JP3971402B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、凍結路等のスリップしやすい路面での駆動ないし制動性能を向上しうる空気入りタイヤに関する。
スタッドレスタイヤに代表される冬用のタイヤは、トレッド部に路面に接地する多数のブロックが形成されている。図8には、この種のタイヤの一般的なブロックaが示されている。ブロックaには、ほぼタイヤ軸方向にのびる複数本のサイピングb…が形成される。各サイピングbは、通常、ブロックaをタイヤ周方向にほぼ等分割する位置に設けられている。これにより、ブロックaには、隣り合う2つのサイピングb、bによって挟まれた複数個のブロック小片部c…が区分される。各ブロック小片cは、実質的に同じ厚さを有している。
凍結した路面を走行する場合、該路面とタイヤとの間には薄い水膜が介在する。この水膜は、タイヤと路面との間の摩擦抵抗を大きく低下させる。このような路面において前記摩擦抵抗を大きくすること、換言すればタイヤによる制動力や駆動力を向上させるためには、ブロックの有効接地面積を増大させることが重要である。有効接地面積を増大させるために、従来からトレッド部に設けられる溝の面積を減少させることが行われている。
図9には、前記ブロックaを有するタイヤdの制動状態の一例が示されている。上述のようなサイピングbを有するブロックaは、タイヤ周方向のせん断力fによって各ブロック小片部cがタイヤ周方向へ大きく倒れ込みやすい。特にブロックaのタイヤ回転方向の後着側のブロック小片部ほどせん断力fの影響を強く受け倒れ込み量も大きくなる。ブロック小片部cの大きな倒れ込みは、ブロックaの接地面積の減少を招く。また各ブロック小片部c…のエッジが、正しく路面を捉えることができずひいては水膜を掻き取りまた吸水する効果も低下する。
従来、この種の不具合を改善するために、サイピングの切り込み角度を限定したもの(下記特許文献1参照)、タイヤ周方向位置においてサイピングの溝深さをコントロールするもの(下記特許文献2参照)、さらにはタイヤ周方向で隣り合うブロックの間に小高さのタイバーを設けるもの(下記特許文献3参照)等が提案されている。
特開平5−262107号公報 特開平7−215017号公報 特開平8−67112号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、タイヤ周方向で隣り合うブロック小片部の厚さを、タイヤ周方向の一端側から他端側に向かって徐々に小さくすることを基本として、凍結路において、制動時ないし駆動時におけるブロック小片の著しい倒れ込みを抑制することにより有効接地面積を十分に確保して制動性能等を向上しうる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に間隔を設けて配された少なくとも3本のサイピングを有する複数個のブロックが形成された空気入りタイヤであって、前記ブロックは、タイヤ周方向で隣り合う2つのサイピングに挟まれたブロック小片部が複数個形成されるとともに、該ブロック小片部のタイヤ周方向の厚さが、タイヤ周方向の一端側から他端側に向かって徐々に小さくなっていることを特徴としている。
また請求項1記載の発明は、前記ブロックは、前記一端側に位置する一端側のブロック壁面と、この一端側のブロック壁面に最も近いサイピングとで挟まれる一端側のブロック端片部、及び前記他端端側に位置する他端側のブロック壁面と、この他端側のブロック壁面に最も近いサイピングとで挟まれる他端側のブロック端片部を有し、
かつこの一端側、他端側のブロック端片部のタイヤ周方向の厚さが3〜5mmであることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記一端側に最も近いブロック小片部の厚さは、ブロックのタイヤ周方向の長さの15〜45%であることを特徴とする。
また請求項3記載の発明は、前記他端側に最も近いブロック小片部の厚さは、ブロックのタイヤ周方向の長さの6〜19%であることを特徴とする。
また請求項4記載の発明は、前記複数個のブロックは、前記ブロック小片部のタイヤ周方向の厚さが、タイヤ周方向の一端側から他端側に向かって徐々に小さくなっているブロックと、タイヤ周方向の一端側から他端側に向かって徐々に大きくなるブロックとを含むことを特徴としている。
