JPH044098A - し尿系汚水の処理方法 - Google Patents

し尿系汚水の処理方法

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JPH044098A
JPH044098A JP2100276A JP10027690A JPH044098A JP H044098 A JPH044098 A JP H044098A JP 2100276 A JP2100276 A JP 2100276A JP 10027690 A JP10027690 A JP 10027690A JP H044098 A JPH044098 A JP H044098A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、し尿、浄化槽汚泥等のし尿系汚水の新規処理
プロセスに関するものである。
〔従来の技術〕
現在、最も進歩した技術として、し尿処理業界で認めら
れている方式は、第2図の限外濾過膜(UF膜)分離方
式と呼ばれる方式である。
この第2図のプロセスは、例えば、し尿21を微細目ス
クリーン22でし渣23を除去し、除渣し尿24を除渣
し尿貯留槽25に貯留したあと、定量的に無希釈生物学
的硝化脱窒素槽(滞留日数8〜9日)26に供給し、高
度に脱窒素処理する。そのあと、活性汚泥をUF (限
外濾過)膜27で膜分離し、返送汚泥28および余剰汚
泥29からなる分離汚泥と膜透過水30に固液分離し、
SSゼロの膜透過水30にFeCl3あるいはAlum
等の無機凝集剤31を添加し、PO43−、COD 、
色度を凝集させ、生成フロックを第2のUF膜32で膜
分離し、凝集汚泥33と膜透過水34に固液分離し、膜
透過水34を粒状活性炭吸着塔35に通水し、COD、
色度をさらに高度に除去した後、放流水36として放流
するというプロセスである。
しかし、第2図の従来の最新方式は、冷静かつ厳しい視
点から評価すると、次のような重大欠点が解決されてい
す、理想的方式とは全く言えないと、本発明者は認識す
るに至った。
即ち、 ■ 第2図のプロセスの中核部は、無希釈の生物学的硝
化脱窒素工程により、窒素成分とBODを極めて高度(
99%以上の除去率)に除去する工程である。しかし、
この工程は、UF膜方式が登場する以前から広〈実施さ
れていた常識的技術に過ぎず、なんら独創性が認められ
ない。
■ 生物学的硝化脱窒素工程で、高度に窒素成分、BO
Dの両者を除去した後、この処理水を凝集分離→粒状活
性炭吸着処理する第2図のフローも、UF膜方式が登場
する以前からあるありきたりの方式に過ぎない。
要するに、現在高い評価を受けている第2図のUF膜方
式の本質は今までの古典的プロセスの沈澱、濾過等の固
液分離工程をUF膜に置き換えただけの技術に過ぎない
ことが明らかである。
この結果、現在のUF膜方式は、次のような欠点を何ら
解決できていない。
(a)  無希釈による生物学的硝化脱窒素槽の所要滞
留日数が8〜9日という大容量の反応槽を必要とするの
で、建設コスト、設置スペースが大きい。
ユーザーとしての自治体は、し尿処理施設用地の取得に
苦慮しており、財政的にも余裕があるケースは少ないの
で、この点は重大問題になっている。
ら)放流水の窒素成分濃度がUF膜の前段の生物学的硝
化脱窒素工程の窒素成分除去率のみによって決定されて
しまう。従って、硝化脱窒素工程の運転管理に、細心な
熟練技術が要される。
そのため、熟練技術者に必ずしも恵まれないし尿処理施
設にとって運転管理が極めて難しい。
しかも、細心の管理をしても硝化菌・脱窒素菌の挙動に
は未知の領域がまだ多く、不測の要因により硝化脱窒素
効率が悪化することがあり、この場合、回復に長時間を
必要とする。回復までの間は、窒素成分濃度が悪化した
処理水をやむを得ず放流しなければならなくなり、この
点は重大な問題である。
(C)  粒状活性炭吸着塔によるCOD、色度の除去
が不可欠であり、吸着塔設備費が高額であるほか、廃活
性炭の再生作業も煩雑である。
(d)  無希釈生物学的硝化脱窒素槽の発泡がすさま
