JPH04368420A - 携帯用交流電源装置 - Google Patents

携帯用交流電源装置

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JPH04368420A
JPH04368420A JP3171762A JP17176291A JPH04368420A JP H04368420 A JPH04368420 A JP H04368420A JP 3171762 A JP3171762 A JP 3171762A JP 17176291 A JP17176291 A JP 17176291A JP H04368420 A JPH04368420 A JP H04368420A
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inverter
signal
supply device
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Motohisa Shimizu
清水 元壽
Masafumi Nakamura
中村 政史
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Honda Motor Co Ltd
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    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
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    • H02M7/5387Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン駆動式交流電
力供給用のインバータ式電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用の交流電源装置には、出力
周波数を安定化させるためにインバータ装置を使用する
ことが多くなってきており、例えばエンジンで駆動され
る交流発電機によって商用周波数の交流電力を出力する
携帯用電源装置においては、エンジンを回転数の高い領
域にて運転させて発電機から高出力の交流電流を得、こ
の交流電流を一旦直流に変換した後、インバータ装置に
より商用周波数の交流に変換して出力するようにした装
置が、実開昭59−132398号公報等によって知ら
れている。
【0003】ところで、この種のインバータ制御式の携
帯用交流電源装置に、例えば特開昭63−114527
号公報に示されるように、携帯型の比較的小電力容量の
電源装置としての特性を充分に考慮した過電流保護装置
を付加することも提案されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の携帯用交流電源装置において漏電遮断機能を設ける必
要がある場合、検出対象となる漏電電流量は比較的小量
なことが多いため、過電流保護装置とは別に漏電検出用
の機能を設けなければならない。従ってこの種の携帯用
交流電源装置の漏電対策としては未だ漏電遮断器を外付
けすることに頼る場合が多い。
【0005】しかしながら、ただ単に漏電遮断器を外付
けした携帯用交流電源装置は大型化・重畳化してしまい
、またコストも高いという問題があった。
【0006】このような問題点を解消するために、本出
願人自身により、カレントトランスを用いたインバータ
式電源装置が提案されている(特願平2−333714
号)。この方式は、小形、軽量、安価な構成で漏電検出
機能を持ち、かつ漏電検出時の遮断動作に速応性を持た
せることのできる極めて優れた方式ではあるが、カレン
トトランスを用いるため、回路基板に組込難く、形状の
小形化、コストの低減にも一定の限度があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、インバータ式電源装置内にインバータ駆動システム
の構成を利用してカレントトランスを用いない漏電遮断
機能を簡単な構成で組込、小型、軽量、低コスト化及び
