JPH04346961A - P−アセトキシ安息香酸の製造方法 - Google Patents
P−アセトキシ安息香酸の製造方法Info
- Publication number
- JPH04346961A JPH04346961A JP21943391A JP21943391A JPH04346961A JP H04346961 A JPH04346961 A JP H04346961A JP 21943391 A JP21943391 A JP 21943391A JP 21943391 A JP21943391 A JP 21943391A JP H04346961 A JPH04346961 A JP H04346961A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- toluene
- xylene
- solvent
- acetoxybenzoic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- GDBUZIKSJGRBJP-UHFFFAOYSA-N 4-acetoxy benzoic acid Chemical compound CC(=O)OC1=CC=C(C(O)=O)C=C1 GDBUZIKSJGRBJP-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 21
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 7
- YXFVVABEGXRONW-UHFFFAOYSA-N Toluene Chemical compound CC1=CC=CC=C1 YXFVVABEGXRONW-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 105
- QTBSBXVTEAMEQO-UHFFFAOYSA-N Acetic acid Chemical compound CC(O)=O QTBSBXVTEAMEQO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 56
- WFDIJRYMOXRFFG-UHFFFAOYSA-N Acetic anhydride Chemical compound CC(=O)OC(C)=O WFDIJRYMOXRFFG-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 51
- FJKROLUGYXJWQN-UHFFFAOYSA-N 4-hydroxybenzoic acid Chemical compound OC(=O)C1=CC=C(O)C=C1 FJKROLUGYXJWQN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 35
- CTQNGGLPUBDAKN-UHFFFAOYSA-N O-Xylene Chemical compound CC1=CC=CC=C1C CTQNGGLPUBDAKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 27
- 239000008096 xylene Substances 0.000 claims abstract description 27
- 239000002904 solvent Substances 0.000 claims abstract description 19
- 229940090248 4-hydroxybenzoic acid Drugs 0.000 claims abstract description 17
- 239000000706 filtrate Substances 0.000 claims abstract description 15
- 239000007795 chemical reaction product Substances 0.000 claims abstract description 14
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims abstract description 12
- 238000001914 filtration Methods 0.000 claims abstract description 10
- 239000006227 byproduct Substances 0.000 claims abstract description 6
- 238000010533 azeotropic distillation Methods 0.000 claims abstract description 4
- 239000000243 solution Substances 0.000 claims description 11
- BSYNRYMUTXBXSQ-UHFFFAOYSA-N Aspirin Chemical compound CC(=O)OC1=CC=CC=C1C(O)=O BSYNRYMUTXBXSQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 5
- 239000012670 alkaline solution Substances 0.000 claims description 4
- 230000003472 neutralizing effect Effects 0.000 claims description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 10
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 abstract 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 12
- JUJWROOIHBZHMG-UHFFFAOYSA-N Pyridine Chemical compound C1=CC=NC=C1 JUJWROOIHBZHMG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- HEMHJVSKTPXQMS-UHFFFAOYSA-M Sodium hydroxide Chemical compound [OH-].[Na+] HEMHJVSKTPXQMS-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 6
