JPH0434903Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、脱水機のモータ支持装置に関するも
のである。

（従来の技術） 従来、脱水機においては、第２図に示すよう
に、底台１上にコイルスプリング３とこの外周に
被嵌するゴムスリーブ４とによりなる防振組品２
を縦方向に取付け、これら防振組品２の上端でモ
ータ５を弾性的に支持し、このモータ５の軸６上
端に脱水かご７を取付けた構造である。

（考案が解決しようとする問題点） ところで、上記従来の構造においては、各防振
組品２がモータ５に与えるベクトルの方向が一致
しておらない為、モータ５が左右に揺れ易く、脱
水時に布が少しでもアンバランスになつている
と、モータ５が左右に大きく揺れ、立ち上がるが
悪くなるという問題があつた。

然るに本考案は、モータの左右方向の揺れを吸
収抑制できるモータ支持装置を提供するものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記問題点を解決するもので、各防
振組品の軸心の延長線がモータの軸の中心線上で
互に交叉するように各防振組品を配設するもので
ある。

（作用） 上記の構成により、各防振組品がモータに与え
るベクトルはモータの軸の中心線上にある点に集
中することになり、各防振組品はモータの左右の
揺れに対し互に吸収抑制し合うことになる。従つ
て、脱水かごに納めた布がアンバランス状態にあ
つても、モータの左右の揺れを吸収してその揺れ
を小さく抑制でき、立ち上がりの向上を計ること
ができる。

（実施例） 以下第１図に示した本考案の実施例について説
明する。尚、第１図において、第２図と共通する
部分には共通の符号を付してある。

モータ５は３個の防振組品２で底台１上に弾性
的に支持されており、その防振組品２は従来と同
様にコイルスプリングとこの外周に被嵌するゴム
スリーブよりなり、３個の防振組品２は互に120°
の間隔で等間隔に配設されている。而して、各防
振組品２はその軸心の延長線ｌがモータ５の軸６
の中心線上のＯ点で互に交叉するよう傾斜して設
けている。

（考案の効果） 以上の如く本考案の構成によれば、布が少々ア
ンバランス状態にあつたところでモータの左右の
揺れを吸収してその揺れを小さく抑制し、立ち上
がりの向上を計ることができ、頗る実用的な考案
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例におけるモータ支持装
置に示す構成説明図、第２図は従来における脱水
機の断面図である。 ２……防振組品、５……モータ、６……軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コイルスプリングとこの外周に被嵌するゴムス
   リーブとにより防振組品を構成し、この防振組品
   を複数個互に等間隔で配設し、これら防振組品に
   よりモータを弾性的に支持するものにおいて、上
   記各防振組品の軸心の延長線が上記モータの軸の
   中心線上で互に交叉するように各防振組品を配設
   したことを特徴とする脱水機のモータ支持装置。