JPH04358144A - 熱現像性感光材料 - Google Patents

熱現像性感光材料

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Publication number
JPH04358144A
JPH04358144A JP13291791A JP13291791A JPH04358144A JP H04358144 A JPH04358144 A JP H04358144A JP 13291791 A JP13291791 A JP 13291791A JP 13291791 A JP13291791 A JP 13291791A JP H04358144 A JPH04358144 A JP H04358144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
ion donor
heat
photosensitive
silver halide
Prior art date
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Pending
Application number
JP13291791A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Higuchi
徹也 樋口
Akira Tsukada
束田 彰
Kenji Endo
健司 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oriental Photo Industrial Co Ltd
Original Assignee
Oriental Photo Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Oriental Photo Industrial Co Ltd filed Critical Oriental Photo Industrial Co Ltd
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱現像性感光材料に関す
るものであり、特に高照度不軌の改良された熱現像性感
光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】湿式現像処理をするハロゲン化銀写真感
光材料は光感度、階調性、画質などの点で他の感光材料
、例えば電子写真,ジアソ写真等に比較して優れており
広く用いられてきた。しかし、湿式現像処理は処理液の
調合、処理温度、時間管理等その取り扱いが煩雑であっ
た。更に近年ガスレーザー、或いは半導体レーザーが光
源として一般化する傾向があり、一層処理の簡便さ及び
短縮化が望まれている。こうした湿式処理の煩雑さを解
消するために、加熱現像による熱現像性感光材料が知ら
れている。この熱現像性感光材料は、例えば「写真工学
の基礎/非銀塩写真編」(1982年コロナ社出版)の
 242〜255頁、特公昭43−4921号公報、同
43−4923号公報に記載されている。しかし乍らこ
の熱現像感光材料の技術は、レーザー等による高照度、
短時間露光による画像書き込みに於ては高照度不軌を生
じ使用することが出来なかった。この理由は、この熱現
像性感光材料の感光性ハロゲン化銀の有機溶媒中での製
造方法が、湿式ハロゲン化銀感光材料のそれと本質的に
異なり、従来の相反則不軌改良の技術、例えば特公昭4
3−4935号公報、特公昭49−33781 号公報
に記載される重金属のドーピングの技術がそのまま応用
できない等の原因によるものであった。かかる問題点の
克服に関し、本発明者は特願平2−403626号にお
いて、多量のイリジウムを主として表面側に含ませた感
光性ハロゲン化銀を熱現像性感光要素として使用するこ
とにより高照度不軌特性の改良を計るという技術を提案
した。該発明によれば高照度不軌特性の改良に効果が認
められるが、その後の研究によれば、充分な高照度不軌
特性の改良をもたらすためには、従来の湿式現像処理用
に用いられるハロゲン化銀へのイリジウムの添加量に比
べ、多量のイリジウムが必要であり、そのため、高照度
不軌特性は改良されるが、若干のかぶり濃度の増加を伴
なうという現象が見られた。そして、イリジウムの添加
量を減少させるとかぶり濃度増加という弊害は解消され
るが、高照度不軌特性の改良が充分でなくなるという傾
向を示すことも分かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的は
、高照度不軌が改良され、さらにかぶりが少なく高画像
濃度を示す熱現像性感光材料を提供することであり、そ
れをもってレーザー等による高速画像書き込み(1×1
0−5sec 〜1×10−7sec/dot )が可
能な熱現像性感光材料を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
上に、少なくとも(1) 感光性ハロゲン化銀、(2)
 有機銀塩、(3) 還元剤及び(4) バインダーか
らなる熱現像性感光要素を単層若しくは多層に形成した
熱現像性感光材料において、(1) 感光性ハロゲン化
銀がイリジウムイオンを含み、かつ、熱現像性感光要素
が下記一般式(I) 、(II)、(III) 又は(
IV)で表される化合物の少なくとも一種を含有するこ
とにより達成された。 一般式(I) R1−COOM1   式中、R1は直鎖又は分岐したアルキル基、アルケ
ニル基又はアラルキル基を表し、M1はナトリウム又は
カリウムを表す。
