JPH04350206A - 凍結路面用切削除去装置 - Google Patents

凍結路面用切削除去装置

Info

Publication number
JPH04350206A
JPH04350206A JP17870291A JP17870291A JPH04350206A JP H04350206 A JPH04350206 A JP H04350206A JP 17870291 A JP17870291 A JP 17870291A JP 17870291 A JP17870291 A JP 17870291A JP H04350206 A JPH04350206 A JP H04350206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
blade
edge
rotary
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17870291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3096744B2 (ja
Inventor
Kazushi Sawada
澤田 一志
Yukihiro Seki
関 幸弘
Kazuyoshi Nakamura
中村 一吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAWADA JUKI DOBOKU KK
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
SAWADA JUKI DOBOKU KK
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAWADA JUKI DOBOKU KK, Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical SAWADA JUKI DOBOKU KK
Priority to JP17870291A priority Critical patent/JP3096744B2/ja
Publication of JPH04350206A publication Critical patent/JPH04350206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3096744B2 publication Critical patent/JP3096744B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Repair (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩行者、車両等が滑り
易い凍結路面を切削すると共に、切削氷片、雪等を除去
し、また切削した路面を整形することもできる凍結路面
用切削除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】降雪寒冷地における道路の路面は、歩行
者や車両によって押圧された雪が固化し、凍結するため
、極めて滑り易い状態になる。このため、冬期になると
歩行者が滑って転倒する事故や、車両がスリップして追
突したり、対向車線に侵入するといった事故が起きてい
る。
【0003】しかしながら、従来凍結路面についてのス
リップ防止対策としては、坂道に砂を部分的に散布する
、或はホイルローダやモーターグレーターの排土板の爪
部で凍結路面を削るという程度の手段しか取られていな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
凍結路面にスリップ防止のための何等かの処理を積極的
に行なう手段は提供されていなかった。また、排土板の
爪部は本来凍結路面を切削するためのものではないから
、路面をスリップ防止に適切な粗面に形成にすることは
困難であるし、切削作業の作業性も極めて悪いと言う問
題がある。
【0005】一方、凍結路面における自動車の安定走行
性、制御性を確保するために、従来いわゆるスパイクタ
イヤが用いられてきたが、粉塵公害を招いたことからそ
の使用が禁止される方向にあるため、この観点からも凍
結路面のスリップ防止対策が必要とされる。
【0006】本発明は上述した凍結路面のスリップ防止
対策の重要性と現実の対応策に鑑みてなされたもので、
凍結路面をスリップ防止に有効な摩擦係数の大きい粗面
に形成するようにした凍結路面用切削除去装置を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された本発明の手段は、走行体に昇降手段を
介して昇降可能に設けられたブレードと、該ブレードの
前方に支持部材を介して回転可能に横架され、螺旋状回
転部材の外周側に複数の切削刃が周方向に離間して設け
られている回転式切削体と、該回転式切削体を昇降すべ
