JPH0442578Y2 - - Google Patents

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JPH0442578Y2
JPH0442578Y2 JP1986114262U JP11426286U JPH0442578Y2 JP H0442578 Y2 JPH0442578 Y2 JP H0442578Y2 JP 1986114262 U JP1986114262 U JP 1986114262U JP 11426286 U JP11426286 U JP 11426286U JP H0442578 Y2 JPH0442578 Y2 JP H0442578Y2
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JP
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clutch
hydraulic fluid
outflow port
bypass valve
pedal
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JP1986114262U
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車のクラツチ切換に用いるクラ
ツチ制御装置に関するものである。
〔従来技術〕
一般に、自動車用のクラツチ制御装置は、クラ
ツチベダルの踏込みによつて作動液を供給するク
ラツチマスタシリンダと、クラツチ配管を介して
該クラツチマスタシリンダと接続され、作動液の
給排によりクラツチ板を接離するクラツチ機構と
から構成されている。そして、変速ギヤー機構の
切替を行うには、クラツチペダルを踏込み、作動
液をクラツチ機構を構成するクラツチ作動シリン
ダに供給してクラツチ板を切離し、この状態でシ
フトレバーを切換操作してギヤー切換を行うよう
になつている。
ところで、クラツチマスタシリンダはクラツチ
ペダルの踏込み時に一定の踏力を与えるように、
シリンダ内にリターンスプリングが組込まれてお
り、クラツチ操作時に運転者の足に感じる全体の
踏力は、前記リターンスプリングのばね力と、作
動液がシリンダ流出ポートから流出するときの抵
抗力によりシリンダボデー内に発生する液圧の反
力とによつて与えられる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
然るに、変速ギヤー機構をバツクギヤーに切換
えて車庫入れするような場合、クラツチ機構を半
クラツチ状態としたり、アクセルペダルを微調整
する等、微妙なクラツチ操作、アクセル操作が必
要となる。
しかし、従来技術によるものにおいては、クラ
ツチペダルの踏込み時にはリターンスプリングの
ばね力と、作動液がシリンダ流出ポートから流出
するときの抵抗力による液圧反力とにより定まる
一定の踏力が常時必要となる。この結果、特にバ
ツクギヤーに切換えて車庫入れする時に、クラツ
チ操作がやりずらく、いわゆる“エンスト”を起
しやすいという問題点がある。
本考案はこのような従来技術の問題点に鑑みな
されたもので、シフトレバーをリバース位置に切
換えたときには、クラツチペダルを操作するため
の踏力を小さくでき、微妙なクラツチ操作を可能
としたクラツチ制御装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、本考案は、クラ
ツチベダルの踏込み操作により流出ポートから作
動液を流出するクラツチマスタシリンダと、クラ
ツチ配管を介して該クラツチマスタシリンダの流
出ポートと接続され、作動液の流出入によりクラ
ツチ部材を接離するクラツチ機構とからなるクラ
ツチ制御装置において、前記クラツチマスタシリ
ンダには作動液を流出する他の流出ポートを設
け、該他の流出ポートにはシフトレバーをリバー
ス位置に切換えたときに開弁し、クラツチベダル
の踏込み操作によつて作動液を前記クラツチ配管
側に供給するバイパス弁を設けたことにある。
〔作用〕
シフトレバーをリバース位置に切換えたときに
はバイパス弁が開弁し、この状態でクラツチペダ
ルを操作するときには既存の流出ポートと、該バ
イパス弁が接続される他の流出ポートとから作動
液が流出するから、当該作動液が流出するときの
流出面積が拡大されたことになり、シリンダボデ
ー内の液圧は低圧状態に維持される。このため、
作動液が流出ポートから流出するときの液圧反力
も小さくなり、運転者の足に感じる全体の踏力は
相対的に軽減され、微妙なクラツチ操作を楽に行
ないうる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図ないし第4図を
参照しつつ、詳細に述べる。
まず、第1図は本実施例に用いるクラツチマス
タシリンダ1を示し、該クラツチマスタシリンダ
1は筒状のシリンダボデー2を有し、該シリンダ
ボデー2には従来から存在する第1の流出ポート
2Aと、本実施例において新たに設けられた第2
の流出ポート2Bとが形成され、また該シリンダ
