JPH04353647A - 記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、テープ状記録媒体に
情報を記録再生する記録再生装置、特に、リードレスで
テープ走行の制御を行なう記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の記録再生装置、例えば磁気記録再
生装置や光学記録再生装置等のテープ走行系において、
テープ状記録媒体（以下、単に「テープ」という）の走
行を案内するためにテープガイドが用いられている。

【０００３】テープガイドは、走行するテープの幅方向
位置を規制するものであり、上方テープエッジ、下方テ
ープエッジまたは両テープエッジを案内するための段差
、すなわちリードを備えたリード付きテープガイドや、
テープの記録面を基準面に対して傾斜させることによっ
て、テープの幅方向位置を規制する傾斜テープガイド等
がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】最近、情報記録密度向
上等のためのテープの薄厚化が進展するにつれて、テー
プの機械的強度が低下しつつある。反面、アクセス速度
向上等のためテープ走行の高速化が要望されている。

【０００５】このため、リード付きテープガイドによる
テープの損傷、特にテープエッジの損傷が発生し易く、
これを防止しなければならないという課題があった。

【０００６】また、傾斜テープガイドには、テープ走行
摩擦の増加、テープ走行摩擦がテープ表面状態や湿度に
大きく依存するという欠点があった。

【０００７】更に、テープエッジを検出してテープ幅方
向位置をサーボ制御するリードレス走行系も提案されて
いるが、テープ装着時におけるテープの幅方向位置の初
期設定に不確定さがあり、実用性に乏しいという難点が
あった。

【０００８】そこで、この発明は、テープ装着時等テー
プ幅方向位置のサーボ制御が行なわれない期間は、リー
ド付きテープガイドによりテープ位置を案内し、それ以
降はリードレステープガイドによりテープ幅方向位置を
サーボ制御するようにした記録再生装置の提供を目的と
するものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、ガイド部により案内されて所
定速度で走行するテープ状記録媒体に情報を記録再生す
る記録再生装置において、テープ状記録媒体の幅方向に
おける案内誤差を検出する検出手段と、この案内誤差に
基づいて制御信号を出力する制御手段と、この制御信号
によって制御されて、案内誤差を相殺するようにガイド
部を変位させる変位手段とを備えたものである。

【００１０】また、前記ガイド部は、前記テープ状記録
媒体の幅方向における初期位置設定を行なうためのリー
ド付きガイドを備え、前記変位手段によるガイド部の制
御が開始されると同時に、リード付きガイドによるテー
プ状記録媒体の案内を解除するものである。

【００１１】

【作用】この発明の一実施例を示す図１において、供給
リール１ａの供給するテープ状記録媒体（以下、「テー
プ」という）２は、テープガイド３ａ，４ａに案内され
てヘッド６による情報の記録または再生後、テープガイ
ド４ｂ，３ｂに案内されて巻取りリール１ｂに巻き取ら
れる。

【００１２】テープガイド３ａ，ｂは、リード付きテー
プガイドであり、テープ２の装着時および始動時におけ
るテープ２の幅方向位置はテープガイド３ａ，ｂのリー
ド部により機械的に適当な位置に設定および案内される
。また、テープガイド３ａ，ｂはリード部を変位させる
ためのアクチュエータを備えているので、テープ２の始
動後、例えばキャプスタンサーボ回路（図示せず）から
のテープ走行開始信号によりテープガイド３ａ，ｂのリ
ード部は走行するテープ２から引き離されて、テープ幅
方向位置のリード部による案内を解除するように位置制
御される。

【００１３】テープガイド４ａ，ｂは、ローラ型のリー
ドレステープガイドであり、各一対の検出器５ａ，ｂ、
並びにサーボ制御回路１０ａ，ｂと共に、始動後におけ
るテープ２の幅方向の位置制御を行なう。すなわち、各
一対の検出器５ａ，ｂによって再生された基準信号は、
差動アンプ１１ａ，ｂによって幅方向誤差信号とされて
位相補償ドライブアンプ１２ａ，ｂに入力する。

【００１４】位相補償ドライブアンプ１２ａ，ｂは、幅
方向誤差信号の増幅と位相補償を行い、駆動信号をリー
ドレステープガイド４ａ，ｂに供給する。

【００１５】リードレステープガイド４ａ，ｂに配設さ
れたアクチュエータは、この駆動信号に駆動されて伸縮
する。この伸縮に対応して、テープガイド４ａ，ｂはテ
ープ２の幅方向に変位し、テープガイド４ａ，ｂに巻き
付けられて走行するテープ２は、幅方向誤差を打ち消す
方向に位置制御される。