じい。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来の最新技術(第2図)の諸欠点(a
)〜(d)を完全に解決する新プロセスを開発すること
を課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、下記(1)〜(4)に記載のものであり、こ
れらにより、上記課題を解決することができる。
(1)シ尿系汚水にCa2”またはMg2−を添加して
固液分離し、該分離液を生物処理して、部分的に窒素成
分を除去したのち、活性汚泥を生物処理水と分離汚泥と
に固液分離し、該生物処理水に残留せしめた窒素成分を
固定化された硝化菌、および固定化された脱窒素菌によ
り除去することを特徴とするし尿系汚水の処理方法。
(2)前記し尿系汚水にまたはMg2−を添加して固液
分離し、該分離液を生物処理する生物処理槽の容積をv
(m3)、シ尿系汚水の1日当たりの処理流量をQ(m
3)  とする時、■≦4Qに設定することを特徴とす
る上記(1)記載のし尿系汚水の処理方法。
本発明は、生物学的硝化脱窒素処理されるべきし尿系汚
水にその処理以前にMg2−またはCa 2 +を添加
して、該汚水中に存在する大部分のPO43−をMg2
+または[: a 3 (−と汚水中に存在するNH4
+等の窒素成分、叶−1CI−等と反応させて不溶化せ
しめて、これを固液分離(以下、第1固液分離と言う)
して、該分離水を生物処理(以下、第1生物処理という
)して、脱窒素反応で消費されるBODおよび該窒素成
分を部分的に除去し、次いで活性汚泥を生物処理水と分
離汚泥に固液分離(以下、第2固液分離と言う)するこ
とにより、SSを除去し、残留せしめた窒素成分、およ
びBODを有する生物処理水を得、これを硝化菌、およ
び脱窒素菌を固定化した担体に接触せし約て残留窒素成
分の硝化・脱窒素(以下、第2生物処理という)を行う
ことにより従来に比べ、高速、高効率の硝化脱窒素を実
現したものである。
又、本発明では、第1生物処理前に該Mg2−またはC
a”を使用することにより、PO13−イオンの除去処
理において、同時にNH4′−をもある程度除去して、
第1生物処理における硝化脱窒素処理することにより、
本発明においてMg2+または[: a 2 +を使用
しない場合に比べ本発明の第2生物処理を含む全体の系
の処理効率が向上する。また、p e 3 +またはA
13゛を第1生物処理後に添加し、Fe3−またはA1
3゛の凝集作用によってのみPO,’−、色度、COD
を除去しようとすると、本発明に比べ固液分離された余
剰汚泥に含まれるFe(叶)3 、AI(DH)3の汚
泥量が本発明に比べ高くなり、脱水性が劣るという問題
があったが、本発明では、第1生物処理以前にPO43
−を除去しているので、第1生物処理後のPO13−等
の除去のための該Fe3+またはA13+の添加量が激
減すると共に該余剰汚泥の脱水性が向上するという特徴
を有する。
また、第2生物処理において、固定化された硝化菌およ
び脱窒素菌を用いて第1生物処理において所定量低減さ
れた窒素成分を硝化脱窒素処理する場合、窒素成分濃度
が低下しているので生物処理の速度が向上し、従来、生
物学的硝化脱窒素槽を大容量にしなければ対応できなか
ったような処理を本発明では第1生物処理槽を除渣し尿
貯留槽25や生物学的硝化脱窒素槽26にこの機能をも
たせることができ、第1生物処理槽の容量を低減化する
ことができるものである。
本発明において、し尿系汚水とは、し尿や浄化槽汚泥の
みに限らず、例えば、ごみ埋立地からの滲出汚水等の水
質は、し尿系汚水に極めて類似しており、本発明は、ご
み滲出汚水もし尿系汚水に属するものとする。
このし尿系汚水の添加される[’ a 2 +、Hg2
−は、どの様な形態で添加されても良いが、通常、塩も
しくは塩溶液として添加されるが、塩としては、塩素等
のハロゲン塩、例えば、CaCl2 、Mg、C12、
CaOXCa(DH)z 、MgO、Mg(OH)2、
CaSO4、MgSO4が挙げられる。
該Ca2−またはMg2−の添加総和量は、し尿系汚水
