JPH0440466A - 電子写真平版印刷版 - Google Patents

電子写真平版印刷版

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JPH0440466A
JPH0440466A JP14840890A JP14840890A JPH0440466A JP H0440466 A JPH0440466 A JP H0440466A JP 14840890 A JP14840890 A JP 14840890A JP 14840890 A JP14840890 A JP 14840890A JP H0440466 A JPH0440466 A JP H0440466A
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Takao Chiga
孝雄 千賀
Yasuhiro Aizawa
泰洋 相澤
Sadao Kurio
貞夫 栗生
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は、導電性支持体上に光導電層を設けた印刷版で
あって、電子写真方式により走査露光部に反転現像にて
トナー画像を形成後、トナー画像部以外の非画像部光導
電層の除去を行なって印刷版を作製するための電子写真
平版印刷版に関し、長波長光源に対しても高い光応答性
を有し、画像の解像性等の良好な印刷版が得られ、溶出
による画線細りを抑制しつつ地汚れの発生がなく、高耐
刷力を有する電子写真平版印刷版に関する。
(B)従来技術及びその問題点 平版印刷版の作製方法は既に数多く知られている。例え
ば、印刷用原版に銀塩フィルム原稿を密着してその原版
画像形成層に直接活性線を露光し、これにより画像形成
層に画像部と非画像部に対応した硬化部と未硬化部を形
成させ、非画像部未硬化部分をアルカリ剤等の溶液で版
上より除去して、硬化部分をインキ受理性とする製版方
法がある。
この方法を用いた所謂28版は現在、広範に使用されて
いる。
しかしながら、28版の感度は一般的に遅く、紫外線等
の強いエネルギー光源を用いなければならないし、また
780nmの半導体レーザに実用感度を有する28版は
未だ上布されていない。
一方、電子写真技術を利用した平版印刷版は、光感度が
速い材料が選択出来るため、白色光による反射画像露光
やフィルム原稿を通した密着露光に加えて、レーザ光に
よる走査露光等所望により光源や露光方式を選択出来る
ために、既に広(利用されきている。
近年、機械的画像処理技術や大容量データのメモリ開発
及び送信技術等の確立により、文字や図形、写真の画像
入力・補正・編集等を全てコンピューター制御で行ない
、高速通信網或は衛星通信により瞬時に遠隔地の末端プ
ロッタにフィルム出力出来る様にした電子編集システム
が、特に新聞印刷分野等において採用され稼動されてい
る。
この様な電子編集システムを用いる印刷分野に於ては、
更に短時間内に印刷版を作製することが重要な課題であ
り、その要請に対応すべく、出力プロッタの光源から発
せられる画像情報変調光をフィルム出力ではなく、高感
度の光導電性電子写真感光体上に直接的に書込む様にし
た電子写真平板印刷版の製造方法の開発が行われている
上記光導電性の高感度感光材料としては、特に耐刷性、
実用感度の上から有機光導電性化合物・結着樹脂系材料
が優れており、この電子写真感光材料としての有機光導
電性化合物・結着樹脂系材料をアルミニウム等の導電性
基板上に被着してなる有機感光体(OP C)が注目さ
れている。画像形成工程においては、上記有機感光体に
対し、まず所定の帯電工程が施されて−様な電荷がのせ
られ、露光によって像対応の静電潜像が形成される。
この静電潜像は、電子写真用現像剤を用いて現像されト
ナー可視画像が形成される。このとき上記トナー可視画
像以外の非画像部は、アルカリ剤等を含有する溶液で処
理されることによって溶解・除去(溶出)され、これに
より最終的な刷版が得られる。
溶出は28版に於けるアルカリ現像と異なり、トナーの
アルカリ溶解性と光導電層のそれとの差を利用したもの
であって、トナー付着部光導電層(画像部)はトナーに
よるレジスト性のため溶出が阻碍されるが、本質的にト
ナー付着部の光導電層自体がアルカリ不(或は難)溶性
になる訳ではないので、溶出が過度に促進されれば、サ
イドエッチと呼称される光導電層側面からの溶出液の回
込みによって画像部光導電層をも浸蝕し、良好な細線再
現性が得られない。一方溶出をアンダー気味に行なうと
、見掛は上は非画像部支持体上に光導電性顔料が残存せ
ず溶出されている様に観えていても、残膜により印刷経
時によって地汚れが発生する場合がある。従って、アル
カリ溶出型電子写真平版印刷版に於ける溶出は、28版
に於けるアルカリ現像よりも厳格な処理が要求される。
また、アルカリ溶出型電子写真平版印刷版に於ける光導
電層は、初期帯電電位、感度、及び暗減衰等の電子写真
特性及び耐刷性等の印刷特性等から、−船釣に28版の
それ(〜3μm)よりも厚く(4〜5μm)、かつ結着
樹脂は高分子であるため、サイドエッチを抑制しつつ印
刷汚れをもたらす残膜を防止し、忠実なトナー画像再現
性を得るためには、トナー組成やその現像方式、溶出液
処方の選定、溶出処理機構や電子写真平版印刷版光導電
層と溶出液とのマツチング及び処理時間等の製版処理条
件等に留意を払うことも肝要であるが、溶出に与る原子
団(例えば、カルボン酸基、酸無水物基、ホスホン酸基
、スルホンアミド基、スルホンイミド基)の選定及び結
着樹脂中のそれらアルカリ可溶性原子団の含有率(換言
すればアルカリ可溶性原子団を含有する単量体の含有率
)、及ひ結着樹脂分子量の設定も非常に重要である。
特に結着樹脂に於ける分子量は、低分子であれば皮膜強
度(耐刷性)に劣り、高分子であれば溶出速度が緩慢に
なると同時に、処理液に流入した可溶化結着樹脂が処理
液の粘性を上昇させ、特に自動機にて処理液を循環再使
用して多数枚の電子写真平版印刷版を断続的に処理する
のであれば、溶出液の非画像部光導電層への滲透速度が
緩慢になるばかりか停機中の液供給系及びロール間での
液固着等の欠点が発現し易くなる。
また、溶出の均質化を図るには、アルカリ可溶な光導電
層を設ける導電性支持体の表面形状(表面粗さ)にも留
意する必要がある。導電性支持体表面の粗さが粗く不均
一であれば、局部的に光導電層の厚みが変動するために
サイドエッチの幅が変動するし、逆に導電性支持体表面
の粗さが高平滑であれば、支持体光導電層間の接着性が
低下することもあるが、溶出液と親水性支持体表面との
親和性から支持体光導電層界面に溶出液が滲透し易くな
って、画像部光導電層が界面から剥離してしまう場合が
あった。
(C)発明の目的 本発明の目的は、導電性支持体上に光導電層を設けた印
刷版であって、電子写真方式により走査露光部に反転現
像にてトナー画像を形成後、トナ画像部以外の非画像部
光導電層のアルカリ溶出除去を行なって印刷版を作製す
るための電子写真平版印刷版に関し、 a)光源に限定されず、例えば半導体レーザによる走査
露光に於ても実用的感度を有し、b)画像の解像性等の
良好な印刷版が得られ、C)溶出ムラを抑制し、保水性
を高くして印刷物地汚れの発生がなく、 d)従来のPS版同等以上の高耐刷力を有する、電子写
真平版印刷版を提供することである。
(D)目的に到達するための手段 本発明の諸口的は、光導電層接着性、溶出均一性、及び
保水性を確保するために中心線平均粗さ(Ra)が0.
