JPH0441284A - カラー熱転写記録材及びその記録方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明は、熱転写記録方式を用いたカラー熱転写記録装
置に供するカラー熱転写記録材及びその記録方法に関す
る。

［従来の技術１ 近年、熱転写記録はノンインパクトで無駁音、メンテナ
ンスフリー、低コスト、／ｊ１型軽量化可能、カラー化
可能等の優れた特徴を有するために、ファクシミリ、コ
ンピュータ端末、レコーダ等多くの分野で用いられてい
る。この様な熱転写記録は、サーマルヘッドで熱転写記
録材の表面を昇温加熱するか、或は通電ヘッドで通電発
熱抵抗層を通電加熱することで、熱転写記録材のインク
を転写紙上に溶融転写し、印字或は画像を提供するもの
である。そして、用いられる熱転写記録材は、主に基材
及び熱溶融性インクから構成されている。

そして、この熱転写記録に於て、カラー印画を行う場合
、主に次に示す２つの方法が一般的であった。

１つは、第１図に示す様に基材１２上に、イエロー　マ
ゼンタ、シアン、必要によりブラック等ののインク１１
を順次塗工、形成したカラー熱転写記録材１を用い、第
２図に示すような装置を用いて転写を行う方法がある。

すなわち、リボン巻出しコア２より巻出されたカラー熱
転写記録材１は図示なき駆動手段によりＦＦ方向に送ら
れる。サーマルヘッド４の熱によりインク１１は溶融し
転写紙５に転写される。転写の未冬わったカラー熱転写
記録材１はリボン巻取りコア３に巻きとられ、転写紙５
はプラテン６及び図示なき駆動手段により転写中はＦＦ
方向に移動し、転写終了後、ＲＰ力方向一定量移動する
。この動作を複数回行うことで、同一転写紙上にカラー
の転写が得ることができる。

もう１つの方法として、第３図に示すようにカラー熱転
写記録材１を色毎に分け、複数のサーマルヘッド４を用
いることで、転写紙５をＦＦ方向に移動することでカラ
ー転写を得る方法があった。

ここで、用いるカラー熱転写記録材としては、溶融温度
が殆ど同じインクを用いているのが一般的であった。

［発明が解決しようとする課題１ しかし、カラー熱転写記録方法では、２色目以上の転写
でインクの上にも転写を行う部分がある。

ここで、前記カラー熱転写記録材を用いた場合、既に転
写されたインクは再度溶融され、２色目以上のイ゛ンク
は転写されずに逆に転写紙のインクがカラー熱転写記録
材上に戻ってしまうという、いわゆる逆転写現象が起き
てしまい、転写の品質が劣るといった課題を有していた
。

そこで本発明の目的とするところは、転写紙上に転写さ
れたインクがカラー熱転写記録材に逆転写されない、転
写品質の優れたカラー熱転写記録材及びその記録方法を
提供することにある。

［課題を解決するための手段ｊ 上記課題を解決するために本発明のカラー熱転写記録材
は少なくとも２色以上の異なるインクを転写して記録す
るカラー熱転写記録装置に用いるカラー熱転写記録材に
於て、該インクの溶融温度が異なることを特徴とする。

さらには、本発明のカラー熱転写記録材の記録方法は、
前記インクを同一転写紙上に順次転写するカラー熱転写
記録材の記録方法に於て、インクの溶融温度の高いイン
クから順次転写させることを特徴とする。

［実施例　１ 以下゛に本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明は
これに限定するものではない。

第１図に示すようなカラー熱転写記録材１の構造におい
て、基材１２には従来より公知のフィルムや紙を使用す
ることができる。本実施例では、厚さが約６μ　のポリ
エチレンテレフタレートフィルムを用いた。

また、インク層１１としては、顔料或は染料などの着色
材、樹脂及びバインダーとしてワックス等の成分を混合
、分散したものを用いることができる。

（実施例１） 下表１に示す様なインク組成のカラー熱転写記録材１を
作成した。ここで、インク各色のＤＳＣによる溶融温度
を測定したところ、表の通りであった。

表　　１ ＥＶＡ：　　エチレン酢酸ビニル共重合体ＥＥＡ：　　
エチレンエチルアクリレート共重合体（実施例２） 下表２に示す様なインク組成のカラー熱転写記緑林１を
作成した。ここで、インク各色のＤＳＣによる溶融温度
を測定したところ、表の通りであった。

表　　２ （比較例１） 下表３に示す様なインク組成のカラー熱転写記録材１を
作成した。ここで、インク各色のＤＳＣによる一溶蝕温
度を測定したところ、表の通りであった。

表　　３ 以上、実施例１．２及び比較例１にて得られたカラー・
熱転写記録材１を用いて下記印画条件にて転写試験を行
った。

ヘッド密度：　　８ｄｏｔ／ｍｍ ヘッド圧カニ３００ｇ／ｃｍ 印画周期：４ｍｓ 通電パルス幅：　１．５ｍｓ 転写紙５：　コート紙 （ベック平滑度約２０００５ｅｃ） 印画パターンは、転写紙上に１６段階の横縞模様の濃度
階調パターンとした。印画エネルギーは転写紙５上に転
写したときに１４階調目がフル濃度となるように投入電
圧で調整し、１５階調以上は過剰エネルギーが付与され
るように設定した。

