JPH0441583A - 吸油材 - Google Patents

吸油材

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JPH0441583A
JPH0441583A JP2148669A JP14866990A JPH0441583A JP H0441583 A JPH0441583 A JP H0441583A JP 2148669 A JP2148669 A JP 2148669A JP 14866990 A JP14866990 A JP 14866990A JP H0441583 A JPH0441583 A JP H0441583A
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acrylate
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穂積 義幸
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享 稲岡
Tomonori Gomi
知紀 五味
Takakiyo Goto
後藤 隆清
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Removal Of Floating Material (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、吸油材に関する。
さらに詳しくは、油水混合系の油や水面に浮上している
薄膜状油に対しても選択的かつ効率的に油を吸収し、し
かも吸収した油の保油性能に優れ一旦吸収した油の再放
出(液ダレ等)がないため油の回収効率が良く、かつ焼
却等の後処理が容易な吸油材に関する。
(従来の技術) 近年、海上への流出油や廃水中の油分の回収が環境保全
上大きな問題となっている。
また、家庭や工場でjJii業される小規模の廃油や工
場における機械油なとの漏油の簡便な処理方法が強く望
まれている。
これらの流出油や廃水中の油分の回収あるいは廃油や漏
油の処理の有力な手段の一つとして、吸油材で油を吸着
l−なのち焼却その他の後処理を行う手法が従来より用
いられている。このような吸油材として、例えばポリプ
ロピレン繊維、ポリスチレン繊維、ポリエチレン繊維な
どの疎水性繊維やその不織布からなる合成樹脂系吸油材
が使用されていた。
しかし、従来の合成tM脂系吸油材は、吸油作用が吸油
材中に存在する空隙に油を吸着保持することによるため
56次のような欠点を有していた。
■ 吸油後の保油性能に劣っており、低粘性油に対して
は実質的に保油能がなく、また粘性油に対してもわずか
な外圧により容易に吸収していた油を再放出するため液
ブレを生じ易く、後処理がきわめて煩雑になる。
■ 油水温合系の油分や水面に浮上しているFILM状
油の回収に適用した場合、油の回収率が悪く、しかも水
分も多量に吸収するため、吸油材が水中に沈んで回収が
困誼であったり回収後の焼却に不都合が生じたりする。
(発明が解決しようとする課り 本発明は、従来の吸油材が有する上記問題点を解決する
ものである。
すなわち、本発明の目的は、油水混合系の油や水面に浮
上している薄膜状油でも選択的かつ効率的に油を吸収し
、しかも吸収した油の保油性能に優れ一旦吸収した油の
再放出(液ダレ等)がないため油の回収効率が良く、か
つ焼却等の後処理が容易な吸油材を捷供することにある
(課題を解決するための手段および作用)本発明者らは
、特定の単量体成分を重合して得られる架橋重合体を疎
水性多孔質基材に担持することによって、吸油性能や保
油性能に優れた吸油材が得られることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
すなわち本発明は、溶解度パラメーター(SP値)が9
以下の単量体を主成分としてなる分子中に1個の重合性
不飽和基を有する単量体(A)90〜99.999重量
%および分子中に少なくとも2個の重合性不飽和基を有
する架橋性単量体(B)0.001〜1011量%(た
だし単量体(A)および(B)の合計は100重量%で
ある)からなる単量体成分を重合して得られる架橋重合
体(I)を疎水性多孔質基材に担持してなる吸油材に関
するものである。
溶解度パラメーター(SP値)は、化合物の極性を表す
尺度として一般に用いられており、本発明ではSmal
lの計算式にHoyの凝集エネルギ一定数を代入して導
