JPH0437778Y2 - - Google Patents

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JPH0437778Y2
JPH0437778Y2 JP1297587U JP1297587U JPH0437778Y2 JP H0437778 Y2 JPH0437778 Y2 JP H0437778Y2 JP 1297587 U JP1297587 U JP 1297587U JP 1297587 U JP1297587 U JP 1297587U JP H0437778 Y2 JPH0437778 Y2 JP H0437778Y2
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lever
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、オープンカーにおける車両用ルーフ
部材のロツク構造に関するものである。
(従来技術) 従来、オープントツプタイプの自動車において
は、車体上部を開閉自在に覆う幌を設け、該幌を
開閉機構の操作により開閉するように構成されて
いるのが一般的である。
ところで、上記の如く、車体上部を全面的に幌
で覆う場合には、幌の開閉機構の構造および開閉
操作も複雑化し、しかも外観も悪化するところか
ら、車室上方のルーフ部分をハードなルーフパネ
ルで構成し、車体後部のみを幌で開閉自在に覆う
ようにしたものが多くなりつつある。
この種オープントツプタイプの自動車では、英
国特許第2086316号公報にも記載されているよう
に、上記ルーフパネルを着脱自在に構成するとと
もに、車体前後方向へ回動自在となる如く車体両
側壁間に架設された化倒ピラーに車室後部を覆う
リヤ幌を取り付けて構成したものが提案されてい
る。
(考案が解決しようとする問題点) 上記公知例記載の如く、ハード部材からなるル
ーフパネルを着脱自在とした場合には、車室上方
を開閉させる際に、ルーフパネルを着脱および移
動させなければならず、その操作が非常に面倒に
なるという構造上の不都合が存する。
上記不都合に対処するために、ルーフパネルと
可倒ピラーとをヒンジ機構を介して連結し、該可
倒ピラーの回動に伴つてルーフパネルを開閉させ
るようにすることが考えられるが、その場合、可
倒ピラー回動時に、前記ヒンジ機構が回動して、
ルーフパネルが前方に傾動すると、乗員の頭部と
干渉するおそれがあり、前記ヒンジ機構の回動を
規制する適当なロツク機構を設ける必要がある。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、
ルーフパネルと可倒ピラーとを連結するヒンジ機
構の回動を規制するロツク機構に極めて優れた操
作性を付与することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案では、上記問題点を解決するための手段
として、略逆U字状をなし両脚部下端を中心に車
体前後方向へ回動自在となる如く車体両側壁間に
架設された可倒ピラーに対して、該可倒ピラーの
頂部とフロントウインドの頂部との間に架設され
たルーフパネルがヒンジ機構を介して揺動可能に
連結され、前記可倒ピラーを起立させてルーフパ
ネルをフロントウインドの頂部に架設した時の可
倒ピラーに対するルーフパネルの位置関係を保持
する如く前記ヒンジ機構をロツクするロツク機構
が付設されている車両用ルーフ部材のロツク構造
において、前記ロツク機構を、前記ルーフパネル
側に固定された基台と、該基台に対して水平な枢
支ピンを介して上下方向揺動自在に枢支され且つ
前記可倒ピラー側に形成された係合穴に係合して
前記ヒンジ機構をロツクするロツクレバーと、該
ロツクレバーをロツク方向に付勢するスプリング
と、前記ロツクレバーをロツク解除方向に動作さ
せる操作部材と、該操作部材をロツク方向に付勢
するリターンスプリングとを備えるように構成
し、しかも前記ロツクレバーを、前記枢支ピンよ
り前方側に形成された前方開放状態の係合凹部
と、該係合凹部の上端から前方に延びるレバー部
とを備えるように構成する一方、前記操作部材