【００１６】

【実施例】続いて、この発明におけるテープ走行系の実
施例について、図面を参照して詳細に説明する。

【００１７】図１は、この発明の一例を示すブロック図
である。１はテープ状記録媒体２（以下、単に「テープ
」という）用のリールであり、１ａは供給リール、１ｂ
は巻き取りリールである。

【００１８】３（３ａまたは３ｂ）は、圧電素子等のア
クチュエータによりリードが可動とされたリード付きテ
ープガイドである。４（４ａまたは４ｂ）は圧電素子等
のアクチュエータによりテープ２の幅方向位置をサーボ
制御するリードレステープガイドである。

【００１９】５（５ａまたは５ｂ）は、テープ２の幅方
向位置を検出するための一対の検出器である。６はテー
プ２に情報を記録するためのあるいはテープ２に記録さ
れた情報を再生するためのヘッドである。

【００２０】１０（１０ａまたは１０ｂ）はサーボ制御
回路であり、一対の検出器５からの検出信号を入力とし
、テープ２の幅方向位置に関する誤差信号を出力する差
動アンプ１１（１１ａまたは１１ｂ）と、この誤差信号
を入力とし、位相補償と増幅とを施した後、テープガイ
ド４のアクチュエータを駆動するための駆動信号を出力
する位相補償ドライブアンプ１２（１２ａまたは１２ｂ
）とで構成される。

【００２１】図２は、この発明におけるリード付きテー
プガイド３およびリードレステープガイド４の一例を示
す図である。

【００２２】リード付きテープガイド３は、ガイドポー
ル３１と、リードを形成するフランジ３２と、台座３３
と、アクチュエータ３４とからなり、シャーシ７上に一
体に配設される。

【００２３】テープ２の着脱時や、テープ走行の起動時
からテープの幅方向位置のサーボ制御が開始されるまで
の期間、リード付きテープガイド３はアクチュエータ３
４がＤだけ伸張するため点線で図示する位置に変位する
。

【００２４】すなわち、フランジ３２はＤだけ上昇して
テープ着脱時等におけるテープ２の下方エッジが所定位
置になるように案内する。次に、テープ２の幅方向位置
のサーボ制御が開始されると同時に、フランジ３２は実
線で図示する位置まで下降し、テープ２の下方エッジは
、フランジ３２の上面が形成するリードによる案内から
解放される。

【００２５】ここで、フランジ３２の上下方向変位Ｄは
、例えばキャプスタンサーボ回路（図示せず）からのテ
ープ走行開始信号によりアクチュエータ３４が収縮し、
この結果として生じるフランジ３２の下方への変位であ
る。また、フランジ３２がテープ２の下方エッジを案内
する場合について上述したが、テープ２の上方エッジ、
あるいは上下両エッジを案内するようにしてもよい。

【００２６】リードレステープガイド４はローラガイド
であり、ローラシャフト４１と、ローラ４２と、台座４
３と、アクチュエータ４４で構成され、シャーシ７上に
一体に配設される。ここで、ローラ４２はテープ２の走
行に伴ってローラシャフト４１の中心軸を中心として円
滑に回転するようにローラシャフト４１に嵌合される。

【００２７】テープ装着からサーボ制御の開始までの期
間、テープ２の上下方向の位置は、前述のようにリード
付きテープガイド３により機械的に設定され、案内され
る。一方、サーボ制御の開始後には、テープ２の上下方
向の位置は、主にリードレステープガイド４によりサー
ボ制御される。リード付きテープガイド３が上下方向に
Ｄだけ変位する際に、テープ２が幅方向に移動するのを
防止するため、各ラップ角はθ１＜θ２とされている。 ここで、θ１はリード付きテープガイド３にテープ２が
巻き付けられる角度、つまりラップ角であり、θ２はリ
ードレステープガイド４へのラップ角である。

【００２８】図３は、この発明におけるテープ２の幅方
向位置を検出する検出器５の一例を示す図である。

【００２９】テープ２の両端近傍に位置する基準信号ト
ラック２１，２２には、予め基準信号が記録され、一対
のヘッド５１，５２は走行するテープ２の基準信号トラ
ック２１，２２をそれぞれトレースするように配設され
る。図３は、テープ２の幅方向位置の誤差が零の場合に
おけるヘッド５１，５２とトラック２１，２２の位置関
係を示す。

【００３０】一対のヘッド５１，５２からの各再生信号
は、図１に示すサーボ制御回路１０の差動アンプ１１に
入力し、差動アンプ１１はテープ２の幅方向における基
準位置からの変位に対応して幅方向誤差信号を位相補償
ドライブアンプ１２に出力する。

【００３１】位相補償ドライブアンプ１２は、入力する
幅方向誤差信号を増幅すると共に、所定の位相補償を行
い、図２に示すリードレステープガイド４のアクチュエ
ータ４４に駆動信号を出力する。

