JPH04357910A - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JPH04357910A
JPH04357910A JP13279591A JP13279591A JPH04357910A JP H04357910 A JPH04357910 A JP H04357910A JP 13279591 A JP13279591 A JP 13279591A JP 13279591 A JP13279591 A JP 13279591A JP H04357910 A JPH04357910 A JP H04357910A
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健治 大神
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気炊飯器の改良に
関し、特に、マイクロコンピュータ等によって炊飯時の
加熱制御を行うようにした電気炊飯器の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電気炊飯器において、炊飯時の加熱制御
をマイクロコンピュータによって行うようにしたいわゆ
るマイコン制御型の電気炊飯器が実用化され、各種の形
式のものが販売されている。従来のいわゆるマイコン制
御型の電気炊飯器においては、炊飯量の多少に応じて炊
飯ヒータへの通電が制御され、内鍋温度が理想的な基準
温度曲線に沿って上昇するようにされたものがある(た
とえば、本願出願人の先願にかかる平成2年特許願第2
90014号参照)。
【0003】かかるマイコン制御型の電気炊飯器は、内
鍋の温度を温度センサによって検出し、該検出温度に基
づいてマイクロコンピュータが炊飯ヒータへの通電を制
御する仕組みになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に内鍋
は、公知の通り、本体から取り出し自在である。それゆ
え、この内鍋が本体内に正しくセットされている場合に
は、内鍋の温度は正確に検出され、理想的な炊飯が行わ
れるが、内鍋が正しくセットされていない場合には、温
度センサによる正確な温度検出ができないことになる。
【0005】たとえば、内鍋は、米を洗った後分量の水
を満たしてから本体内へセットされる。それゆえ、内鍋
の底に米粒が付着していることもある。かかる状態で内
鍋がセットされると、付着した米粒が鍋底と炊飯ヒータ
との間に挟まり、内鍋の底が炊飯ヒータに完全に密着し
ない。そして、このような状態では、温度センサは内鍋
温度を正確に検出することができなくなり、結果として
、最適な炊飯制御を行えないという欠点があった。
【0006】また、白米炊飯の場合の温度上昇を基準に
すれば、主として塩分が入った炊き込み炊飯等の場合に
は、炊飯時の温度上昇は相対的に高くなることが知られ
ている。かかる場合、通常の白米炊飯と同じ温度制御を
行っていたのでは、米が炊きあがっていないにもかかわ
らず、温度センサによる検出温度が所定温度まで上昇し
たために炊飯ヒータへの通電が停止されることがあった
【0007】それゆえこの発明は、上記各不具合を解消
するためになされたもので、内鍋の底等に米粒その他の
異物が付着する等によって内鍋が正しくセットされてい
ない場合、あるいは、白米炊飯以外の炊き込み炊飯等の
特殊炊飯の場合であっても、特別な操作やモード選択を
する必要なく、自動的に最適な加熱制御を施し、おいし
い御飯を多炊きあげることのできる電気炊飯器を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、炊飯ヒータ
により内鍋を加熱して炊飯を行う電気炊飯器であって、
内鍋温度を検出するための温度センサと、温度センサの
検出温度が内鍋の内容物が沸騰を始める第1温度になっ
た時に計時を開始する計時手段と、計時手段が予め定め
る時間を計時するか、または、温度センサの検出温度が
前記第1温度よりも高い予め定める第2温度に達するか
を観察し、前記第2温度に達する前に前記予め定める時
間の計時がされたことに応答して、以後、炊飯ヒータに
対して普通炊飯のための通電制御を行う普通炊飯制御手
段と、計時手段が予め定める時間を計時するか、または