【0005】一般式(II) M2OOC−R2−COOM3 一般式(III) M2OOC−COOM3  式中、R2は直鎖又は分岐したアルキレン基又はアルケ
ニレン基を表し、M2及びM3は水素、ナトリウム又は
カリウムを表す(ただし、M2とM3が同時に水素であ
ることはない。) 一般式(IV) M4−OH 式中、M4はナトリウム又はカリウムを表す。
【0006】以下に一般式(I) 、(II)、(II
I) 及び(IV)の化合物を列挙するがこれ等の化合
物に限定されるものではない。 (1)  CH3COONa (2)  CH2=CHCOONa (3)  CH3CH2COONa (4)  CH3(CH2)2COONa(5)  (
CH3)2CHCH2COONa(6)  CH3CH
=CHCH=CHCOONa(7)  CH3(CH2
)4COONa(8)  CH3(CH2)3CH(C
H3)COONa(9)  CH3(CH2)6COO
Na(10)  CH3(CH2)8COONa(11
)  CH3(CH2)10COONa(12)  C
H3(CH2)12COONa(13)  CH3(C
H2)14COONa
【0007】
【化1】
【0008】 (15)  CH3(CH2)4CH=CHCH2CH
=CH(CH2)7COONa(16)  CH3(C
H2)16COONa(17)  CH3(CH2)1
8COONa(18)  CH3(CH2)20COO
Na(19)  NaOOC−COONa (20)  NaOOCCH2COONa(21)  
HOOCCH2CH2COONa(22)  HOOC
(CH2)8COONa(23)  CH3COOK (24)  CH2=C(CH3)COOK(25) 
 CH3(CH2)3COOK(26)  (CH3)
CCOOH (27)  CH3CH=CHCH=CHCOOK(2
8)  CH3(CH2)4COOK(29)  CH
3(CH2)8COOK(30)  CH3(CH2)
9COOK(31)  CH3(CH2CH=CH)3
(CH2)7COOK(32)  CH3(CH2)7
CH=(CH2)7COOK(33)  CH3(CH
2)18COOK(34)  CH3(CH2)20C
OOK(35)  KOOCCH=CHCOOK(36
)  KOOCCH2COOK (37)  HOOCCH2CH2COOK(38) 
 HOOCCH2C(=CH2)COOK(39)  
KOOC(CH2)4COOK(40)  KOOC(
CH2)7COOK(41)  HOOC(CH2)8
COOK(42)  KOH (43)  NaOH 本発明の化合物の添加方法は、特に限定されるものでは
ないが、好ましくはメタノール等の有機溶媒に溶解し、
激しく攪拌した熱現像性感光材料塗布液中に添加するこ
とが好ましい。本発明の化合物の好適なる添加量範囲は
有機銀塩1モル当り 0.001モル〜0.1モルであ
り、特に好ましくは0.01モル〜0.05モルの範囲
である。本発明に用いる熱現像性感光要素は感光性を付
与し、さらにレーザー光源による高速画像書き込み(1
×10−5sec 〜1×10−7sec/dot )
が可能な熱現像性感光材料を提供するための重要な要素
である高照度不軌を改良した感光性ハロゲン化銀が含有
される。
【0009】以下本発明に用いられる(1) 感光性ハ
ロゲン化銀について詳述する。本発明に用いられる感光
性ハロゲン化銀は、銀イオン供給体(a)とハロゲンイ
オン供給体(b) を有機溶媒(c) 中で反応させて
、ハロゲン化銀粒子中にイリジウムイオンを含ませたハ
ロゲン化銀が好ましい。本発明に有用な感光性ハロゲン
化銀は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、沃塩化
銀、沃塩臭化銀であり、特に90モル%以上が臭化銀で
ある感光性ハロゲン化銀が好ましい。
【0010】本発明の感光性ハロゲン化銀の製造方法は
、公知の方法を応用することができる。この調製方法は
例えば米国特許第3713833 号、同387188
7 号、特公昭58−21249 号、特公昭55−1
567号、特公平2−4889号、特公平2−6045
号、特公平2−7446号、特公平2−7447号等、
各公報等に記載されている。
【0011】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀の
銀イオン供給体(a) の例としては、有機溶媒、特に
後記する極性有機溶媒に可溶な無機銀化合物及び極性有
機溶媒に可溶若しくは、分散可能な有機銀化合物である
。具体的化合物例としては、過塩素酸銀、硝酸銀等の無
機銀塩、銀アンモニウム錯塩、銀アミン錯塩のような銀
錯塩、酢酸銀、トリフルオロ酢酸銀、プロピオン酸銀、
カプリン酸銀、ラウリン酸銀、ミリスチン酸銀、パルミ
チン酸銀、ステアリン酸銀、ベヘン酸銀、アジピン酸銀
、セバシン酸銀、ベンゾトリアゾール銀、サッカリン銀
、フタラジノン銀、3−メルカプト−4−フェニル−1
,2,4 −トリアゾール銀、4−ヒドロキシ−6−メ
チル−1,3,3a,7−テトラザインデン銀、2−(
S−エチルチオグリコールアミド)−ベンゾチアゾール
の銀塩等の有機銀塩である。
【0012】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀の
ハロゲンイオン供給体(b) の例としては、有機溶媒
、特に極性有機溶媒若しくは水を含む極性有機溶媒に可
溶な無機ハロゲン化合物若しくは有機ハロゲン化合物で
ある。具体的な化合物例としては、無機ハロゲン化合物
としては、一般式MXn で表わされる化合物を挙げる
ことができる。但し式中M は、水素原子又は金属原子
(例えば、ストロンチウム、カドミウム、亜鉛、ナトリ