回路基板への実装容易化を図ったインバータ式電源装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、交流発電機の出力巻線からの交流出
力を整流し、この整流出力を駆動信号に応じてスイッチ
ング動作するインバータ回路を介して任意の周波数を持
った交流出力に変換させるインバータ式電源装置におい
て、前記インバータ回路の1組の出力ラインにカスケー
ド接続されたインピーダンス素子によるブリッジ平衡回
路と、該ブリッジ平衡回路の平衡点の一方を接地させる
接地端子と、該接地端子と前記ブリッジ平衡回路の他方
の平衡点間の電位差を検出する検出回路と、該検出回路
の出力信号を所定の範囲値と比較し、前記出力信号がこ
の所定の範囲値を超えたときに前記インバータ回路に供
給される前記駆動信号を遮断する判別回路とを設けたこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、本発明のインバータ式電源装置の前
記判別回路は、前記所定の範囲値の上限値に相当する上
限比較基準値を有する比較器と、前記所定の範囲値の下
限値に相当する下限比較基準値を有する比較器とを備え
、前記検出回路の出力信号がこれら2つの比較器の前記
上限比較基準値及び下限比較基準値と比較され、前記検
出信号が前記上限比較基準値あるいは下限比較基準値で
しきられる前記所定の範囲値を超えたときに前記インバ
ータ回路に供給される前記駆動信号を遮断することを特
徴とするものである。
【0010】
【作用】交流発電機の出力巻線からの交流出力を整流し
、この整流出力を駆動信号に応じてスイッチング動作す
るインバータ回路を介して任意の周波数を持った交流出
力に変換する。
【0011】インバータ回路の1組の出力ラインに漏電
電流が負荷されたときは、該漏電電流がブリッジ平衡回
路の接地端子へ還流し、他方の平衡点間に電位差が発生
する。この電位差が検出回路により検出され、所定の範
囲値を超えたときに、インバータ回路に供給される駆動
信号が遮断される。
【0012】本発明のインバータ式電源装置は、インピ
ーダンス素子によるブリッジ平衡回路で漏電電流を検出
するので、回路への実装が容易で軽量、小形、安価に構
成できる。
【0013】また、所定の範囲値を超えたときに駆動信
号を遮断するので、ノイズによる誤動作もない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。
【0015】図2〜図5は、本発明に係るインバータ式
電源装置の全体構成図であり、図2において、1,2は
それぞれ交流発電機の固定子に独立して巻装された出力
巻線であり、1は三相出力巻線、2は単相補助巻線であ
る。また回転子(図示せず)には多極の永久磁石の磁極
が形成されており、エンジン(図示せず)によって回転
駆動されるように構成されている。三相出力巻線1の出
力端は、3つのサイリスタと3つのダイオードとで構成
されるブリッジ整流回路3に接続され、ブリッジ整流回
路3の出力端は平滑回路4に接続される。
【0016】単相補助巻線2の出力端は、正負両極出力
端子E,Fを有する定電圧供給装置5に接続される。定
電圧供給装置5は2組の整流回路、平滑回路、定電圧回
路5aから成り、単相補助巻線2からの一方の方向の電
流に対しては一方の組の各回路が働き、反対の方向の電
流に対しては他方の組の各回路が働き、これによって出
力端子E,Fに夫々正負の定電圧が出力される。
【0017】6はサイリスタ制御回路であり、電源入力
側の一端が定電圧供給装置5の正極出力端子Eに接続さ
れ、他端が平滑回路4の正極側端子とともに接地される
。サイリスタ制御回路6の信号入力端はコンデンサC1
、抵抗R1〜R3の直列回路で構成され、コンデンサC
1側の一端は定電圧供給装置5の正極出力端子Eに接続
され、抵抗R3側の他端は平滑回路4の負極側端子に接
続される。抵抗R1と抵抗R2との接続点はトランジス
タQ1のベースに、このトランジスタQ1のコレクタは
トランジスタQ2のベースに、このトランジスタQ2の
コレクタはブリッジ整流回路3の各サイリスタのゲート
入力回路に接続され、抵抗R1と抵抗R2との接続点の
電位に応じてゲート入力回路の入力信号を制御するよう
に構成されている(サイリスタ制御回路6に関する詳細
な説明は、本願出願人による特願平1−230908号
