JPH0443051A - 熱転写プリンタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、記録紙に転写材基材（いわゆるインクシート
）上に塗布されたインク層のインクをサーマルヘッドに
より熱転写記録する熱転写プリンタ装置に関する。

従来の技術 近年、熱転写プリンタ装置は、安価で、印字音が小さい
などの特徴からコンピュータ装置の端末記録装置やワー
ドプロセッサの記録装置として使用されている。これら
は一般に熱溶融タイプのインクシートを用いているが、
画像などを記録するビデオプリンタとしては中間調表現
が必要なことから熱昇華タイプのインクシートを用いた
ものが実用化されている。

この熱転写プリンタ装置は、加熱されたサーマルヘッド
により記録紙にシート上に塗布されたインクを熱転写記
録するものである。

第４図は従来の熱転写プリンタ装置の要部斜視図であり
、第５図は従来の熱転写プリンタ装置の記録時の概略部
分側面図である。構成要素として１はプラテンローラ、
２はサーマルヘッド、２ａは発熱抵抗体、２ｂは部分グ
レーズを示す。サーマルヘッド２はセラミックなどから
成る絶縁基板上に部分グレーズ２ｂを形成し、その頂上
部に発熱抵抗体２ａを配置する構造を有している。部分
グレーズ２ｂは、一般に低融点ガラスなどの比較的保温
性の高い材料をスクリーン印刷などの技術を利用して塗
布し、乾燥、焼成して形成されるため、その形状はかま
ぼこ形に近い突起を成す。発熱抵抗体２ａは記録信号を
供給する装置に接続され、その発熱量が制御される。Ｃ
は発熱抵抗体２ａの中心線を示し、部分グレーズ２ｂの
頂点を通過している。３はインクシートを示し、熱で転
写されるインクを塗布している。４は受像紙を示し、受
像紙搬送手段により搬送され、インクシート３よりイン
クを転写される。以上のように構成された熱転写プリン
タ装置について、以下、その構成要素のお互いの関連動
作について説明する。

第５図に示すように圧接するプラテンローラ１とサーマ
ルヘッド２との接触部には、インクシート３と受像紙４
が挟着されており、受像紙４を受像紙搬送手段（図示せ
ず）によって矢印方向に搬送させると同時に、サーマル
ヘッド２上の発熱抵抗体２ａを記録信号に応じて発熱さ
せることにより、インクシート３に塗布されたインクを
溶融または昇華させて受像紙４に転写させて画像を記録
する。

ところで、受像紙４上にドツト形状の安定した良好な画
像を記録するためには、インクシート３および受像紙４
を発熱抵抗体２ａ全体に安定した所定圧力で密着させる
とともに、発熱抵抗体２ａを安定した所定温度に発熱さ
せる必要がある。

この方法として第５図に示す従来の装置では、サーマル
ヘッド２上に発熱抵抗体２ａを中心線Ｃが突起を成す部
分グレーズ２ｂの頂点を通過するように配置し、押圧力
を加えていた。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記のような従来の構成では、記録時に
は受像紙４の搬送により、部分グレーズ２ｂ上のプラテ
ンローラ１との圧接部分にオイて、頂点より受像紙搬送
方向の下流側では受像紙４の張力により押圧力が低下す
ることによって、第６図に示すように記録時における発
熱抵抗体２ａの表面の押圧力分布が受像紙搬送方向に対
し上流側に偏り、発熱抵抗体２ａが全面にわたって安定
した所定圧力でプラテンローラ１と密着しないことが考
慮されておらず、そのため、ドツト形状が不完全、不安
定になり、受像紙４の搬送方向の白すじ、あるいは濃度
むらが生じるなど、安定した濃淡画像を記録する場合に
問題があった。

本発明は、上記問題に留意し、受像紙搬送方向の白すし
、あるいは濃度むらの生じない安定した良好な記録画像
の得られる熱転写プリンタ装置を提供することを目的と
する。