を、前記基台の前後位置に形成された前後方向に
延びる前記係合穴および前後方向に延びる水平部
と該水平部の前端から上方に延びる垂直部とから
なる後部係合穴に対して前部および後部係合ピン
をそれぞれ係合せしめることにより、前後方向へ
のスライド作動と前方へのスライド移動後におい
て前記前部係合ピンを中心とした上向き揺動作動
との2アクシヨン作動を行い得るように支持し、
且つ前記後部係合ピンを、操作部材の後方スライ
ド時において前記ロツクレバーの係合凹部に係合
せしめられるようになし、さらに前記操作部材
に、その前方スライド作動中においては前記ロツ
クレバーのレバー部の下面に当接され、前方スラ
イド後において突出せしめられて前記レバー部の
前端と係合する如く構成された位置決めピンを突
出方向に付勢した状態で設けて、前記操作部材の
前方スライド操作による前記後部係合ピンの係合
凹部からの離脱および前記位置決めピンとロツク
レバーのレバー部前端との係合が達成された状態
での前記操作部材の前部係合ピンを中心とした上
向き揺動操作によつてロツクレバーによるロツク
解除がなされるとともに、前記ルーフパネルの起
立操作に伴うロツクレバーの反係合方向への揺動
による位置決めピンとロツクレバーのレバー部前
端との係合解除とリターンスプリングの付勢力に
よる操作部材の後方スライドとによりロツクレバ
ーがロツク状態に自動復帰せしめられるようにし
ている。
(作用) 本考案では、上記手段によつて次のような作用
が得られる。
即ち、可倒ピラー回動時においては、ヒンジ機
構がロツク機構によつて回動規制されているた
め、ルーフパネルは、可倒ピラーに対する位置関
係を保持された状態で可倒ピラーとともに回動せ
しめられることとなり、ルーフパネルの乗員頭部
に対する干渉が回避されることとなるとともに、
ロツク機構のロツク解除時においては、操作部材
の前方スライド操作による後部係合ピンの係合凹
部からの離脱および位置決めピンとロツクレバー
のレバー部前端との係合が達成された状態での操
作部材の前部係合ピンを中心とした上向き揺動操
作によつてロツクレバーによるロツク解除がなさ
れ、ロツク解除操作が安全性を確保し易い2アク
シヨン操作(即ち、前方スライド操作および上向
き揺動操作)となるのである。また、ルーフパネ
ルの起立操作に伴うロツクレバーの反係合方向へ
の揺動による位置決めピンとロツクレバーのレバ
ー部前端との係合解除とリターンスプリングの付
勢力による操作部材の後方スライドとによりロツ
クレバーがロツク状態に自動復帰せしめられるこ
ととなるのである。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して、本考案の好適な
実施例を説明する。
本実施例にかかるオープントツプタイプの自動
車は、第3図図示の如く、略逆U字状をなし左右
の各脚部1a,1aが車体側壁にヒンジ結合され
ている可倒ピラー1と、該可倒ピラー1の後部を
覆うリヤ幌2と、前記可倒ピラー1の頂部とフロ
ントウインド5の上部フレーム3との間に架設さ
れるルーフパネル4とを備えている。
前記可倒ピラー1は、左右の脚部1a,1a
と、両脚部1a,1aと一体的に形成され且つ両
脚部1a,1aの上端間にわたるビーム部1bと
からなり、鋼板からなる閉鎖面状の強度メンバー
で構成されている。
前記リヤ幌2の前縁部は、可倒ピラー1の両脚
部1a,1aおよびビーム部1bの後部に取り付
けられていて、このリヤ幌2の中央部には、リヤ
ウインドガラス6がはね込まれている。
前記ルーフパネル4は、金属板製あるいは合成
樹脂製のハード部材からなつており、その後端部
は後に詳述するように可倒ピラー1のビーム部1
b両側端部に対してヒンジ機構7,7を介して回
動自在に結合されている。
そして、前記可倒ピラー1を後方へ回動させる
とともにリヤ幌2を屈曲させて、これらをリヤ幌
2の下方に設けられている収納室(図示省略)へ
収納し、該収納位置に倒された状態の可倒ピラー
1の上側にルーフパネル4を折り畳むことによ
り、この自動車をオープン状態にすることができ
るようになつている。
而して、前記ルーフパネル4と可倒ピラー1と