く前記ブレードとの間に設けられた昇降手段と、前記ブ
レードに搭載され、動力伝達手段を介して前記回転式切
削体を正逆方向に回転駆動する駆動モータとからなる。
【0008】そして、前記回転式切削体の各切削刃は、
前記螺旋状回転部材の外周側に設けられた支持ピンに回
動自在に軸支され、刃先部が前記螺旋状回転部材の回転
時に遠心力によってその外周縁より径方向に突出するよ
うになった回転型切削刃にするとよい。
【0009】また、前記回転式切削体の各切削刃は、前
記螺旋状回転部材にその外周縁より径方向に突出した状
態で固着された固定型切削刃にしてもよい。
【0010】更に、前記回転式切削体の各切削刃は、前
記螺旋状回転部材にその外周縁より径方向に突出した状
態で固着された固定型切削刃と、前記螺旋状回転部材の
外周側に設けられた支持ピンに回動自在に軸支され、刃
先部が前記螺旋状回転部材の回転時に遠心力によってそ
の外周縁より径方向に突出するようになった回転型切削
刃とから構成してもよい。
【0011】更にまた、前記回転式切削体の各切削刃は
、螺旋状回転部材にその外周縁より径方向に突出した状
態で固着された第1の固定型切削刃と、該第1の固定型
切削刃より径方向外側に突出した状態で前記螺旋状回転
部材に固着された第2の固定型切削刃とから構成するこ
ともできる。
【0012】しかも、凍結路面用切削除去装置には前記
走行体の昇降手段に設けられたチルトフレームと、前記
走行体の進行方向基準線に沿うセンターピンを介して該
チルトフレームに軸支され、該センターピンを中心に前
記ブレードを回動可能に支持するブレードフレームと、
該ブレードフレームと前記チルトフレームとの間に接続
され、該ブレードフレームを所定角度傾斜させるチルト
シリンダと、前記進行方向基準線に対して前後方向に所
定角度傾斜した状態で前記ブレードフレームに設けられ
たカッティングエッジ支持体と、エッジ部が前記走行体
の進行方向側に位置するように凍結路面に対して所定角
度傾斜した状態で、該カッティングエッジ支持体に昇降
可能に支持されたカッティングエッジと、該カッティン
グエッジと前記ブレードフレームとの間に設けられ、該
カッティングエッジを所定角度傾斜した状態のままで昇
降させる昇降用シリンダとからなるエッジ昇降式路面整
形装置を備えるとよい。
【0013】
【作用】回転式切削体を回転させながら凍結路面上を移
動させると、各切削刃が路面を削り、路面に切削刃の数
だけの切削溝を形成する。そして、回転式切削体の回動
型切削刃は凍結路面に打ち付けられた際、該路面の硬度
に応じて正逆方向に回転しつつ切削する。また、固定型
切削刃は路面の硬度に影響されることなく螺旋状回転部
材と同方向に回転しながら路面を切削する。
【0014】更に、螺旋状回転部材の回転中心に対して
回転半径の異なる複数種の切削刃が回転することにより
、深さの異なる切削溝を凍結路面に形成する。
【0015】そして、回転切削体が切削した直後の路面
をカッティングエッジが削って整形する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述す
る。まず、図1ないし図6は本発明の第1の実施例を示
す。図1において、1はホイール式の走行体、2は該走
行体1の前部に設けられた昇降装置で、該昇降装置2は
基端側が走行体1に軸支され、途中が連結部材に連結さ
れて互いに平行になった一対の昇降アーム2A、2Aと
、該昇降アーム2A、2Aの中間に位置して前記部材に
突設された支持ブラケット2B、2Bと、該支持ブラケ
ット2B、2Bに中間が軸支された揺動アーム2Cと、
該揺動アーム2Cの下端に軸着された押動ロッド2Dと
、走行体1との間に設けられ、前記支持アーム2A、2
Aを昇降させる昇降シリンダ(図示せず)と、前記揺動
アーム2Cを作動させる揺動シリンダ2Eとから構成さ
れている。そして、昇降装置2は後述するブレード4を
矢印A、B方向に昇降させるようになっている。
【0017】3はブレード4を走行体1に対して矢印C
、D方向の前後方向(図4参照)に傾斜させるためのア
ングリング装置を示し、該アングリング装置3は前記昇
降アーム2A、2Aの先端に縦方向に回動可能に軸支さ
れたアングリング用支持フレーム3Aと、該支持フレー
ム3Aに互いに離間するように斜め外側に向けて設けら
れた一対のアングリングシリンダ3B、3Bとから構成
されている。
【0018】4は凍結路面イの切削氷片を除去し、路面
イを平坦にならすためのブレードで、該ブレード4は建
設機械に用いられる排土板と同様に前面が凹湾曲状の排
除面4Aになった横長の板体からなっている。そして、
該ブレード4は後面4B中央が前記アングリング用支持
フレーム3Aに連結ピン5を介してピン結合され、かつ
長手方向両側位置にアングリングシリンダ3B、3Bが
連結されており、ブレード4の長手方向両端側は連結ピ
ン5を中心にして前後方向に揺動可能になっている。
【0019】6、6(一方は図示せず)は後述する回転
式切削体9を矢印E、F方向に昇降可能に支持するため
