JPH0441751B2

JPH0441751B2 -

Info

Publication number: JPH0441751B2
Application number: JP61103821A
Authority: JP
Inventors: Gantan Funaki
Original assignee: Gantan Beauty Industry Co Ltd
Current assignee: Gantan Beauty Industry Co Ltd
Priority date: 1986-05-08
Filing date: 1986-05-08
Publication date: 1992-07-09
Also published as: JPS62260962A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、建造物の屋根葺き用足場に関し、
さらに詳しくは、屋根板を上側から下側すなわち
棟側から軒側に向かつて葺くための足場の改良に
係るものである。

〔従来の技術〕

従来例による金属製の屋根板を用いた鉄骨屋根
組み建造物における屋根の葺き工法としては、屋
根板個々の係合部構造に制約を受けることから、
これらの屋根板を用いた場合、屋根板を下側（軒
側）から上側（棟側）に向かつて葺く工法が一般
的である。

ここで、下側から上側への葺き上げ工法を採用
した従来例の作業態様を第１０図ないし第１２図
に示す。

第１０図および第１１図は、通常の一般家屋の
ように、比較的緩傾斜の鉄骨屋根組み建造物にお
ける屋根の葺き上げ状態図およびその説明図であ
る。

これらの各図において、符号１ａは通常家屋な
どの比較的緩傾斜の鉄骨屋根組みを有する小型建
造物の躯体部、２および３は同上鉄骨屋根組みを
構成する縦方向の金属製の梁、および各梁間に架
け渡された横方向の金属製の母屋、４は各母屋３
と直交してこれらに支持された金属製の垂木であ
る。

そして、屋根板５を下側から葺くには、まず、
前記各梁２の上方に屋根足場材６および荷上げの
ための仮設ステージ７などを組み上げると共に、
下方に安全ネツト８を張りかけておく。この状態
で、前記各垂木４間に木毛セメント板などの下地
材１０を敷設させる。そして、各垂木４の上面
に、これらの各垂木４から切り起した係止爪片を
利用する吊子の固定により、個々の屋根板５を相
互に係合止着しながら、下側から上側へ葺き上げ
施工してゆき、施工済み部分では、葺き上げた屋
根板５上にあつて、一部で緩衝台座を介するなど
により、建地６ａを用いて前記屋根足場材６を支
持させるようにしている。

すなわち、比較的緩傾斜の鉄骨屋根組み建造物
の場合、その屋根葺き上げのためには、屋根足場
材６および荷上げのための仮設ステージ７などを
組み上げる必要がある。そして、下方から上方へ
の葺き上げであること、および上方に屋根足場材
６、仮設ステージ７が組み上げられていることの
ために、使用する屋根板５を、各屋根足場材６の
間から入れなければならず、作業が極めて煩雑、
かつ厄介である。また、作業時間切れなどのため
に、施工途中で一たん中止するときには、棟側に
近い部分が外部に露出されたままとなるから、屋
根面全体を適宜シートで被覆するなどにより、養
生しておかないと、垂木材４、下地材１０を伝つ
て雨水が施工済み部分まで入り込む恐れがあつて
好ましくない。また建地６ａを使用するので、下
地材への穿孔および補修、施工済み部分での盛り
替えなどに手間がかかり、かつ屋根板表面を傷付
け、破損したりするほか、足場自体が不安定であ
るという危険性を有し、さらに屋根板を全部葺き
終るまでは足場を解体できず、施工が面倒で工期
も長引き、しかも葺き上げ後の足場の解体には危
険が伴うために、屋根職以外に鳶職などの専門作
業者との協業が不可欠である。

第１２図は例えば体育館などのように、比較的
急傾斜の鉄骨屋根組みによる大型建造物における
屋根の葺き上げ作業状態図であるが、この場合に
は、大型建造物の躯体部１ｂに対し、前記屋根足
場材６以外に、外壁面に沿わせた本足場材９と、
安全性を確保する壁継ぎ９ａとを必要としてお
り、前記と同様な不都合のほかにも、壁継ぎ９ａ
を取り付けるための穿孔、その取り外し後の補修
を必要とするなどの不利がある。

このように、従来例による下側から上側への葺
き上げ工法では、足場構成が極めて煩雑で、その
組み上げ、解体に手間がかかつて高価になるほ
か、屋根葺きの作業性が悪く、屋根板を傷付ける
恐れもあり、施工を中断した際の養生も大変面倒
で、さらに軒先雨樋とか、開口部などの位置が決
まらないと、屋根葺き施工自体を開始できないも
のであつた。