を結合しているヒンジ機構7は、第1図および第
2図図示の如く、ルーフパネル4の後端部下面に
固着され、下向き斜め後方に突設された第1ヒン
ジブラケツト8と、可倒ピラー1のビーム部1b
下面に固着され、下向き斜め前方に突設された第
2ヒンジブラケツト9と、これら第1および第2
ヒンジブラケツト8,9の先端部を連結する水平
のヒンジピン10とによつて構成されている。そ
して、前記ヒンジピン10は、前記第1ヒンジブ
ラケツト8の先端部に固着される一方、前記第2
ヒンジブラケツト9の先端部に形成された係合溝
11に対して係脱自在とされており、該係合溝1
1へのヒンジピン10の係合状態を保持するため
の係合レバー12が前記第2ヒンジブラケツト9
に回動自在に枢支されている。この係合レバー1
2は、一端側に前記ヒンジピン10に対して下方
から係合する係合溝13を有し、他端側に該係合
レバー12による係合を解除するための操作ツマ
ミ14を有して構成されており、スプリング15
の付勢力によつて常に係合方向に付勢されてい
る。
一方、前記第1ヒンジブラケツト8の取付基部
8a下面には、前記ヒンジ機構7の回動を規制
し、可倒ピラー1を起立させてルーフパネル4を
フロントウインド5の頂部(換言すれば、上部フ
レーム3)に架設した時の可倒ピラー1に対する
ルーフパネル4の位置関係を保持する如く前記ヒ
ンジ機構7をロツクするロツク機構16が付設さ
れている。該ロツク機構16は、前記1ヒンジブ
ラケツト8の取付基部8a下面に車体前後方向に
固着された断面逆U字状の基台17と、該基台1
7に対して水平な枢支ピン18を介して上下方向
揺動自在に枢支されたロツクレバー19と、前記
基台17内に前後方向にスライド可能に配設され
たロツク解除用の操作部材20とからなつてい
る。さらに、前記第2ヒンジブラケツト9の取付
基部9aには、前記ロツク機構16のロツクレバ
ー19が係合する係合穴21が形成されている。
前記ロツクレバー19は、その後端側に前記第
2ヒンジブラケツト9の取付基部9aに形成され
た係合穴21に係合せしめられるべく形成された
爪部19aと、枢支ピン18と前端部との中間位
置に形成され、前方が開放された係合凹部19b
と、該係合凹部19bの上端から前方に延びるレ
バー部19cとを備えている。また、このロツク
レバー19は、スプリング22の付勢力によつて
その爪部19aを第2ヒンジブラケツト9側の係
合穴21に係合せしめる方向に付勢されている。
前記操作部材20は、その上部前後端部におい
て水平に突設された前部および後部係合ピン23
および24を、基台17の前後位置に形成された
前後方向に延びる前部係合穴25および前後方向
に延びる水平部26aと該水平部26aから上方
に延びる垂直部26bとからなる後部係合穴26
にそれぞれ係合せしめることにより支持されてお
り、前後部ピン23,24を前部係合穴25およ
び後部係合穴26の水平部26aに沿つて案内す
ることによる前後方向へのスライド作動と、前方
へのスライド移動後において後部係合ピン24を
後部係合穴26の垂直部26bに沿つて案内する
ことによる前部係合ピン23を中心とした上向き
揺動作動との2アクシヨン作動を行い得るように
構成されている。また、この操作部材20は、リ
ターンスプリング27の付勢力により後方スライ
ド方向に付勢されており、操作部材20の後部係
合ピン24は、操作部材20の後方スライド時に
おいて前記ロツクレバー19の係合凹部19bに
係合せしめられるようになつている(第5図イ参
照)。
前記操作部材20には、その前方スライド作動
(換言すれば、第1ヒンジブラケツト8側へのス
ライド)中においては前記ロツクレバー19のレ
バー部19cの下面に当接され、前方スライド
(換言すれば、第1ヒンジブラケツト8側へのス
ライド)後において突出せしめられる如く構成さ
れた位置決めピン28がスプリング29によつて
突出方向に付勢された状態で設けられている(第
5図イ,ロ参照)。この位置決めピン28は、突
出時において前記ロツクレバー19のレバー部1
9c前端部と係合して操作部材20の後方スライ
ド(換言すれば、第2ヒンジブラケツト9側への