の一対のステーで、該ステー6、6は基端側が前記ブレ
ード4の幅方向両端側に支持ピン7、7(一方は図示せ
ず)を介して回動可能に連結されており、先端側には連
結ブラケット8、8がそれぞれ立設されている。
【0020】9はブレード4の前方に位置して前記ステ
ー6、6間に横架された回転式切削体を示す。10は該
回転式切削体9を構成する螺旋状回転部材で、該螺旋状
回転部材10は軸方向両端側がステー6、6の先端に回
転可能に支持された回転軸11と、該回転軸11の外周
面に巻着され、周面12Aには周方向に離間して複数の
逃がし穴12B、12B、・・・が隔設されている螺旋
状羽根12とから構成されている。
【0021】一方、13、13、・・・は回動型切削刃
を示し、該各回動型切削刃13は図5及び図6に示すよ
うに基端側にピン挿通穴13Aを有し、先端側角隅が刃
先部13B、13Bになり、該刃先部13B、13B間
が凹湾曲状の逃げ面13Cになった形状からなっている
。そして、該回動型切削刃13は、前記螺旋状羽根12
の途中に周方向に90度ずつ離間して固着された固定ブ
ラケット14の二又状先端部14A内に支持ピン15を
介して回動自在に軸支されている。しかも、螺旋状羽根
12の外周縁より径方向に突出して配設されており、螺
旋状回転体9の回転時に遠心力によって刃先部13B、
13Bが螺旋状羽根12の回転半径R1より大きい回転
半径R2で回転するようになっている。
【0022】また、16、16、・・・は先端側角隅が
刃先部16A、16Aになり、該刃先部16A、16A
間が凹湾曲状の逃げ面16Bになった固定型切削刃を示
す。該固定型切削刃16は螺旋状羽根12の一側周面1
2Aに、周方向に隣接する一対の回動型切削刃13、1
3間に等間隔で、かつ、刃先部16Aが螺旋状羽根12
の外周縁より径方向外側に突出した状態で固着されてお
り、刃先部16Aが螺旋状羽根12の回転半径R1より
大きく、回動型切削刃13の回転半径R2より小さい回
転半径R3をもって回転するようになっている。
【0023】かくして、本実施例においては、回転軸1
1と螺旋状羽根12とからなる螺旋状回転部材10と、
該螺旋状回転部材10の外周側に周方向に離間して突設
した複数の回動型切削刃13、13、・・・及び固定型
切削刃16、16、・・・とから回転式切削体9を構成
している。
【0024】次に、17、17は前記回転式切削体9を
矢印E、F方向に昇降させるための一対の昇降シリンダ
で、該各昇降シリンダ17はブレード4の幅方向両側上
端と各ステー6に固着した連結ブラケット8との間に架
設されている。
【0025】更に、18は前記回転式切削体9を矢印G
、H方向の正逆方向に回転駆動するための油圧モータか
らなる駆動モータで、該駆動モータ18はブレード4の
後面4Bに搭載されている。19は前記駆動モータ18
の回転出力を回転式切削体9に伝達するための動力伝達
手段で、該動力伝達手段19は駆動モータ18の出力軸
18Aに嵌着された駆動歯車19Aと、回転式切削体9
の回転軸11に固着された従動歯車19Bと、該駆動歯
車19Aと従動歯車19Bとの間に巻装されたチェーン
19Cと、該チェーン19Cを覆うチェーンカバー19
Dとから構成されている。
【0026】なお、図中20は切削氷片の飛散を防止す
るための飛散防止カバーで、該飛散防止カバー20は回
転式切削体9の上部側を覆うようにステー6、6間に固
着されている。また、21、21は作業中にブレード4
の先端を凍結路面イに対して一定の高さに保つため、該
ブレード4の後面4Bに取着されたスライダで、該各ス
ライダ21は上下方向に調整が可能になっている。
【0027】本実施例は上述の如く構成されるが、次に
その作動について説明する。まず、昇降装置2を操作し
、ブレード4を凍結路面イに対して所定の高さに設定す
る。この時、各スライダ21の高さ調整も同時に行なう
。次に、昇降シリンダ17、17を駆動して回転式切削
体9を凍結路面イに対して所定の高さ、具体的には螺旋
状羽根12の外周縁が凍結路面イに接する程度の高さに
設定する。
【0028】しかる後、駆動モータ18を始動し、動力
伝達手段19を介して回転式切削体9を約1,000〜
1,400rpmの回転数で矢印G方向に回転駆動する
。この時、各回動型切削刃13は、遠心力によって径方
向外側に最も突出した状態になり、螺旋状羽根12と一
体に回転する。そこで、走行体1を前進させると、各回
転型切削刃13の刃先部13Bが凍結路面イに強く叩き
付けられ、該路面イは溝状に切削される。
【0029】この際、凍結路面イに叩き付けられた各回
動型切削刃13は、該路面イが柔らかい場合には螺旋状
回転部材10と同方向に回転しながら路面イを切削する
。一方、路面イが硬く凍結している場合には、回動型切
削刃13は逆に跳返されて、支持ピン15を中心に螺旋
状回転部材10とは逆方向に回転するが、螺旋状回転部
材10の回転に伴って回動型切削刃13が順次叩き付け
られる結果、硬く凍結している路面イも亀裂が生じて徐
