JPH04358326A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光学的記録媒体に対し
てレ−ザビ−ムを照射して、光学的に情報の記録、消去
を行う光学的あるいは光磁気的記録再生装置などに使用
する対物レンズ駆動装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種の対物レンズ駆動装置は、例えば
、回転する光ディスクに情報を記録・再生する時、対物
レンズを介して上記光ディスク面の記録再生部にレ−ザ
−光を集束するためのものであり、この時、上記レ−ザ
−光をディスクの半径方向、合焦方向へ移動制御するも
のである。従来の記録再生装置では、上記対物レンズ駆
動装置を含む光学ヘッドを移動可能に装備している。 特に、アクセス速度の向上のために、レ−ザ−発光部や
センサ−部などを対物レンズ駆動部から切り離して、装
置フレ−ム側に固定的に装備し、可動部分の光学部品を
少なくし、軽量化することもなされている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
学ヘッド可動部（キャリア）は、キャリア上に備えた対
物レンズ駆動装置を用いて、対物レンズのフォ−カス動
作（ディスク面に垂直な方向）およびトラッキング動作
（ディスク半径方向の微小範囲）を行うため、キャリア
上に磁石を含む磁気回路を構成し、トラッキングおよび
フォ−カッシング動作に対応するコイルを装備したアク
チュエ−タを有し、キャリアは外部に備えた磁気回路と
キャリア上に設けられたコイルによって発生する電磁力
でシ−ク動作（ディスク半径方向の記録・再生範囲全体
に対する移動）をするようになっている。そのため、上
記フォ−カシングおよびトラッキングのための対物レン
ズ駆動装置を含んだキャリア全体の構造が複雑になり、
小型化を妨げ、また、高速に対物レンズ移動を行うこと
が困難であった。

【０００４】

【発明の目的】本発明は、上記事情に基いてなされたも
ので、キャリアには、対物レンズのフォ−カッシングお
よびトラッキングのための電磁コイル、光学部品、光学
部品支持、および、シ−ク方向の上記キャリア移動のた
めの電磁コイルのみを装備し、各電磁コイルに対応する
磁気回路を装置フレ−ム側に設けることにより、光学ヘ
ッドの可動部の十分な小型化を達成することにより、高
速なアクセスを実現できる対物レンズ駆動装置を提供し
ようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このため、本発明の光学
的記録媒体に対して、光学ヘッドの対物レンズを、シ−
ク方向、トラッキング方向およびフォ−カシング方向に
移動制御する対物レンズ駆動装置において、上記シ−ク
方向に沿って左右対向する対の磁石を設け、上記磁石の
背面に配設した磁性体とともに磁気回路を構成するとと
もに、上記対物レンズを保持するキャリアには、上記磁
気回路を取巻くシ−ク駆動用のコイルおよび上記磁石間
に発生する磁束と直交する面と平行な面に設けられたト
ラッキングおよびフォ−カシング駆動用のコイルを装備
していることを特徴としている。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１、図２に原理
図、図３（ａ）、（ｂ）に図１のシ−ク方向各断面の一
部を示し、具体的に説明する。ここでは、レ−ザ−発光
部やセンサ−部（図示せず）を装置フレ−ム側に装備し
ている所謂分離光学系の光学ヘッドが示されている。上
記光学ヘッドの可動部（キャリア）１は、シ−ク方向に
延びるガイドレ−ル２、２に沿って移動される移動体３
、および、この前後に配置されて上記移動体３と一緒に
ガイドされる可動体４、５より構成されている。特に、
この実施例では、上記可動体４、５はシ−ク方向に延設
された板ばねなどの弾性体６、７で、上記移動体３に弾
性的に保持され、光ディスクＤの記録・再生面に垂直な
方向に平行移動できるようになっている。

【０００７】上記ガイドレ−ル２、２間に位置して、装
置フレ−ム側には、上記シ−ク方向に沿って左右対向す
る対の板状の磁石８ａ（Ｎ極）、８ｂ（Ｓ極）が設けら
れており、上記磁石８、８の背面に配設した磁性体（ヨ
−ク）９、９とともに磁気回路を構成している。そして
、上記キャリア１側では、上記磁気回路を取巻くシ−ク
動作用のコイル１０、１０が上記移動体３に、また、上
記磁石８ａ、８ｂの間で発生する磁束（図１に矢印で示
す）と直交する複数の平面の方向においてトラッキング
およびフォ−カシング駆動用のコイル１１、１１および
１２、１２が上記可動体４、５の各両側面に、それぞれ
上記磁束を横切るように設けられている。なお、この実
施例では、上記コイル１１、１１および１２、１２の各
一部は反力を発生しないように上記磁気回路の磁界の外
に位置している。

【０００８】なお、図中、符号１３、１４は、上記ガイ
ドレ−ルに対してキャリアを支持するためと、キャリア
の移動の際の摩擦抵抗を少なくするためとのベアリング
部材である。また、符号１５は上記可動体４に設けたリ
レ−レンズ（上記リレ−レンズ１５の光軸は光ディスク
Ｄの記録再生面に実質的に平行になるように設けられて
いる）、１６は上記可動体５に設けた対物レンズ、１７
および１８は上記移動体３に設けられたリレ−レンズお
よび光軸変更ミラ−である。なお、レ−ザ−発光部にて
発光し、光学ヘッドの固定部を出射したレ−ザ−光はキ
ャリア１のリレ−レンズ１５に入射し、その後、リレ−
レンズ１７、光軸変更ミラ−１８を介して対物レンズ１
６にて光ディスク上に集光照射される。

【０００９】このような構成においては、可動体４の側
面に設けられたコイル１１、１１に流れる電流の値（Ｉ
）と磁束（Ｂ）に対応して発生した電磁力（矢印Ｆで示
される）（図３（ａ）参照）によって、可動体４が移動
し、図２に示すように、リレ−レンズ１５を矢印（Ｔｒ
）の方向に移動させることになり、入射光は更に移動体
３に内蔵されたリレ−レンズ１７、光軸変更ミラ−１８
を通り、上記対物レンズ１６で集光される光ディスクＤ
面上のスポットを、トラッキング方向に移動させること
ができる。また、同様に、可動体５の側面に設けられた
コイル１２、１２に流れる電流（Ｉ）と磁束（Ｂ）で発
生した電磁力で、可動体５が動作し、図２の原理図に示
すように、対物レンズ１６を矢印（Ｆｏ）の方向に移動
させ、ディスク面に対して、フォ−カス制御がなされる
。図３（ｂ）に示すように、移動体３が上記コイル１０
、１０に流れる電流の値（Ｉ’）と磁束（Ｂ）に対応し
て発生した電磁力（Ｆ’）で、磁石８、８の長手方向（
シ−ク方向）に移動し、光ディスクＤの半径方向全域に
わたる移動制御をなす。

【００１０】なお、上記実施例において、上記移動体３
に対する可動体４、５の垂直移動を行なう時に、上記磁
気回路の磁力および各可動体のコイルに流れる電流で発
生する電磁力の合成力が、上記各可動体の重心回りで回
転モ−メントを与えないように構成されるとよい。

【００１１】また、このような構成では、トラッキング
方向の対物レンズの移動に関して、コイル１０、１０お
よび１１、１１にそれぞれ通電することによりそれぞれ
の駆動系を独立に制御することが可能なのでトラッキン
グ方向に対する周波数帯域を２段階に分割させて機能さ
せることができる。例えば、コイル１１を持つ可動体を
高域の周波数特性を持つ高周波専用のアクチュエ−タ、
コイル１０を持つ移動体を低・中波域の周波数特性を持
った低・中波専用のアクチュエ−タに機能分化すること
ができ、トラッキング方向に関して広域に良好な周波数
特性を持った対物レンズ駆動装置を構成できる。

【００１２】なお、上記実施例において、光学ヘッドに
分離光学系を採用したが、レ−ザ−光源、センサ−部な
どを可動部（キャリア）に搭載する従来からの光学ヘッ
ドにおける対物レンズ駆動装置に、本発明の構成を適用
できることは勿論である。

【００１３】

【発明の効果】本発明は、以上詳述したように構成され
るので、光学ヘッドの可動部上（キャリア）に磁気回路
を持たないので、小型、軽量化でき、高速アクセスに都
合が良く、また、磁気回路もトラッキング、フォ−カッ
シング、シ−ク機能ともに共用されるため、全体の構成
が単純になる。更に、上記磁気回路から発生する磁束の
漏れは、光ディスク面に垂直な成分が殆どないため、上
記ディスクに対する情報の記録・再生に際しての記録膜
に対する磁界の悪影響がないなどの効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例を示す要部の斜視図である。

【図２】上記実施例の機能説明のための概略原理図であ
る。

【図３】（ａ）、（ｂ）にて、コイルに流れる電流で発
生する電磁力を模式的に示す、図１に示す要部の断面図
である。

【符号の説明】

１　　　　　　キャリア ２　　　　　　ガイドレ−ル ３　　　　　　移動体 ４、５　　　　　　可動体 ６、７　　　　　　弾性体 ８　　　　　　磁石 ９　　　　　　磁性体 １０、１１、１２　　　　　　コイル １５　　　　リレ−レンズ １６　　　　対物レンズ １７　　　　リレ−レンズ １８　　　　光軸変更ミラ−

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　光学的記録媒体に対して、光学ヘッド
   の対物レンズを、シ−ク方向、トラッキング方向および
   フォ−カシング方向に移動制御する対物レンズ駆動装置
   において、上記シ−ク方向に沿って左右対向する対の磁
   石を設け、上記磁石の背面に配設した磁性体とともに磁
   気回路を構成するとともに、上記対物レンズを保持する
   キャリアには、上記磁気回路を取巻くシ−ク駆動用のコ
   イルおよび上記磁石間に発生する磁束と直交する面と平
   行な面に設けられたトラッキングおよびフォ−カシング
   駆動用のコイルを装備していることを特徴とする対物レ
   ンズ駆動装置。
2. 【請求項２】　　上記キャリアは、シ−ク方向に移動す
   る移動体と、上記移動体に対し弾性体を介して保持され
   た複数の可動体とを具備し、上記移動体には上記シ−ク
   駆動用のコイルを、また、上記可動体にはそれぞれ上記
   トラッキングおよびフォ−カッシング駆動用のコイルを
   装備している請求項１に記載の対物レンズ駆動装置。
3. 【請求項３】　　上記弾性体は複数の板ばね部で構成さ
   れ、上記シ−ク方向と直交するフォ−カシング方向に可
   動体を平行移動するように支持し、一方の可動体には対
   物レンズが、他方の可動体には、少なくとも上記対物レ
   ンズに対する光束の入射角を上記トラッキング方向に変
   えるための光学系がそれぞれ設けられている請求項２に
   記載の対物レンズ駆動装置。
4. 【請求項４】　　上記磁気回路の磁束線および各可動体
   のコイルに流れる電流で発生する電磁力の合成力が上記
   各可動体の重心回りで回転モ−メントを与えないように
   構成した請求項３に記載の対物レンズ駆動装置。