11に対し、500〜4Q00mg、好ましくは、10
00〜3000mgの範囲である。
該□a2−またはMg2−の添加に加えて公知の高分子
有機凝集剤を併用してもよい。
また、該[: a 2 +、Mg2−以外の他の金属イ
オン、例えば、Fe”、AI”等を併用してもよい。
該Ca2°またはMg2−等の添加により、汚水中のP
O23−等が凝集形成されたアパタイト、NHJgP0
4等を含むフロックは、第1固液分離されるが、この時
の手段は、特に制限は無く、沈降分離、遠心分離、浮上
分離等用いることができるが、好ましくは、スクリーン
分離が望ましい。
スクリーン分離におけるスクリーンの目開きは、0.1
〜0.2mmの範囲が好ましいが、それより多少大きく
ても小さくてもよい。
上記凝集処理されたし尿を第1固液分離した分離水は、
第1生物処理に導入され、硝化菌、脱窒素菌による窒素
成分の生物学的硝化脱窒素処理を主体とした生物処理が
行われる。
また、本発明においては、第1生物処理で該窒素成分は
、T−N (全窒素)換算で60〜85重量%除去して
後、第2固液分離工程で処理されることが好ましい。6
0%より少ないと後続する第2生物処理に負担がかかり
過ぎるため好ましくなく、85%より大きいと第1生物
処理に時間ががかりすぎると共に、第2生物処理の処理
能力が発揮されず、高速処理が出来ず、効率が低下する
ため好ましくない。
また、第1生物処理槽の容積V(m3) は、し尿系汚
水の一日当たりの流入量を口(m゛)としたとき、V≦
4Q.好ましくは、V≦20の条件に設定するとよい。
本発明における、第1生物処理後で且つ第2固液分離前
、即ち、第1生物処理槽流出液(即ち、活性汚泥)ある
いは第1生物処理槽に無機凝集剤、粉末活性炭等の吸着
剤を1種以上、単独、あるいは組み合わせて添加するこ
とができる。
該好ましい無機凝集剤としてはA13゛、l’ e 3
 ′−等の塩が挙げられ、これら及び該粉末活性炭は、
第1生物処理槽に添加することもできるが、好ましくは
、色度、CODの除去効率を勘案すれば、第1生物処理
槽流出液に添加することが望ましい。なお、粉末活性炭
は第2固液分離液に添加してもよい。
本発明において、上記A13゛、Fe”等の無機凝集剤
の添加量は、当初第1生物処理前にCa”、Mg2−を
添加しているので、従来より、その添加量を低減するこ
とができ、通常、活性汚泥IIlに対し、100〜10
00mg、好ましくは200〜500mgの範囲である
次に、該活性汚泥にこれら粉末活性炭およびp e 3
 +、A13+等の無機凝集剤を添加することにより、
これら粉末活性炭およびFe”、A13゛等の無機凝集
剤とPO43−1COD、色度、SS、その他蛋白等の
巨大分子が効果的に吸着および反応することにより、不
溶化あるいは沈澱されると共に凝集フロックが形成され
、これらフロック、吸着物含有粉末活性炭、および硝化
菌・脱窒集菌等を有する第1生物処理槽流出液は、第2
固液分離される。
該第2固液分離手段は、特に制限はなく、好ましくは、
膜分離が挙げられるが、沈降分離、浮上分離、遠心分離
等でもかまわない。
本発明における該第2固液分離手段として、膜分離を用
いる場合は、公知の限外濾過膜または精密濾過膜等が使
用されるが、例えば、限外濾過膜としては、分画分子量
、即ち、濾別可能な分子量は、小さい程処理水の水質は
上がるが効率を考慮すれば2万上、好ましくは、2万以
上20万以下である。また、精密濾過膜の濾別可能なサ
イズは、孔径0.1〜0.4−の範囲が好ましい。
該膜分離工程においては、これら、限外濾過膜処理また
は精密濾過膜処理を独立して一回行えば、通常充分であ
るが、複数回行ってもよく、また、限外濾過膜処理と精
密濾過膜処理を組み合わせて各々−回以上行うことがで
きる。
p e 3 +、AI”が添加された第1生物処理槽流
出液は、これら添加物を有しないものに比べ汚水成分の
除去率及び分離効率がアップできると共に、第2固液分
離して得られた上記フロック、および硝化菌・脱窒集菌
等からなる分離汚泥は、脱水性に悪影響を与える無機物
質量が従来より低減されているので、これを余剰汚泥と