々に切削されることになる。
【0030】また、上述した回動型切削刃13、13、
・・・が路面イに深く食い込むと、各固定型切削刃16
も凍結路面イを切削するから、凍結路面イには各回動型
切削刃13と固定型切削刃16とによって走行体1の進
行方向に平行な複数本の切削溝を形成することができる
。このように、多数の切削溝を形成することによって、
凍結路面イの摩擦係数を著しく高くすることができ、車
両、歩行者のスリップを防止できる。
【0031】そして、各切削刃13、16によって凍結
路面イから削り出された切削氷片の一部は螺旋状羽根1
2の周面12Aによって横方向に押出され、走行体1の
横方向外側に排出される。また、周面12Aの各逃がし
穴12Bを介して後方に残留した切削氷片の残部は、ブ
レード4によって走行体1の横方向外側に排出する。こ
のように、螺旋状羽根12に複数の逃がし穴12B、1
2B、・・・を形成し、切削氷片及び雪の一部を後方に
逃がすことによって、該羽根12の周面12Aに切削氷
片、雪等が固着して次第に塊状になり、駆動モータ18
に大きな負荷が掛って回転むらが生じるのを防止できる
【0032】そして、ブレード4によって切削氷片等を
走行体1の側方に排除することにより、該走行体1が走
行中に切削氷片等によって上下動するのを防止し、凍結
路面イに均一な深さの切削溝を形成できると共に、切削
氷片等が車両、歩行者の邪魔になるのを防止している。
【0033】更に本実施例では回転式切削体9に設けた
回動型切削刃13は回転する間に凍結路面イを繰り返し
叩いて徐々に亀裂を生じさせて切削するから、硬度の高
いアイスバーンにも切削溝を確実に形成することができ
る。
【0034】次に、図7は本発明の第2の実施例に係る
回転式切削体を示し、該回転式切削体31の特徴とする
ところは、螺旋状羽根32の周面32Aに周方向に離間
して第1実施例に示す固定型切削刃16のみを複数固着
したことにある。
【0035】本実施例によれば、第1実施例の回動型切
削刃13より回転半径R3が小さく大きなトルクを発生
するから、凍結路面イを塊状に切削することができるし
、雪塊を砕くのに適している。
【0036】更に、図8は本発明の第3の実施例に係る
回転式切削体を示し、該回転式切削体41の特徴とする
ところは、螺旋状羽根42の周面42Aに第1実施例に
示す固定型切削刃16、16、・・・と、該固定型切削
刃16よりも径方向外側に突出する第2の固定型切削刃
43、43、43、43を90度の間隔で固着したこと
にあり、該各第2の固定型切削刃43は第1の固定型切
削刃16と同様に先端側角隅が刃先部43A、43Aに
形成され、該刃先部43A、43A間が凹湾曲状の逃げ
面43Bになっている。
【0037】上述の構成からなる本実施例によれば、回
転半径R4の大きい第2の固定型切削刃43、43、・
・・が凍結路面イに大きな亀裂を生じさせ、回転半径R
3が小さく、トルクの大きい第1の固定切削刃16、1
6、・・・が亀裂の入った凍結路面イを砕く結果、凹凸
の激しい路面に形成することができる。
【0038】図9ないし図13は本発明の第4の実施例
を示す。なお、本実施例において前述した第1実施例の
構成要素と同一の構成要素には同一符号を付し、その説
明を省略する。
【0039】図において、51は昇降装置2に取付けら
れたチルトフレームを示し、該チルトフレーム51には
走行体1の進行方向に向かう基準線L(以下進行方向基
準線Lという)に沿い、走行体1の幅方向中心に位置し
てセンターピン52が挿嵌されている。
【0040】53はブレード4の後面側に一体に設けら
れたブレードフレームを示す。該ブレードフレーム53
は前端縁54Aが進行方向基準線Lに対して前後方向に
傾斜して形成された平面略台形状の箱型からなるフレー
ム本体54と、該フレーム本体54の左、右両側に固着
された一対のシリンダ取付ブラケット55、55とから
構成されている。そして該ブレードフレーム53は前記
センターピン52を介してチルトフレーム51に軸支さ
れ、該センターピン52を中心にして左、右方向に回動
自在になっている。
【0041】56、56は左、右一対のチルトシリンダ
を示す。該チルトシリンダ56、56はチューブ56A
の基端側がチルトフレーム51に取着され、ピストンロ
ッドの先端側(図示せず)がブレードフレーム53に軸
着されており、一対のピストンロッドを互いに逆方向に
伸長及び退縮させることにより、ブレードフレーム53
はセンターピン52を中心にして左、右方向に5度の傾
転角(以下チルト角αという)で傾転できるようになっ
ている。
【0042】次に、57はブレード4の背面に沿って該
ブレード4とブレードフレーム53に固着されたカッテ
ィングエッジ支持体を示し、該支持体57は横長矩形状
の上側ガイド板57Aと、該上側ガイド板57Aと所定
間隔離間して平行に配列され、かつ、上側ガイド板57
Aよりも下方に突出した状態になった下側ガイド板57
Bと、該下側ガイド板57Bと上側ガイド板57Aの上
