JPH04156350A - カラー熱転写記録方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明は、熱転写記録装置を用いたカラー熱転写記録方
法に関し、特にフルカラーの記録を行う熱転写記録方法
に関する。

Ｌ従来の技術」 近年、熱転写記録はノンインパクトで無騒音、メンテナ
ンスフリー、低コスト、小型軽量化可能、カラー化可能
等の優れた特徴を有するために、ファクシミリ、コンピ
ュータ端末、レコーダ等多くの分野で用いられている。

この様な熱転写記録は、サーマルヘッドで熱転写記録材
の表面を昇温加熱するか、或は通電ヘッドで通電発熱抵
抗層を通電加熱することで、熱転写記録材のインクを転
写紙上に溶融転写し、印字或は画像を提供するものであ
る。そして、用いられる熱転写記録材は、主に基材及び
熱溶融性インクから構成されている。

そして、この熱転写記録に於て、カラー印画を行う場合
、主に次に示す２つの方法が一般的であった。

１つは、第２図に示す様に基材１２上に、イエロー（Ｙ
）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、必要によりブラッ
ク等のインク１１を順次塗工、形成したカラー熱転写記
録材１を用い、第３図に示すような装置を用いて転写を
行う方法がある。すなわち、リボン巻出しコア２より巻
出されたカラ−熱転写記録材１は図示なき駆動手段によ
り■？Ｆ方向に送られる。サーマルヘッドＩの熱ににリ
インク１１は溶融し転写紙５に転写される。転′グの終
わったカラー熱転写記録材１はリボン巻取りコア３に巻
きとられ、転′５紙５はプラテン６及び図示なき駆動手
段にＪ：り転写中はＦＰ層方向移動し、転写終了後、Ｒ
Ｐ層方向一定量移動する。この動作を複数回行うことで
、同一転写紙上にカラーの転写が得ることができる。

もう１一つの方法として、第４図に示すようにカラー熱
転写記録材１を色毎に分け、枚数のサーマルヘッド４を
用いることで、転写紙５をＦＰ層方向移動することでカ
ラー転写を（与る方法があった。

ここで、高品質の画像を得るには多くの階調が要求され
、熱転写記録方法では記録ヘットに投入するエネルギー
を通電時間により制御する方法が−ａ☆的であった。ま
た、特開昭５９−８９１．７９号公報に記載されるよう
に、インク濃度を段階的に変化させた熱転写記録材を用
い階調性を持たせる技術が考案されている。

［発明が解決しようとする課題１ しかし、後述の記録方法ではインク濃度の異なる複数の
熱転写記録材が必要であり、高コス［・化、データの複
雑化につながる。−力、記録ヘットの通゛市時間のみを
変化することで階：ｓ！ｒ性を持たせる場合、記録ヘッ
トからの伝熱力噌枦１１ム写記録材を介在することで制
御し難く、特に低濃度部分の階調制御が不安定であった
。

そこで本発明の目的どするところは、各色のインク濃度
が一定な熱転写記録材を用いても低濃度から高濃度まで
安定し５た記録が可能な記録方法を提供することにある
。

［課題を解決するための手段１ 上記課題を解決する為に本発明のカラー熱転写記録方法
は、熱転写記録材の枚数色のインクを記録ヘッドにより
選択的に溶融、転写を行うカラー熱転写記録方法に於て
、低濃度部分は記録ヘッドのエネルギーを電圧で制御し
、高濃度部分は通電時間を制御することて記録を行うこ
とを特徴とする。低濃度部分苓電圧でエネルギー制御す
ることでインクを層方向に制御することが可能となり、
濃度階調により安定した記録が可能となる。

［実施例［ 以下に本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明はこ
れに限定するものではない。

第２図に示すようなカラー熱転′ｊｆ記録材］の構造に
おいて、基材１２には従来より公知のフィルムや紙を使
用することができる。本実施例では、厚さが約６μｍの
ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。

また、インク層１１としては、顔料或は染料などの着色
材、樹脂及びバインダーとしてワックス等の成分を混合
、分散したものを用いることができる。

（実施例１） 第１表に示すような転写条件下に於て、第２表に示すよ
うな記録エネルギーの制御方法により、転写紙上に１６
段階の横縞模様の階調パターンの記録を行った。

第１表 第２表 尚、第２表に於て、ＮＯは階調パターンのステップ番号
を示し、Ｔ−Ｔ　ｖは記録ヘッドへの投入電圧（Ｖ）を
示し、又Ｐｗは通電パルス幅（ｍｓ）を示す。

（実施例２） 実施例１と同じ転写条件下に於て、第３表に示ずにうな
記録エネルギーの制御方法により、転写紙上に１６段階
の横縞模様の階調パターンの記録を行った。

第３表 （比較例１） 実施例１と同じ転写条件下に於て、第４表に示すような
記録エネルギーの制御方法により、転写紙上に１６段階
の横縞模様の階調パターンの記録を行った。