して廃棄する時、脱水処理の脱水率が向上するので好ま
しい。また、同時に、更に、粉末活性炭を該活性汚泥に
添加すると色度、C00等の除去効率が向上すると共に
この分離汚泥を第1生物処理工程へ返送・循環すると、
それに含まれる粉末活性炭の作用により第1生物処理の
発泡が抑制されるという効果がある。
次に、第2固液分離された分離液は、第2生物処理され
るが、この硝化菌及び脱窒集菌は、付着・繁殖によって
形成される生物膜を保持するための担体の表面(担体が
スポンジなどの多孔性物質等のような場合はその孔の表
面内部も包含する)に固定化されたものである。
この担体としては、上記機能が維持可能ならば、特に限
定されないが、好ましくは、粒状、ゲル状が良い。粒状
の場合、平均粒径が、2〜3mmの範囲が好ましく、材
料としては、セラミックス等の無機化合物、樹脂等の高
分子有機化合物等が挙げられる。また、ゲル状の場合も
公知の無機および有機の高分子化合物が用いられるが、
この場合、該微生物は高分子ゲル内に包括的に存在せし
められる。
該第2固液分離した生物処理水は、第2生物処理によっ
て硝化脱窒素されるが、この時の手段は、該固定化され
た硝化菌(固定化硝化菌という)と固定化された脱窒集
菌(固定化脱窒集菌という)を共存させて該生物処理水
を接触せしめても良いし、固定化脱窒集菌と固定化硝化
菌に対し別個に接触せし必る、即ち、固定化硝化菌処理
して後、固定化脱窒素菌処理しても、この逆でも、ある
いはこれらの硝化液循環型でも良いが、本発明において
は、生物処理水を固定化硝化菌処理後、固定化硝化菌処
理し、硝化液循環させることが特に、高速・高効率処理
の上で好ましい。
この固定化硝化菌処理、固定化脱窒素菌処理がおこなわ
れる検装置は、固定床でも流動床でもあるいはこれらの
組合せでもよいが、固定床がSSの濾過機能を併せもつ
ので極めて好ましい。
また、上記担体を有する固定化硝化菌処理槽、固定化脱
窒集菌処理槽あるいは固定化硝化菌および固定化硝化菌
を有する槽の構成は、各々−槽でも複槽でも良く、該粒
状担体およびゲル状担体を混合したものでも、あるいは
粒状層、ゲル状層等を一槽内に組み合わせたものでもよ
く、更に、粒状のみの槽とゲル状のみの槽を組み合わせ
たものでもよい。
以下に本発明の一実施態様を第1図を参照して説明する
し尿系汚水lにCaC1,、Ca(())I)2等の(
: a 2 +イオン、あるいはMg(OH)a 、M
gCl2等のMg2−イオン2を添加し、し尿系汚水中
のPO43−イオンを化学的に不溶化(アパタイト、N
)IJgPIL等の何れかの沈澱)した後、ポリマー3
を加え、フロックを形成し、スクリーン、遠心分離機等
の第1固液分離工程4に供給し、固液分離する。
5は、PO13−とSSの大部分が除去された分離液、
6は分離汚泥である。6は脱水機で脱水処理される。
しかして、分離液5を滞留日数を第2図の従来方式より
短縮(好ましくは、4日以下)させた生物学的硝化脱窒
素槽(第1生物処理槽)7に供給し、分離液5中の高濃
度のBID 、窒素成分を部分的(除去率60〜85程
度で充分)に除去し、流出する活性汚泥8をUF膜等の
第2固液分離手段11によって分離し、窒素成分、BO
Dを残留せしめた生物処理水9と分離汚泥10とする。
本発明の第1生物処理槽7は、従来よりはるかに小容量
なので従来の除渣し尿貯留槽を兼用して用いてもよい。
尚、部分的なり00、窒素成分除去を行わせる第1生物
処理槽の硝化脱窒素反応のタイプは、公知のいずれの手
段(硝化液循環型、好気的脱窒素型、回分型、原液の間
欠供給型等)を採用してよい。
また、14は酸素含有ガスであり、エアレーション法と
しては、図示例の散気法の他に、公知のポンプ循環エア
レーション法等任意の方法を採用してよい。
また、UF膜等の第2固液分離手段11に流入する活性
汚泥8にあらかじiFe”またはAI’°イオン12ま
たは12と粉末活性炭13を添加しておくと生物処理水
9のCOD、色度を高度に除去できるので極めて好まし
い。
尚、12と13は、生物処理槽7に直接添加してもよい