3〜0.8μmなる酸化アルミニウム表面を有する導電
性支持体を印刷版基体として用い、長波長感光性、電子
写真特性、及び溶出時顔料残り等から、結着樹脂溶液に
平均粒径0゜4μm以下に分散させた有機光導電性化合
物であるフタロシアニンを含有する光導電層形成用分散
液を塗布してなる印刷版に、電子写真法により走査露光
部に反転現像にてトナー画像を形成させ、トナー画像部
以外の非画像部光導電層をアルカリ性溶出液によって溶
出除去して得られる電子写真平版印刷版に於て、光導電
層結着樹脂がカルボキシル基を有するビニル重合可能な
単量体を少なくとも樹脂単量体成分として有し、電子写
真特性、溶出速度、耐刷性(皮膜強度)、及び可溶後の
光導電層の処理液や処理装置への影響を考慮して、結着
樹脂中のカルボキシル基を有するビニル重合可能な単量
体の重量分率F(重量%)と結着樹脂の分子量Mの平方
根との比F / M 0.5が0. 1〜0.8である
ことを特徴とする電子写真平版印刷版により達成される
ことが判明した。
本発明に用いられる導電性支持体は、アルミニウム板を
基体とし、少なくとも光導電層を設ける面は中心線平均
粗さ(Ra)が0.3〜0.8μmなる酸化アルミニウ
ム表面を有する支持体である。その厚みは0.07〜2
.0mm、より好ましくは0.1〜Q、5mmが良い。
このアルミニウム板は、アルミニウムを主成分とし微量
の異元素を含有しても良く、従来公知・公用の素材を適
宜使用することが出来る。
上記中心線平均粗さRaとは、抽出曲線よりその中心線
の方向に測定長さしの部分を抜取り、その抜取り部分の
中心線をX軸、縦倍率の方向をZ軸とし、抽出曲線をZ
=f(x)で表した時に以下の式で与えられ、μm単位
で表示される。
Ra=1/LfL l f (X)l dx   (a
m)則ち、Raは抽出曲線と中心線とにより囲まれる部
分の面積を測定長さで割った標準偏差を表す。
本発明に係わる中心線平均粗さRaは上記の式に準拠し
、カットオフ値Q、  8mm、測定長さが0.5mm
、走査速度が0.06mm/秒の条件で測定されたもの
であり、本発明に係わる酸化アルミニウム表面を有する
導電性支持体表面のRaは、0.3〜0.8μmなる範
囲の表面形状を有する。Raが0.3μmより小さいと
、光導電層との接着が脆弱となるし、前記溶出剥離を誘
引し易くなる。またR、 aが0.8μmより大きいと
、均質な光導電層の形成が困難となり、電子写真特性及
び溶出性にムラが発生し易くなる。本発明に係わるより
好ましい導電性支持体表面形状は、Ra=0.40〜0
.75μm1粗面ピット間隔30〜1−00μm1 ■
S04287/1に規定されるベアリングレングス(R
ip)が70〜85%なる粗面を有していることである
これら所望の表面形状を光導電層を設ける支持体面に形
成させるため、公知の方法で砂目立て、陽極酸化して用
いることが出来る。砂目立て処理に先立って、所望によ
り界面活性剤またはアルカリ水溶液による脱脂処理する
。砂目立て処理方法には、機械的粗面化法、電気化学的
粗面化法、化学的表面選択溶解法等がある。機械的粗面
化法には、ボール研磨法、ブラシ研磨法、ブラスト研磨
法、パフ研磨法等の公知の方法を用いることが出来る。
また電気化学的粗面化法には、塩酸或は硝酸電解液中で
、交流か直流により行なう方法がある。また、特開昭5
1−63902号公報に開示の如く、両者を組合わせた
方法等も利用出来る。
この様に粗面化されたアルミニウム板は、必要に応じて
アルカリエツチング処理及び中和処理して用いる。
上記処理を施されたアルミニウム板は、その表面に酸化
皮膜を形成させるため陽極酸化処理される。陽極酸化処
理に用いられる電解質としては、硫酸、リン酸、しゅう
酸等、或はそれらの混酸が用いられ、それらの電解質や
その濃度は電解質の種類によって適宜決定される。陽極
酸化皮膜量は0.10〜]−0g/n(が良く、更には
1.0〜6゜Og/r&の範囲が好適である。
導電性支持体と光導電層との間には、密着性や電子写真
特性等の向上のため、必要に応じ中間層を設けても良い
この様にして得られた導電性支持体上に所望の電子写真
光導電層を設けて、電子写真感光体を得ることか出来る
本発明に係わる光導電層に用いる光導電性化合物として
は、フタロシアニンを用いる。フタロシアニンは、特公
昭40−2780号、同45−8102号、同45− 
]−102]号、同46−42511号、同46−42
512号、同48−163号、同49−17535号、
同50−5059号、及び特開昭64−569号、同6
1−17066号、同64−45474号、特開平1−
144057号、同1−1.53757号、同1−21
7362号、同]、 −221,459号、同1−25
2967号、同1.−285952号、同」。−312
551号、同2−8256号、同2−16570号公報
等に記載の光導電性フタロシアニン系顔料であって、一
般式(C8H4N2 )4 Rnで示され、Rは水素、
リジウム、ナトリウム、カリウム、銅、銀、ベリリウム
、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、カドミウム、バリ
ウム、水銀、アルミニウム、インジウム、ルテチウム、
チタン、錫、ハフニウム、鉛、バナジウム、アンチモン
、クロム、モリブデン、マンガン、鉄、コバルト、ニッ
ケル、ロジウム、パラジウム、オスミウム、及び白金で
あり、nはO〜2である。
これらのうちでα、β、γ、π、τ、χ・及びε型無金
属フタロシアニン、または銅、マグネシウム、コバルト
、鉛、亜鉛、チタニル(T i O)等の金属フタロシ
アニンが好ましく、更にHeNeレーザ、半導体レーザ
等の光源の対応して長波長領域に於いても光感度を有す
るχ型無金属フタロシアニン、β型銅フタロシアニン、
及びチタニルフタロシアニンが好適である。
また、少なくとも光導電層塗液中に於けるこれらの平均
粒径は、光導電層形成後の電子写真特性、溶出顔料残り
等の緒特性から、0,4μm以下に分散させることが肝
要であり、より好ましくは0゜2μm以下なることが良
い。
本発明に係わる光導電性化合物は上記のフタロシアニン
だけに限定されず、所望によりこれまで公知の光導電性
化合物を併用しても良い。
本発明に係わる電子写真印刷版用光導電層には、上記フ
タロシアニンの他に少なくとも結着樹脂を含有する。本
発明に係わる電子写真光導電層は、最終的に非画像部光
導電層を除去する必要があるが、この上程は光導電層の
溶出液に対する溶解性と1・す−画像の溶出液に対する
レジスト性との相対的関係によって決定され、−概に表
現出来ないが、本発明に於ては結着樹脂を構成する単量
体に少なくともカルボキシル基を有するビニル重合可能
な単量体を含む結着樹脂を少なくとも1種含有し、後述
の溶出液に可溶或は分散可能な高分子化合物が好ましい
