JP3657806B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、加熱手段への入力を制御して炊飯するようにした炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図19は従来の炊飯器の断面図を示し、1は上部が開口された炊飯器本体、2は炊飯器本体1に収納される鍋、3は炊飯器本体1内に設けられ鍋2を加熱する誘導コイル、4は本体1の上部開口を開閉自在に覆うフタ、6はフタ4の鍋2との対向面に設けられたフタ温度センサ、7は炊飯器本体1の前面に設けられた操作パネル、8は炊飯器本体1内に設けられ鍋2の底部に接触して鍋2の温度を検出する鍋温度センサ、5cはフタ4に設けられた蒸気口である。
【0003】
従来の炊飯器には、誘導コイル3への通電を電子制御して加熱量を調節し、新米、標準、古米、古々米、外国米あるいは硬質米や軟質米などの米の質に応じた炊飯制御を行うものがある。図20は、そのような炊飯器の操作パネル7を示し、9は米の質を選択する米質選択キー、10は現在時刻や米の質の設定などを表示する表示器、11は炊飯を開始するためのスタートキー、12は設定を取り消し、また動作を中止するための切キーである。現在時刻の設定は時キー14、分キー15により行われる。
【0004】
図21は従来の炊飯器の全体構成を示すブロック図であり、11は操作パネル7に設けられ炊飯を開始するためのスタートキー、16はフタ温度センサ6の出力によりフタ4の温度を検出するフタ温度検出手段、17はフタ温度検出手段16の検出温度に基づいて米飯の沸騰を検知する沸騰検知手段、20はマイコンからなり炊飯器全体の動作を制御する制御手段、22は加熱手段であり、制御手段20の出力に基づいて誘導コイル3を駆動し鍋2の加熱を行う。23は鍋温度センサ8の出力により鍋2の温度を検出する鍋温度検出手段である。9は米の質を選択するための米質選択キーで、18は米質選択キー9の入力により米の質を選択設定する米質選択手段である。26は炊飯の弱火工程における誘導コイル3の通電時間データが格納される弱火通電時間記憶手段で、米質選択手段18の設定に基づく弱火通電時間データを弱火通電時間設定手段27へ出力する。弱火通電時間設定手段27は弱火通電時間記憶手段26の出力により弱火通電時間を設定し制御手段20に出力する。
【0005】
米のでんぷんは生のままではベータでんぷんであり食味に耐えないが、このでんぷんをアルファ化することにより美味で消化の良い米飯が炊き上がる。このアルファ化の条件は十分な水分と96℃以上で20分から25分程度の加熱が必要とされている。
【0006】
ところで、炊飯する米が新米、標準、古米、古々米、外国米かあるいは硬質米か軟質米かによって、炊飯開始後の米の水分吸収速度やでんぷん質のアルファ化の速度が異なる。古米では表面の脂質が酸化して表面に硬質の酸化膜が形成された状態になっているため、新米に比べ炊飯時に水分が吸収されにくい性質がある。古々米ではその傾向が更に強くなる。また、硬質米のでんぷん質は軟質米に比べてアルファ化しにくいため、やはり水分が吸収されにくい。更に、一般に外国米は、産地や米の種類、保存状態による差異はあるものの、古米、古々米と同様あるいはそれ以上に水分が吸収されにくい。
【0007】
また、米を炊飯する場合には、その炊飯の時間、特に鍋内が沸騰した後炊飯が完了するまでの時間の調節によって、炊き上がり米飯を硬めとしたり軟らかめとしたりすることができる。従って、古米、古々米、外国米や硬質米のような場合には、単位時間当たりの加熱量を少なくして沸騰後から炊飯終了までの時間を長めに調節すれば良好な炊き上がりが期待でき、新米や軟質米のような場合には、逆に単位時間当たりの加熱量を多くして沸騰から炊飯終了までの時間を短めに調節すれば、この場合も良好な炊き上がりが期待できる。
【0008】
図22及び図23はそのような従来の炊飯器の動作を説明するフローチャート図である。また、図24から図28はその炊飯器の加熱パターンを示す図で、図24は新米の加熱パターン、図25は標準米の加熱パターン、図26は古米の加熱パターン、図27は古々米の加熱パターン、図28は外国米の加熱パターンを示している。
【0009】