が、COD 、色度の除去効果は、活性汚泥8に12と
13を添加する方法よりも劣る。
分離汚泥10の大部分10aは生物処理槽7にリサイク
ルされ、第2固液分離手段としてUF膜を用いる場合、
一部10bがポンプAのサクションに循環させてもよい
。15は余剰汚泥であり、汚泥脱水工程(図示せず)に
供給処分される。
しかして、以上のような作用により、生物処理水9は(
第2固液分離手段11に膜を用いる場合は、膜透過水と
なる)は5SSCon 、色度、po、3−が高度に除
去され、BOD 、窒素成分が数100■/lとかなり
高濃度残留(意図的に残留させたもの)するという特異
的な水質特性を示す。このような独特の水質を示す生物
処理水9を固定化された硝化菌、固定化された脱窒素菌
を用いた硝化液循環型の高速硝化脱窒素処理工程(第2
生物処理槽)16に供給し、BOD、窒素成分を高度に
除去し、処理水17を得る。この結果、処理水17は、
SS、 COD 、色度、PO43−1BOD、窒素成
分の全てが高度に除去された高度の水質を示すので、全
く問題なく公共用水域に放流することが可能となる。
本発明に言う「固定化された硝化菌、脱窒素菌」とは、
種々の粒状固体(活性炭、アンスラサイト、ゼオライト
、シャモット、砂、プラスチック粒子、発泡プラスチッ
ク、スポンジ、リン鉱石、骨炭等)の表面に硝化菌、脱
窒素菌の生物膜を付着発達せしめたもの、又は、ポリビ
ニルアルコール、アルギン酸カルシウム、ポリアクリル
アミド等公知の高分子ゲルの内部に硝化菌、脱窒素菌を
包括固定化したもの、あるいは各種面部材の表面に硝化
菌、脱窒素菌を付着発達せしめたものの総称を意味する
図示例は、本発明にとって最も好適な固体表面に硝化菌
、脱窒素菌の生物膜を各々分離して付着せしt1生物濾
床(固定層)として操作するものである。このような固
定化微生物は、活性の高い硝化菌、脱窒素菌を常に系内
に高濃度に維持てきるため、極tて高速に窒素成分、B
UD 、 SSを除去することができる。
以上詳述したように、本発明独自の技術思想は、「予W
:>、 Ca”又はMg2−を添加し、固液分離したし
尿系汚水を部分的に硝化脱窒素したのち固液分離し、固
液分離水に意図的に、窒素成分とBODを残留せしめ、
この窒素成分、BODを固定化された硝化菌、脱窒素菌
によって高速かつ高度に除去する」という概念に存する
〔実施例〕
次に、第1図のプロセスフローに従って実験した結果の
一例を示すが、本発明ばこれに限定されるものではない
表−1の水質を示すし尿にMg (OH) 2を100
0■/1を加え、5分攪拌したのちカチオンポリマ(エ
バグロース104G、荏原インフィルコ社製品)を25
0mg/A添加し、1分間攪拌した後、微細目回転ドラ
ムスクリーン(目開き1mmのウェッジワイヤスクリー
ン)でフロックを分離した。スクリーン分離し尿の水質
を表−1の右欄に示す。SSとPO43−、ss性BO
D 、 COD 、窒素成分(T−N)が高い除去率で
減少していることが判る。
表−1 表−1のスクリーン分離し尿を、貯留容積1日の除渣し
尿貯留槽において溶存酸素0.5〜1゜0■/I!にコ
ントロールしてエアレーションしたのち、貯留槽から流
出する活性汚泥にFeC1+を100mg/A添加し、
Na[]HでpHを4〜5に調整し、3分攪拌後、粉末
活性炭を600mg/β添加し、1時間攪拌したものを
チューブラ型UF膜(公称分画分子量10万)に供給し
、膜分離した。
この結果、IF膜透過水の水質は表−2となり、BOD
 5T−Nを除いて、極めて低濃度となった(T−N、
BODは意図的に残留せしめたもの)。
OF膜で分離された汚泥はNaOHを添加し、pD。
5に調整し、前記の除渣し尿貯留槽にリサイクルさせた
。この結果、第1生物処理槽(ここでは除渣し尿貯留槽
を生物処理槽として兼用している)の発泡は認められず
、従来不可欠であった消泡剤、消泡機は必要なかった。
表−2UF膜透過水水質 尚、従来法では、[lF膜透過水の水質を表−2と同等
にすることは不可能で、FeC]33000 mg/ 
R以上の添加と粒状活性炭吸着塔による吸着処理が不可
欠である。