- 238000004821 distillation Methods 0.000 description 5
- QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N Sulfuric acid Chemical compound OS(O)(=O)=O QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 4
- 239000000047 product Substances 0.000 description 4
- UMJSCPRVCHMLSP-UHFFFAOYSA-N pyridine Natural products COC1=CC=CN=C1 UMJSCPRVCHMLSP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- UHOVQNZJYSORNB-UHFFFAOYSA-N Benzene Chemical compound C1=CC=CC=C1 UHOVQNZJYSORNB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- KWYUFKZDYYNOTN-UHFFFAOYSA-M Potassium hydroxide Chemical compound [OH-].[K+] KWYUFKZDYYNOTN-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 3
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 3
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 3
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 3
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- -1 acetylsalicylic acid (O-acetoxybenzoic acid) Chemical compound 0.000 description 2
- 239000002253 acid Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 2
- 239000013076 target substance Substances 0.000 description 2
- QTBSBXVTEAMEQO-UHFFFAOYSA-M Acetate Chemical compound CC([O-])=O QTBSBXVTEAMEQO-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- VMHLLURERBWHNL-UHFFFAOYSA-M Sodium acetate Chemical compound [Na+].CC([O-])=O VMHLLURERBWHNL-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- 229960001138 acetylsalicylic acid Drugs 0.000 description 1
- 239000003377 acid catalyst Substances 0.000 description 1
- 239000003513 alkali Substances 0.000 description 1
- 239000002585 base Substances 0.000 description 1
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 1
- 239000007810 chemical reaction solvent Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000000539 dimer Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 1
- 238000009776 industrial production Methods 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 1
- 239000012046 mixed solvent Substances 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 238000011403 purification operation Methods 0.000 description 1
- 230000035484 reaction time Effects 0.000 description 1
- 238000001953 recrystallisation Methods 0.000 description 1
- 238000004064 recycling Methods 0.000 description 1
- 239000001632 sodium acetate Substances 0.000 description 1
- 235000017281 sodium acetate Nutrition 0.000 description 1
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 1
- JOXIMZWYDAKGHI-UHFFFAOYSA-N toluene-4-sulfonic acid Chemical compound CC1=CC=C(S(O)(=O)=O)C=C1 JOXIMZWYDAKGHI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工業的有利にP−アセト
キシ安息香酸を製造する方法に関する。
キシ安息香酸を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】P−アセトキシ安息香酸は、液晶ポリエ
ステルの原料等として有用な化合物である。しかして、
該化合物の製造方法についてはほとんど報告がないが、
類似の化合物であるアセチルサリチル酸(O−アセトキ