いた値を適用するものとし、j1/2 単位(Cal/csa  )   で表される。
本発明で用いられる単量体(A)の主成分を構成する単
量体は、溶解度パラメーター(SP値)が9以下で分子
中に1個の重合性不飽和基を有する単量体である。溶解
度パラメーター(SP値)が9を越える単量体を単量体
(A)の主成分に用いると、得られる吸油材の吸油性能
が著しく低下するため好ましくない。
溶解度パラメーター(SP値)が9以下で分子中に1個
の重合性不飽和基を有する単量体としては、例えばメチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート
、ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート
、n−オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル〈メタ
)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、フ
ェニル(メタ)アクリレート、オクチルフェニル(メタ
)アクリレート、ノニルフェニル(メタ)アクリレート
、ジノニルフェニル(メタ)アクリレ・−ト、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、メンチル(メタ)アクリ
レート、ジブチルマレエート、ジドデシルマレエート、
ドデシルクロトネート、ジドデシルイタコネートなどの
不飽和カルボン酸エステル;(ジ)ブチル(メタ)アク
リルアミド、(ジ)ドデシル(メタ)アクリルアミド、
(ジ)ステアリル(メタ)アクリルアミド、(ジ〕ブチ
ルフェニル(メタ)アクリルアミド、(9オクチルフエ
ニル(メタ)アクリルアミドなどの炭化水素基を有する
(メタ)アクリルアミド;1−ヘキセン、1−オクテン
、イソオクテン、1−ノ木ン、1−デセン、1−ドデセ
ンなどのα−オレフィン;ビニルシクロヘキサンなどの
脂環式ビニル化合物;ドデシルアリルエーテルなどの脂
肪族炭化水素基を有するアリルエーテル;カプロン酸ビ
ニル、ラウリン酸ビニル、バルミチン酸ビニル、ステア
リン酸ビニルなどの脂肪族炭化水素基を有するビニルエ
ステル;ブチルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテ
ルなどの脂肪族炭化水素基を有するビニルエーテル;ス
チレン、t−ブチルスチレン、オクチルスチレンなどの
芳香族ビニル化合物などをあげることができ、これらの
単量体を1種または2種以上用いることができる。これ
らの中でも、より優れた吸油性能および保油性能を与え
る単量体としては、少なくとも1個の炭素数3〜30の
脂肪族炭化水素基を有し、かつアルキル(メタ)アクリ
レート、アルキルアリール(メタ)アクリレート、アル
キル(メタ)アクリルアミド、アルキルアリール(メタ
)アクリルアミド、アルキルスチレンおよびα−オレフ
ィンからなる群より選ばれる少なくとも1種の不飽和化
合物(a)を主成分としてなる単量体(A)が特に好ま
しい。
このような溶解度パラメーター(SP値)が9以下の単
量体の単量体(A)中における使用量は、単量体(A)
の全体量に対して50重量%以上、より好ましくは70
#L量%以上となる割合である。
溶解度パラメーター(SP値)が9以下の単量体の単量
体(A)中の使用量が50重量%未満では、吸油性能や
保油性能に劣った吸油材しか得られない。
したがって、本発明では、単量体(A>中に溶解度パラ
メーター(SP値)が9以下の単量体が50重量%以上
含有される必要があるが、単量体(A)中に50重量%
以下の割合で溶解度パラメーター(SP値)が9を越え
る単量体が含有されてもよい、このような単量体として
は、例えば(メタ)アクリル酸、アクリロニトリル、無
水マレイン酸、フマル酸、ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリ
レートなどをあげることができる。
本発明で用いられる架橋性単量体(B)の例としては、
エチレングリコールジ〈メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールーボリプロビレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ボ
リブロビレングリコールジ(メタ)アクリレート、1゜
3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオ
ベンチルグリコールジ〈メタ)アクリレート、1.6−
ヘキサンシオールジ(メタ)アクリレート、N、N′−
メチレンビスアクリルアミド、NN′−プロピレンビス
アクリルアミド、グリセリントリ(メタ)アクリレート
、トリメチロールプロバントす(メタ)アクリレート、
テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、
多価アルコール(例えばグリセリン、トリメチロールプ
ロパンあるいはテトラメチロールメタン)のアルキレン
オキシド付加物と(メタ)アクリル酸とのエステル化に
よって得られる多官能(メタ)アクリレートやジビニル
ベンゼンなどをあげることができ、これらの架橋性単量
体を1種または2種以上用いることができる。
架橋重合体<I)をl!!遣する際に用いられる単量体
成分中の単量体(A)および架橋性単量体(B)の比率
は、単量体(A)および架橋性単量体(B)の合計に対
して、単量体(A)が90〜99.999重量%の範囲
、架橋性単量体(B)が0.001〜10重量%の範囲
である。
単量体(A)が90重量%未満であったり架橋性単量体
(B)が10重量%を越えると、得られる架橋重合体の
架橋密度が高くなりすぎて多量の油を吸収できなくなる
なめ好ましくない、また、単量体(A)が99.999
1E量%を越えたり架橋性単量体(B)が0.0011
量%未満では、得られる架橋重合体の油に対する可溶性
が増大し、吸油後に架橋重合体が疎水性多孔質基材から
脱離・溶出して吸油材本来の機能を発揮できなくなるた
め、好ましくない。
架橋重合体(I>を製造するには、懸濁重合や塊状重合
などの公知の方法により重合開始剤を用いて前記単量体
成分を共重合させて架橋重合体を得た後、必要により粉
砕や成形等の操作を加え、疎水性多孔質基材に担持する
際に好適な粒度や形状に調整すればよい、中でも反応熱
の除去が容易で且つ吸油速度の大きな吸油材を得るのに
好適な粒状の架橋重合体が容易に得られることから、懸
濁重合により製造するのが好ましい。
懸濁重合は、例えば、高HLB値を有する乳化剤や、ポ
リビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ゼ
ラチンなどの保護コロイド剤を使用し、単量体成分を水
中に懸濁させ、油溶性重合開始剤の存在下で重合すれば
よい9重合N始荊としては、例えばベンゾイルパーオキ
シド、ラウロイルパーオキシド、クメンハイドロパーオ
キシド等の有機過酸化物、2.2′−アゾビスイソブチ
ロニトリル、2.2′−アゾビスジメチルバレロニトリ
ル等のアゾ化合物などを用いることができ、重合温度は
50〜150℃の範囲が好ましい、得られた10〜1o
ooμm程度の微粒状樹脂の水性懸濁液を濾過乾燥して
、目的の架橋重合体(I)が得られる。
なお、懸濁重合で得られる架橋重合体(1)の水性懸濁
液から架橋重合体(I)を分離せず、水性懸濁液をその
まま後記するように疎水性多孔質基材へ適用して本発明
の吸油材とすることもできる。
本発明に用いられる疎水性多孔質基材としては、それ自
体が水に溶解したり膨潤したりしない程度の疎水性を有
し好ましくは油を吸着する高い親油性を有し、かつ架橋
重合体(I)を有効に担持てきる広い表面積と油を吸収
保持する空隙を有する多孔質の基材であれば特に制限は
なく、例えば合成繊維や親油処理した天然繊維からなる
基材を用いることができる。中でも、特に優れた吸油性
能を有する吸油材を提供するものとして、ポリプロピレ
ンやポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、
ナイロンおよびポリウレタンからなる群より選ばれる少
なくとも1種の合成樹脂製の不織布または織布であるこ
とが好ましい。
本発明の吸油材は、架橋重合体(I)を疎水性多孔質基
材に担持することにより得られる。
したがって、本発明の吸油材を製造する方法としては、
使用中に架橋重合体(I>が疎水性多孔質基材から脱離
しない程度に該基材に担持固定できるのであれば特に制
限なく、例えば架橋重合体(I)を疎水性多孔質基材で
挾み付ける方法、架I@i重合体(I>と疎水性繊維や
そのフリースとの混合物をシート状に成形して架V#重
合体(I>を疎水性多孔質基材中に分散固定する方法、
接着剤を用いて架w#重合体(I)を疎水性多孔質基材
に接着固定する方法、重合により架橋重合体(I)を生
成する単量体成分を疎水性多孔質基材に含浸させたのち