本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向で隣り合うブロック小片部の厚さが、タイヤ周方向の一端側から他端側に向かって徐々に小さくすることにより、例えば接地しているブロックに、前記一端側から他端側に向かうせん断力が作用した場合でも、一端側に位置するブロック小片部は、厚さが大きく高い剛性を有するため従来のような大きな倒れ込みが防止できる。従って、ブロックの有効接地面積を確保でき、氷上等での走行性能が向上する。またブロック小片部は、タイヤ周方向の他端側に向かって厚さが減少しているため、サイピングの配設本数の低下を招くこともない。このような効果は、ブロックの一端部をタイヤ回転方向に先着側又は後着側のいずれに配設するかによって異なるが、少なくとも制動時又は駆動時の一方において発揮することができる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、本実施形態の空気入りタイヤ(全体図示せず)のトレッド部の展開図が示されている。前記トレッド部2には、トレッド端縁Te、Te間に、タイヤ周方向にのびる縦溝3と該縦溝3と交わる向きにのびる横溝4とが設けられることにより、縦溝3及び横溝4で区分された複数個のブロック5が形成される。縦溝3及び横溝4の溝形状、溝幅及び溝深さ等はタイヤサイズ、カテゴリー等に応じて種々定めることができる。この例の縦溝3及び横溝4は、いずれも簡略化した直線状のものが例示される。
この実施形態のブロック5は、タイヤ周方向に長い矩形状のブロック5Aと、略平行四辺形状のブロック5Bとを含む。ブロック5の形状や個数は要求される性能に鑑みて適宜設定できる。また本実施形態のトレッド部2は、ブロック5だけで構成されたブロックパターンが用いられているがリブ等を含むものでも良い。
本実施形態では、全てのブロック5A及び5Bに、それぞれ複数本のサイピング6が形成される。この例のサイピング6は、実質的にタイヤ軸方向にのびており、かつ、タイヤ周方向に間隔を設けて配されている。サイピング6は、一つのブロック当たり少なくとも3本、この例では各ブロック5A及び5Bとも5本のサイピング6が形成されている。
図2には矩形状のブロック5Aが、図3には略平行四辺形状のブロック5Bがそれぞれ斜視図として示される。ブロック5Aに設けられたサイピング6は、両端がブロックのタイヤ軸方向の外側面11、11に開口したフルオープンタイプである。他方、ブロック5Bに設けられたサイピング6は、その一端がブロックの外側面11で開口し、かつ他端がブロック内部で終端するセミオープンタイプである。特に図3の例では、一方のブロックの外側面11bで開口するサイピング6A、6C及び6Eと、他方のブロックの外側面11Bで開口するサイピング6B及び6Dとがタイヤ周方向に交互に設けられた好ましい態様が示される。このようなサイピング6Aないし6Eは、ブロック剛性の低下が少ないため特に有効接地面積の向上に役立つ。なお図示していないが、サイピング6は、両端がブロック内部で終端するクローズドタイプのものでも構わない。
本実施形態のサイピング6は、実質的にタイヤ軸方向に沿って直線状でのびるものが示されている。ブロック5をその接地面から見た場合、サイピング6がタイヤ軸方向となす角度(サイピングの両端部を結ぶ直線とタイヤ軸方向のなす角度とする)は好ましくは0゜であるが、例えば45゜以下、好ましくは30゜以下の範囲で傾かせることができる。この程度の角度で傾くサイピング6であれば、実質的にラテラルエッジ成分を発揮することができる。サイピング6の形状は、本実施形態のような直線状のほか、全体が波状やジグザグ状に屈曲するもの、さらには一部に屈曲部を含むものなど種々変形することができる。
各ブロック5A、5Bは、タイヤ周方向で隣り合う2つのサイピング6、6に挟まれたブロック小片部7が複数個形成される。ブロック5Aのブロック小片部7は、完全に分断されるが、ブロック5Bの各ブロック小片部7はこの限りではなく、小さい巾でつながっている。本発明の空気入りタイヤでは、各ブロック5に形成されるサイピング6の位置を従来から変えている。具体的には、サイピング6は、ブロック小片部7のタイヤ周方向の厚さが該ブロック5のタイヤ周方向の一端側S1から他端側S2に向かって徐々に小さくなるような位置に設けられる。即ち、この実施形態では、前記一端側S1から他端側S2に順番に並ぶブロック小片部7A、7B、7C及び7Dの各長さをそれぞれL1、L2、L3及びL4とするとき各長さは下記の関係を満足する。