、温度センサの検出温度が前記第1温度よりも高い予め
定める第2温度に達するかを観察し、前記予め定める時
間が計時される前に検出温度が前記第2温度に達したこ
とに応答して、以後、炊飯ヒータに対し、第1温度から
第2温度に達するまでの時間に応じた特殊炊飯のための
通電制御を行う特殊炊飯制御手段と、を含むことを特徴
とするものである。
【0009】またこの発明は、炊飯ヒータにより内鍋を
加熱して炊飯を行う電気炊飯器であって、内鍋温度を検
出するための温度センサと、温度センサの検出温度が予
め定める第1温度になったことに応答して計時を開始す
る計時手段と、計時手段が所定の時間を計時した時に、
温度センサの温度を検出し、検出温度が予め定める第2
温度未満のとき、以後、炊飯ヒータに対して普通炊飯の
ための通電制御を行う普通炊飯制御手段、および検出温
度が予め定める第2温度以上のとき、以後、炊飯ヒータ
に対し、検出温度に応じた特殊炊飯のための通電制御を
行う特殊炊飯制御手段、を含むことを特徴とするもので
ある。
【0010】
【作用】炊飯ヒータに炊飯量に応じた電力が供給され、
予め定める一定時間の間にたとえば内鍋底部の温度は沸
騰開始温度(約105℃)まで上昇する。第1の発明で
は、温度センサによって検出されたたとえば内鍋底部の
温度が沸騰開始温度に達してから、予め定める時間内に
、検出温度が特殊炊飯判別温度(たとえば110℃)ま
で上昇するか否かが判別される。そして、上昇しなかっ
た場合には普通炊飯、上昇した場合には特殊炊飯と判別
され、さらに特殊炊飯の場合には上昇するのに要した時
間の長短に応じて異なる炊きあげ温度が設定され、その
炊きあげ温度に達するまで炊きあげ行程が継続される。
【0011】一方、第2の発明によれば、温度センサに
よる検出温度が沸騰開始温度近傍の温度のときに計時が
開始され、それから一定時間後の検出温度が読み込まれ
る。そして、一定時間内における温度上昇率に応じて、
異なる炊きあげ温度が設定される。すなわち、一定時間
内における温度上昇が少ない場合には普通炊飯、一定時
間内における温度上昇が大きい場合には特殊炊飯と判別
され、しかも、特殊炊飯の場合には温度上昇率に応じて
異なる炊きあげ温度が設定される。
【0012】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の実施
例について詳細に説明をする。図1は、この発明の一実
施例にかかる電気炊飯器の外観形状を表わす斜視図であ
る。電気炊飯器は、図示のように、本体1と、本体1の
上部に備えられた開閉自在な蓋ユニット2とを有してい
る。蓋ユニット2は本体1の前方上部に備えられた押し
ボタン3を押すことにより、1点鎖線で示すように開成
するようにされている。本体1の前面上部には前から奥
行き方向へ傾斜した傾斜面4が形成されており、この傾
斜面4には時刻、炊飯予約時刻、炊飯時間等の時間デー
タその他のデータを表示するための表示器5が配置され
るとともに、複数の操作ボタン6が配列されている。操
作ボタン6は、たとえば、給水行程を省いた早炊き動作
や、おかゆの調理等のような調理メニューを選択したり
、炊飯時刻等を予約するためのタイマ設定を行う時に用
いられる。
【0013】図2は、図1のA−Aに沿う図解的な断面
図で、この電気炊飯器の内部構造が示されている。図2
を参照して説明すると、この電気炊飯器の本体1は、そ
の外側面を形成する薄い金属板でできた円筒状のカバー
部材7と、その内側を形成する内容器8と、カバー部材
7の上縁部と内容器8の上縁部とを連結して本体1の肩
を形成する肩部材9と、カバー部材7の下縁部に嵌合さ
れて本体1の底を形成する底部材10とを有している。
【0014】また、内容器8の内底部中央には、温度セ
ンサ11が配置され、この温度センサ11を取り囲むよ
うに炊飯ヒータ12が配置されている。そして、内容器
8内には取り出し可能な内鍋(飯器)13が収納されて
いる。内鍋13は、内容器8に正しく収納されたとき、
その外底面が温度センサ11および炊飯ヒータ12に当
接し、炊飯ヒータ12によって底面が加熱されるととも
に、底面中央部の温度が温度ヒータ11によって検出さ
れ得る。
【0015】蓋ユニット2は、合成樹脂等で形成された
外蓋14と、外蓋14の内面側に、外蓋14に対して着
脱可能に取付けられたたとえば金属製の鍋蓋15と、外
