JP3792356B2 - 庇の取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は庇の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、庇等の小屋根を建物の軒先に取り付ける構造としては、特公平3−80227号公報に記載ある構造が知られている。
この取付構造を図8および図9を参照しながら説明する。
図8はユニット建物を構成する建物ユニットの天井梁に庇の構造材を取り付けている状態を示す説明図、図9は庇を取り付けた状態を示す取付部分の縦断面図である。
【0003】
この庇100の取付構造は、ユニット建物200を構成する建物ユニット201の天井梁202にほぼ垂直な支持部材300を屋外方向に突出させて取り付け、この支持部材300に庇100の庇構造材101を取り付けて支持させたものである。
尚、この支持部材300の屋外側に突出している庇取付部の下端にはゴム製の目地材400が取り付けられていて、支持部材300に庇100の構造材101を並べて取り付けると、この庇100の間を目地材400が塞ぐようになっているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記庇の取付構造にするために、庇100を支持部材300に取り付けようとしても、庇100の自重により先端が垂れて良好に取り付けることができないし、又、庇を100を取り付け、長年月使用している間に、庇100の自重により、次第に、先端が垂れるという恐れがあった。
そこで、従来は、取付施工時には、図10〜図12に示すように2個の仮支持用金具500と1個の持出庇取付金具600を使用して取り付け、庇100を固定後は仮支持用金具500と持出庇取付金具600を取り外していた。
【0005】
即ち、図10に示すように、予め、断面L字形の長尺体からなる持出庇取付金具600を屋内方向に突出させて庇100の構造材101に取り付け、又、L字形の小片からなる仮支持用金具500をL字形の突出片を下方に向けて庇100の屋内側構造材101に取り付ける。又、図11に示すように、ユニット建物200を構成する建物ユニット201の天井梁202にほぼ垂直な支持部材300を屋外方向に突出して取り付ける。その後、図12に示すように、庇100を軒先に沿わせ、持出庇取付金具600と仮支持用金具500を天井梁202に取り付ける。
【0006】
このように持出庇取付具600と仮支持用金具500で庇100を垂れ下がらないようにした後、支持部材300に庇100の構造材101を取り付ける。その後、仮支持用金具500は持出庇取付金具600を取り外すことにより、取付施工時の自重による垂れ下がりを防止していた。
しかし、このように、持出庇取付金具600や仮支持用金具500を使用することは極めて不便であるし、庇100を取り付けた後、仮支持用金具500と持出庇取付金具600を取り外す必要がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、庇の垂れ下がりを防ぐ持出庇取付金具や仮支持用金具を必要としない庇の取付構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するためになされたものであって、請求項1記載の発明は、建物の建物構造材に支持部材が屋外方向に突出して取り付けられ、この支持部材に庇の庇構造材が取り付けられた庇の取付構造であって、前記支持部材は建物構造材に取り付けられる建物取付部と、庇構造材を取り付ける庇取付部とからなり、この庇取付部は、ほぼ垂直な本体と、この本体の下端に一体に設けられたほぼ水平な水平片とからなり、支持部材の建物取付部が建物構造材に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇構造材の一部を載せた状態にして、庇の庇構造材が支持部材の本体に取り付けられることにより庇が垂れ下がらないものである。
【0009】
