JP2706170B2 - 吸油材 - Google Patents

吸油材

Info

Publication number
JP2706170B2
JP2706170B2 JP2117705A JP11770590A JP2706170B2 JP 2706170 B2 JP2706170 B2 JP 2706170B2 JP 2117705 A JP2117705 A JP 2117705A JP 11770590 A JP11770590 A JP 11770590A JP 2706170 B2 JP2706170 B2 JP 2706170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
absorbing material
monomer
meth
acrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2117705A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0415286A (ja
Inventor
義幸 穂積
享 稲岡
知紀 五味
隆清 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2117705A priority Critical patent/JP2706170B2/ja
Priority to AU70039/91A priority patent/AU651567B2/en
Priority to EP91300645A priority patent/EP0441512B1/en
Priority to DE69101851T priority patent/DE69101851T2/de
Priority to CA002035216A priority patent/CA2035216A1/en
Priority to AT9191300645T priority patent/ATE105209T1/de
Publication of JPH0415286A publication Critical patent/JPH0415286A/ja
Priority to US08/126,731 priority patent/US5374600A/en
Priority to US08/579,888 priority patent/US5641847A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2706170B2 publication Critical patent/JP2706170B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/20Controlling water pollution; Waste water treatment
    • Y02A20/204Keeping clear the surface of open water from oil spills

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、吸油材に関する。
さらに詳しくは、油水混合系の油や水面に浮上してい
る薄膜状油に対しても選択的かつ効率的に油を吸収し、
吸収した油の保油性能に優れ、しかも吸油前の体積が著
しく小さいため貯蔵や取扱いが容易な吸油材に関する。
(従来の技術) 近年、海上への流出油や廃水中の油分の回収が環境保
全上大きな問題となっている。
また、家庭や工場で廃棄される小規模の廃油や工場に
おける機械油などの漏油の簡便な処理方法が強く望まれ
ている。
これらの流出油や廃水中の油分の回収あるいは廃油や
漏油の処理の有力や手段の一つとして、吸油材で油を吸
着したのち焼却その他の後処理を行う手法が従来より用
いられている。このような吸油材として、例えばポリプ
ロピレン繊維、ポリスチレン繊維、ポリエチレン繊維な
どの疎水性繊維やその不織布からなる合成樹脂系吸油材
が使用されていた。
しかし、従来の合成樹脂系吸油材は、吸油作用が吸油
材中に存在する空隙に油を吸着保持することによるた
め、次のような欠点を有していた。
吸油後の保油性能に劣っており、低粘性油に対して
は実質的に保油能がなく、また粘性油に対してもわずか
な外圧により容易に吸収していた油を再放出するため液
ダレを生じ易く、後処理がきわめて煩雑になる。
油水混合系の油分や水面に浮上している薄膜状油の
回収に適用した場合、油の回収率が悪く、しかも水分も
多量に吸収するため、吸油材が水中に沈んで回収が困難
であったり回収後の焼却に不都合が生じたりする。
吸油による吸油材の体積変化がほとんどなく、吸油
前の吸油材がかさ高くなるため、貯蔵や取扱い上不都合
がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、従来の吸油材が有する上記問題点を解決す
るものである。
すなわち、本発明の目的は、油水混合系の油や水面に