蓋14に組み込みまれた調圧口16とを備えている。鍋
蓋15は、内鍋13を蓋するためのものである。そして
、この蓋ユニット2は、後方の肩部材9に備えられたア
ーム17に着脱可能に取付けられている。アーム17は
、ヒンジピン18や図示しないばね等を含むヒンジ機構
によって肩部材9に連結されている。したがって、アー
ム17に取付けられた蓋ユニット2は、上述したように
、本体1に対して開閉自在になっている。そして、蓋ユ
ニット2は、閉められると、その先端部が本体1側に備
えられた押しボタン3と係合して、閉成される。また、
押しボタン3が押されると、蓋ユニット2は、ヒンジ機
構の図示しないばねの力で自動的に開成する。
【0016】内容器8の外側周囲には保温ヒータ20が
設けられ、内容器8を介して内鍋13を側面周囲から蒸
らしまたは保温のために加熱することができる。また、
肩部材9には肩ヒータ21が組み込みまれている。この
肩ヒータ21は、鍋蓋15の縁部に接触するように配設
されており、鍋蓋15を熱伝導により加熱して、鍋蓋1
5の表面に生じる水滴を蒸発させ、内鍋13内への水滴
の落下を防ぐためのものである。
【0017】また、内容器8とカバー部材7との間には
、断熱材22が配置されて、内容器8および内鍋13か
らの放熱が防止されている。さらに、断熱材22とカバ
ー部材7との間には、この電気炊飯器における炊飯制御
、保温制御、タイマ制御などを行うための制御回路基板
23および電力供給用等のための電源回路基板24が収
容されている。制御回路基板23、電源回路基板24は
、温度センサ11、炊飯ヒータ12、保温ヒータ20、
肩ヒータ21、表示器5および操作ボタン6に電気的に
接続されている。
【0018】図3は、上述した電気炊飯器の電気的な制
御回路に関する構成を表わすブロック図である。この電
気炊飯器は、制御中枢としてマイクロコンピュータ25
が備えられている。操作ボタン6の操作信号および温度
センサ11で検出される検出温度はマイクロコンピュー
タ25へ与えられる。マイクロコンピュータ25は、こ
れら入力信号に基づいて表示器5の表示内容を切換える
とともに、炊飯ヒータ12、保温ヒータ20および肩ヒ
ータ21の通電を制御する。
【0019】図4は、炊飯動作時における内鍋13の底
部温度変化を示すグラフであり、横軸に時間、縦軸には
温度がとられている。炊飯動作は、内鍋13を所定温度
(たとえば約40℃)まで上昇させる予熱行程と、予熱
後、その所定温度で米に水を吸収させるための給水行程
と、内鍋13内の米および水を沸騰状態にまで加熱する
第1炊きあげ行程と、内鍋13内の水がなくなるまで沸
騰状態を維持する第2炊きあげ行程と、炊きあがった御
飯を蒸らす蒸らし行程とを含んでいる。
【0020】このうち、第1炊きあげ行程の完了時には
、内鍋13の底部温度は107℃程度になり、第2炊き
あげ行程前半は、内鍋13内に水分があるから、内鍋1
3の底部温度は上記約107℃以上にはならない。そし
て、第2炊きあげ行程の後半には、内鍋13内の水分が
なくなりだし、炊きあがった御飯(固体)のみになって
いくから、温度が上昇する。
【0021】温度センサ11は、このように変化する内
鍋13の底部温度を検出する。マイクロコンピュータ2
5は、この検出温度に基づいて炊飯ヒータ12への通電
を制御する。ところが、内鍋13が不完全に収納されて
おり、炊飯ヒータ12が内鍋13の底面に正しく接して
いない場合には、温度センサ11によって内鍋13の底
部温度を正確に検出することができなくなる。このよう
な事態は、内鍋13の底に米粒その他の異物が付着する
ことによりしばしば発生する。かかる場合、炊飯時の内
鍋13の底部温度変化は、図4のたとえば1点鎖線や2
点鎖線で示すようになる。つまり、第1炊きあげ行程終
了時における温度が、異物の付着具合に応じて上昇する
のである。
【0022】また、たとえば炊き込み御飯を作る場合、
炊飯内容物に塩分が入り、白米炊飯の場合に比べて煮沸
温度が相対的に高くなる。それゆえ、この場合も炊飯時
の内鍋13の底部温度変化は図4のたとえば2点鎖線で
示すようになる。この実施例にかかる電気炊飯器の特徴
は、米粒その他の異物の付着によって内鍋13が炊飯ヒ
ータ12に正しく接していない場合や、炊き込み御飯等
の塩分を含む内容物の炊飯を行う場合に、通常の白米炊
