JP3541435B2 - 磁気記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばデータレコーダーのつなぎ記録に使用して好適な磁気記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビデオテープレコーダーまたはデータレコーダーにおいては、ヘリカルスキャンによりユーザデータの記録およびまたは再生をするようにしている。つまり、磁気ヘッドを所定の回転ドラム装置に搭載して回転させ、回転ドラム装置に巻き付けられながら走行する磁気テープの長手方向に対して、順次斜め方向に記録およびまたは再生するようにしている。
【0003】
このようなヘリカルスキャン方式のテープレコーダーでは、テープフォーマットとして、ユーザデータを記録するヘリカルトラックの他に磁気テープの幅方向の上端側部および下端側部に長手方向のトラックが設けられている。
【0004】
長手方向のトラックの一方は磁気テープの幅方向の上端側部に設けられたコントロールトラックであり、他方は磁気テープの幅方向の上端側部に設けられたタイムコードトラックである。コントロールトラックは、従動するピンチローラーとで磁気テープを狭持して走行させるためのキャプスタンをサーボコントロールするコントロール信号を記録するものである。また、タイムコードトラックは、磁気テープ上の絶対アドレスとしてのタイムコードを記録するものである。
【0005】
コントロールトラックおよびタイムコードトラックは、いずれもテープレコーダーのテープコントロールには不可欠のものであり、これらのいずれかが記録不良あるいは読み取り不良となると、キャプスタンによる磁気テープの走行を正常に行うことができなくなり、さらにタイムコードによる磁気テープ上の絶対位置を知ることができなくなるので、テープレコーダーの正常な動作ができなくなる。
【0006】
一方、磁気テープの長手方向の連続性を保って順次つなぎ記録するいわゆるアセンブル記録を行う場合には、そのつなぎ目としての記録の開始位置を示すインポイントでは、信号波形が必ずしも正確につながらず、長手トラックの信号が読みとり不良になる可能性が高い。このため、長手方向の信号処理回路はあたかも長手トラックの信号が連続となるように信号処理を緩慢にさせて、多少の信号の欠落を補うように設計上で工夫するようにしている。
【0007】
ところで、従来、ビデオテープレコーダーまたはデータレコーダーでは、記録開始点としてのインポイントの指定が無いいわゆるクラッシュ記録、またはインポイントを指定するアセンブル記録をする際に、ヘリカルトラックおよび長手トラックの記録は同時に開始され、同時に終了するようにしていた。このため、ビデオテープレコーダーにおいては1フレーム、データレコーダーにおいては1ID等の最短の記録長による記録を連続すると、磁気テープ上の長手トラックの記録つなぎ目も同じ間隔で連続する。このような磁気テープを再生するときには、上述したように長手信号を補正する処理の能力を超えてしまうため、結果としてキャプスタンサーボのサーボロックができなくなり磁気テープの走行ができなくなるか、または磁気テープ上の絶対位置が検出できなくなりテープ位置を検出するサーチができなくなる。
【0008】
特に、データレコーダーをテープストリーマーとして使用した場合には、記録しようとするファイルサイズによっては、1〜数IDの記録が繰り返される可能性が高いため、上述した問題が発生しやすい。この問題を解決するため、意味を持たないゴミデータとしてのパディングデータをヘリカルに記録して、長手の記録長が一定以上になるようにする方法がある。しかし、パディングデータの分だけ磁気テープの使用効率が低下するという新たな欠点が発生する。なお、上述したデータレコーダーの場合、ホストコンピュータからのデータ転送において、数ID単位でしか記録できないという制約がある。ここで、IDとはテープの頭出しに使用するデータの単位で、ビデオテープレコーダのタイムコードに相当する。1ID=4トラック=128キロバイトである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、長手方向のトラックに設けられたコントロールトラックおよびタイムコードトラックは、いずれもテープレコーダーのテープコントロールには不可欠のものであり、動作の制約上の原因によりこれらのいずれかが記録不良あるいは読み取り不良となると、テープレコーダーの正常な動作ができなくなるという不都合があった。
【0010】