第４表 尚、第２．３．４表中の数値は、階調性を比較し易い様
に各Ｎｏに於ける投入エネルギー量が均一になるよう設
定しである。

以上、実施例１．２及び比較例１での記録方法における
ヘッドの発熱状態を、各々第５．６．７図に示す。又第
８．９．１０図に、実施例１．２及び比較例１の各濃度
階調の階調性を示す。ここで、転写の順番はいずれもＹ
、Ｍ、Ｃの順番で実施シテイル。転写濃度はＫｏｌ　１
ｍｏｒｇａｎ社製ＭａｃｂｅｔトＴＲ９２７を用い、各
色の補色フィルターにより測定した。

第８．９図に示すように、実施例１及び２のカラー熱転
写記録方法では１〜３色目とも低印画エネルギー域から
高印画エネルギーに至るまで階調性に優れており、はぼ
直線的な階調が得られた。

特に低濃度部分では転写ドツトがインク１１の層方向に
制御されており、濃度によって階調が制御されていた。

また高濃度部分では転写ドツトの面積が制御されて階調
を得ていた。実際の転写されたドツトの状態の断面図を
第１図（ａ）、（ｂ）。

（Ｃ）に示す。ここで低濃度部分の転写状態は（ａ）か
ら（ｂ）を示し、高濃度部分は（ｂ）から（ｃ）を示し
ている。

一方、第１０図に示すように比較例１では、低濃度部分
に於て直線的な階調が得られず、特に２．３色目では転
写紙５上の１色目、或は２色目のインクの上には転写し
難い結果となった。

次に、上記３種類のカラー熱転写記録方法により、各色
６４階調の３色重ね合わせ転写によるフルカラー画像を
印画した。実施例１及び２の熱転写記録材での画像は色
再現範囲が広く、滑らかで鮮明な画像が得られた。対し
て比較例１の画像は、インクを重ね合わせた部分に於て
、濃度ジャンプによるざらつき感等の画質劣化現象がみ
られた。

また本実施例ではサーマルヘッドによる３色重ね合わせ
画像について述べたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、通電熱転写方式、その他の熱転写方式への応
用も可能である。

また本実施例では環境温度、或は記録ヘッドの蓄熱等に
対する制御には記していないが、本記録方法を基に」−
記名制御を行うことは可能である。

さらに、本実施例はイエロー、マゼンタ、シアンの３色
により構成されるカラー画像について述べたが、本発明
はこれに制限されるものではなく、ブラックを含めた４
色のカラー熱転写記録材或は黒、赤等の２色のカラー熱
転写記録材への応用も可能である。

さらに本実施例は、第２図に示すような１つの基材上に
複数色のインクを形成したカラー熱転写記録材を用いて
説明したが、第４図に示すような単色毎に１つのカラー
熱転写記録材が形成されている方式で転写を行う記録方
法にも用いることができる。

［発明の効果１ 以上述べたように本発明によれば、低濃度部分は記録ヘ
ッドのエネルギーを電圧で制御し、高濃度部分は通電時
間を制御して記録を行うことで、低濃度部分ではインク
の濃度により階ｙｔ＋を制御し高濃度部分ではドツトの
面積ににり階調を制御する事が可能となり、低濃度から
高濃度まで安定した記録を得るという効果を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は本発明の記録方法によ
り転写されたドツトの状態を示す断面図。 第２図は、本発明の一実施例を説明するカラー熱転写記
録材の構造概略図。第３図は、本発明の一実施例を説明
するカラー熱転写記録方法の転写機構を示す概略図。第
４図は、本発明の一実施例を説明するカラー熱転写記録
方法の転写機構を説明する概略図。第５図は、本発明の
実施例１の記録方法に於けるヘッド発熱状態を示す図。 第６図は、本発明の実施例２の記録方法に於けるヘッド
発熱状態を示す図。第７図は、比較例１の記録方法に於
けるヘッド発熱状態を示す図。第８図は、本発明の実施
例１の諧調特性を示す図。第９図は、本発明の実施例２
の諧調特性を示す図。第１０図は、比較例１の諧調特性
を示す図。 １・・・カラー熱転写記録材 １１・・・インク １２・・・基材 ２・・・リボン巻出しコア ３・・・リボン巻取りコア ４・・・ザーマルヘッド ５・・・転写紙 ６・・・プラテン 以−に 出願人　セイコーエプソン株式会社 代理人弁理士　銘木　喜三部　他１名 第１図（Ｑ） 第１図（ｂ） 第１図（Ｃ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 熱転写記録材の複数色のインクを記録ヘッドにより選択
   的に溶融、転写を行うカラー熱転写記録方法に於て、低
   濃度部分は記録ヘッドのエネルギーを電圧で制御し、高
   濃度部分は通電時間を制御することで記録を行うことを
   特徴とするカラー熱転写記録方法。