L1>L2>L3>L4
図4には、一つの例として、氷路においてブロック5Aに一端側S1から他端側S2に向かうせん断力fが作用したときの断面図が示されている。ブロック5Aは、一端側S1に厚さの大きいブロック小片部7Aが設けられるため、この部分におけるせん断力に対する曲げ剛性が向上し従来のような大きな倒れ込みを防止できる。従って、ブロック小片部7Aをはじめとして各ブロック小片部は路面に的確に接地し十分な接地面積を確保しうる。また他端側S2のブロック小片部7ほど接地圧が小さくなるため、せん断力fの作用も比較的小さくなる。このため、これに合わせてブロック小片部7B、7C及び7Dの厚さを漸次減少させて小片部の剛性を低減させても過度の倒れ込みは生じない。またこれにより、サイピング6の配設本数も十分に確保することができるからエッジ効果の低下を招くこともない。
ここで、前進走行時のタイヤの回転方向を矢印A(図1及び図4に示される)とすると、このタイヤは制動時のせん断力fに対して有効接地面積の低下を防ぐことから制動性能の向上を図り得る。またこれとは逆に、前進走行時のタイヤの回転方向が矢印Bとすると、前記せん断力fは駆動走行時に作用する力となるため、このようなタイヤは駆動時における有効接地面積の減少を防止して加速ないし発進時の性能を向上しうる。とりわけブロック5は、タイヤ周方向で隣り合うブロック小片部7、7において厚さの差が1.0mm以上であることが望ましい。前記差が1.0mm未満になると、ブロック小片部7、7間での剛性差が生じにくいため、前述の作用効果が低下する傾向がある。
また図1では、各ブロック5A及び5Bは、いずれもその一端側S1をいずれも同じ方向(図において矢印B方向)に向けて配置されているが、例えば図5に示されるように、ブロック5A及び/又は5Bにおいて、前記一端側S1をタイヤの回転方向Aに向けたブロック5Xと、一端側S1をタイヤの回転方向Bに向けたブロック5Yとを含ませることが望ましい。とりわけ、正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填して正規荷重を負荷させた接地面の中に、前記ブロック5X及び5Yが少なくとも各一つ含まれるようにブロック5を配置したトレッドパターンが望ましい。これにより、制動時及び駆動時の両方のせん断力に対して、それぞれのブロックが有効に機能しより一層氷上路といったスリップしやすい路面での走行性能を向上することができる。
ここで、前記一端側S1に最も近いブロック小片部7Aの厚さL1が著しく大きくなると、せん断力に対する曲げ剛性は高めうるものの、ブロック5の大部分を専有し他の部分へのサイピング6の配設本数の低下を招いたり、他のブロック小片部に摩耗が集中する偏摩耗が生じやすくなる。逆に一端側S1のブロック小片部7Aの厚さL1が小さすぎても氷上での走行性能の向上効果が低下しやすい。このような観点より、前記ブロック小片部7Aの厚さL1は、ブロック5のタイヤ周方向の長さ(最大長さ)Lの15〜45%、より好ましくは20〜27%であることが望ましい。
また、前記他端側S2に最も近いブロック小片部7Dの厚さL4が著しく小さくなると、路面と有効に接地し得ずかつこの部分にゴム欠けや摩耗が集中するおそれがあり、逆に大きすぎても前記ブロック小片部7Aとの剛性差が十分に得られない傾向がある。このような観点より、他端側S2に最も近いブロック小片部7Dの厚さL4は、ブロック5のタイヤ周方向の長さLの6〜19%、より好ましくは10〜17%であるのが望ましい。
また一つのブロック当たりのサイピング6の配設本数は少なくとも3本以上であるが、より好ましくは4本以上、さらに好ましくは5本以上が望ましい。このサイピング6の配設本数が少ないと、エッジ効果が十分に得られない傾向がある。他方、前記サイピング6の配設本数が多すぎてもブロック剛性が低下し、倒れ込み量が大きくなりやすい。このような観点より、特に限定されるわけではないが一つのブロック当たりのサイピング6の配設本数は10本以下、より好ましくは8本以下が望ましい。
サイピング6の厚さtは、特に限定はされないが、大きすぎるとブロック剛性が過度に低下して倒れ込み量が大きくなるため有効接地面積が減少してしまう。逆にサイピング6の厚さtが小さすぎても、ナイフブレード等による加硫成形が困難となり生産性が悪化しやすい。このような観点より、サイピング6の厚さtは、例えば0.5〜1.5mm程度、より好ましくは0.5〜1.0mmであるのが望ましい。