浮上している薄膜状油でも選択的かつ効率的に油を吸収
し、吸収した油の保油性能に優れ、しかも吸油前の体積
が著しく小さいため貯蔵や取扱いが容易な吸油材を提供
することにある。
(課題を解決するための手段および作用) 本発明者らは、特定の単量体成分を重合して得られる
架橋重合体を疎水性多孔質布からなる袋中に充填するこ
とによって、吸油性能や保油性能に優れ、かつ使用前の
体積がきわめて小さく取扱いの容易な吸油材が得られる
ことを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、溶解度パラメーター(SP値)が9
以下の単量体を主成分としてなる分子中に1個の重合性
不飽和基を有する単量体(A)90〜99.999重量%および
分子中に少なくとも2個の重合性不飽和基を有する架橋
性単量体(B)0.001〜10重量%(ただし単量体(A)
および(B)の合計は100重量%である)からなる単量
体成分を重合して得られる架橋重合体(I)の粒状物を
疎水性多孔質布からなる袋中に充填してなる吸油材に関
するものである。
溶解度パラメーター(SP値)は、化合物の極性を表す
尺度として一般に用いられており、本発明ではSmallの
計算式にHoyの凝集エネルギー定数を代入して導いた値
を適用するものとし、単位(cal/cm31/2で表される。
本発明で用いられる単量体(A)の主成分を構成する
単量体は、溶解度パラメーター(SP値)が9以下で分子
中に1個の重合性不飽和基を有する単量体である。溶解
度パラメーター(SP値)が9を越える単量体を単量体
(A)の主成分に用いると、得られる吸油材の吸油性能
が著しく低下するため好ましくない。
溶解度パラメーター(SP値)が9以下で分子中に1個
の重合性不飽和基を有する単量体としては、例えばメチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、n−オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
フェニル(メタ)アクリレート、オクチルフェニル(メ
タ)アクリレート、ノニルフェニル(メタ)アクリレー
ト、ジノニルフェニル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、メンチル(メタ)アクリ
レート、ジブチルマレエート、ジドデシルマレエート、
ドデシルクロトネート、ジドデシルイタコネートなどの
不飽和カルボン酸エステル;(ジ)ブチル(メタ)アク
リルアミド、(ジ)ドデシル(メタ)アクリルアミド、
(ジ)ステアリル(メタ)アクリルアミド、ジブチルフ
ェニル(メタ)アクリルアミド、ジオクチルフェニル
(メタ)アクリルアミドなどの炭化水素基を有する(メ
タ)アクリルアミド;1−ヘキセン、1−オクテン、イソ
オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ドデセンなど
のα−オレフィン;ビニルシクロヘキサンなどの脂環式
ビニル化合物;ドデシルアリルエーテルなどの脂肪族炭
化水素基を有するアリルエーテル;カプロン酸ビニル、
ラウリン酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸
ビニルなどの脂肪族炭化水素基を有するビニルエステ
ル;ブチルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテルな
どの脂肪族炭化水素基を有するビニルエーテル;スチレ
ン、t−ブチルスチレン、オクチルスチレンなどの芳香
族ビニル化合物などをあげることができ、これらの単量
体を1種または2種以上用いることができる。これらの
中でも、より優れた吸油性能および保油性能を与える単
量体としては、少なくとも1個の炭素数3〜30の脂肪族
炭化水素基を有し、かつアルキル(メタ)アクリレー
ト、アルキルアリール(メタ)アクリレート、アルキル
(メタ)アクリルアミド、アルキルアリール(メタ)ア
クリルアミド、アルキルスチレンおよびα−オレフィン
からなる群より選ばれる少なくとも1種の不飽和化合物
(a)を主成分としてなる単量体(A)が特に好まし
い。
このような溶解度パラメーター(SP値)が9以下の単
量体の単量体(A)中における使用量は、単量体(A)
の全体量に対して50重量%以上、より好ましくは70重量
%以上となる割合である。溶解度パラメーター(SP値)
が9以下の単量体の単量体(A)中の使用量が50重量%
未満では、吸油性能や保油性能に劣った吸油材しか得ら
れない。
したがって、本発明では、単量体(A)中に溶解度パ
ラメーター(SP値)が9以下の単量体が50重量%以上含
有される必要があるが、単量体(A)中に50重量%以下
の割合で溶解度パラメーター(SP値)が9を越える単量
体が含有されてもよい。このような単量体としては、例
えば(メタ)アクリル酸、アクリロニトリル、無水マレ