本発明に係わるカルボキシル基を有する単量体を含む結
着樹脂の具体例としては、スチレン/マレイン酸モノエ
ステル共重合体、メタクリル酸/メタクリル酸エステル
共重合体、メタクリル酸/アクリル酸エステル/メタク
リル酸エステル共重合体、スチレン/メタクリル酸/メ
タクリル酸エステル共重合体、アクリル酸/メタクリル
酸エステル共重合体、スチレン/アクリル酸/メタクリ
ル酸エステル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合
体、安息香酸ビニル/クロトン酸、酢酸ビニル/クロト
ン酸/メタクリル酸エステル共重合体等のスチレン、メ
タクリル酸エステル、アクリル酸エステル、酢酸ビニル
、安息香酸ビニル等とアクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボ
ン酸含有単量体或は二塩基酸モノエステル含有単量体と
の共重合体や、更にメタクリル酸アミド、ビニルピロリ
ドン、アクリロイルモルホリン、フェノール性水酸基、
スルホン酸基、スルホンアミド基、スルホンイミド基を
有する単量体を含有する共重合体を挙げることが出来る
これらの内、特に好ましいカルボキシル県有する単量体
含有共重合体としては、スチレンとマレイン酸モノエス
テルとの共重合体、アクリル酸或はメタクリル酸とそれ
らのアルキルエステル、アリールエステルまたはアラル
キルエステルとの二元以上の共重合体が好ましい。また
、酢酸ビニルとクロトン酸も良い。本発明に係オ〕る結
着樹脂は、その構成単位に少なくともカルボキシル基含
有単量体を含有していれば、単独でも或は2種以上を混
合して用いても良い。2種以上の結着樹脂を混合して用
いる場合には、構成単量体が全てカルボキシル基を含有
しないタイプの結着樹脂とカルボキシル基含有結着樹脂
とを混合しても良い。
上記カルボキシル基を含有しないタイプの結着樹脂とし
ては、スチレン/無水マレイン酸共重合体、メタクリル
酸アミド、ビニルピロリドン、フェノール性水酸基、ス
ルホン酸基、スルホンアミド基、スルホンイミド基を有
する単量体とカルボキシル基を含有しない単量体との共
重合体、フェノール樹脂、部分ケン化酢酸ビニル樹脂、
キシレン樹脂、ポリビニルブチラール等のビニルアセタ
ル樹脂等を挙げることが出来る。
本発明に係わる光導電層に用いる結着樹脂に於ては、低
分子てあれば皮膜強度(耐刷性)に劣り、高分子であれ
ば溶出速度が緩慢になると同時に、処理液に流入した可
溶化結着樹脂が処理液の粘性を上昇させ、特に自動機に
て処理液を循環再使用して多数枚の電子写真平版印刷版
を断続的に処理するのであれば、溶出液の非画像部光導
電層への滲透速度が緩慢になるばかりか、停機中の液供
給系及びロール間での液固着等の欠点が発現し易くなる
ためその分子量は特に重要であり、用いる結着樹脂に於
て所望する特性を有利に発現させるため適誼特定する必
要があるが、一般に4000〜150000が好ましく
、更には5000〜80000が好適である。分子量の
測定は従来から行なわれている種々の方法が利用出来る
が、本発明に於てはゲルパーミェーションクロマトグラ
フィ(G P C)を用い、ポリスチレン換算による値
を採用する。
また、諸電子写真特性及び溶出性の観点から、結着樹脂
の構成単量体であるカルボキシル基を有する単量体の結
着樹脂全体に対する重量分率は、結着樹脂を構成する単
量体の種類にもよるが、総じて5〜60重量%が好まし
く、更には20〜50重量%が好適である。カルボキシ
ル基を有する単量体の結着樹脂全体に対する重量分率が
高いと、電子写真特性中特に暗減衰に悪影響を及ぼすの
で、特に本発明の様に潜像形成を走査露光で行なう場合
は、カルボキシル基を有する単量体の結着樹脂全体に対
する重量分率は低めに設定するのが肝要である。
上記の如く、溶出性は用いる結着樹脂の分子量と結着樹
脂の構成単量体であるカルボキシル基を有する単量体の
結着樹脂全体に対する重量分率との双方に影響され、特
に前者の変動に対しては緩慢であるが後者は相応に影響
を及ぼし、前後者の関係の詳細なる検問の結果、これら
の関係は結着樹脂中のカルボキシル基を有する単量体の
重量分率F(重量%)と結着樹脂の分子量Mの平方根と
の比F / M 0 、5によって整理され、それが0
.1〜0.8なる範囲が良い。より好適なF / M 
0 、5の範囲は、0,15〜0.50である。
フタロシアニンと結着樹脂と混合比は、フタロシアニン
の含有量が少ないと低感度となるため、結着樹脂1−0
0重量部に対してそれが5重量部以上、より好ましくは
15重量部以上を混合して使用することが好適である。
また光導電層膜厚は、薄いとトナー現像に必要な電荷が
帯電出来ず、逆に厚いと溶出液の劣化を促進するばかり
か溶出の際にサイドエッチを誘引して良好な画像が得ら
れないため、0.10〜30μmが、より好ましくは0
.50〜10μmが良い。
本発明に係わる電子写真平版印刷版は、常法に従って光
導電層を導電性支持体上に塗布して得られる。光導電層
の作製に当たっては、光導電層を構成する成分を同一層
中に含有させる方法、或は二層以上の層に分離して含有
させる方法、例えば下層(支持体側)に易溶出性、強接
着性の結着樹脂を配置し、上層にフタロシアニン含量を
増加させる等、異なる層に分離して用いる方法等が知ら
れており、何れの方法にても作製することが出来る。塗
布液は、光導電層を構成する各成分を適当な溶媒に溶解
分散して作製するが、フタロシアニン等溶媒に不溶な成
分を用いるため、ボールミル、ペイントシェイカー、ダ
イノミル、アトライタ等の分散機により平均粒径0,4
μm以下、より好ましくは0.2μm以下に分散して用
いる。光導電層に使用する結着樹脂、その他の添加剤は
フタロシアニン等の分散時或は分散後に添加することが
出来る。この様にして作製した塗布液を回転塗布、ブレ
ード塗布、ナイフ塗布、リバースロル塗布、デイツプ塗
布、ロッドバー塗布、スプレ塗布、エクストルージョン
塗布等公知の方法で支持体上に塗布乾燥して電子写真平
版印刷版を得ることが出来る。
光導電層には必要に応じ、フタロシアニン及び結着樹脂
の他に光導電層の柔軟性、塗布面状等の膜物性を改良す
る目的で、可塑剤、界面活性剤、その他の添加物を添加
できる。
本発明に於て使用する電子写真平版印刷版は、前述の電
子写真感光体を用いて公知の操作によって作製すること
が出来る。則ち、暗所で実質的に一様に帯電し、画像露
光により静電潜像を形成する。従来から知られる露光方
法としては、キセノンランプ、タングステンランプ、蛍
光灯等を光源として反射画像露光、透明陽画フィルムを
通した密着露光や、レーザ光、発光ダイオード等による
走査露光が挙げられるが、本発明に於ては走査露光を行
ない、その光源及び露光方法は、He−Neレーザ、ア
ルゴンイオンレーザ、クリプトンイオンレーザ、ルビー