また、意味を持たないゴミデータとしてのパディングデータをヘリカルに記録して、長手の記録長を一定以上にした場合には、パディングデータの分だけ磁気テープの使用効率が低下するという不都合があった。
【0011】
本発明は、かかる点に鑑みたものであり、長手記録つなぎ目間隔の最低長を確保して長手方向トラックの読み取りが損なわれない磁気記録装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の磁気記録装置は、図1から図9に示すように、斜め方向記録手段20が磁気テープ40の走行方向に対して磁気テープ40を斜め方向に走査して磁気テープ40上に磁気テープ40の長手方向に対して斜めにデータの記録をするための斜め方向記録領域41と、長手方向記録手段9、16が磁気テープ40の走行方向に磁気テープ40を走査して磁気テープ40上に磁気テープ40の長手方向に少なくとも磁気テープ40上の絶対位置を記録するための長手方向記録領域42、43とを有する記録形式により記録を行う磁気記録再生装置において、少なくとも長手方向記録領域42、43における記録終了位置を記憶する記録終了位置記憶手段2と、斜め方向記録手段20による斜め方向記録領域41およびまたは長手方向記録手段9、16による長手方向記録領域42、43における記録動作を制御する制御手段1とを備え、記録時に斜め方向記録手段20による斜め方向記録領域41への記録を終了する際に、磁気テープ40上の絶対位置から長手方向記録領域42、43における記録終了位置を減算して求められる長手方向記録長Xが所定記録長Zに満たないときに、長手方向記録長Xが所定記録長Zになるまで、制御手段1により長手方向記録手段9、16による長手方向記録領域42、43のみを延長して記録するものである。
【0013】
本発明の磁気記録装置は、図1から図9に示すように、上述において、記録終了位置記憶手段2、4は、斜め方向記録領域41およびまたは長手方向記録領域42、43における記録終了位置を記憶するものであり、記録開始時には、すでに長手方向記録手段9、16による長手方向記録領域42、43のみが延長して記録されている記録終了位置までは、制御手段1により、斜め方向記録手段20による斜め方向記録領域41への記録のみを行い、長手方向記録手段9、16による長手方向記録領域42、43の記録終了位置から長手方向記録手段9、16による長手方向記録領域42、43の記録を開始するものである。
【0014】
本発明の磁気記録装置は、図1から図9に示すように、上述において、長手方向記録領域42、43は、磁気テープ40上の絶対位置およびまたは磁気テープを走行させるための駆動手段の制御信号を記録するためのものである。
【0015】
【作用】
本発明によれば、記録時に斜め方向記録手段20による斜め方向記録領域41への記録を終了する際に、磁気テープ40上の絶対位置から長手方向記録領域42、43における記録終了位置を減算して求められる長手方向記録長Xが所定記録長Zに満たないときに、長手方向記録長Xが所定記録長Zになるまで、制御手段1により長手方向記録手段9、16による長手方向記録領域42、43のみを延長して記録するので、長手方向記録領域42、43のつなぎ目間隔の最低長Zを確保することができ、長手方向記録領域42、43における読み取りが損なわれず、磁気記録装置の動作を確実にすることができる。
【0016】
また、本発明によれば、記録開始時には、すでに長手方向記録手段9、16による長手方向記録領域42、43のみが延長して記録されている記録終了位置までは、制御手段1により、斜め方向記録手段20による斜め方向記録領域41への記録のみを行い、長手方向記録手段9、16による長手方向記録領域42、43の記録終了位置から長手方向記録手段9、16による長手方向記録領域42、43の記録を開始するので、磁気テープ40の使用効率を向上させることができる。
【0017】
また、本発明によれば、長手方向記録領域42、43は、磁気テープ40上の絶対位置およびまたは磁気テープ40を走行させるための駆動手段の制御信号を記録するので、磁気テープ40の位置検出をするサーチの動作が確実になり、さらに磁気テープ40の走行の動作を確実にすることができる。
【0018】
【実施例】
図1から図9に、この発明による磁気記録装置の一実施例の構成および動作を示す。この発明の実施例は、磁気テープにつなぎ記録する際に、長手方向トラックのつなぎ目間隔の最低長を確保し、磁気記録装置の動作を確実にするものである。
【0019】