そこで、本発明者は、先にこのような下側から
上側への葺き上げ工法の欠点を是正するために、
屋根板の係合部構造を改善して、屋根を上側（棟
側）から下側（軒側）に向かつて葺く工法を提案
実施した。

第１３図ないし第１５図は、この上側から下側
へ葺く工法を、前記第１０図ないし第１２図に対
応して表わしたもので、各図中、同一符号は同一
または相当部分を示している。

すなわち、この上側から下側へ葺く工法の場合
には、第１３図から明らかなように、改善された
屋根板を用いて、屋根を上側つまり棟側から葺く
ために、その作業足場としては、個々の母屋３を
そのまま利用できる。従つて仮設足場、仮設ステ
ージなどを必要としてはいても、とくに屋根足場
を改めて組み上げなくてよく、このために作業性
が向上し、施工期間の短縮、費用の節減が可能と
なり、かつ屋根板を傷付けたり、汚損する恐れな
どを低減できる。

また、第１４図に見られるように、施工を中断
する場合には、棟側から葺いているために、この
棟側での施工済み部分を除いた、未施工部分のみ
を養生すればよい。さらに、第１５図によつて明
らかなように、たとえ比較的急傾斜の鉄骨屋根組
みによる大型建造物の場合であつても、屋根足場
としては、例えば前記各垂木４から切り起した係
止爪片を利用し、単にその個々の係止爪片に屋根
足場材６例えば足場パイプを係着して仮足場とす
ることができる。そして、この屋根足場材６を用
いた屋根足場は、先の本足場材９を用いた本足場
と共に、上側つまり棟側からの下側つまり軒側へ
の屋根板５による葺き終りに伴ない、各足場を葺
き終り部分から順次に解体してゆくことができ
る。従つて、一方では、屋根葺き作業中にあつて
も上側の足場材が作業の邪魔にならず、屋根板５
の取り扱いとこれらの葺き作業とが極めて容易に
なると共に、建地６ａおよび壁継ぎ９ａのため
に、屋根板５および下地材１０への穿孔とその補
修などの手間をかけなくて済み、他方では、葺い
た後に足場解体をしなくよいことから、鳶職など
の解体専門作業者の手を煩わさなくともよく、結
果的には、屋根葺き施工を円滑かつ迅速に行うこ
とができ、費用の削減が可能になる。

また、実開昭59−96235号公報に示すように、
倒立Ｕ字状に曲げた２本の金属製掛け具の両端部
に連結棒を架設し、これらの連結棒に２本の金属
製棒の上端部をそれぞれ連結し、２本の金属製棒
間の長手方向の数個所に足踏み板を配置し、足踏
み板の両側上端部を前記金属製棒に枢着し、足踏
み板の両側下端部に設けた支持棒を金属製棒に係
脱可能に係止させる屋根用足場があつた。

この屋根用足場は、金属製掛け具を屋根の棟部
に跨がせて支持し、２本の金属製棒を棟部両側の
屋根面に沿わせ、かつ下側（軒側）に延出させ、
足踏み板を上面がほぼ水平になるように起立さ
せ、これらの支持棒を金属製棒に係止した状態で
使用するものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、前述した上側から下側に向かつて屋根
板を葺く工法の場合、比較的急傾斜の屋根をもつ
体育館など、鉄骨屋根組みの各母屋間の間隔が広
い建造物では、各母屋を足場に利用することは、
作業者が足場とする母屋を踏み外す恐れがあつて
危険である。

また、各垂木から切り起した係止爪片を利用
し、これらの爪片に屋根足場材を着脱可能に係止
することは、前記係止爪片を大きくしないと、屋
根足場材が外れ易く危険であり、係止爪片を屋根
足場材が外れにくい大きさと形状とにすると、垂
木の強度が低下したり、吊子を固定しにくくなつ
たりする。

そこで、前述した実開昭59−96235号公報に示
す足場を使用することが考えられるが、次の問題
点がある。すなわち、金属製掛け具を屋根の棟部
に跨がせて支持し、前記掛け具の両端部に２本の
金属製棒の上端部をそれぞれ連結して、これらの
棒を下側（軒側）に延出させ、この状態で屋根板
を葺くため、屋根板を金属製棒と垂木との間に入
れて、これらの垂木に取り付ける必要があり、屋
根葺き作業がしにくく、前述した下側から上側に
屋根板を葺くのに比べて作業性がほとんど向上し
ない。また、全部の屋根板を葺き終つた後に、金
属製棒を金属製掛け具から外し、この掛け具を棟
部から外す必要があり、金属製棒には足踏み板が
取り付けてあり、大型で重くなるので、これらの
着脱がしにくく危険である。