部側を挟むようにして固着された上、下一対の補強板5
7C、57Dと、該補強板57C、57Dの上端に架設
された連結板57Eとから構成されている。
【0043】一方、58は凍結路面イを切削するための
カッティングエッジを示す。該カッティングエッジ58
は図12に示すように略横長矩形状の平板体からなり、
上端縁59Aには左、右に位置して一対のピストン接続
部59B、59Bが突出形成され、下端側のエッジ部5
9Cには図13に示すように切削性を高めるための面取
り部59Dが形成されたエッジ本体59と、該エッジ本
体59のエッジ部59Cに所定間隔離間して隔設された
冂形の複数の切欠部60、60、・・・と、エッジ本体
59の前面に固着された左、右一対の横ずれ防止用係合
突起61、61とから構成されている。
【0044】そして、上述の構成からなるカッティング
エッジ58は前記上側ガイド板57Aと下側ガイド板5
7Bとの間に矢印J、Kの上、下方向に摺動可能に挿嵌
されている。また、係合突起61、61をブレードフレ
ーム52に設けた一対のガイドフレーム(図示せず)の
外側面に摺接させることにより、カッティングエッジ5
8は左、右方向への横ずれが防止されている。
【0045】ここで、上述の構成からなるカッティング
エッジ58は前記カッティングエッジ支持体57に支持
されることにより、走行体1の進行方向基準線Lと直交
する水平線に対して長手方向中心から右側が前方に、左
側が後方に位置するように傾斜しており、その傾斜角(
以下アングル角βという)は17度30分に設定してあ
る。
【0046】また、カッティングエッジ58はエッジ部
59C側が上端縁59A側よりも進行方向側に位置する
ように傾斜しており、その傾斜角(以下切削角γという
)は45度に設定してある(図10参照)。
【0047】62、62、はカッティングエッジ58を
昇降させるための一対の昇降用シリンダを示す。該各昇
降用シリンダ62はブレードフレーム53のシリンダ取
付ブラケット55にチューブ62Aが支持され、ピスト
ンロッド62Bの先端側はカッティングエッジ58のピ
ストン接続部59Bに連結アーム63を介して連結され
ている。
【0048】本実施例によるエッジ昇降式路面整形装置
は上述の構成からなっており、前述した各実施例の回転
式切削体9(31、41)により凍結路面イの切削作業
に続いて、カッティングエッジ58により切削路面を更
に切削して整形する作業を行う。
【0049】そして、本実施例の如く凍結路面用切削除
去装置にエッジ昇降式路面整形装置を設けることにより
、回転式切削体9(31、41)によって切削された直
後で未だ凍結が始まっていない切削抵抗の少ない路面を
カッティングエッジ58は切削できるから、整形作業を
効率良く行うことができるし、仕上り良く路面を整形す
ることができる。
【0050】また、道路幅によるが一般に路面には幅方
向両側に平均3度の勾配がついている。そこで、本実施
例装置によれば、路面整形作業時にはチルトシリンダ5
6、56を作動し、チルト角αの範囲でブレードフレー
ム53をセンターピン52を中心に左、右方向に回転さ
せることにより、回転式切削体9(31、41)、ブレ
ード4及びカッティングエッジ58を凍結路面イに対し
て常に平行に接する状態になるように調整することがで
きる。
【0051】また、凍結路面イの硬さは外気温や、車両
通行量によって異なり、回転式切削体9(31、41)
の切削深さも路面状況によって異なる。そこで、整形作
業時には昇降用シリンダ62、62を作動し、カッティ
ングエッジ58を矢印J、K方向に昇降させて凍結路面
イに対するカッティングエッジ58の切削深さの調整を
行うことにより、所望の路面状態に整形することができ
る。
【0052】そして、回転式切削体9(31、41)の
切削刃とカッティングエッジ58に掛る抵抗力との関係
について種々の試験を行った結果、カッティングエッジ
58のアングル角βを17度30分に設定してある。こ
のアングル角βを採用することにより、車体が進行方向
の右側にもって行かれる力を抑制できる結果、ハンドル
が取られることがなく走行体1の直進性を保つことがで
きる。
【0053】しかも、カッティングエッジ58のエッジ
部59Cには多数の切欠部60、60、・・・を隔設し
たから、車両や歩行者の滑りを防止できる粗面状態に路
面を整形できる。また、一般にエッジ部先端が全長に亘
って接触した状態であると、エッジ部が路面上を滑って
しまい切削能力が極めて低下する。しかし、エッジ部5
9Cに切欠部60、60、・・・を設けることにより、
接触面積当りの荷重が大きくなるから、カッティングエ
ッジ58の浮上りを防止でき、切削能力を高めることが
できる。
【0054】なお、切欠部60の形状は実施例の冂形に
限られるものではなく、半円形、三角形等の形状でもよ
い。
【0055】更に、カッティングエッジ58の切削角γ
を45度に設定したから、カッティングエッジ58が路
面イから浮上って切削力が低下したり、或は路面イに喰
