JPH04370455A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

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JPH04370455A
JPH04370455A JP3169329A JP16932991A JPH04370455A JP H04370455 A JPH04370455 A JP H04370455A JP 3169329 A JP3169329 A JP 3169329A JP 16932991 A JP16932991 A JP 16932991A JP H04370455 A JPH04370455 A JP H04370455A
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JP
Japan
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gear
shift
speed
transmission section
vehicle speed
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Application number
JP3169329A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tabata
淳 田端
Yutaka Taga
豊 多賀
Yasuo Hojo
康夫 北條
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
Masahiko Ando
雅彦 安藤
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用の自動変速機に
おいて変速を制御するための装置に関し、特に後進段お
よび複数の前進段を設定することのできる主変速部と少
なくとも高低の二段に変速することのできる副変速部と
を備えた自動変速機の変速制御装置に関するものである
【0002】
【従来の技術】上述した主変速部と副変速部とを備えた
自動変速機は、主変速部を最高速段に設定した状態で副
変速部を高速段に設定することにより、変速比が“1”
以下のいわゆるオーバードライブ段に設定することがで
き、燃費を向上させ、また静粛性を向上させることがで
きる。またこのような主変速部と副変速部とを備えた自
動変速機で設定できる変速段の数は、主変速部での変速
段数と副変速部での変速段数とを掛けたものとなるから
、設定可能な変速段が多くなり、多様性のある自動変速
機とすることができる。そのため例えば特開昭60−1
16953号公報に記載された発明では、エコノミーモ
ードを選択している状態でドライブレンジに設定して停
止している場合に、副変速部を高速段に設定し、車速が
“0”であることにより主変速部が第1速になり、その
結果、発進時の変速段をいわゆる第1.5 速にするこ
ととしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した発明における
ように発進時の変速段を最低速段よりも高速段側の変速
段に設定すれば、前進レンジを選択して停止していると
きに生じるクリープトルクを小さくすることができるの
で、停止状態を保つためのブレーキ力を小さくすること
ができる。しかしながら上記の従来の制御装置では、エ
コノミーモードの最低速段を設定するために、オーバー
ドライブ用変速部を高速段にし、かつアンダードライブ
用変速部を第1速にしており、これに対して最低速段よ
り1段高速段側の第2速は、オーバードライブ用変速部
を低速段にし、かつアンダードライブ用変速部を第2速
に設定している。したがって停止時には必ず第1.5 
速を設定することができるものの第2速との間の変速が
、各変速部を互いに逆方向に同時に切換える所謂同時変
速となるので、変速ショックが悪化するおそれがあり、
また変速ショックを防ぐには複雑が制御を余儀なくされ
る問題があった。
【0004】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、変速ショックを悪化させずにクリープトルク
を低減させることのできる変速制御装置を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、図1に示す手段を備えた構成とした
ことを特徴とするものである。すなわちこの発明は、複
数の前進段に設定される主変速部1と、少なくとも高低
の二段に設定される副変速部2とを備え、前進レンジ停
止時に前記副変速部2を高速段にする停止用低速段に設
定される車両用自動変速機の変速制御装置において、車
速もしくは車速に関する状態を含む走行状態を検出する
走行状態検出手段3と、該走行状態検出手段3で検出さ