シ安息香酸)は、例えばベンゼンやトルエン溶媒中でO
−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させ、反応液を
ろ過して生成した結晶を取得することによって製造され
る。
ステルの原料等として有用な化合物である。しかして、
該化合物の製造方法についてはほとんど報告がないが、
類似の化合物であるアセチルサリチル酸(O−アセトキ
シ安息香酸)は、例えばベンゼンやトルエン溶媒中でO
−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させ、反応液を
ろ過して生成した結晶を取得することによって製造され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
アセチルサリチル酸の製造方法をP−アセトキシ安息香
酸の製造法に転用しても、目的物の収率が低かったり原
料が二量化してダイマー酸の副生が起こったりする問題
があることが明らかとなった。
アセチルサリチル酸の製造方法をP−アセトキシ安息香
酸の製造法に転用しても、目的物の収率が低かったり原
料が二量化してダイマー酸の副生が起こったりする問題
があることが明らかとなった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は工業的有利に
P−アセトキシ安息香酸を製造する方法について研究を
重ねた結果、(1)トルエンまたはキシレン溶媒中で、
P−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(
2)反応生成液から、P−アセトキシ安息香酸をろ別す
る工程 (3)前記の工程で得られたろ液を溶媒としてP−ヒド
ロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(4)反応
生成液から、副生酢酸の一部をトルエンまたはキシレン
との共沸によって留去し、残液を冷却して析出したP−
アセトキシ安息香酸をろ別する工程(5)共沸留去液の
酢酸をアルカリ水溶液で中和して、トルエンまたはキシ
レンと分離する工程(6)前記の(4)工程で得られた
ろ液及び(5)で得られたトルエンまたはキシレン溶媒
を再使用して(3)工程以下の工程を繰り返す場合、そ
の目的を達成し得ることを見いだし本発明を完成した。
P−アセトキシ安息香酸を製造する方法について研究を
重ねた結果、(1)トルエンまたはキシレン溶媒中で、
P−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(
2)反応生成液から、P−アセトキシ安息香酸をろ別す
る工程 (3)前記の工程で得られたろ液を溶媒としてP−ヒド
ロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(4)反応
生成液から、副生酢酸の一部をトルエンまたはキシレン
との共沸によって留去し、残液を冷却して析出したP−
アセトキシ安息香酸をろ別する工程(5)共沸留去液の
酢酸をアルカリ水溶液で中和して、トルエンまたはキシ
レンと分離する工程(6)前記の(4)工程で得られた
ろ液及び(5)で得られたトルエンまたはキシレン溶媒
を再使用して(3)工程以下の工程を繰り返す場合、そ
の目的を達成し得ることを見いだし本発明を完成した。
【0005】本発明の方法を実施するに当たっては、ま
ず(1)トルエンまたはキシレン溶媒中にP−ヒドロキ
シ安息香酸を分散させ、これに無水酢酸を添加して撹拌
下に加熱すれば良い。反応速度を促進させるため硫酸、
パラトルエンスルホン酸等の酸触媒やピリジン、酢酸ナ
トリウム等の塩基触媒を存在させるのが有利である。原
料の使用割合はモル比でP−ヒドロキシ安息香酸/無水
酢酸が1/1.02〜1/1.04が実用的であり、又
トルエンまたはキシレン溶媒の使用量はP−ヒドロキシ
安息香酸1モル当たり200〜250gである。反応温
度は80〜90℃、反応時間は3〜6時間から選ばれる
。
ず(1)トルエンまたはキシレン溶媒中にP−ヒドロキ
シ安息香酸を分散させ、これに無水酢酸を添加して撹拌
下に加熱すれば良い。反応速度を促進させるため硫酸、
パラトルエンスルホン酸等の酸触媒やピリジン、酢酸ナ
トリウム等の塩基触媒を存在させるのが有利である。原
料の使用割合はモル比でP−ヒドロキシ安息香酸/無水
酢酸が1/1.02〜1/1.04が実用的であり、又
トルエンまたはキシレン溶媒の使用量はP−ヒドロキシ
安息香酸1モル当たり200〜250gである。反応温
度は80〜90℃、反応時間は3〜6時間から選ばれる
。
【0006】反応終了後は(2)反応生成液から、P−
アセトキシ安息香酸を常法に従ってろ別する。つぎに(
3)前記で得られたろ液を溶媒としてP−ヒドロキシ安
息香酸と無水酢酸を反応させる。該ろ液には副生酢酸が
含有されているが反応には影響なく、又若干量のp−ア
セトキシ安息香酸が溶解しているので収率の向上に寄与
する。必要であればトルエンまたはキシレンを追加する
ことも出来る。反応条件は(1)工程と同様である。
アセトキシ安息香酸を常法に従ってろ別する。つぎに(
3)前記で得られたろ液を溶媒としてP−ヒドロキシ安
息香酸と無水酢酸を反応させる。該ろ液には副生酢酸が
含有されているが反応には影響なく、又若干量のp−ア
セトキシ安息香酸が溶解しているので収率の向上に寄与
する。必要であればトルエンまたはキシレンを追加する
ことも出来る。反応条件は(1)工程と同様である。
【0007】つづいて(4)反応生成液から副生した酢
酸の一部をトルエンまたはキシレンとの共沸によって留
去する。本発明ではこのように、生成液中に目的物を含
有させたままで溶媒の処理を行う点に特徴があり、特別
の蒸留塔が必要でないので工程的にも、設備的にも工業
生産に有利となる。酢酸が多量に存在したままでは目的
物のP−アセトキシ安息香酸のろ過性が悪くなり、収率
低下の原因となる。普通は反応生成液そのままの組成で
共沸蒸留は実施できるが、必要に応じてトルエンやキシ
レンを系に添加することもできる。
酸の一部をトルエンまたはキシレンとの共沸によって留
去する。本発明ではこのように、生成液中に目的物を含
有させたままで溶媒の処理を行う点に特徴があり、特別
の蒸留塔が必要でないので工程的にも、設備的にも工業
生産に有利となる。酢酸が多量に存在したままでは目的
物のP−アセトキシ安息香酸のろ過性が悪くなり、収率
低下の原因となる。普通は反応生成液そのままの組成で
共沸蒸留は実施できるが、必要に応じてトルエンやキシ
レンを系に添加することもできる。
