JPH04372159A - 半導体装置の冷却装置及び冷却方法 - Google Patents

半導体装置の冷却装置及び冷却方法

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JPH04372159A
JPH04372159A JP15062591A JP15062591A JPH04372159A JP H04372159 A JPH04372159 A JP H04372159A JP 15062591 A JP15062591 A JP 15062591A JP 15062591 A JP15062591 A JP 15062591A JP H04372159 A JPH04372159 A JP H04372159A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) ・産業上の利用分野 ・従来の技術(図3) ・発明が解決しようとする課題 ・課題を解決するための手段 ・作用 ・実施例 (1)第1の実施例(図1) (2)第2の実施例(図1) (3)第3の実施例(図2) ・発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の冷却装置
及び冷却方法に関し、より詳しくは、高密度実装された
、発熱量の大きい半導体装置の冷却装置及び冷却方法に
関する。
【0003】近年、半導体装置の高密度化に伴い、半導
体装置の動作時の発熱による温度上昇を抑えることが、
半導体装置の用いられる装置の性能向上を図る上で非常
に重要なことになっている。
【0004】
【従来の技術】図3(a),(b)は、液体を冷媒とす
る、2種類の異なる従来例の冷却方法について説明する
冷却装置の構成図である。
【0005】図3(a)は熱伝導部材を介して半導体装
置を水冷する伝導水冷装置を示し、図中符号1は熱伝導
率の大きい金属で形成された冷却管で、管内を冷却水が
通流する。2a,2bは回路基板5に高密度実装された
、被冷却体としての半導体チップで、半導体チップ2a
,2bの表面と冷却管1の表面とが熱的に小さい抵抗で
接触するように熱伝導性コンパウンド3を介在させてい
る。なお、4は半導体チップ2a,2bと冷却管1との
絶縁性が保たれるように冷却管1の表面に形成された絶
縁性フィルムである。
【0006】この伝導水冷装置は、かなり冷却効率は良
いが、被冷却体の表面の凹凸が複雑になると、被冷却体
2a,2bの表面と冷却管1との間に空気の層が介在し
、このため接触熱抵抗が大きくなるという問題がある。 この問題を解決するため、直接被冷却体2a,2bを冷
却液体に浸漬すればよい。この場合、腐食性の高い水の
代わりに腐食性の低い、かつ比較的熱伝導率が大きく、
絶縁性の冷却液体を用いる必要がある。
【0007】図3(b)は、このような冷却液体7とし
てのフルオロカーボンに直接半導体装置を浸漬して冷却
する沸騰冷却装置を示し、図中符号6は例えばフルオロ
カーボン等の冷却液体7をいれる容器で、半導体チップ
の搭載された回路基板5a〜5dが容器6内に入れられ
るように容器6上部に開口部8a,8bが設けられてい
る。9a,9bは回路基板5a〜5dを吊るして冷却液
体7に浸漬でき、かつ開口部8a,8bを閉じて容器6
内部を密閉する蓋で、回路基板5a〜5dと電気的に接
続する外部リードが形成されている。そして、この外部
リードを介して回路基板5a〜5dに搭載された半導体
チップに電気信号等を送れるようになっている。
【0008】このような冷却装置では、発熱している半
導体チップに接触する部分で冷却液体7が沸騰し、それ
により熱が奪われため、半導体チップが冷却される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の沸騰冷
却による方法では、冷却液体7として熱伝導率の大きい
水を用いることができないので、冷却能率が十分でなく
、更に半導体装置の高密度化がすすみ、発熱量が多くな
ってくると限界がある。
【0010】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、冷却能力の大幅な向上を図ることができ
る半導体装置の冷却装置及び冷却方法を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1に、冷
却液体を入れる容器と、被冷却体としての半導体装置を
収納したまま、前記冷却液体に浸漬する柔軟な袋とを有
する半導体装置の冷却装置によって達成され、第2に、
前記袋の内部を排気する手段を有することを特徴とする
第1の発明に記載の半導体装置の冷却装置によって達成
され、第3に、前記冷却液体を入れた容器内部を減圧す
