JPH0441185B2 - - Google Patents

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JPH0441185B2
JPH0441185B2 JP59158429A JP15842984A JPH0441185B2 JP H0441185 B2 JPH0441185 B2 JP H0441185B2 JP 59158429 A JP59158429 A JP 59158429A JP 15842984 A JP15842984 A JP 15842984A JP H0441185 B2 JPH0441185 B2 JP H0441185B2
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JP
Japan
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solution
turbidity
anthocyanin
pigment
liquid
Prior art date
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Application number
JP59158429A
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English (en)
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JPS6136364A (ja
Inventor
Kinnosuke Kotake
Akira Yasuda
Masahiko Obata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanei Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Sanei Kagaku Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Sanei Kagaku Kogyo KK filed Critical Sanei Kagaku Kogyo KK
Priority to JP59158429A priority Critical patent/JPS6136364A/ja
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  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は、食品に係るもの、詳しくは食用の
色素アントシアニンに係るものである。アントシ
アニンは、赤ないし赤紫色系色素であり、水溶性
のものである。 (従来の技術) アントシアニンを含有する植物、例えば、赤キ
ヤベツ、赤ブドウ果皮、ベリー類、紫トウモロコ
シその他の水ないしアルコール水抽出液を遠心分
離、デカンテーシヨン過、イオン交換樹脂等を
用いて精製するのが従来一般に使われている方法
である。 しかるに、このような方法によつては、純度の
高い製品を得ることができない。その理由は、原
料アントシアニン抽出液に含有する脂肪類、でん
粉、微細パルプ類、可溶性蛋白、多糖類、その他
の充分な除去が困難だからである。これら夾雑物
の存在は、たとえ微量であつても収得物の明度、
彩度に大きな悪影響を及ぼし不快臭の原因とな
る。 (この発明が解決しようとする問題点) 従来法の欠点を除去して、不快臭がなく、溶液
に着色したとき経時的に沈澱物も発生せずかつ明
度、彩度に優れたアントシアニンを工業的に有利
に収得することを目的とする。 (問題点を解決するための手段) まず、アントシアニンの水ないしアルコール水
その他溶液を対象とする。このようなアントシア
ニン溶液は、従来法と同様にアントシアニン含有
植物より収得される。この際色素抽出効果を高く
するため、系のPHは酸性系にするのが普通であ
る。 布過法、遠心分離法その他の方法により、こ
のものから、粗大夾雑物を除去した残液を以下の
工程の出発原料とする。 この出発原料を陽イオン交換樹脂(例えば、住
友化学工業(株)製デユオライト)処理をして、該樹
脂に出発原料を含有するでん粉類、糖類、脂肪
類、粗大パルプ類等を吸着させ、吸着させたもの
を除去する。この際、系のPHは4.0以下とするこ
とが好ましい。アントシアニンの収率を大にする
ためである。ついで、残液を限外過膜処理工程
に付する。この液系のPHは4以下とすることが好
ましい。このようにすると、系の溶媒及び小さな
溶質分子は該膜を透過するが、大きな溶質分子は
透過不能となる。ここに溶質分子の大小の判別基
準は、分子量約20,000である。このようにする
と、約20,000以上の大きな溶着分子(含パルプ
類)は透過した色素液に実質的に含まれないこと
となる。 用いる限外過膜の例としては旭化成ACV−
3050、日東電工製NTU−35100もNTU4220、ダ
イセル化学工業製DMH250等があげられる。つ
いで収得した色素液にシリカゲルを添加し、均質
な溶液系とする。この処理は系を減圧下において
行つてもよい。本発明で用いるシリカゲルとはケ
イ酸ナトリウムを硝酸または塩酸で処理して二酸
化ケイ素を析出させ、ゲル化熟成を行つた後水
洗、乾燥、粉砕したものである。その使用量は、
液中の異臭の消失完了を限度とする。系の温度は
任意であるが、含有色素の破壊量を最小にするた
めには、常温以下の温度下におく方が好ましい、
この工程は限外過膜工程の前あるいは、その工
程中に行つてもよい。 収得した着色液が目的のアントシアニン色素で
ある。これを濃縮液の形にしあるいは乾燥粉末と
することもできる。 (作用) ア 第1工程の陽イオン交換樹脂処理により、対
象色素液中の脂肪、でん粉類、粗大パルプ類等
が実用的に除去される。 イ 第2工程の限外過膜処理により、色素液中
の夾雑物は溶質分子約20,000以上のものが除
去される。 ウ 以上の2工程について、上記順序とは逆に限
外過膜処理を先に陽イオン交換樹脂処理を後
にという順序で行つてはならない。その委細は