れた走行状態に基づいて、車速が予め定めた車速より高
い場合には前記主変速部1と副変速部2とが互いに逆方
向にシフトされる変速段への同時変速が禁止されるよう
変速を判断するとともに、車速が予め定めた車速より低
い場合には前記同時変速に係わらずある変速段から前記
停止用低速段へのダウンシフトを判断するとともに上記
ダウンシフト以外の同時変速は禁止されるよう変速を判
断する変速判断手段4と、該変速判断手段4により判断
される変速を達成するための変速制御手段5とを備えて
いることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】この発明の変速制御装置は、設定すべき変速段
の判断を、車速やスロットル開度あるいはこれらに代わ
る適当な動作状態で決まる走行状態に基づいて行う。そ
の走行状態は走行状態検出手段3によって検出され、そ
の検出結果に基づいて変速段判断手段4が、設定すべき
変速段を判断する。この発明で対象とする自動変速機は
、主変速部1の変速段と副変速部2の変速段とによって
全体の変速段が決まるので、前記変速段判断手段4は、
車速が予め定めた車速より高い場合には各変速部1,2
が互いに逆方向にシフトされる変速段への同時変速が禁
止されるよう変速を判断するとともに、車速が予め定め
た車速より低い場合には前記同時変速に係わらずある変
速段から前記停止用低速段へのダウンシフトを判断する
とともに上記ダウンシフト以外の同時変速は禁止される
ように変速を判断する。
【0007】このようにして判断された変速は変速制御
手段5によって達成される。したがって変速ショックを
招く同時変速を極力防止し、同時変速だからといって変
速が実行されずに車両停止時の停止用低速段が達成され
ないこともなく、車両停止時には副変速部2が高速段に
なるためにクリープトルクが小さくなり、また停止用低
速段への変速が同時変速になる場合であっても、これは
車速が遅い場合に限られるので、変速ショックが悪化す
ることはない。
【0008】
【実施例】図2はこの発明の一実施例を示すブロック図
であって、ここに示す自動変速機は、トルクコンバータ
11と、副変速部12と、主変速部13とを備えている
。副変速部12は、オーバードライブ用の変速部であっ
て、高速段と低速段との二段の変速を行うようになって
おり、また主変速部13は、複数の前進段と後進段とを
設定するようになっている。これらの各変速部12,1
3の具体例は後述する。
【0009】各変速部12,13での変速は、クラッチ
やブレーキなどの摩擦係合要素を適宜に係合もしくは解
放させることにより行われ、そのための油圧制御装置1
4が設けられている。この油圧制御装置14による油圧
の給排の切換えは、第1ないし第4の四つのソレノイド
バルブ15,16,17,18によって行うようになっ
ており、これらのうち第1ソレノイドバルブ15は副変
速部12における高速段(ハイ)と低速段(ロー)との
切換えを行うものである。また第2ソレノイドバルブ1
6は主変速部13での第1速と第2速との変速を実行し
、第3ソレノイドバルブ17は第2速と第3速との変速
を実行し、第4ソレノイドバルブ18は第3速と第4速
との変速を実行するようになっている。
【0010】上記の各ソレノイドバルブを制御する制御
装置(ECU)19は、演算処理装置20と記憶装置2
1と入出力インターフェース22とを備えており、入力
される信号に基づいて各変速部12,13の変速制御を
行うようになっている。すなわちこの制御装置19には
、パーキング(P)レンジ、リバース(R)レンジ、ニ
ュートラル(N)レンジあるいはドライブ(D)レンジ
などのシフトレバー23によって選択したポジションに
対応するシフトポジション信号Sp 、車速Vに応じた
信号、スロットル開度θに応じた信号、N(ノーマル)
モードあるいはP(パワー)モードに応じた走行モード
信号、エンジン水温Tw に応じた信号、エンジン回転
数Ne に応じた信号等の信号が入力されている。そし
て車速Vおよびスロットル開度θならびに選択された走
行モードに対応する変速マップ(変速線図)に従って設
定すべき変速段を選択し、その変速段を達成するよう第
1ないし第4のソレノイドバルブ15,〜18のいずれ
かに信号を出力するようになっている。
【0011】上述した自動変速機の具体的な一例を図3
にスケルトン図で示す。ここに示す自動変速機における
トルクコンバータ11は、ロックアップクラッチLc 
を備えており、このロックアップクラッチLc は、ポ
ンプインペラ26に一体化させてあるフロントカバー2
7とタービンランナ28を一体に取付けた部材(ハブ)
29との間に設けられている。エンジンのクランクシャ
フト(それぞれ図示せず)はフロントカバー27に連結
され、またタービンランナ28を連結してある入力軸3
0は、副変速部12を構成するオーバードライブ用遊星