【００３２】この駆動信号により、アクチュエータ４４
は、上下方向に伸縮し、この結果、ローラ４２はテープ
幅方向に変位する。これに伴って、ローラ４２にラップ
角θ２で巻き付けられて走行するテープ２は、幅方向誤
差を打ち消す方向に変位する。

【００３３】このようにして、テープ幅方向のサーボ制
御は、基準信号を検出するヘッド５１，５２と、サーボ
制御回路１０と、リードアドレステープガイド４によっ
て行なわれる。この場合、テープ幅方向の位置制御は、
基準信号トラック２１，２２を基準として行なわれるの
で、損傷を受け易いテープエッジそのものを検出する場
合（後述）よりも高精度でテープ幅方向の位置制御が行
える。

【００３４】なお、テープ２の幅方向位置の検出器５と
して、一対のヘッド５１，５２を用いる場合について上
述したが、検出器５として、例えば発光ダイオードと光
マルチファイバにより、一方または両方のテープエッジ
を検出するようにしてもよい。

【００３５】また、上例においては、リードレステープ
ガイド４の変位方向をローラ４２の回転軸方向としたが
、この回転軸を傾斜させるようにアクチュエータ４４を
配設してもよい。この場合、リードレステープガイド４
は傾斜ガイドとして機能するが、ローラ４２が円滑に回
転するため、従来の傾斜ガイドのように摩擦係数が、テ
ープ表面状態や湿度に大きく依存する欠点は生じない。

【００３６】更に、テープガイド３，４を上下させ、あ
るいは傾斜させるアクチュエータ３４，４４として、上
述の圧電素子以外に、例えばバイモルフ、形状記憶合金
、マイクロモータ等を用いるようにしてもよい。

【００３７】更にまた、図１に示す実施例において、記
録／再生ヘッド６を、固定型ヘッドとしたが、回転型ヘ
ッドでもよい。

【００３８】

【発明の効果】上述のように、テープ装着時および始動
時において、テープはリード付きテープガイドにより機
械的に案内されて初期位置に設定される。また、リード
レステープガイドによるテープ幅方向位置のサーボ制御
が開始されると同時に、リード付きテープガイドのリー
ドによる機械的な案内は解除される。

【００３９】従って、この発明によれば、リードによる
テープエッジの損傷やテープエッジによるリードの損傷
を生ずることなくテープ走行の高速化が可能となるとい
う効果がある。

【００４０】また、この発明におけるリードレステープ
ガイドはローラ型であるので、傾斜ガイドとして用いる
場合でも、テープ走行時の摩擦抵抗がテープ表面状態や
湿度に大きく依存することはないという効果がある。

【００４１】更に、この発明によれば、テープ装着時に
おけるテープ幅方向の初期位置が所定位置に確実に設定
されるので、テープ位置のサーボ制御開始時の初期位置
設定の不確定さを一掃できる効果がある。

【００４２】更にまた、テープに予め記録された基準信
号を再生して幅方向エラー信号を生成する実施例によれ
ば、テープエッジの不整に影響されないテープ位置のサ
ーボ制御が可能となる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一例を示すブロック図である。

【図２】この発明におけるテープガイドを示す説明図で
ある。

【図３】この発明における検出器の配置図である。

【符号の説明】

１，１ａ，１ｂ　　リール ２　　テープ（テープ状記録媒体） ３，３ａ，３ｂ　　リード付きテープガイド４，４ａ，
４ｂ　　リードレステープガイド５，５ａ，５ｂ，５１
，５２　　検出器６　　記録／再生ヘッド ７　　シャーシ １０，１０ａ，１０ｂ　　サーボ制御回路１１，１１ａ
，１１ｂ　　差動アンプ １２，１２ａ，１２ｂ　　位相補償ドライブアンプ２１
，２２　　基準信号トラック ３１　　ガイドポール ３２　　フランジ ３３，４３　　台座 ３４，４４　　アクチュエータ ４１　　ローラシャフト ４２　　ローラ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ガイド部により案内されて所定速度で
   走行するテープ状記録媒体に情報を記録再生する記録再
   生装置において、上記テープ状記録媒体の幅方向におけ
   る案内誤差を検出する検出手段と、この案内誤差に基づ
   いて制御信号を出力する制御手段と、この制御信号によ
   って制御されて、案内誤差を相殺するように上記ガイド
   部を変位させる変位手段とを備えたことを特徴とする記
   録再生装置。
2. 【請求項２】　　請求項１に記載の記録再生装置におい
   て、前記ガイド部は、前記テープ状記録媒体の幅方向に
   おける初期位置設定を行なうためのリード付きガイドを
   備え、前記変位手段によるガイド部の制御が開始される
   と同時に、リード付きガイドによるテープ状記録媒体の
   案内を解除することを特徴とする記録再生装置。