図22及び図23を用いて従来の炊飯器の動作を説明する。制御が開始されると(S71)、まず米質の設定を「標準」にし(S72)、次に、米質選択キー9の入力の判定が行われ(S73)、米質選択キー9の入力があった場合は設定の変更が行われる(S74〜S82)。米質の設定が「新米」であった場合は(S74)、米質の設定を「標準」に変更し(S75)、米質の設定が「標準」であった場合は(S76)、米質の設定を「古米」に変更し(S77)、米質の設定が「古米」であった場合は(S78)、米質の設定を「古々米」に変更し(S79)、米質の設定が「古々米」であった場合は(S80)、米質の設定を「外国米」に変更し(S81)、いずれでもない場合(「外国米」の場合)は(S80)、米質の設定は「新米」に変更される(S82)。すなわち、米質選択キー9を押下する毎に「新米」→「標準」→「古米」→「古々米」→「外国米」→「新米」と米質の設定が変更される。一方、米質選択キー9の入力がなかった場合は(S73)、スタートキー11の入力判定が行われ(S83)、スタートキー11の入力がない場合は、米質選択キー9の入力判定に戻り(S73)、米質の設定が繰り返される。そして、スタートキー11の入力があった場合は(S83)、炊飯が行われる。
【0010】
炊飯動作では、まず予熱工程が行われる(S84)。予熱工程では、図24に示すように鍋温度検出手段の検出温度が55℃で一定になるように誘導コイル3をON・OFF制御して米の吸水を促進する。この予熱工程は15分間行われ、15分経過後予熱工程を終了して、次の強火工程に移行する(S85)。
【0011】
強火工程では、まず誘導コイル3を100%ONとし(S86)、鍋2内の米飯の沸騰するのを待つ(S87)。この沸騰検知はフタ温度センサ6の検出温度が90℃以上となった時点を沸騰したと判定することにより行われる。沸騰を検知すると、弱火通電時間設定手段27は米質選択手段18の設定に基づき、弱火通電時間記憶手段26より弱火通電時間TYを選択設定する(S88〜S96)。 米質選択手段18の設定が「新米」の場合(S88)は、弱火通電時間TYを50秒に設定し(S89)、「標準」の場合(S90)は、弱火通電時間TYを40秒に設定し(S91)、「古米」の場合(S92)は、弱火通電時間TYを30秒に設定し(S93)、「古々米」の場合(S94)は、弱火通電時間TYを20秒に設定し(S95)、いずれでもない場合(「外国米」の場合)は(S94)、弱火通電時間TYを10秒に設定する(S96)。その後、弱火工程に移行する(S97)。
【0012】
弱火工程では、誘導コイル3への通電時間をカウントする制御手段20のタイマT2をスタートさせ(S98)、このタイマT2のカウントと弱火通電時間TYとを比較する(S99)。タイマT2のカウントが弱火通電時間TY以下の場合は、誘導コイル3への通電をONし(S100)、タイマT2のカウントが弱火通電時間TYを越えている場合で、タイマT2のカウントが60秒未満の場合は(S101)、誘導コイル3への通電をOFFし(S102)、タイマT2のカウントが60秒以上の場合は(S101)、タイマT2を再スタートさせる(S98)。これにより、誘導コイル3は設定された弱火通電時間TYだけONし、60秒から弱火通電時間TYを引いた時間だけOFFすることを繰り返して弱火加熱が行われる。
【0013】
沸騰中は米の表面から分離した糊分が水中に解け出すために、鍋2内の自由水は高い粘度を持ったおねばとなり、鍋2底部で発生した蒸気とともに泡となって鍋2内に充満し、蒸気口5cから吹きこぼれる。この吹きこぼれを防止するため、従来の炊飯器では、やむなく沸騰を維持しつつも吹きこぼれが生じない程度の弱火で加熱動作を行っている。
【0014】
この弱火工程中に、鍋2内の自由水は米に吸収され、または蒸発することによりなくなり、鍋2の底温度は急激に上昇を始めるが、この温度上昇により鍋温度センサ8の温度が120℃以上となったことを検出すると(S103)、弱火工程を終了し、蒸らし工程に移行する(S104)。蒸らし工程では15分間米飯を高温に維持することで米の糊化をさらに促進し、余剰水を蒸発させることで食味のよい米飯が炊き上がる。この蒸らし工程をもって炊飯動作は終了する(S105)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来の炊飯器は、このように沸騰を検知した後、直ちに加熱量を低減させて弱火加熱を行うので、吹きこぼれを抑えて米飯を炊くことができるが、沸騰直後に加熱量を低減してしまうため、鍋内の米飯の部分によっては十分に沸騰温度に達していない部分ができ、温度にむらが生じ、均一に米飯が炊き上がらないという問題点があった。特に、この問題は古米、古々米、外国米や硬質米の場合に顕著となってしまう。