飯に比べて相対的に高い温度の炊きあげ温度を設定し、
おいしい御飯を自動的に炊きあげるように制御するもの
である。
【0023】なお、従来の電気炊飯器においては、米粒
その他の異物が内鍋13の底に付着し、それによって第
1炊きあげ行程完了時の検出温度が通常温度(約107
℃)よりも高くなった場合、たとえば130℃程度にな
った場合には、炊飯ヒータへの通電が遮断される早切れ
現象が生じ、生炊きや不完全炊きに終わっていた。図5
および図6は、この実施例にかかる電気炊飯器において
、マイクロコンピュータ25が行う炊飯制御の一例を表
わすフローチャートである。次に、図5および図6の流
れに従って、炊飯制御動作について説明をする。
【0024】制御が始まると、まず予熱,給水行程が行
われる(ステップS1)。この予熱,給水行程は、上述
したとおり、内鍋13の底部温度をたとえば約40℃ま
で温め、その状態で一定時間待って、米に水を吸収させ
る行程である。給水行程が完了すると、炊飯ヒータ12
がオンされ(ステップS2)、第1炊きあげ行程に入る
。そして、第1炊きあげ行程の途中において、合数判定
がされる(ステップS3)。合数判定の仕方は、たとえ
ば本願出願人の先願である特願平2−290014号に
開示の方法等が用いられる。簡単に説明すれば、第1炊
きあげ行程の途中において、温度センサ11による検出
温度がたとえば71℃に達した時、計時を開始するとと
もに炊飯ヒータ12に100%の通電(たとえばデュー
ティ制御の場合はデューティ比1で通電)をする。そし
て、たとえば4分経過後の温度センサ11の検出温度に
基づいて合数判定、すなわち内鍋13に収納された炊飯
量が判定される。
【0025】炊飯量判定後は、判定された炊飯量に応じ
て炊飯ヒータ12への通電がなされる(ステップS4)
。ここまでの制御については、従来のマイクロコンピュ
ータを用いた電気炊飯器における制御と同様である。次
に、温度センサ11の検出温度が105℃になったか否
かが判別される(ステップS5)。通常の白米炊飯の場
合、内鍋13が105℃になった時に沸騰が始まる。そ
こで、温度センサ11による検出温度がこの沸騰温度1
05℃に達すると、マイクロコンピュータ25によって
たとえば300秒の計時が開始される(ステップS6)
。マイクロコンピュータ25による計時処理は、ソフト
ウェアを利用したタイマによって行われてもよいし、ハ
ードウェア構成のタイマが内蔵されたものでは、そのタ
イマによって行われてもよい。そして、計時時間である
300秒が経過するか、または温度センサ11の検出温
度が110℃に達するかが判別される(ステップS7,
S8)。なお、この間も、ステップS4で決定された炊
飯利用に応じた電力が炊飯ヒータ12に供給され続けて
いることはもちろんである。
【0026】温度センサ11の検出温度が110℃にな
る前に、タイマが300秒を計時し終えたことが判別さ
れると(ステップS7でYES)、炊飯ヒータ12への
通電制御は、温度センサ11の検出温度が130℃にな
るまで行われる(ステップS9)。すなわち、炊きあげ
温度として130℃が設定されるわけである。そして、
検出温度が130℃になると、炊飯ヒータ12への通電
が中断され、蒸らし行程に入る(ステップS10)。
【0027】なお、蒸らし行程においては、炊飯ヒータ
12への通電は、蒸らしに必要充分なだけの通電に切換
えられる。一方、ステップS6における計時開始後、3
00秒が経過するまえに温度センサ11の検出温度が1
10℃になった場合には(ステップS8でYES)、温
度センサ11の検出温度が110℃を越えた時点におい
て計時動作が停止され、タイマの計時時間が判別される
(ステップS11,S13)。内鍋13の底に米粒等の
異物が付着していたり、炊飯ヒータ12上に異物がある
場合、または、白米炊飯以外の炊き込み御飯の炊飯の場
合においては、異物の大きさや炊き込み御飯の内容(た
とえば塩加減)に応じて、検出温度が110℃に達する
までの時間が異なってくる。一般的に言えば、異物が大
きければ大きいほど、または塩分濃度が高ければ高いほ
ど、温度上昇が速く、検出温度が110℃に達するまで
の時間が短くなる。そこで、この実施例では、検出温度
が105℃から110℃に上昇するまでの時間が相対的
に長い場合(200秒ないし300秒の場合)は、炊き