込むようになって切削むらや走行むらを招く事態を防止
でき、凍結路面イを効率良く切削し、整形することがで
きる。
【0056】かくして、各実施例によれば、各種の回転
式切削体9、31、41を用いることによって、凍結路
面イを種々の粗面状態に切削することができる。また、
カッティングブレード58を用いることによって、車両
や歩行者がスリップしない程度の粗面状態の路面に整形
することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明は以上詳述した如くであって、走
行体にブレードと回転式切削体を設け、該回転式切削体
の切削刃で凍結路面を切削しつつ、ブレードで切削氷片
等を排除するように構成したから、凍結路面を摩擦係数
の大きい粗面に容易に、かつ確実に形成することができ
、車両、歩行者のスリップを確実に防止できる。また、
回転式切削体に回動型切削刃を設けることにより、硬度
の高いアイスバーンにも切削溝を確実に形成できるし、
筋の崩れない切削溝を形成できる。更に、回転式切削体
に前記回動型切削刃と並設して或は単独で固定型切削刃
を設けることにより、凍結路面の硬度に影響されずに路
面を切削することができる。更にまた、回転式切削体に
回転半径の異なる第1及び第2の固定型切削刃を設ける
ことにより、凍結路面を凹凸の激しい粗面に形成するこ
とができる。しかも、昇降可能なカッティングエッジを
併設することにより、回転式切削体が切削した直後の路
面を切削できるから、路面を所望の状態に整形する整形
作業を効率良く、しかも、仕上り良く行うことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図6は本発明の第1の実施例に係り
、図1は走行体に装着した凍結路面用切削除去装置の左
側面図である。
【図2】切削除去装置の拡大右側面図である。
【図3】切削除去装置の拡大左側面図である。
【図4】切削除去装置の拡大平面図である。
【図5】回転式切削体の拡大右側面図である。
【図6】回転式切削体の部分拡大正面図である。
【図7】第2の実施例に係る回転式切削体の拡大右側面
図である。
【図8】第3の実施例に係る回転式切削体の拡大右側面
図である。
【図9】図9ないし図13は第4の実施例に係り、図9
は凍結路面用切削除去装置にエッジ昇降式路面整形装置
を組込んだ状態を示す平面図である。
【図10】エッジ昇降式路面整形装置の中央縦断面拡大
図である。
【図11】エッジ昇降式路面整形装置の縦断面右側拡大
図である。
【図12】カッティングエッジの正面図である。
【図13】図12中XIII−XIII矢示方向拡大断
面図である。
【符号の説明】
1        走行体 2        昇降装置 4        ブレード 6        ステー 9、31、41        回転式切削体10  
      螺旋状回転部材 13        回転型切削刃 16、43      固定型切削刃 51        チルトフレーム 53        ブレードフレーム56     
   チルトシリンダ 57        カッティングエッジ支持体58 
       カッティングエッジ62       
 昇降用シリンダ イ        凍結路面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  走行体に昇降手段を介して昇降可能に
    設けられたブレードと、該ブレードの前方に支持部材を
    介して回転可能に横架され、螺旋状回転部材の外周側に
    複数の切削刃が周方向に離間して設けられている回転式
    切削体と、該回転式切削体を昇降すべく前記ブレードに
    設けられた昇降手段と、前記ブレードに搭載され、動力
    伝達手段を介して前記回転式切削体を正逆方向に回転駆
    動する駆動モータとから構成してなる凍結路面用切削除
    去装置。
  2. 【請求項2】  前記回転式切削体の各切削刃は、前記
    螺旋状回転部材の外周側に設けられた支持ピンに回動自
    在に軸支され、刃先部が前記螺旋状回転部材の回転時に
    遠心力によってその外周縁より径方向に突出するように
    なった回動型切削刃である請求項1記載の凍結路面用切
    削除去装置。
  3. 【請求項3】  前記回転式切削体の各切削刃は、前記
    螺旋状回転部材にその外周縁より径方向に突出した状態
    で固着された固定型切削刃である請求項1記載の凍結路
    面用切削除去装置。
  4. 【請求項4】  前記回転式切削体の各切削刃は、前記
    螺旋状回転部材にその外周縁より径方向に突出した状態
    で固着された固定型切削刃と、前記螺旋状回転部材の外
    周側に設けられた支持ピンに回動自在に軸支され、刃先
    部が前記螺旋状回転部材の回転時に遠心力によってその
    外周縁より径方向に突出するようになった回動型切削刃