に開示されているのでここでは省略する)。
【0018】コンデンサC1と抵抗R1との接続点Kに
は過渡抑制回路7の出力側が接続される。過渡抑制回路
7によれば、定電圧供給装置5の正極出力端子E側に設
けられた定電圧回路5aの入力側(G)にツェナーダイ
オードD1のカソード側が接続され、ツェナーダイオー
ドD1のアノード側が抵抗R4,R5を介して定電圧供
給装置5の負極出力端子Fに接続される。抵抗R4,R
5の接続点はオペアンプから成る反転比較器701の反
転端子(−)に接続され、反転比較器701非反転端子
(+)は抵抗を介して接地される。反転比較器701の
出力側はNOR回路702の入力側に接続され、一方N
OR回路702の入力側のもう1つの端子には後述する
本発明に係る漏電検出回路8が接続され、漏電状態の検
出時に高レベル信号がNOR回路702に供給される。 NOR回路702の出力側はインバータ703,抵抗R
6を介してトランジスタQ3のベースに接続される。ト
ランジスタQ3のエミッタは定電圧供給装置5の負極出
力端子Fに接続され、一方コレクタは、抵抗R7を介し
て定電圧供給装置5の正極出力端子Eに接続されるとと
もにコンデンサC2を介して定電圧供給装置5の負極出
力端子Fに接続される。コンデンサC2の正極端子には
トランジスタQ4のベースが接続され、トランジスタQ
4のコレクタは定電圧供給装置5の正極出力端子Eに接
続され、一方エミッタは、ダイオードD2のアノードに
接続されるとともにサイリスタ制御回路6のコンデンサ
C1と抵抗R1との接続点Kに接続される。ダイオード
D2のカソードはコンデンサC2の正極端子に接続され
る。
【0019】図3に示すように、平滑回路4の出力側は
インバータ回路9に接続される。インバータ回路9は4
つのFET(電界効果トランジスタ)Q5〜Q8から成
るブリッジ回路で構成される。FETQ5〜Q8の各ゲ
ート端子に接続される駆動信号回路に関しては後述する
【0020】インバータ回路9の出力側はローパスフィ
ルタから成る出力回路10及び漏電回路8を介して負荷
(図示せず)が接続される出力端子11,12に接続さ
れる。
【0021】出力端子11,12の両端(ローパスフィ
ルタを構成するコンデンサの両端H)は、図4に示すよ
うに、分割抵抗や差動アンプから成る歪み検出回路13
に接続される。歪み検出回路13は、出力端子11,1
2に現れる出力電圧の波形どうしを直接比較することに
よって出力の波形歪みあるいはオフセット成分を検出し
、検出信号を出力するものである。
【0022】14は商用周波数、例えば50Hzまたは
60Hzの正弦波を発生する正弦波発振器である。この
正弦波発振器14の出力側と歪み検出回路13の出力側
とは差動アンプ15に接続される。差動アンプ15は、
正弦波発振器14から出力される正弦波の振幅基準レベ
ルを歪み検出回路13から出力される検出信号で補正し
、補正された正弦波信号を出力するものである。
【0023】16は矩形波発振器であり、この矩形波発
振器16で発振される矩形波の周波数は正弦波発振器1
4から出力される正弦波の周波数よりも格段に大きい値
に設定される。矩形波発振器16の出力側は積分回路1
7に接続され、積分回路17は矩形波を積分して三角波
信号に変換する。
【0024】差動アンプ15から出力される補正された
正弦波信号と積分回路17から出力される三角波信号と
は重畳されてインバータバッファ18に供給される。イ
ンバータバッファ18は所定のしきい値(スレッシュホ
ールドレベル)を有し、このしきい値を超えたレベルの
信号が入力したときは低レベルの信号を出力し、一方し
きい値以下のレベルの信号が入力したときは高レベルの
信号を出力し、いわゆるパルス幅変調(PWM)信号を
形成するものであり、例えばゲート端子への入力信号に
対し固定されたしきい値を有するC−MOSゲートIC
で構成する。
【0025】インバータバッファ18の出力側は、図5
に示すように、インバータ19を経てNAND回路20
の一方の入力端に入力するとともにそのまま直接NAN
D回路21の一方の入力端にも入力する。NAND回路
20の他方の入力端とNAND回路21の他方の入力端
には過渡抑制回路7のNOR回路702の出力端Jが接
続される。