課題を解決するための手段 本発明の上記目的を達成するため、本発明の熱転写プリ
ンタ装置は、受像紙を搬送する搬送手段と、熱で転写さ
れるインクを塗布したインクシートと、突起を成す部分
グレーズ上に発熱抵抗体を配置したサーマルヘッドと、
受像紙とインクシートをサーマルヘッドとの間に挟着し
、前記発熱抵抗体と所定の押圧力で接するプラテンロー
ラとを具備し、サーマルヘッドをプラテンローラに押圧
したとき、サーマルヘッドの発熱抵抗体の中心が前記部
分グレーズの頂点と一致しないように部分グレーズの頂
点から受像紙搬送方向の上流側（すなわち、受像紙搬送
方向とは逆方向）に変位した位置になるように発熱抵抗
体を配置している熱転写プリンタ装置である。

作用 上記した構成の本発明の熱転写プリンタ装置はあらかじ
め、サーマルヘッドの発熱抵抗体を中心が部分グレーズ
の頂点と一致させないで頂点から受像紙の搬送方向の上
流側に変位した位置になるようにずらせることにより、
受像紙搬送手段によって受像紙を搬送し、同時にサーマ
ルヘッドをプラテンローラに押圧したときに、発熱抵抗
体の中心が押圧力の中心と一致する。これによって記録
時、即ち、受像紙搬送時にはサーマルヘッドの発熱抵抗
体が全面にわたってプラテンローラと安定した所定圧力
で密着する。

実施例 以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する
。

第１図は本発明に成る熱転写プリンタ装置を構成する主
な要素を示した要部斜視図であり、第２図は本発明にな
る熱転写プリンタ装置の概略部分側面図である。

これらの図に示すように構成要素として１はプラテンロ
ーラを示す。プラテンローラ１の両端は回転可能に支持
されている。２はサーマルヘッド、２ａは発熱抵抗体、
２ｂは部分グレーズを示し、突起を成す部分グレーズ２
ｂはサーマルヘッド２の絶縁基板上に形成され、発熱抵
抗体２ａは部分グレーズ２ｂの頂上部付近に配置されて
いる。Ｃは発熱抵抗体２ａの中心線である。このとき、
発熱抵抗体２ａは、部分グレーズ２ｂの頂点より、受像
紙４の搬送方向に対し僅かに上流側に変位した位置に配
置されている。プラテンローラ１と発熱抵抗体２ａとは
、所定の圧力により圧接する。

３はインクシートを示し、熱で転写されるインクが塗布
されている。４は受像紙を示し、インクシート３よりイ
ンクを転写される。５はキャプスタン、６はピンチロー
ラを示し、これらは受像紙４を搬送する搬送手段である
。各々、その両端は回動可能に支持されている。７はイ
ンクシート供給リール、８はインクシート巻取リールを
示し、インクシート３はインクシート供給リール７に巻
かれており、その一端がインクシート巻取リール８に貼
付されている。

上記のように、構成された熱転写プリンタ装置について
以下その構成要素のお互いの関連動作を説明する。受像
紙４は、受像紙４の搬送手段であるキャプスタン５とピ
ンチローラ６の間に挟着され、キャプスタン５の回転駆
動により、受像紙４を第２図の矢印の方向に搬送する。

受像紙４の搬送と同時に、インクシート３と受像紙４を
サーマルヘッド２上の発熱抵抗体２ａとプラテンローラ
１との接触部に挟み、所定の圧力により押圧し、発熱抵
抗体２ａに記録信号に基づいた電流を流しインクシート
３上のインクを溶融または昇華させて受像紙４に転写す
る。このときプラテンロー・う１は第２図の矢印方向に
回転するインクシート３は、インクシート供給リール７
より供給され、転写後インクシート巻取リール８に巻取
られる。