る手段を有することを特徴とする第1又は第2の発明に
記載の半導体装置の冷却装置によって達成され、第4に
、柔軟な袋に被冷却体としての半導体装置を収納し、容
器内に収納した第1の冷却液体に前記袋を浸漬して前記
半導体装置を冷却することを特徴とする半導体装置の冷
却方法によって達成され、第5に、前記袋に半導体装置
を収納し、前記袋の内部を排気して前記半導体装置を冷
却することを特徴とする第4の発明に記載の半導体装置
の冷却方法によって達成され、第6に、前記容器内部を
減圧することにより前記第1の冷却液体の沸点を低くし
て半導体装置を冷却することを特徴とする第4又は第5
の発明に記載の半導体装置の冷却方法によって達成され
、第7に、前記袋の内部の前記半導体装置の周辺を、前
記第1の冷却液体よりも高い沸点を有し、かつ絶縁性を
有する第2の冷却液体で満たして半導体装置を冷却する
ことを特徴とする第4の発明に記載の半導体装置の冷却
方法によって達成され、第8に、前記袋の内部の前記半
導体装置の周辺を、絶縁性を有する第2の冷却液体で満
たし、前記第1の冷却液体を入れた容器内部を減圧する
ことにより、前記第1の冷却液体の沸点を第2の冷却液
体の沸点よりも低くして半導体装置を冷却することを特
徴とする第4の発明に記載の半導体装置の冷却方法によ
って達成され、第9に、前記第1の冷却液体は水であり
、前記第2の冷却液体はフルオロカーボンであることを
特徴とする第4,第5,第6又は第7の発明に記載の半
導体装置の冷却方法によって達成される。
【0012】
【作用】本発明の半導体装置の冷却装置によれば、第1
に、冷却液体を入れる容器と、被冷却体としての半導体
装置を収納したまま、前記冷却液体に浸漬する柔軟な袋
とを有しているので、半導体装置が直接冷却液体に触れ
ない。従って、半導体装置の腐食等を防止することがで
きる。また、袋が柔軟なので、液体の圧力により半導体
装置の形状に従って収縮・変形する。このため、半導体
装置への密着性が増し、冷却液体と半導体装置との間に
介在する、熱伝導率の小さい大気を排除することができ
る。
【0013】第2に、柔軟な袋の内部を排気する手段を
有しているので、袋の内部は減圧される。このため、袋
は外部圧力により収縮して収納された半導体装置に密着
し、半導体装置と冷却液体との間に介在する、熱伝導率
の小さい大気を排除することができる。
【0014】第3に、冷却液体を入れた容器内部を減圧
する手段を有しているので、冷却液体の沸点を低下させ
ることができ、従って、半導体装置への電力印加により
発熱が起こると、冷却液体の沸騰がより低温で起るため
、効率よく半導体装置から気化熱を奪うことができる。
【0015】また、本発明の半導体装置の冷却方法によ
れば、第4に、柔軟な袋に被冷却体としての半導体装置
を収納し、容器内に収納した第1の冷却液体に袋を浸漬
しているので、液体の圧力により袋は半導体装置に密着
し、冷却液体と半導体装置との間に介在する、熱伝導率
の小さい大気を排除することができる。
【0016】第5に、袋に半導体装置を収納し、袋の内
部を排気しているので、袋が収縮し、収納された半導体
装置と冷却液体との間に介在する、熱伝導率の小さい大
気を排除することができる。
【0017】第6に、容器内部を減圧することにより第
1の冷却液体の沸点を低くしているので、半導体装置の
発熱に基づく冷却液体の沸騰がより低温で起るため、効
率よく半導体装置から気化熱を奪うことができる。
【0018】第7に、袋の内部の半導体装置の周辺を、
絶縁性を有する第2の冷却液体で満たしているので、絶
縁性を保持したまま、半導体装置と冷却液体との間に大
気が介在するのを防止することができる。また、袋の外
部の第1の冷却液体、例えば水は袋の内部の第2の冷却
液体、例えばフルオロカーボンよりも低い沸点を有して
いるので、第1の冷却液体の沸騰により効率よく半導体
装置から気化熱を奪うことができる。更に、蒸発が主に
袋の外部で起こるので、第1の冷却液体の供給を容易に
行うことができる。
【0019】また、第8に、場合により、袋の外部の第
1の冷却液体周辺を減圧することで、第1の冷却液体の
沸点を第2の冷却液体の沸点よりも低くすることにより
、第4の場合と同様に、蒸発が主として袋の外部で起こ
るので、第1の冷却液体の供給が容易になる。
【0020】
【実施例】
(1)第1の実施例 図1(a)は、本発明の第1の実施例の半導体装置の冷
却装置について説明する構成図である。
【0021】図1(a)において、10は冷却液体とし
ての水18が収納される密閉された容器で、被冷却体を
出し入れする開口部17a,17bと、容器10内部を
減圧するための排気装置に接続されている排気口16と
、冷却液体を入れるための不図示の導入口が設けられて