【0026】NAND回路20,21の各出力側はFE
Tゲート駆動信号用回路22,23に夫々接続される。 FETゲート駆動信号用回路22はプッシュプル増幅器
、サージ吸収用ダイオード、低周波成分カット用のコン
デンサC3、パルストランスA,Cの一時側コイルから
構成され、同様にFETゲート駆動信号用回路23はプ
ッシュプル増幅器、サージ吸収用ダイオード、低周波成
分カット用のコンデンサC4、パルストランスB,Dの
一時側コイルから構成される。パルストランスAの二次
側コイル(図3のインバータ回路9内に表示)は減衰抵
抗、復調用のコンデンサC5、双方向電圧規制ダイオー
ドD3,D4を介してFETQ5のゲートに接続される
。パルストランスB,C,Dの各二次側コイルも、パル
ストランスAの二次側回路と全く同様な回路を介してF
ETQ6,Q7,Q8の各ゲートに夫々接続される。
【0027】次に、本発明に係る漏電検出回路8(接地
回路及び異常判別回路)の詳細な回路構成を図1を参照
して説明する。
【0028】まず、出力回路10から出力端子11,1
2へ至る2本の(1組の)出力ラインに抵抗R8,R9
,R10,R11から成るブリッジ平衡回路がカスケー
ド接続され、該ブリッジ平衡回路の一方の平衡点である
抵抗R10,R11の接続点は接地端子として接地され
ている。また、他方の平衡点である抵抗R8,R9の接
続点は抵抗R12を介してオペアンプ802の非反転端
子(+)に接続され、前記接地端子は抵抗R13を介し
てオペアンプ802の反転端子(−)に接続される。 また、オペアンプ802の非反転端子(+)は抵抗R1
4を介して接地され、オペアンプ802の反転端子(−
)は抵抗R15を介して出力端子と接続される。オペア
ンプ802は、前記ブリッジ平衡回路の平衡点間の電位
差を検出して差動増幅する。
【0029】また、出力回路10のホット側には、抵抗
を介してテストスイッチ801が接地されている。
【0030】803,804は比較器としてのオペアン
プであり、オペアンプ803の非反転端子(+)及びオ
ペアンプ804の反転端子(−)にはオペアンプ802
の出力側が接続される。オペアンプ803の反転端子(
−)には、定電圧供給回路5の正極出力端子Eとグラン
ドとの電位差を抵抗R16,17で分割した所定のプラ
ス電圧値(上限比較基準値)が供給される。一方オペア
ンプ804の非反転端子(+)には、グランドと定電圧
供給回路5の負極端子Fとの電圧差を抵抗R18,19
で分割した所定のマイナス電圧値(下限比較基準値)が
供給される、なお、オペアンプ803の各入力端子間に
はコンデンサC8が接続され、オペアンプ804の各入
力端子間にはコンデンサC9が接続される。オペアンプ
803,804の出力側は夫々OR回路805の入力側
に接続される。
【0031】OR回路805の出力側はOR回路806
の一方の入力端子に接続される。OR回路806の出力
側は抵抗R20とコンデンサC10の直列回路を経て定
電圧供給装置5の負極出力端子Fに接続される。抵抗R
20とコンデンサC10との接続点はバッファ807を
介して前記過渡抑制回路7のNOR回路702の入力端
Pに接続される。
【0032】更にバッファ807の出力側は、OR回路
806の他方の入力端子に接続されるととももに、抵抗
R21を介してトランジスタQ9のベースに接続される
。トランジスタQ9のベースは抵抗R22を介して接地
され、エミッタは直接接地され、またコレクタは抵抗R
23と発光ダイオード808との直列回路を介して定電
圧供給装置5の正極出力端子Eに接続される。
【0033】次に、以上のように構成されるインバータ
式電源装置の作動について説明する。
【0034】エンジンの駆動に伴い三相出力巻線1から
出力された三相交流電力はブリッジ整流回路3で整流さ
れ、続く平滑回路4で平滑されて直流電力に変換される
とともに、平滑回路4での直流電圧の変動が抵抗R2,
R3を介してサイリスタ制御回路6で検出され、その検
出信号に基づいてブリッジ整流回路3の各サイリスタの
導通角を制御することにより平滑回路4の出力電圧が所
定の直流電圧に安定に維持されるようなフィードバック
制御が行われる。なおサイリスタ制御回路6には過渡抑
制回路7からの出力信号も入力するが、この信号に基づ
くサイリスタ制御回路6及びブリッジ整流回路3の作動
