JPH08324077A - インクフィルム及び熱転写印刷装置 - Google Patents

インクフィルム及び熱転写印刷装置

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JPH08324077A
JPH08324077A JP7156934A JP15693495A JPH08324077A JP H08324077 A JPH08324077 A JP H08324077A JP 7156934 A JP7156934 A JP 7156934A JP 15693495 A JP15693495 A JP 15693495A JP H08324077 A JPH08324077 A JP H08324077A
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JP
Japan
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ink
melting temperature
color
film
ink film
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JP7156934A
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English (en)
Inventor
Hidefumi Tanaka
英史 田中
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より階調再現範囲が広く高濃度な印刷画像を
得ることができるインクフィルムを提供する。 【構成】 インクフィルム1は、薄膜フィルム1b上に
Y,M,C,Kの4色の熱溶融性のインク1aを繰り返
し塗布して形成される。Y,M,Cの3色のインク1a
における転写順序2色目のMインクの溶融温度と3色目
のCインクの溶融温度との差を、1色目のYインクの溶
融温度と2色目のMインクの溶融温度との差よりも大き
く設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱溶融性のインクを塗
布したインクフィルム及び熱溶融性のインクを用いて多
階調表現を行う熱転写印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イエロ(Y),マゼンタ(M),シアン
(C)の3色もしくはこれにブラック(K)を加えた4
色の熱溶融性のインクを重ね合わせて熱転写印刷を行う
熱転写印刷装置がある。この熱転写印刷装置に用いる熱
溶融性のインクを薄膜フィルム上に塗布したインクフィ
ルムとしては、階調再現範囲が広く高濃度な印刷画像が
得られることが望ましく、そのための種々の改良がなさ
れてきた。
【0003】従来のインクフィルムの一例として、イン
クの溶融温度を転写順序に従って段階的に大きくなるよ
うに設定したインクフィルムがある。即ち、Y,M,C
の3色のインクを用い、Y,M,Cの順で印刷する場合
には、Mインクの溶融温度をYインクの溶融温度よりも
大きく、Cインクの溶融温度をMインクの溶融温度より
も大きくすることによって、インクの溶融温度を転写順
序に従って段階的に大きくなるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者による実験によれば、3色のインクを重ね合わせる熱
転写印刷を行う際に、インクの溶融温度を順に大きくな
るように設定した上記のインクフィルムを用いたとして
も、3色のインクの溶融温度が全て同一のインクフィル
ムよりはインク濃度の低下を防ぐという点で効果がある
ものの、やはりインク濃度の低下を招いてしまうという
問題点が明らかとなった。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、より階調再現範囲が広く高濃度な印刷画像
を得ることができるインクフィルム及び熱転写印刷装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、 (1)イエロ,マゼンタ,シアンの3色もしくはイエ
ロ,マゼンタ,シアン,ブラックの4色の熱溶融性のイ
ンクを薄膜フィルム上に繰り返し塗布したインクフィル
ムにおいて、前記イエロ,マゼンタ,シアンの3色のイ
ンクにおける転写順序2色目のインクの溶融温度と3色
目のインクの溶融温度との差を、1色目のインクの溶融
温度と2色目のインクの溶融温度との差よりも大きく設
定したことを特徴とするインクフィルムを提供し (2)イエロ,マゼンタ,シアンの3色のインクにおけ
る転写順序2色目のインクの溶融温度と3色目のインク
の溶融温度との差を、1色目のインクの溶融温度と2色
目のインクの溶融温度との差よりも大きく設定したイン
クフィルムと、このインクフィルムのインクが転写され
る記録媒体と、前記インクフィルムを選択的に加熱して
前記記録媒体に前記インクを転写する転写手段とを設け
て構成したことを特徴とする熱転写印刷装置を提供する
ものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明のインクフィルム及び熱転写印
刷装置について、添付図面を参照して説明する。図1は
本発明のインクフィルムの一実施例を示す図、図2は本
発明のインクフィルムの特性図、図3は本発明の熱転写
印刷装置の一実施例を示す構成図、図4及び図5は本発
明のインクフィルムを説明するための特性図である。
【0008】図4及び図5は、最後に印刷する色をCと
し、複数色重ね印刷におけるC濃度の減少率を表してい
る。即ち、横軸をCのインク単色として加熱量を増加さ
せた際の濃度(OD)とし、縦軸を複数色の重ね印刷時
におけるCの濃度減少率(%)とした場合を示してい
る。なお、重ね印刷時のC以外の各色の印刷は100%
とし、Cのみ加熱量を単色印刷時と同様に変化させた場
合の濃度減少を測定した。濃度測定器としてはマクベス
反射濃度計(RD−918型)を使用した。測定条件と
してインクを塗布する薄膜フィルムの厚さを3.5μ
m、インクの塗布厚を1.5μmとした。
【0009】図4において、○印は溶融温度63℃のY
インクと溶融温度73℃のCインクの2色を重ね合わせ
た場合、△印は溶融温度68℃のMインクと溶融温度7
3℃のCインクの2色を重ね合わせた場合を示してい
る。×印は溶融温度63℃のYインクと溶融温度68℃
のMインクと溶融温度73℃のCインクの3色を重ね合
わせた場合を示している。この図4より、2色のインク
を重ね合わせる場合には、濃度の減少率が小さいが、3
色のインクを重ね合わせる場合には、濃度の減少率が大
きいことが分かる。即ち、このことは、複数色のインク
を重ね合わせる場合においては、3色(もしくは3色以
上)のインクを重ね合わせるとインク濃度の低下を特に
招きやすいことを意味する。
【0010】本発明者は、3色印刷における転写順序1
色目及び2色目の2色のインクにおける溶融温度の差は
あまり重要ではなく、3色目のインクの溶融温度が印刷
画像に大きく影響するのではないかと考え、3色間のイ
ンクの溶融温度を単純に5℃ずつ上昇させるように設定
したインクフィルムと、1色目及び2色目の2色のイン
クの溶融温度を同一とし、3色目のインクの溶融温度を
始めの2色のインクの溶融温度より10℃高く設定した
インクフィルムとを比較した。この実験結果が図5であ
る。
【0011】図5において、●印はYインク及びMイン
クの溶融温度を70℃、Cインクの溶融温度を80℃と
したインクフィルムを用いた場合、×印はYインクの溶
融温度を63℃、Mインクの溶融温度を68℃、Cイン
クの溶融温度を73℃としたインクフィルムを用いた場
合を示している。この実験結果より明らかなように、3
色間のインクの溶融温度を単純に等間隔で上昇させるイ
ンクフィルムよりも、2色目と3色目のインクの溶融温
度の差をより多く設定したインクフィルムの方がインク
濃度の低下が少ないことが分かる。その効果は低濃度の
領域において特に著しい。なお、Y,M,C,Kの4色
の印刷においては、KインクはY,M,Cの3色による
白黒表現の補助として用いられることが多く4色を10
0%重ね合わせることはほとんどないので、Y,M,
C,Kの4色の印刷の場合でもY,M,Cの3色のイン
クにおける溶融温度の設定が重要となる。
【0012】以上のような原理に基づいた本発明のイン
クフィルムについて説明する。図1は本発明のインクフ
ィルム1の一実施例であり、(A)は斜視図、(B)は
側面図である。本発明のインクフィルム1は、図1
(A)に示すように、Y,M,C,Kの4色のインク1
aを1組とし、これを長手方向に繰り返し塗布したもの
である。また、インクフィルム1は一例として、図1
(B)に示すように、膜厚2.5〜4.5μmのポリエ
ステルの薄膜フィルム1b上に、熱溶融性バインダと顔
料とを混合した熱溶融性のインク1aが1.5〜2.5
μmの塗布厚で塗布され、さらに、薄膜フィルム1bの
裏面にサーマルヘッドとの滑りをよくするため、耐熱性
のよいシリコン系の滑性剤を0.01〜0.5μm塗布
したバックコート1cが形成された3層構造よりなる。
なお、インク1aの溶融温度は、顔料と一緒に混ぜ合わ
せる熱溶融性バインダの材料を適宜に選択することによ
り設定される。
【0013】このように形成されるインクフィルム1の
インク1aの溶融温度特性を図2に示す。図2におい
て、○印は本発明によるインクフィルム1、×印は従来
のインクフィルムを示している。前述のように、従来の
インクフィルムはY,M,C,Kのインクの溶融温度を
例えば63℃,68℃,73℃,78℃のように等間隔
で上昇させるものであった。一方、本発明によるインク
フィルム1では、一例として、Y,Mインクの溶融温度
を70℃、C,Kインクの溶融温度を80℃としてい
る。なお、本実施例では、YインクとMインクの溶融温
度を同一の70℃に設定しているが、Mインクの溶融温
度をYインクの溶融温度より高く設定してもよい。しか
しながら、上述した図5の説明より分かるように、2色
目のMインクの溶融温度と3色目のCインクの溶融温度
と差は1色目のYインクの溶融温度と2色目のMインク
の溶融温度と差よりも大きくすることが必要である。
