JPH04364708A

JPH04364708A - 回路部品収納ケース

Info

Publication number: JPH04364708A
Application number: JP3167553A
Authority: JP
Inventors: Toshio Izu; 伊豆　敏雄; Kazuo Sato; 和男佐藤; Shigeyuki Doi; 重幸土井; Hisashi Osada; 久長田
Original assignee: TDK Corp
Current assignee: TDK Corp
Priority date: 1991-06-12
Filing date: 1991-06-12
Publication date: 1992-12-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、回路部品収納ケースに
関する。

【０００２】

【従来の技術】例えばインダクタ、コンデンサ及び抵抗
等の受動回路部品を組合せた複合型回路装置を得る場合
、従来は、回路基板上に上述の受動回路部品を搭載して
複合化するか、または、特開昭５８ー１５２２３号公報
に開示されているように、誘電体基板に電極を設けてコ
ンデンサを形成すると共に、誘電体基板の上にインダク
タ等を実装して複合化し、次に、全体を絶縁塗料で被覆
するのが一般的であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回路基
板またはコンデンサを構成する誘電体基板の上に、コン
デンサ、インダクタまたは抵抗等を実装する構造では、
平面形状が大きくなると共に、実装作業が面倒になる等
の問題点を生じる。

【０００４】また、回路基板上における回路部品の位置
が変動し易く、このため、不正配置や特性変動等を招く
ことがあった。例えば、回路部品としてインダクタを想
定した場合、インダクタの配置位置または方向の変動に
より、インダクタ相互間の誘導結合が変化し特性変動を
招く。

【０００５】更に、全体を絶縁塗料で被覆する構造であ
るため、寸法精度の高い外形形状を得ることが困難であ
った。

【０００６】そこで、本発明の課題は、上述する従来の
問題点を解決し、回路部品の位置変動や、不正配置を生
じる余地がなく、外形形状の寸法精度が高く、しかも外
部から配線状態を視認でき、面付実装時の設置安定性の
良好な量産性に富む回路装置を構成するのに好適な回路
部品収納ケースを提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述した課題解決のため
、本発明は、一面側に部品収納部及び前記一面から突出
する端子を有する回路部品収納ケースであって、前記部
品収納部は、複数個備えられており、前記端子は、前記
部品収納部毎に備えられ、前記一面側から対向面側に導
かれ、前記対向面において外部に導出されて前記対向面
とほぼ同一面を構成するように折曲げられ、前記対向面
に現れる部分が端子間配線パターン部となっていること
を特徴とする。

【０００８】

【作用】ケースは一面側に部品収納部を有するから、組
立に当って、複数の回路部品をケースの各部品収納部内
に挿入するだけで、回路部品を所定位置に位置決めでき
る。このため、回路部品の位置ズレや不正配置を生じる
余地がなく、安定した特性が得られ、組立作業も容易に
なる。

【０００９】しかも、全体の外形が、ケースの外形形状
によって定まる統一された形状となるから、形状寸法精
度の高い回路部品収納ケースが得られる。

【００１０】ケースは、一面から突出する端子を有し、
端子は部品収納部毎に備えられているから、部品収納部
に挿入された回路部品をケースの一面側で端子に接続す
ることができる。このため、回路部品と端子との間の電
気的接続作業が容易になる。

【００１１】端子は、一面側から対向面側に導かれ、対
向面において外部に導出され、対向面に現れる部分が端
子間配線パターン部となっているから、対向面側におい
て、外部から各回路部品間の配線状態を視認できる。こ
のため、配線確認と共に、誤配線等を回避することがで
きる。

【００１２】また、端子は対向面とほぼ同一面を構成し
ているから、対向面を実装面として用い、実装時の設置
安定性を向上させることができる。

【００１３】

【実施例】図１は本発明に係る回路部品収納ケースの斜
視図、図２は端子構造を示す透視斜視図、図３は同じく
正面拡大断面図である。図において、１は絶縁樹脂等で
構成されたケース本体である。

【００１４】ケース本体１には、その一面１０側に複数
個の部品収納部１１〜１３を設けてある。部品収納部１
１〜１３の形状、数等は任意であり、図示よりも多く備
えていてもよい。また、互いに独立するように設けても
よいし、互いに連続するように設けてもよい。部品収納
部１１〜１３の内部には、インダクタ、コンデンサもし
くは抵抗等を含む複合部品または単独の各種回路部品を
挿入配置する。このように、組立に当って、回路部品を
部品収納部１１〜１３内に挿入するだけで、回路部品を
位置決めできるから、組立作業が容易になる。しかも、
全体の外形がケース本体１の外形形状によって定まる統
一された形状となるから、寸法精度の高い回路部品収納
ケースが得られる。

【００１５】ケース本体１の肉厚部には、各部品収納部
１１〜１３毎に端子１４、１５が設けられている。ケー
ス本体１をリードフレーム上でモールド成形法によって
形成する場合、端子１４、１５は燐青銅板の表面に耐熱
性の高いニッケルメッキ等を施したものが適している。端子１４、１５は、一端部１４１、１５１がケース本体
１の一面１０から高さＨだけ突出するように設けられて
いる。そして、部品収納部１１〜１３の側部を通り一面
１０側から底面となる対向面１６側に向うように、ケー
ス肉厚部の内部に埋設されていて、他端部１４２、１５
２がケース本体１の底面となる対向面１６側から引き出
され、対向面１６とほぼ同一面を構成するように折曲げ
られ、更に、側面に沿って折曲げられている。

【００１６】端子１４、１５は、部品収納部１１〜１３
毎に、ケース本体１の幅方向の両側に間隔を隔てて互い
に対向するように配置されている。端子１４はケース本
体１の長さ方向に沿い、間隔を隔てて複数設けられてい
て、対向面１６に現われる部分が隣接する他端部１４２
ー１４２間を連結する端子間配線パターン部１４３とな
っている。端子１５もケース本体１の長さ方向に沿って
複数設けられていて、対向面１６に現われる部分が他端
部１５２ー１５２を連結する端子間配線パターン部１５
３となっている。要求される回路構成によっては、端子
間配線パターン部１４３、１５３に端子１４、１５の一
個または複数個を互いに分離するようなスリット等の分
離部ｃを設ける。

【００１７】上述のように、端子１４、１５は、一端部
１４１、１５１がケース本体１の一面１０から高さＨだ
け突出するように設けられているから、部品収納部１１
〜１３に挿入された回路部品の入出力端を、ケース本体
１の一面１０側で端子１４、１５に接続することができ
る。このため、回路部品と端子１４、１５との間の電気
的接続作業が容易になる。

【００１８】また、端子１４、１５は、対向面１６側か
らケース外部に導出されて折曲げられ、対向面１６に現
れる部分が端子間配線パターン部１４３、１５３となっ
ているから、対向面１６側において、外部から、各回路
部品毎の端子１４、１５の配線状態を視認できる。この
ため、実装時の誤配線等を回避することができる。また
、端子１４、１５は対向面１６とほぼ同一面を構成して
いるから、実装時の設置安定性が良好になる。

【００１９】本発明に係る収納ケースと組合される回路
部品には、インダクタ、コンデンサもしくは抵抗等を含
む複合部品または単独の各種回路部品等、種々のタイプ
のものが含まれる。その一例を図４及び図５に示す。図
４は本発明に係る回路部品収納ケースと複合部品とを組
合せた回路装置例を示す分解斜視図、図５は同じくその
組立断面図である。２は複合部品である。複合部品２は
、インダクタ３、これとは異なる他の回路素子４及び両
者の結合手段となる金属片５１、５２を含んでいる。インダクタ３はコイル３１及びコイル支持体３２を有し
ている。コイル支持体３２は、相反する方向に両端部３
２１、３２２があって、両端部３２１ー３２２間の胴部
にコイル巻回部３２３を有している。コイル３１はコイ
ル巻回部３２３に巻装されている。従って、インダクタ
３は棒状もしくはドラム型の形状となる。