まず、この発明の実施例を説明するに先立って、テープ走行機構およびテープフォーマットについて説明する。図2は、この発明による磁気記録装置の一実施例に用いるテープレコーダーのテープ走行機構を示す図である。小型カセット22aまたは大型カセット22bをテープレコーダーに装着すると、円盤状のテープローディングユニットが回転することにより、テープローディングユニット上に設けられたテープガイド25a,25b,25c,25d,25e,25fが磁気テープ23をカセット内から引き出す。カセット内から引き出された磁気テープ23は回転ドラム21、コントロールおよびタイムコードヘッド28、消去ヘッド30a,30bに摺接するようにテープガイド26a,26b,26c,26d,27a,27bにより支持されることによりテープローディングが完了する。そして、図示しない駆動用モータに連動して回転するキャプスタン29が、従動する弾性材からなるピンチローラー24との間に磁気テープ23を挟むようにして磁気テープ23を走行させる。
【0020】
テープガイド27a,27bは、それぞれ図示しない駆動用のソレノイド等により、一点を中心に弾性的に回動するように構成されていて、磁気テープ23を走行させる際に、磁気テープに所定のテンションを付与するようにしている。このキャプスタン29の駆動用のモータは所定のキャプスタンサーボにより制御されている。テープガイド27a,27bの駆動用のソレノイドとは、所定のテンションサーボにより制御されている。このキャプスタンサーボおよびテンションサーボ等のサーボ系のためのコントロール信号は、磁気テープの所定の長手方向のトラックに記録される。また、磁気テープ上の絶対位置を示すタイムコードは、磁気テープの所定の長手方向のトラックに記録される。
【0021】
図3は、この発明による磁気記録装置の一実施例の回転ドラムを示す図である。回転ドラム31は、円盤状の周側端部に、記録ヘッド32a,32bおよび記録ヘッド32c,32dが2チャンネルをペアとして2つずつ180度対向して設けられている。また、再生ヘッド33a,33bおよび記録ヘッド33c,33dが2チャンネルをペアとして2つずつ180度対向して設けられている。さらに、消去ヘッド34aおよび34bが180度対向して設けられている。
【0022】
図4は、この発明による磁気記録装置の一実施例のテープフォーマットを示す図である。磁気テープ40上には、テープ走行方向に対して斜め方向に記録されるヘリカルトラック41にはユーザデータが記録される。磁気テープ40の上側端部の長手方向に記録されるコントロールトラック42にはキャプスタンサーボのコントロール信号が記録されている。磁気テープ40の下側端部の長手方向に記録されるタイムコードトラック43には磁気テープ上の絶対位置を示すタイムコードが記録されている。
【0023】
次に、このようなテープ走行機構およびテープフォーマットを前提としてこの発明の実施例の構成および動作を説明する。図1は、この発明による磁気記録装置の一実施例の構成を示すブロック図である。図1において、コントローラ1は、CPUとROMおよびRAMからなり、特に、長手アウトポイントメモリ2、長手インポイントメモリ3、ヘリカルアウトポイントメモリ4、ヘリカルインポイントメモリ5を有している。
【0024】
長手アウトポイントメモリ2は長手方向トラックの記録終了位置を記憶するメモリであり、長手インポイントメモリ3は長手方向トラックの記録開始位置を記憶するメモリである。長手方向トラックは、図4において示したように、コントロールトラック42およびタイムコードトラック43からなる。ヘリカルアウトポイントメモリ4は、ヘリカルトラック41の記録終了位置を記憶するメモリであり、ヘリカルインポイントメモリ5は、ヘリカルトラック41の記録開始位置を記憶するメモリである。このように、コントローラ1は、長手方向トラックの記録開始点を示すインポイントを記憶する長手インポイントメモリ3とヘリカルトラックの記録開始点を示すインポイントを記憶するヘリカルインポイントメモリ5を独立に有している。同様に、長手方向トラックの記録終了点を示すアウトポイントを記憶する長手アウトポイントメモリ2とヘリカルトラックの記録終了点を示すアウトポイントを記憶するヘリカルアウトポイントメモリ4を独立に有している。
【0025】
タイムコード記録時においては、コントローラ1の長手アウトポイントメモリ2または長手インポイントメモリ3から長手アウトポイントまたは長手インポイントがタイムコード発生器6に供給される。タイムコード発生器6はクロックを変調した所定のタイムコードを記録アンプ7に供給する。記録アンプ7はタイムコードを記録のために増幅してスイッチ8を介してタイムコードヘッド9に供給する。このようにしてタイムコードがタイムコードトラックに記録される。このとき、記録アンプ7およびスイッチ8には、コントローラ1から記録イネーブル信号および記録スイッチコントロール信号が供給されている。