スライド)作動を規制し、ロツクレバー19によ
るロツクを解除する方向への作動を行う直前の状
態(換言すれば、中間ホールド位置)を保持すべ
く作用する。
さらに、前記操作部材20の下端部には、これ
を前後スライド操作および上向き揺動操作するた
めの操作部30が設けられている。
ついで、図示の車両用ルーフ部材のロツク構造
の作用を、ルーフパネル4、可倒ピラー1および
リヤ幌2の開閉作動に対応させて説明する。
第4図イ図示の如く、ルーフパネル4、可倒ピ
ラー1およびリヤ幌2が閉止状態にある場合、ル
ーフパネル4と可倒ピラー1とを結合しているヒ
ンジ機構7は、ロツク機構16によつてロツクさ
れた状態とされている。即ち、第5図イ図示の如
く、操作部材20は後方スライド(換言すれば、
第2ヒンジブラケツト9側へのスライド)位置に
あつて、その後部係合ピン24はロツクレバー1
9の係合凹部19bに係合せしめられ、該ロツク
レバー19の爪部19aが第2ヒンジブラケツト
9側の係合穴21に係合せしめられているのであ
る。
この状態から車体上部をオープン状態とするに
は、第4図ロ,ハ図示の如く、ロツク機構16に
よりヒンジ機構7をロツクした状態で可倒ピラー
1を後方へ回動させて、リヤ幌2および可倒ピラ
ー1を車室側の収納室内へ収納する。その後、第
5図ロ図示の如く、ロツク機構16の操作部材2
0を上方(換言すれば、ルーフパネル4側)へス
ライド操作(即ち、第1の動作)させると、ロツ
クレバー19のレバー部19cは操作部材20の
後部係合ピン24に係止された状態のままで、操
作部材20側に設けられた位置決めピン28がス
プリング29の付勢力により突出せしめられ、該
位置決めピン28とロツクレバー19のレバー部
19cとの係合力によつて操作部材20がスライ
ド不能状態に保持される。この時、操作部材20
の後部係合ピン24は、基台17に形成された後
部係合穴26の垂直部26bに沿つて案内され得
る位置にある。つまり、この状態においては、中
間ホールド位置に位置せしめられることとなり、
次の動作(ロツク解除動作)への準備態勢に入る
のである。しかる後、第5図ハ図示の如く、操作
部材20の操作部30に矢印P方向の押圧力を作
用させると、操作部材20の前部係合ピン23を
中心とした上向き揺動に伴つて、ロツクレバー1
9は操作部材20の後部係合ピン24を介してレ
バー部19cに伝えられた前記押圧力によつて、
矢印M方向に孤回動せしめられる。従つて、ロツ
クレバー19の爪部19aによる第2ヒンジブラ
ケツト9側の係合穴21に対する係合が解除さ
れ、ロツク解除状態となるのである。操作部30
に対する押圧力を継続させている間は、ロツク解
除状態が継続されているので、その状態のもと
に、ルーフパネル4を可倒ピラー1側へ回動させ
て折り畳んだ状態とすれば、第4図ニ図示の如
く、ルーフパネル4の収納室への収納が完了する
のである。
上記した如く、ルーフパネル4と可倒ピラー1
とを回動自在に連結しているヒンジ機構7をロツ
ク機構16の作用によつてロツクした状態で、可
倒ピラー1の回動操作を行つた後、前記ロツク機
構16のロツク作用を解除して、ルーフパネル4
を可倒ピラー1上に折り畳むようにしたことによ
り、可倒ピラー1の回動操作時に、ルーフパネル
4が乗員の頭部等と干渉することがなくなり、ス
ムースな操作が行えることとなるのである。
また、前記ロツク解除操作後においては、操作
部材20の操作部30との押圧力を開放すると、
ロツクレバー19は、スプリング22の付勢力に
より操作部材20側の後部係合ピン24が後部係
合穴26の水平部28a端部に係合する位置まで
自動的に復帰せしめられて、第5図ニ実線図示の
状態に復帰する。しかる後、ルーフパネル4を起
立させると、ロツクレバー19の爪部19aが第
2ヒンジブラケツト9の取付基部9aと干渉して
矢印M方向に孤回動された後、係合穴21に係合
せしめられる過程において、第5図ニ鎖線図示の
如く、ロツクレバー19のレバー部19c先端部
と位置決めピン28との係合が解除されるところ
から、操作部材20がリターンスプリング27の
付勢力によつて下方(換言すれば、第2ヒンジブ
ラケツト9側)へスライドせしめられ、後部係合
