JPH04362312A - 半導体製造設備用転がり軸受 - Google Patents

半導体製造設備用転がり軸受

Info

Publication number
JPH04362312A
JPH04362312A JP13608391A JP13608391A JPH04362312A JP H04362312 A JPH04362312 A JP H04362312A JP 13608391 A JP13608391 A JP 13608391A JP 13608391 A JP13608391 A JP 13608391A JP H04362312 A JPH04362312 A JP H04362312A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
rolling bearing
telomer
ptfe
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13608391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3006631B2 (ja
Inventor
Hiromitsu Kondo
博光 近藤
Takahiro Mizutani
水谷 隆宏
Norihide Satou
則秀 佐藤
Tasuku Sato
佐藤 佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP3136083A priority Critical patent/JP3006631B2/ja
Publication of JPH04362312A publication Critical patent/JPH04362312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3006631B2 publication Critical patent/JP3006631B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体製造設備にお
いて使用される転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に転がり軸受は内・外輪と転動体と
の間および転動体と保持器との間にグリース等の潤滑剤
を供給して転がり摩擦や滑り摩擦を減少させ、軸受の耐
久性を向上させるようにしている。
【0003】ところで、転がり軸受を真空中で使用する
場合、グリース等の蒸気圧の高い潤滑剤は雰囲気中に蒸
発してしまうため使用に耐えない。また、転がり軸受を
半導体製造設備等の高い清浄度が要求される密封真空下
で使用する場合、潤滑剤の蒸気が環境の汚染源となるた
め、グリース等の流体潤滑剤を使用することができない
。そのため、このような環境下で使用される転がり軸受
には蒸気圧の低い固体潤滑剤が必要になる。現在、転が
り軸受の固体潤滑剤としては、二硫化モリブデン等の層
状物質系、金、銀、鉛等の軟質金属系、PTFE、ポリ
イミド等の高分子系の潤滑剤が広く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体製造分野
では半導体の集積度が増すにつれて導電パターンの線幅
が微細化しており、軸受から排出される固体潤滑剤の摩
耗粉がパターン上に付着して導電回路を短絡させるおそ
れがあることから、導電性のある軟質金属系の固体潤滑
剤が敬遠される傾向にある。一方、二硫化モリブデン、
PTFE(ポリマー)等の固体潤滑剤は導電性をもたな
いが、これらは転着性に乏しく、しかも耐摩耗性が低い
ため、耐久性の点で軟質金属よりも劣る。
【0005】また、最近の半導体製造設備では、真空中
で使用できるのみならず、大気・真空両用、低発塵、耐
食、などの機能を持つ軸受が必要とされるようになって
きた。すなわち、半導体製造工程で真空軸受が使用され
るのは主にウェーハ処理工程である。この工程で使われ
る装置は生産性の向上のためインライン化される傾向が
あり、ウェーハの搬送装置には大気と真空の両環境下で
運転できる軸受が必要になってきている。また、半導体
の高集積化は必然的に装置からの発塵の抑制を要求して
いる。さらに、使用個所によっては耐蝕性や耐熱性も要
求される。たとえばインライン形式の半導体製造設備で
は腐食性のガスを用いSiO2をエッチングする工程や
酸素ガスを使った酸化膜形成工程がある。これらの工程
のガス濃度は希薄ではあるが腐食性が高い。このため、
潤滑被膜の耐蝕性は当然必要であるが、軸受基材の耐蝕
性も必要になる。
【0006】そこで、この発明の目的は、低発塵で、特
に半導体製造分野での使用に適した転がり軸受を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の特徴は、転が
り軸受を構成する部品のうち少なくとも転がり摩擦また
は滑り摩擦を生ずる表面に平均分子量が1×103〜3
×103のポリテトラフルオロエチレン(以下、「PT
FEテロマー」と称する。)からなる潤滑被膜を形成し
、かつ、少なくとも転動体をセラミックス製としたこと
にある。
【0008】
【作用】従来転がり軸受の固体潤滑剤として使用されて
いるPTFEは平均分子量が2×105〜3×105の
ポリマーであるが、PTFEテロマーは上記ポリマーに
比べて剪断強度が著しく小さく、また軟らかいという特
性をもつ。このため、PTFEテロマーの摩耗粉は転着
性に優れ、相手面の微小な凹部へも入り込んで潤滑被膜
を形成するので、摩耗粉(パーティクル)が飛散しにく
く低発塵である。また、剪断抵抗が小さいため摩擦係数
が小さく、優れた潤滑性能を発揮する。したがって、こ
のPTFEテロマーを用いて、転がり軸受を構成する部
品のうち少なくとも転がり摩擦または滑り摩擦を生ずる
表面に固体潤滑被膜を形成させることにより、PTFE
テロマーの転着性のよさ、摩擦係数の低さから、潤滑性
能の良好な潤滑被膜が長期にわたって維持される。
【0009】セラミックスは自己潤滑性を有し摩耗が少
ないことから発塵量は少ないが、PTFEテロマーから
なる潤滑被膜を設けることによって低発塵性が一層向上
する。また、セラミックスは耐蝕性および耐熱性を有す
るため、セラミックスとPTFEテロマー被膜を併用す
れば、耐蝕性、耐熱性とともに低発塵性に対する要求を
同時に満足することができる。
【0010】
【実施例】この発明の実施例を示す図1において、転が
り軸受は、内輪1、外輪2、内・外輪1、2間に介在す
る複数の転動体3、転動体3を円周等間隔に保持する保
持器4といった軸受部品で構成される。そして、内・外
輪1、2の転走面および転動体3の表面にはそれぞれP
TFEテロマーの潤滑被膜1a、2a、3aが形成され
ている。これらの潤滑被膜1a、2a、3aは、PTF
Eテロマー(日本アチソン製ARC7)を、25cm離
れた位置から被膜形成面にスプレ−して付着させたもの
で、この場合の平均被膜厚さは0.6μmであったが、
図では被膜厚さをかなり誇張してある。なお、本実施例
では内・外輪1、2の転走面および転動体3の表面に潤
滑被膜を形成するようにしたが、潤滑被膜は少なくとも
転動体の表面に形成すればよい。また、図面では内・外
輪1、2の外表面全体に潤滑被膜1a、2aが形成され
ているが、嵌合面等の、潤滑被膜の不必要な部分につい
ては、マスキングによって被膜処理を施さない、あるい
は、最終製品とする前に除去することも可能である。さ
らに、軸受の形式は図1に例示したような深溝玉軸受に
限らず、広く転がり軸受一般に適用することができる。
【0011】被膜処理方法は概略次のとおりである。■
脱脂、洗浄、■被膜処理(スプレー吹付、液体へ浸漬)
、■焼き付け(150℃以上で加熱)、■完了。
【0012】なお、処理対象は、内・外輪、鋼球単体あ
るいは完成品の場合のどちらでも可能である。
【0013】図2および図3に、内・外輪の基材がSU
S440Cで、ボールの基材がセラミックス(Si3N
4)のシールなし深溝玉軸受について行なった発塵量の
測定結果を示す。図2がPTFEテロマー被膜がある場
合、図3が被膜処理なしの場合であり、それぞれ横軸は
時間(h)、縦軸は相対発塵量(count/min)
を表している。試験条件は次のとおり。■回転数:50
rpm、■スラスト荷重:10N、■真空度:<10−
6Torr、■温度:室温。なお、発塵測定のサンプリ
ングタイムは1分とし、発塵個数が10個/分を越えた
場合は試験を中止した。また、試験軸受の摩擦トルクが
駆動トルク(3×10−2Nm)を越えた場合も試験を
中止した。
【0014】これらの測定結果から明らかなとおり、被
膜処理をしてないものの場合は約70時間に達した時点
で急激に発塵量が増加しているのに対し、PTFEテロ
マー被膜を設けたものは、長時間使用しても発塵量が使
用時間の経過とともに増加するようなことはない。これ
は、PTFEテロマー被膜の場合、軸受の滑り面で大き
な剪断を受けても二硫化モリブデンや軟質金属のように
微細粉にならず、軸受外部への発塵をほとんど零に抑え
られるためと考えられる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、転が
り軸受を構成する部品のうち少なくとも転がり摩擦また
は滑り摩擦を生ずる表面に平均分子量が1×103〜3
×103のポリテトラフルオロエチレン(PTFEテロ
マー)からなる潤滑被膜を形成し、かつ、少なくとも転
動体をセラミックス製としたものであるから、次のよう
な効果を奏する。
【0016】すなわち、PTFEテロマーを固体潤滑剤
として用いることにより、非導電性で、かつ潤滑性およ
び耐久性に優れた固体潤滑被膜が得られる。したがって
、転がり摩擦または滑り摩擦を生ずる部位にこのPTF
Eテロマーからなる潤滑被膜を形成した転がり軸受は、
従来のPTFE固体潤滑剤を使用したものに比べて耐久
性が大幅に向上する。しかも、既述のようにPTFEテ
ロマーからなる潤滑被膜は、■低発塵性、■大気・真空
両用可能、■低トルク(MoS2スパッタ被膜と同程度
)、■耐熱性(被膜の軟化点は320℃以上である。)
、■耐蝕性(被膜は酸やアルカリに侵されない。)、と
いった諸特性を備えているので、特に半導体製造分野で
使用される転がり軸受の潤滑に用いるとき顕著な効果を
発揮するものである。
【0017】とくに、PTFEテロマー被膜は真空中の
みならず大気中においても優れた耐久性を備えており、
半導体製造設備において各種製造装置間やクリーンルー
ムとの間でウエーハを搬送するためのウエーハ駆動系で
使用される転がり軸受のように真空中と大気中の両方で
使用される場合にきわめて有利である。
【0018】また、少なくとも転動体をセラミックス製
としたことにより、耐久性、低発塵性に加えて耐蝕性、
耐熱性といった特性が付加される。セラミックスは自己
潤滑性を有し摩耗が少ないことから発塵量は少ないが、
PTFEテロマーからなる潤滑被膜を設けることによっ
て低発塵性が一層向上する。したがって、セラミックス
とPTFEテロマー被膜を併用した転がり軸受は、耐蝕
性、耐熱性とともに低発塵性が要求される半導体製造製
造設備用に使用するときとりわけその有利さを発揮する
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す転がり軸受の断面図で
ある。
【図2】PTFEテロマー被膜がある場合の発塵量の測
定結果を示す図である。
【図3】被膜なしの場合の発塵量の測定結果を示す図で
ある。
【符号の説明】
1  内輪 2  外輪 3  転動体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  転がり軸受を構成する部品のうち少な
    くとも転がり摩擦または滑り摩擦を生ずる表面に平均分
    子量が1×103〜3×103のポリテトラフルオロエ
    チレンからなる潤滑被膜を形成し、かつ、少なくとも転
    動体をセラミックス製としたことを特徴とする半導体製
    造設備用転がり軸受。
JP3136083A 1991-06-07 1991-06-07 半導体製造設備用転がり軸受 Expired - Lifetime JP3006631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3136083A JP3006631B2 (ja) 1991-06-07 1991-06-07 半導体製造設備用転がり軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3136083A JP3006631B2 (ja) 1991-06-07 1991-06-07 半導体製造設備用転がり軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04362312A true JPH04362312A (ja) 1992-12-15
JP3006631B2 JP3006631B2 (ja) 2000-02-07