【0016】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、新米、標準、古米、古々米、外国米あるいは硬質米や軟質米などの米の質に拘わらず、吹きこぼれを抑えて、炊きむらの無い、おいしい米飯を炊くことができる炊飯器を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る炊飯器は、炊飯器本体に収納される鍋と、この鍋を加熱する加熱手段と、炊飯器本体の上部開口を覆うフタと、鍋内の被炊飯物の沸騰を検知する沸騰検知手段と、炊飯を行う際に複数の異なる米質の中から被炊飯物である米の質を選択する米質選択手段と、この米質選択手段によって選択された米の質に応じた各強火延長時間データが格納される強火延長時間記憶手段と、前記米質選択手段により選択された米の質に基づいて強火延長時間記憶手段による強火延長時間を設定する強火延長時間設定手段とを備え、沸騰検知手段による沸騰検知後に、強火延長時間設定手段により設定された強火延長時間の強火加熱を行った後、弱火加熱を行うようにしたものである。
【0018】
また、沸騰検知手段による沸騰検知後の強火加熱の単位時間あたりの加熱量を、沸騰以前の単位時間あたりの加熱量の90%以上としたものである。
【0019】
また、フタ内部にフタ温度検出器を設け、このフタ温度検出器の検出温度に基づいて沸騰を検知するようにしたものである。
【0020】
さらに、鍋の温度を検出する鍋温度検出器を設け、この鍋温度検出器が所定の温度を検出してから所定時間後に沸騰と判定するようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の炊飯器の断面図で、1は上部が開口された炊飯器本体、2は炊飯器本体1に収納される鍋、3は炊飯器本体1内に設けられ鍋2を加熱する誘導コイル、4は炊飯器本体1の上部開口を開閉自在に覆うフタ、5はフタ4に設けられた吹きこぼれ防止装置で、この吹きこぼれ防止装置5は炊飯工程で沸騰した際に、鍋2の内圧の上昇により発生するおねばと蒸気とを鍋2内に連通した導入筒5aから導入し、途中複数の障壁5bによりおねばと蒸気とを分離して、蒸気のみフタ4外方に開口した蒸気口5cから排出して残ったおねばをタンク部5dに貯め、沸騰が収まり鍋2の内圧が低下した際に戻し弁5eからおねばを鍋2内に戻すことにより吹きこぼれを防止する。6はフタ4の鍋2との対向面に設けられたフタ温度センサ、7は炊飯器本体1の前面に設けられた操作パネル、8は炊飯器本体1内に設けられ鍋2の底部に接触して鍋2の温度を検出する鍋温度センサである。なお、操作パネル7の構成は図20に示した従来のものと同じであるので、説明は省略する。
【0022】
図2は炊飯器の全体構成を示すブロック図で、16はフタ温度センサ6の信号によりフタ4の温度を検出するフタ温度検出手段、17はフタ温度検出手段16の検出温度に基づいて米飯の沸騰を検知する沸騰検知手段、19は沸騰後の強火延長時間を設定する強火延長時間設定手段、20はマイコンからなり全体の動作を制御する制御手段、22は加熱手段であり、制御手段20の出力に基づき誘導コイル3を駆動して鍋2の加熱を行う。23は鍋温度センサ8の信号により鍋2の温度を検出する鍋温度検出手段である。
【0023】
9は米の質を選択するための米質選択キーで、18は前記米質選択キー9の入力により米の質を選択設定する米質選択手段である。25は強火延長時間記憶手段で、米の質の設定に対応する強火延長時間データを格納しており、米質選択手段18の設定に基づく強火延長時間データを強火延長時間設定手段19に出力する。強火延長時間設定手段19は強火延長時間記憶手段25の出力により強火延長時間を設定し、制御手段20に出力する。
【0024】
26は弱火通電時間記憶手段で、弱火工程における誘導コイル3の通電時間データを格納しており、米質選択手段18の設定に基づく弱火通電時間データを弱火通電時間設定手段27に出力する。弱火通電時間設定手段27は弱火通電時間記憶手段26の出力により弱火通電時間を設定し、制御手段20に出力する。