については後述する。
【0035】インバータ回路9のFETQ5,Q7及び
FETQ6,Q8のゲートには後述するパルス幅変調信
号(PWM信号)が入力され、このPWM信号に応じて
FETQ5,Q7及びFETQ6,Q8を交互に導通さ
せることにより平滑回路4の直流出力をスイッチング制
御して出力回路10へ出力させる。出力回路10は高周
波成分をカットして商用周波数の交流電力を漏電検出回
路8を経て出力端子11,12から負荷に供給する。
【0036】出力端子11に現れる出力電圧の波形と出
力端子12に現れる出力電圧の波形は、歪み検出回路1
3で比較され、その差、即ち出力電圧の波形の歪みある
いはオフセット成分が検出され、その検出信号が差動ア
ンプ15に出力される。
【0037】差動アンプ15は、正弦波発振器14から
出力された商用周波数の正弦波信号と検出回路13から
出力された出力電圧の波形の歪みあるいは直流オフセッ
ト分等を含んだフィードバック信号とを比較し、このフ
ィードバック信号によって正弦波信号の振幅基準レベル
を補正し、この補正された正弦波信号を出力する。
【0038】矩形波発振器16から出力された矩形波信
号は積分回路17で積分されて三角波信号に変換される
。この三角波信号と差動アンプ15からの補正正弦波信
号とが重畳されて重畳信号が形成され、インバータバッ
ファ18に入力される。インバータバッファ18では、
重畳信号がしきい値を超えるときには低レベルの信号を
出力し、一方しきい値以下のときには高レベルの信号を
出力して、結果的に三角波信号を搬送波とし、補正正弦
波によりパルス幅変調されたPWM信号を出力すること
となる。このPWM信号は、補正された正弦波信号に基
づき形成されるため、前記出力電圧の歪み及びオフセッ
ト成分を減少させることが可能となるとともに、応答時
間がコンパレータ(約1μsec)に比べ格段に速いイ
ンバータバッファ(約50nsec)をPWM信号の形
成に使用するため搬送波の周波数をより高くすることが
可能となり、これにより出力波形をより正弦波に近似さ
せた、より高品質の交流電力を供給することを可能なら
しめる。
【0039】インバータバッファ18から出力されたP
WM信号は一方はインバータ19で反転されてNAND
回路20へ、他方はそのままNAND回路21へ入力さ
れる。NAND回路20,21には過渡抑制回路7から
、漏電状態が検出された時またはエンジンの低回転状態
(始動時でまだ回転数が十分に立ち上がっていない状態
等)が検出された時に低レベル信号が供給され、この時
にはNAND回路20,21の出力はPWM信号のいか
んに拘らず高レベル信号となり、この状態が継続される
ためPWM信号は伝送されない。一方、漏電状態が検出
されずかつエンジン回転数も十分高くなっている(低回
転でない)ときには過渡抑制回路7から高レベル信号が
供給され、この時にはNAND回路20,21は夫々入
力した反転または非反転PWM信号に応じて夫々反転ま
たは非反転PWM信号を反転した信号を出力し、FET
ゲート駆動信号用回路22にはPWM信号が、またFE
Tゲート駆動信号用回路23には反転したPWM信号が
供給される。
【0040】FETゲート駆動信号用回路22では、P
WM信号は、プッシュプル増幅された後、コンデンサC
3で低周波成分、即ち商用周波数成分がカットされる。 コンデンサC3を通過する直前の信号は基準レベルに対
し振幅一定のPWM信号であるが、この信号の平均電圧
(積分値)は、正弦波発振器14からの正弦波と同一の
周期で変化しており、従ってこのPWM信号はこの正弦
波と同一の周波数(商用周波数)成分を含んでいる。こ
のPWM信号がコンデンサC3を通過した後は商用周波
数成分とは逆相にパルス列全体が上下して平均電圧が常
時零であるパルス信号列に変換される。
【0041】この平均電圧が常時零であるパルス信号列
がパルストランスA,Cの各一次コイルに供給されるの
で、パルストランスA,Cを構成するトランスコアには
、商用周波数成分による磁気飽和の悪影響がほとんどな
くなり、従ってトランスA,Cは、PWM搬送周波数で
磁気飽和しない程度の小型サイズのもので構成すること
が可能となる。
【0042】FETゲート駆動信号用回路23の作動も