ウム、バリウム、セシウム、カルシウム、鉄、ニッケル
、マグネシウム、カリウム、アルミニウム、アンチモン
、金、コバルト、水銀、鉛、ベリリウム、リチウム、イ
ンジウム、イリジウム、ロジウム、パラジウム、白金、
ビスマス等)を表わし、X は塩素原子、臭素原子及び
沃素原子を、n は各陽イオンの原子価を示す。無機ハ
ロゲン化合物としては、更に含ハロゲン金属錯体、例え
ばK2PtCl6 、K2PtBr6 、HAuCl4
、(NH4)3IrCl6 、(NH4)3RuCl6
 、K3PhCl6などを挙げることができる。有機ハ
ロゲン化合物としては次の一般式(V)  若しくは(
VI) で表わされる化合物を挙げることができる。
【0013】
【化2】
【0014】式中X は、塩素原子、臭素原子及び沃素
原子を表わし、Zは4〜8員環を形成するに必要な非金
属原子群を表わし、この4〜8員環は他の環と縮合して
もよい。Z は好ましくは5員環あるいは6員環であり
、具体例としてはピロール環、ピロリン環、ピロリジン
環、イミダゾリン環、イミダゾリジン環、ピラゾリン環
、オキサゾリジン環、ピペリジン環、オキサジン環、ピ
ペラジン環、インドリン環等を挙げることができる。さ
らにZ は4〜8員環のラクタム環、ヒダントイン環、
シアヌル環、ヘキサヒドロトリアジン環、インドリン環
などを形成してもよい。さらにこの環には、無置換若し
くは置換アルキル基、無置換若しくは置換アリール基、
アルコキシ基、ハロゲン原子、オキソ基等の置換基を有
していてもよい。A はカルボニル基、またはスルホニ
ル基を表わし、R3およびR4は水素原子、無置換若し
くは置換アルキル基、無置換若しくは置換アリール基、
アルコキシ基を表わす。
【0015】上記一般式(V)で示される代表的な化合
物例として、N −ブロムサクシンイミド、N −ブロ
ムテトラフルオロサクシンイミド、N −ブロムフタル
イミド、N −ブロムグルタールイミド、1,3 −ジ
ブロム−5,5 −ジメチル−2,4 −イミダゾリジ
ンジオン、N,N’−ジブロム−5,5 −ジエチルバ
ルビツール酸、N −ブロムイソシアヌル酸、N,N’
−ジブロムイソシアヌル酸、N−ブロムオキサゾリノン
、N −ブロムフタラジノン、N −クロルサクシンイ
ミド、N −ヨードサクシンイミド、N −クロルフタ
ルイミド、N −ブロムサッカリン、N −ブロムカプ
ロラクタム、N −ブロムブチロラクタム、N,N’−
ジブロムチオヒダントイン等を挙げることができる。
【0016】上記一般式(VI) で示される代表的な
化合物例として、N −ブロムアセトアミド、N −ブ
ロムアセトアニリド、N −ブロムベンゼンスルホニル
アニリド、N −ブロムベンズアミド、N −クロルア
セトアミド、N −ブロムナフトアミド、N −ブロム
−P−ヒドロキシベンズアミド等を挙げることができる
【0017】また有機ハロゲン化合物としてハロゲン化
メラミンも使用することができ、具体例としてはトリブ
ロムメラミン、トリクロルメラミン等を挙げることがで
きる。更に有機ハロゲン化合物として下記一般式(VI
I)で表わされるC −ハロゲノ化合物も有効である。
【0018】
【化3】
【0019】式中、X は塩素原子、臭素原子又は沃素
原子を表わし、R5、R6、R7は互いに同一でも異な
っていてもよく、水素原子、無置換若しくは置換アルキ
ル基、無置換若しくは置換アリール基、ニトロ基、アシ
ル基、無置換若しくは置換アミド基、無置換若しくは置
換アリール基またはアルキル基に結合したスルホニル基
、又はハロゲン原子を表わす。但しR5、R6、R7の
少なくとも一つはハロゲン原子の放出を助けるものであ
り、例えばニトロ基、無置換若しくは置換のアリール基
、アルケニル基、アシル基、アミド基、スルホニル基等
を表わす。
【0020】上記一般式(VII)で表わされる化合物
としては、α−ハロケトン化合物、α−ハロアミド化合
物、ハロスルホニル化合物、ハロニトロ低級アルカン化
合物、ハロゲン原子に対しβ位炭素が不飽和結合を持つ
化合物等を挙げることができる。一般式(VII)で表
わされる化合物の具体例としては、α−ブロムアセトフ
ェノン、α−クロルアセトフェノン、α−ブロモ−α−
フェニルアセトフェノン、α−ブロモ−1,3 −ジフ
ェニル−1,3−プロパンジオン、α−ブロモ−2,5
 −ジメトキシアセトフェノン、α−ブロムメチルスル
ホニルベンゼン、α−ブロモ−α−ベンゼンスルホニル
アセトアミド、α−クロル−α−(p−トリルスルフォ
ニル)アセトアミド、α−ブロモ−γ−ニトロ−β−フ
ェニルブチロフェノン、α−ヨード−γ−ニトロ−β−
フェニルブチロフェノン、2−ブロモ−2−ニトロ−1
,3 −プロパンジオール、2−ブロモ−2−ニトロト
リメチレン−1,3 −ビス(フェニルカーボネート)
、α−ブロムトルエン、α,p−ジブロムトルエン、α
,α’−ジブロム−m −キシレン、α,α,α’,α
’−テトラブロム−p −キシレン、3−ブロムプロペ
ン等を挙げることができる。上記の化合物例の中でも、
α−ブロムトルエン、3−ブロムプロペン等のハロゲン
原子のβ位の炭素が不飽和結合を有している化合物は特
に有用である。
【0021】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀の
ハロゲンイオン供給体(b) としてオニウムハライド
化合物も有用であり、具体例として、アンモニウムブロ
マイド、トリメチルフェニルアンモニウムクロライド、
セチルエチルジメチルアンモニウムブロマイド、トリメ
チルベンジルアンモニウムブロマイド、テトラエチルフ
ォスフォニウムブロマイド、トリメチルスルフォニウム