Family

ID=15166854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3136083A Expired - Lifetime JP3006631B2 (ja) 1991-06-07 1991-06-07 半導体製造設備用転がり軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3006631B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0569420U (ja) * 1992-02-27 1993-09-21 エヌティエヌ株式会社 クリーンルーム用転がり軸受

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0569420U (ja) * 1992-02-27 1993-09-21 エヌティエヌ株式会社 クリーンルーム用転がり軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JP3006631B2 (ja) 2000-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5207513A (en) Rolling bearing with solid lubricant
US5782135A (en) Ball screw for vacuum apparatus
KR19980024828A (ko) 리테이너를 구비하지 않은 구름 베어링
JP2991834B2 (ja) 転がり軸受
JPH05126154A (ja) 半導体製造設備用転がり軸受
KR100947124B1 (ko) 세라믹 롤링 요소 및 강재 내측 링 또는 외측 링을 구비한구름 베어링
JP3821976B2 (ja) 通電用途向転がり軸受
JP3006631B2 (ja) 半導体製造設備用転がり軸受
JP2531867B2 (ja) 半導体製造設備用転がり軸受
JP3121701B2 (ja) 半導体製造設備用転がり軸受
JP3006635B2 (ja) 固体潤滑転がり軸受
JP3005946B2 (ja) 半導体製造設備用転がり軸受
JPH05126150A (ja) 半導体製造設備用直線運動案内装置
JP3021923B2 (ja) 半導体製造設備用転がり軸受
JP2004068864A (ja) 転がり軸受
JPH07145820A (ja) 真空機器用転がり軸受
JP2556653Y2 (ja) 固体潤滑転がり軸受
JPH04140510A (ja) 固体潤滑転がり軸受
JPH05240257A (ja) 半導体製造設備用転がり軸受
JP2542135B2 (ja) 固体潤滑転がり軸受
JPH07305726A (ja) 転がり軸受
JP3361159B2 (ja) 真空機器用転がり軸受
JP3240680B2 (ja) 固体潤滑皮膜の形成方法
JPH05332356A (ja) 半導体製造設備用リニアベアリングおよびガイドローラ
JP3066163B2 (ja) 半導体製造設備用転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126

Year of fee payment: 12