が厚く
なるとかまぼこ形状の部分グレーズ２ｂ上に配列された
発熱抵抗体２ａと受像紙４とが最も良い接触状態となる
発熱抵抗体２ａのプラテンローラ１軸中心に対する位置
が受像紙４の搬送方向と順方向にずれるためであると考
えられる。

本発明は、上記課題に留意し、受像紙の種類によらず、
濃度むらの生じない安定した良好な記録画像の得られる
熱転写プリンタ装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 本発明の上記目的を達成するため、本発明の熱転写プリ
ンタ装置は、受像紙を搬送する搬送手段と、熱で転写さ
れるインクを塗布したインクシートと、突起を成す部分
グレーズ上に発熱抵抗体を配置したサーマルヘッドと、
受像紙とインクシートをサーマルヘッドとの間に挟着し
、発熱抵抗体と所定の押圧力で接するプラテンローラと
、受像紙の種類を識別する識別手段と、この識別手段に
よる識別信号に応じて、サーマルヘッドの発熱抵抗体の
中心からサーマルヘッドに対する電線に対する前記プラ
テンローラ軸中心の受像紙搬送方向における変位量を制
御する変位量制御手段とを有している。

作用 前記した本発明の熱転写プリンタ装置の構成によれば、
記録する受像紙の種類を識別手段によって受像紙の厚み
や受像紙に記録されているコードなどのマークを識別し
、受像紙の種類に応じて、最適な発熱抵抗体の中心から
サーマルヘッドに対する重線とプラテンローラ軸心に対
する受像紙搬送方向における変位量となるように変位量
制御手段によりその変位量を制御する。その制御方向は
、例えば厚さに関しては第３図、第４図の原理に基づい
た制御を行う。これにより、受像紙の種類によらず、常
にサーマルヘッドの発熱抵抗体の中心が押圧力の中心に
なる。

実施例 以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する
。

本発明の実施例を第１図により説明する。第１図は、本
発明に成る熱転写プリンタ装置を構成する主な要素の構
成を示した概略側面図である。

第１図に示すように構成要素として１はプラテンローラ
を示し、回転軸１ａを有している。回転軸１ａの両端は
プラテンローラ支持部材１０によって回転可能に支持さ
れており、かつ、装置側板の孔によって受像紙搬送方向
と平行に摺動可能に支持されている。２はサーマルヘッ
ド、２ａは発熱抵抗体、２ｂは部分グレーズを示し、発
熱抵抗体２ａは部分グレーズ２ｂの頂上部に配置されて
いる。ｐは発熱抵抗体２ａの中心からサーマルヘッドに
対する重線である。発熱抵抗体２ａの中心を示す重線ｐ
とプラテンローラ１の回転軸１ａの中心に対する受像紙
搬送方向における変位量は基準値ｅｓとなっている。３
はインクシートを示し、熱で転写されるインクが塗布さ
れている。４は受像紙を示し、種類により厚さなどが異
なり、種類を判別するためのマーク（コードや色マーク
など）４ａを有しており、インクシート３よりインクを
転写される。５はキャプスタン、６はピンチローラを示
し、これらは受像紙を搬送する搬送手段である。各々、
その両端は回動可能に支持されている。７はインクシー
ト供給リール、８はインクシート巻取リールを示し、イ
ンクシート３はインクシート供給リール７に巻かれてお
り、その一端がインクシート巻取リール８に貼付されて
いる。９はパルスモータを示し、プラテンローラ支持部
材１０とウオームギアを介して噛み合っている。これら
は、変位量制御手段である。１１は検出センサを示し、
受像紙４の種類を識別する識別手段である。

上記のように構成された熱転写プリンタ装置について、
以下その構成要素のお互いの関連動作を説明する。

受像紙４は、受像紙４の搬送手段であるキャプスタン５
とピンチローラ６の間に挟着され、キャプスタン５の回
転駆動により受像紙４を搬送する。

受像紙４の搬送と同時に、インクシート３と受像紙４を
サーマルヘッド２上の発熱抵抗体２ａとプラテンローラ
１との接触部に挟み、所定の押圧力によって押圧し、発
熱抵抗体２ａに記録すべき信号に基づいた電流を流しイ
ンクシート３上のインクを溶融または昇華させて受像紙
４に転写する。

インクシート３はインクシート供給リール７より供給さ
れ、転写後、インクシート巻取リール８に巻取られる。

装置内にはサーマルヘッド２の発熱抵抗体２ａの中心ら
サーマルヘッドに対しての重線とプラテンローラ１の軸
心との受像紙搬送方向における変位量データを複数個有
しており、記録開始後の受像紙４の給紙時、受像紙４上
に記された受像紙４の種類を示すマーク４ａを検出セン
サ１１によって検出し、これにより、受像紙４の種類を
識別する。識別された種類に対応した変位量データを複
数個の異なる変位量データソースのなかからひとつだけ
選択し、選択された変位量データに対応した回転量信号
をパルスモータ９に送る。

パルスモータ９は送られた回転量信号に対応した回転量
だけ回転する。パルスモータ９のウオームギアに噛み合
ったプラテンローラ支持部材１０が、パルスモータ９の
回転により受像紙搬送方向に変位量データに対応した変
位量だけ第１図の黒矢印の方向に移動することによって
、これにより変位量が初期値ｅθかせ変化する。すなわ
ちプラテンローラ１の回転軸１ａの中心とサーマルヘッ
ド２の発熱抵抗体２ａの中心を示す重線ｐとの位置関係
が最適に設定される。たとえば、受像紙４の厚さの信号
を検出センサ１１が出力した場合は第３図。