クロライド等を挙げることができる。
【0022】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀の
製造においては、前記成分(a) の銀イオン供給体と
成分(b) のハロゲンイオン供給体を混合し、成分(
a) の銀イオン供給体の全部若しくはそのほとんどを
感光性ハロゲン化銀に変換する反応を有機溶媒下で行う
ものであるので、成分(b) のハロゲンイオン供給体
の使用量は成分(a) の銀イオン供給体に対して化学
量論的な量でよい。 しかし好ましくは過剰量、すなわち成分(a)の銀イオ
ン供給体1モルに対し、成分(b) のハロゲンイオン
供給体を約1.0 モルから約3.0 モルの範囲で使
用することが好ましい。
【0023】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀の
製造において、成分(a) の銀イオン供給体と成分(
b) のハロゲンイオン供給体の反応に用いられる有機
溶媒(c) は、反応温度で液状であり成分(a) の
銀イオン供給体を均一に溶解若しくは分散し、かつ成分
(b) のハロゲンイオン供給体を一定量溶解すること
ができれば特に限定されない。具体的には、アルコール
類、ケトン類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、
エステル類、エーテル類、酸アミド等を単独若しくは混
合物として使用することができる。
【0024】アルコール類の具体例としては、メチルア
ルコール、エチルアルコール、n −プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n −ブチルアルコール
、イソブチルアルコール、sec −ブチルアルコール
、n −アミルアルコール、イソアミルアルコール、n
 −ヘキシルアルコール等の脂肪族飽和アルコール、ア
リルアルコール、プロパルギルアルコール等の脂肪族不
飽和アルコール、シクロペンタノール、シクロヘキサノ
ール等の脂環式アルコール、ベンジルアルコール、シン
ナミルアルコール等のアラルキルアルコール、エチレン
グリコール、グリセリン等の多価アルコール等を挙げる
ことができる。
【0025】ケトン類の具体例としては、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルプロピルケトン、イソプロピ
ルメチルケトン、ブチルメチルケトン、イソブチルメチ
ルケトン等の脂肪族飽和ケトン、メチルビニルケトン、
メチルヘプテンケトン等の不飽和脂肪族ケトン、シクロ
ブタノン、シクロヘキサノン等の脂環式ケトン、アセト
フェノン、プロピオフェノン、ブチルフェノン等の芳香
族ケトンを挙げることができる。
【0026】エステル類の具体例としては、ギ酸メチル
、ギ酸プロピル、ギ酸アミル、酢酸エチル、酢酸メチル
、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、プロピオン酸メチル、
プロピオン酸エチル、プロピオン酸イソプロピル、酪酸
メチル、酪酸エチル、イソ酪酸エチル、イソ吉草酸メチ
ル、イソ吉草酸イソプロピル、安息香酸メチル、フタル
酸エチル等を挙げることができる。
【0027】エーテル類の具体例としては、ジエチルエ
ーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル
、ジブチルエーテル、メチルブチルエーテル、エチルプ
ロピルエーテル、エチルイソアミルエーテル等の飽和脂
肪族エーテル、ジアリルエーテル、エチルアリルエーテ
ル等の不飽和脂肪族エーテル、アニソール、フェニルエ
ーテルのごとき芳香族エーテル、テトラハイドロフラン
、ジオキサン等の環式エーテルを挙げることができる。
【0028】脂肪族炭化水素類の具体例としては、n 
−ヘプタン、n −ヘキサン、3−メチルペンタン、2
,3 −ジメチルブタン、シクロヘキサン、シクロヘプ
タン等の飽和脂肪族炭化水素、シクロヘキセン、シクロ
ペンタジエン、シクロペンテン等の不飽和脂肪族炭化水
素を挙げることができる。
【0029】芳香族炭化水素類の具体例としては、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、インデン
、テトラリン等を挙げることができる。この他に、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキサイド等の窒素原子や硫黄原子を含む溶媒も使用
することができる。
【0030】上記の有機溶媒のうち特に好ましいものは
、極性のアルコール類若しくはケトン類の単独若しくは
上記の他の溶媒との混合物である。また水−アルコール
類、水−ケトン類の混合系も使用できる。
【0031】上記反応構成物のうち、特に熱現像性感光
材料の感光成分として、銀イオン供給体として有機脂肪
酸銀塩、ハロゲンイオン供給体として上記一般式(V)
 、(VI)で示されるN −ハロゲノ化合物の組み合
せが、写真特性上特に好ましい。
【0032】本発明の銀イオン供給体(a) とハロゲ
ンイオン供給体(b) の反応は、通常の反応方法、例
えば正流法、逆流法、同時混合法により行われ、通常は
供給体(a) 、(b) の種類によって選択され、例
えば、(a) 、(b) 共に反応溶媒に可溶なもので
あれば、同時混合法が、(a) が不溶の長鎖脂肪酸銀
塩であれば逆流法が好ましい。
【0033】本発明に使用されるイリジウムイオン供給
体(d) は、イリジウム塩又はイリジウム錯塩で三ハ
ロゲン化イリジウム塩、四ハロゲン化イリジウム塩、ヘ
キサハロゲノイリジウム(III)酸塩、ヘキサハロゲ