レーザ、YAGレーザ、窒素レーザ、色素レーザ、エキ
サイマーレーザ、GaAs/GaAlAs、InGaA
sPの様な半導体レーザ等のレーザ光源による走査露光
、或は発光ダイオード、液晶シャッタを利用した走査露
光(発光ダイオードアレイ、液晶シャッタアレイ等を用
いたラインプリンタ型の光源も含む)によって露光する
ことが出来る。
次に、上記静電潜像をトナーによって現像する。
現像方法としては、乾式現像法(カスケード現像、磁気
ブラシ現像、パウダクラウド現像)、液体現像の何れも
使用出来る。殊に液体現像法はトナ微細な画像を形成出
来、再現性良い印刷版を作製するのに好適である。更に
、正現像によるポジ/ポジ現像や、適当なバイアス電圧
の印加の下反転現像によるネガ/ポジ現像も可能である
が、本発明に於ては走査露光の利点を活かすため、画像
露先部に反転現像にてトナー現像を行なう。形成された
トナー画像は公知の定着法、例えば加熱定着、圧力定着
、溶剤定着等により定着出来る。この様に形成したトナ
ー画像をレジストとして、非画像部光導電層を溶出液に
より除去して印刷版が作製出来る。
本発明に係わるトナーは、前記溶出液に対してレジスト
性を有する樹脂成分を含有していることが必要である。
樹脂成分としては、例えばメタクリル酸、メタクリル酸
エステル等をから成るアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、
酢酸ビニルとエチレンまたは塩化ビニル等との共重合体
、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルブ
チラルの様なビニルアセタール樹脂、ポリスチレン、ス
チレンとブタジェン、メタクリル酸エステル等との共重
合物、ポリエチレン、ポリプロピレン及びその塩化物、
ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンイソフタレ
ート等のポリエステル樹脂、ポリカプラミド等のポリア
ミド樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等が挙げら
れる。
また、トナーには現像或は定着等に悪影響を及ぼさない
範囲で、色素や電荷制御剤を含有させることも出来る。
トナー現像を完了した電子写真平版印刷版は、次にアル
カリ溶出液等の処理液によって処理する。
本発明に係わる溶出液としては、アルカリ剤を含有し波
調製pH付近に緩衝能を有する水溶液が望ましい。含有
させるアルカリ剤としては、一般式S i02 / A
20 (Aはアルカリ金属原子を表わす)で表現される
珪酸塩、アルカリ金属水酸化物、リン酸や炭酸のアルカ
リ金属及びアンモニウム塩等の無機アルカリ剤、エタノ
ールアミン類、エチレンジアミン、プロパンジアミン類
、モルホリン等の有機アルカリ剤、及びこれらの混合物
を用いることが出来るが、特に上記珪酸塩は適当なアル
カリ強度と高pHで強い緩衝能とを示すため、本発明に
係わる溶出液には珪酸塩が有利に使用される。
本発明に係わる溶出液には更に、特開昭5525 i−
00号公報記載のイオン性化合物、特開昭55−959
46号公報記載の水溶性力チオニックポリマ、特開昭5
6−142528号公報記載の水溶性両性高分子電解質
、特開昭58−75152号公報記載の中性塩、特開昭
58−190952号公報記載のキレート剤、特開平1
−177541号公報記載の液粘度調整剤、特開昭63
226657号公報記載の防腐剤や殺菌剤、及び各種界
面活性剤、天然及び合成水溶性ポリマ等の公知の成分を
必要に応じ含有させることが出来る。
溶出液に於ける溶媒は、上記成分を安定して分散溶解し
得るものであれば特に限定されないが、軟水が更に好ま
しくはイオン交換した水が有利に用いられる。また、上
記アルカリ剤を除いた溶出液組成を含有する溶液に於て
、実質的に溶出が起こらない量で、上記成分をより安定
的に混合分散するため、溶出液有効成分と共に最小限度
の有機溶剤を添加含有しても良い。
本発明の溶出液に係わる珪酸塩の好ましい性状は、S 
i02 /A20=0.5〜8.5(モル換算)が良く
、更には1.2〜4.0の範囲が好ましい。溶出液とす
る場合には、更にアルカリ金属水酸化物を適量添加する
ことが好ましい。その際、アルカリ金属酸化物(A20
)のトータル量に対する珪酸(S i 02 )のモル
比が、S i 02 / A20=1.2〜3.6の範
囲が好適である。また、溶出液中のアルカリ剤濃度は溶
出速度を決定する主要因の一つであるが、本発明に於て
は0.5〜50重量%、より好ましくは2〜40重量%
が良い。溶出液のpHは、11.5〜14.0、より好
ましくは12.0〜13.5が良く、多数枚通販や液経
時に於けるpH変動に際しては、所望の補充液を適時添
加して溶出活性度の向上を図ることが望ましい。
溶出時間、則ち溶出液が印刷版に接触してから更に水洗
液と接触するまでの時間は、短かければ溶出不良や印刷
経時に於ける地汚れを招き、長ければ画線細りゃ溶出液
中への光導電層の過度の流入を招く。本発明に係わる溶
出時間は溶出液処方によって特定されるが、2〜20秒
の範囲、より好ましくは4〜15秒の範囲で実施される
本発明の実施に当たって溶出液の処方と時間とを決定す
る際には、溶出すべき平版印刷版光導電層の被溶出特性
に合わせることが肝要である。本発明に於ては、溶出液
中のアルカリ金属酸化物A、、O(A=Li 、Na、
K)の総濃度(重量%)と溶出時間(秒)との積(重量
%・秒)か4〜25、より好ましくは6〜20なる範囲
が良い。更に適性溶出時間は電工写真平版印刷版に於け
る光導電層を含む塗布層中の単位面積当たりの被溶出成
分重量(溶出成分量; g/rd)のに対応して変動す
るから、上記溶出力積と溶出成分量との比〔溶出力積〕
/〔溶出成分量〕が0. 8〜6.0なる範囲、より好
ましくは1.0〜5.0で製版することが望ましい。
本発明に係わる自動溶出機は、少なくとも溶出部及び水
洗部を有し、更に版面保護剤塗布部を有する構造のもの
が好ましいが、平版印刷版を自動搬送して少なくとも溶
出及びリンス(水洗)処理出来れば良く、各部仕様につ
いては特に限定されないが、溶出液の経時劣化を考慮し
た場合、光導電層面への溶出液の供給は方法によっては
可溶化した光導電層が溶出部にて多量に版上から溶出液
へと流入して劣化を促進する可能性があるので、溶出液
は出来るだけソフトに供給することが望ましい。溶出部
をソフトに供給する方法としては、溶出液供給管から吐
出した液を別の部材、例えは整流板、版搬送上ロール等
、を通じて光導電層に均一に供給する方式が好適である
。その際の溶出液の吐出量は、印刷版に一様に供給し得
る最低量で良いが、水洗部へ搬送される時に印刷版が持
出す液量の1.5〜100倍、より好ましくは5゜0〜
50倍が良い。また、溶出液持出し量は出来るだけ少な
