JPH0442430B2 - - Google Patents

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JPH0442430B2
JPH0442430B2 JP11481183A JP11481183A JPH0442430B2 JP H0442430 B2 JPH0442430 B2 JP H0442430B2 JP 11481183 A JP11481183 A JP 11481183A JP 11481183 A JP11481183 A JP 11481183A JP H0442430 B2 JPH0442430 B2 JP H0442430B2
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diazonium
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Seii Nakagawa
Mitsukyo Fushino
Yasuyuki Kaneoka
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、 一般式 (式中、Xは水素原子,アルキル基,ハロゲン
原子又はアルコオキシ基を示し、Yは水素原子,
アルキル基、ハロゲン原子又はアルコオキシ基を
示し、Zは水素原子,アルキル基又はアルコオキ
シ基を示す。) で表わされる置換又は非置換の4−アミノ−ジフ
エニルアミンのアミノ基をジアゾ化して得られる
置換又は非置換のジフエニルアミン−4−ジアゾ
ニウム塩の硫酸溶液にパラホルムアルデヒドを加
え縮合反応させた混合溶液を、予め一般式 MX′2 () (式中、X′はハロゲン原子を示し、Mは亜鉛,
カドミウム,コバルト又はスズの金属原子を示
す。) で表わされる金属ハロゲン化物が存在する水溶性
有機溶剤溶液又は該水溶性有機溶剤と水との混合
溶液に加え金属複塩化することを特徴とするホル
マリン縮合された置換又は非置換のジフエニルア
ミン−4−ジアゾニウム塩と金属ハロゲン化物と
の複塩類(以下、当該複塩と略称する)の製造法
に関する。 本発明に係る上記複塩類は、感光性物質として
印刷用途面に有利に適用しうる化合物であるそし
て本発明の目的は、高度な品質を有し、他の異種
無機塩類を含有させることなく印刷用途に適用可
能な当該複塩を、設備的及び経済的に有利に、し
かも工業的容易かつ安全に、さらに合理的に製造
することに在る。 ところで、上記複塩類の製造法は従来から種々
知られており、例えば次の各方法が代表的な製造
例として挙げられる。 ジフエニルアミン−4−ジアゾニウム塩と塩
化亜鉛との複塩を、濃硫酸溶液中でパラホルム
アルデヒドと縮合反応させた混合溶液にアルコ
ールを加えて処理する方法[機能性高分子シリ
ーズ感光性高分子第111頁(講談社1978年9月
1日第2刷発行)]。 しかしながら、上記方法法よれば、混合反応
中に塩化水素ガスが発生するので安全公害対策
面で発生塩化水素ガスの除害設備を必要とする
のみならず、得られた当該複塩中にホルマリン
と未縮合反応物である原料のジフエニルアミン
−4−ジアゾニウム塩と塩化亜鉛との複塩の夾
雑が薄層クロマトグラフイーによつて確認され
る。その上、上記文献に記載されているとお
り、目的物の収量が低い傾向にある。故にこの
方法は、工業的製造法として問題点を内蔵する
方法である。 例えば3−メトキシジフエニルアミン−4−
ジアゾニウムサルフエートを硫酸溶剤中でパラ
ホルムアルデヒドと縮合反応させた混合溶液を
イソプロパノールで処理し、得られた固形物質
を一度水に溶解した後、これに塩化亜鉛を加え
て水溶液中で複塩化し、当該複塩を直接分離す
る方法(昭和41年特許出願公告第2975号明細書
参照)。 上記方法において、イソプロパノール処理に
より得られた固形物質を水に溶解する場合、通
常、当該物質の重量に対して約0倍乃至35倍重
量の大量の水が必要である。このため、工業的
実施に際して水処理用の設備が大型となり、設