ボデー2には作動液を貯えるリザーバ3が設けら
れている。4はピストンロツドで、該ピストンロ
ツド4の一端側はシリンダボデー2内に挿入さ
れ、該シリンダボデー2内に摺動可能に挿嵌され
たピストン(図示せず)に固着され、その他端側
にはクラツチペダル連結部4Aが形成されてい
る。なお、前記ピストンとシリンダボデー2との
間にはピストンロツド4を突出方向に付勢するリ
ターンスプリング(図示せず)が弾設されてい
る。かくして、本実施例によるクラツチマスタシ
リンダ1はシリンダボデー2、リザーバ3、ピス
トンロツド4、ピストン、リターンスプリング等
から構成されている。
また、5は接続口5A、5B,5Cを有する
「T」字状の接続配管で、該接続配管5の接続口
5Aはシリンダボデー2の第1の流出ポート2A
と接続され、接続口5Bはクラツチ配管6の一端
側と接続され、接続口5Cは後述のバイパス弁7
と接続されている。ここで、前記クラツチ配管6
の他端側はクラツチ機構(図示せず)のクラツチ
作動シリンダと接続され、該クラツチ作動シリン
ダに給排される作動液により、クラツチ部材とし
てのクラツチ板を接離するようになつている。
さらに、7は例えば電磁弁によつて構成される
バイパス弁で、該バイパス弁7の一側はシリンダ
ボデー2の第2の流出ポート2Bと接続され、そ
の他側は接続配管5の接続口5Cと接続されてい
る。そして、前記バイパス弁7は電磁アクチユエ
ータ7Aにより開閉する弁体(図示せず)を有
し、該弁体は電磁アクチユエータ7Aが通電する
ことにより開弁する常閉の弁体として構成されて
いる。
次に、第2図は自動車運転席の要部斜視図にし
て、図中8はクラツチペダルを示し、該クラツチ
ペダル8の上端は連結ピン9を介して回動可能に
軸支され、その途中は他の連結ピン10を介して
ピストンロツド4のクラツチペダル連結部4Aに
軸支されている。そして、前記連結ピン9にはク
ラツチペダルスイツチ11が設けられ、該スイツ
チ11はクラツチペダル8の操作によつて連結ピ
ン9が所定角度回動したとき、その回動変位によ
つて閉成する常開スイツチとして構成されてい
る。なお、クラツチペダルスイツチ11として
は、望ましくは無接式常開スイツチが用いられ
る。一方、12はシフトレバーを示し、該シフト
レバー12は前進方向の各段の前進位置とリバー
ズ位置とに変速ギヤー機構(図示せず)を切換え
るもので、該シフトレバー12には各段の前進位
置、リバース位置、ニユートラル位置を検出する
シフトレバースイツチ13が設けられている。
さらに、第3図に示す回路構成図において、1
4は例えばマイクロコンピユータにより構成され
る制御装置で、該制御装置14の入力側はシフト
レバースイツチ13、クラツチペダルスイツチ1
1に接続され、出力側はバイパス弁7の電磁アク
チユエータ7Aに接続されている。そして、前記
制御装置14には第4図に示すプログラムが格納
され、バイパス弁7の開弁、または閉弁制御を行
なうようになつている。
なお、第1図で15はシリンダボデー2のお流
出ポート2Aまたは接続配管5の接続口5Aに設
けられたオリフイスで、該オリフイス15は前記
流出ポート2Aから流出する作動液に所定の抵抗
力を与えるものである。即ち、本実施例ではバイ
パス弁7を設けることにより、クラツチ配管6の
配管内径は従来技術のものよりも若干大径にする
必要がある。一方、該バイパス弁7が閉弁してい
るときには、クラツチ配管6内を流れる油液に対
し、従来技術例によるクラツチマスタシリンダの
操作フイーリングと同程度の抵抗感が必要となる
が、前記オリフイス15によつて当該抵抗感を与
えることができる。
本実施例はこのように構成されるが、次にその
作動について第4図を参照しつつ述べる。
まず、スタートキーの入力によつて制御装置1
4による制御が開始されると、ステツプ1におい
てシフトレバースイツチ13からの信号の読込み
を行う。この際、シフトレバースイツチ13はど
の位置にあつても、その位置に対応した信号を入
力している。
次に、ステツプ2ではクラツチぺダルスイツチ
11が閉成したか否かの判定を行い、閉成してい
ない場合にはクラツチ操作されないものであるか
ら、ステツプ5からステツプ1に移り、バイパス
弁7を閉弁状態に保持する待ちループを形成して
いる。
この状態で、運転者がクラツチペダル8を踏込
むと、ピストンロツド4がシリンダホデー2内に
押込まれ、該シリンダボデー2内の作動液はクラ
ツチ配管6を介してクラツチ機構に供給され、ク
ラツチが切れる。そして、クラツチペダル8から
足を外すと、リターンスプリングによつて該クラ
ツチペダル8が戻され、クラツチ作動シリンダ内
の作動液は再びシリンダボデー2内に戻り、クラ
ツチが接続する。
この際、クラツチペダル8の踏込み操作時に、
該クラツチペダル8と一体の連結ピン9が所定角
度回動すると、クラツチペダルスイツチ11が閉
成する。このように該スイツチ11が閉成する
と、ステツプ2からステツプ3に移り、シフトレ
バースイツチ13からの信号により、シフトレバ
ー12の操作位置がリバース位置か否かの判定を