請求項2記載の発明は、ユニット建物の屋根に設けられている屋根梁に支持部材が屋外方向に突出して取り付けられ、この支持部材に庇の庇構造材が取り付けられた庇の取付構造であって、前記屋根は、軒先にほぼ平行な屋根横梁と、この屋根横梁の端部にほぼ直角に設けられた屋根縦梁とからなる屋根梁を具備する屋根ユニットが複数組み立てられたものであり、前記庇は軒先にほぼ平行で屋根横梁のほぼ整数倍の庇横梁と、この庇横梁の端部にほぼ直角に設けられた庇縦梁とからなる庇構造材を具備する庇ユニットが複数個組み立てられたものであり、前記支持部材は、屋根梁に取り付けられるほぼ垂直な建物取付部と、庇構造材を取り付ける庇取付部とからなり、庇取付部は建物取付部が延長されたほぼ垂直な本体と、この本体の下端に一体に設けられたほぼ水平な水平片とからなり、支持部材の建物取付部が屋根ユニットの屋根縦梁に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇ユニットの庇縦材の一部を載せた状態にして、庇ユニットの庇縦梁が支持部材の本体に取り付けられることにより庇が垂れ下がらないものである。
【0010】
請求項3記載の発明は、ユニット建物の建物本体に設けられている梁に支持部材が屋外方向に突出して取り付けられ、この支持部材に庇の庇構造材が取り付けられた庇の取付構造であって、前記建物本体は、軒先に平行な横梁と、この横梁の端部にほぼ直角に設けられた縦梁とからなる梁を具備する建物ユニットが複数組み立てられたものであり、前記庇は軒先にほぼ平行で横梁のほぼ整数倍の庇横梁と、この横梁の端部にほぼ直角に設けられた庇縦梁とからなる庇構造材を具備する庇ユニットが複数個組み立てられたものであり、前記支持部材は、梁に取り付けられるほぼ垂直な建物取付部と庇構造材を取り付ける庇取付部とからなり、庇取付部は建物取付部が延長されたほぼ垂直な本体と、この本体の下端に一体に設けられたほぼ水平な水平片とからなり、支持部材の建物取付部が建物ユニットの縦梁に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇ユニットの庇縦梁の一部を載せた状態にして、庇ユニットの庇縦梁が支持部材の本体に取り付けられることにより庇が垂れ下がらないものである。
【0011】
請求項1記載の発明における建物は従来の木造建物や鉄骨建物でもよいし、又、建物ユニットを組み立てたユニット建物でもよい。
請求項1記載の発明に使用する建物構造材は建物本体に設けられた天井梁や床梁等の梁であってもよいし、屋根に設けられている屋根梁でもよい。
請求項1〜請求項3記載の発明における支持部材の庇取付部はほぼ垂直な本体と、この本体の下端に設けられたほぼ水平な水平片とからなるが、この支持部材の庇取付部の水平片の下面に軒天井材を取り付けていると、支持部材の建物取付部を建物構造材、屋根梁、梁等に取り付けたときに、軒天井材を同時に取り付けることができるので便利である。
【0012】
(作用)
請求項1記載の発明では、支持部材の建物取付部が建物構造材に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇構造材の一部を載せた状態に、庇が支持部材に取り付けられているから、庇の荷重の一部が庇取付部の水平片にかかり、この庇取付部から支持部材を経て建物構造材に伝達される。従って、従来のように、持出庇取付金具がなくとも、長年月使用している間に庇が垂れ下がらない。
【0013】
又、このような構造にするには、支持部材の建物取付部を建物構造材に取り付け、庇の構造材の一部を庇取付部のほぼ水平な水平片の上の載せながら、庇の構造材を支持部材に取り付ければよく、従来のように、仮支持用金具を使用しなくとも、庇構造材が垂れ下がることなく容易に取り付けることができる。
【0014】
請求項2記載の発明では、支持部材の建物取付部が屋根ユニットの屋根縦梁に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇ユニットの庇縦材の一部を載せた状態にして、庇ユニットの庇縦材が支持部材の本体に取り付けられているから、庇の荷重の一部が庇取付部の水平片にかかり、この庇取付部から屋根梁に伝達される。従って、従来のように、持出庇取付金具がなくとも、長年月使用している間に庇が垂れ下がらない。
【0015】
又、このような構造にするには、支持部材の建物取付部を屋根ユニットの屋根縦梁に取り付け、庇縦梁の一部を支持部材の庇取付部の水平片の上に載せながら、庇縦梁を支持部材に取り付ければよく、従来のように、仮支持用金具を使用しなくとも、庇構造材が垂れ下がることなく容易に取り付けることができる。
【0016】
又、支持部材は、ほぼ垂直な建物取付部と庇取付部とからなり、庇取付部は建物取付部が延長されたほぼ垂直な本体と、この本体の下端に設けられたほぼ水平な水平片とからなるから、支持部材のほぼ垂直な建物取付部を屋根ユニットの屋根縦梁に取り付けるだけで、この建物取付部が延長されたほぼ垂直な本体が屋根ユニットから屋外方向に突出し、水平片が本体の下端に水平に取り付けられる。