【0026】
タイムコード読み取り時においては、タイムコードヘッド9によりタイムコードトラックから読み取られたタイムコード信号は、スイッチ8を介して再生アンプ10に供給される。スイッチ8にはコントローラ1から再生スイッチコントロール信号が供給されている。再生アンプ10はタイムコード信号を再生のために増幅してタイムコード読み取り器11に供給する。タイムコード読み取り器11はタイムコード信号からタイムコードを復調する。タイムコード読み取り器11で読み取られたタイムコードはコントローラ1の長手アウトポイントメモリ2または長手インポイントメモリ3に供給される。長手アウトポイントメモリ2または長手インポイントメモリ3では長手アウトポイントまたは長手インポイントを記録する。
【0027】
コントロール信号記録時においては、キャプスタンサーボまたはテンションサーボ等のサーボコントロール部12からのモータ回転数またはテンション等の検出信号は、コントロール信号発生器13に供給される。コントロール信号発生器13は検出信号から所定のコントロール信号を発生させて記録アンプ14に供給する。記録アンプ14はコントロール信号を記録のために増幅してスイッチ15を介してコントロールヘッド16に供給する。このようしてコントロール信号はコントロールトラックに記録される。このとき、記録アンプ14およびスイッチ15には、コントローラ1から記録イネーブル信号および記録スイッチコントロール信号が供給されている。
【0028】
コントロール信号読み取り時においては、コントロールヘッド16によりコントロールトラックから読み取られたコントロール信号は、スイッチ15を介して再生アンプ17に供給される。スイッチ15にはコントローラ1から再生スイッチコントロール信号が供給されている。再生アンプ17はタイムコード信号を再生のために増幅してコントロール信号検出器18に供給する。コントロール信号検出器18はコントロール信号をサーボコントロール部12に供給する。
【0029】
ユーザデータの記録時においては、図示しないホストコンピュータから供給される記録データは記録アンプ19に供給される。記録アンプ19は記録データを記録のために増幅して記録ヘッド20に供給する。このようにして記録データはヘリカルトラックに記録される。記録ヘッド20は、図2および図3において示したように回転ドラムに搭載されている。なお、ユーザデータの再生系は省略する。
【0030】
つぎに、この発明の実施例の動作を説明する。この発明の実施例の動作は、記録終了時の処理と記録開始時の処理の2つに分かれている。何も記録されていないバージンテープの状態からアセンブル記録によりトラックの連続性を保った記録を行うには、まず最初に記録開始点としてのインポイントの指定が無いいわゆるクラッシュ記録を行い、2度目の記録からはインポイントを指定したアセンブル記録を行う。このクラッシュ記録開始の際には従来の記録開始と同様にヘリカルトラックと長手トラックの記録を同じ位置から開始する。この場合、ヘリカルインポイントおよび長手インポイントのタイムコードの値を、それぞれヘリカルインポイントメモリおよび長手インポイントメモリに記憶しておく。
【0031】
図5は、この発明による磁気記録装置の一実施例の記録終了時の動作を示すフローチャートである。図5において、まずステップS1でコントローラ1へ記録終了コマンドを供給するにより、ステップS2でヘリカルデータの記録アンプの記録イネーブル信号をコントロールしてヘリカルトラックの記録を終了させる。ステップS3でヘリカルトラックのアウトポイントのタイムコードの値をヘリカルアウトポイントメモリに記憶する。アウトポイントの値は次の記録のインポイントの関係から実際の記録終了位置のタイムコードプラス1とする。
【0032】
ステップS4で、次のつなぎ記録開始時に使用するため、ヘリカルインポイントメモリにヘリカルアウトポイントメモリの値をセットする。ステップS5で、長手の記録を行っていないときには、ステップS10で、テープ停止コントロールを行って終了する。ステップS5で、長手の記録を行っているときには、ステップS6で、そのときのタイムコード発生器(TCG)のタイムコードの値から長手インポイントの値をマイナスして、長手の記録長Xを求める。ステップS6で、長手の記録長Xを長手信号処理により補正が可能な最小つなぎ目間隔Zと比較し、長手記録長Xが最小つなぎ目間隔Z以上になるまで長手記録を続行する。