ノイリジウム(IV) 酸塩であり、有用な具体的化合
物は塩化イリジウム(III)、塩化イリジウム(IV
) 、塩化ナトリウムイリジウム(III)二水和物、
塩化ナトリウムイリジウム(IV) 六水和物などであ
る。
【0034】本発明において、イリジウムイオン供給体
(d) の添加は、供給体(a) 、(b) と別個の
液として添加するか若しくは(b) と混合して添加す
ることができる。 各成分の反応に際しての添加方法は一気に添加する方法
、間欠的に添加する方法、連続的に添加する方法、ある
いはそれ等を組み合せた方法を目的に応じて選択してよ
い。イリジウムイオン供給体(d) の溶媒としては、
極性有機溶媒が好ましく、特に有機溶媒(c) と相溶
性の良い有機溶媒、例えば極性のアルコール類若しくは
ケトン類が好ましい。尚、イリジウムイオン供給体(d
) を溶けやすくするために有機溶媒に水を加えてもよ
い。
【0035】本発明においては反応溶液中に溶媒に可溶
なポリマーを添加しておくことができる。有機溶媒に可
溶なポリマーの添加は、成分(a) と成分(b) の
ハロゲン化合物の均一な反応を行わせ、又形成された感
光性ハロゲン化銀の不規則な成長と凝集を防ぐこともで
きる。この目的のために使用できるポリマーは、例えば
ポリビニルアセテート、ポリビニルプロピオネート、ポ
リメチルメタアクリレート、エチルセルロース、セルロ
ースアセテート、ニトロセルロース、ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素
化ポリプロピレン、ポリビニルアセタール、アクリル樹
脂、ポリスチレン、エポキシ樹脂、変性メラミン樹脂、
アルキド樹脂、ポリアミド、塩化ゴム、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン三元共重合体、シリコンブロ
ックコーポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリエチレ
ンオキサイド、高分子量パラフィン及び特開昭47−9
432号公報に記載されるビニルコーポリマー等を挙げ
ることができる。上記ポリマーの中で好ましいものは、
アルコール類若しくはケトン類の単独若しくは他の有機
溶媒との混合溶媒に溶解しうるもので、特に好ましくは
ポリマーはポリビニルアセタール類である。この有機溶
媒に可溶なポリマーの使用量は、成分(a) の銀イオ
ン供給体の銀塩1gに対し約0.05gから約20g、
好ましくは約0.1 gから約10gの範囲である。
【0036】次に、本発明で用いられる感光性ハロゲン
化銀の製造方法に関して、特に好ましい態様を説明する
。赤色の安全光下で有機脂肪酸銀塩(例えばステアリン
酸銀)を極性有機溶媒(例えばメチルアルコール)中に
均一に分散し、更に該有機溶媒に可溶なポリマー(例え
ばポリビニルブチラール)を加えて溶解して、ポリマー
と銀イオン供給体を含む分散液を調製する。この分散液
を一定温度に保ち、これに予め用意したハロゲンイオン
供給体の有機溶媒溶液(例えばN −ブロムサクシンイ
ミド−アセトン)を同一の速度で徐々に添加し、銀イオ
ン供給体(a) とハロゲンイオン供給体(b) の反
応工程の少なくとも90%経過後、特に好ましくは95
%の経過後にイリジウムイオン溶液〔例えば塩化ナトリ
ウムイリジウム(IV) 六水和物−メタノール〕を別
に添加して、ハロゲンイオン供給体の添加終了と同時に
完了する。この間の反応時間は、約30秒から約5時間
、好ましくは約3分から3時間であり、目的、更に操作
必要上選択できる。 このようにして得られた感光性ハロゲン化銀は、包含す
るイリジウムイオンのほとんどがハロゲン化銀結晶の表
面付近に集中している。尚、上記の調製は、好ましい一
例を示して説明したものであり、本発明の熱現像感光材
料の設計目的に添った感光性ハロゲン化銀を調製できれ
ばこれに限定されるものではない。
【0037】更に本発明に用いられる感光性ハロゲン化
銀の製造方法においては、特公平2−6045号、同2
−7447号各公報に開示された金属化合物を反応に関
与させて、粒子コントロールすることができるし、又、
反応中の銀イオン濃度を測定制御して粒子径及び粒子分
布を制御することができる。
【0038】又、本発明に用いられる感光性ハロゲン化
銀の製造方法においては、反応終了後特公平2−744
6号公報で開示された、反応時用いたポリマーを析出し
うる溶媒中に反応液を混合することにより、反応副生物
若しくは未反応物を洗浄除去することができる。
【0039】更に本発明に用いられる感光性ハロゲン化
銀は、公知の化学増感方法、例えば硫黄増感、金増感、
還元増感等を施して固有感度を高めることができる。
【0040】本発明の熱現像性感光要素である有機銀塩
は有機酸の銀塩、或いはイミノ基又はメルカプト基を有
する有機化合物の銀塩が含まれるが、特に炭素数12〜
24個の長鎖脂肪酸銀塩は、室内光下で暗着色化等の不
都合な変化を受け難いため好ましい。具体的には、ベヘ
ン酸銀、ステアリン酸銀、パルミチン酸銀、ミリスチン
酸銀、ラウリン酸銀、オレイン酸銀又はヒドロキシステ
アリン酸銀等を挙げることが出来、そのうち特にベヘン
酸銀が最も有効である。
【0041】又、本発明の熱現像性感光要素である還元
剤は種々のものを挙げることができる。一般的には通常
のハロゲン化銀感光材料に用いられる現像薬、具体的に
はハイドロキノン、メチルハイドロキノン、クロロハイ
ドロキノン、メチルヒドロキシナフタレン、N,N’−
ジエチル−p−フェニレンジアミン、アミノフェノール
、アスコルビン酸、1−フェニル−3−ピラゾリドン等