    とから構成してなる請求項1記載の凍結路面用切削除去
    装置。
  5. 【請求項5】  前記回転式切削体の各切削刃は、前記
    螺旋状回転部材にその外周縁より径方向に突出した状態
    で固着された第1の固定型切削刃と、該第1の固定型切
    削刃より径方向外側に突出した状態で前記螺旋状回転部
    材に固着された第2の固定型切削刃とから構成してなる
    請求項1記載の凍結路面用切削除去装置。
  6. 【請求項6】  前記走行体の昇降手段に設けられたチ
    ルトフレームと、前記走行体の進行方向基準線に沿った
    センターピンを介して該チルトフレームに軸支され、該
    センターピンを中心に前記ブレードを回動可能に支持す
    るブレードフレームと、該ブレードフレームと前記チル
    トフレームとの間に接続され、該ブレードフレームを所
    定角度傾斜させるチルトシリンダと、前記進行方向基準
    線に対して前後方向に所定角度傾斜した状態で前記ブレ
    ードフレームに設けられたカッティングエッジ支持体と
    、エッジ部が前記走行体の進行方向側に位置するように
    凍結路面に対して所定角度傾斜した状態で、該カッティ
    ングエッジ支持体に昇降可能に支持されたカッティング
    エッジと、該カッティングエッジと前記ブレードフレー
    ムとの間に設けられ、該カッティングエッジを所定角度
    傾斜した状態のままで昇降させる昇降用シリンダとから
    なるエッジ昇降式路面整形装置を備えた請求項1記載の
    凍結路面用切削除去装置。
JP17870291A 1990-06-23 1991-06-23 凍結路面用切削除去装置 Expired - Fee Related JP3096744B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17870291A JP3096744B2 (ja) 1990-06-23 1991-06-23 凍結路面用切削除去装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16489890 1990-06-23
JP2-164898 1990-06-23
JP17870291A JP3096744B2 (ja) 1990-06-23 1991-06-23 凍結路面用切削除去装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18976898A Division JPH11100819A (ja) 1990-06-23 1998-06-19 凍結路面用切削除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04350206A true JPH04350206A (ja) 1992-12-04
JP3096744B2 JP3096744B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=15801966

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17870291A Expired - Fee Related JP3096744B2 (ja) 1990-06-23 1991-06-23 凍結路面用切削除去装置
JP18976898A Pending JPH11100819A (ja) 1990-06-23 1998-06-19 凍結路面用切削除去装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18976898A Pending JPH11100819A (ja) 1990-06-23 1998-06-19 凍結路面用切削除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP3096744B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07158026A (ja) * 1993-12-08 1995-06-20 Hitachi Constr Mach Co Ltd 路面切削機
JPH0868028A (ja) * 1994-08-29 1996-03-12 Hokkaido Kaihatsukyoku Kensetsu Kikai Kousakushiyochiyou 防滑面形成装置
CN103088782A (zh) * 2013-02-20 2013-05-08 陈科 设置在汽车中的除冰装置
JP2013253396A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Yukihiro Kobayashi 小型除雪機用砕硬雪装置
CN107974987A (zh) * 2017-12-22 2018-05-01 朱玉林 一种环境处理垃圾清除设备