イン酸、フマル酸、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート
などをあげることができる。
本発明で用いられる架橋性単量体(B)の例として
は、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコール−ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、N,N′
−メチレンビスアクリルアミド、N,N′−プロピレンビ
スアクリルアミド、グリセリントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレー
ト、多価アルコール(例えばグリセリン、トリメチロー
ルプロパンあるいはテトラメチロールメタン)のアルキ
レンオキシド付加物と(メタ)アクリル酸とのエステル
化によって得られる多官能(メタ)アクリレートやジビ
ニルベンゼンなどをあげることができ、これらの架橋性
単量体を1種または2種以上用いることができる。
架橋重合体(I)を製造する際に用いられる単量体成
分中の単量体(A)および架橋性単量体(B)の比率
は、単量体(A)および架橋性単量体(B)の合計に対
して、単量体(A)90〜99.999重量%の範囲、架橋性単
量体(B)が0.001〜10重量%の範囲である。
単量体(A)が90重量%未満であったり架橋性単量体
(B)が10重量%を越えると、得られる架橋重合体の架
橋密度が高くなりすぎて多量の油を吸収できなくなるた
め好ましくない。また、単量体(A)が99.999重量%を
越えたり架橋性単量体(B)が0.001重量%未満では、
得られる架橋重合体の油に対する可溶性が増大して、吸
油後の架橋重合体に流動性が生じるなど保油性能が低下
する。
本発明で用いられる架橋重合体(I)の形状は粒状で
あり、より好ましくは粒子径10〜2000μmの範囲の粒状
物である。粒子径が2000μmより大きいと、架橋重合体
(I)の表面積が著しく低下し、吸油速度の低い吸油材
しか得られない。また、粒径が10μm未満では、粒子同
志が凝集して油との接触面積が低下し、やはり吸油速度
の低い吸油材しか得られなかったり、後述する疎水性多
孔質布の孔から架橋重合体(I)が漏洩するため好まし
くない。
架橋重合体(I)の粒状物を製造するには、懸濁重合
や塊状重合などの公知の方法により重合開始剤を用いて
前記単量体成分を共重合させた後、必要により粉砕等の
操作を加え、粒度を調製すればよい。中でも反応熱の除
去が容易で且つ前記した好適な粒子径の架橋重合体が容
易に得られることから、懸濁重合により製造するのが好
ましい。
懸濁重合は、例えば、高HLB値を有する乳化剤や、ポ
リビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ゼ
ラチンなどの保護コロイド剤を使用し、単量体成分を水
中に懸濁させ、油溶性重合開始剤の存在下で重合すれば
よい。重合開始剤としては、例えばベンゾイルパーオキ
シド、ラウロイルパーオキシド、クメンハイドロパーオ
キシド等の有機過酸化物、2,2′−アゾビスイソブチロ
ニトリル、2,2′−アゾビスジメチルバレロニトリル等
のアゾ化合物などを用いることができ、重合温度は50〜
150℃の範囲が好ましい。得られた10〜1000μm程度の
微粒状樹脂の水性懸濁液を過乾燥して、目的の架橋重
合体(I)が得られる。
本発明に用いられる疎水性多孔質布としては、それ自
体が水に溶解したり膨潤したりしない程度の疎水性を有
し好ましくは油を吸着する高い親油性を有し、かつ該布
からなる袋の内部に充填する架橋重合体(I)の粒状物
が外部に漏洩せず油を容易に通過させる適度な孔を多数
有するものであれば特に制限はなく、例えば合成繊維や
親油処理した天然繊維からなる布を用いることができ
る。中でも、特に優れた吸油性能を有する吸油材を提供
するものとして、ポリプロピレンやポリエチレン等のポ
リオレフィン、ポリエステル、ナイロンおよびポリウレ
タンからなる群より選ばれる少なくとも1種の合成樹脂
製の不織布または織布であることが好ましい。
本発明の吸油材は、架橋重合体(I)の粒状物を疎水
性多孔質布からなる袋中に充填することにより得られ
る。充填方法には特に制限はないが、懸濁重合により得
られた架橋重合体(I)の水分散液をそのまま疎水性多
孔質布からなる袋中に充填し、その後余剰の水を袋から
排出させて乾燥することによって、充填を行うことが好
ましい。
また、本発明の吸油材は、円筒状、直方体状、球状、
ソーセージ状など用途にあわせてあらゆる形態に成形し
て用いることができる。
さらに本発明の吸油材中に例えば、もみがら、ワラ、
パルプ、綿、多孔質石灰、多孔質シリカ、多孔質パーラ
イト、発泡ポリウレタンフォームなどの吸油剤や他の充
填物を含有させてもよい。
(発明の効果) 本発明の吸油材は、特定の親油性単量体成分を重合し
て得られる架橋重合体の粒状物を疎水性多孔質布からな
る袋中に充填したものであるから、疎水性多孔質布が吸
着した油を架橋重合体がさらに吸収して膨潤する吸油作