【0025】
次に、図3から図9を用いて実施の形態1における炊飯器の動作を説明する。図3及び図4はこの炊飯器の動作を示すフローチャート図、図5から図9はこの炊飯器の加熱パターンを示す図で、図5は新米の加熱パターン、図6は標準米の加熱パターン、図7は古米の加熱パターン、図8は古々米の加熱パターン、図9は外国米の加熱パターンを示している。
【0026】
制御が開始されると(S1)、まず米質の設定を「標準」にし(S2)、次に、米質選択キー9の入力の判定が行われ(S3)、米質選択キー9の入力があった場合は設定の変更が行われる(S4〜S12)。米質の設定が「新米」であった場合は(S4)、米質の設定を「標準」に変更し(S5)、米質の設定が「標準」であった場合は(S6)、米質の設定を「古米」に変更し(S7)、米質の設定が「古米」であった場合は(S8)、米質の設定を「古々米」に変更し(S9)、米質の設定が「古々米」であった場合は(S10)、米質の設定を「外国米」に変更し(S11)、いずれでもない場合(「外国米」の場合)は(S10)、米質の設定は「新米」に変更される(S12)。すなわち、米質選択キー9を押下する毎に「新米」→「標準」→「古米」→「古々米」→「外国米」→「新米」と米質の設定が変更される。一方、米質選択キー9の入力がなかった場合は(S3)、スタートキー11の入力判定が行われ(S13)、スタートキー11の入力がない場合は、米質選択キー9の入力判定に戻り(S3)、米質の設定が繰り返される。そして、スタートキー11の入力があった場合は(S13)、炊飯が行われる。
【0027】
炊飯動作では、まず予熱工程が行われる(S14)。予熱工程では、図5に示すように鍋温度検出手段23の検出温度が55℃で一定になるように誘導コイル3をON・OFF制御して米の吸水を促進する。この予熱工程は15分間行われ、15分経過後予熱工程を終了し、次の強火工程に移行する(S15)。
【0028】
強火工程では、誘導コイル3を100%ONとし(S16)、鍋2内の米飯の沸騰を待つ(S17)、この沸騰検知はフタ温度センサ6の検出温度が90℃以上となった点を沸騰と判定することにより行われる。沸騰を検知すると、強火延長時間設定手段19は米質選択手段18の設定に基づき、強火延長時間記憶手段25より強火延長時間TEを選択し、弱火通電時間設定手段27は米質選択手段18の設定に基づき弱火通電時間記憶手段26より弱火通電時間TYを選択して設定する。表1に、各米質に対応する強火延長時間TEと弱火通電時間TYを示す。
【0029】
【表1】
Figure 0003657806
【0030】
表1に示すように、米質選択手段18の設定が「新米」の場合は(S18)、強火延長時間TEを300秒に設定するとともに(S19)、弱火通電時間TYを50秒に設定し(S20)、「標準」の場合は(S21)、強火延長時間TEを240秒に設定するとともに(S22)、弱火通電時間TYを40秒に設定し(S23)、「古米」の場合は(S24)、強火延長時間TEを180秒に設定するとともに(S25)、弱火通電時間TYを30秒に設定し(S26)、「古々米」の場合は(S27)、強火延長時間TEを120秒に設定するとともに(S28)、弱火通電時間TYを20秒に設定し(S29)、いずれでもない場合(「外国米」の場合)は(S27)、強火延長時間TEを60秒に設定するとともに(S30)、弱火通電時間TYを10秒に設定する(S31)。
【0031】
このように、水分が吸収されやすい新米の場合は、強火延長時間を長くしかも弱火加熱での通電率を大きくすることにより加熱量を多くして水分の蒸発を促進し、沸騰から炊飯終了までの時間を短めに調節する。また、水分を吸収しにくい性質の米ほど、強火延長時間を短くしかも弱火加熱での通電率を小さくすることにより加熱量を少なくして水分の蒸発を抑え、沸騰から炊飯終了までの時間を長めに調節する。従って、米の質に依らず良好な炊き上がりが期待できる。
【0032】