【0017】
又、庇横梁は屋根横梁のほぼ整数倍であるから、屋根横梁の端部にほぼ直角に設けられた屋根縦梁に、支持部材の建物取付部を取り付け、この支持部材の庇取付部の本体に庇横梁の端部に設けられている庇縦梁を取り付けると、庇横梁の他端は必ず屋根横梁の別の端部に位置する。従って、この屋根横梁の別の端部にほぼ直角に設けられている屋根縦梁に別の支持部材の建物取付部を取り付けると、この支持部材の庇取付部の本体は庇横梁の端部に設けられている庇縦梁に沿うので、この庇縦梁を支持部材の庇取付部の本体に容易に取り付けることができる。
【0018】
請求項3記載の発明では、支持部材の建物取付部が建物ユニットの縦梁に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇ユニットの庇縦梁の一部を載せた状態にして、庇ユニットの庇縦梁が支持部材の本体に取り付けられているから、庇の荷重の一部が庇取付部の水平片にかかり、この庇取付部から梁に伝達される。従って、従来のように、持出庇取付金具がなくとも、長年月使用している間に庇が垂れ下がらない。
【0019】
又、このような構造にするには、支持部材の建物取付部を建物ユニットの縦梁に取り付け、庇縦梁の一部を支持部材の庇取付部の水平片の上に載せながら、庇縦梁を支持部材に取り付ければよく、従来のように、仮支持用金具を使用しなくとも、庇構造材が垂れ下がることなく容易に取り付けることができる。
【0020】
又、支持部材は、ほぼ垂直な建物取付部と庇取付部とからなり、庇取付部は建物取付部が延長されたほぼ垂直な本体と、この本体の下端に設けられたほぼ水平な水平片とからなるから、支持部材のほぼ垂直な建物取付部を建物ユニットの縦梁に取り付けるだけで、この建物取付部が延長されたほぼ垂直な本体が建物ユニットから屋外方向に突出し、水平片が本体の下端に水平に取り付けられる。
【0021】
又、庇横梁は横梁のほぼ整数倍であるから、横梁の端部にほぼ直角に設けられた縦梁に支持部材の建物取付部を取り付け、この支持部材の庇取付部の本体に庇横梁の端部に設けられている庇縦梁を取り付けると、庇横梁の他端は必ず横梁の別の端部に位置する。従って、この横梁の別の端部にほぼ直角に設けられている縦梁に別の支持部材の建物取付部を取り付けると、この支持部材の庇取付部の本体は庇横梁の端部に設けられている庇縦梁に沿うので、この庇縦梁を支持部材の庇取付部の本体に容易に取り付けることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
図1〜図4は本発明の庇の取付構造をユニット建物の屋根梁と屋根梁との間に支持材を取り付け、この支持材に庇を取り付ける庇の取付構造に適用した一実施例を示すもので、図1(イ)は庇の取付構造の平面図、(ロ)は(イ)のA−A線における断面図、図2はユニット建物の断面の一部を示す説明図、図3は支持部材の斜視図、図4(イ)は建物ユニットに支持部材を取り付けている状態を示す説明図、(ロ)は支持部材に庇を取り付けている状態を示す説明図である。
【0023】
図1〜図4において、1はユニット建物であり、このユニット建物1は、図2に示すように、建物ユニット2を複数個組み立てた建物本体9と、この建物ユニット2の上に取り付けられている屋根ユニット3やベランダ4等とからなる。
屋根ユニット3は屋根梁31や屋根取付具を組み立てたものであり、この屋根ユニット3を建物ユニット2の上に複数個取り付け、屋根取付具の上に折版屋根8を取り付けたり、屋根梁31の横に庇5を取り付けたり、軒先化粧材81を取り付けると屋根となるものである。
【0024】
屋根ユニット3は軒先にほぼ平行な屋根横梁32と、この屋根横梁32の端部にほぼ直角に設けられた屋根縦梁33とからなる屋根梁31を具備する。
庇5は庇ユニット6が複数個組み立てられたものである。庇ユニット6は軒先にほぼ平行で屋根横梁32とほぼ同じ長さの庇横梁62と、この庇横梁62の端部にほぼ直角に設けられた庇縦梁63とからなる庇構造材61を具備する。
64はほぼ平行なフランジがウェッブで連結されたZ形の取付片であり、この取付片64の一方のフランジを庇横梁62に取り付け、他方のフランジを屋根横梁32に取り付けることにより屋根横梁32に庇横梁62を取り付けるものである。