次に、表−2のUF膜透過水をpH7,5に調整し、P
O23−を数mg/A補給して、固定化硝化菌、固定化
硝化菌の各固定床からなる第2生物処理槽に供給して高
速硝化脱窒素処理を行った。実験条件を表−3に示す。
尚、本発明実施例のFeCl3添加量は1000■/I
!で高度の除去効果が得られたが、この原因は生物処理
の前段で、し尿系汚水中のPO43−の大部分が、NH
4MgPO4↓として除去されることに起因する。
表−3固定化微生物処理実験条件 のでSSがゼロであることにより、各濾床の濾過抵抗の
上昇は緩慢であり、脱窒素濾床は1日1回、硝化濾床は
2日に一回の逆洗で済んだ。
表−4固定化微生物濾床の水質 表−3の条件の濾床の脱窒素濾床に原水(表−2のUF
膜透過水)と硝化循環液とを供給し、NOx Nを原水
中のBODを利用してN2に還元した後、脱窒素濾床流
出水を硝化濾床に供給し、NH3−NをN0X−Nに酸
化するというフローによって実験した。
この結果、固定化硝化菌濾床の流出水(これが放流水に
なる)の水質は表−4となり、非常に高度な水質が安定
して得られた。また、処理水質の変動も少なく、また、
原水がUF膜透過水である以上のように、高濃度の汚染
物質を含むし尿系汚水を、合計2.5日という極めて短
時間(従来プロセスの約1/4)で完璧に近い高度処理
水が安定して得られた。
〔発胡の効果〕
本発明によれば、次のような顕著な効果が得られ、従来
の最新技術と評価されている第2図プロセスの諸欠点を
ことごとく解決できる。
■ 従来方式(第2図)のUF膜前段に設けられている
生物学的硝化脱窒素槽(滞留日数8〜10日)が1/1
0と大幅に縮小でき、除渣し尿貯留槽を生物処理槽に兼
用することにより、完全に不要にすることもできる。
この結果、し尿処理施設の設置面積、建設費が激減し、
用地取得と財源に苦慮している自治体くユーザー)にと
って、歓迎すべきプロセス、施設を提供できる。
■ 硝化脱窒素をUF等の固液分離工程を介在させて、
前段と後段に分離し、かつ後段に硝化菌、脱窒集菌のウ
ォッシュアウト(洗出)を原理的に起こし得ない固定化
微生物法を適用したため、処理効果が安定しており、維
持管理が大幅に容易になる。
■ 粒状活性炭吸着塔が不要であり。建設コストが削減
され、活性炭の再生作業が不要。また、生物処理槽の消
泡機、消泡剤も不要であり、この点からも維持管理が容
易になる。
■ COD 、色度を除去するための無機凝集剤所要量
が従来の約1/3に減少するので、難脱水性汚泥発生量
が減少する。
■ UF膜を2段階で使う必要がない(第2図ではUF
が2工程で必要)ので固液分離の設備コスト、動力コス
トが半減する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のフローシートの一例を示す図、第2
図は、従来のフローシートの一例を示す図である。 符号の説明 1ニし尿系汚水、2 : Ca2=あるいはMg2−イ
オン4:第1固液分離工程、5:分離液、 7:生物学的硝化脱窒素槽(第1生物処理槽)8:活性
汚泥、9:生物処理水、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)し尿系汚水にCa^2^+またはMg^2^+を
    添加して固液分離し、該分離液を生物処理して、部分的
    に窒素成分を除去したのち、活性汚泥を生物処理水と分
    離汚泥とに固液分離し、該生物処理水に残留せしめた窒
    素成分を固定化された硝化菌、および固定化された脱窒
    素菌により除去することを特徴とするし尿系汚水の処理
    方法。
  2. (2)前記し尿系汚水にCa^2^+またはMg^2^
    +を添加して固液分離し、該分離液を生物処理する生物
    処理槽の容積をV(m^3)、し尿系汚水の1日当たり
    の処理流量をQ(m^3)とする時、V≦4Qに設定す
    ることを特徴とする請求項1記載のし尿系汚水の処理方
    法。
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