用を有するため、従来の吸油材に比べて以下に記載する
〜の優れた吸油性能を有する。
吸油後の保油性能に優れ、液ダレを生じることがな
く後処理がきわめて容易である。
水をほとんど吸収せず、油のみを選択的に吸収する
ため、油水混合系からの油や水面に浮上している薄膜状
油などの回収に高い効果を示す。
多量の油を短時間に吸収でき、しかも使用前の体積
がきわめて小さく貯蔵や取扱いが容易である。
従って、本発明の吸油材は、家庭用廃油処理用、工業
用廃油処理用、漏油処理用の他、廃水処理用、ピット、
港湾、湖沼や海上へ流出した浮上油処理用などの用途に
きわめて有効である。
(実施例) 次に、本発明の吸油材について、実施例及び比較例を
あげて詳細に説明するが、本発明はこれだけに限定され
るものではない。なお、例中に特に断わりのない限り部
は重量部を表すものとする。
実施例1 温度計、撹拌機、ガス導入管および還流冷却器を備え
た500mlフラスコに、ゼラチン3部を水300部に溶解して
仕込み、撹拌下フラスコ内を窒素置換し、窒素気流下に
40℃に加熱した。その後、単量体(A)としてノニルフ
ェニルアクリレート(SP値:8.3)99.794部、架橋性単量
体(B)として1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
0.206部および重合開始剤としてベンゾイルパーオキシ
ド0.5部からなる溶液をフラスコ内に一度に加え、400rp
mの条件下で激しく撹拌した。
ついで、フラスコ内の温度を80℃に昇温し、同温度で
2時間維持して重合反応を行い、その後さらにフラスコ
内を90℃に昇温し、2時間維持して重合を完了させた。
重合完了後、粒状の生成物を別し、水で洗浄すること
により、粒径100〜1000μmの架橋重合体(1)の含水
物(樹脂分70重量%)を得た。
得られた架橋重合体(1)の含水物20gを、10cm×7.5
cmのポリプロピレン不織布(目付け50g/m2)製の袋に充
填した後、充填口を熱融着して閉じ、次いでローラーに
て余剰な水を絞り出した後、60℃で乾燥させることによ
り吸油材(1)を得た。
実施例2 実施例1において、単量体(A)としてヘキサデシル
メタクリレート(SP値:7.8)49.930部およびN−オクチ
ルメタクリルアミド(SP値:8.6)49.930部、架橋性単量
体(B)としてジビニルベンゼン0.140部を代わりに用
いた以外は、実施例1と同様の方法により吸油材(2)
を得た。
実施例3 実施例1において、単量体(A)としてドデシルアク
リレート(SP値:7.9)55.704部およびN,N−ジオクチル
アクリルアミド(SP値:8.2)37.136部、架橋性単量体
(B)としてポリプロピレングリコールジメタクリレー
ト(分子量4000)7.160部を代わりに用いた以外は、実
施例1と同様の方法により吸油材(3)を得た。
実施例4 実施例1において、単量体(A)としてドデシルアク
リレート(SP値:7.9)99.823部、架橋性単量体(B)と
してエチレングリコールジアクリレート0.177部を代わ
りに用いた以外は、実施例1と同様の方法により重合し
て、粒径100〜1000μmの架橋重合体(2)の含水物を
得た。この架橋重合体(2)の含水物を用い、実施例1
と同様の方法により吸油材(4)を得た。
実施例5 実施例1において、単量体(A)としてt−ブチルス
チレン(SP値:7.9)54.881部、および1−デセン(SP
値:7.0)44.903部、架橋性単量体(B)としてジビニル
ベンゼン0.216部を代わりに用いた以外は、実施例1と
同様の方法により重合して、粒径100〜1000μmの架橋
重合体(3)の含水物を得た。この架橋重合体(3)の
含水物を用い、実施例1と同様の方法により吸油材
(5)を得た。
実施例6 実施例1において、単量体(A)としてノニルフェニ
ルアクリレート(SP値:8.3)74.793部およびヒドロキシ
エチルアクリレート(SP値:10.3)24.931部、架橋性単
量体(B)として1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト0.276部を代わりに用いた以外は、実施例1と同様の
方法により吸油材(6)を得た。
実施例7 実施例4で得られた架橋重合体(2)の含水物20gを1
0cm×7.5cmのポリエステル不織布(目付け50g/m2)製の
袋に充填した後、充填口を熱融着して閉じ、次いでロー
ラーにて余剰な水を絞り出した後、60℃で乾燥させるこ
とにより吸油材(7)を得た。
実施例8 実施例5で得られた架橋重合体(3)の含水物を60℃
で乾燥させることにより、粒径100〜1000μmの架橋重
合体(3)の粉末を得た。
得られた架橋重合体(3)の粉末14gを10cm×7.5cmの
ナイロン織布(目付け50g/m2)製の袋に充填した後、充
填口を接着剤で閉じることにより吸油材(8)を得た。
比較例1 実施例1において、単量体(A)としてドデシルアク
リレート(SP値:7.9)89.820部、架橋性単量体(B)と