上記FETゲート駆動信号用回路22の作動と全く同様
である。
【0043】パルストランスAの二次コイルから出力し
たパルス信号はツェナーダイオードD3,D4の各降伏
電圧と比較され、各降伏電圧を超えた分によりコンデン
サC5が充放電され、コンデンサC5の両端には各降伏
電圧を超えた分による平均電圧(これは商用周波数を有
する)が現れる。従って、FETQ5のゲート・ソース
間には、商用周波数を有するコンデンサC5の両端電圧
と、パルストランスAの二次コイルから出力したパルス
信号とが重畳した信号、即ちコンデンサC3を通過前の
PWM信号が復調される。FETQ5は、PWM信号の
正パルスがゲートに入力されている間だけ導通する。
【0044】パルストランスCの二次コイルから出力し
たパルス信号も上述のパルストランスAの二次コイルか
ら出力したパルス信号と全く同様に処理され、FETQ
7の導通はFETQ5の導通と同じタイミングで行われ
る。
【0045】パルストランスB,Dの二次コイルから出
力したパルス信号も上述のパルストランスA,Cの二次
コイルから出力したパルス信号と全く同様に処理される
。但しパルストランスB,Dに入力するPWM信号とパ
ルストランスA,Cに入力するPWM信号とは位相が逆
であるから、FETQ5,Q7が導通するときはFET
Q6,Q8が非導通となり、反対にFETQ5,Q7が
非導通となるときはFETQ6,Q8が導通するように
作動する。
【0046】以上のように、出力波形に基づきフィード
バック補正された商用周波数の正弦波を高周波の三角波
でパルス幅変調し、このパルス幅変調信号に基づきイン
バータ回路9でスイッチング制御が行われ、その後出力
回路10で搬送周波数成分がカットされ、ほぼ正弦波に
近似した商用周波数の交流電力が漏電検出回路8を経て
出力端子11,12から負荷に供給される。
【0047】以上のインバータ回路9及び検出回路13
乃至FETゲート駆動信号用回路23の構成及び作動に
関する、より詳細な説明は、既に本願出願人により平成
2年11月13日付で出願されたインバータ装置(特願
平2−307823号)に記載されている。
【0048】次に過渡抑制回路7の作動を説明する。
【0049】エンジン始動直後は交流発電機の出力電圧
が低いため、定電圧供給装置5を構成する定電圧回路5
aの入力端の電圧は低く、従って始動当初、ツェナーダ
イオードD1の降伏電圧(定格運転時の回転数よりも低
い値に設定したエンジン回転数の設定値に相当)を超え
ることはなく、ツェナーダイオードD1は非導通である
。そのため反転比較器701の反転端子(−)は低レベ
ルであり、反転比較器701の出力は高レベルとなる。
【0050】NOR回路702は入力側の少なくとも一
方に高レベル信号が入力すれば低レベル信号を出力する
ので、NOR回路702の出力は、反転比較器701の
高レベル出力または漏電状態が検出されたことを示す漏
電検出回路8の高レベル出力で低レベルとなる。
【0051】この低レベル信号がインバータ703で反
転されて高レベル信号となり、トランジスタQ3を導通
してコンデンサC2を放電させる。従って、トランジス
タQ4は非導通となり、コンデンサC1と抵抗R1との
接続点Kの電位は低レベルとなる。
【0052】従ってサイリスタ制御回路6のトランジス
タQ1は非導通となり、トランジスタQ2は導通となり
、ブリッジ整流回路3の各サイリスタのゲートには低レ
ベル信号が供給される。これにより、各サイリスタは導
通せず、ブリッジ整流回路3は整流出力を供給しない。 即ち、エンジン回転数が設定値以下であるか、または漏
電が検出された状態のときにはブリッジ整流回路3は整
流出力を供給しないようにされ、これによりエンジン始
動時におけるインバータ回路の不安定動作が抑制される
とともに漏電時に出力供給が停止される。
【0053】次に、エンジン始動後、交流発電機の出力
電圧が徐々に上昇し、定電圧回路5aの入力端の電圧が
高くなり、ツェナーダイオードD1の降伏電圧を超える
と、即ちエンジン回転数が設定値を超えるとツェナーダ
イオードD1は導通し、反転比較器701の反転端子(
−)は高レベルに転じ、反転比較器701の出力は低レ
ベルとなる。
【0054】このとき漏電状態が検出されていなければ
、NOR回路702の出力は高レベルに転じ、インバー