【0008】蒸留は常圧でも減圧でも実施可能である。
蒸留温度は90〜120℃程度である。酢酸は全量除去
する必要はなく、むしろ目的物のろ過作業の時に溶液の
比抵抗が下がり静電気の発生の恐れがなくなるので、溶
媒中に酢酸を5〜40好ましくは10〜30重量%程度
含有させておくようにした方が有利である。酢酸の一部
が除去された反応液を冷却するとP−アセトキシ安息香
酸が析出するのでその結晶を常法に従ってろ別する。
する必要はなく、むしろ目的物のろ過作業の時に溶液の
比抵抗が下がり静電気の発生の恐れがなくなるので、溶
媒中に酢酸を5〜40好ましくは10〜30重量%程度
含有させておくようにした方が有利である。酢酸の一部
が除去された反応液を冷却するとP−アセトキシ安息香
酸が析出するのでその結晶を常法に従ってろ別する。
【0009】一方、共沸留去液からトルエンまたはキシ
レンが回収され反応溶媒として再使用される。該液に水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ水溶液を
添加し酢酸を酢酸アルカリ塩とする。系を放置すると酢
酸アルカリ塩が溶解した水層部とトルエンまたはキシレ
ンよりなる油層部とに分離するので、油層部を分液すれ
ば良い。
レンが回収され反応溶媒として再使用される。該液に水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ水溶液を
添加し酢酸を酢酸アルカリ塩とする。系を放置すると酢
酸アルカリ塩が溶解した水層部とトルエンまたはキシレ
ンよりなる油層部とに分離するので、油層部を分液すれ
ば良い。
【0010】本発明では更に(4)工程でえられるろ液
及び(5)工程でえられるトルエンまたはキシレンを再
使用して(3)工程以下の反応を繰り返す。かかるろ液
の循環使用によって目的物の収率が向上するとともに、
工程面においても特別な蒸留塔等を必要としない長所が
ある。得られたP−アセトキシ安息香酸はそのまま又は
必要に応じて活性炭処理、再結晶法等の公知の精製操作
を行って、製品化される。
及び(5)工程でえられるトルエンまたはキシレンを再
使用して(3)工程以下の反応を繰り返す。かかるろ液
の循環使用によって目的物の収率が向上するとともに、
工程面においても特別な蒸留塔等を必要としない長所が
ある。得られたP−アセトキシ安息香酸はそのまま又は
必要に応じて活性炭処理、再結晶法等の公知の精製操作
を行って、製品化される。
【0011】
【作用】本発明では、(1)トルエンまたはキシレン溶
媒中で、P−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させ
る工程 (2)反応生成液から、P−アセトキシ安息香酸をろ別
する工程 (3)前記の工程で得られたろ液を溶媒としてP−ヒド
ロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(4)反応
生成液から、副生酢酸の一部をトルエンまたはキシレン
との共沸によって留去し、残液を冷却して析出したP−
アセトキシ安息香酸をろ別する工程(5)共沸留去液の
酢酸をアルカリ水溶液で中和して、トルエンまたはキシ
レンと分離する工程(6)前記の(4)工程で得られた
ろ液及び(5)で得られたトルエンまたはキシレン溶媒
を再使用して(3)工程以下の工程を繰り返すことによ
って、収率面、設備面、コスト面のいずれの点において
も工業的有利にP−アセトキシ安息香酸を製造すること
ができる。
媒中で、P−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させ
る工程 (2)反応生成液から、P−アセトキシ安息香酸をろ別
する工程 (3)前記の工程で得られたろ液を溶媒としてP−ヒド
ロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(4)反応
生成液から、副生酢酸の一部をトルエンまたはキシレン
との共沸によって留去し、残液を冷却して析出したP−
アセトキシ安息香酸をろ別する工程(5)共沸留去液の
酢酸をアルカリ水溶液で中和して、トルエンまたはキシ
レンと分離する工程(6)前記の(4)工程で得られた
ろ液及び(5)で得られたトルエンまたはキシレン溶媒
を再使用して(3)工程以下の工程を繰り返すことによ
って、収率面、設備面、コスト面のいずれの点において
も工業的有利にP−アセトキシ安息香酸を製造すること
ができる。
【0012】
【実施例】次に実例を挙げて本発明の方法を更に具体的
に説明する。 実施例1 1000mlのコンデンサー付きセパラブルフラスコに
P−ヒドロキシ安息香酸138g、トルエン200g、
ピリジン0.3gを仕込み、撹拌下に無水酢酸104g
を添加した。85℃で5時間反応を行った。反応生成液
から結晶をろ別し、続いて同じフラスコでろ液(トルエ
ン78%、酢酸32%)210gとトルエン30gとを
溶媒として用いて同一の反応を行った。反応終了後、反
応生成液にトルエン250gを滴下しながら102〜1
05℃で蒸留し酢酸の含有量を22重量%とした。反応
生成液を放冷後析出した結晶をろ別した。
に説明する。 実施例1 1000mlのコンデンサー付きセパラブルフラスコに
P−ヒドロキシ安息香酸138g、トルエン200g、
ピリジン0.3gを仕込み、撹拌下に無水酢酸104g
を添加した。85℃で5時間反応を行った。反応生成液
から結晶をろ別し、続いて同じフラスコでろ液(トルエ
ン78%、酢酸32%)210gとトルエン30gとを
溶媒として用いて同一の反応を行った。反応終了後、反
応生成液にトルエン250gを滴下しながら102〜1
05℃で蒸留し酢酸の含有量を22重量%とした。反応
生成液を放冷後析出した結晶をろ別した。
【0013】一方留去液300gに48重量%の水酸化
ナトリウム水溶液81gを添加し、酢酸を中和し放置し
て水層部と油層部とに分離させた。トルエンを油層部と
して回収した。ろ液と回収トルエンとを混合した溶媒(
トルエン80%、酢酸20%)220gを再使用し、P
−ヒドロキシ安息香酸138g、無水酢酸104g、ピ
リジン0.3gを用いて反応を行いP−アセトキシ安息
香酸を得た。該P−アセトキシ安息香酸の融点は191
.4℃、使用したP−ヒドロキシ安息香酸に対する収率
は97%であった。
ナトリウム水溶液81gを添加し、酢酸を中和し放置し
て水層部と油層部とに分離させた。トルエンを油層部と
して回収した。ろ液と回収トルエンとを混合した溶媒(
トルエン80%、酢酸20%)220gを再使用し、P