いる。11a,11bはイミド樹脂フィルムからなる袋
で、袋11a,11bの口が開口部17a,17bと共
通するように容器10内部に取り付けられ、袋11a,
11bの中に回路基板12a,12bに搭載された半導
体チップ(被冷却体)13が収納される。また、袋11
a,11bは柔軟で、自在に変形するので、周囲に冷却
液体を満たした場合や袋11a,11bの内部を減圧し
た場合、袋11a,11bは外部圧力により収縮・変形
し、半導体チップ13と良く密着する。14a,14b
は回路基板12a,12bを吊るして袋11a,11b
内部に保持でき、かつ開口部17a,17bを閉じて容
器10及び袋11a,11b内部を密閉する蓋で、袋1
1a,11b内部を減圧するための排気装置に接続され
ている排気口15a,15bを有している。また、蓋1
4a,14bには回路基板12a〜12dと電気的に接
続する不図示の外部リードが形成され、この外部リード
を介して回路基板12a,12bに搭載された半導体チ
ップ13に電気信号等を送れるようになっている。なお
、回路基板12a,12bに搭載された半導体チップ1
3が一つの半導体装置を構成する。
【0022】以上のように、本発明の第1の実施例の半
導体装置の冷却装置によれば、冷却液体としての水を入
れる容器10と、被冷却体としての半導体チップ13を
収納したまま、水に浸漬する柔軟な袋11a,11bと
を有しているので、半導体チップ13が直接水18に触
れない。従って、半導体チップ13上の電極等の腐食等
を防止することができる。また、袋11a,11bが柔
軟なので、水の圧力により半導体チップ13の形状に従
って変形する。このため、半導体チップ13への密着性
が増し、水と半導体チップ13との間に介在する、熱伝
導率の小さい大気を排除することができる。
【0023】また、柔軟な袋11a,11bの内部を減
圧するための排気装置が排気口16を介して接続されて
いるので、袋11a,11bの内部は減圧される。この
ため、袋11a,11bは外部圧力により収縮・変形し
て収納された半導体チップに密着し、半導体チップ13
と水との間に介在する、熱伝導率の小さい大気を排除す
ることができる。
【0024】更に、水を入れた容器10内部を減圧する
ための排気装置が排気口16を介して接続されているの
で、容器10内部は減圧されて水の沸点を低下させるこ
とができる。従って、半導体チップ13への電力印加に
より発熱が起こると、水の沸騰がより低温で起るため、
効率よく半導体チップ13から気化熱を奪うことができ
る。
【0025】以上により、本発明の第1の実施例の半導
体装置の冷却装置によれば、冷却能力の大幅な向上を図
ることができる。また、液体に直接浸漬するものよりメ
ンテナンス等での、取り外しも容易である。
【0026】なお、本発明の第1の実施例では袋11a
,11bの部材としてイミド樹脂フィルムを用いている
が、強度及び熱伝導率が大きく、かつ柔軟なものであれ
ばよい。 (2)第2の実施例 次に、本発明の第2の実施例の半導体装置の冷却方法に
ついて図1(a),(b)を参照しながら説明する。
【0027】まず、図1(a)に示すような容器10の
開口部17a,17bと口を共通に取り付けられた袋1
1a,11bの内部に回路基板12a,12bに搭載さ
れた半導体チップ13を収納する。
【0028】次いで、図1(b)に示すように、不図示
の水の導入口から容器10内部へ冷却液体としての水1
8を入れる。このとき、袋11a,11bは柔軟なイミ
ド樹脂フィルムで形成されているので、水圧により半導
体チップ13の形状に従って収縮・変形し、半導体チッ
プ13により密着するようになる。なお、更に密着性を
良くするため、積極的に袋11a,11bの内部を排気
装置で減圧することも可能である。これにより、半導体
チップ13と水18との間から熱伝導率の小さい大気が
排除され、袋11a,11bのみが介在するようにする
【0029】次に、半導体チップ13に不図示の外部リ
ードから電力を印加して半導体装置を動作させる。この
とき、半導体チップ13は発熱し、この熱により周囲の
温度が約100 ℃に達すると、水18が沸騰し、気化
熱が奪われる。これにより、半導体チップ13の温度上
昇が抑制される。
【0030】なお、排気口16を介して排気装置により
容器10内部を排気し、容器10内部を減圧することも
できる。これにより、半導体装置の発熱に基づく水の沸
騰が100 ℃より低温で起るため、更に効率よく気化
熱を奪うことができる。
【0031】また、冷却液体としての新しい水を間断無
く外部から供給し、かつ温められた水を排出するように
することにより、更に冷却効果を増すことができる。以
上のように、本発明の第2の実施例の半導体装置の冷却
方法によれば、被冷却体としての半導体チップ13を袋
11a,11bに収納して水18に浸漬しているので、
半導体チップ13が直接水に触れず、従って、半導体チ
ップ13上の電極等の腐食等を防止することができる。 また、柔軟な袋11a,11bに半導体チップ13を収
納しているので、水の圧力により袋11a,11bと半
導体チップ13とは密着し、水と半導体チップ13との
間で、熱伝導率の小さい大気が介在するのを低減するこ
とができる。これにより、冷却能力の大幅な向上を図る
ことができる。
【0032】また、袋11a,11bに半導体チップ1
3を収納し、袋11a,11bの内部を排気することに
より、袋11a,11bと半導体チップ13との密着性
を更に増すことができる。これにより、収納された半導
体チップ13と水18との間に介在する、熱伝導率の小
さい大気を更に排除し、更なる冷却能力の向上を図るこ
とができる。
【0033】(3)第3の実施例 次に、本発明の第3の実施例の半導体装置の冷却方法に
ついて図2を参照しながら説明する。
【0034】第3の実施例において、第2の実施例と異
なるところは、図2に示すように、熱伝導率の小さい大
気を排除するため、袋11a,11bの内部の半導体装
置の周辺部に、絶縁性を有し、かつ熱伝導率のよい、冷
却液体としてのフルオロカーボン(第2の冷却液体)1
9a,19bを満たしていることである。また、このフ
ルオロカーボン19a,19bは水よりも大きい沸点(
約150 ℃) を有しているので、袋11a,11b
の外部に満たされる水(第1の冷却液体)20のみが沸
騰する。
【0035】まず、図2に示すように、容器10の開口
部17a,17bと口とが共通するように取り付けられ
た袋11a,11bの内部に、回路基板12a,12b
に搭載された半導体チップ13を収納した後、フルオロ
カーボン19a,19bで袋11a,11bの内部を満
たす。
【0036】次いで、不図示の水の導入口から容器10
内部へ冷却液体としての水20を入れ、袋11a,11
bの外部を満たす。次に、半導体チップ13に不図示の
外部リードから電力を印加して半導体装置を動作させる
。このとき、半導体チップ13は電力の消費により発熱
するが、その熱は、半導体チップ13の周辺部に満たさ
れたフルオロカーボン19a,19bにより、袋11a
,11bで仕切られた水20との境界まで運ばれる。そ
して、この熱は水20を加熱し、水20を沸騰させるこ
とにより、気化熱として除去される。これにより、半導
体チップ13の温度上昇が抑制される。
【0037】なお、袋11a,11bの外部の水20を
間断無く外部から供給し、かつ温められた水20を排出
するようにすることにより、フルオロカーボン19a,
19bにより運ばれた熱は除去される。これにより、更
に効率よく半導体チップ13の温度上昇が抑制される。
【0038】以上のように、本発明の第3の実施例の半
導体装置の冷却方法によれば、半導体装置は袋11a,
11bに収納され、かつ袋11a,11bの内部の半導
体装置の周辺を、フルオロカーボン19a,19bで満
たしている。 従って、半導体装置は直接水20と接しないので、半導
体装置の腐食を防止することができ、また、半導体装置
と水20との間に大気が介在するのを第2の実施例の場
合よりも更によく防止することができるので、一層の冷
却効果の向上を図ることができる。
【0039】更に、袋11a,11bの内部のフルオロ
カーボン19a,19bは袋11a,11bの外部の水
よりも高い沸点を有しているので、蒸発が主に袋11a
,11bの外部で起こるので、水の供給を容易に行うこ
とができる。なお、第2の冷却液体としてフルオロカー
ボン19a,19bの代わりに水20の沸点よりも小さ
いか同じ程度の沸点を有する他の冷却液体を用いた場合
でも、袋11a,11bの外部の水20をいれた容器1
0内部を減圧することで、水20の沸点を第2の冷却液
体の沸点よりも低くすることができる。これにより、上
記と同様な作用・効果を得ることができる。
【0040】なお、本発明の第3の実施例では、第1の
冷却液体として水20を用いているが、他の冷却液体で
もよい。また、第2の冷却液体としてフルオロカーボン
19a,19bを用いているが、絶縁性を有し、かつ熱
伝導率の大きい他の冷却液体を用いてもよい。更に、第
2の冷却液体の沸点は第1の冷却液体と比較して大きく
ても小さくてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明の半導体装置の冷
却装置及び冷却方法によれば、被冷却体を袋に収納して
冷却液体に浸漬しているので、例えば冷却液体として水
が用いられた場合、半導体装置の腐食を防止することが
できる。