い方が良く、log/rd以下になる様機械的に調整す
ることが望ましい。
水洗部では、水洗液を版上に供給して速やかに可溶化し
た光導電層と余剰の溶出液とを完全に除去し得る機構で
なければならない。液は飛散が抑制出来る機構であれば
可溶化した光導電層に直接供給しても良いし、特開昭6
0−76395号公報記載の溶出促進部材を水洗機構に
応用しても良い。また、本発明に係わる水洗部に於ては
、回転するブラシを直接光導電層に接触させて可溶化し
た光導電層を掻落とすことも出来るが、通常可溶化した
光導電層は機械的掻落しなしに容易に除去出来ること、
及びサイドエッチの悪化を促進することがあるこ等から
、その使用は望ましくない。
本発明に係わる水洗液は使い捨て方式でも循環再使用方
式でも良く、或は所望によりその他の方式も利用出来る
本発明に用いることの出来る水洗液は、余剰の溶出液と
可溶化した光導電層とが速やかに液中に拡散溶解出来る
性能を有するものである。その水洗液には、少なくとも
7.0〜10.5に酸解離指数(pKa)を有する化合
物を最終的に含有させて、そのpHを10.5以下に保
持することが望ましい。この化合物(以下、水洗液に添
加する少なくとも7.0〜10.5に酸解離指数(pK
a)を有する化合物を単に化合物と記載する。)は、少
なくとも化合物を含有しない水であっても最初のうちは
充分に水洗処理が行なえるため、水洗液とじて最初は化
合物を含有しない液を用い、後添加して「最終的に」水
洗液に含有させても良いし、製版に先立って水洗液に添
加しておいても良い。前者(後添加)の場合、添加開始
は水洗液のpHが8゜5〜10.5、より好ましくは9
.5〜10.0の範囲が望ましい。また、特に版サイズ
が一定であれば、非画像部(被溶出部)面積が大きく異
ならないかぎり、水洗液のpH上昇は逆版量(枚数)に
ほぼ比例するため、一定枚数毎に本発明に係わる化合物
を添加することが出来る。後者(先添加)の場合に於て
も、多数枚通販中に水洗液のpH上昇に応じて更に添加
出来る。また、製版に先だって化合物を添加しておく時
は、化合物単独で添加しても良いし、予め水に分散或は
溶解させたものを用いても良い。水溶液とする際には、
少量の有機溶剤をもって溶解を促進させても良い。特に
化合物が水溶性の固体であればそれを水洗槽中に浸漬さ
せておき、通販中の液流動やpH変動によって漸次溶解
する様にしておいても良い。水洗液のpHは、常に]−
0,5以下にしておく必要があるが、少なくとも化合物
含有水洗液に於ては7,5〜10.5の範囲、より好ま
しくは8. 0〜10゜0の範囲に保持することが望ま
しい。
水洗液に添加する化合物は7,0〜10,5に酸解離指
数(pKa)を有するもので、化合物により複数の解離
段を有するものに於ては、少なくとも酸解離指数(pK
a)の一つが7. 0〜10.5に有れば良い。7.0
〜]0,5に酸解離指数(pKa)を有する化合物の例
としては、例えば「化学便覧。
基礎編■」日本化学会編、昭和59年改訂3版、丸善株
式会社発行、ll−339〜ll−342頁に記載され
ており、これらのうち本発明に規定されるpKaを有す
る化合物は全て使用出来る。これらのうち特にアスパラ
ギン酸、アラニン、グリシン、グルタミン酸等のアミノ
酸及びそれらの塩が好適である。これらの化合物は2種
以上を混合して添加しても良いし、先添加と後添加で異
なる化合物を用いても良い。また、これらの化合物は適
当な酸或は塩基性化合物との混合物(塩)を用いても良
いし、pt−i調整や溶解促進のため、水溶液(水分散
液)にするに当たって、適当な酸或は塩基性化合物を併
用しても良い。特に化合物含有溶液を後添加する場合は
、そのpHを6.0〜9.5、より好ましくは7.0〜
8. 0に調整して添加することが望ましい。化合物の
水洗液への添加量は、0.040〜10重量%が、より
好ましくは0゜10〜5.0重量%が好適である。
水洗液を循環再使用して水洗に供す場合は、経時で空気
中の細菌等が混入し、水洗効果を低下させるばかりか異
臭等を発して好ましくないので、水洗液には更に防腐剤
及び/または殺菌剤を含有させることが望ましい。
本発明の電子写真平版印刷版を製版するには自動溶出機
が好ましく、更に少なくきも溶出部及び水洗部を有し、
更に版面保護剤塗布部を有する構造のものが好ましいが
、平版印刷版を自動搬送して少な(とも溶出及びリンス
(水洗)処理出来れば良く、各部仕様については特に限
定されない。
しかしながら、溶出液の経時劣化を考慮した場合、光導
電層面への溶出液の供給は方法によっては可溶化した光
導電層が溶出部にて多量に版上から溶出液へと流入して
劣化を促進する可能性があるので、溶出液は出来るだけ
ソフトに供給することが望ましい。溶出部をソフトに供
給する方法としては、溶出液供給管から吐出した液を別
の部材、例えば整流板、版搬送上ロール等、を通じて光
導電層に均一に供給する方式が好適である。その際の溶
出液の吐出量は、印刷版に一様に供給し得る最低量で良
いが、水洗部へ搬送される時に印刷版が持出す液量の1
−15〜100倍、より好ましくは5.0〜50倍が良
い。また、溶出液持出し量は出来るだけ少ない方が良<
、10g/rd以下になる様機械的に調整することが望
ましい。
水洗処理された電子写真平版印刷版は、必要に応じ酸性
物質を含有するリンス液で処理する。
本発明に用いることの出来るリンス液は、製版処理され
る電子写真平版印刷版光導電層中の結着樹脂が再凝集し
ない様に液pHが調整されたものが望ましい。則ち、リ
ンス液の初期pHが最低限結着樹脂の不溶化を促進しな
ければ、少なくとも液循環通販中には中性以上の液pH
を有する水洗液と共に流入する結着樹脂は可溶化状態を
保持し、従って結着樹脂の再不溶化による上記トラブル
を防止出来る。しかしながら、リンス液は僅かながらで
もこの後通常行なわれる版面保護処理用の保護ガム液に
流入するため、リンス液のpHが高ければ、保護ガム液
のpHも必然的に早期に上昇し、版面保護効果も減衰す
るため、リンス液のpHは7以下に保持することが望ま
しい。
このリンス液には、液pHを調整するために種々の試材
を添加することが出来る。特に自動溶出機等で多数枚の
電子写真平版印刷版をより安定的に処理するためには、
少なくともリンス液に於ても多数枚製版中に液pHが変
動しないことが望ましいから、酸及び緩衝剤としての水
溶性塩の少なくとも何れかを含有させておくことが望ま
しい。
これにより、本発明に係わるリンス液を電子写真平版印
刷版に施した場合に、版上に残留する溶出液等に起因す
る塩基性成分が中和され、非画像部がより親水性となる
非画像部光導電層を除去した電子写真平版印刷版は、版
面の耐傷強度の向上及び非画像部不感脂化等の目的で、
保護カム処理される。
本発明に用いることの出来る保護ガム液には、高分子化
合物、親油性物質、及び界面活性剤等を含み、これらの