あげ温度が135℃に設定される(ステップS12)。 また、温度上昇が中程度の場合(100秒ないし199
秒の場合)は、炊きあげ温度が140℃に設定される(
ステップS14)。さらに、温度上昇が非常に速い場合
(0秒ないし99秒の場合)は、炊きあげ温度は145
℃に設定される(ステップS15)。  この結果、内
鍋13と炊飯ヒータ12との間に異物が介在したり、白
米炊飯以外の特殊炊飯の場合であっても、それが自動的
に検知され、炊きあげ温度が補正されて、常においしい
御飯を炊きあげることができる。特に、内鍋13と炊飯
ヒータ12との間に異物が挟まっている場合でも、生炊
きになったり、芯のある御飯が炊きあがったりすること
が防げる。
【0028】なお、念の為に申し添えておくと、この発
明は、内鍋と炊飯ヒータとの間に異物が付着している場
合や白米炊飯以外の場合であってもおいしい御飯を炊き
あげるようにしたもので、内鍋13内に炊飯物を入れ忘
れた空炊きや、異常状態における炊飯であっても炊飯ヒ
ータ12に通電を行うものではない。このような空たき
炊飯や、異常炊飯と、本願発明の狙いとする炊飯とは、
ステップS8における設定温度をたとえば110℃とす
ることによって区別される。つまり、この110℃とい
う温度は、内鍋13と炊飯ヒータ12との間に所定の大
きさ以下の異物が介在している場合や、白米炊飯以外の
炊き込み御飯の炊飯を検出するための設定温度である。
【0029】図7および図8は、この実施例にかかる電
気炊飯器の他の炊飯制御動作を示すフローチャートであ
る。次に、図7および図8のフローチャートに従って、
この実施例にかかる電気炊飯器の他の炊飯制御動作につ
いて説明をする。制御処理が始まると、予熱、給水が行
われ(ステップS21)、炊飯ヒータ11がオンされ(
ステップS22)、第1炊飯行程の間に合数判定がなさ
れ(ステップS23)、炊飯量に応じた電力が炊飯ヒー
タ12に供給される(ステップS24)。ここまでの制
御は、図5に示すステップS1〜S4と全く同じである
【0030】次いで、温度センサ11の検出温度が10
0℃に達したか否かの判別がされる(ステップS25)
。通常、炊飯時には温度センサ11の検出温度が水の沸
点である100℃になっても未だ内鍋13の内容物は沸
騰しておらず、図5のステップS5のところでも説明し
たように、検出温度がたとえば105℃に達した時に内
容物が沸騰を開始する。この図7の制御では、沸騰開始
温度以下の温度100℃が炊飯内容検出開始温度に設定
されている。そして、温度センサ11の検出温度が10
0℃になったことが判別されると(ステップS25でY
ES)、タイマがスタートされ(ステップS26)、た
とえば200秒の計時が開始される。そして、200秒
が計時されたとき(ステップS27でYES)、温度セ
ンサ11の検出温度が読み込まれ(ステップS28)、
読み込まれた検出温度の高低に基づいて炊きあげ温度が
設定される。
【0031】より具体的には、検出温度が108℃以下
の場合には(ステップS29でYES)、内鍋13と炊
飯ヒータ12との間に異物が介在せず、かつ、通常の白
米炊飯であると判別され、130℃の炊きあげ温度が設
定されて、この炊きあげ温度に達するまで炊きあげ行程
が行われる(ステップS30)。一方、検出温度が10
8℃を越え、115℃以下の場合には(ステップS31
でYES)、炊きあげ温度は135℃に設定されて、そ
の温度に達するまで炊きあげ行程が行われる(ステップ
S32)。
【0032】さらに、検出温度が115℃を越え122
℃以下の場合には(ステップS33でYES)、140
℃の炊きあげ温度が設定されて、その温度に達するまで
炊きあげ行程が行われる(ステップS34)。さらに、
検出温度が122℃を越えている場合には、炊きあげ温
度は145℃に設定され、その温度に達するまで炊きあ
げ行程が行われる(ステップS35)。
【0033】そして各炊きあげ温度になった場合には、
炊きあげ行程が完了し蒸らし行程が行われる(ステップ
S36)。このように、図7および図8に示す制御では
、温度センサ11の検出温度が予め定める炊飯内容検出
開始温度(この実施例では100℃)になってから一定
時間(この実施例では200秒)の間の温度上昇に基づ
いて、対応した炊きあげ温度が設定されている。これが
この制御の特徴である。なお、ステップS25における