また図2に示されるように、サイピング6の深さDについても特に限定されるものではないが、小さすぎると摩耗によってサイピング6のエッジ効果が早期に失われてしない、逆に大きすぎるとブロック剛性が過度に低下して乾燥路面での操縦安定性が悪化する傾向がある。このような観点より、サイピング6の深さDは、好ましくは縦溝3の深さGDの40〜85%程度、より好ましくは60〜80%が望ましい。なお1つのブロック5の中において、サイピング6の深さDを変えても良い。例えば前記一端側S1から順番に並ぶサイピング6の深さをD1、D2…Dnとするとき、D1<D2<…<Dnとすることにより、さらに効果的にブロック小片部7の倒れ込みを防止しうる。
本発明の空気入りタイヤは、ブロック小片部7のタイヤ周方向の厚さが、タイヤ周方向の一端側S1から他端側S2に向かって徐々に小さくなるものであれば、具体的な厚さの設定はブロック5のタイヤ周方向の長さLやサイピング6の配設本数などに応じて適宜定めれば良い。しかし、これらを計算によって効率良く定めることもできる。以下にその一例を述べる。
図6には、ブロック5Aの平面図が示されている。ブロック5Aは、前記一端側S1に最も近いサイピング6Aと、該サイピング6Aを1番目として他端側S2に順番に数えられたi番目(iは2以上の自然数)のサイピング6までのタイヤ周方向の距離をDiとすると、この距離Diは下記の式(1)に基づいて決定することができる。
Figure 0003971402
(但し、αは0.005〜0.09、eは自然対数の底、Dnは一端側に最も近いサイピングから前記他端側に最も近いサイピングまでのタイヤ周方向の距離、nはブロックに設けられたサイピングの合計本数である。)
また図6には、Y軸に前記距離Diを、X軸に番号iをとったグラフが併記されている。図から明らかなように、前記距離Diは、iの関数F(X)として定めることができる。関数F(X)は、その微分係数が徐々に小さくなるものであれば良く、式(1)はその一例を表している。従って、距離Diを設定する式は、これ以外にも種々の関数を用いることができる。
ここで、式(1)の係数αは、後記する表1に記載のように、0.005〜0.09の範囲内で定めることができる。該係数αを大きくしていくと、一端側S1に最も近いブロック小片部7Aの厚さL1と、他端側S2に最も近いブロック小片部7Dの厚さL4との差をより大きくすることができ、他方αを小さく設定すると前記差を小さくすることができる。このように、式(1)では、係数αを調整することによってブロック小片部7の剛性バランスを適宜変えることができる。一方で、該係数αが大きすぎると、ブロック小片部7の剛性差が過度に大きくなって偏摩耗が生じやすくなり、逆に過度に小さくても制動乃至駆動時の走行性能の向上が期待できない傾向があるため、該係数αを0.005〜0.09、好ましくは0.01〜0.09、特に好ましくは0.03〜0.09の範囲で定めるのが好適である。

またブロック5は、一端側S1のブロック端片部13と、他端側S2のブロック端片部14とを含む。一端側S1のブロック端片部13は、一端側S1に位置する一端側のブロック壁面12Aと、このブロック壁面12Aに最も近いサイピング6Aとで挟まれる部分である。同様に、他端側S2のブロック端片部14は、他端側S2に位置する他端側のブロック壁面12Bと、このブロック壁面12Bに最も近いサイピング6Eとで挟まれる部分である。れらのブロック端片部13、14は、いずれも同じ厚さ、かつ3〜5mm程度の小さい厚さLa、Lbで形成されたものが示される。前記厚さLaは、一端側のブロック小片部7Aの厚さL1よりも小とされている。図7は、一端側のブロック端片部13の厚さLaが、該一端側のブロック端片部13とタイヤ周方向で隣り合うブロック小片部7Aよりも大きく設定したものを単に例示している
本発明の効果を確認するために、表1の仕様に基づくサイピングを配置したブロックを具えた185/60R15のスタッドレスタイヤが試作された。パターンは、図1に示すものとし、回転方向を矢印Aとして氷上制動性能、雪上走行性能及び耐偏摩耗性能をテストをした。なお各ブロックは、サイピングの配設以外は以下の仕様に統一した。
・ブロックのタイヤ周方向の長さL:42(mm)