試剤は全て公知のものが利用出来る。
(E)実施例 本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明
はその主旨を越えない限り、下記の実施例に限定される
ものではない。
また、結着樹脂中のカルボキシル基を有するビニル重合
可能な単量体の重量分率F(重量%)と結着樹脂の分子
量Mの平方根との比は、以降F/M05として記載する
実施例1 J I S i O50アルミニウムシートを60℃、
10%NaOH水溶液に浸漬し、アルミニウム溶解型が
6g/dになる様にエツチングした。水洗後、30%硝
酸水溶液に1分間浸漬して中和し、充分水洗した。その
後、3. 0%塩酸水溶液中で、35 A/d r&、
50秒間電電解面化を行ない、50℃、20%硫酸水溶
液中に浸漬して表面を洗浄した後、水洗した。更に、2
0%硫酸水溶液中で陽極酸化処理を施して、表面に酸化
アルミニウム皮膜を形成させ、水洗、乾燥することによ
り、印刷版用支持体を作製した。この時、支持体酸化ア
ルミニウム表面の中心線平均粗さRaは、0.55μm
であった。
この支持体表面処理面に、ペイントシェイカにてχ型無
金属フタロシアニンの平均粒径が0゜2μm程度に分散
させた下記の光導電性組成物を、バーコーターで固型分
塗布量が4.5g/ryrとなる様塗布後、90℃5分
間乾燥して電子写真平版印刷版(印刷版NO,]、)を
作製した。
光導電層塗液1組成 ブチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(メタク
リル酸40重量%、分子量3万)18重量部 χ型無金属フタロシアニン      4重量部酢酸ブ
チル            60重量部2−プロパツ
ール         18重量部註)F/M05=0
.23 得られた印刷版原版を暗所にてコロナ放電を与えて表面
電位(VO)が約+300■となる様に帯電させた後、
半導体レーザ(780nm)を用いて走査画像露光し、
直ちに正電荷トナー(三菱製紙(株制、LOM−EDm
)で液体反転現像を行ない、トナーを熱定着して光導電
層上にトナー画゛像を得た。
次に、下記に示す様な自動溶出機、溶出液、水洗液、及
びリンス液により製版処理を行なった。
1)自動溶出機 溶出槽とそれに続く水洗槽、リンス槽とを有し、トナー
現像済みの電子写真平版印刷版を搬送する駆動装置と、
各処理槽の処理液を貯溜槽→ポンプ→スプレーノズル→
貯溜槽のサイクルで循環させる装置、及び各処理槽への
補充装置を有する自動機を用いた。
2)溶出液1組成(20dm”) 珪酸ナトリウム水溶液(S i 02分30重量%、S
 I 02 /Na2 水酸化カリウム 純水 3)水洗液1組成(20dm”) ジオクチルスルホこはく酸Na0.1重量部2−メチル
−3−イソチアゾロン  0.01重量部を純水に分散
溶解して100重量部とした液を水洗槽に仕込み、10
0版(A2サイズ)製版後から印刷版10版処理する毎
に5重量%β−アラニン水溶液15m1を添加した。
4)リンス液1組成(20dm”) こはく酸           0.5  重量部リン
酸(85%水溶液)0.5  重量部デカグリセリルモ
ノラウレー)0.05重量部2−メチル−3−イソチア
ゾロン 0.01重量部これに水酸化ナトリウムを添加
して液pHを4゜7とした後、純水で100重量部とし
た。
以上の処理液を用いて製版した(溶出時間は8秒に設定
)ところ、サイドエッチは片側的3μmでその変動も僅
かであり、製版した全ての印刷版25重量部 1重量部 74重量部 0モル比2.5) に於て非画像部の溶出遅れ(顔料残り)等の故障は観ら
れなかった。
次に、この印刷版を用いてオフセット印刷機(ハマダス
ター 600  CD)にて印刷を行なったところ、少
なくとも10万枚までは印刷物に汚れの発生もなく良好
な印刷物が得られた。
実施例2 実施例1.て作製した導電性支持体の表面処理工程中、
電解粗面化時間を変更して新たに第1表記載の表面形状
を有する印刷版支持体を作製した。
これに」二記光導電層塗液1を塗布して、電子写真平版
印刷版を得た。これらの印刷版を用いてオフセット印刷
機(ハマダスター 600  CD)にて印刷を行なっ
た。
印刷結果も併せて第1表に記載する。
(以下余白) 第1表 第1表より明らかな様に、印刷版NO,2(本発明外)
は耐刷性に劣り、印刷途中に光導電層剥がれが発生した
。また、印刷版NO,7(本発明外)は、光導電層表面
の中心線平均粗さも大きくなる関係上、トナー画像解像
力が悪化し、また溶出に於ては支持体表面谷部に光導電
層が溶出仕切れずに残存することが原因とみられる印刷
地汚れが発生した。また、サイドエッチが大きく変動し
て一部にトナー細線飛びが発生した。
一方、印刷版N003〜6は耐刷性及び印刷地汚れに優
れ、印刷最後まで良好な印刷物が得られた。
実施例3 実施例1で作製した印刷版用支持体表面処理面に、下記
の光導電層組成物(塗液2〜8)を実施例1と同条件で
塗布して、電子写真平版印刷版を作製した。尚、これら
光導電層塗液中のχ型無金属フタロシアニンの平均粒径
は、何れも0.3μm以下であった。
光導電層塗液2組成(印刷版NO,8)ブチルメタクリ
レート/ブチルアクリレート/アクリル酸共重合体  
   18重量部(アクリル酸35重量%、分子量1,
5万)χ型無金属フタロシアニン      4重量部
1.4−ジオキサン        60重量部2−プ
ロパツール         18重量部註)F/M0
5=0.29 光導電層塗液3組成(印刷版NO,9)2−エチルへキ
シルアクリレート /メタクリル酸共重合体 18重量部 (メタクリル酸35重量96、分子量3.5万)χ型無
金属フタロシアニン      4重量部14−ジオキ
サン        60重量部2−プロパツール  
       18重量部註)F/M05−0.19 光導電層塗液4組成(印刷版NO,10)スチレン/ブ
チルアクリレート /アクリル酸共重合体 18重量部 (重量比45 : 20 : 35、分子量1,2万)
χ型無金属フタロシアニン      4重量部キシレ
ン             60重量部2−プロパツ
ール         18重量部註)F/M05=0
.32 光導電層塗液5組成(印刷版NO,11)スチレン/マ
レイン酸モノオクチルエステル共重合体       
        18重量部(重量比60 : 40、
分子量3万)χ型無金属フタロシアニン      4
重量部キシレン             40重量部
オキソラン            20重量部2−プ
ロパツール         18重量部註)F/M0
5=0.23 光導電層塗液6絹成(印刷版NO,12)スチレン/ア
クリル酸共重合体   18重量部(重量比50:50
、分子量0. 5万)χ型無金属フタロシアニン   