第４図の原理に基づき、厚い場合は受像紙搬送方向に移
動し、薄い場合は逆に移動される。

以上のように本実施例によれば、受像紙４を搬送するキ
ャプスタン５とピンチローラ６と、熱で転写されるイン
クを塗布したインクシート３と、突起を成す部分グレー
ズ２ｂ上に発熱抵抗体２ａを配置したサーマルヘッド２
と、プラテンローラ１とで構成し、受像紙４上に記され
た種類を示すマーク４ａを検出センサ１１により検出し
、受像紙４の種類を識別することにより、それに対応し
た変位量データをひとつだけ選択し、選択された変位量
データに基づきサーマルヘッド２の発熱抵抗体２ａの中
心を示す重線に対するプラテンローラ軸中心の受像紙搬
送方向における位置を、パルスモータ９と、パルスモー
タ９とウオームギアを介して噛み合ったプラテンローラ
１を支持するプラテンローラ支持部材１０とで構成され
る変位量制御手段によって制御することにより、受像紙
の種類によらず、常にサーマルヘッド２の発熱抵抗体２
ａの中心が、押圧の中心となり、濃度むらの生じない安
定した良好な画像を記録することができる。なお、記録
後はリセット手段により、プラテンローラ細心の位置は
変位量ｅが基準値ｅｌとなるように初期位置に戻し、も
し受像紙４にマーク４ａがない場合には、この標準とし
て最も一般的な受像紙の条件に設定された基準値ｅ１１
を用いることにより、極端な印字条件悪化を防ぐことが
でき発明の効果 以上の説明より明かなように本発明は、受像紙を搬送す
る搬送手段と、熱で転写されるインクを塗布したインク
シートと、突起を成す部分グレーズ上に発熱抵抗体を配
置したサーマルヘッドと、発熱抵抗体と所定の押圧力で
接するプラテンローラとで構成し、記録する受像紙を識
別する識別手段と、この識別手段による識別に応じて、
サーマルヘッドの発熱抵抗体の中心を示す重線に対する
プラテンローラ軸中心の受像紙搬送方向における変位量
を制御しろる変位量制御手段とを有するこトニよって、
受像紙の種類に応じて、サーマルヘッドの発熱抵抗体の
中心を示す重線のプラテンローラ軸中心に対する受像紙
搬送方向における変位量を最適に設定することにより、
受像紙の種類によらず、常に濃度むらの生しない安定し
た良好な記録画像を提供することができ、その実用効果
は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の熱転写プリンタ装置の実施例の構成を
示した概略側面図、第２図は従来の熱転写プリンタ装置
の要部概略側面図、第３図は各種受像紙における安定し
た良好な画像記録に最適なサーマルヘッドの発熱抵抗体
中心を示す重線とプラテンローラ軸中心に対する受像紙
搬送方向における変位量と受像紙への記録濃度を示した
特性図、第４図は受像紙の厚さによって変位量が変化す
る様子を説明するための要部側面図である。 １・・・プラテンローラ、　　１ａ・・・回転軸、２・
・・サーマルヘッド、　　２ａ・・・発熱抵抗体、２ｂ
・・・部分グレーズ、　　３・・・インクシート、４・
・・受像紙、　　４ａ・・・マーク、　　５・・・キャ
プスタン、　　８・・・ピンチローラ、　　９・・・パ
ルスモータ、１０・・・プラテンローラ支持部材、　　
１１・・・検出センサ。 代理人の氏名　弁理士　粟野　重孝　はか１名第３区 図 第 図 ２−プーマｌレヘラＬ゛ ムーｖ：Ｊ！！！！−、孤花体 ２ｂ−岬１１分ブレー ス−゛マーク ５−゛千マフ′スタン ６−　じ０ノ予ローラ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）小突起を成す部分グレーズ上に発熱抵抗体を配置
   したサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドにより塗布
   されたインクが熱転写されるインクシートと、前記イン
   クシートに塗布されたインクの熱転写により記録される
   受像紙と、前記受像紙を搬送する搬送手段と、前記イン
   クシートと前記受像紙とを前記サーマルヘッドとの間に
   挟着し、所定の押圧力で押圧するプラテンローラと、前
   記受像紙の種類を識別する識別手段と、前記プラテンロ
   ーラの軸中心に対する前記サーマルヘッドの発熱抵抗体
   の中心からの垂線とのずれである変位量を制御する変位
   量制御手段とを具備し、前記識別手段による識別信号に
   応じて、前記変位量制御手段により前記変位量を制御す
   るようにしてなる熱転写プリンタ装置。
2. （２）変位量制御手段が、識別手段による識別信号がな
   い場合は、標準変位量に制御するようにしてなる請求項
   １記載の熱転写プリンタ装置。
3. （３）識別手段が、受像紙に記録された受像紙の種類を
   示すマークを読み取るようにしてなる請求項１または２
   記載の熱転写プリンタ装置。
4. （４）識別手段が、受像紙の厚をを識別するようにして
   なる請求項１または２記載の熱転写プリンタ装置。
5. （５）変位量制御手段が、受像紙が厚い場合は、変位量
   を受像紙の搬送方向に増大し、受像紙が薄い場合は、前
   記変位量を減少させるようにしてなる請求項４記載の熱
   転写プリンタ装置。