この発明は、前述した問題点を解決して、母屋
間の間隔が広い建造物であつても、垂木の強度を
ほとんど低下させることなく、また作業性よく上
側から下側に屋根板を葺くことができ、さらに組
み上げ装着および解体取り外しが容易にしかも比
較的安全にでき、比較的急傾斜の鉄骨屋根組み構
造をもつ建造物に好的な、鉄骨屋根組みを利用し
た建造物の屋根葺き用足場を提供することを目的
とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は、垂木が組み込まれた鉄骨屋根組み
をもち、上側から下側に向かつて屋根板を葺く、
建造物の屋根葺き用足場であつて、前記垂木に長
手方向に沿つて所定間隔ごとに形成した係止穴に
足場支持部材を着脱可能に係止させ、複数の垂木
の前記係止穴に係止させた足場支持部材の受止め
係合部にパイプ材などからなる足場材を着脱可能
に係合支持させたものである。

〔作用〕

この発明による屋根葺き用足場は、鉄骨屋根組
みに組み込んだ垂木を利用し、複数の垂木の係止
穴に足場支持部材を係止し、これらの支持部材に
足場材を係合支持させることで、屋根足場を組み
上げ、この状態で、上側から下側に向かつて屋根
板を葺く際に、上段の屋根板を葺いた後、この作
業に用いた足場材を足場支持部材から外し、これ
らの支持部材を垂木から外すことにより、上側か
ら下側に向かつて足場を各段ごとに順次解体して
行くことができる。そして、前記足場支持部材と
足場材とが別体であり、これらが小型、軽量であ
るため、前述した金属製棒に足踏み板が装着した
ものに比べて、足場の組み上げ装着および解体取
り外しが容易にしかも比較的安全にできる。

また、垂木に設けた係止穴を用いて、これらに
足場支持部材を着脱可能に係止しているので、前
記係止穴として屋根板係止のための係止片切り起
し穴を利用できるなど、係止穴が小型でよいこと
により、垂木の強度をほとんど低下させることな
く、前記支持部材を垂木およびパイプ材などの足
場材が外れにくい形状と大きさにすることができ
る。

さらに、足場支持部材および足場材より上側
で、これらのない位置に屋根板を葺くので、屋根
板を葺く作業が、前記支持部材および足場材によ
つて妨げられずに、作業性よくできる。

〔実施例〕

以下、この発明に係る建造物の屋根葺き用足場
の実施例につき、第１図ないし第９図を参照して
詳細に説明する。

第１図ないし第４図はこの発明の第１実施例を
示し、第１図および第２図は第１実施例を適用す
る金属製垂木の斜視図および部分拡大図、第３図
は金属製垂木に足場材を係着支持させた状態の縦
断面図、第４図は足場支持部材を示す斜視図であ
る。なお、これらの各図中、前記第１０図ないし
第１２図、あるいは第１３図ないし第１５図と同
一符号は同一または相当部分を表わしている。

第１実施例各図において、前記した鉄骨屋根組
みの表面側一部を構成する金属製垂木４は、各金
属製母屋３間に垂設されていると共に、垂木４の
相互間には木毛セメント板などの下地材１０が敷
設されている。また、垂木４の上面には、従来か
ら知られているとおり、葺かれる個々の各金属製
屋根板５を吊子などによつて係止させるため、第
１図および第２図に示すように、係止爪片１１が
垂木４の長手方向に沿い、屋根板５の有効幅に一
致する所定間隔ごとに１組ずつ切り起してあり、
これらの切り起しに伴い、相互に相対向する上下
の切り起し穴からなる係止穴１２ａ，１２ａが形
成さこれらの支持部材を垂木から外すことによ
り、上側から下側に向かつて足場を各段ごとに順
次解体して行くことができる。そして、前記足場
支持部材と足場材とが別体であり、これらが小
型、軽量であるため、前述した金属製棒に足踏み
板が装着したものに比べて、足場の組み上げ装着
および解体取り外しが容易にしかも比較的安全に
できる。