   4重量部キシレン             4
0重量部オキソラン            20重量
部2−プロパツール         18重量部註)
 F/MO′=0. 71 光導電層塗液7組成(印刷版NO,i3)安息香酸ビニ
ル/クロトン酸    18重量部(重量比75 : 
25、分子量2.5万)χ型無金属フタロシアニン  
    4重量部オキソラン            
78重量部註’)F/M05=0.] 6 光導電層塗液8絹成(印刷版NO,14)ベンジルメタ
クリレート/メタクリル酸共重合体(重1′7を比70
・30、分子量1万) 18重量部χ型型態属フタロシ
アニン      4重量部メチルセロソルブアセテー
ト    60重量部2−プロパツール       
  18重量部註)F/M05=0.30 得られた各電子写真平版印刷版(印刷版N018〜1−
4)を実施例1と同様にトナー現像したところ、全てが
実施例1の印刷版現像物と同等の解像力及び画質を有し
ていた。
次に、以上のトナー現像済み印刷版について処理液を用
いて製版した(溶出時間はザイドエッチが片側約3μm
程度に溶出される補設定)ところ、製版した全ての印刷
版に於て非画像部の溶出遅れ(顔料残り)等の溶出故障
は観られなかった。
また、これらの印刷版を用いてオフセット印刷機(ハマ
ダスター 600  CD)にて印刷を行なったところ
、印刷した全ての印刷版に付き、少なくとも10万枚ま
では印刷物に汚れの発生や画像剥離もなく良好な印刷物
が得られた。
実施例4 JISl、050アルミニウムシー1・を60°C11
0%NaOH水溶液に浸漬し、アルミニウム溶解量が6
g/rrfになる様にエツチングした。水洗後、30%
硝酸水溶液に1分間浸漬して中和し、充分水洗した。そ
の後、2.0%硝酸水溶液中で、25秒間電電解面化を
行ない、50℃、20%硫酸水溶液中に浸漬して表面を
洗浄した後、水洗した。更に、20%硫酸水溶液中で陽
極酸化処理を施して、水洗、乾燥することにより、印刷
版用支持体を作製した。この時、支持体表面処理面の中
心線平均粗さ(Ra)は0.52μmであった。
この支持体表面処理面に、ペイントシェイカにてχ型無
金属フタロシアニンの平均粒径が0゜2μm程度に分散
させた下記の光導電性組成物を、バーコーターで固型分
塗布量が4.5g/rrfとなる様塗布後、90°05
分間乾燥して電子写真平版印刷版(印刷版NO,1,5
)を作製した。
光導電層塗液9絹成 ブチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(重量比
7030、分子量2万) 18重量部チタニルフタロシ
アニン       3重量部メチルセロソルブアセテ
ート    66重量部2−プロパツール      
   12重量部註) F/M0’ =0. 21 得られた印刷版原版を暗所にてコロナ放電を与えて表面
電位(VO)が約+300Vとなる様に帯電させた後、
半導体レーザ(780nm)を用いて走査画像露光し、
直ちに正電荷トナー(三菱製紙■製、LOM−ED  
IIT)で液体反転現像を行ないトナーを熱定着したと
ころ、光導電層上に解像力50本/ m mのトナー画
像が再現性良く得られた。また、画像の鮮鋭度も良好で
あった。
次に、下記に示す様な溶出液、水洗液、及びリンス液に
より製版処理を行なった。
溶出液2絹成 珪酸カリウム水溶液 (S i O□分20重量%、S
 i 02 /に20モル比3.5)   30重量部
水酸化ナトリウム          1重量部純水 
              69重量部水洗液2組成
(20dm”) ジオクチルスルホこはく酸NaO,1重量部p−ヒドロ
キシ安息香酸ブチル  0,01重量部を純水に分散溶
解して100重量部とした液を水洗槽に仕込み、100
版製版後から印刷版(A2ザイズ)10版処理する毎に
5重量%グリシン水溶液15m1を添加した。
リンス液2組成(20dm”) こはく酸           0,2  重量部くえ
ん酸           0.3  重量部ソルビタ
ンモノラウレート   0.05重量部2−メチル−3
−イソチアゾロン  0.01重量部これに水酸化ナト
リウムを添加して液pHを4゜7とした後、純水で]、
 00重量部よした。
以上の処理液を用いて製版した(溶出時間は8秒に設定
)ところ、サイドエッチは片側約3μm程度でその変動
も僅かであり、製版した全ての印刷版に於て非画像部の
溶出遅れ(顔料残り)等の故障は観られなかった。
次に、この印刷版を用いて印刷を行なったところ、少な
くとも10万枚までは印刷物に汚れの発生もなく、良好
な印刷物が得られた。
実施例5 実施例J1光導電層塗液]組成に用いたブチルメタクリ
レ−1・/メタクリル酸共重合体結着樹脂に換えて、両
車量体の共重合比(重量比)とその分子量を変更した樹
脂(性状は第2表に記載)を用い、同重量組成で新たに
作製した光導電層塗液組成(塗液10〜20;χ型無金
属フタロシアニンの分散粒径は光導電層塗液1のそれと
殆ど同等)につき、実施例4で作製した支持体に塗布し
、しかる後にトナー画像を形成させた。電子写真特性、
特に帯電性及び暗減衰特性は、結着樹脂分子量が同等で
あればカルボキシル基の含有率が増加するにつれ悪化す
る傾向であった。これらトナー現像済みの印刷版を、続
いてサイドエッチ基準(片側3μm)で溶出処理し、次
いでこれらの印刷版(印刷版No、 16〜26)を用
いて印刷を行なった。得られた結果も第2表に記す。
(以下余白) 第2表 第2表より、結着樹脂中のカルボキシル基を有するビニ
ル重合可能な単量体の重量分率Fと結着樹脂の分子量M
の平方根との比p’ / M O、5が小さいと総じて
溶出速度が緩慢で、印刷版NO,19(本発明外)はサ
イドエッチを抑制(片側〜3μm)した溶出条件では、
非画像部支持体表面凹部に溶出不良(顔料残り)が発生
し、印刷中に全面が地汚れが発生した。また、印刷版N
o、 18は溶出液が新しければ問題なかったが、多数
枚製版で溶出液が劣下すると、見掛は上非画像部支持体
上に顔料残りは観られなかったものの、印刷中に淡く地
汚れが発生した。他の印刷版については、溶出遅れや印
刷地汚れは多数枚製版でも発生しなかった。
一方 F / M 0 、5が大きいと溶出は総じて迅
速に完了し、顔料残りや印刷地汚れは問題ないが、溶出
寛容性が低下して同印刷版間のサイドエッチのバラツキ
が大きかった。特に印刷版No、 25(本発明外)で
は、耐刷の比較的初期段階に細線部分に画像飛びが発生
した。
印刷版No、 16.17.20〜24、及び26は、
溶出及び印刷共何等問題なかった。
実施例6 実施例4で作製した印刷版用支持体表面処理面に、下記
の光導電層組成物をペイントシエイカにて分散時間を変
更して調液した。この分散時間変更液をバーコーターで