備的に不利になることは避けられない。加え
て、工程数が増加すると共に、加工時間をより
多く必要とするため工業的には不利となる。ま
た上記方法では、上記複塩が約3%程度の水溶
性を有するため、その水懸濁液を直接 過、分
離する場合、該複塩が水中に溶解、損失する欠
点がある。従つて、本複塩の収量の低下を避け
得ないと共に、廃水処理面及びも安全性の面で
も問題点を有する。 上記方法において、当該複塩の収量を向上
させるため、一般的な公知方法及び米国特許第
3050502号明細書に記載されている方法を参考
として、上記当該複塩の水性懸濁液中に塩化ナ
トリウム又は硫酸ナトリウムを加えて塩析操作
する方法。 この場合、塩析操作を実施すると、当然、当
該複塩中に他の異種無機塩類である塩化ナトリ
ウム又は硫酸ナトリウムが夾雑するが、このこ
とが当該複塩を感光性物質として適用する場合
に不利な影響をもたらすことは明白である。因
に、本複塩類の製造に当り、塩析操作および塩
化ナトリウム溶液による沈澱の洗浄操作を省略
するのが好ましいことは、昭和41年特許出願公
告第2975号明細書に記載されていることであ
る。 以上本複塩類の代表的な製造方法を列挙、説明
したが、以上公知の各製造法が、いずれも当該複
塩類の工業的製造法として多くの問題点を抱えて
いることは上述の通りである。 本発明者らは、当該複塩類の製造法について、
鋭意研究の結果、前述のように、前記一般式
()で表わされる置換又は非置換4−アミノ−
ジフエニルアミンのアミノ基をジアゾ化して得ら
れる置換又は非置換ジフエニルアミン−4−ジア
ゾニウム塩の硫酸溶液にパラホルムアルデヒドを
加えて縮合反応させた混合溶液を、予め前記一般
式()で表わされる金属ハロゲン化物が存在す
る水溶性有機溶剤溶液又は該水溶性有機溶剤と水
との混合溶液に加えて複塩化することにより、目
的を達成することができることを見出した。 本発明において使用される前記一般式()で
表わされる置換又は非置換の4−アミノ−ジフエ
ニルアミンのアミノ基をジアゾ化した置換又は非
置換のジフエニルアミン−4−ジアゾニウム塩
は、強酸の水溶液中で前記置換又は非置換の4−
アミノ−ジフエニルアミンを、通常の方法、例え
ば亜硝酸を用いてジアゾ化することにより容易に
製造される。ここに使用されうる強酸としては、
例えば硫酸,塩酸,リン酸、臭化水素酸,硝酸,
ホウ弗化水素酸等を例示でき、従つて、ジアゾニ
ウム塩は該強酸の塩の形で生成する。 また、前記置換又は置換のジフエニル−4−ジ
アゾニウム塩の代表的化合物としては、ジフエニ
ルアミン−4−ジアゾニウムサルフエート、ジフ
エニルアミン−4−ジアゾニウムクロライド、2
−メトキシ−ジフエニルアミン−4−ジアゾニウ
ムサルフエート、3−メトキシ−ジフエニルアミ
ン−4−ジアゾニウムクロライド、4′−メトキシ
−ジフエニルアミン−4−ジアゾニウムフルオロ
ボーレート、4′−メチル−ジフエニルアミン−4
−ジアゾニウムフルオロボーレート、4′−イソプ
ロピルジフエニルアミン−4−ジアゾニウムナイ
トレート、2′−プロピル−ジフエニルアミン−4
−ジアゾニウムジハイドロジエンホスフエート、
2,5−ジイソプロピルオキシ−ジフエニルアミ
ン−4−ジアゾニウムサルフエート、2,5,4゜
−トリメチル−ジフエニルアミン−4−ジアゾニ
ウムブロマイド、2−クロロ−5−メトキシ−ジ
フエニルアミン−4−ジアゾニウムサルフエー
ト、4′−メチル−3−エトオキシ−ジフエニルア
ミン−4−ジアゾニウムクロライド、2−メチル
−5−イソプロピル−ジフエニルアミン−4−ジ
アゾニウムサルフエート、2,5−ジ−n−ブチ
ロキシ−ジフエニルアミン−4−ジアゾニウムサ
ルフエート、2−t−ブチル−ジフエニルアミン
−4−ジアゾニウムサルフエート、3,5−ジブ
ロム−−ジフエニルアミン−4−ジアゾニウムブ
ロマイド、2,5−ジクロロ−4′−エトキシ−ジ
フエニルアミン−4−ジアゾニウムサルフエー
ト、2,5−ジエチル−ジフエニルアミン−4−
ジアゾニウムサルフエート、2−メチル−5−メ
トキシ−ジフエニルアミン−4−ジアゾニウムサ