記録時、すなわち、受像紙搬送時には受像紙４がキャプ
スタン５とピンチローラ６により搬送されることによっ
て生じるテンションおよびプラテンローラ１の回転によ
って、プラテンローラ１と発熱抵抗体２ａとの押圧力の
中心が部分グレーズの頂点から受像紙搬送方向に対し上
流側にずれるため、発熱抵抗体２ａをあらかじめ部分グ
レーズ２ｂの頂点から受像紙搬送方向に対し上流側に変
位した位置に配置することによって、第３図に示すよう
に発熱抵抗体２ａの中心が押圧力の中心と一致するよう
に設定することができ、プラテンローラ１と発熱抵抗体
２ａを全面にわたって安定した所定圧力で密着させ、る
ことかできる。

以上のように本実施例によれば、受像紙４を搬送するキ
ャプスタン５とピンチローラ６と、熱で転写されるイン
クを塗布したインクシート３と、突起を成す部分グレー
ズ２ｂと部分グレーズ２ｂ上に形成された発熱抵抗体２
ａとを配置したサーマルヘッド２と、プラテンローラ１
とで構成し、発熱抵抗体２ａを中心が部分グレーズ２ｂ
の頂点と一致しないように部分グレーズ２ｂの頂点から
受像紙搬送方向に対し上流側に変位した位置になるよう
に配置したことによって、受像紙搬送方向の白すし、あ
るいは濃度むらの生じない安定した良好な画像を記録す
ることができる。

発明の効果 以上の説明より明かなように本発明は、受像紙を搬送す
る搬送手段と、熱で転写されるインクを塗布したインク
シートと、突起を成す部分グレーズ上に発熱抵抗体を配
置したサーマルヘッドと、発熱抵抗体と所定の押圧力で
接するプラテンローラとで構成し、発熱抵抗体を中心が
部分グ１ノーズの頂点と一致しないように部分グレーズ
の頂点から受像紙の搬送方向の上流側に変位した位置に
なるように配置したことにより、記録時、すなわち、受
像紙搬送時にはサーマルヘッドの発熱抵抗体の中心が押
圧力の中心となるため受像紙搬送方向の白すじあるいは
濃度むらの生じない安定した良好な記録画像を提供する
ことができ、その実用効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わる熱転写プリンタ装置の一実施例
を示した要部斜視図、第２図は同実施例の記録時におけ
る部分概略側面図、第３図は同実施例の熱転写プリンタ
装置の記録時における発熱抵抗体表面の押圧力分布を説
明するための説明図、第４図は従来の熱転写プリンタ装
置の要部斜視図、第５図は同従来例の記録時における部
分概略側面図、第６図は従来の熱転写プリンタ装置の記
録時における発熱抵抗体表面の押圧力分布を説明するた
めの説明図である。 １・・・プラテンローラ、　　２・・・サーマルヘッド
、２ａ・・・発熱抵抗体、　　２ｂ・・・部分グレーズ
、３・・・インクシート、　　４・・・受像紙、　　５
・・・キャプスタン、　　６・・・ピンチローラ。 代理人の氏名　弁理士　粟野　重孝　はか１８第　１　
図 １−一−ププテンローラ ２−　サーマルヘッド ２ａ−鵞＃４績俸 ２６−−−　ｉｆｆ　９グレーズ ３−　インクシート ４−　号Ｓ狐 ５−　キャプスタン ６−　ピンチ０−ラ Ｕ〕 憾 ― ｑフ 城

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 突起をなす部分グレーズ上に発熱抵抗体を配置したサー
   マルヘッドと、前記サーマルヘッドにより塗布されたイ
   ンクが熱転写されるインクシートと、前記インクシート
   に塗布されたインクが熱転写により記録される受像紙と
   、前記受像紙を搬送する搬送手段と、前記インクシート
   と前記受像紙とを前記サーマルヘッドとの間に挟着し、
   所定の押圧力で押圧するプラテンローラとを具備し、前
   記サーマルヘッドの前記発熱抵抗体の中心を前記部分グ
   レーズの中心より、前記受像紙の搬送方向とは逆方向の
   位置させてなる熱転写プリンタ装置。