塗布後、90°05分間乾燥して電子写真平版印刷版を
作製した。また、塗布中に塗液を分取し、フタロシアニ
ンの粒度分布を計測してその平均粒径を求めた。
光導電層塗液2千組成 ブチルメタクリレート/ブチルアクリレート/メタアク
リル酸共重合体   1−8重量部(アクリル酸35重
量%、分子量1.5万)χ型無金属フタロシアニン  
    4重量部1.4−ジオキサン        
60重量部2−プロパツール         18重
量部註)F/M05=0.29 得られた印刷版原版を暗所にてコロナ放電を与えて表面
電位(VO)が約+300vとなる様に帯電させた後、
He−Neレーザ(633nm)を用いて走査画像露光
し、直ちに正電荷トナ(三菱製紙■製、LOM−ED 
 m)で液体反転現像を行ない、トナーを熱定着して得
られたトナ画像の画質を官能的に評価した。
得られた結果を第3表に示す。
第3表 第3表からも明かな様に、分散時間が短がく調液時の分
散性に劣る、則ち平均粒径の大きなフタロシアニンの存
在する塗液を用いた場合、得られた印刷版(印刷版NO
,27)は他に比して光導電層表面光沢が低下腰形成さ
れた画像は鮮鋭性に欠け、更には溶出時に顔料残りが発
生する。
一方、分散性を向上させフタロシアニン分散平均粒径が
少なくとも0.4μm以下(印刷版N。
28〜30)であれば、画像は鮮鋭となり、溶出時にも
顔料残りが発生しない。
実施例7 実施例4で作製した支持体表面処理面に、ペイントシェ
イカーにてフタロシアニンの平均粒径が0.4μm以下
に分散させた下記の光導電性組成物を、バーコーターて
固型分塗布量が4.5g/イとなる様塗布後、90℃5
分間乾燥して電子写真平版印刷版(印刷版NO,31〜
37)を作製した。 光導電層塗液22組成(印刷版N
O,31)ブチルメタクリレート/ブチルアクリレート
/アクリル酸共重合体     18重量部(アクリル
酸30重量%、分子量1.5万)β型銅フタロシアニン
        4重量部14−ジオキサン     
   60重量部2−プロパツール         
18重量部註)F/M05=0.24 光導電層塗液23組成(印刷版NO,32)2−エチル
へキシルアクリレート /メタクリル酸共重合体 18重量部 (メタクリル酸35重量%、分子量3万)β型銅フタロ
シアニン        4重量部1.4−ジオキサン
        60重量部2−プロパツール    
     18重量部註)F/M05−0.20 光導電層塗液24組成(印刷版NO,33)スチレン/
ブチルアクリレート /アクリル酸共重合体 18重量部 (重量比40・25 : 35、分子量1,5万)β型
銅フタロシアニン        4市川部キシレン 
            60重量部2−プロパツール
         18重量部註)F/M05=0.2
9 光導電層塗液25組成(印刷版NO,34)スチレン/
マレイン酸モノオクチルエステル共重合体      
         18重量部(重量比60:40、分
子量3万) β型銅フタロシアニン        4重量部キシレ
ン             40重量部オキソラン 
           20重量部2−プロパツール 
        18重量部註)F/M0−5=0.2
3 光導電層塗液26組成(印刷版N0135)安息香酸ビ
ニル/クロトン酸    18重量部(重量比75 :
 25、分子量2.5万)チタニルフタロシアニン  
     4重量部オキソラン           
 72重量部2−フランメタナール        6
重量部註)F/M05=0.1.6 光導電層塗液27組成(印刷版No、 36 ’)ベン
ジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(重量比7
0:30、分子量2万) 18重量部チタニルフタロシ
アニン       4重量部メチルセロソルブアセテ
ート    60重量部2−プロパツール      
   18重量部註)F/M05=0.21 光導電層塗液28組成(印刷版NO,37)スチレン/
アクリル酸共重合体   ]−8重量部(重量比50 
: 50、分子量0.5万)β型銅フタロシアニン  
      4重量部キシレン           
  40重量部オキソラン            2
0重量部2−プロパツール         18重量
部註)F/M05=0.71 得られた印刷版原版を暗所にてコロナ放電を与えて表面
電位(VO)が約+300■となる様に帯電させた後、
He−Neレーザ(633nm)を用いて走査画像露光
し、直ちに正電荷トナ(三菱製紙側型、LOM−ED 
 m)で液体反転現像を行ない1・す−を熱定着したと
ころ、印刷版No、 30〜35全での光導電層上に解
像力50木/ m mのトナー画像が再現性良く得られ
た。また、画像の鮮鋭度も良好であった。
(F)発明の効果 本発明の電子写真平版印刷版を用いることより、He−
Heレ−サや半導体レーザによる走査露光に於ても実用
的感度を有し、画像解像性の良好な印刷版が得られ、保
水性が高く印刷物地汚れの発生がなく、従来の感光性平
版印刷版同等以上の高耐刷力を有する電子写真平版印刷
版を提供出来る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、中心線平均粗さ(Ra)が0.3〜0.8μmなる
    酸化アルミニウム表面を有する導電性支持体上に、結着
    樹脂溶液にフタロシアニンを平均粒径0.4μm以下に
    分散させた光導電層形成用分散液を塗布してなる印刷版
    に、電子写真法により走査露光部に反転現像にてトナー
    画像を形成させ、トナー画像部以外の非画像部光導電層
    をアルカリ性溶出液によって溶出除去した後に水洗処理
    して得られるアルカリ溶出型電子写真平版印刷版に於て
    、該結着樹脂がカルボキシル基を有するビニル重合可能
    な単量体を少なくとも樹脂単量体成分として含有し、か
    つ結着樹脂中のカルボキシル基を有するビニル重合可能
    な単量体の重量分率F(重量%)と結着樹脂の分子量M
    の平方根との比F/M^0^.^5が0.1〜0.8で
    あることを特徴とする電子写真平版印刷版。 2、結着樹脂を構成する成分として更に、分子中にビニ
    ル基を有するカルボン酸エステル及びスチレンの少なく
    とも何れかを含有する請求項1記載の電子写真平版印刷
    版。 3、フタロシアニンが、χ型無金属フタロシアニン、β
    型銅フタロシアニン、及びチタニルフタロシアニンの少
    なくとも何れかである請求項1または2記載の電子写真
    平版印刷版。
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