JPS5851914Y2 - 脱水洗濯機の防振装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、脱水洗濯機の外槽等の振動系を機枠より懸吊
された防振機構を有する複数の吊棒にて吊下する防振装
置に関し、部品点数が少なく安価で防振性能の優れた装
置な得んとするものである。

以下図に基き説明する。

１は外槽で、その内部に回転翼２を有する洗濯兼脱水槽
３を内装し、又その外底面にはモーター４や油受ケース
５が装着されている。

かかる外槽１（振動系）は、機枠６の上部より懸吊され
た複数の吊棒７にて防振的に吊下されている。

本考案は吊棒７の下部に設けられた防振装置に関し、以
下詳述する。

外槽１の側壁下部には、半球面状の球面座８を有する支
持金具９が増付けられ、球面座８に合成樹脂製の球面体
１０が嵌合しており、この球面体１０の中央に設けた挿
通孔１１に、吊棒７が通されている。

球面体１０の下面中央には、上方へゆくに従い縮径され
た横断面が円形の凹所１２が形成されており、この凹所
１２内に、吊棒７の下端フランジ１３上に載置したスプ
リング受１４にて受けられたコイルスプリング１５の上
部が嵌入せしめられている。

ここで凹所１２の上部の内径ｄはコイルスプリング１５
ノ外径りよりも小さくなっており、コイルスプリングの
上部は巻き径が縮径されて凹所１２内へ嵌入せしめられ
ている。

又球面体１ｏＶＣはその下面より前記挿通孔１１を通っ
て上方に延びる割り溝１６が設けられ、球面体の上端部
１７以外はこの割り溝１６により縦に二分割されている
。

そして凹所１２内へコイルスプリング１５が嵌入される
と、コイルスプリングの上部が縮径されるので、その反
力Ｆにより球面体１０は外方へ拡がり、球面座８に強く
圧接せしめられ、球面体１０と球面座８との摩擦が大き
くなるものであも このような構成のものにおいて、外槽１の上下の振動は
、主としてコイルスプリング１５のバネ作用で減衰され
、水平方向の振動は、主として球面体１０と球面座８の
摩擦作用により減衰されるが、この摩擦作用による減衰
力は、上記の如くコイルスプリング１５の反力により摩
擦が増加せしめられているので高められる。

従来、球面体と球面座との摩擦作用による防振効果を向
上させるために、摩擦係数の高いゴム等のシートを球面
座間に介在させていた。

しかし本考案によれば、シートを介在させなくても球面
体と球面座とい摩擦作用による防振効果を向上させるこ
とができ、部品点数を削減してコストを安くでき、又組
立も簡単になる等Ｖ効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案を示し、第１図は脱水洗濯機の縦断面図、
第２図は要部拡大縦断面図、第３図は球面体の上面図で
ある。 １・・・・・・外槽（振動系）６・・・・・・機枠、１
・・・・・・吊棒、８・・・・・球面座、１０・・・・
・・球面体、１２・・・・・・凹所、１５・・・・・・
コイルスプリング、１６・・・・・・割り溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 振動糸に設けた球面座に嵌合する球面体に、機枠より懸
   吊された吊棒を通し、該吊棒の下端と前記球面体間にコ
   イルスプリングを介在させてなるものにおいて、前記球
   面体下面に、前記コイルスプリングの外径より小さな内
   径で該スプリングの上部が嵌入される凹所を形成し、こ
   の嵌入により前記球面体が外方５拡がるよう、球面体に
   はその下面より縦方向に延びる割り溝を形成してなる脱
   水洗濯機の防振装置。