【0025】
7は支持部材であり、この支持部材7は、図3に示すように、ほぼ垂直な建物取付部71と庇取付部72とからなる。
庇取付部72は建物取付部71が延長されたほぼ垂直な本体73と、この本体73の下端に設けられたほぼ水平な水平片74とからなる。この水平片74は本体73の両側に突出している。本体73には通孔79が設けられている。
【0026】
この建物取付部71と庇取付部72の境界には取付片75がほぼ直角に突出して設けられているし、又、建物取付部71の先端部には補強板76が取り付けられていて、取付片75には通孔77が設けられ、補強板76には、補強板76から建物取付部71に貫通した通孔78が設けられている。
【0027】
この支持部材7は、建物取付部71を屋根ユニット3の屋根縦梁33に沿わせ、ボルト35を取付片75の通孔77から屋根縦梁33の端面の雌ネジ板36に、又、補強板76の通孔78から屋根縦梁33の側面の通孔に貫通したボルト37とナット38で、屋根ユニット3に取り付けられている。又、庇取付部72の水平片74の上に庇ユニット6の庇縦梁63の一部を載せた状態にして、支持部材7の本体73の両側に庇縦梁63を沿わせ、一方の庇ユニット6の庇縦梁63の通孔から本体73の通孔79、他方の庇縦梁63の通孔に貫通したボルト67とナット68で、庇ユニット6が支持部材7に取り付けられている。
【0028】
このようになっているから、庇5の荷重の一部が庇取付部72の水平片74にかかり、この庇取付部72から庇構造材61に伝達される。従って、従来のように、持出庇取付金具がなくとも、長年月使用している間に庇5が垂れ下がらない。
95は庇取付部72の水平片74の下側に取り付けられた軒天井であり、96は庇5の下側に設けられている軒天井である。
【0029】
次に、この庇取付構造にする施工方法について説明する。
図4(イ)に示すように、予め、水平片74の下側に軒天井95を取り付けた支持部材7を吊り上げて、屋根ユニット3の屋根縦梁33と、この屋根ユニット3に隣接する屋根ユニット3の屋根縦梁33の間に、支持部材7の建物取付部71を挿入し、この支持部材7の建物取付部71を屋根ユニット3の屋根縦梁33に沿わせる。その後、ボルト35を取付片75の通孔77から屋根縦梁33の端面の雌ネジ板36に螺入する。又、一方の屋根ユニット3の屋根縦梁33の側面の通孔から補強板76の通孔78、他方の屋根縦梁33の側面の通孔にボルト37を貫通させ、このボルト37の先端からナット38を螺入する。このようにして、支持部材7を屋根ユニット3に取り付ける。
【0030】
このように、支持部材7のほぼ垂直な建物取付部71を屋根ユニット3の屋根縦梁33に取り付けると、この建物取付部71が延長された本体73が屋根ユニット3から屋外方向に突出し、水平片74が本体73の下端に水平に取り付けられる。
【0031】
次に、図4(ロ)に示すように、予め、軒天井96を取り付けた庇ユニット6を吊り上げ、庇取付部72の水平片74の上に庇ユニット6の庇縦梁63の一部を載せ、庇ユニット6の庇縦梁63との間にスペーサー98を挿入しながら、支持部材7の本体73の両側に庇ユニット6を当接させ、一方の庇ユニット6の庇縦梁63に設けられた通孔から庇取付部72の本体73に設けられた通孔79、他方の庇ユニット6の庇縦梁63にボルト67を貫通させ、このボルト67の先端からナット68を螺入して庇ユニット6を支持部材7に取り付ける。
【0032】
更に、庇ユニット6の庇横梁62に取り付けられた取付片64を屋根ユニット3の屋根横梁32にボルト65とナット66で固定して取り付ける。
このように、支持部材7の建物取付部71を屋根ユニット3の屋根縦梁33に取り付け、庇縦梁63の一部を支持部材7の庇取付部72の水平片74の上に載せながら、庇縦材63を支持部材7に取り付けるので、従来のように、仮支持用金具を使用しなくとも、庇構造材61が垂れ下がることなく取り付けることができる。
【0033】
このようにして、複数の庇ユニット6を順次取り付ける。
この際、庇横梁62は屋根横梁32とほぼ同じ長さであるから、屋根横梁32の端部にほぼ直角に設けられた屋根縦梁33に、支持部材7の建物取付部71を取り付け、この支持部材7の庇取付部72の本体73に庇横梁62の端部に設けられている庇縦梁63を取り付けると、庇横梁62の他端は必ず屋根横梁32の別の端部に位置する。従って、この屋根横梁32の別の端部にほぼ直角に設けられている屋根縦梁33に別の支持部材7の建物取付部71を取り付けると、この支持部材7の庇取付部72の本体73は庇横梁62の端部に設けられている庇縦梁63に沿うので、この庇縦梁63を支持部材7の庇取付部72の本体73に容易に取り付けることができる。