ピン24がロツクレバー19の係合凹部19bに
係合せしめられて、第5図イ図示のロツク状態に
自動的に復帰せしめられるのである。
上述の如く、本実施例によれば、ロツク機構1
6のロツク状態を解除する場合には、操作部材2
0を第1ヒンジブラケツト8側へスライド操作す
る第1の動作と、操作部材20をその前部係合ピ
ン23を中心とした孤回動操作する第2の動作と
の2アクシヨンにより行なわれることとなり、不
用意なロツク解除によるルーフパネル4の回動が
防止され、安全性が向上する。
本考案は、上記実施例の構成に限定されるもの
ではなく、考案の要旨を逸脱しない範囲において
適宜設計変更可能なことは勿論である。
(考案の効果) 叙上の如く、本考案によれば、略逆U字状をな
し両脚部下端を中心に車体前後方向へ回動自在と
なる如く車体両側壁間に架設された可倒ピラー
と、該可倒ピラーの頂部とフロントウインドの頂
部との間に架設されたルーフパネルとをヒンジ機
構を介して連結し且つ前記可倒ピラーを起立させ
てルーフパネルをフロントウインドの頂部に架設
した時の可倒ピラーに対するルーフパネルの位置
関係を保持する如く前記ヒンジ機構をロツクする
ロツク機構を付設しているので、可倒ピラー回動
時においては、ヒンジ機構がロツク機構によつて
回動規制されているため、ルーフパネルは、可倒
ピラーに対する位置関係を保持された状態でピラ
ーとともに回動せしめられることとなり、ルーフ
パネルの乗員頭部に対する干渉が回避され、安全
性が確保されるという実用的な効果がある。
また、前記ロツク機構を、ルーフパネル側に固
定された基台と、該基台に対して水平な枢支ピン
を介して上下方向揺動自在に枢支され且つ可倒ピ
ラー側に形成された係合穴に係合してヒンジ機構
をロツクするロツクレバーと、該ロツクレバーを
ロツク方向に付勢するスプリングと、前記ロツク
レバーをロツク解除方向に動作させる操作部材
と、該操作部材をロツク方向に付勢するリターン
スプリングとを備えるように構成し、しかも前記
ロツクレバーを、前記枢支ピンより前方側に形成
された前方開放状態の係合凹部と、該係合凹部の
上端から前方に延びるレバー部とを備えるように
構成する一方、前記操作部材を、前記基台の前後
位置に形成された前後方向に延びる前部係合穴お
よび前後方向に延びる水平部と該水平部の前端か
ら上方に延びる垂直部とからなる後部係合穴に対
して前部および後部係合ピンをそれぞれ係合せし
めることにより、前後方向へのスライド作動と前
方へのスライド移動後において前記前部係合ピン
を中心とした上向き揺動作動との2アクシヨン作
動を行い得るように支持し、且つ前記後部係合ピ
ンを、操作部材の後方スライド時において前記ロ
ツクレバーの係合凹部に係合せしめられるように
なし、さらに前記操作部材に、その前方スライド
作動中においては前記ロツクレバーのレバー部の
下面に当接され、前方スライド後において突出せ
しめられて前記レバー部の前端と係合する如く構
成された位置決めピンを突出方向に付勢した状態
で設けて、前記操作部材の前方スライド操作によ
る前記後部係合ピンの係合凹部からの離脱および
前記位置決めピンとロツクレバーのレバー部前端
との係合が達成された状態での前記操作部材の前
部係合ピンを中心とした上向き揺動操作によつて
ロツクレバーによるロツク解除がなされるように
したので、ロツク解除操作が安全性を確保し易い
2アクシヨン操作(即ち、前方スライド操作およ
び前部係合ピンを中心とした上向き揺動操作)で
行えるという効果もある。
さらに、上記構成によつて、ルーフパネルの起
立操作に伴うロツクレバーの反係合方向への揺動
による位置決めピンとロツクレバーのレバー部前
端との係合解除とリターンスプリングの付勢力に
よる操作部材の後方スライドとによりロツクレバ
ーがロツク状態に自動復帰せしめられることとな
つているので、ルーフパネルの起立操作を行うだ
けで、可倒ピラーとルーフパネルとの位置関係を
保持するロツク状態が再現できるという効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかる車両用ルーフ
部材のロツク構造を示す側面図(即ち、第3図の