ここで、転写の順番はいずれもＹ、　　Ｍ、　　Ｃの順
番で実施している。

次に、転写性の評価として各階調毎の転写濃度をＫｏｌ
　１ｍｏｒｇａｎ社製Ｍａｃｂｅｔｈ−ＴＲ９２７を用
い、補色フィルターを用いた反射ＯＤ値で測定した。

第４図に実施例１．２及び比較例１の１色目（Ｙ）の階
調性を示す。

第５図に実施例１．２及び比較例１の２色目（Ｍ）の階
調性を示す。

第６図に実施例１．２及び比較例１の３色目（Ｃ）の階
調性を示す。

第４図〜第６図に５示すように、実施例１及び２のカラ
ー熱転写記録材では１〜３色目とも低印画エネルギー域
から高印画エネルギーに至るまで階調性に優れており、
はぼ直線的な階調が得られた。

一方、比較例１では１色目では、実施例同様階調性に優
れた印画が得られたが、２．３色目では転写紙５上の１
色目、或は２色目のインクが熱転写記録材１側に逆転写
する部分があり、均一な階調が得られなかった。

次に、上記３種類のカラー熱転写記録材１を用い、各色
６４階調の３色重ね合わせ転写によるフルカラー画像を
印画した結果、実施例１及び２の熱転写記録材での画像
は色再現範囲が広く、清らかで鮮明な画像が得られた。

対して、比較例１の画像は、色再現範囲が狭く、また濃
度ジャンプによるざらつき感等の画質劣化現象がみられ
た。

またζ　転写紙５に○ＨＰシートを用い、実施例１．２
及び比較例１のカラー熱転写記録材１の転写試験を行っ
た。１〜３色目のインク転写安定性の結果を下表４に示
す。尚、表中のＯ〜×は良〜不良を段階的に示す評価で
ある。

表　　　　４ 以上の結果より、インクを重ね合わせて転写を行いカラ
ー画像を得る際に、転写紙上のインクの逆転写が発生せ
ず、階調特性等の転写安定性の優れる画像を得るには、
インクの溶融温度が異なるカラー熱転写記録材を用い、
同一転写紙上にインクの溶−触温度の高いインクから順
次転写させることで実現する。

また本実施例ではサーマルヘッドによる３色重ね合わせ
画像について述べたが、本発明はこれに限定されるもの
ではな、く、通電熱転写方式、その他の熱転写方式への
応用も可能である。

さらに、本実施例はイエロー　マゼンタ、シアンの３色
により構成されるカラー画像について述べたが、本発明
はこれに制限されるものではなく、ブラックを含めた４
色のカラー熱転写記録材或は黒、赤等の２色のカラー熱
転写記録材への応用も可能である。

さらに、本実施例は第１図に示すような１つの基材上に
複数色のインクを形成したカラー熱転写記録材を用いて
説明したが、第３図に示すような単色毎に１つのカラー
熱転写記録材が形成されている方式で転写を行う記録方
法にも用いることができる。

［発明の効果Ｊ 以上述べたように本発明によれば、少なくとも２色板゛
上の異なるインクを転写して記録するカラー熱転写記録
装置に用いるカラー熱転写記録材に於て、インクの溶融
温度が異なるカラー熱転写記録材を用い、インクの溶融
温度の高いインクから順次転写させることで、転写紙上
のインクの逆転写が発生せず、階調特性等転写安定性の
優れた画像を得るという効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を説明する、カラー熱転写
記録材の構造概略図。第２図は、本発明の一実施例を説
明する、カラー熱転写記録方法の転写機構を示す概略図
。第３図は、本発明の一実施例を説明する、カラー熱転
写記録方法の転写機構を説明する概略図。第４図は、本
発明の実施例及び比較例の１色目の階調性を示す印画エ
ネルギーと反射濃度の相関図。第５図は、本発明の実施
例及び比較例の２色目の階調性を示す印画エネルギーと
反射濃度の相関図。第６図は、本発明の実施例及び比較
例の３色目の階調性を示す印画エネルギーと反射濃度の
相関図。 １・・・・カラー熱転写記録材 １１・・・インク １２・・・基材 ２・・・リボン巻だしコア ３・・・リボン巻取りコア ４・・・サーマルヘッド ５・・・転写紙 ６・・・プラテン 以上 出願人　セイコーエプソン株式会社 代理人弁理士　銘木　喜三部　他１名 ７ノ 第 ２図 第３図 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも２色以上の異なるインクを転写して記
   録するカラー熱転写記録装置に用いるカラー熱転写記録
   材に於て、該インクの溶融温度が異なることを特徴とす
   るカラー熱転写記録材。
2. （２）前記インクを同一転写紙上に順次転写するカラー
   熱転写記録材の記録方法に於て、インクの溶融温度の高
   いインクから順次転写させることを特徴とするカラー熱
   転写記録方法。