ルフエート、2,5−ジメトキシ−ジフエニルア
ミン−4−ジアゾニウムサルフエート、2,5−
ジエトキシ−ジフエニルアミン−4−ジアゾニウ
ムサルフエート、2−メチル−5−エチル−ジフ
エニルアミン−4−ジアゾニウムサルフエート、
2,5−ジイソプロピル−ジフエニルアミン−4
−ジアゾニウムサルフエート、2−クロロ−5−
メチル−ジフエニルアミン−4−ジアゾニウムサ
ルアルキル、2,5−ジメチル−ジフエニルアミ
ン−4−ジアゾニウムサルフエート、3−クロロ
−ジフエニルアミン−4−ジアゾニウムクロライ
ド、3−ブロモ−ジフエニルアミン−4−ジアゾ
ニウムブロマイド、3−エトキシ−ジフエニルア
ミン−4−ジアゾニウムサルフエート、3−イソ
プロピルオキシ−ジフエニルアミン−4−ジアゾ
ニウムサルフエート、3−メチル−ジフエニルア
ミン−4−ジアゾニウムサルフエート、3−エチ
ル−ジフエニルアミン−4−ジアゾニウムサルフ
エート等が用いられる。 また、本発明において使用される、前記置換又
は非置換のジフエニルアミン−4−ジアゾニウム
塩の硫酸溶液にパラホルムアルデヒドを加え、縮
合反応させた混合溶液は、例えば、ドイツ国特許
第596731号明細書記載の公知の方法で容易に製造
される。即ち、置換又は非置換のジフエニルアミ
ン−4−ジアゾニウム塩の硫酸溶液を冷却しなが
ら、パラホルムアルデヒドを徐々に加えることに
より、縮合反応させることができる。勿論、本操
作中、塩化水素ガスの発生はみられない。この
際、パラホルムアルデヒドの使用量は置換又は非
置換のジフエニルアミン−4−ジアゾニウム塩の
使用量1.0モルに対して1.0乃至1.7倍モル量程度を
使用するのが好ましい。 本発明において使用する前記一般式()で表
わされる金属ハロゲン化物としては、例えば塩化
亜鉛,塩化カドミウム,臭化亜鉛,臭化カドミウ
ム,臭化コバルト,塩化コバルト、塩化スズ等が
例示される。これら金属ハロゲン化物は、前記置
換又は非置換のジフエニルアミン−4−ジアゾニ
ウム塩の使用量1.0モル量に対して0.5モル以上、
殊に0.5乃至3.0倍モル量程度を使用するのが好ま
しい。 また、本発明において使用する水溶性有機溶剤
は、低温度で硫酸と反応し難い溶剤が好ましく、
例えば、n−ブチルアルコール、イソブチルアル
コール、第二級ブチルアルコール、第三級ブチル
アルコール、イソプロピルアルコール、n−プロ
ピルアルコール、エチルアルコール、変性アルコ
ール、メチルアルコール、エチレングリコール、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、エチ
レングリコールイソプロピルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、2−(ジメトキ
シ)エチルアルコール、エチレングリコールジア
セテート、ジエチレングリコール、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリ
コールアセテート、ジエチレングリコールエチル
エーテル、トリエチレングリコール、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコール、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、トリメチレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、ヘキシレングリコール、グリセリン、
フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリル
アルコール、グリセリルモノアセテート、1,
2,6−ヘキサントリオール、ギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、アセトニトリル、ジアセトンア
ルコール、アセトニルアセトン、メチルエチルケ
トン、アセトン、ギ酸メチルエステル、N,N−