I−I拡大断面図)、第2図は第1図図示のロツ
ク構造の斜視図、第3図はオープントツプタイプ
の自動車の要部斜視図、第4図イ〜ニは車体上部
を開閉するときの各段階を示す自動車の側面図、
第5図イ〜ニは本考案の実施例にかかるロツク構
造におけるロツク機構の作動順序を示す側面図で
ある。 1……可倒ピラー、1a……脚部、4……ルー
フパネル、5……フロントウインド、7……ヒン
ジ機構、16……ロツク機構、17……基台、1
8……枢支ピン、19……ロツクレバー、19b
……係合凹部、19c……レバー部、20……操
作部材、21……係合穴、22……スプリング、
23……前部係合ピン、24……後部係合ピン、
25……前部係合穴、26……後部係合穴、26
a……水平部、26b……垂直部、27……リタ
ーンスプリング、28……位置決めピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 略逆U字状をなし両脚部下端を中心に車体前後
    方向へ回動自在となる如く車体両側壁間に架設さ
    れた可倒ピラーに対して、該可倒ピラーの頂部と
    フロントウインドの頂部との間に架設されたルー
    フパネルがヒンジ機構を介して揺動可能に連結さ
    れ、前記可倒ピラーを起立させてルーフパネルを
    フロントウインドの頂部に架設した時の可倒ピラ
    ーに対するルーフパネルの位置関係を保持する如
    く前記ヒンジ機構をロツクするロツク機構が付設
    されている車両用ルーフ部材のロツク構造であつ
    て、前記ロツク機構は、前記ルーフパネル側に固
    定された基台と、該基台に対して水平な枢支ピン
    を介して上下方向揺動自在に枢支され且つ前記可
    倒ピラー側に形成された係合穴に係合して前記ヒ
    ンジ機構をロツクするロツクレバーと、該ロツク
    レバーをロツク方向に付勢するスプリングと、前
    記ロツクレバーをロツク解除方向に動作させる操
    作部材と、該操作部材をロツク方向に付勢するリ
    ターンスプリングとを備え、しかも前記ロツクレ
    バーは、前記枢支ピンより前方側に形成された前
    方開放状態の係合凹部と、該係合凹部の上端から
    前方に延びるレバー部とを備える一方、前記操作
    部材は、前記基台の前後位置に形成された前後方
    向に延びる前部係合穴および前後方向に延びる水
    平部と該水平部の前端から上方に延びる垂直部と
    からなる後部係合穴に対して前部および後部係合
    ピンをそれぞれ係合せしめることにより、前後方
    向へのスライド作動と前方へのスライド移動後に
    おいて前記前部係合ピンを中心とした上向き揺動
    作動との2アクシヨン作動を行い得るように支持
    され、且つ前記後部係合ピンは、操作部材の後方
    スライド時において前記ロツクレバーの係合凹部
    に係合せしめられることとなつており、前記操作
    部材には、その前方スライド作動中においては前
    記ロツクレバーのレバー部の下面に当接され、前
    方スライド後において突出せしめられて前記レバ
    ー部の前端と係合する如く構成された位置決めピ
    ンが突出方向に付勢された状態で設けられ、前記
    操作部材の前方スライド操作による前記後部係合
    ピンの係合凹部からの離脱および前記位置決めピ
    ンとロツクレバーのレバー部前端との係合が達成
    された状態での前記操作部材の前部係合ピンを中
    心とした上向き揺動操作によつてロツクレバーに
    よるロツク解除がなされるとともに、前記ルーフ
    パネルの起立操作に伴うロツクレバーの反係合方
    向への揺動により位置決めピンとロツクレバーの
    レバー部前端との係合解除とリターンスプリング
    の付勢力による操作部材の後方スライドとにより
    ロツクレバーがロツク状態に自動復帰せしめられ
    ることを特徴とする車両用ルーフ部材のロツク構
    造。
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