【0033】
ステップS6で、すでに、長手記録長Xが最小つなぎ目間隔Z以上のとき、または長手記録を継続して長手記録長Xが最小つなぎ目間隔Zになったときには、ステップS7で、記録アンプ7および記録アンプ14の記録イネーブル信号をコントロールして長手記録を終了する。ステップS8で、長手アウトポイントメモリに長手アウトポイントのタイムコードの値を記憶する。ステップS9で、長手インポイントメモリに長手アウトポイントメモリのタイムコードの値をセットする。ステップS10で、テープ停止のコントロールを行って終了する。このような処理をすることにより、長手トラックの記録長は必ず最小つなぎ目間隔Z以上となる。
【0034】
図6は、この発明による磁気記録装置の一実施例の記録開始時の動作を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、図5において示したフローチャートにおけるヘリカルアウトポイントおよび長手アウトポイントに対して連続性を保って記録するときの動作である。図6において、ステップS20でコントローラ1へ記録開始コマンドを供給するにより、ステップS21でテープ走行を開始させる。
【0035】
ステップS22で、タイムコード読み取り器のタイムコードの値、すなわち現在のテープ位置をヘリカルインポイントの値と比較する。ステップS22で、現在のテープ位置がヘリカルインポイントの値になったら、ステップS23で、コントローラ1からヘリカルの記録アンプ19に記録イネーブル信号を供給して記録を開始する。
【0036】
ステップS24で、コントローラ1が記録終了コマンドを受け取ったら、ステップS25で記録終了処理をする。ステップS24で、コントローラ1が記録終了コマンドを受け取らないときには、ステップS26で、タイムコード読み取り器のタイムコードの値、すなわち現在のテープ位置を長手インポイントの値と比較する。ステップS26で、現在のテープ位置が長手インポイントの値にならなかったときにはステップS24に戻る。ステップS26で、現在のテープ位置が長手インポイントの値になったときは、ステップS27で、コントローラ1から記録アンプ7および記録アンプ14の記録イネーブル信号を供給して長手の記録を開始して終了するする。
【0037】
次に、図7AからCに、磁気テープ上における動作を説明する。図7Aは、この発明による磁気記録装置の一実施例の記録長が最小つなぎ目間隔Zフレーム以上のときの動作を説明する図である。図7Aにおいて、磁気テープ70には、ヘリカルトラック74、タイムコードトラック73およびコントロールトラック75が設けられている。ヘリカルインポイントおよび長手インポイント71は同じであり、ヘリカルアウトポイントおよび長手アウトポイント72は同じである。この場合には、ヘリカルインポイントおよび長手インポイント71からヘリカルアウトポイントおよび長手アウトポイント72までの記録長が最小つなぎ目間隔Zフレーム以上であるので記録の延長は行わない。
【0038】
図7Bは、この発明による磁気記録装置の一実施例の記録長が最小つなぎ目間隔Zフレーム未満のときの動作を説明する図である。図7Bにおいて、ヘリカルインポイントおよび長手インポイント81は同じであるが、ヘリカルインポイント81からヘリカルアウトポイント82までの記録長が最小つなぎ目間隔Zフレーム未満のとき、長手アウトポイント83のみを最小つなぎ目間隔Zフレームまでアセンブル記録により延長して記録するようにする。
【0039】
図7Cは、この発明による磁気記録装置の一実施例のヘリカルインポイント、ヘリカルアウトポイント、長手インポイント、長手アウトポイントのすべてが異なるときの動作を説明する図である。図7Cにおいて、ヘリカルインポイント91および長手インポイント92が異なり、ヘリカルアウトポイント93および長手アウトポイント94が異なるときに、ヘリカルインポイント91からヘリカルアウトポイント93までの記録長が最小つなぎ目間隔Zフレーム未満であるかいなかにかかわらず、長手インポイント92から長手アウトポイント94までの記録長が最小つなぎ目間隔Zフレーム未満のとき、長手アウトポイント94のみを最小つなぎ目間隔Zフレームまでアセンブル記録により延長して記録するようにする。なお、最小つなぎ目間隔Zフレームは、29ID程度あれば十分であるが、7〜10ID程度でも良い。
【0040】