次の実験例により説明される。 (実験例)
【表】 mm値を示す。
エ シリカゲル処理により、異臭成分が除去され
る。 次にこの発明を実施例をもつて詳しく説明す
る。 実施例 1 赤キヤベツ抽出色素液(L=66.5,a=55.0,
b=−93、E10% 1cm=1.5,PH2.5,エタノール10
%,濁度0.051)1000lをダイヤイオンWK−10,
10lにSV−3,20℃で通し、多糖類、蛋白質等を
除いた色素液(L=66.8,a=56.6,b=−9.8、
E10% 1cm=1.4,PH2.5,エタノール10%,濁度
0.082)を得た。 この色素液にシリカゲル(500g)添加し、25
℃で約3時間撹拌過し脱臭を行つた。この処理
で脱臭色素液を1200l(L=66.4,a=54.3,d=
−9.0、E10% 1cm=1.0,PH2.5,エタノール10%,濁
度0.021)を得た。 次いで、日東電工(株)NTU−35100限外過膜
(分子量10万カツト)にて7Kg/cm2、流速18l/
min、26℃で過を行つた、この際0.1%クエン
酸(色素安定剤)10% アルコール水(2,
000l)を徐々に添加して過液2,800l(L=
66.6,a=55.2,b=−9.1、E10% 1cm=0.32,PH
2.5,エタノール10%,濁度0.001)を得た。 この色素過液を逆浸透膜(日東電工(株)製、
NTR−7250)20Kg/cm2、25℃、流速5l/minで
濃縮し、色素濃縮液(L=66.7,a=56.3,b=
−9.6E10% 1cm=80,PH2.3,11.2Kg、濁度0.002)を
得た。この精製色素液で果汁飲料を調製(砂糖12
%、ブドウ果汁5%、クエン酸0.2%、色素液0.1
%)した処、未精製色素液では二日目で多くの白
色沈澱が生成し、又38℃保存時、14日で微かに異
臭が発生したのに対して、精製色素液では沈澱、
異臭とも発生を認めなかつた。 実施例 2 エンダベリー抽出色素液1,000l(L=58.5,
a=42.8,b=10.7、E10% 1cm=20,PH1.8、濁度
0.04)を(Duolite C−464)カチオン交換樹脂
にSV=1で通した色素液に、シリカゲル0.5%を
添加して、ダイセル化学工業制限外過膜
DMH250で過を行なつた。限外過条件は
(平均5Kg/cm2、30℃、流速10l/min)で行つ
た。透過液4.000l(L=58.4,a=42.6,b=10.8、
E10% 1cm3.3、PH2.0、濁度0.017)を得た。この処理
液を真空濃縮機で濃縮し、濃縮色素液100Kg(L
=58.6,a=42.8,b=10.6、E10% 1cm=130、PH
2.6、濁度0.0001)を得た。賦形剤デキストリン
30Kgを添加し、更に真空凍結乾燥機で乾燥し色素
粉末60Kg(L=58.5,a=42.7,b=10.7、E10% 1cm180、PH2.5、濁度0.0001)を得た。 この精製色素粉末で果汁飲料を調製したとこ
ろ、5〜10℃及び38℃、1カ月保存において従来
品のような沈澱、異臭等の発生は認められなかつ
た。 例 3 紫トウモロコシ抽出色素液1,000l(L=67.5,
a=44.5,b=19.6、E10% 1cm15.0、PH2.8、濁度
0.043)に、シリカゲル5Kgを添加25℃、2時間
撹拌後、シリカゲルを別した脱臭色素液1,
000l(E10% 1cm14.8、PH2.8、濁度0.043)を得た。つ
いで陽イオン交換樹脂ダイヤイオンWK−20,
50lに20℃でSV=1で通して徐蛋白処理後、1,
200l(L=66.6,a=45.3,b=20.5、E10% 1cm11.8、
PH2.9、濁度0.013)を得た。 この処理した色素液を旭化成製限外過膜
ACV−3050を使用し、25〜30℃2Kg/cm2の条件
で処理し、限外過液1,500l(L=66.6,a=
45.1,b=19.2、E10% 1cm5.0、PH3.0、濁度0.001)
を得た。 此の処理された色素液を真空濃縮し、濃縮色素
液90Kg(L=67.4,a=44.5,b=20.4、F10% 1cm
80、PH2.3、濁度0.002)を調製した。この色素液
で果汁飲料を調製したところ、38℃1カ月及び5
〜10℃、1か月でも従来に見られるオリ、異臭の
発生は認められなかつた。 (発明の効果) 異臭のない明度、彩度に優れたアントシアニン
を工業的に有利に収得することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アントシアニンの精製に際し、アントシアニ
    ンの水、アルコール等溶液の陽イオン交換樹脂処
    理前もしくは処理後の系にシリカゲルを添加し、
    異臭成分を除去した脱臭色素液を得る。ついでこ
    れを限外濾過膜処理をして、残留夾雑物中分子量
    約20,000以上の溶質分子を除去することを特徴
    とする脱臭した色素アントシアニンの精製法。
JP59158429A 1984-07-27 1984-07-27 色素アントシアニンの精製法 Granted JPS6136364A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59158429A JPS6136364A (ja) 1984-07-27 1984-07-27 色素アントシアニンの精製法

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JP59158429A JPS6136364A (ja) 1984-07-27 1984-07-27 色素アントシアニンの精製法

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JPS6136364A JPS6136364A (ja) 1986-02-21
JPH0441185B2 true JPH0441185B2 (ja) 1992-07-07

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ID=15671563

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