−ヒドロキシ安息香酸138g、無水酢酸104g、ピ
リジン0.3gを用いて反応を行いP−アセトキシ安息
香酸を得た。該P−アセトキシ安息香酸の融点は191
.4℃、使用したP−ヒドロキシ安息香酸に対する収率
は97%であった。
【0014】実施例2
ピリジンに代えて硫酸0.5gを用いた以外は実施例1
と同一の実験を行った。P−アセトキシ安息香酸の収率
は95%であった。
と同一の実験を行った。P−アセトキシ安息香酸の収率
は95%であった。
【0015】実施例3
トルエンにかえてキシレン200gを用いた以外は実施
例1と同じ実験を行ったところ、P−アセトキシ安息香
酸の収率は98%であった。
例1と同じ実験を行ったところ、P−アセトキシ安息香
酸の収率は98%であった。
【0016】
【発明の効果】本発明ではトルエンまたはキシレン溶媒
中で、P−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させ、
しかも工程中で得られるろ液及び回収トルエンまたはキ
シレンを再使用することによって、工業的有利にP−ア
セトキシ安息香酸を製造することができる。
中で、P−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させ、
しかも工程中で得られるろ液及び回収トルエンまたはキ
シレンを再使用することによって、工業的有利にP−ア
セトキシ安息香酸を製造することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】(1)トルエンまたはキシレン溶媒中で、
P−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(
2)反応生成液から、P−アセトキシ安息香酸をろ別す
る工程 (3)前記の工程で得られたろ液を溶媒としてP−ヒド
ロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(4)反応
生成液から、副生酢酸の一部をトルエンまたはキシレン
との共沸によって留去し、残液を冷却して析出したP−
アセトキシ安息香酸をろ別する工程(5)共沸留去液の
酢酸をアルカリ水溶液で中和して、トルエンまたはキシ
レンと分離する工程(6)前記の(4)工程で得られた
ろ液及び(5)で得られたトルエンまたはキシレン溶媒
を再使用して(3)工程以下の工程を繰り返すことを特
徴とするP−アセトキシ安息香酸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21943391A JPH04346961A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | P−アセトキシ安息香酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21943391A JPH04346961A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | P−アセトキシ安息香酸の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04346961A true JPH04346961A (ja) | 1992-12-02 |
Family
ID=16735330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21943391A Pending JPH04346961A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | P−アセトキシ安息香酸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04346961A (ja) |
-
1991
- 1991-05-21 JP JP21943391A patent/JPH04346961A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH1045655A (ja) | フルオレン誘導体の製造方法 | |
JP7141303B2 (ja) | 5,5’-メチレンジサリチル酸の製造方法 | |
CN110938012A (zh) | 利多卡因的制备方法 | |
JPS6233223B2 (ja) | ||
JP4216563B2 (ja) | フルオレニリデンジアリルフェノールの精製方法 | |
JPS59175484A (ja) | N−ホルミルアスパラギン酸無水物の製造法 | |
JPH04346961A (ja) | P−アセトキシ安息香酸の製造方法 | |
JPH1045656A (ja) | フルオレン誘導体の製造法 | |
JPH05286889A (ja) | アリール酢酸及びそれらのアルカリ金属塩の製造方法 | |
JPH029576B2 (ja) | ||
JPS61106535A (ja) | 安息香酸の回収法 | |
JPH06279376A (ja) | N−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドの製造方法 | |
JPH05294879A (ja) | p−イソプロペニルフェノールの環状二量体の製造方法 | |
JPS60132933A (ja) | ニトロジアリ‐ルアミンの製造方法 | |
JPH0582380B2 (ja) | ||
JPS59137431A (ja) | トリメチロ−ルヘプタンの製造方法 | |
JPH01213289A (ja) | フェロセンの製造方法 | |
JP2020063197A (ja) | 2,6−ナフタレンジカルボン酸ジアリルの製造方法 | |
CN116924936A (zh) | 一种达比加群中间体化合物对氨基苯腈的制备方法 | |
JP4465775B2 (ja) | ジクロロブテンの製造法 | |
JPH1087562A (ja) | 3,5−ジアルキルサリチル酸の製造方法 | |
JPS5933577B2 (ja) | 置換フエニル酢酸の精製法 | |
KR100730766B1 (ko) | 비페닐아세트산의 신규 제조방법 | |
GB1575282A (en) | Process for separating 11-cyanoundecanoic acid cyclohexanone and -caprolactam | |
JPS581114B2 (ja) | ユウキロダンユウドウタイノゴウセイホウホウ |