単量体成分を疎水性多孔質基材上で重合して架w#重合
体(I)を疎水性多孔質基材上に生成させると共に固定
する方法などを挙げることができる。
中でも、架橋重合体(I)を疎水性多孔質基材に担持す
る好ましい方法としては、前記した懸濁重合で得られる
架橋重合#(I〉の水性懸濁液を疎水性多孔質基材上に
散布し必要により振動を与えることにより疎水性多孔質
基材中に均一に分散させたのち乾燥する方法が挙げられ
る。また、担持を強固にする目的で担持後に接着剤を含
浸ぜしめて架橋重合体(1)と疎水性多孔質基材とを接
着してもよい、また、より好ましい方法として、ポリオ
レフィン等の疎水性繊維やそのフリースと架橋重合体(
1)を混合した後、ニードルパンチやスパンボンド法な
どの一般的な不織布製造方法に従いシート状に成形加工
する方法がある。
また、架橋重合体(1)を疎水性多孔質基材に担持する
好ましい方法として、単量体成分を疎水性多孔質基材に
含浸させたのち単量体を該農村上で重合する方法がある
。この方法において単量体成分を疎水性多孔質基材に含
浸するには、単量体成分に重合開始剤を添加した混合溶
液をスプレーを用いて基材に吹き付けたり、刷毛塗りや
ローラーやスクリーンなどの公知の印刷印捺方法で塗布
しなり、あるいは基材を前記混合溶液に浸漬したのち必
要に応じて所定量に絞り取るなどすればよい、また、単
量体を該基材上で重合するには、単量体成分の付着した
基材を加熱したり紫外線照射したりすればよい、この方
法によれば、重合により生成する架橋重合体(1)は疎
水性多孔質基材の表面に均一にコーティングされた状態
になり、架橋重合体<1>の表面積を極めて広くするこ
とができ、油の吸収を速めることができる。また、架橋
重合体(1)の疎水性多孔質基材からの漏洩や脱離も少
なくなる。
本発明の吸油材中における架橋重合体(I)の疎水性多
孔質基材への担持量としては、特に制限ないが、疎水性
多孔質基材100重量部に対して架橋重合体(I)10
〜500重量部の範囲の割合であることが好ましい、架
橋重合体(I)の担持量が10重量部未満では、吸油性
能や保油性能が不十分となることがあり好ましくない、
また、架V#重合体(I)を500重量部を越えて多量
に担持すると、架橋重合体(I)が疎水性多孔質基材の
空隙を埋めてしまう結果、吸油材の吸油性能が低下する
ことがあり好ましくない。
(発明の効果) 本発明の吸油材は、特定の親油性単量体成分を重合して
得られる架V#重合体を疎水性多孔質基材に担持したも
のであるから、疎水性多孔質基材が吸着した油を架橋重
合体がさらに吸収して膨潤する吸油作用を有するため、
従来の吸油材に比べて以下に記載する■〜■の優れた吸
油性能を有する。
■ 吸油後の保油性能に優れ、液ダレを生じることがな
く後処理がきわめて容易である。
■ 水をほとんど吸収せず、油のみを選択的に吸収する
ため、油水混合系からの油や水面に浮上している薄膜状
油などの回収に高い効果を示す。
従って、本発明の吸油材は、家庭用廃油処理用、工業用
廃油処理用、漏油処理用の他、廃水処理用、ビット、港
湾、湖沼や海上へ流出した浮上油処理用などの用途にき
わめて有効である。
(実施例) 次に1本発明を、実施例および比較例をあげて詳細に説
明するが、本発明はこれだけに限定されるものではない
。々お、例中に特に断わシのない限シ部は重量部を表す
ものとする。
実施例1 容量1.9ノのステンレス製バットに、単量体囚として
ノニルフェニルアクリレート(SP値:8.3)99、
794部、架橋性単量体CB)として1,6−ヘキサン
ジオールジアクリレート0.206部および重合開始剤
としてベンゾイルパーオキシド0.5部がら力る溶液を
仕込んだ。
ついで、この溶液中に20cyX15cmに裁断したポ
リプロピレン不織布(目付け2001 / tr?、嵩
密度0.1#/cd)を浸漬したのち引き上げ、簡易ロ
ーラーにて絞った。その後この単量体溶液の付着したポ
リプロピレン不織布を窒素雰囲気下に80℃に保温され
た温風乾燥機中に入れ、80’Cで2時間加熱した後9
0℃に昇温し、同温度で2時間維持して重合を行った。
こうして、重合にょシ生成した架橋重合体(I)がポリ
プロピレン不織布上に担持された本発明の吸油材(1)
を得た。この時の架橋重合体(I)のポリプロピレン不
織布ヘノ担持量は、不織布100部に対して100部の
割合であった。
実施例2 実施例1において単量体囚としてヘキサデシルメタクリ
レート(sp値ニア、8 ) 49.930部およびN
−オクチルメタクリルアミド(SP値二8.6)49.