上例によれば、記録時に斜め方向記録手段としての記録ヘッド20による斜め方向記録領域としてのヘリカルトラック41への記録を終了する際に、磁気テープ40上の絶対位置から長手方向記録領域としてのコントロールトラック42、タイムコードトラック43における記録終了位置を減算して求められる長手方向記録長Xが所定記録長Zに満たないときに、長手方向記録長Xが所定記録長Zになるまで、制御手段としてのコントローラ1により長手方向記録手段としてのタイムコードヘッド9、コントロールヘッド16による長手方向記録領域としてのコントロールトラック42、タイムコードトラック43のみを延長して記録するので、長手方向記録領域としてのコントロールトラック42、タイムコードトラック43のつなぎ目間隔の最低長Zを確保することができ、長手方向記録領域としてのコントロールトラック42、タイムコードトラック43における読み取りが損なわれず、磁気記録装置の動作を確実にすることができる。
【0041】
また、本発明によれば、記録開始時には、すでに長手方向記録手段としてのタイムコードヘッド9、コントロールヘッド16による長手方向記録領域としてのコントロールトラック42、タイムコードトラック43のみが延長して記録されている記録終了位置までは、制御手段としてのコントローラ1により、斜め方向記録手段としての記録ヘッド20による斜め方向記録領域としてのヘリカルトラック41への記録のみを行い、長手方向記録手段としてのタイムコードヘッド9、コントロールヘッド16による長手方向記録領域としてのコントロールトラック42、タイムコードトラック43の記録終了位置から長手方向記録手段9、16による長手方向記録領域としてのコントロールトラック42、タイムコードトラック43の記録を開始するので、磁気テープ40の使用効率を向上させることができる。
【0042】
また、本発明によれば、長手方向記録領域としてのコントロールトラック42、タイムコードトラック43は、磁気テープ40上の絶対位置およびまたは磁気テープ40を走行させるための駆動手段の制御信号を記録するので、磁気テープ40の位置検出をするサーチの動作が確実になり、さらに磁気テープ40の走行の動作を確実にすることができる。
【0043】
また、上例によれば、ビデオテープレコーダー、データレコーダーなどのいずれのヘリカルスキャン型のテープレコーダーにおいても、適用することができる。この場合、長手のつなぎ目がある一定以上の間隔にすることができるので、タイムコードの読み取り不良や、コントロール信号の検出不能による異常動作を防止することができる。特に、データストリーマにおけるアセンブル記録の場合、1ID単位のデータ記録が可能になるためパディングデータの記録などが不要になり、テープの使用効率を向上させることができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、記録時に斜め方向記録手段による斜め方向記録領域への記録を終了する際に、磁気テープ上の絶対位置から長手方向記録領域における記録終了位置を減算して求められる長手方向記録長が所定記録長に満たないときに、長手方向記録長が所定記録長になるまで、制御手段により長手方向記録手段による長手方向記録領域のみを延長して記録するので、長手方向記録領域のつなぎ目間隔の最低長を確保することができ、長手方向記録領域における読み取りが損なわれず、磁気記録装置の動作を確実にすることができる。
【0045】
また、本発明によれば、記録開始時には、すでに長手方向記録手段による長手方向記録領域のみが延長して記録されている記録終了位置までは、制御手段により、斜め方向記録手段による斜め方向記録領域への記録のみを行い、長手方向記録手段による長手方向記録領域の記録終了位置から長手方向記録手段による長手方向記録領域の記録を開始するので、磁気テープの使用効率を向上させることができる。
【0046】
また、本発明によれば、長手方向記録領域は、磁気テープ上の絶対位置およびまたは磁気テープを走行させるための駆動手段の制御信号を記録するので、磁気テープの位置検出をするサーチの動作が確実になり、さらに磁気テープの走行の動作を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の磁気記録装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の磁気記録装置の一実施例に用いるテープレコーダーのテープ走行機構を示す図である。
【図3】この発明の磁気記録装置の一実施例の回転ドラムを示す図である。
【図4】この発明の磁気記録装置の一実施例のテープフォーマットを示す図である。
【図5】この発明の磁気記録装置の一実施例の記録終了時の動作を示すフローチャートである。
