JPH04361608A - カットパイル用アクリル - Google Patents

カットパイル用アクリル

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Publication number
JPH04361608A
JPH04361608A JP3167809A JP16780991A JPH04361608A JP H04361608 A JPH04361608 A JP H04361608A JP 3167809 A JP3167809 A JP 3167809A JP 16780991 A JP16780991 A JP 16780991A JP H04361608 A JPH04361608 A JP H04361608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barium sulfate
acrylic fiber
titanium oxide
fibers
acrylic
Prior art date
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Pending
Application number
JP3167809A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikatsu Mizukami
義勝 水上
Takashi Matsumura
隆 松村
Kazumi Watanabe
和美 渡辺
Hiroko Yoshimura
裕子 吉村
Satoko Kakegawa
掛川 都子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
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Publication of JPH04361608A publication Critical patent/JPH04361608A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Artificial Filaments (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカット面が製品品質上重
要な毛布、マット、カーペット等のカットパイル立毛製
品に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維にダル調のラスターを付与する方法
として最も一般的な方法は、酸化チタン微粒子を混合す
る方法である。酸化チタンは最も隠ぺい力が大きく、繊
維以外にも塗料等に大量に使用されている。塗料等に用
いられる酸化チタンの結晶形はルチル形で有り、最も好
ましい白度を持っている。しかし、ルチル形の酸化チタ
ンの硬度は高く、精紡機や延撚機のトラベラーの損耗が
著しく、若干硬度の低いアナターゼ形が繊維用に用いら
れている。毛布やマット、カーペット等のカットパイル
立毛製品の工程にはシャーリング等の製品仕上げが必須
であり、刃物の損耗の少ない素材が求められている。
【0003】また、酸化チタン以外にも例えば酢酸セル
ロースを混合することにより相分離を発生させ、ダル調
を繊維に付与する方法がある。相分離した微少な多孔が
光散乱を発生し、ダル調を繊維に付与する。しかし、繊
維表面も多孔の影響を受け凹凸が大きくなり風合いが損
なわれる欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は刃物の損耗が
少なく、繊維表面の凹凸も少ない、風合いの優れたダル
調アクリル系繊維を提供するにある。本発明者らは硬度
の低い無機微粒子を検討し、染色や晒し時の耐酸性、耐
アルカリ性に優れた安定性の高い安価な微粒子を選択し
、この微粒子の平均粒径の大きさと隠ぺい力を研究した
結果、本発明の完成に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、平均
粒径が0.8μm以下の硫酸バリウムを0.3重量%以
上含有することを特徴とするダル調アクリル系繊維であ
る。
【0006】硬度の高い無機微粒子は、ほとんどが酸化
物である。硬度の低い微粒子としては例えば炭酸カルシ
ウム等の炭酸化物があるが、安定性がなく繊維には使用
できない。
【0007】硬度の低い安定性の高い安価な無機微粒子
として硫酸バリウムがあるが、酸化チタンに比べると隠
ぺい力が弱い。酸化チタンは結晶自体の白度も高く、粒
子の大きさも適当で隠ぺい力が強い。隠ぺい力は、微粒
子の大きさが可視光の波長と同じくらいであるのが最も
良いとされている。すなわち、0.4μm程度の大きさ
が最も好ましい。従って、本発明に用いる硫酸バリウム
も粒子の大きさは0.8μm以下であり、0.3〜0.
5μm程度の大きさが最も好ましい。硫酸バリウムの平
均粒径が1μmを越えると、紡糸時糸切れが多くなり好
ましくない。硫酸バリウムは酸化チタンと同量では隠ぺ
い力が弱いため、同程度の隠ぺい力を得るためには硫酸
バリウムを酸化チタンの1.5倍以上添加する。分散時
に2次凝集する際には、ポリカルボン酸等の分散剤を添
加するとよい。硫酸バリウムを繊維中に添加する方法と
しては重合時に添加する方法と重合後、紡糸の前で添加
する方法があるがどちらでもよい。
【0008】本発明に用いるアクリル系繊維は、一般に
用いられているアクリル系繊維でよい。主たるモノマー
がアクリロニトリルで、第2モノマーがメチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、酢酸
ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド等、第
3モノマーがメタクリルスルフォン酸、アリルスルフォ
ン酸、アミドメチルプロパンスルフォン酸、スチレンス
ルフォン酸等のナトリウムまたはカリウム塩、ジエチル
アミノアクリレート、ジエチルアミノメタクリレート等
からなるアクリル系繊維が用いられる。
【0009】主たるモノマーのアクリロニトリルは50
重量%以上含まれ、第3モノマーは4重量%以下含まれ
る。
【0010】アクリル系ポリマーの重合法は溶液重合法
、サスペンジョン重合法等があるが、特に限定するもの
ではない。
【0011】アクリル系繊維の紡糸方法には湿式紡糸と
乾式紡糸があるが、特に限定するものではない。
【0012】
【発明の効果】本発明のアクリル系繊維は、酸化チタン
を用いた繊維とラスターは変わらず、カットパイル製品
の表面がきれいに仕上がる。カットパイル仕上げ時の刃
物の損耗も著しく改善され、生産性が向上する。また酸
化チタンを用いた際には彩度が低下しがちであるが、本
発明の硫酸バリウムを用いたアクリル系繊維の彩度は高
く、色鮮やかである。
【0013】
【実施例】以下詳細は実施例にて説明する。
【0014】実施例中「%」は特に断らない限り「重量
%」とする。
【0015】本発明でラスターの測定は、アクリル系繊
維の綿1grをよく開繊した後、セルに詰め、マクベス
分光光度計でL値を測定した。L値の大きい方がダル調
が強い。
【0016】アクリル系繊維中の酸化チタン、硫酸バリ
ウムの含有量はアクリル系繊維を焼却し灰分から求めた
。なお、アクリル系繊維中の酸化チタン、硫酸バリウム
以外の灰分をあらかじめ差引き、含有量とした。
【0017】刃物の損耗の比較は、アクリル系繊維束を
100万デニールに引き揃えギロチン式カッターで2m
m長に切り刻み、カットした繊維が刃物の損耗により軽
く膠着すると水中に分散させた時タンポポ状になるので
、その時点を終点とし、カッターの稼働時間で比較した
【0018】実施例1 アクリロニトリル90%、メチルアクリレート9.5%
、アリルスルフォン酸ナトリウム0.5%の仕込組成で
、モノマー濃度30%、アゾビスイソブチロニトリルを
開始剤として60℃で7時間ジメチルフォルムアミド溶
液重合をし、モノマー回収後、定法により湿式紡糸をす
る際に、平均粒径0.4μmのアナターゼ形酸化チタン
と平均粒径0.4μmの硫酸バリウムの微粉末を表1に
示す条件でドープ中にホモミキサーにて混合添加し、紡
糸後、延伸、水洗、乾燥、捲縮工程を経てアクリル系繊
維を得た。
【0019】得たアクリル系繊維のL値を測定し、表1
に示した。本発明の試験No.1〜3は優れた隠ぺい力
を示した。参考例の試験No.4は隠ぺい力が不足した
。試験No.5は比較例であり、試験No.6はブラン
クである。
【0020】実施例2 実施例1と同様にしてアクリル系繊維に0.5%混合添
加する硫酸バリウムの平均粒径を1.5、0.6、0.
4、0.1μmと変化し、得たアクリル系繊維のL値を
測定した結果を表2に示した。本発明の試験No.8と
9は優れた隠ぺい力を示した。参考例の7と8は隠ぺい
力が不足した。
【0021】実施例3 実施例1の試験No.1と試験No.5の刃物の損耗の
比較をした結果、試験No.1は試験No.5より9.
5倍稼働時間が長かった。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  平均粒径が0.8μm以下の硫酸バリ
    ウムを0.3重量%以上含有することを特徴とするダル
    調アクリル系繊維。
JP3167809A 1991-06-11 1991-06-11 カットパイル用アクリル Pending JPH04361608A (ja)

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