〔実施例〕

第１実施例各図において、前記した鉄骨屋根組
みの表面側一部を構成する金属製垂木４は、各金
属製母屋３間に垂設されていると共に、垂木４の
相互間には木毛セメント板などの下地材１０が敷
設されている。また、垂木４の上面には、従来か
ら知られているとおり、葺かれる個々の各金属製
屋根板５を吊子などによつて係止させるため、第
１図および第２図に示すように、係止爪片１１が
垂木４の長手方向に沿い、屋根板５の有効幅に一
致する所定間隔ごとに１組ずつ切り起してあり、
これらの切り起しに伴い、相互に相対向する上下
の切り起し穴からなる係止穴１２ａ，１２ａが形
成されている。

また、第１実施例の場合には、第３図および第
４図に示すように、下部側の係止穴１２ａに対し
て、係脱可能な足場支持部材１４を用意する。足
場支持部材１４は、係止穴１２の内幅よりも幾分
か小さ目の幅とした金属帯材料によつて、相応長
さの挿入片部１４ａと、垂木４の板厚に対応する
段差部１４ｂと、相応長さの受け片部１４ｃと、
端部を折り返し部１４ｅにして半円弧状に彎曲さ
れた受止め係合部１４ｄとを、順次一体に形成し
て構成する。

そして、各母屋３間にこれらと直交して固定さ
れた個々の垂木４の下部側の係止穴１２ａに対し
て、足場支持部材１４の挿入片部１４ａを、隣接
する垂木４の足場支持部材１４が横方向に一連と
なるようにして挿入させ、段差部１４ｂを係止穴
１２ａの下縁端面に係合支持させて、垂木４の裏
面側へ挿入片部１４ａを押し付けると共に、垂木
４の表面側に受け片部１４ｃを着脱可能に係止さ
せておく。続いて前記の横方向へ一連の各足場支
持部材１４の受止め係合部１４ｄに、屋根足場材
としてのパイプ足場材１５を、着脱可能に係合支
持させることによつて、屋根葺き用の横方向へ延
びる足場を組み上げて使用するのである。この状
態では、パイプ足場材１５は、作業者による負荷
荷重をしつかり受止めて、徒らに脱落したりする
恐れがない。

前述のように構成された第１実施例の足場にお
いては、最上段となるパイプ足場材１５を基準に
して、当該部分よりも上側（棟側）の屋根板５を
従来のように葺き、これに用いた部分の前記足場
材１５および足場支持部材１４を順次に解体して
取り外しながら、次第に下側（軒側）へ向かつ
て、同様に屋根板を葺く操作、および足場材の解
体操作をして行くのである。

これらの各操作は、屋根板を葺く作業者によつ
て、足場材１５および足場支持部材１４の解体作
業を含んで一連になされるのであり、従つて、屋
根板５を葺き終つた部分には、常に足場材１５、
足場支持部材１４が存在しない状態で作業を行え
るために、屋根板５の取り扱いが容易になる。ま
た、足場材１５、足場支持部材１４を取り外す解
体作業に関しては、従来のように、屋根板全体を
葺き終つた後に足場を解体する場合とは異なつ
て、屋根板の各段ごとになされるために、改めて
熟練さを必要とせず、作業を円滑かつ迅速に実行
し得る。

第５図ないし第７図には、この発明の第２実施
例を適用した場合の、前記第１図ないし第３図に
対応する各図を示してある。

すなわち、第２実施例においては、第５図およ
び第６図に示すように、垂木４に対して、適宜好
ましい間隔で別途に丸穴からなる係止穴１２ｂを
穿設させておき、また、前記足場支持部材１４に
代わる同様な足場支持部材１６としては、第７図
に示すように、係止穴１２ｂの内径よりも幾分か
小さ目の外径の鋼線材料を用いて、前記第１実施
例の場合と同様に、挿入片部１６ａ、段差部１６
ｂ、受け片部１６ｃ、受止め係合部１６ｄ、およ
び折返部１６ｅを順次に折曲形成して構成され
る。そして、係止穴１２ｂに足場支持部材１６を
着脱可能に係止させて使用することにより、第１
実施例と同様な効果が得られる。

さらに、前記の鋼線材料を用いた足場支持部材
１６としては、第８図に示す第３実施例でのよう
に、前記挿入片部１６ａ、段差部１６ｂを引掛け
片部１６ｆ、折曲部１６ｇとし、これらの各部を
前記係止穴１２ｂに引掛け係止させて使用するよ
うにしてもよく、ここでも同様な効果が得られる
のであり、この態様はまた、前記第１実施例にお
いても適用できる。