次に、強火延長時間TEを計測する制御手段20のタイマT1の動作を開始し(S32)、タイマT1のカウントが強火延長時間TEに達したかどうかを判定し(S33)、強火延長時間TEに達した場合は、弱火工程に移行する(S34)。このように、米質選択手段18の設定に基づいて、米質に適した時間だけ強火加熱が延長される。沸騰以降は、沸騰により米の表面から分離した糊分が水中に解け出すために鍋2内の自由水は高い粘度を持ったおねばとなり、鍋2底部で発生した蒸気とともに泡になって鍋2内に充満するが、フタ4に設けた吹きこぼれ防止手段5により吹きこぼれが防止され、強火加熱の延長が可能になる。
【0033】
弱火工程では(S34)、誘導コイル3への通電時間をカウントする制御手段20のタイマT2をスタートし(S35)、タイマT2のカウントと弱火通電時間TYとを比較する(S36)。タイマT2が弱火通電時間TY以下の場合、誘導コイル3への通電をONし(S37)、タイマT2が弱火通電時間TYを越えている場合は、タイマT2が60秒未満であるかどうか比較し(S38)、タイマT2のカウントが60秒未満であれば、誘導コイル3への通電をOFFし(S39)、タイマT2のカウントが60秒以上の場合は、タイマT2を再スタートさせる(S35)。これにより、誘導コイル3は設定された弱火通電時間TYだけONし、60秒から弱火通電時間TYを引いた時間だけOFFして、米質選択手段18により設定された米質に適した通電率で、弱火加熱が行われる。
【0034】
米のでんぷんは生の状態ではベータでんぷんであり食味に耐えないが、このでんぷんをアルファ化することにより美味で消化のよい米飯が炊き上がる。このアルファ化の条件は十分な水分と96℃以上で20分から25分程度の加熱が必要とされている。沸騰後の強火加熱のままドライアップまで加熱すると、炊飯が短時間で終了し十分なアルファ化が行われないが、所定時間の強火加熱の後、弱火加熱を行うことでこの問題は解消される。
【0035】
この弱火工程中に、鍋2内の自由水は米に吸収されまた蒸発することによりなくなり、鍋2の底の温度は急激に上昇を始める。この温度上昇により鍋温度センサ8の温度が120℃以上となったとき(S40)、弱火工程を終了し、蒸らし工程に移行する(S41)。蒸らし工程では、図5に示すように15分間米飯を高温に維持することで米の糊化をさらに促進し、余剰水を蒸発させることで食味のよい米飯が炊き上がる。この蒸らし工程をもって炊飯は終了する(S42)。
【0036】
このように、沸騰後も強火加熱を延長し、しかも、米質選択手段18の設定に基づき、強火加熱の延長時間を調節することにより、鍋2内の米飯は十分に沸騰温度に達するため、加熱むらがなくなり、また強火加熱終了後に弱火で加熱し炊き上げるので、でんぷんのアルファ化が促進され、炊きむらが無くしかも十分にアルファ化された美味な米飯を炊き上げることができる。
【0037】
なお、上述した実施の形態1の強火工程における沸騰以前及び沸騰検知後の加熱出力は連続ON状態(加熱量で表した場合は100%)であるが、これに限られるものではなく、所定時間ONし、所定時間OFFすることの繰り返しというような、いわゆる通電率による制御としてもよい。この場合も同様の効果が得られる。
【0038】
実施の形態2.
上記の実施の形態1における炊飯器では、強火工程における沸騰以前に対する沸騰検知後の加熱量の割合を100%としたが、図10から図14に示すように90%以上としても十分な加熱量が得られる。図10は新米の加熱パターン、図11は標準米の加熱パターン、図12は古米の加熱パターン、図13は古々米の加熱パターン、図14は外国米の加熱パターンを示すものである。
【0039】
沸騰検知後の加熱量を沸騰以前の加熱量の90%以上としたことにより、加熱手段を構成する部品の温度上昇を抑えることができ、温度上昇対策等のコストがかからず、しかも吹きこぼれを抑えることができ、さらに炊きむらが無くしかも十分にアルファ化された美味な米飯を炊き上げることができる。
【0040】
なお、実施の形態1と同じく、強火工程における沸騰以前の加熱出力は連続ON状態(加熱量で表した場合は100%)に限られるものではなく、所定時間ONし、所定時間OFFすることの繰り返しというような、いわゆる通電率による制御でも同様の効果が得られる。例えば、沸騰以前の加熱出力を55秒ON・5秒OFFとしてもよい。この場合、沸騰以前の加熱量は約92%であり、沸騰検知後の加熱量をその90%以上、つまり約83%以上の加熱量とすればよく、この時の沸騰検知後の加熱出力は例えば50秒ON・10秒OFF(加熱量は約83%)となる。
【0041】
実施の形態3.