【図6】この発明の磁気記録装置の一実施例の記録開始時の動作を示すフローチャートである。
【図7】この発明の磁気記録装置の一実施例の動作を示す図であり、図7Aは記録長がZフレーム以上の場合、図7Bは記録長がZフレーム未満の場合、図7Cはヘリカルインポイント、ヘリカルアウトポイント、長手インポイント、長手アウトポイントのすべてが異なる場合を示す図である。
【符号の説明】
1 コントローラ
2 長手アウトポイントメモリ
3 長手インポイントメモリ
4 ヘリカルアウトポイントメモリ
5 ヘリカルインポイントメモリ
6 タイムコード発生器
7 記録アンプ
8 スイッチ
9 タイムコードヘッド
10 再生アンプ
11 タイムコード読み取り器
12 サーボコントロール部
13 コントロール信号発生器
14 記録アンプ
15 スイッチ
16 コントロールヘッド
17 再生アンプ
18 コントロール信号検出器
19 記録アンプ
20 記録ヘッド
21 回転ドラム
22a カセット
22b カセット
23 磁気テープ
24 ピンチローラ
25a テープガイド
25b テープガイド
25c テープガイド
25d テープガイド
25e テープガイド
25f テープガイド
26a テープガイド
26b テープガイド
26c テープガイド
26d テープガイド
27a テープガイド
27b テープガイド
28 コントロールヘッドおよびタイムコードヘッド
29 キャプスタン
30a 消去ヘッド
30b 消去ヘッド
31 回転ドラム
32a 記録ヘッド
32b 記録ヘッド
32c 記録ヘッド
32d 記録ヘッド
33a 再生ヘッド
33b 再生ヘッド
33c 再生ヘッド
33d 再生ヘッド
34a 消去ヘッド
34b 消去ヘッド
40 磁気テープ
41 ヘリカルトラック
42 コントロールトラック
43 タイムコードトラック
70 磁気テープ
71 ヘリカルインポイント、長手インポイント
72 ヘリカルアウトポイント、長手アウトポイント
80 磁気テープ
81 ヘリカルインポイント、長手インポイント
82 ヘリカルアウトポイント
83 長手アウトポイント
90 磁気テープ
91 ヘリカルインポイント
92 長手インポイント
93 ヘリカルアウトポイント
94 長手アウトポイント

Claims (3)

  1. 斜め方向記録手段が磁気テープの走行方向に対して上記磁気テープを斜め方向に走査して上記磁気テープ上に上記磁気テープの長手方向に対して斜めにデータの記録をするための斜め方向記録領域と、
    長手方向記録手段が上記磁気テープの走行方向に上記磁気テープを走査して上記磁気テープ上に上記磁気テープの長手方向に少なくとも上記磁気テープ上の絶対位置を記録するための長手方向記録領域とを有する記録形式により記録を行う磁気記録再生装置において、
    少なくとも上記長手方向記録領域における記録終了位置を記憶する記録終了位置記憶手段と、
    上記斜め方向記録手段による上記斜め方向記録領域およびまたは上記長手方向記録手段による上記長手方向記録領域における記録動作を制御する制御手段とを備え、
    記録時に上記斜め方向記録手段による上記斜め方向記録領域への記録を終了する際に、上記磁気テープ上の絶対位置から上記長手方向記録領域における記録終了位置を減算して求められる長手方向記録長が所定記録長に満たないときに、上記長手方向記録長が上記所定記録長になるまで、上記制御手段により上記長手方向記録手段による上記長手方向記録領域のみを延長して記録するようにしたことを特徴とする磁気記録装置。
  2. 請求項1記載の磁気記録装置において、
    上記記録終了位置記憶手段は、上記斜め方向記録領域およびまたは上記長手方向記録領域における記録終了位置を記憶するものであり、
    記録開始時には、すでに上記長手方向記録手段による上記長手方向記録領域のみが延長して記録されている記録終了位置までは、上記制御手段により、上記斜め方向記録手段による上記斜め方向記録領域への記録のみを行い、上記長手方向記録手段による上記長手方向記録領域の記録終了位置から上記長手方向記録手段による上記長手方向記録領域の記録を開始するようにしたことを特徴とする磁気記録装置。
  3. 請求項1記載の磁気記録装置において、
    上記長手方向記録領域は、上記磁気テープ上の絶対位置およびまたは上記磁気テープを走行させるための駆動手段の制御信号を記録するためのものであることを特徴とする磁気記録装置。
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