このように複数の庇ユニット6を取り付けると、庇5が完成する。
【0034】
(実施例2)
図5〜図7は本発明の庇の取付構造をユニット建物の端の屋根梁に支持部材を取り付け、この支持部材に庇を取り付ける庇の取付構造に適用した他の実施例を示すもので、図5(イ)は庇の取付構造の平面図、(ロ)は(イ)のB−B線における断面図、図6は支持部材の斜視図、図7(イ)は建物ユニットに支持部材を取り付けている状態を示す説明図、(ロ)は支持部材に庇を取り付けている状態を示す説明図である。
【0035】
この実施例2を図1〜図4に示す実施例1と比較すると、ユニット建物1aの端の屋根縦梁33aに支持部材7aを取り付け、この支持部材7aに庇ユニット6aを取り付けること、および、支持部材7aの形状が異なる。
その他は実施例1と同じ構造であるので、この異なる構造について説明し、その他は省略する。
尚、この実施例2に使用する部材を説明するときには、実施例1とほぼ同じ部材番号にaを付して説明する。
【0036】
この実施例2では、ユニット建物の端であるから、庇ユニット6aの延長方向には庇ユニット6aがない。
又、支持部材7aは、図6に示すように、ほぼ垂直な建物取付部71aと庇取付部72aとからなり、庇取付部72aは建物取付部71aが延長されたほぼ垂直な本体73aと、この本体73aの下端に設けられたほぼ水平な水平片74aとからなることは実施例と同じであるが、この水平片74aは本体73aの片側に突出していることが異なる。
【0037】
次に、この実施例2の施工方法について説明する。
図7(イ)に示すように、予め、水平片74aの下側に軒天井95aを取り付けた支持部材7aを吊り上げて、屋根ユニット3aの屋根縦梁33aに沿わる。その後、ボルト35aを取付片75aの通孔77aから屋根縦梁33aの端面の雌ネジ板ナット36aに螺入する。又、補強板76aの通孔78aから屋根縦梁33aの側面の通孔にボルト37aを貫通させ、このボルト37aの先端からナット38aを螺入する。このようにして、支持部材7aを屋根ユニット3aに取り付ける。
【0038】
このように、支持部材7aのほぼ垂直な建物取付部71aを屋根ユニット3aの屋根縦梁33aに取り付けると、この建物取付部71aが延長された本体73aが屋根ユニット3aから屋外方向に突出し、水平片74aが本体73aの下端に水平に取り付けられる。
【0039】
次に、図7(ロ)に示すように、予め軒天井96aが取り付けられた庇ユニット6aを吊り上げ、庇取付部72aの水平片74aの上に庇ユニット6aの庇縦梁63の一部を載せ、庇ユニット6aの庇縦梁63aとの間にスペーサー95を挿入しながら、支持部材7aの本体73aの側面に庇ユニット6aを当接させ、庇ユニット6aの庇縦梁63aに設けられた通孔から庇取付部72aの本体73aに設けられた通孔79aにボルト67aを貫通させ、このボルト67aの先端からナット68aを螺入して庇ユニット6aを支持部材7aに取り付ける。
【0040】
更に、庇ユニット6aの庇横梁62aに取り付けられた取付片64aを屋根ユニット3aの屋根横梁32aにボルト65aとナット66aで固定して取り付ける。
このように、支持部材7aの建物取付部71aを屋根ユニット3aの屋根縦梁33aに取り付け、庇縦梁63aの一部を支持部材7aの庇取付部72aの水平片74aの上に載せながら、庇縦材63aを支持部材7aに取り付けるので、従来のように、仮支持用金具を使用しなくとも、庇構造材61aが垂れることなく取り付けることができる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、支持部材の建物取付部が建物構造材に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇構造材の一部を載せた状態に、庇が支持部材に取り付けられているから、従来のように、持出庇取付金具がなくとも、長年月使用している間に庇が垂れ下がらなく安心である。
又、このような構造にするには、支持部材の建物取付部を建物構造材に取り付け、庇の構造材の一部を庇取付部のほぼ水平な水平片の上の載せながら、庇の構造材を支持部材に取り付ければよく、従来のように、仮支持用金具を使用しなくとも、庇構造材が垂れ下がることなく取り付けることができ便利である。