炊飯内容検出開始温度は、沸騰温度以下の温度とせず、
沸騰開始温度、たとえば105℃に設定してもよい。
【0034】このように一定時間内の温度上昇に基づい
て炊きあげ温度を変えることにより、たとえ内鍋13と
炊飯ヒータ12との間に異物が介在していても、あるい
は白米炊飯以外の炊き込み炊飯等の場合であっても、常
においしい御飯を炊きあげることができ、従来のように
生炊きや芯のある御飯になることはない。この発明は、
以上説明した具体的実施例以外にも、炊飯内容検出開始
温度を変えて制御を行ってもよいし、特許請求の範囲に
記載の技術範囲内で種々の変更を行ってもよいことはも
ちろんである。
【0035】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてお
り、内鍋と炊飯ヒータとの間に異物が挟まっていたり、
白米炊飯以外の炊き込み炊飯等の場合に、通常の炊飯と
は異なる炊きあげ温度を設定するようにしたので、常に
おいしい御飯を炊きあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる電気炊飯器の外観
構成を示す斜視図である。
【図2】図1のA−Aに沿う図解的な断面構造図である
【図3】この発明の一実施例にかかる電気炊飯器の電気
的な制御関係回路の構成を示すブロック図である。
【図4】この実施例にかかる電気炊飯器の炊飯動作時の
検出温度変化を表わすグラフである。
【図5】この実施例にかかる電気炊飯器の炊飯制御動作
の一例を示すフローチャートである。
【図6】この実施例にかかる電気炊飯器の炊飯制御動作
の一例を示すフローチャートである。
【図7】この実施例にかかる電気炊飯器の他の炊飯制御
動作を示すフローチャートである。
【図8】この実施例にかかる電気炊飯器の他の炊飯制御
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1      炊飯器本体 2      炊飯器の蓋ユニット 5      表示器 11      温度センサ 12      炊飯ヒータ 13      内鍋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炊飯ヒータにより内鍋を加熱して炊飯を行
    う電気炊飯器であって、内鍋温度を検出するための温度
    センサと、温度センサの検出温度が内鍋の内容物が沸騰
    を始める第1温度になった時に計時を開始する計時手段
    と、計時手段が予め定める時間を計時するか、または、
    温度センサの検出温度が前記第1温度よりも高い予め定
    める第2温度に達するかを観察し、前記第2温度に達す
    る前に前記予め定める時間の計時がされたことに応答し
    て、以後、炊飯ヒータに対して普通炊飯のための通電制
    御を行う普通炊飯制御手段と、計時手段が予め定める時
    間を計時するか、または、温度センサの検出温度が前記
    第1温度よりも高い予め定める第2温度に達するかを観
    察し、前記予め定める時間が計時される前に検出温度が
    前記第2温度に達したことに応答して、以後、炊飯ヒー
    タに対し、第1温度から第2温度に達するまでの時間に
    応じた特殊炊飯のための通電制御を行う特殊炊飯制御手
    段と、を含むことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 【請求項2】炊飯ヒータにより内鍋を加熱して炊飯を行
    う電気炊飯器であって、内鍋温度を検出するための温度
    センサと、温度センサの検出温度が予め定める第1温度
    になったことに応答して計時を開始する計時手段と、計
    時手段が所定の時間を計時した時に、温度センサの温度
    を検出し、検出温度が予め定める第2温度未満のとき、
    以後、炊飯ヒータに対して普通炊飯のための通電制御を
    行う普通炊飯制御手段、および検出温度が予め定める第
    2温度以上のとき、以後、炊飯ヒータに対し、検出温度
    に応じた特殊炊飯のための通電制御を行う特殊炊飯制御
    手段、を含むことを特徴とする電気炊飯器。
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