してエチレングリコールジアクリレート10.180部を代わ
りに用いた以外は、実施例1と同様の方法により比較吸
油材(1)を得た。
比較例2 実施例1において、単量体(A)としてドデシルアク
リレート(SP値:7.9)39.854部およびメタクリル酸(SP
値:10.1)59.780部、架橋性単量体(B)としてエチレ
ングリコールジアクリレート0.366部を代わりに用いた
以外は、実施例1と同様の方法により比較吸油材(2)
を得た。
比較例3 実施例1において、単量体(A)としてドデシルアク
リレート100部を代わりに用い、架橋性単量体(B)を
用いなかった以外は、実施例1と同様の方法により比較
吸油材(3)を得た。
実施例9(保油性試験) 実施例1〜8で得られた吸油材(1)〜(8)および
比較例1〜3で得られた比較吸油材(1)〜(3)なら
びにポリプロピレン不織布(10×7.5cm、目付け500g/
m2、嵩密度0.1g/cc)のそれぞれをケロシンまたはスピ
ンドル油に24時間浸漬したのち引き上げ、200メッシュ
金網上で1分間放置して油切りした。その後秤量により
吸油材に吸収された吸油量を測定した。次いで吸油後の
吸油材を200メッシュ金網上に置き、上部に10kg/cm2
荷重を1分間かけ、流出する油量を測定し、次式に従い
荷重後の保油率を計算した。評価結果を第1表に示す。
保油率(g/g)={(吸油量−流出油量)/吸油量}×1
00 実施例10(浮上油回収試験) 容器36lの水槽に水30l(水面の面積:1350cm2)を入
れ、さらに水面にA重油100gを添加した。この水面上に
実施例1〜8で得られた吸油材(1)〜(8)および比
較例1〜3で得られた比較吸油材(1)〜(3)ならび
にポリプロピレン不織布(10×7.5cm、目付500g/m2、嵩
密度0.1g/cc)のそれぞれを4時間浮かべたのち引き上
げ、水面上のA重油の残存の様子から浮上油回収能を次
の基準により評価した。その結果を第1表に示す。
○:全く残存しない。
△:わずかに点在する。
×:かなりの量が残存する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 隆清 神奈川県川崎市川崎区千鳥町14番1号 日本触媒化学工業株式会社川崎研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−164606(JP,A) 特開 昭57−2383(JP,A) 特開 昭57−128769(JP,A) 特開 昭63−221187(JP,A) 特開 平3−258302(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶解度パラメーター(SP値)が9以下の単
    量体を70重量%以上含む、分子中に1個の重合性不飽和
    基を有する単量体(A)および分子中に少なくとも2個
    の重合性不飽和基を有する架橋性単量体(B)からなる
    単量体成分を重合して得られる架橋重合体(I)の粒状
    物を疎水性多孔質布からなる袋中に充填してなる吸油
    材。
  2. 【請求項2】単量体は、炭素数3〜30の脂肪族炭化水素
    基を有し、且つアルキル(メタ)アクリレート、アルキ
    ルアリール(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)ア
    クリルアミド、アルキルアリール(メタ)アクリルアミ
    ド、アルキルスチレンおよびα−オレフィンからなる群
    より選ばれる少なくとも1種の不飽和化合物(a)であ
    る請求項1記載の吸油材。
  3. 【請求項3】親油性および吸油性を有し、保油によって
    膨潤する架橋重合体(I)の粒状物が、疎水性多孔質布
    の袋中に充填されている吸油材。
  4. 【請求項4】架橋重合体(I)の粒状物の粒子径が10〜
    2000μmの範囲である請求項1記載の吸油材。
  5. 【請求項5】疎水性多孔質布がポリオレフィン、ポリエ
    ステル、ナイロンおよびポリウレタンからなる群より選
    ばれる少なくとも1種の合成樹脂製の不織布または織布
    である請求項1記載の吸油材。
JP2117705A 1990-01-29 1990-05-09 吸油材 Expired - Lifetime JP2706170B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2117705A JP2706170B2 (ja) 1990-05-09 1990-05-09 吸油材
AU70039/91A AU651567B2 (en) 1990-01-29 1991-01-19 Oil-absorbent polymer and use therefor
DE69101851T DE69101851T2 (de) 1990-01-29 1991-01-29 Ölabsorbierendes Polymer und dessen Verwendung.