【００２０】インダクタ３を構成するコイル支持体３２
は、両端部３２１、３２２の少なくとも一つの端部３２
１の端面に凹部３２４を有する。図示のコイル支持体３
２は、フェライト磁性体で構成されたコアであり、相対
する両端部に鍔部を有するドラム状となっている。

【００２１】回路素子４は、誘電体でなる基体４１の内
部に複数の内部電極４４、４５を設けたコンデンサであ
る。コンデンサの他に抵抗等を使用することもできる。回路素子４は１個または複数個備えることができる。図
４は２個の回路素子４を備える例を示している。

【００２２】金属片５１、５２は、２個の回路素子４を
備えることに対応して、２対備えられていて、一端部５
１２、５２２が凹部３２４内に固定され、他端部５１１
、５２１が間隔を隔てて対向するように配置されている
。５３は接着剤または絶縁支持体である。

【００２３】複合部品２の組立てに当り、回路素子４を
金属片５１、５２の他端部５１１ー５２１間に配置して
電極４２、４３を金属片５１、５２の他端部５１１、５
２１に半田付け等のロウ付け手段によって固着してある
。従って、回路素子４を、基板等を用いることなく、イ
ンダクタ３上で一体化すると共に、端子となる金属片５
１、５２に電気的に導通接続することができる。このた
め部品点数が少なく、小型の複合部品が得られる。コイ
ル３１の端末３１１、３１２は、回路素子４の電極４２
、４３を接続してある金属片５１、５２の他端部５１１
、５２１に絡げて接続してある。コイル３１の端末３１
１、３１２は、図４及び図５において、複数個の回路素
子４の１つを省き、残った金属片５１、５２に接続して
もよい。また、回路素子４の電極４２、４３を金属片５
１、５２の他端部５１１、５２１にロウ付けする時に同
時にロウ付けすることができる。

【００２４】上述のように、インダクタ３を構成するコ
イル支持体３２は、相反する方向に両端部３２１、３２
２があって、両端部３２１ー３２２間に位置する胴部に
コイル巻回部３２３を有するドラム型の形状となってお
り、その１つの端部３２１の端面に、一対の金属片５１
、５２を用いて回路素子４を取付けてあるから、ほぼ、
コイル支持体３２の軸方向長及び回路素子４の板厚によ
って定まる厚みまで、薄型化及び小型化を図ることがで
きるようになる。

【００２５】ケース本体１と複合部品２との組合せに当
って、コイル支持体３２側が下になるようにして、部品
収納部１１〜１３に複合部品２を挿入する。そして、ケ
ース本体１の一面側に突出している端子１４、１５の一
端部１４１、１５１に金属片５１、５２を導通接続させ
る。従って、組立に当って、複合部品２をケース本体１
の部品収納部１１〜１３内に挿入するだけで、複合部品
２を所定位置に確実に位置決めできる。このため、複合
部品２を構成するインダクタ３の相互間の誘導結合が一
定化され、特性が安定する。

【００２６】しかも、全体の外形が、ケース本体１の外
形形状によって定まる統一された形状となるから、寸法
精度の高い回路部品収納ケースが得られる。

【００２７】金属片５１、５２と端子１４、１５との関
係は、金属片５１、５２の端部５１１、５１１が端子１
４、１５の一端部１４１、１５１よりも高く突出するよ
うな関係に定める。そして、両者の高低差△ｈ内にコイ
ル３１の端末３１１、３１２を巻回する。これにより、
複合部品２を部品収納部１１〜１３内に挿入したとき、
コイル３１の端末３１１、３１２の巻付け部分が端子１
４、１５に擦れて破断する等の事故を防止できるように
なる。