歯車機構31のキャリヤ32に連結されている。この遊
星歯車機構31におけるキャリヤ32とサンギヤ33と
の間には、多板クラッチC0 と一方向クラッチF0 
とが設けられている。なお、この一方向クラッチF0 
はサンギヤ33がキャリヤ32に対して相対的に正回転
(入力軸30の回転方向の回転)する場合に係合するよ
うになっている。またサンギヤ33の回転を選択的に止
める多板ブレーキB0 が設けられている。そしてこの
副変速部12の出力要素であるリングギヤ34が、主変
速部13の入力要素である中間軸35に接続されている
。したがって副変速部12は、多板クラッチC0 もし
くは一方向クラッチF0 が係合した状態では遊星歯車
機構31の全体が一体となって回転するため、中間軸3
5が入力軸30と同速度で回転し、またブレーキB0 
を係合させてサンギヤ33の回転を止めた状態では、リ
ングギヤ34が入力軸30に対して増速されて正回転す
るようになっている。
【0012】他方、主変速部13は三組の遊星歯車機構
40,50,60を備えており、それらの回転要素が以
下のように連結されている。すなわち第1遊星歯車機構
40のサンギヤ41と第2遊星歯車機構50のサンギヤ
51とが互いに一体的に連結され、また第1遊星歯車機
構40のリングギヤ43と第2遊星歯車機構50のキャ
リヤ52と第3遊星歯車機構60のキャリヤ62との三
者が連結され、かつそのキャリヤ62に出力軸70が連
結されている。さらに第2遊星歯車機構50のリングギ
ヤ53が第3遊星歯車機構60のサンギヤ61に連結さ
れている。
【0013】この主変速部13の歯車列では後進段と前
進側の四つの変速段とを設定することができ、そのため
のクラッチおよびブレーキが以下のように設けられてい
る。先ずクラッチについて述べると、互いに連結されて
いる第2遊星歯車機構50のリングギヤ53および第3
遊星歯車機構60のサンギヤ61と中間軸35との間に
第1クラッチC1 が設けられ、また互いに連結された
第1遊星歯車機構40のサンギヤ41および第2遊星歯
車機構50のサンギヤ51と中間軸35との間に第2ク
ラッチC2 が設けられている。つぎにブレーキについ
て述べると、第1ブレーキB1 はバンドブレーキであ
って、第1遊星歯車機構40および第2遊星歯車機構5
0のサンギヤ41,51の回転を止めるように配置され
ている。またこれらのサンギヤ41,51とケーシング
71との間には、第1一方向クラッチF1 と多板ブレ
ーキである第2ブレーキB2 とが直列に配列されてお
り、その第1一方向クラッチF1 はサンギヤ41,5
1が逆回転(入力軸35の回転方向とは反対方向の回転
)しようとする際に係合するようになっている。多板ブ
レーキである第3ブレーキB3 は第1遊星歯車機構4
0のキャリヤ42とケーシング71との間に設けられて
いる。そして第3遊星歯車機構60のリングギヤ63の
回転を止めるブレーキとして多板ブレーキである第4ブ
レーキB4 と第2一方向クラッチF2 とがケーシン
グ71との間に並列に配置されている。なお、この第2
一方向クラッチF2 はリングギヤ63が逆回転しよう
とする際に係合するようになっている。
【0014】上記の自動変速機では、副変速部12がハ
イ・ローの二段の切換えを行うことができ、かつ主変速
部13が前進側で四段の変速を行うことができるので、
後進段と前進8段との変速を行うことができ、これらの
変速段を設定するための各クラッチおよびブレーキの係
合作動表を図4に示す。なお、図4において○印は係合
状態、●印はエンジンブレーキ時に係合状態、空欄は解
放状態をそれぞれ示す。またギヤ比の一例を図4に併せ
て示す。
【0015】図2に示す変速制御装置は、前記記憶装置
21の記憶内容として複数の変速マップを備えており、
それらのうちDレンジで使用される変速マップとして、
車速Vおよびスロットル開度θに応じて設定される複数
の変速段からなる変速段列の異なる変速マップを備えて
いる。その変速段列の例を図5および図6に示してある
。図5に示す変速段列(仮に、Aギヤ列と記す)は、図
4に示す8つの変速段のうち、1st、2nd、3rd
、4th、5thからなるものであって、第5速(5t
h)を除いて副変速部12を低速段(ロー)にして設定
される変速段列である。また図6に示す変速段列(仮に
、Bギヤ列と記す)は図4に示す8つの変速段のうち,
1st,1.5th ,2.5th ,3.5th ,
4.5th (=5th)からなるものであって、第1
速(1st)を除いて副変速部12を高速段(ハイ)に
して設定される変速段列である。すなわちこれらいずれ
のギヤ列においても、副変速部12もしくは主変速部1
3のいずれか一方のみを変速することにより自動変速機
の全体としての変速を達成でき、したがっていずれかの
ギヤ列に従って変速を行うことにより同時変速が生じな
いようになっている。なお、採用するギヤ列を走行中に