【0042】
請求項2記載の発明では、支持部材の建物取付部が屋根ユニットの屋根縦梁に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇ユニットの庇縦材の一部を載せた状態にして、庇ユニットの庇縦材が支持部材の本体に取り付けられているから、従来のように、持出庇取付金具がなくとも、長年月使用している間に庇が垂れ下がらなく安心である。
又、このような構造にするには、支持部材の建物取付部を屋根ユニットの屋根縦梁に取り付け、庇縦材の一部を支持部材の庇取付部の水平片の上に載せながら、庇の縦材を支持部材に取り付ければよく、従来のように、仮支持用金具を使用しなくとも、庇の構造材が垂れ下がることなく取り付けることができ便利である。
【0043】
又、支持部材は、ほぼ垂直な建物取付部と庇取付部とからなり、庇取付部は建物取付部が延長されたほぼ垂直な本体と、この本体の下端に設けられたほぼ水平な水平片とからなるから、庇取付部の建物取付部を屋根ユニットの屋根縦梁に取り付けるだけで、本体が屋根ユニットから屋外方向に突出し、水平片が本体の下端に水平に取り付けられ便利である。
又、庇横梁は屋根横梁のほぼ整数倍であるから、屋根横梁の端部にほぼ直角に設けられた屋根縦梁に支持部材を取り付け、この支持部材に庇横梁の端部に設けられている庇縦梁を取り付けると、庇横梁の他端は必ず屋根横梁の別の端部に位置する。従って、この屋根横梁の端部にほぼ直角に設けられている屋根縦梁に別の支持部材を取り付けると、この支持部材は庇横梁の端部に設けられている庇縦梁に沿うので、この支持部材に庇縦梁を容易に取り付けることができ、便利である。
【0044】
請求項3記載の発明では、支持部材の建物取付部が建物ユニットの縦梁に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇ユニットの庇縦材の一部を載せた状態にして、庇ユニットの庇縦材が支持部材の本体に取り付けられているから、従来のように、持出庇取付金具がなくとも、長年月使用している間に庇が垂れ下がらなく安心である。
請求項3記載の発明では、支持部材の建物取付部が建物ユニットの縦梁に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇ユニットの庇縦材の一部を載せた状態にして、庇ユニットの庇縦材が支持部材の本体に取り付けられているから、庇の荷重の一部が庇取付部の水平片にかかり、この庇取付部から梁に伝達される。従って、従来のように、持出庇取付金具がなくとも、長年月使用している間に庇が垂れ下がることがない。
【0045】
又、このような構造にするには、支持部材の建物取付部を建物ユニットの縦梁に取り付け、庇縦材の一部を支持部材の庇取付部の水平片の上に載せながら、庇の縦材を支持部材に取り付ければよく、従来のように、仮支持用金具を使用しなくとも、庇の構造材が垂れ下がることなく取り付けることができる。
又、支持部材は、ほぼ垂直な建物取付部と庇取付部とからなり、庇取付部は建物取付部が延長されたほぼ垂直な本体と、この本体の下端に設けられたほぼ水平な水平片とからなるから、庇取付部の建物取付部を建物ユニットの縦梁に取り付けるだけで、本体が屋根ユニットから屋外方向に突出し、水平片が本体の下端に水平に取り付けられる。
【0046】
又、庇横梁は横梁のほぼ整数倍であるから、横梁の端部にほぼ直角に設けられた縦梁に支持部材を取り付け、この支持部材に庇横梁の端部に設けられている庇縦梁を取り付けると、庇横梁の他端は必ず横梁の別の端部に位置する。従って、この横梁の端部にほぼ直角に設けられている縦梁に別の支持部材を取り付けると、この支持部材は庇横梁の端部に設けられている庇縦梁に沿うので、この支持部材に庇縦梁を容易に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の庇の取付構造をユニット建物の屋根梁と屋根梁との間に支持材を取り付け、この支持材に庇を取り付ける庇の取付構造に適用した一実施例を示すもので、(イ)は庇の取付構造の平面図、(ロ)は(イ)の正面図である。
【図2】ユニット建物の断面の一部を示す説明図である。
【図3】支持部材の斜視図である。
【図4】(イ)は建物ユニットに支持部材を取り付けている状態を示す説明図、(ロ)は支持部材に庇を取り付けている状態を示す説明図である。