CA002035216A CA2035216A1 (en) 1990-01-29 1991-01-29 Oil-absorbent polymer and use therefor
EP91300645A EP0441512B1 (en) 1990-01-29 1991-01-29 Oil- absorbent polymer and use therefor
AT9191300645T ATE105209T1 (de) 1990-01-29 1991-01-29 Oelabsorbierendes polymer und dessen verwendung.
US08/126,731 US5374600A (en) 1990-01-29 1993-09-27 Oil-absorbent polymer and use therefor
US08/579,888 US5641847A (en) 1990-01-29 1995-12-28 Oil-absorbent polymer and use therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2117705A JP2706170B2 (ja) 1990-05-09 1990-05-09 吸油材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0415286A JPH0415286A (ja) 1992-01-20
JP2706170B2 true JP2706170B2 (ja) 1998-01-28

Family

ID=14718273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2117705A Expired - Lifetime JP2706170B2 (ja) 1990-01-29 1990-05-09 吸油材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2706170B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5374600A (en) * 1990-01-29 1994-12-20 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co., Ltd. Oil-absorbent polymer and use therefor
JP2758483B2 (ja) * 1990-06-08 1998-05-28 株式会社日本触媒 吸油材
CA2110559A1 (en) * 1993-03-17 1994-09-18 Toru Inaoka Oil-absorbed composition, particulate oil absorber, oil-absorbent material and oil-absorbent pack

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS572383A (en) * 1980-06-05 1982-01-07 Asahi Chem Ind Co Ltd Oil-absorbing material composed of synthetic resin
JPS57128769A (en) * 1981-02-03 1982-08-10 Asahi Chem Ind Co Ltd Oil absorbent
JPS61164606A (ja) * 1985-01-16 1986-07-25 Furointo Sangyo Kk 廃油の処理剤と処理方法
JPS63221187A (ja) * 1987-03-10 1988-09-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 油吸収材
JPH03258302A (ja) * 1990-03-06 1991-11-18 Unitika Ltd 水油吸着用袋状構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0415286A (ja) 1992-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5744564A (en) Wrinkled absorbent particles of high effective surface area having fast absorption rate
US5688843A (en) Oil-absorbent composition, particulate oil absorber, oil-absorbent material, and oil-absorbent pack
US5712358A (en) Process for producing an oil sorbent copolymer and the product thereof
WO2005044323A1 (en) Superabsorbent polymer
JP2005095759A (ja) 吸収剤とこれを用いてなる吸収性物品
CN101967212A (zh) 一种丙烯酸酯聚合物高吸油树脂及其制备方法和用途
JP2738640B2 (ja) 吸油材
JPH07224204A (ja) 吸水性樹脂の製造方法
JP2706170B2 (ja) 吸油材
EP0686165A1 (en) Suspension polymerized aqueous absorbent polymer particles
JP2634181B2 (ja) 粉末状ポリマーと、その製造方法およびその水溶性流体吸収材への応用
JPH06166725A (ja) 吸油剤
JP2758483B2 (ja) 吸油材
CN106492769B (zh) 一种聚丙烯负载型有机溶剂吸收剂及其制备方法
JP2813224B2 (ja) 膨潤性吸油剤
JP2550262B2 (ja) 吸油剤
JP3083594B2 (ja) 膨潤性吸油剤の製造方法
JPH06262072A (ja) 粒状吸油剤の製造方法
JP2554425B2 (ja) 吸油材
JPH0680955A (ja) 粒状吸油剤の製造方法
JP2733190B2 (ja) 吸油剤
JPH0871416A (ja) 吸油材
KR19990026192A (ko) 흡유제
WO1993019099A1 (en) Wrinkled absorbent particles of high effective surface area having fast absorption rate
JPH0680889A (ja) 粒状吸油剤の製造方法