【0042】また、袋が柔軟なので、袋の外部の圧力に
より又は袋の内部が減圧されることにより、袋の内部の
被冷却体の形状に従って袋が収縮・変形し、半導体装置
と冷却液体との間に介在する熱伝導率の小さい大気を低
減することができる。これにより、冷却能力の向上を図
ることができる。
【0043】更に、冷却液体を入れた容器内部を減圧す
ることにより、冷却液体の沸点を低下させることができ
、従って、半導体装置への電力印加により発熱が起こる
と、冷却液体の沸騰がより低温で起るため、効率よく半
導体装置から気化熱を奪うことができる。
【0044】また、袋の内部の半導体装置の周辺を、絶
縁性を有する第2の冷却液体で満たすことにより、絶縁
性を保持したまま、半導体装置と冷却液体との間に大気
が介在するのを一層よく防止することができる。これに
より、更なる冷却能力の向上を図ることができる。
【0045】更に、袋の外部の第1の冷却液体は袋の内
部の第2の冷却液体よりも低い沸点を有しているので、
第1の冷却液体の沸騰により効率よく半導体装置から気
化熱を奪うことができる。また、蒸発が主に袋の外部で
起こるので、第1の冷却液体の供給を容易に行うことが
できる。更に、これと同様な作用・効果は、袋の外部の
第1の冷却液体周辺を減圧して第1の冷却液体の沸点を
第2の冷却液体の沸点よりも低くすることによっても得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施例の半導体装置の
冷却装置及び冷却方法について説明する構成図である。
【図2】本発明の第3の実施例の半導体装置の冷却方法
について説明する構成図である。
【図3】従来例の半導体装置の冷却装置について説明す
る構成図である。
【符号の説明】
1  冷却管、 2a,2b,13  半導体チップ(被冷却体)、3 
 熱伝導性コンパウンド、 4  絶縁性フィルム、 5,5a〜5d,12a,12b  回路基板、6,1
0  容器、 7  冷却液体、 8a,8b,17a,17b  開口部、9a,9b,
14a,14b  蓋、 11a,11b  袋、 15a,15b,16  排気口、 18  水(冷却液体)、 19a,19b  フルオロカーボン(第2の冷却液体
)、20  水(第1の冷却液体)。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  冷却液体を入れる容器と、被冷却体と
    しての半導体装置を収納したまま、前記冷却液体に浸漬
    する柔軟な袋とを有する半導体装置の冷却装置。
  2. 【請求項2】  前記袋の内部を排気する手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の冷却装置
  3. 【請求項3】  前記冷却液体を入れた容器内部を減圧
    する手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の半導体装置の冷却装置。
  4. 【請求項4】  柔軟な袋に被冷却体としての半導体装
    置を収納し、容器内に収納した第1の冷却液体に前記袋
    を浸漬して前記半導体装置を冷却することを特徴とする
    半導体装置の冷却方法。
  5. 【請求項5】  前記袋に半導体装置を収納し、前記袋
    の内部を排気して前記半導体装置を冷却することを特徴
    とする請求項4記載の半導体装置の冷却方法。
  6. 【請求項6】  前記容器内部を減圧することにより前
    記第1の冷却液体の沸点を低くして半導体装置を冷却す
    ることを特徴とする請求項4又は請求項5の発明に記載
    の半導体装置の冷却方法。
  7. 【請求項7】  前記袋の内部の前記半導体装置の周辺
    を、前記第1の冷却液体よりも高い沸点を有し、かつ絶
    縁性を有する第2の冷却液体で満たして半導体装置を冷
    却することを特徴とする請求項4記載の半導体装置の冷
    却方法。
  8. 【請求項8】  前記袋の内部の前記半導体装置の周辺
    を、絶縁性を有する第2の冷却液体で満たし、前記第1
    の冷却液体を入れた容器内部を減圧することにより、前
    記第1の冷却液体の沸点を第2の冷却液体の沸点よりも
    低くして半導体装置を冷却することを特徴とする請求項
    4記載の半導体装置の冷却方法。
  9. 【請求項9】  前記第1の冷却液体は水であり、前記
    第2の冷却液体はフルオロカーボンであることを特徴と
    する請求項4,請求項5,請求項6又は請求項7記載の
    半導体装置の冷却方法。
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