図15はこの発明の実施の形態3における炊飯器を示すブロック図であり、上記の実施の形態1とは、鍋温度検出手段23の出力により沸騰を検知する点が異なっている。
【0042】
図16および図17は鍋温度センサ8の検出温度と米飯の沸騰との関係を示す図である。鍋温度センサ8は鍋2の底部を加熱する誘導コイル3の近傍に配置しているため、鍋2内の米飯よりも高い温度を検出する特性があり、鍋温度センサ8の検出温度で直接沸騰を検知するのは困難であるが、図16および図17に示すように、炊飯量を判定することにより沸騰を検知することが可能である。
【0043】
つまり、図16は少量を炊飯した場合の鍋温度センサ8の検出温度と米飯の沸騰との関係を示しており、米飯の量が少ないために、鍋温度センサ8の検出温度は加熱により急激に上昇し、鍋温度センサ8が100℃になった時点から120秒後に米飯は沸騰を開始する。一方、図17は多量に炊飯した場合の鍋温度センサ8の検出温度と米飯の沸騰との関係を示しており、米飯の量が多いために、鍋温度センサ8の検出温度の上昇は少量の場合よりも緩やかであり、鍋温度センサ8が100℃になった時点から360秒後に米飯は沸騰を開始する。
【0044】
次に、実施の形態3の動作を図18のフローチャート図を用いて説明する。まず、実施の形態1で説明した場合とほぼ同様に炊飯動作の制御が開始され、予熱工程において鍋温度検出手段23の検出温度が55℃で一定になるように誘導コイル3をON・OFF制御し、米の吸水を促進する。この予熱工程は15分間行われ、15分経過後予熱工程を終了し、強火工程に移行する(S51)。
【0045】
強火工程では、まず誘導コイル3に100%通電して強火加熱を行い(S52)、鍋温度センサ8の温度が70℃になったことを検出したとき(S53)、炊飯量判定用のタイマT3をスタートさせる(S54)。次に、鍋温度センサ8の温度が90℃になったことを検出したとき(S55)、炊飯量判定用のタイマT3を停止する(S56)。その後、炊飯量判定用のタイマT3のカウント量から炊飯量を判定し、さらに沸騰検知時間TFを設定する(S57〜S64)。タイマT3のカウントが60秒以下の場合は(S57)、炊飯量を少量とし(S58)、沸騰検知時間TFを120秒に設定する(S59)。タイマT3のカウントが60秒を越え150秒以下の場合は(S60)、炊飯量を中量とし(S61)、沸騰検知時間TFを240秒に設定する(S62)。タイマT3のカウントが150秒を越える場合は(S60)、炊飯量を多量とし(S63)、沸騰検知時間TFを360秒と設定する(S64)。
【0046】
次に、鍋温度センサ8の検出温度が100℃以上となることを判定し(S65)、100℃以上を検出した場合、沸騰検知手段17の有するタイマT4をスタートさせ(S66)、沸騰検知手段17のタイマT4が沸騰検知時間TFを越えたとき(S67)に、沸騰と判断し沸騰検知が終了する(S68)。沸騰を検知すると、上記実施の形態1で説明した場合と同様に、米質選択手段18の設定に基づいて強火加熱の延長時間および弱火加熱の通電時間が調整され、米飯が炊き上げられる。
【0047】
このように鍋温度センサ8の出力により沸騰を検出するため、フタ4にフタ温度センサ6を設けることなく沸騰を検出でき、安価な構成で、しかも吹きこぼれを抑えることができ、さらに炊きむらが無く十分にアルファ化された美味な米飯を炊き上げることができる。
【0048】
なお、上記の実施の形態1及び実施の形態2と同じく、強火工程における沸騰以前の加熱出力は、連続ON状態(加熱量で表した場合は100%)に限られるものではなく、所定時間ONし、所定時間OFFすることの繰り返しというような、いわゆる通電率による制御としてもよい。この場合も同様の効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、米飯が沸騰した以後も強火加熱を継続し、加えてその強火加熱時間を米の質の設定に基づいて調整するため、新米、標準米、古米、古々米、外国米あるいは硬質米や軟質米などの米の質に拘わらず、吹きこぼれを抑えて、しかも炊きむらのない美味な米飯を炊き上げることができる。
【0050】
また、沸騰後の強火加熱の加熱量を沸騰以前の加熱量の90%以上とすることにより、吹きこぼれを抑えて、炊きむらのない美味な米飯を炊き上げることができるとともに、加熱手段を構成する部品の温度上昇を抑えることができる。
【0051】
また、フタ温度検出器の検出温度により沸騰を検出することにより、被炊飯物の沸騰を確実に検知することができ、吹きこぼれを抑えて、炊きむらのない美味な米飯を炊き上げることができる。