行う。いま、リバース位置でないと判定したとき
には、シフトレバー12は各段の前進位置または
中立位置にあるから、ステツプ5に移つてバイパ
ス弁7を閉弁状態に保持しておく。一方、ステツ
プ3で、リバース位置に切換えられたと判定した
ときには、次のステツプ4に移りバイパス弁7を
開弁し、ステツプ1に戻る。
かくして、シフトレバー12のリバース位置へ
の切換操作に関連し、上記の如くバイパス弁7が
開弁すると、クラツチマスタシリンダ1を構成す
るシリンダボデー2内の作動液は2箇所の流出ポ
ート2A,2Bから流出入することができる。こ
の結果、流出ポート全体としての開口面積が拡大
したことになり、クラツチペダル8の踏込み操作
時にはシリンダボデー2内の作動液は小さな抵抗
力でクラツチ機構に流出することができ、運転者
の足に感じる踏力はリターンスプリングと、シリ
ンダボデー2内に発生するわずかな液圧反力のみ
となる。
従つて、自動車を車庫入れする場合の如く、ク
ラツチ機構を半クラツチ状態に保持したり、何回
もクラツチ操作するときにも、軽いフイーリング
でクラツチペダル8を踏込むことができる。この
ため、不なれな運転者にとつても微妙なクラツチ
操作が楽となり、エンストを起こしてしまうよう
な事態を防止することができる。
なお、実施例では制御装置14としてマイクロ
コンピユータを用い、第4図のプログラムによつ
てバイパス弁7を開閉制御するものとして述べた
が、シフトレバースイツチ13のリバース位置ス
イツチ部とクラツチペダルスイツチとのアンド条
件が成立したときのみバイパス弁7を開弁する回
路構成をもつた、ハード回路により構成してもよ
い。また、バイパス弁7はシリンダボデー2と一
体的に組込む構成としてもよい。さらに、本考案
においてはクラツチペダルスイツチ11を廃止
し、シフトレバー12をリバース位置にシフトし
たときには、シフトレバースイツチ13のみに依
存してバイパス弁7を開弁させる構成としてもよ
く、この場合にはリバース位置検出スイツチのみ
を用いればよい。
〔考案の効果〕
本考案に係るクラツチ制御装置は以上詳細に述
べた如くであつて、シフトレバーをリバース位置
としたときバイパス弁を開弁し、クラツチペダル
の踏力を軽減する構成としたから、車庫入れ時等
での微妙なクラツチ操作が極めて楽になり、不な
れな運転者にとつてもエンスト等を起こす恐れが
なく、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例に用いるクラツチマスタシリ
ンダの外観正面図、第2図はクラツチペダル、シ
フロレバーの配置関係を示す自動車運転席の要部
斜視図、第3図は本実施例に用いる回路構成図、
第4図はバイパス弁の開閉動作を説明する流れ図
である。 1……クラツチマスタシリンダ、2……シリン
ダボデー、2A,2B……流出ポート、4……ピ
ストンロツド、5……接続配管、6……クラツチ
配管、7……バイパス弁、8……クラツチペダ
ル、11……クラツチペダルスイツチ、12……
シフトレバー、13……シフトレバースイツチ、
14……制御装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クラツチペダルの踏込み操作により流出ポート
    から作動液を流出するクラツチマスタシリンダ
    と、クラツチ配管を介して該クラツチマスタシリ
    ンダの流出ポートと接続され、作動液の流出入に
    よりクラツチ部材を接離するクラツチ機構とから
    なるクラツチ制御装置において、前記クラツチマ
    スタシリンダには作動液を流出する他の流出ポー
    トを設け、該他の流出ポートにはシフトレバーを
    リバース位置に切換えたときに開弁し、クラツチ
    ペダルの踏込み操作によつて作動液を前記クラツ
    チ配管側に供給するバイパス弁を設けたことを特
    徴とするクラツチ制御装置。
JP1986114262U 1986-07-25 1986-07-25 Expired JPH0442578Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986114262U JPH0442578Y2 (ja) 1986-07-25 1986-07-25

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JP1986114262U JPH0442578Y2 (ja) 1986-07-25 1986-07-25

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JPS6320534U JPS6320534U (ja) 1988-02-10
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JP1986114262U Expired JPH0442578Y2 (ja) 1986-07-25 1986-07-25

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