なお、前記垂木４としては、第１図、第２図お
よび第５図、第６図各実施例に示す基部に下地材
１０の支承部を兼ねた取付けフランジ部４ａ，４
ａのみを有する断面形状のほかに、第９図に示す
ように、別に下地材１０の支承部となる段部４
ｂ，４ｂを有する断面形状のものを用いてもよ
い。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明は、垂木が組み
込まれた鉄骨屋根組みをもち、上側から下側に向
かつて屋根板を葺く、建造物の屋根葺き用足場で
あつて、前記垂木に長手方向に沿つて所定間隔ご
とに形成した係止穴に足場支持部材を着脱可能に
係止させ、複数の垂木の前記係止穴に係止させた
足場支持部材の受止め係合部にパイプ材などから
なる足場材を着脱可能に係合支持させたので、次
の効果が得られる。

すなわち、この発明による屋根葺き用足場は、
鉄骨屋根組みに組み込んだ垂木を利用し、複数の
垂木の係止穴に足場支持部材を係止し、これらの
支持部材に足場材を係合支持させることで、屋根
足場を組み上げ、この状態で、上側から下側に向
かつて屋根板を葺く際に、上段の屋根板を葺いた
後、この作業に用いた足場材を足場支持部材から
外し、これらの支持部材を垂木から外すことによ
り、上側から下側に向かつて足場を各段ごとに順
次解体して行くことができる。そして、前記足場
支持部材と足場材とが別体であり、これらが小
型、軽量であるため、前述した金属製棒に足踏み
板を装着したものに比べて、足場の組み上げ装着
および解体取り外しが容易にしかも比較的安全に
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明に係る足場の第
１実施例を適用する垂木の斜視図および部分拡大
図、第３図は同垂木に足場支持部材と足場材とを
取り付けた状態の縦断面図、第４図は同足場支持
部材を取出して示す斜視図、第５図および第６図
はこの発明の第２実施例を適用する垂木の斜視図
および部分拡大図、第７図は同垂木に足場支持部
材と足場材とを取り付けた状態の縦断面図、第８
図は同第３実施例による足場支持部材を取出して
示す側面図、第９図は同上各例での垂木の変形例
を示す横断面図であり、また第１０図、第１３図
および第１１図、第１４図は比較的緩傾斜の鉄骨
屋根組み建造物における各別の屋根板を葺いた状
態図、およびその説明図、第１２図、第１５図は
比較的急傾斜の鉄骨屋根組み建造物における各別
の屋根板を葺いた状態図である。１ａおよび１ｂ……小型および大型建造物の躯
体部、２……梁、３……母屋材、４……垂木、５
……屋根板、１０……下地材。１１……垂木の係
止爪片、１２ａ，１２ｂ……係止穴。１４，１６
……足場支持部材、１４ａ，１６ａ……挿入片
部、１４ａ，１６ｂ……段差部、１４ｃ，１６ｃ
……受け片部、１４ｄ，１６ｄ……受止め係合
部、１６ｆ……引掛け片部、１６ｇ……折曲部。
１５……足場材。

Claims

【特許請求の範囲】１垂木が組み込まれた鉄骨屋根組みをもち、上
側から下側に向かつて屋根板を葺く、建造物の屋
根葺き用足場であつて、前記垂木に長手方向に沿
つて所定間隔ごとに形成した係止穴に足場支持部
材を着脱可能に係止させ、複数の垂木の前記係止
穴に係止させた足場支持部材の受止め係合部にパ
イプ材などからなる足場材を着脱可能に係合支持
させたことを特徴とする建造物の屋根葺き用足
場。２垂木は、上面に形成される屋根板係止のため
の係止爪片切起し穴を、足場支持部材の係止穴と
した特許請求の範囲第１項に記載の建造物の屋根
葺き用足場。３足場支持部材には、係止穴に挿通させて垂木
の裏面に圧接させる相応長さの挿入片部と、垂木
の板厚に対応する段差部と、垂木の表面に圧接さ
せる相応長さの受け片部と、足場材を着脱可能に
係合支持させる受止め係合部とを設けた特許請求
の範囲第１項または第２項に記載の建造物の屋根
葺き用足場。４足場支持部材には、係止穴に挿通させて垂木
の裏面に圧接させる相応長さの引掛け片部と、こ
の引掛け片部の表面に折り返し垂木の表面に圧接
させる相応長さの受け片部と、この受け片部に連
らなり足場材を着脱可能に係合支持させる受止め
係合部とを一体に形成した特許請求の範囲第１項
または第２項に記載の建造物の屋根葺き用足場。