930部、架橋性単量体ら)としてジビニルベンゼン0
.140部を代わシに用いた以外は、実施例1と同様の
方法によシ吸油材(2)を得た。この時の架橋重合体(
I)のポリプロピレン不織布への担持量は、不織布10
0部に対して100部の割合であった。
実施例3 実施例1において単量体囚としてドデシルアクリレート
(SP値: 7.9) 55.704部およびN、N−
ジオクチルアクリルアミド(SP値:8.2)37、1
36部、架橋性単量体(B)としてポリプロビレンゲリ
コールジメタクリレート(分子量4000)7.160
部を代わ)に用いた以外は、実施例1と同様の方法によ
シ吸油柱(3)を得た。この時の架橋重合体(I)のポ
リプロピレン不織布への担持量は、不織布100部に対
して100部の割合であった。
実施例4 実施例1において単量体囚としてドデシルアクリレート
(SP値ニア、9)99.823部、架橋性単量体CB
)としてエチレングリコールジアクリレー)0.177
部を代わシに用いた以外は、実施例1と同様の方法によ
シ吸油柱(4)を得た。この時の架橋重合体(I)のポ
リプロピレン不織布への担持量は、不織布100部に対
して100部の割合であった。
実施例5 実施例1において、単量体囚としてt−ブチルスチレン
(SP値ニア、9)54.881部および1−デセン(
SP値ニア、0)44.903部、架橋性単量体03)
と17てジビニルベンゼン0.216部1わシに用いた
以外は、実施例1と同様の方法によシ吸油柱(5)を得
た。この時の架橋重合体(I)のポリプロピレン不織布
への担持量は、不織布100部に対して100部の割合
であった。
実施例6 実施例1において、単量体囚としてノニルフェニルアク
リレート(SP値:8.3)74.793部およびヒド
ロキシエチルアクリレート(SP値:10.3 )24
.931部、架橋性単量体(B)として1.6−ヘキサ
ンジオールジアクリレート0.276部を代わシに用い
た以外は、実施例1と同様の方法により吸油材(6)を
得た。この時の架橋重合体(I)のポリプロピレン不織
布への担持量は、不織布100部に対して100部の割
合であった。
実施例7 実施例4においてポリプロピレン不織布の代わシにポリ
エステル不織布(目付け200 y/rrt、嵩密度o
、xjI/cIi)を用い、架橋重合体(I)のポリエ
ステル不織布への担持量を不織布100部に対して20
0部の割合にした以外は、実施例4と同様の方法により
吸油材(7)を得た。
実施例8 20cmX15cmに裁断したナイロン不織布(目付け
200.9部m、嵩密度o、x1!/cd)に、単量体
囚としてドデシルアクリレート(SP値ニア、9)99
.823部、架橋性単量体[F])としてエチレングリ
コールジアクリレート0.177部および重合開始剤と
してベンゾイルパーオキシドからなる溶液をスプレーを
用いて均一に散布した。
その後この単量体溶液の付着したナイロン不織布を窒素
雰囲気下に80℃に保温された温風乾燥機中に入れ、8
0℃で2時間加熱した後90℃に昇温して同温度で2時
間維持して重合を行なうことにより、吸、油柱(8)を
得た。この時の架橋重合体(I)のナイロン不織布への
担持量は、不織布100部に対して50部の割合であっ
た。
実施例9 温度計、撹拌機、ガス導入管および還流冷却器を備えた
50ONlフラスコにソフタノール■90(日本触媒化
学工業株式会社製の炭素数12〜14の第2級アルコー
ルのエチレンオキシド付加物)3部を水300部に溶解
して仕込み、撹拌下フラスコ内を窒素置換し、窒素気流
下に40℃に加熱した。その後単量体囚としてドデシル
アクリレート(SP値ニア、9)99.823部、架橋
性単量体CB)としてエチレングリコールジアクリレー
ト0.177部、重合開始剤としてベンゾイルパーオキ
シド05部からなる溶液をフラスコ内に一度に加え、5
00rpmの条件下で激しく撹拌した。
ついで、フラスコ内の温度を80℃に昇温し同温度で2
時間維持して重合反応を行い、その後さらにフラスコ内
を90℃に昇温し、2時間維持して重合を完了させ、粒
径1〜100μmの架橋重合体(I)の水性懸濁液(樹
脂分:25重量%)を得た。
得られた架橋重合体(I)の水性懸濁液12Fを20C
I!L×15c!jLに裁断したポリプロピレン不織布
(目付け2ooi7rrj、嵩密度o、oay/cd)
にスプレーを用いて均一に散布したのち乾燥することに
より吸油材(9)を得た。この時の架橋重合体(I)の
ポリプロピレン不織布への担持量は、不織布100部に
対して50部の割合であった。
比較例1 実施例1において、単量体内としてドデシルアクリレー