【0014】ところで、実際にインクフィルムを作成す
る際は、常温における保存状態、生産時の製造価格を考
慮しなければならない。まず、外気温と使用機器による
温度上昇を考慮すると、65℃以上の溶融温度設定が保
存状態という点から必要である。また、85℃以上の溶
融温度であると耐熱対策が必要となり製造価格を高騰さ
せるので、85℃以下という溶融温度設定がインクフィ
ルムの生産という点から必要である。従って、インクの
溶融温度は65℃〜85℃の範囲とすることが望まし
い。
【0015】先にも述べたように、インク濃度の低下を
極力防ぐためには、2色目のインクの溶融温度と3色目
のインクの溶融温度と差をできるだけ大きくとることが
望ましいが、上記のようにインクの溶融温度の設定には
限界がある。以上の条件を考慮すると、本発明となるイ
ンクフィルム1のインク1aの溶融温度は次のように設
定すればよい。1色目のインクの溶融温度をT1、2色
目のインクの溶融温度をT2、3色目のインクの溶融温
度をT3とすると、T1≦T2<T3、(T2−T1)
<(T3−T2)とする。なお、T1=T2とすると、
T2とT3との間隔をより多くとることができる。
【0016】次に、本発明の熱転写印刷装置について説
明する。本発明の熱転写印刷装置は、図3に示すよう
に、上述した本発明のインクリボン1と、印刷用紙(記
録媒体)2と、サーマルヘッド3と、プラテンローラ4
とを備えて構成される。サーマルヘッド3とプラテンロ
ーラ4との間に、印刷用紙2とインクリボン1とを重ね
合わせて搬送し、サーマルヘッド3をプラテンローラ4
に対して押圧すると共にサーマルヘッド3の発熱抵抗体
を選択的に加熱してインクリボン1のインク1aを印刷
用紙2に転写する。なお、サーマルヘッド3及びプラテ
ンローラ4は転写手段を構成している。
【0017】本発明のインクリボン1を用いた熱転写印
刷は、印刷用紙2として、本発明者が特願平5−118
959号(特開平6−286181号)にて提案した表
面に多数の細孔を形成した多孔性記録媒体や、本発明者
が特願平6−67814号にて提案した表面に多数の細
溝を形成した多溝性記録媒体を用いた際に、特に有効で
あることが確かめられた。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のイ
ンクフィルムは、イエロ,マゼンタ,シアンの3色のイ
ンクにおける転写順序2色目のインクの溶融温度と3色
目のインクの溶融温度との差を、1色目のインクの溶融
温度と2色目のインクの溶融温度との差よりも大きく設
定し、本発明の熱転写印刷装置は、イエロ,マゼンタ,
シアンの3色のインクにおける転写順序2色目のインク
の溶融温度と3色目のインクの溶融温度との差を、1色
目のインクの溶融温度と2色目のインクの溶融温度との
差よりも大きく設定したインクフィルムを用いて構成し
たので、インクを重ね合わせて印刷する際、インク濃度
の低下を極力抑えることができ、その結果、より階調再
現範囲が広く高濃度な印刷画像を得ることができるとい
う特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクフィルムの一実施例を示す図で
ある。
【図2】本発明のインクフィルムの特性図である。
【図3】本発明の熱転写印刷装置の一実施例を示す構成
図である。
【図4】本発明のインクフィルムを説明するための特性
図である。
【図5】本発明のインクフィルムを説明するための特性
図である。
【符号の説明】
1 インクフィルム 1a インク 1b 薄膜フィルム 1c バックコート 2 印刷用紙(記録媒体) 3 サーマルヘッド 4 プラテンローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イエロ,マゼンタ,シアンの3色もしくは
    イエロ,マゼンタ,シアン,ブラックの4色の熱溶融性
    のインクを薄膜フィルム上に繰り返し塗布したインクフ
    ィルムにおいて、 前記イエロ,マゼンタ,シアンの3色のインクにおける
    転写順序2色目のインクの溶融温度と3色目のインクの
    溶融温度との差を、1色目のインクの溶融温度と2色目
    のインクの溶融温度との差よりも大きく設定したことを
    特徴とするインクフィルム。
  2. 【請求項2】イエロ,マゼンタ,シアンの3色のインク
    における転写順序2色目のインクの溶融温度と3色目の
    インクの溶融温度との差を、1色目のインクの溶融温度
    と2色目のインクの溶融温度との差よりも大きく設定し
    たインクフィルムと、 このインクフィルムのインクが転写される記録媒体と、 前記インクフィルムを選択的に加熱して前記記録媒体に
    前記インクを転写する転写手段とを設けて構成したこと
    を特徴とする熱転写印刷装置。
JP7156934A 1995-05-30 1995-05-30 インクフィルム及び熱転写印刷装置 Pending JPH08324077A (ja)

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