・一つのブロック当たりのサイピングの配設本数:5本
・1番目から5番目までのサイピング間の周方向距離D5 :32.0(mm)
・La=Lb:5.0mm
テスト方法は、次の通りである。
<氷上制動性能>
試供タイヤを、リム(15×6JJ)に内圧(220kPa)で組み付け排気量2000 cm3の国産FF車の全輪に装着して氷路面上をドライバー1名乗車の下で走行させ、走行速度30km/hから全輪ロック状態で制動してから車両が完全に停止するまでのに要した制動距離を測定した。結果は、従来例を100とする指数で表示した。数値が大きいほど良好である。なお各供試タイヤとも乾燥路面を100kmの慣らし走行した後で試験を行った。
<雪上走行性能>
上記テスト車両にて、タイヤテストコースの氷雪路面上をテスト走行し、ハンドル応答性、剛性感、グリップ等に関する特性をドライバーの官能評価により従来例を100とする指数で表示している。数値が大きいほど良好である。
<耐偏摩耗性能>
上記テスト車両にて、乾燥アスファルト路面を3000km走行し、タイヤ周上3カ所のブロックについてブロックの一端側と他端側の摩耗量の差を測定し、その平均値を求めた。結果は従来例を100とする指数で表示している。数値が大きいほど良好である。テストの結果等を表1、表2に示す。
Figure 0003971402
Figure 0003971402
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例に比べて氷路での走行性能を有意に向上していることが確認できる。また偏摩耗性能についても問題がないことが確認できた。
本発明の実施形態を示すトレッド部の展開図である。 矩形状のブロックの斜視図である。 略平行四辺形状のブロックの斜視図である。 ブロックにせん断力が作用したときの状態を示す側面図である。 本発明の他の実施形態を示すトレッド部の展開図である。 サイピングの配設方法を説明するための線図である。 他のブロックを単に例示する斜視図である。 従来のブロックを例示する斜視図である。 従来のブロックにせん断力が作用したときの状態を示す側面図である。
符号の説明
2 トレッド部
3 縦溝
4 横溝
5 ブロック
5A 矩形状のブロック
5B 略平行四辺形状のブロック
6 サイピング
7、7A〜7D ブロック小片部
S1 ブロックの一端
S2 ブロックの他端

Claims (4)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向に間隔を設けて配された少なくとも3本のサイピングを有する複数個のブロックが形成された空気入りタイヤであって、
    前記ブロックは、タイヤ周方向で隣り合う2つのサイピングに挟まれたブロック小片部が複数個形成されるとともに、
    該ブロック小片部のタイヤ周方向の厚さが、タイヤ周方向の一端側から他端側に向かって徐々に小さくなり、
    しかも前記ブロックは、前記一端側に位置する一端側のブロック壁面と、この一端側のブロック壁面に最も近いサイピングとで挟まれる一端側のブロック端片部、及び前記他端側に位置する他端側のブロック壁面と、この他端側のブロック壁面に最も近いサイピングとで挟まれる他端側のブロック端片部を有し、
    かつこの一端側、他端側のブロック端片部のタイヤ周方向の厚さが3〜5mmであることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記一端側に最も近いブロック小片部の厚さは、ブロックのタイヤ周方向の長さの15〜45%であることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記他端側に最も近いブロック小片部の厚さは、ブロックのタイヤ周方向の長さの6〜19%であることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記複数個のブロックは、前記ブロック小片部のタイヤ周方向の厚さが、タイヤ周方向の一端側から他端側に向かって徐々に小さくなっているブロックと、タイヤ周方向の一端側から他端側に向かって徐々に大きくなるブロックとを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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