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホオキサイ
ド等又はこれらの混合有機溶剤が用いられる。な
お、これらの水溶性有機溶剤又はこれらの混合水
溶性有機溶剤は少量の水を含んでいてもよい。こ
の場合、水の添加量は前記一般式()の金属ハ
ロゲン化物が、該含水水溶性有機溶剤中に溶解す
るか又は白濁する程度の少量であることが好まし
い。具体的には、水の含有率は有機溶剤中25%以
下の量が好ましく、これより含水量が多いと、当
該複塩の収量が低下する傾向があるので、工業的
に好ましくない。 本発明において、前記水溶性有機溶剤溶液又は
該水溶性有機溶剤と水との混合溶剤溶液の使用量
は、前記置換又は非置換のジフエニルアミン−4
−ジアゾニウム塩の使用量に対して3.0乃至15.0
倍重量程度の比較的少量で十分目的を達成し得る
ので、工業化に際しての経済的メリツトが大き
い。 本発明の方法によりパラホルムアルデヒドとの
縮合物を製造するには、水溶性有機溶剤又は該水
溶性有機溶剤と水との混合溶液に金属ハロゲン化
物を加え、溶解又は白濁させ、撹拌しながら氷水
又はブライン等で冷却する。この溶液に、前記置
換又は非置換のジフエニルアミン−4−ジアゾニ
ウム塩の硫酸溶液にパラホルムアルデヒドを加え
縮合反応させた混合溶液を徐々に滴下し、金属複
塩化を行う。この際熱が起こるので、内容物が好
ましくは20℃以下に保たれるよう、滴下速度を調
節すると共に、内容物を冷却する。そして滴下終
了後も同様の温度条件でさらに数時間撹拌を続け
る。 以上の反応により生成した固形物は、これを濾
取することにより、そのままでも感光性物質とし
て印刷用途面に使用できるが、所望により適量の
水溶性有機溶剤で洗浄してもよい。 濾過終了後固形物を風乾又は減圧乾燥すること
によつて当該複塩類が得られる。このようにして
得られた当該複塩は、他の異種無機塩類を含有し
ておらず、感光性物質として印刷用途面により有
利に適用され、特に複写層を粗面化したアルミニ
ウム板上における印刷において高い耐刷数を有す
る印刷原板が得られるような高度な品質を有する
のみならず、設備的経済的に有利にしかも工業的
に安全に容易にまた合理的に収量よく当該複塩が
製造できる。 次に、実施例によつて本発明方法をさらに詳細
に説明するが、これらの実施例は単に説明用のも
のであつて、本発明技術範囲を限定るためのもの
でないことは言うまでもない。 実施例 1 撹拌機、温度計及び滴下漏斗を備えた庸器にア
セトン250mlと塩化亜鉛30.0gとを加え、撹拌し
ながら、容器を氷水で外部から冷却して内温を5
℃以下に保持し、塩化亜鉛のアセトン溶液を調製
した。一方、別に撹拌機及び温度計を備えた反応
容器に98%濃度硫酸99.0gを加え、内温0℃にな
るように反応容器を氷と食塩で冷却した。次い
で、内容物を撹拌しながら、これにジフエニルア
ミン−4−ジアゾニウムサルフエート32.4gを、
内温0℃乃至6℃の条件で、1時間30分を要して
徐々に加え、さらに同温度で30分撹拌した後、パ
ラホルムアルデヒド4.65gを、内温0℃乃至8℃
の条件で、4時間を要して加えた。その後、同温
度で約30分間撹拌を続けると、ホルマリン縮合ジ
フエニルアミン−4−ジアゾニウムサルフエート
の混合溶液が得られた。この混合溶液を、前記塩
化亜鉛のアセトン溶液を調製した容器に装置され
た滴下漏斗に移し、撹拌しながら、前記塩化亜鉛
を含有するアセトン溶液中に、内温5℃乃至12℃
を保ちつつ1時間30分を要して滴下した。 滴下終了後、同温度でさらに2時間撹拌し、析
出した固形物を吸引濾過した。固形物を、さらに
50mlのアセトンで洗浄した後、減圧乾燥すると、
ホルマリン縮合ジフエニルアミン−4−ジアゾニ
ウムサルフエートと塩化亜鉛との複塩41.3gが得
られた。収量は定量的。本品はアルミニウム板上
における印刷において、鮮明で高い耐刷数を有す
る印刷原板を与えた。 実施例 2 撹拌器、温度計及び滴下漏斗を備えた容器にメ
チルアルコール200mlと塩化亜鉛11.0gを容れ、