タ703の出力は低レベルとなる。従ってトランジスタ
Q3は非導通となり、コンデンサC2は抵抗R7を介し
て充電される。この充電によりコンデンサC2の正極側
電位は、コンデンサC2の容量及び抵抗R7の抵抗値で
決まる時定数に基づき徐々に上昇する。コンデンサC2
の正極側電位の上昇によりトランジスタQ4が導通する
が、このトランジスタQ4の導通によりトランジスタQ
4のエミッタ電位が上昇してトランジスタQ4のベース
電位より高くなるようなことがあればトランジスタQ4
は非導通に転じるので、K点の電位はコンデンサC2の
正極側電位より僅か低い値に常時維持されることになる
。従ってK点の電位は、エンジン回転数が設定値を超え
た時点以降、コンデンサC2の容量及び抵抗R7の抵抗
値で決まる時定数に基づき徐々に上昇することとなる。
【0055】従って、サイリスタ制御電圧(X,Y間)
はK点電位に比例するため、徐々に上昇し、最終的にK
点電位が略定電圧供給装置5の正極出力電位に至り、各
サイリスタのゲート電圧は抵抗R1と抵抗R2との接続
点の電位を所定値に維持するための所定のフィードバッ
ク制御入力値に至る。
【0056】斯くして、たとえエンジン始動のとき出力
端子11,12に負荷が接続されたままの状態であって
も交流発電機の出力電圧が十分上昇していない不安定な
状態でブリッジ整流回路3の各サイリスタに急激に電流
が突入することを防止できるものである。これによりイ
ンバータ回路9の各FETに対して不安定な状態で急激
な電圧変化が加わることも防止される。こうした防止効
果は、エンジン始動時に出力端子11,12に接続され
ている負荷が大きい程大きく、特に負荷が短絡状態にあ
る場合にはサイリスタやFETに対する悪影響の抑制効
果がきわめて大きい。
【0057】次に、本発明に係る漏電検出回路8の作動
について詳述する。
【0058】出力端子11,12に接続される負荷装置
に漏電が発生していないときには、抵抗R8,R9,R
10,R11からなるブリッジ平衡回路は平衡状態にあ
り、抵抗R8,R9の接続点及び抵抗R10,R11の
接続点間には電位差は生じない。一方、負荷装置に漏電
が発生しているときには、漏電電流が負荷装置からグラ
ンドを介して抵抗R10,R11の接続点に還流し、抵
抗R8,R9の接続点及び抵抗R10,R11の接続点
間に電位差が発生する。この電位差がオペアンプ802
で直流増幅され、オペアンプ803,804において所
定のプラス電圧値(上限比較基準値)及び所定のマイナ
ス電圧値(下限比較基準値)と夫々比較される。オペア
ンプ802の出力値がオペアンプ803の反転端子(−
)に供給される所定のプラス電圧値よりも大きいとき、
オペアンプ803は高レベル信号を出力し、一方、オペ
アンプ802の出力値がオペアンプ804の非反転端子
(+)に供給される所定のマイナス電圧値よりも小さい
とき、オペアンプ804は高レベル信号を出力する。即
ち、これら所定のプラス電圧値及び所定のマイナス電圧
値によってしきられる所定の範囲値を前記増幅された起
電力が超える(逸脱する)ならばオペアンプ803又は
オペアンプ804から高レベル信号が出力される。オペ
アンプ803又はオペアンプ804から高レベル信号が
出力されていれば、OR回路806の出力は高レベルと
なる。このOR回路806の高レベル出力によりコンデ
ンサC10は、抵抗R20の抵抗値とコンデンサC10
の容量とで決まる時定数に基づき充電され、抵抗R20
とコンデンサC10との接続点の電位が所定の高レベル
に達するとバッファ807を経て高レベル信号がNAN
D回路702へ出力される。従って、前述したようにブ
リッジ整流回路3及びインバータ回路9の作動は停止さ
れる。前記時定数に基づく所定時間の経過後に高レベル
信号がNAND回路702へ出力されるので、ノイズな
どの混入による誤動作は抑制される。前記時定数は、ノ
イズからの識別が明確にできる範囲内で、できるだけ動
作速度を速くすることを考慮して設定されるものであり
、例えば0.5msecの遅延時間を目安に設定される
【0059】バッファ807の出力がOR回路806に
入力されるため、一度OR回路807の出力が高レベル
になれば、たとえOR回路805の出力が低レベルに反
転しようともバッファ807の出力は高レベルに保持さ