を挙げることができ、また、これらのほかに2,2’−
メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノール
)、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−
メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−t−ブ
チル−3−メチルフェノール)等、更には、特開昭46
−6074号公報に記載のビスナフトール系還元性化合
物、あるいはベルギー特許第802518号明細書に記
載の4−ベンゼンスルホンアミドフェノール系化合物等
を挙げることができる。
【0042】本発明の熱現像感光要素であるバインダー
は単独もしくは組み合わせて層中に含有される。バイン
ダーの適当な材料は疎水性あるいは親水性であることが
でき、また、透明もしくは半透明であることができる。 具体的には、ポリビニルブチラール、セルロースアセテ
ートブチレート、ポリメチルメタクリレート、ポリビニ
ルピロリドン、エチルセルロース、酢酸セルロース、ポ
リ酢酸セルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコ
ール、ゼラチン、カナダ特許第774054号明細書に
記載のスルホベタイン繰返し単位を有するもの等を挙げ
ることができる。バインダーの使用量は非還元性有機銀
塩に対し、重量比で10:1ないし1:10が好ましく
、特に好ましくは4:1ないし1:2の範囲である。
【0043】本発明の熱現像性感光要素は、画像の色調
性、画像形成後の安定性を改善するために有機酸を用い
ることが好ましく、特に長鎖脂肪酸銀塩と同一か又は近
傍の脂肪酸を単独あるいは組み合わせて含有せしめるこ
とが望ましい。それらの脂肪酸の使用量は、非還元性有
機銀塩に対し25〜200 モル%であり、特に30〜
120 モル%が好ましい。
【0044】本発明の熱現像性感光要素は、適当な色調
剤を含有することができる。この目的のための色調剤は
、米国特許第3080254 号明細書に記載のフタラ
ジノン又はその誘導体、特開昭46−6074号公報に
記載の環式イミド類、特開昭50−32927 号公報
に記載のフタラジンジオン化合物等を包含する。
【0045】本発明の熱現像性感光要素は、適当な熱カ
ブリ防止剤を用いることができる。熱カブリ防止剤とし
ては、特公昭47−11113 号公報に記載の水銀化
合物、特公昭55−42375 号公報に記載の1,2
,4 −トリアゾール化合物、特開昭57−30828
 号公報に記載のテトラゾール化合物、特開昭47−1
38630号公報に記載の安息香酸類、特開昭58−1
07534号公報に記載の一般式HOOC−R−COO
H で示される二塩基酸類(但し、R は炭素数4個以
上の直鎖又は分岐されてもよいアルキレン基、又はアル
ケニレン基を表す)を挙げることができる。
【0046】本発明の熱現像性感光要素は、画像形成後
の光等による非画像部の着色防止をするための化合物を
用いることができる。非画像部着色防止剤としては、特
開昭61−129642号公報記載の一般式
【0047
【化4】
【0048】で示されるハロゲン化合物(但し、X は
塩素原子、臭素原子及び沃素原子を表わし、R8は置換
又は非置換のアルキル基,置換又は非置換のアリール基
,アルコキシ基又はアリールオキシ基、R9は水素, 
置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアリー
ル基を表わす)を挙げることができる。
【0049】本発明の熱現像性感光要素は帯電防止剤を
用いることができる。帯電防止剤としては、特開昭64
−24245 号公報記載の含弗素界面活性剤あるいは
含フッ素界面活性剤とノニオン活性剤の併用を挙げるこ
とができる。本発明の熱現像性感光要素は、更に紫外線
吸収剤、蛍光増白剤、フィルター染料(層)等を含有す
ることができる。本発明による要素には、適当な分光増
感剤を含有することができる。有用な増感色素は、シア
ニン色素、メロシアニン色素、キサンテン色素、特に「
プロダクト  ライセンシング  インデックス」Vo
l92 、第 107〜110 頁(1971年12月
発行)あるいはベルギー特許第772371号明細書に
記載されたものが有用である。
【0050】本発明の熱現像性感光要素は、適当な支持
体上に被覆を形成して熱現像性感光材料を得ることがで
きる。代表的な支持体としてポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート
、酢酸セルロース等の合成樹脂フィルム、合成紙、ポリ
エチレン等の樹脂フィルムで被覆された紙、アート紙、
写真用バライタ紙等の紙類、又はアルミニウム等の金属
板(箔)類、通常の方法により金属蒸着膜を有する合成
樹脂フィルム又はガラス板等を挙げることができる。
【0051】
【実施例】以下実施例を本発明に従って説明するが本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0052】〈感光性ハロゲン化銀の製造〉赤色安全光
下でステアリン酸銀11.0g をイソプロピルアルコ
ール200ml 中に分散した。更にこれにポリビニル
ブチラール樹脂7.5gを加え溶解させ銀塩のポリマー
懸濁分散物を調製した。得られたステアリン酸銀の分散
液を50℃に保ち、攪拌しながらN −ブロムコハク酸
イミド5.5gと臭化ナトリウム6.4mg を溶解し
たアセトン溶液50mlのうち48mlを1時間かけて
滴下した。さらに残り2mlと別に用意した塩化ナトリ