容器を氷水で外部から冷却し、内温を3℃以下に
保持して塩化亜鉛のメチルアルコール溶液を調製
した。一方、撹拌器及び温度計を備えた別の反応
容器に9%濃硫酸110gを加え、内温が0℃にな
るように容器を氷と食塩で冷却した。 次に、上記反応容器内容物を撹拌しながら2−
メトキシ−ジフエニルアミン−4−ジアゾニウム
サルフエート32.3gを内温0℃乃至6℃の条件で
1時間30分を要して徐々に加え、終了後、さらに
同温度で1時間撹拌した後、パラホルムアルデヒ
ド3.9gを、内温5℃乃至10℃に保ちながら、4
時間を要して徐々に加えた。 添加終了後、同温度で約2時間撹拌を続ける
と、ホルマリン縮合2−メトキシ−ジフエニルア
ミン−4−ジアゾニウムサルフエートの混合溶液
が得られた。この混合溶液を、前記塩化亜鉛のメ
チルアルコール溶液を調製した容器に装置された
滴下漏斗に移した後、該滴下漏斗より前記塩化亜
鉛を含有するメチルアルコール溶液中に、撹拌し
ながら内温3℃乃至10℃を保ちつつ2時間を要し
て滴下した。滴下終了後、同温度で3時間撹拌
し、析出した固形物を吸引濾過した。 得られた固形物をさらに80mlのメチルアルコー
ルで洗浄した後、減圧乾燥すると、ホルマリン縮
合2−メトキシ−ジフエニルアミン−4−ジアゾ
ニウムサルフエートの塩化亜鉛の複塩40.0gが得
られた。収量は定量的であつた。 本品は、アルミ印刷原板として使用した場合、
鮮明で高い耐刷数を有していた。 実施例 3 撹拌器、温度計及び滴下漏斗を備えた容器にエ
チルアルコール300mlと臭化亜鉛20.0gを容れ、
撹拌しながら臭化亜鉛を溶解し、容器を氷水で外
部から冷却し内温3℃以下に保持し、臭化亜鉛エ
チルアルコール溶液を調製した。一方、別に撹拌
器及び温度計を備えた反応容器に95%濃硫酸120
gを加え、反応容器を氷と食塩で冷却し、内温2
℃とした。 次に、この反応容器の内容物を撹拌しながら、
2,5−ジイソプロピルオキシ−ジフエニルアミ
ン−4−ジアゾニウムクロライド34.75gを、内
温10℃以下の条件を保ちつつ、1時間30分を要し
て徐々に加えた。添加終了後、さらに、同温度で
2時間撹拌した後、パラホルムアルデヒド4.2g
を、内温10℃以下の条件を保ちながら4時間を要
して加え、引続き同温度で約2時間撹拌を続ける
と、ホルマリン縮合2,5−ジイソプロピルオキ
シ−ジフエニルアミン−4−ジアゾニウム塩の混
合溶液が得られた。 この混合溶液を、前記臭化亜鉛のエチルアルコ
ール溶液を調製した容器上に装置された滴下漏斗
に移し、該漏斗より該臭化亜鉛のエチルアルコー
ル溶液中に、撹拌しながら内温5℃乃至12℃の条
件で2時間を要して滴下した。滴下終了後、同温
度で3時間撹拌し、析出した固形物を吸引濾過し
た。固形物をさらに80mlのエチルアルコールで洗
浄した後、室温で風乾すると、ホルマリン縮合
2,5−ジイソプロピルオキシ−ジフエニルアミ
ン−4−ジアゾニウム塩と臭化亜鉛との複塩44.0
gが得られた。 実施例 4 撹拌器、温度計及び滴下漏斗を備えた容器にイ
ソプロパノール130ml、水20ml及び塩化コバルト
58.4gを容れ、撹拌しながら容器を氷水で外部冷
却して内温5℃以下に保持し、塩化コバルトのイ
ソプロパノール溶液を調製した。一方、別に撹拌
器及び温度計を備えた反応容器に98%濃硫酸50g
を容れ、内温2℃になるように容器を氷と食塩で
冷却した。 次に、この反応容器の内容物を撹拌しながら、
4′−メチル−ジフエニルアミン−4−ジアゾニウ
ムジハイドロジエンホスフエート15.35gを内温
0℃乃至6℃の条件で1時間30分を要して徐々に
加えた。反応混合物を、さらに同温度で1時間撹
拌した後、内温を0℃乃至8℃に保ちながら、パ
ラホルムアルデヒド2.1gを4時間を要して加え、
引続き同温度で2時間撹拌を続けると、ホルマリ
ン縮合4′−メチル−ジフエニルアミン−4−ジア
ゾニウム塩の混合溶液が得られた。この混合溶液
を、前記塩化コバルトのイソプロパノール水溶液
を調製した容器に装着された滴下漏斗に移し、撹
拌しながら、該漏斗より上記塩化コバルトのイソ