ト(sp値ニア、9)89.820部、架橋性単量体@
)としてエチレングリコールジアクリレ−)10.18
0部を代わシに用いた以外は、実施例1と同様の方法に
よシ比較吸油材(1)を得た。この時の架橋重合体のポ
リプロピレン不織布への担持量は、不織布100部に対
して100部の割合であった。
比較例2 実施例1において、単量体内としてドデシルアクリレー
ト(sp値ニア、9)39.854部およびメタクリル
l1(SP値: 10.1 ) 59.780部を用い
、架橋性単量体[F])としてエチレングリコールジア
クリレート0.366部を用いた以外は、実施例1と同
様の方法によシ比較吸油材(2)を得た。この時の架橋
重合体のポリプロピレン不織布への担持量は、不織布1
00部に対して100部の割合であった。
比較例3 実施例4において、架橋性単量体(B)としてのエチレ
ングリコールジアクリレートを用いなかった以外は、実
施例4と同様の方法によシ比較吸油材(3)を得た。こ
の時の重合体のポリプロピレン不織布への担持量は、ポ
リプロピレン不織布100部に対して100部の割合で
あった。
実施例10(吸油性能試験) 実施例1〜9で得られた本発明の吸油材(1)〜(9)
、比較例1〜3で得られた比較吸油材(1)〜(3)お
よび実施例1で用いたのと同じポリプロピレン不織布の
それぞれを10c1!L×10cIILに裁断し、この
裁断された試料のそれぞれを20℃の条件下にケロシン
またはスピンドル油中に浸漬した。24時間後に引き上
げて試料をクリップで挟み、釣シ下げ状態で空中に30
分間放置して試料に保持されない油を十分に流下せしめ
た後、試料の重量を測定し、次式に従い吸油材に保持さ
れた油の量(吸油量)を計算した。
吸油量(I)=吸油後の試料の重量−浸漬前の試料の重
量結果を第1表に示す。
実施例11(保油性能試験) 実施例10で得た吸油後の試料のそれぞれを200メツ
シユの金網上にのせて、試料に10kg/−の荷重を1
分間かけ、その時に流出する油量を測定し、次式に従い
加重後の保油率を計算した。
保油率C!%)=((吸油量−流出油量)/吸油量)x
lOO(なお、吸油量(g)は実施例1oにおける計算
式で求められるものである。) 第 1表 結果を第1表に示す。
実施例12 (浮上油回収試験) 容量36ノの水槽に水30!(水面の面積:1350c
Il)を入れ、さらに水面にA重油159を添加した。
この水面上に実施例1〜9で得られた吸油材(1)〜(
9)および比較例1〜3で得られた比較吸油材(1)〜
(3)ならびに実施例1で用いたのと同じポリプロピレ
ン不織布のそれぞれを10cIL×10cILに裁断し
た試料を4時間浮かべたのち引き上げ、水面上OA重油
の残存の様子から浮上油回収能を次の基準によシ評価し
た。その結果を第2表に示す。
○:水面上にA重油が全く残存しない。
△:水面上にへ重油がわずかに点在する。
X:水面上にA重油がかなシの量で残存する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、溶解度パラメーター(SP値)が9以下の単量体を
    主成分としてなる分子中に1個の重合性不飽和基を有す
    る単量体(A)90〜99.999重量%および分子中
    に少なくとも2個の重合性不飽和基を有する架橋性単量
    体(B)0.001〜10重量%(ただし単量体(A)
    および(B)の合計は100重量%である)からなる単
    量体成分を重合して得られる架橋重合体( I )を疎水
    性多孔質基材に担持してなる吸油材。 2、単量体(A)が少なくとも1個の炭素数3〜30の
    脂肪族炭化水素基を有し、且つアルキル(メタ)アクリ
    レート、アルキルアリール(メタ)アクリレート、アル
    キル(メタ)アクリルアミド、アルキルアリール(メタ
    )アクリルアミド、アルキルスチレンおよびα−オレフ
    ィンからなる群より選ばれる少なくとも1種の不飽和化
    合物(a)を主成分としてなるものである請求項1記載
    の吸油材。 3、単量体(A)が、請求項2記載の不飽和化合物(a
    )を単量体(A)中に50重量%以上含有してなるもの
    である請求項2記載の吸油材。 4、疎水性多孔質基材がポリオレフィン、ポリエステル
    、ナイロンおよびポリウレタンからなる群より選ばれる
    少なくとも1種の合成樹脂製の不織布または織布である
    請求項1記載の吸油材。
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