ウムイリジウム(IV)六水和物のメタノール溶液(I
) (イリジウム塩15.7mg/メタノール2ml=
10−3mol /ステアリン酸銀1mol)を同時に
添加終了する様に加えた。滴下終了後更に1時間、50
℃で攪拌を続けた後、液温を常温に下げて臭化銀分散液
を作った。これを攪拌している水1リットルに投じて沈
澱物を得た。濾別乾燥し、イリジウムを含む臭化銀−ポ
リビニルブチラール固形物(A−1) 20.3g を
得た。さらに上記製法において、塩化ナトリウムイリジ
ウム(IV)六水和物のメタノール溶液(I) の代わ
りに塩化ナトリウムイリジウム(IV)六水和物のメタ
ノール溶液(II)(イリジウム塩157mg /メタ
ノール2ml=10−2mol /ステアリン酸銀1m
ol)を添加し、イリジウムを含む臭化銀−ポリビニル
ブチラール固形物(B−1) 20.3gを得た。さら
に上記製法において、塩化ナトリウムイリジウム(IV
)六水和物のメタノール溶液(I) を添加せずにイリ
ジウムを含まない臭化銀−ポリビニルブチラール固形物
(C−1) 20.3g を得た。
【0053】〈熱現像性感光材料の製造〉ベヘン酸銀5
0g をポリビニルブチラール5g 、キシレン440
ml 、n−ブタノール280ml からなる分散溶媒
に入れ、ホモミキサーにて分散した。この分散液にポリ
ビニルブチラール47g を加え攪拌溶解し、銀塩のポ
リマー分散液を調製した。この分散液を4等分し、それ
ぞれに下記に示す臭化銀−ポリビニルブチラール固形物
を加えた。 (1) 調製した固形物(A−1) の4.15g(2
) 調製した固形物(A−1) の4.15g(3) 
調製した固形物(B−1) の4.15g(4) 調製
した固形物(C−1) の4.15g上記3種類の臭化
銀を含む4つのベヘン酸銀分散のポリマー分散液の各々
に次の成分を順次添加して感光性スラリーを調製した。 2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチル
フェノール)…5g フタラジノン…1.5g ベヘン酸    …3.1g アゼライン酸…0.25g ホモフタル酸…50mg 臭化第2水銀…6mg ナイトブルー(東京化成(株)製)…50mg1−カル
ボキシメチル−5−〔(3−エチルナフト〔1,2 −
α〕オキサゾリノン−2−イリデン)ブチリデン−3−
アリル−チオヒダントイン…4mg調製した感光性スラ
リーを前記固形物(A−1),(B−1),(C−1)
  添加のそれぞれに応じ感光性スラリー(A−2),
(B−2),(C−2) とした。次に、感光性スラリ
ー(A−2) に対して前記例示化合物(3)(CH3
CH2COONa)の1.6%メタノール溶液5mlを
添加し、感光性スラリー(A−2−1)とした。又、残
りの感光性スラリー(B−2) 及び(C−2) には
メタノール5mlのみを加え各々感光性スラリー(B−
2−1),(C−2−1) とした。又、比較の為(A
−2) にもメタノール5mlのみを加え感光性スラリ
ー(A−2−2) を調製した。 このように調製した4種の感光性スラリーを100 μ
のPET フィルムに銀量で1g/m2となる様に塗布
、乾燥した。 更にこの塗布面上に下記の上塗り保護層を乾燥時2g/
m2となる様に塗布、乾燥し、画像用試料(A−3−1
),(A−3−2),(B−3−1),(C−3−1)
 を作成した。
【0054】〈上塗り保護層組成〉 (A) ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株
)製、商品名ゴーセノール−NH−18) 40gを水
570ml に溶解したもの (B) ポリアクリルアミドラテックス(20%水溶液
)(三井東圧化学(株)製商品名サンタックスSP−5
5)50g(C) 無水珪酸のコロイド溶液(20%分
散液)(日産化学工業(株)製商品名スノーテックスC
)340g(A),(B),(C) を混合し、塗布、
上塗り保護層とした。上記の試料(A−3−1),(A
−3−2) 及び(B−3−1),(C−3−1)を緑
色安全光下で0.1 の濃度差を持つステップタブレッ
トを通してキセノンフラッシュにより露光し、120℃
、5秒の熱現像を行った。照射条件は10−5秒の露光
時間で材料面での光エネルギー量は0.20mJ/cm
2であった。比較として、タングステン光により同様に
露光し熱現像した。但し照射条件は露光時間1sec 
で材料面での光エネルギー量は0.70mJ/cm2と
した。図1,図2に各特性曲線を示す。但し、図1,図
2の横軸エネルギーの相関はない。 図1,図2の結果から明らかであるが、本発明になる試
料(A−3−1) は最も良く高照度不軌特性を改良し
ており、しかもかぶり濃度の増加を伴なわない。又、比
較に用いた試料(A−3−2) は高照度不軌特性の改
良が不充分であった。又、大量のイリジウムを用いた(
B−3−1) は著しいかぶりを生じてしまった。
【0055】実施例2 実施例1の感光性ハロゲン化銀の製造の記載に於いて、
塩化ナトリウムイリジウム(IV)六水和物のメタノー
ル溶液(III)(イリジウム塩0.079 mg=5
×10−6mol/ステアリン酸銀1mol)を添加し
イリジウムを含む臭化銀−ポリビニルブチラール固形物
(D−1)20.3g を得た。次いで実施例1の記載
に於いて、感光性スラリー(A−2),(B−2),(
D−2) を調整し、各スラリーに例示化合物(3)(
CH3CH2COONa)の1.6 %メタノール溶液
5mlを添加し感光性スラリー(A−2−1),(B−
2−2),(D−2−1) を調製した。次に、実施例
1の記載に従い画像用試料(A−3−1),(B−3−