CN108716209A (zh) * 2018-06-12 2018-10-30 嘉兴溢联环保科技股份有限公司 一种清扫推车
CN112681260A (zh) * 2021-01-07 2021-04-20 冯华蓉 一种利用摆齿轮针齿轮相连的扭矩传递部件

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104563052A (zh) * 2014-12-25 2015-04-29 马建海 破冰除冰装置
CN110306482B (zh) * 2019-08-01 2020-09-29 三门星凯智能科技有限公司 一种路政交通快速除冰装置
KR102545402B1 (ko) * 2022-08-22 2023-06-20 주식회사 자동기 제설 삽 장치 및 이의 구동 방법
JP7241952B1 (ja) * 2022-09-05 2023-03-17 山崎 明美 路面雪氷破砕転圧装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07158026A (ja) * 1993-12-08 1995-06-20 Hitachi Constr Mach Co Ltd 路面切削機
JPH0868028A (ja) * 1994-08-29 1996-03-12 Hokkaido Kaihatsukyoku Kensetsu Kikai Kousakushiyochiyou 防滑面形成装置
JP2013253396A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Yukihiro Kobayashi 小型除雪機用砕硬雪装置
CN103088782A (zh) * 2013-02-20 2013-05-08 陈科 设置在汽车中的除冰装置
CN103088782B (zh) * 2013-02-20 2014-11-19 宁波高新区科卉创意产品设计有限公司 设置在汽车中的除冰装置
CN107974987A (zh) * 2017-12-22 2018-05-01 朱玉林 一种环境处理垃圾清除设备
CN108716209A (zh) * 2018-06-12 2018-10-30 嘉兴溢联环保科技股份有限公司 一种清扫推车
CN112681260A (zh) * 2021-01-07 2021-04-20 冯华蓉 一种利用摆齿轮针齿轮相连的扭矩传递部件

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11100819A (ja) 1999-04-13
JP3096744B2 (ja) 2000-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04350206A (ja) 凍結路面用切削除去装置
JPH0672107A (ja) 重量車用タイヤのトレッド
JPH0867112A (ja) スタッドレスタイヤ
JPH07172111A (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP4094571B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3415418B2 (ja) 空気入りタイヤ
CH629143A5 (fr) Pneumatique radial.
WO2019007244A1 (zh) 除冰雪工具、去除物体表面冰雪的工具和除冰雪车
JPH0796716A (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
WO2019007243A1 (zh) 除冰雪工具、去除物体表面冰雪的工具和除冰雪车
JP2594764B2 (ja) 防滑面形成装置
JP2007112228A (ja) 空気入りタイヤ
JP2001063319A (ja) 空気入りタイヤ
JP3971402B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH0825918A (ja) 空気入りタイヤ
JP4414726B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3002402B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH10315714A (ja) 氷雪路用空気入りタイヤ
JP2006045909A (ja) 雪氷面切削装置
JP2923426B2 (ja) 凍結路面への粗面形成装置
JPH0419062Y2 (ja)
JPH11209920A (ja) 路面切断機
JPH0323684B2 (ja)
JP3001381U (ja) 雪上用コンクリート切断機
JP2002046425A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees