JP5001991B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、氷路と乾燥路面での操縦安定性や、耐偏摩耗性能などを高い次元で両立しうる空気入りタイヤに関する。
スタッドレスタイヤを含む冬期の使用に適したタイヤは、トレッド部に多数のブロックが区分されたブロックパターンを具えている。また、前記ブロックには、氷路面において十分な駆動力を得るために、該ブロックを横切る向きにのびるサイピングがタイヤ周方向に隔設されている。
従来、サイピングに関して、種々の提案がなされている。例えば下記特許文献1では、氷路での走行性能を高めるために、いわゆるミウラ折りの三次元曲面を利用したサイピングが記載されている。このようなサイピングは、ブロックにせん断力が作用したときでもサイピング面が互いにしっかりと噛み合い、大きな開きが抑制される。従って、氷路でのエッジ効果を高め、かつ、耐摩耗性の向上という作用が期待できる。
特開2005−193867号公報
ところで、この種のサイピングは、通常、タイヤ加硫金型の成形面に形成されたナイフブレードにより、その反転模様として加硫成形される。一方、氷路での駆動力を高めるには接地面積を増加させることが有効であり、そのためには、サイピングの幅、即ちナイフブレードの厚さは極力小さいことが望まれる。
しかしながら、ナイフブレードの厚さを小さくすると、加硫中にタイヤ側から受ける力によってナイフブレードが変形し、加硫不良が生じるおそれがある。また、ナイフブレードの耐久性や剛性を考慮し、ナイフブレードの厚さを小さくすると、そのタイヤ半径方向の高さを十分に大きくできず、ひいてはサイピングの深さを小さくせざるを得ない。このようなサイピングでは、摩耗により著しく氷上性能が低下するとともに、乾燥路を走行したときに、ブロックが柔軟に変形できず、偏摩耗が発生しやすいという傾向があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ブロックに形成されたサイピングに、浅狭サイピングと、該浅狭サイピングよりも幅及び深さが大きい深厚サイピングとを含ませ、かつこれらをタイヤ周方向に交互に形成すること等を基本として、氷路と乾燥路面での操縦安定性や、耐偏摩耗性能などを高い次元で両立しうる空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部に、タイヤ周方向にのびる縦溝と、該縦溝と交わる向きにのびる横溝とで区分された複数のブロックが設けられた空気入りタイヤであって、前記ブロックには、該ブロックをタイヤ軸方向に横切る向きにのびる複数本のサイピングがタイヤ周方向に隔設され、前記サイピングは、幅が0.1mm以上0.3mm未満かつ深さが前記横溝の最大深さの0.50〜0.60倍の浅狭サイピングと、幅が0.3mm以上1.0mm以下かつ深さが前記浅狭サイピングよりも大きく、かつ一端が前記ブロックの一側面に開口するとともに、他端が前記ブロックの他方の側面に開口することなく終端する深厚サイピングとを含み、前記浅狭サイピングと前記深厚サイピングとは、タイヤ周方向に交互に形成され、しかも前記浅狭サイピングは、両端がブロックの両側面に開口することを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記深厚サイピングは、一端が前記ブロックの一側面に開口し、かつ、他端が前記ブロックの他方の側面に開口することなく終端する第1の深厚サイピングと、一端が前記ブロックの他方の側面に開口し、かつ、他端が前記ブロックの一側面に開口することなく終端する第2の深厚サイピングとが同一ブロック内で交互に形成される請求項1記載の空気入りタイヤである。
また、請求項3記載の発明は、前記深厚サイピングのタイヤ軸方向の長さは、前記ブロックの幅の60〜90%である請求項1又は2記載の空気入りタイヤである。
また、請求項4記載の発明は、前記深厚サイピングは、前記サイピングの中でタイヤ周方向の両側でかつ最外側に形成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
また、請求項5記載の発明は、前記横溝は、タイヤ軸方向に対して0゜よりも大かつ45゜以下の角度θ1で傾くとともに、前記深厚サイピングは、タイヤ軸方向に対して、前記横溝と同一方向に傾き、かつ、その角度θ2が、前記横溝の前記角度θ1の±3゜であり、前記浅狭サイピングは、タイヤ軸方向に対して、前記横溝と同一方向に傾き、かつ、その角度θ3が、前記深厚サイピングの前記角度θ2よりも小である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
また、請求項6記載の発明は、前記浅狭サイピングは、直線状にのびるとともに、前記深厚サイピングは、ジグザグ部を含む請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤのブロックには、タイヤ軸方向に横切る向きにのびるサイピングがタイヤ周方向に隔設される。該サイピングは、幅が0.1mm以上0.3mm未満かつ深さが前記横溝の最大深さの0.5〜0.6倍の浅狭サイピングと、幅が0.3mm以上1.0mm以下かつ深さが前記浅狭サイピングよりも大きい深厚サイピングとを含む。このため、接地面積を確保しつつエッジ効果を発揮させる浅狭サイピングと、ブロックを撓ますことにより実接地面積を向上させる深厚サイピングとがバランス良く配置され、氷路と乾燥路における操縦安定性が向上する。しかも前記浅狭サイピングは、両端がブロックの両側面に開口するため、さらにエッジ長さを大きく確保して氷路での操縦安定性を向上させる。
本実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 本実施形態のブロックを示す斜視図である。 本実施形態のブロックを示す部分拡大図である。 比較例2乃至4及び実施例1を示すトレッド部の展開図である。 比較例を示すトレッド部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(全体図示せず)のトレッド部2の展開図が示される。この実施形態では、乗用車用のスタッドレスタイヤが例示され、そのトレッド部2には、タイヤ周方向にのびる複数本の縦溝3と、この縦溝3と交わる向きにのびる横溝4とが設けられる。これによりトレッド部2には、ブロック5がタイヤ周方向に並ぶ複数のブロック列6(この例では7列)が区画される。
本実施形態の縦溝3は、ほぼ直線状にのびる。このような縦溝3は、優れた排水性能を発揮し、かつ制動時の車両のふらつきや片流れなどの不安定な挙動を抑制することができる。但し、縦溝3は、このような形状に限定されるものでは無く、ジグザグ状又は波状など種々の形状で構成されてもよい。
また、縦溝3の溝幅Woは特に限定されないが、排水ないし排雪性能を向上するために、好ましくはトレッド幅TWの1.5%以上、より好ましくは3.5%以上が望ましい。また、乾燥路面や氷路面での操縦安定性を確保するため、縦溝3の溝幅Woは、トレッド幅TWの好ましくは8.0%以下、さらに好ましくは5.0%以下が望ましい。
前記トレッド幅TWは、トレッド部2の接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離として定められる。また、接地端Teは、タイヤを正規にリム組みしかつ正規内圧を充填した正規状態のタイヤに正規荷重を負荷しかつキャンバー角0度で平面に接地させた状態でトレッド部の最もタイヤ軸方向外側の接地端部として定める。
また、「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"とする。また、「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用の場合には、一律に180kPaとする。さらに「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば"最大負荷能力"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"とするが、タイヤが乗用車用である場合には前記各荷重の88%に相当とする荷重とする。
図3に示されるように、前記横溝4は、直線状にのびるとともに、タイヤ軸方向に対して0゜よりも大かつ45゜以下の角度θ1で傾斜するのが望ましい。該角度θ1が、タイヤ軸方向に対して45゜を超えると、直進走行時、氷路でのトラクション性能が低下する傾向にある。このような観点より、横溝4の角度θ1は、好ましくは35°以下、より好ましくは25°以下が望ましい。
前記横溝4の溝幅W1は、排水ないし排雪性能の確保と接地面積を維持する観点から、好ましくはトレッド幅TWの1.5%以上、より好ましくは2.5%以上が望ましく、また好ましくは5.5%以下、より好ましくは4.5%以下が望ましい。
また、図2に示されるように、前記縦溝3及び横溝4の溝深さD0及びD1は、特に限定されるものではないが、溝深さが大きすぎると、ブロック5の剛性が低化する傾向にあり、逆に溝深さが小さすぎると、排水ないし排雪性能が悪化する傾向にある。本実施形態のような乗用車用タイヤの場合、縦溝3及び横溝4の溝深さD0及びD1は、いずれも6.0〜10.0mmが好適である。
図1に示されるように、各ブロック5には、該ブロック5をタイヤ軸方向に横切る向きにのびる複数本のサイピング7(本実施形態では、5又は3本)がタイヤ周方向に隔設される。サイピング7は、溝幅が小さい切り込み状をなす。走行時の外力(せん断力等)の作用により、この切り込みは閉じることができる。このため、排水性能に関与する閉じることができない前記縦溝3、横溝4などとは明瞭に区別される。
本実施形態のサイピング7は、図2及び図3に示されるように、幅W3が0.1mm以上0.3mm未満かつ深さD3が前記横溝4の最大深さD1の0.5〜0.6倍の浅狭サイピング10と、幅W2が0.3mm以上1.0mm以下かつ深さD2が前記浅狭サイピング10よりも大きい深厚サイピング11とから構成される。
浅狭サイピング10の幅W3が0.1mm未満になると、タイヤ加硫金型の成形面に形成されるナイフブレード(図示せず)が加硫中のタイヤから受ける力によって変形するため、加硫不良が生じるおそれがある。逆に幅W3が0.3mmを超えると、接地面積が減少し氷路及び乾燥路での操縦安定性が悪化するおそれがある。また、浅狭サイピング10の深さD3が横溝4の最大深さD1の0.5倍未満であると、エッジ効果が発揮されず、氷路での操縦安定性が悪化するおそれがあるとともに、摩耗により著しく氷路性能が低下する。逆に深さD3が最大深さD1の0.6倍を超えると、加硫中のタイヤから受ける力によって前記ナイフブレードが変形するため、加硫不良が生じるおそれがある。即ち、上記の数値範囲に限定することで、幅の狭い前記浅狭サイピング10は、接地面積の減少を抑制し、乾燥路及び特に氷路での操縦安定性を維持する。また、ナイフブレードが加硫中のタイヤから受ける力に耐えることができるため、加硫不良を低減できる。
また、深厚サイピング11の幅W2が0.3mm未満になると、ブロック5を柔軟に変形できず、偏摩耗が発生し易いおそれがある。逆に幅W3が1.0mmを超えると、接地面積が減少し氷路及び乾燥路での操縦安定性が悪化するおそれがある。即ち、深さが大きい深厚サイピング11は、ブロック5を柔軟に変形させ、ブロック踏面の接地圧の均一化を図ることができる。これにより、偏摩耗の発生を抑制する。なお、前記深厚サイピング11の深さD2が、大きすぎると、ブロック剛性が過度に低下して操縦安定性が悪化するおそれがある。このような観点より、深厚サイピング11の深さD2は、横溝4の最大深さD1の0.70〜0.90倍が望ましい。
さらに、浅狭サイピング10と深厚サイピング11とは、タイヤ周方向に交互に形成される。このため、ブロック剛性の均一化が図れ、偏摩耗の発生を抑制しつつ、サイピング7のエッジ効果と実接地面積との増加により、乾燥路及び氷路での操縦安定性をバランス良く向上することができる。
また、図1及び2に示されるように、前記浅狭サイピング10は、両端10e、10eが前記ブロック5の両側面5A、5Bに開口する。これにより、エッジ効果が増大し氷路でのトラクション性能を向上させる。また、浅狭サイピング10は、直線状にのびるため、浅狭サイピング10をジグザグ状のサイピングとする場合に比して、生産性が向上する。
また、図2に示されるように、前記深厚サイピング11は、一端12が前記ブロック5の側面5A又は5Bの一方に開口し、かつ、他端13が前記ブロックの側面5A又は5Bの他方で開口することなく終端する。
とりわけ、一端12Aが前記ブロック5の一側面5Aに開口し、かつ、他端13Aが前記ブロックの他方の側面5Bに開口することなく終端する第1の深厚サイピング11Aと、一端12Bが前記ブロック5の他方の側面5Bに開口し、かつ、他端13Bが前記ブロックの一側面5Aに開口することなく終端する第2の深厚サイピング11Bとが浅狭サイピング10を介して同一ブロック内で交互に形成されることが望ましい。これにより、深厚サイピング11によるブロック5の側面5A又は5Bの開口部11cが、ブロック5の一側面5Aと他方の側面5Bとに分散して配設されるため、ブロック剛性の均一化が図られ、さらに効果的に偏摩耗の発生を抑制しうる。
また、前記深厚サイピング11のタイヤ軸方向の長さL3は、大きすぎるとブロック剛性を過度に低下させる傾向がある。逆に小さすぎると、ブロック5を柔軟に撓ませることができず、偏摩耗を十分に抑制できない傾向がある。このような観点より、深厚サイピング11のタイヤ軸方向の長さL3は、前記ブロック5の幅L1の好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上が望ましく、また好ましくは90%以下、より好ましくは80%以下が望ましい。
また、図3に示されるように、深厚サイピング11は、直線状にのびる直線部14と、該直線部14に連なり他端13までジグザグ状にのびるジグザグ部15とを有する形状であることが望ましい。ジグザグ部15を設けることにより、エッジ効果がさらに増大するため、氷路でのトラクション性能はもとより、旋回時でもサイプの大きな変形を抑制し操縦安定性を向上させる。
また、深厚サイピング11は、前記サイピング7の中でタイヤ周方向の両側でかつ最外側に形成されるのが望ましい。これにより、タイヤの駆動、制動時に大きなせん断力が作用するタイヤ周方向両側のブロック端を十分に撓ませることができ、大きなトラクション効果を発揮することができる。
また、深厚サイピング11は、タイヤ軸方向に対して、前記横溝4と同一方向に傾き、かつ、そのタイヤ軸方向に対する角度θ2が、前記横溝4の角度θ1の±3゜、即ち横溝4と実質的に平行であることが望ましい。これにより、深厚サイピング11と横溝4とで挟まれるブロック端片16のタイヤ周方向の剛性が幅方向で均一化し、該ブロック端片16を起点とする偏摩耗等を効果的に抑制し得る。タイヤ軸方向に対する角度とは、サイピング又は溝が直線状の場合は、ブロック平面におけるサイピング又は溝の中心線とタイヤ軸方向との角度をいう。なお、ジグザグ部を有する本実施形態の深厚サイピング11の場合は、ジグザグ部の振幅の中心を結んで形成される直線17のタイヤ軸方向に対する角度とする。
また、前記浅狭サイピング10は、タイヤ軸方向に対して、横溝4と同一方向に傾き、かつ、そのタイヤ軸方向に対する角度θ3が、前記深厚サイピング11の角度θ2よりも小であることが望ましい。また、望ましくは、前記角度θ3は、タイヤ軸方向と平行となることが好ましい。これにより、偏摩耗の発生を抑制しつつ、トラクション性能を向上させることができる。
また、サイピング7のタイヤ周方向の隔設ピッチDは、特に限定されないが、小さすぎるとブロック5の剛性が低下してゴム欠け等が生じやすくなり、逆に大きすぎても氷路面の走行性能を低下させる傾向がある。このような観点より、前記隔設ピッチDは好ましくは2.0mm以上、より好ましくは3.0mm以上が望ましく、10.0mm以下、より好ましくは5.0mm以下が望ましい。
また、特に限定はされないが、一般的なスタッドレスタイヤの機能として、前記トレッド部2は、67〜75%のランド比を有し、かつ少なくとも路面と接地するトレッドゴムが室温(23℃)におけるJISデュロメータA硬さで42〜50度のゴム組成物で構成されるのが望ましい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認するために、図1のパターンを有しかつ表1の仕様に基づいた195/65R15の乗用車用スタッドレスタイヤが試作された。そして、各供試タイヤを排気量2000ccの4輪駆動乗用車にリム6×15及び内圧200kPaで装着し、氷路及び乾燥路での操縦安定性能及び偏摩耗性能がテストされた。なお、表1に示すパラメータ以外はすべて同一である。また、主な共通仕様は次の通りである。
トレッド幅TW:170mm
縦溝の溝幅Wo:7.5mm
縦溝の溝深さDo:10.0mm
横溝の溝幅W1:4.5mm
横溝の溝深さD1:8.5mm
横溝のタイヤ軸方向に対する角度θ1:10°
深厚サイピングの幅W2:0.3mm
深厚サイピングの深さD2:8.0mm
ランド比:67%(比較例1)
テスト方法は次の通りである。
<乾燥路・氷路操縦安定性>
上記テスト車両にて、タイヤテストコースの乾燥路面及び氷路面をそれぞれドライバー1名乗車でテスト走行し、ハンドル応答性、制動性能、駆動性能及びグリップ等に関する特性をドライバーの官能評価により比較例1を100とする評点で評価された。数値が大きいほど良好である。
<耐偏摩耗性能>
上記テスト車両にて、乾燥アスファルト路面を3000km走行し、タイヤ周上のセンター、ミドル及びショルダーブロックの各々1カ所(計3カ所)についてブロックの一端側と他端側の摩耗量の差を測定し、その平均値を求めた。結果は比較例1を100とする指数で表示している。数値が大きいほど良好である。
<加硫不良の有無>
各試供タイヤを製造し、肉眼により浅狭サイピングの加硫不良の有無を確認した。5か所以上加硫不良が発見されたタイヤは不合格とした。
テストの結果等を表1に示す。
Figure 0005001991
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例に比べて乾燥路及び氷路での走行性能を有意に向上していることが確認できる。また偏摩耗性能や加硫不良についても問題がないことが確認できた。
2 トレッド部
3 縦溝
4 横溝
5 ブロック
7 サイピング
10 浅狭サイピング
11 深厚サイピング

Claims (6)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向にのびる縦溝と、該縦溝と交わる向きにのびる横溝とで区分された複数のブロックが設けられた空気入りタイヤであって、
    前記ブロックには、該ブロックをタイヤ軸方向に横切る向きにのびる複数本のサイピングがタイヤ周方向に隔設され、
    前記サイピングは、幅が0.1mm以上0.3mm未満かつ深さが前記横溝の最大深さの0.50〜0.60倍の浅狭サイピングと、
    幅が0.3mm以上1.0mm以下かつ深さが前記浅狭サイピングよりも大きく、かつ一端が前記ブロックの一側面に開口するとともに、他端が前記ブロックの他方の側面に開口することなく終端する深厚サイピングとを含み
    記浅狭サイピングと前記深厚サイピングとは、タイヤ周方向に交互に形成され、
    しかも前記浅狭サイピングは、両端がブロックの両側面に開口することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記深厚サイピングは、一端が前記ブロックの一側面に開口し、かつ、他端が前記ブロックの他方の側面に開口することなく終端する第1の深厚サイピングと、一端が前記ブロックの他方の側面に開口し、かつ、他端が前記ブロックの一側面に開口することなく終端する第2の深厚サイピングとが同一ブロック内で交互に形成される請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記深厚サイピングのタイヤ軸方向の長さは、前記ブロックの幅の60〜90%である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記深厚サイピングは、前記サイピングの中でタイヤ周方向の両側でかつ最外側に形成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記横溝は、タイヤ軸方向に対して0゜よりも大かつ45゜以下の角度θ1で傾くとともに、
    前記深厚サイピングは、タイヤ軸方向に対して、前記横溝と同一方向に傾き、かつ、その角度θ2が、前記横溝の前記角度θ1の±3゜であり、
    前記浅狭サイピングは、タイヤ軸方向に対して、前記横溝と同一方向に傾き、かつ、その角度θ3が、前記深厚サイピングの前記角度θ2よりも小である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記浅狭サイピングは、直線状にのびるとともに、前記深厚サイピングは、ジグザグ部を含む請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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