2),(D−3−1) を作成し、各試料を緑色安全光
下でキセノンフラッシュにより露光、熱現像を施した。 図3に特性曲線を示す。図3の結果から明らかであるが
、本発明になる(A−3−1) は高照度不軌特性を改
良しているが、イリジウムの添加量の少ない(D−3−
1) は高照度不軌特性の改良が不充分であり、(B−
3−2) は著しいかぶりを生じた。
【0056】実施例3 実施例1の記載の感光性スラリー(A−2−1)に於て
、添加した本発明の例示化合物(3)(CH3CH2C
OONa)の1.6 %メタノール溶液5mlの代りに
例示化合物(3) の0.5%メタノール溶液5mlを
添加し感光性スラリー(A−2−3) を、さらに例示
化合物(3) の5%メタノール溶液5mlを加え感光
性スラリー(A−2−4) を調製し、実施例1の記載
に従い、画像用試料(A−3−3),(A−3−4) 
を作成しキセノンフラッシュにより露光、熱現像を施し
た。表1に結果を示した。 本発明になる試料はいずれの場合も高照度露光下(キセ
ノンフラッシュ10−5sec )に於いて優れた画像
特性を示した。
【0057】
【表1】
【0058】実施例4 実施例1,2の記載になる感光性スラリー(A−2−1
) に於いて添加した例示化合物(3) に代えて、例
示化合物(10)(CH3(CH2)8COONa)の
3.25%メタノール溶液5mlを添加し感光性スラリ
ー(A−2−5) を、例示化合物(23)(CH3C
OOK) の1.6 %メタノール溶液5mlを添加し
感光性スラリー(A−2−6) を、さらに例示化合物
(42)(KOH)の0.94%水/メタノール溶液5
mlを添加し感光性スラリー(A−2−7) を夫々調
製し、実施例1の記載に準じ画像用試料(A−3−5)
,(A−3−6),(A−3−7) を作成し、キセノ
ンフラッシュにより露光熱現像を施した。結果を表2に
示す。表2に示す様に本発明になるいずれの化合物を用
いても、高照度露光下に於ても、優れた画像特性を示す
ことが判る。
【0059】
【表2】
【0060】〈応用例1〉実施例1で調製した画像用試
料(A−3−1) をHe−Ne レーザー装置(5m
W)により1ドット5×10−7sec で文字書き込
みをし、熱現像したところ鮮明な画像を得た。
【0061】
【発明の効果】本発明により画像濃度が高く、高照度不
軌の改良された熱現像性感光材料が提供でき、それをも
ってガスレーザー、半導体レーザー書き込みに対応し、
優れた画像品質の熱現像性感光材料を提供することがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明試料と比較試料をキセノンフラッシュに
より露光し熱現像した際の特性曲線を示すグラフである
【図2】本発明試料と比較試料をタングステン光により
露光し熱現像した際の特性曲線を示すグラフである。
【図3】本発明試料と比較試料をキセノンフラッシュに
より露光し熱現像した際の特性曲線を示すグラフである

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体上に、少なくとも(1) 感光
    性ハロゲン化銀、(2) 有機銀塩、(3) 還元剤及
    び(4) バインダーからなる熱現像性感光要素を単層
    若しくは多層に形成した熱現像性感光材料において、(
    1) 感光性ハロゲン化銀がイリジウムイオンを含み、
    かつ、熱現像性感光要素が下記一般式(I) 、(II
    )、(III) 又は(IV)で表される化合物の少な
    くとも一種を含有することを特徴とする熱現像性感光材
    料。 一般式(I) R1−COOM1   式中、R1は直鎖又は分岐したアルキル基、アルケ
    ニル基又はアラルキル基を表し、M1はナトリウム又は
    カリウムを表す。 一般式(II) M2OOC−R2−COOM3 一般式(III) M2OOC−COOM3  式中、R2は直鎖又は分岐したアルキレン基又はアルケ
    ニレン基を表し、M2及びM3は水素、ナトリウム又は
    カリウムを表す(ただし、M2とM3が同時に水素であ
    ることはない。) 一般式(IV) M4−OH 式中、M4はナトリウム又はカリウムを表す。
  2. 【請求項2】(1) 感光性ハロゲン化銀が、銀イオン
    供給体(a) とハロゲンイオン供給体(b)を有機溶
    媒(c) 中で反応させ、さらにその製造工程において
    イリジウムイオン供給体(d) を添加し製造されたも
    のであることを特徴とする請求項1記載の熱現像性感光
    材料。
  3. 【請求項3】(1) 感光性ハロゲン化銀の製造におい
    て、イリジウムイオン供給体(d) が銀イオン供給体
    (a) とハロゲンイオン供給体(b) の反応工程の
    少なくとも90%経過後に添加されることを特徴とする
    請求項2記載の熱現像性感光材料。
  4. 【請求項4】(1) 感光性ハロゲン化銀の製造におい
    て、イリジウムイオンの供給体(d) が反応にかかわ
    る全銀イオン供給体(a) に対して1×10−5から
    5×10−3のモル比で添加されることを特徴とする請
    求項3記載の熱現像性感光材料。
  5. 【請求項5】(1) 感光性ハロゲン化銀の製造におい
    て、銀イオン供給体(a) が炭素数5以上の有機脂肪
    酸銀塩であり、ハロゲンイオン供給体(b) がN −
    ハロゲノ化合物の組み合わせであることを特徴とする請
    求項2記載の熱現像性感光材料。
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