変更することも可能であって、Aギヤ列の第2速とBギ
ヤ列の第2.5 速との間の変速、およびAギヤ列の第
3速とBギヤ列の第3.5 速との間の変速は、主変速
部13の変速を行わずに副変速部12をハイもしくはロ
ーに切換えることにより、同時変速とならずに達成でき
るので、予め定めた所定の条件が成立することにより、
これらの変速段の間での変速が生じるようになっている
【0016】上記のAギヤ列とBギヤ列とのうち、通常
はBギヤ列に従って変速が行われるよう構成されており
、その変速マップの一例を図7に示す。なお、図7のう
ち(I)はアップシフト用のマップ、(II)はダウン
シフト用のマップである。またAギヤ列は、発進時にア
クセルペダルを大きく踏み込むことによって第1速が設
定されたり、第2.5 速で走行している際に所定の条
件が満されて第2速へダウンシフトされたりしてAギヤ
列の変速段に一旦変速されることにより、それ以降の変
速で使用されるギヤ列であって、その変速マップの一例
を図8に示す。なお、図8の(I)はアップシフト用の
マップ、(II)はダウンシフト用のマップである。こ
の図8の(II)に示すようにAギヤ列用の変速マップ
であっても、副変速部12を高速段にして設定する第1
.5 速の領域が設けられており、車速Vが低い場合に
は、たとえ同時変速であっても第2速から第1.5 速
への変速を行うようになっている。
【0017】図9は上述した装置による変速制御の一例
を示すフローチャートである。すなわち、ステップ10
で車速やスロットル開度θ、シフトポジションなどの各
データの読込みを行い、ついでステップ20で、選択さ
れているレンジがNレンジか否かの判断を行い、その判
断結果が“イエス”であれば、副変速部12のブレーキ
B0 を係合させて副変速部12を高速段に設定する(
ステップ30)。またNレンジでなければステップ40
に進み、DレンジがNレンジからのシフトによって選択
されたか否かを判断し、その判断結果が“イエス”であ
れば、ステップ50において変速パターン(すなわち変
速マップ)を読込み、その変速パターンに従って車速V
やスロットル開度θに応じて目標変速段を決定し(ステ
ップ60)、その決定した変速段を設定するよう変速指
令信号を出力する(ステップ70)。
【0018】上記のステップ50においては、通常は図
7に示すBギヤ列の変速マップを読み込み、その変速マ
ップに従って変速を実行するが、Dレンジでの発進時の
スロットル開度が所定値より大きいなどの条件が満され
た場合には、図8に示すAギヤ列の変速マップを読み込
み、その変速マップに従って変速を実行する。また前述
したように、第2速と第2.5 速との間、および第3
速と第3.5 速との間の変速は、いずれか一方の変速
部12,13のみを切換えることにより達成できるので
、走行中に所定の条件が満されれば、このようなギヤ列
の異なる変速段の間での変速が実行され、その場合は変
速後の変速段が属するギヤ列に従って変速が実行される
【0019】図7に示す変速マップあるいは図8に示す
変速マップのいずれに従う変速制御であっても、車速V
およびスロットル開度θが共に“0”であれば第1.5
 速に設定されるので、その変速比は最低速段である第
1速より小さいことによりクリープトルクが小さくなる
。また図7に示す変速マップに従って変速を行う場合、
主変速部13のみを切換えることにより全ての変速を行
うことができるので、同時変速とならずに第1.5 速
へのダウンシフトを達成することができる。さらに図8
に示す変速マップに従って変速を行う場合、第2速から
第1.5 速へのダウンシフトを除いて同時変速となら
ないが、この第2速から第1.5 速へのダウンシフト
は、車速Vおよびスロットル開度θが小さいときに限ら
れるので第2速から第1.5速への同時変速が生じても
変速ショックが支障となるほど大きくなることはない。 より具体的に説明すると、図3に示す歯車列を備えた自
動変速機を対象とする上記の制御装置では、同時変速を
許可する車速をパワーオフ状態で第2速から第1.5 
速への変速後にドライブトレーンが非駆動状態になる車
速に設定しており、したがってこの変速によって副変速
部12が高速段になって一方向クラッチF0が空転し、
かつ主変速部13が第1速になって一方向クラッチF2
 が空転する。これはニュートラル状態であって出力軸
70にトルクが出ないから、同時変速であっても変速シ
ョックは発生しない。また、たとえ一方向クラッチによ
るニュートラル状態を達成できない自動変速機であって
も、低車速時においてダウンシフトを達成するための変
速の際に発生するイナーシャトルクを小さくすることが
でき、同時変速であっても変速ショックを悪化させるこ
とはない。
【0020】他方、ステップ40の判断結果が“ノー”
であれば、ステップ80に進んで、RレンジがNレンジ