プロパノール水溶液中に、内温5℃乃至13℃に保
持して1時間30分を要して滴下した。 滴下終了後、同温度で3時間撹拌し、析出した
固形物を吸引濾過した。固形物は、さらに20mlの
イソプロパノールで洗浄した後、減圧乾燥する
と、ホルマリン縮合4′−メチル−ジフエニルアミ
ン−4−ジアゾニウム塩と塩化コバルトとの複塩
19.0gが得られた。 実施例 5〜22 前記実施例1〜4の方法と同様に操作して、次
のホルマリン縮合置換又は非置換のジフエニルア
ミン−4−ジアゾニウム塩と金属ハロゲン化物と
の複塩類を製造した。実験データを下表に一括し
て示す。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Xは水素原子,アルキル基,ハロゲン
    原子又はアルコオキシ基を示し、Yは水素原子,
    アルキル基、ハロゲン原子又はアルコオキシ基を
    示し、Zは水素原子,アルキル基又はアルコオキ
    シ基を示す。) で表わされる置換又は非置換の4−アミノ−ジフ
    エニルアミンのアミノ基をジアゾ化して得られる
    置換又は非置換のジフエニルアミン−4−ジアゾ
    ニウム塩の硫酸溶液にパラホルムアルデヒドを加
    え縮合反応させた混合溶液を、予め一般式 MX′2 () (式中、X′はハロゲン原子を示し、Mは亜鉛,
    カドミウム,コバルト又はスズの金属原子を示
    す。) で表わされる金属ハロゲン化物が存在する水溶性
    有機溶剤溶液又は該水溶性有機溶剤と水との混合
    溶液に加え、金属複塩化することを特徴とするホ
    ルマリン縮合された置換又は非置換のジフエニル
    アミン−4−ジアゾニウム塩と金属ハロゲン化物
    との複塩類の製造法。
JP11481183A 1983-06-24 1983-06-24 ホルマリン縮合ジアゾ化合物の金属ハロゲン化物複塩類の製造法 Granted JPS606751A (ja)

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JP11481183A JPS606751A (ja) 1983-06-24 1983-06-24 ホルマリン縮合ジアゾ化合物の金属ハロゲン化物複塩類の製造法

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JP11481183A JPS606751A (ja) 1983-06-24 1983-06-24 ホルマリン縮合ジアゾ化合物の金属ハロゲン化物複塩類の製造法

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JPS606751A JPS606751A (ja) 1985-01-14
JPH0442430B2 true JPH0442430B2 (ja) 1992-07-13

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ID=14647270

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IT1179830B (it) * 1984-11-26 1987-09-16 Fiat Auto Spa Dispositivo di controllo per apparecchiature per saldatura elettrica a resistenza particolarmente per il controllo di apparecchiature per la saldatura di parti di carrozzerie di autoveicoli
JPS61189882A (ja) * 1985-02-19 1986-08-23 Dengensha Mfg Co Ltd 抵抗溶接機用制御装置の二次導体監視装置

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