れる。従って漏電状態であることが一度検出されるとそ
の後はバッファ807の出力は高レベルに維持されてイ
ンバータ回路9の作動を停止させ続ける。そして、交流
発電機の駆動を停止し、当該インバータ制御式携帯発電
機の作動を停止することにより初めてリセットされる。
【0060】また、バッファ807の出力が高レベルに
なるとトランジスタQ9が導通して発光ダイオード80
8が点灯する。従ってインバータ回路9の作動が停止さ
せられている間は発光ダイオード808が点灯し、漏電
状態が検出されたことを表示する。
【0061】漏電検出及び出力遮断の機能が正常に働く
ことを確認するにはテストスイッチ801をオンすれば
よい。テストスイッチ801に直列に接続された抵抗の
値を適切に選ぶことにより、所望の疑似漏電量を設定す
ることが可能である。
【0062】なお、上述した実施例においては、ブリッ
ジ平衡回路を抵抗器のみにより構成したが、コンデンサ
等の他のインピーダンス素子を用いて構成してもよい。
【0063】以上のように構成するために、従来の漏電
遮断装置のような機械的遮断接点が不要であり、そのた
め応答速度が速く、経年変化が少ないという利点がある
。又、漏電遮断機能を、インバータ回路の駆動信号系内
を利用して組み込むため構成がきわめて簡単になり、漏
電遮断器を外付けした場合に比べ、軽量、小形、かつ安
価な装置を提供できる。
【0064】さらに、カレントトランスを用いないため
、回路基板への実装が容易で、形状の小形、軽量化、お
よび低コスト化が更に促進できる。
【0065】
【発明の効果】本発明は、以上の如く構成したので、イ
ンバータ式電源装置の回路基板上に漏電遮断機能を簡単
な構成で組み込むことができ、小形、軽量、低コストな
装置を提供することが可能となる。また漏電検出時の遮
断動作に速応性を持たせることができる。
【0066】また、漏電電流による電位差が所定の範囲
値を超えたときにインバータを停止せしめるので、ノイ
ズ等による誤動作がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部の回路図である。
【図2】本発明の一実施例の一部の回路図である。
【図3】本発明の一実施例の一部の回路図である。
【図4】本発明の一実施例の一部の回路図である。
【図5】本発明の一実施例の一部の回路図である。
【符号の説明】
1  出力巻線 3  ブリッジ整流回路 4  平滑回路 6  サイリスタ制御回路 7  過渡抑制回路 8  漏電回路 9  インバータ回路 10  出力回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  交流発電機の出力巻線からの交流出力
    を整流し、この整流出力を駆動信号に応じてスイッチン
    グ動作するインバータ回路を介して任意の周波数を持っ
    た交流出力に変換させるインバータ式電源装置において
    、前記インバータ回路の1組の出力ラインにカスケード
    接続されたインピーダンス素子によるブリッジ平衡回路
    と、該ブリッジ平衡回路の平衡点の一方を接地させる接
    地端子と、該接地端子と前記ブリッジ平衡回路の他方の
    平衡点間の電位差を検出する検出回路と、該検出回路の
    出力信号を所定の範囲値と比較し、前記出力信号がこの
    所定の範囲値を超えたときに前記インバータ回路に供給
    される前記駆動信号を遮断する判別回路とを設けたこと
    を特徴とするインバータ式電源装置。
  2. 【請求項2】  前記判別回路は、前記所定の範囲値の
    上限値に相当する上限比較基準値を有する比較器と、前
    記所定の範囲値の下限値に相当する下限比較基準値を有
    する比較器とを備え、前記検出回路の出力信号がこれら
    2つの比較器の前記上限比較基準値及び下限比較基準値
    と比較され、前記検出信号が前記上限比較基準値あるい
    は下限比較基準値でしきられる前記所定の範囲値を超え
    たときに前記インバータ回路に供給される前記駆動信号
    を遮断する請求項1記載のインバータ式電源装置。
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