【図5】本発明の庇の取付構造をユニット建物の端の屋根梁に支持部材を取り付け、この支持部材に庇を取り付ける庇の取付構造に適用した他の実施例を示すもので、(イ)は庇の取付構造の平面図、(ロ)は(イ)の正面図である。
【図6】支持部材の斜視図である。
【図7】(イ)は建物ユニットに支持部材を取り付けている状態を示す説明図、(ロ)は支持部材に庇を取り付けている状態を示す説明図である。
【図8】従来のユニット建物を構成する建物ユニットの天井梁に庇の構造材を取り付けている状態を示す説明図である。
【図9】従来の庇を取り付けた状態を示す取付部分の縦断面図である。
【図10】従来の庇の構造材に持出庇取付金具と仮支持用金具を取り付けている状態を示す説明図である。
【図11】従来の持出庇取付金具を取り付けている状態を示す説明図である。
【図12】従来の仮支持用金具を使用して庇を取り付けている状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ユニット建物
2、2a 建物ユニット
3 屋根ユニット
31、31a 屋根梁
32、32a 屋根横梁
33、33a 屋根縦梁
4 ベランダ
5 庇
6、6a 庇ユニット
61、61a 庇構造材
62、62a 庇横梁
63、63a 庇縦梁
7、7a 支持部材
71、71a 建物取付部
72、72a 庇取付部
73、73a 本体
74、74a 水平片
9 建物本体

Claims (3)

  1. 建物の建物構造材に支持部材が屋外方向に突出して取り付けられ、この支持部材に庇の庇構造材が取り付けられた庇の取付構造であって、前記支持部材は建物構造材に取り付けられる建物取付部と、庇構造材を取り付ける庇取付部とからなり、この庇取付部は、ほぼ垂直な本体と、この本体の下端に一体に設けられたほぼ水平な水平片とからなり、支持部材の建物取付部が建物構造材に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇構造材の一部を載せた状態にして、庇の庇構造材が支持部材の本体に取り付けられることにより庇が垂れ下がらないことを特徴とする庇の取付構造。
  2. ユニット建物の屋根に設けられている屋根梁に支持部材が屋外方向に突出して取り付けられ、この支持部材に庇の庇構造材が取り付けられた庇の取付構造であって、前記屋根は、軒先にほぼ平行な屋根横梁と、この屋根横梁の端部にほぼ直角に設けられた屋根縦梁とからなる屋根梁を具備する屋根ユニットが複数組み立てられたものであり、前記庇は軒先にほぼ平行で屋根横梁のほぼ整数倍の庇横梁と、この庇横梁の端部にほぼ直角に設けられた庇縦梁とからなる庇構造材を具備する庇ユニットが複数個組み立てられたものであり、前記支持部材は、屋根梁に取り付けられるほぼ垂直な建物取付部と、庇構造材を取り付ける庇取付部とからなり、庇取付部は建物取付部が延長されたほぼ垂直な本体と、この本体の下端に一体に設けられたほぼ水平な水平片とからなり、支持部材の建物取付部が屋根ユニットの屋根縦梁に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇ユニットの庇縦材の一部を載せた状態にして、庇ユニットの庇縦梁が支持部材の本体に取り付けられることにより庇が垂れ下がらないことを特徴とする庇の取付構造。
  3. ユニット建物の建物本体に設けられている梁に支持部材が屋外方向に突出して取り付けられ、この支持部材に庇の庇構造材が取り付けられた庇の取付構造であって、前記建物本体は、軒先に平行な横梁と、この横梁の端部にほぼ直角に設けられた縦梁とからなる梁を具備する建物ユニットが複数組み立てられたものであり、前記庇は軒先にほぼ平行で横梁のほぼ整数倍の庇横梁と、この横梁の端部にほぼ直角に設けられた庇縦梁とからなる庇構造材を具備する庇ユニットが複数個組み立てられたものであり、前記支持部材は、梁に取り付けられるほぼ垂直な建物取付部と庇構造材を取り付ける庇取付部とからなり、庇取付部は建物取付部が延長されたほぼ垂直な本体と、この本体の下端に一体に設けられたほぼ水平な水平片とからなり、支持部材の建物取付部が建物ユニットの縦梁に取り付けられ、庇取付部の水平片の上に庇ユニットの庇縦梁の一部を載せた状態にして、庇ユニットの庇縦梁が支持部材の本体に取り付けられることにより庇が垂れ下がらないことを特徴とする庇の取付構造。
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