からのシフトによって選択されているか否かの判断を行
う。その判断結果が“ノー”であれば、制御プロセスは
リターンし、また“イエス”であれば、ステップ90に
進んで、主変速部13のクラッチC2 およびブレーキ
B4 を係合させる。すなわち図3に示す歯車列を備え
た自動変速機では、主変速部13を後進段にした状態で
副変速部12を低速段にすると、変速比が大きくなり過
ぎるので、副変速部12を高速段にすることにより出力
軸トルクを下げている。そこでNレンジでブレーキB0
 が既に係合(ステップ30)して副変速部12が高速
段になっているので、ステップ90ではクラッチC2 
およびブレーキB4 を係合させて主変速部13のみで
後進段への変速を生じさせる。
【0021】したがって上記の変速制御装置では、前進
レンジで停止しているときの変速段が第1.5 速にな
るので、クリープトルクを小さくすることができ、また
パワーオフ状態で第1.5 速にダウンシフトするにあ
たって、直前の変速段が第2速であるために第1.5 
速へのダウンシフトが同時変速となる場合は、車速が予
め定めた車速以下のときに限ってそのダウンシフトが実
行されるので、変速ショックは悪化しない。また上述し
た自動変速機では、後進段は副変速部を高速段にして設
定するので、前進レンジで停止している状態から後進段
にシフトするには、主変速部13のみを後進段に切換え
ればよく、したがって前進レンジからリバースレンジへ
の変速の制御が容易になり、またシフトの遅れによる所
謂もたつき感を防止することができる。
【0022】なお、上記の実施例では、各変速部が同時
に切替わる同時変速全てを禁止しているが、各変速部が
同方向にシフトされる同時変速は互いに逆方向にシフト
される同時変速よりも変速ショックが小さいので、Aギ
ヤ列とBギヤ列との切換えを行うにあたっては、各変速
部が同方向にシフトされる同時変速を許容してもよく、
例えば第2速と第3.5 速との間の変速を実行するよ
うにしてもよい。
【0023】また上記の実施例では図3に示す歯車列を
備えた自動変速機を対象にして説明したが、この発明は
他の歯車列を備えた自動変速機を対象として実施できる
ことは勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の変速制御
装置によれば、前進レンジで停止している際に副変速部
を高速段にする変速段に設定し、しかもその変速段への
ダウンシフトが同時変速になるときには車速が所定車速
以下のときにそのダウンシフトを実行するから、クリー
プトルクを小さくすることができるとともに、変速ショ
ックの悪化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図3】その歯車列を示すスケルトン図である。
【図4】その作動表である。
【図5】Aギヤ列の各変速段を設定するための作動表で
ある。
【図6】Bギヤ列の各変速段を設定するための作動表で
ある。
【図7】Bギヤ列に従う変速を行うための変速マップで
ある。
【図8】Aギヤ列に従う変速を行うための変速マップで
ある。
【図9】制御ルーチンの一例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1  主変速部 2  副変速部 3  走行状態検出手段 4  変速段判断手段 5  変速制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数の前進段に設定される主変速部と
    、少なくとも高低の二段に設定される副変速部とを備え
    、前進レンジ停止時に前記副変速部を高速段にする停止
    用低速段に設定される車両用自動変速機の変速制御装置
    において、車速もしくは車速に関する状態を含む走行状
    態を検出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段
    で検出された走行状態に基づいて、車速が予め定めた車
    速より高い場合には前記主変速部と副変速部とが互いに
    逆方向にシフトされる変速段への同時変速が禁止される
    よう変速を判断するとともに、車速が予め定めた車速よ
    り低い場合には前記同時変速に係わらずある変速段から
    前記停止用低速段へのダウンシフトを判断するとともに
    上記ダウンシフト以外の同時変速は禁止されるよう変速
    を判断する変速判断手段と、該変速判断手段により判断
    される変速を達成するための変速制御手段とを備えてい
    ることを特徴とする車両用自動変速機の変速制御装置。
JP3169329A 1991-06-14 1991-06-14 車両用自動変速機の変速制御装置 Pending JPH04370455A (ja)

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