【0052】
さらに、鍋温度検出器が所定の温度を検出してから所定時間後に沸騰と判定することにより、安価な構成で、吹きこぼれを抑えて、炊きむらのない美味な米飯を炊き上げることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明における炊飯器の断面図である。
【図2】 実施の形態1における炊飯器のブロック図である。
【図3】 実施の形態1の動作を説明するフローチャート図である。
【図4】 実施の形態1の動作を説明するフローチャート図である。
【図5】 実施の形態1における新米の加熱パターンを示す図である。
【図6】 実施の形態1における標準米の加熱パターンを示す図である。
【図7】 実施の形態1における古米の加熱パターンを示す図である。
【図8】 実施の形態1における古々米の加熱パターンを示す図である。
【図9】 実施の形態1における外国米の加熱パターンを示す図である。
【図10】 実施の形態2における新米の加熱パターンを示す図である。
【図11】 実施の形態2における標準米の加熱パターンを示す図である。
【図12】 実施の形態2における古米の加熱パターンを示す図である。
【図13】 実施の形態2における古々米の加熱パターンを示す図である。
【図14】 実施の形態2における外国米の加熱パターンを示す図である。
【図15】 実施の形態3における炊飯器のブロック図である。
【図16】 実施の形態3における少量炊飯時の鍋温度センサの検出温度と沸騰との関係を示す図である。
【図17】 実施の形態3における多量炊飯時の鍋温度センサの検出温度と沸騰との関係を示す図である。
【図18】 実施の形態3の動作を説明するフローチャート図である。
【図19】 従来の炊飯器の断面図である。
【図20】 従来の炊飯器の操作パネルの正面図である。
【図21】 従来の炊飯器のブロック図である。
【図22】 従来の炊飯器のフローチャート図である。
【図23】 従来の炊飯器のフローチャート図である。
【図24】 従来の炊飯器における新米の加熱パターンを示す図である。
【図25】 従来の炊飯器における標準米の加熱パターンを示す図である。
【図26】 従来の炊飯器における古米の加熱パターンを示す図である。
【図27】 従来の炊飯器における古々米の加熱パターンを示す図である。
【図28】 従来の炊飯器における外国米の加熱パターンを示す図である。
【符号の説明】
1 炊飯器本体、2 鍋、3 誘導コイル、4 フタ、5 吹きこぼれ防止手段、6 フタ温度センサ、7 操作パネル、8 鍋温度センサ、9 米質選択キー、16 フタ温度検出手段、17 沸騰検知手段、18 米質選択手段、19強火延長時間設定手段、22 加熱手段、23 鍋温度検出手段、27 弱火通電時間設定手段。

Claims (4)

  1. 炊飯器本体に収納される鍋と、
    この鍋を加熱する加熱手段と、
    前記炊飯器本体の上部開口を覆うフタと、
    前記鍋内の被炊飯物の沸騰を検知する沸騰検知手段と、
    炊飯を行う際に複数の異なる米質の中から前記被炊飯物である米の質を選択する米質選択手段と、
    この米質選択手段によって選択された米の質に応じた各強火延長時間データが格納される強火延長時間記憶手段と、
    前記米質選択手段により選択された米の質に基づいて強火延長時間記憶手段による強火延長時間を設定する強火延長時間設定手段とを備え、
    前記沸騰検知手段による沸騰検知後に、前記強火延長時間設定手段により設定された強火延長時間の強火加熱を行った後、弱火加熱を行うようにしたことを特徴とする炊飯器。
  2. 沸騰検知手段による沸騰検知後の強火加熱の単位時間あたりの加熱量を、沸騰以前の単位時間あたりの加熱量の90%以上とすることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. フタ内部にフタ温度検出器を設け、沸騰検知手段は、このフタ温度検出器の検出温度に基づいて沸騰を検知することを特徴とする請求項1または請求項2記載の炊飯器。
  4. 鍋の温度を検出する鍋温度検出器を設け、沸騰検知手段はこの鍋温度検出器が所定温度を検出してから所定時間後に沸騰と判定することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の炊飯器。
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