【００２８】図６〜図８はリードフレームを用いたケー
ス本体１の組立工程を示す図である。７はリードフレー
ムである。リードフレーム７は燐青銅板の表面にニッケ
ルメッキ等を施したものが適している。図６に示すよう
に、リードフレーム７には、端子１４、１５となる腕片
７１、７２が設けられている。腕片７１、７２のそれぞ
れは、一対の分割片（７１１、７１２）、（７２１、７
２２）の組を必要とする端子数に合せて設けられている
。分割片（７１１、７１２）の一方、例えば分割片７１
１の一端部を、リードフレーム枠部７３から連続して引
出すと共に、分割片７１１の他端部に他の分割片７１２
の一端部を連結部７５で連続させる。分割片７１２は分
割片７１１とは逆向きに延長して設けられ、先端がリー
ドフレーム枠部７３との間に間隔を有する自由端となっ
ている。腕片７２の分割片７２１、７２２も同様の構成
であり、分割片７１１の一端部を、リードフレーム枠部
７４から連続して引出すと共に、分割片７１１の他端部
に他の分割片７２２の一端部を、連結部７６で連続させ
てある。分割片７２２は分割片７２１と逆向きに延長す
る。分割片７２２の先端とリードフレーム枠部７４との
間には間隔を設けてある。連結部７５、７６は端子間配
線パターン部となる部分であって、要求される回路構成
によっては、分割片（７１１、７１２）または（７２１
、７２２）の各組間にスリットなどによる分離部ｃを設
ける。

【００２９】図６に示される構造を有するリードフレー
ムに対し、図７に示すように、分割片７１２、７２２を
所定位置で折り曲げる加工を施す。そして、図８図に示
すように、リードフレーム７の上でケース本体１を成型
した後、分割片７１１、７１１を切断位置Ｘ５−Ｘ５、
Ｘ６−Ｘ６の位置で切断し、リードフレーム７から切離
す。ケース本体１の成形に当ってはケース底面と分割片
７１１、７１１の下面が一致するように金型を配置する
。分割片７１１、７１１をケース２の側面に沿って折り
曲げる。これにより、図１〜図３に示したケースが得ら
れる。

【００３０】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。（ａ）ケースは一面側に部品収納部を有するから、回路
部品の位置ズレや不正配置を生じる余地がなく、安定し
た特性が得られ、回路部品挿入組立作業の容易な回路部
品収納ケースを提供できる。（ｂ）全体の外形が、ケースの外形形状によって定まる
統一された形状となるから、形状寸法精度の高い回路部
品収納ケースを提供できる。（ｃ）ケースは、一面から突出する端子を有し、端子は
部品収納部毎に備えられているから、回路部品と端子と
の間の電気的接続作業の容易な回路部品収納ケースを提
供できる。（ｄ）端子は、一面側から対向面側に導かれ、対向面に
おいて外部に導出され、対向面に現れる部分が端子間配
線パターン部となっているから、対向面側において、外
部から各回路部品間の配線状態を視認でき、誤配線等を
回避し得る回路部品収納ケースを提供できる。（ｅ）端子は対向面とほぼ同一面を構成しているから、
対向面を実装面として用い、実装時の設置安定性を向上
させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る回路部品収納ケースの斜視図であ
る。

【図２】本発明に係る回路部品収納ケースのケース部分
の透視斜視図である。

【図３】本発明に係る回路部品収納ケースの正面拡大断
面図である。

【図４】本発明に係る回路部品収納ケースと回路部品と
を組合せた回路装置の例を示す分解斜視図である。

【図５】本発明に係る回路部品収納ケースと回路部品と
を組合せた回路装置の例を示す正面拡大断面図である。図６〜図８本発明に係る回路部品収納ケースの組立工程の１例を示
す図である。

【符号の説明】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　一面側に部品収納部及び前記一面から
突出する端子を有する回路部品収納ケースであって、前
記部品収納部は、複数個備えられており、前記端子は、
前記部品収納部毎に備えられ、前記一面側から対向面側
に導かれ、前記対向面において外部に導出されて前記対
向面とほぼ同一面を構成するように折曲げられ、前記対
向面に現れる部分が端子間配線パターン部となっている
ことを特徴とする回路部品収納ケース。
【請求項２】　　前記端子は、燐青銅板の表面にニッケ
ルメッキを施してなることを特徴とする請求項１に記載
の回路部品収納ケース。