JPH04346961A - P−アセトキシ安息香酸の製造方法 - Google Patents

P−アセトキシ安息香酸の製造方法

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JPH04346961A
JPH04346961A JP21943391A JP21943391A JPH04346961A JP H04346961 A JPH04346961 A JP H04346961A JP 21943391 A JP21943391 A JP 21943391A JP 21943391 A JP21943391 A JP 21943391A JP H04346961 A JPH04346961 A JP H04346961A
Authority
JP
Japan
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acid
toluene
xylene
solvent
acetoxybenzoic
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Pending
Application number
JP21943391A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunosuke Yamazaki
山崎 勝之助
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ogaki Kasei Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Ogaki Kasei Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工業的有利にP−アセト
キシ安息香酸を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】P−アセトキシ安息香酸は、液晶ポリエ
ステルの原料等として有用な化合物である。しかして、
該化合物の製造方法についてはほとんど報告がないが、
類似の化合物であるアセチルサリチル酸(O−アセトキ
シ安息香酸)は、例えばベンゼンやトルエン溶媒中でO
−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させ、反応液を
ろ過して生成した結晶を取得することによって製造され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
アセチルサリチル酸の製造方法をP−アセトキシ安息香
酸の製造法に転用しても、目的物の収率が低かったり原
料が二量化してダイマー酸の副生が起こったりする問題
があることが明らかとなった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は工業的有利に
P−アセトキシ安息香酸を製造する方法について研究を
重ねた結果、(1)トルエンまたはキシレン溶媒中で、
P−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(
2)反応生成液から、P−アセトキシ安息香酸をろ別す
る工程 (3)前記の工程で得られたろ液を溶媒としてP−ヒド
ロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(4)反応
生成液から、副生酢酸の一部をトルエンまたはキシレン
との共沸によって留去し、残液を冷却して析出したP−
アセトキシ安息香酸をろ別する工程(5)共沸留去液の
酢酸をアルカリ水溶液で中和して、トルエンまたはキシ
レンと分離する工程(6)前記の(4)工程で得られた
ろ液及び(5)で得られたトルエンまたはキシレン溶媒
を再使用して(3)工程以下の工程を繰り返す場合、そ
の目的を達成し得ることを見いだし本発明を完成した。
【0005】本発明の方法を実施するに当たっては、ま
ず(1)トルエンまたはキシレン溶媒中にP−ヒドロキ
シ安息香酸を分散させ、これに無水酢酸を添加して撹拌
下に加熱すれば良い。反応速度を促進させるため硫酸、
パラトルエンスルホン酸等の酸触媒やピリジン、酢酸ナ
トリウム等の塩基触媒を存在させるのが有利である。原
料の使用割合はモル比でP−ヒドロキシ安息香酸/無水
酢酸が1/1.02〜1/1.04が実用的であり、又
トルエンまたはキシレン溶媒の使用量はP−ヒドロキシ
安息香酸1モル当たり200〜250gである。反応温
度は80〜90℃、反応時間は3〜6時間から選ばれる
【0006】反応終了後は(2)反応生成液から、P−
アセトキシ安息香酸を常法に従ってろ別する。つぎに(
3)前記で得られたろ液を溶媒としてP−ヒドロキシ安
息香酸と無水酢酸を反応させる。該ろ液には副生酢酸が
含有されているが反応には影響なく、又若干量のp−ア
セトキシ安息香酸が溶解しているので収率の向上に寄与
する。必要であればトルエンまたはキシレンを追加する
ことも出来る。反応条件は(1)工程と同様である。
【0007】つづいて(4)反応生成液から副生した酢
酸の一部をトルエンまたはキシレンとの共沸によって留
去する。本発明ではこのように、生成液中に目的物を含
有させたままで溶媒の処理を行う点に特徴があり、特別
の蒸留塔が必要でないので工程的にも、設備的にも工業
生産に有利となる。酢酸が多量に存在したままでは目的
物のP−アセトキシ安息香酸のろ過性が悪くなり、収率
低下の原因となる。普通は反応生成液そのままの組成で
共沸蒸留は実施できるが、必要に応じてトルエンやキシ
レンを系に添加することもできる。
【0008】蒸留は常圧でも減圧でも実施可能である。 蒸留温度は90〜120℃程度である。酢酸は全量除去
する必要はなく、むしろ目的物のろ過作業の時に溶液の
比抵抗が下がり静電気の発生の恐れがなくなるので、溶
媒中に酢酸を5〜40好ましくは10〜30重量%程度
含有させておくようにした方が有利である。酢酸の一部
が除去された反応液を冷却するとP−アセトキシ安息香
酸が析出するのでその結晶を常法に従ってろ別する。
【0009】一方、共沸留去液からトルエンまたはキシ
レンが回収され反応溶媒として再使用される。該液に水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ水溶液を
添加し酢酸を酢酸アルカリ塩とする。系を放置すると酢
酸アルカリ塩が溶解した水層部とトルエンまたはキシレ
ンよりなる油層部とに分離するので、油層部を分液すれ
ば良い。
【0010】本発明では更に(4)工程でえられるろ液
及び(5)工程でえられるトルエンまたはキシレンを再
使用して(3)工程以下の反応を繰り返す。かかるろ液
の循環使用によって目的物の収率が向上するとともに、
工程面においても特別な蒸留塔等を必要としない長所が
ある。得られたP−アセトキシ安息香酸はそのまま又は
必要に応じて活性炭処理、再結晶法等の公知の精製操作
を行って、製品化される。
【0011】
【作用】本発明では、(1)トルエンまたはキシレン溶
媒中で、P−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させ
る工程 (2)反応生成液から、P−アセトキシ安息香酸をろ別
する工程 (3)前記の工程で得られたろ液を溶媒としてP−ヒド
ロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(4)反応
生成液から、副生酢酸の一部をトルエンまたはキシレン
との共沸によって留去し、残液を冷却して析出したP−
アセトキシ安息香酸をろ別する工程(5)共沸留去液の
酢酸をアルカリ水溶液で中和して、トルエンまたはキシ
レンと分離する工程(6)前記の(4)工程で得られた
ろ液及び(5)で得られたトルエンまたはキシレン溶媒
を再使用して(3)工程以下の工程を繰り返すことによ
って、収率面、設備面、コスト面のいずれの点において
も工業的有利にP−アセトキシ安息香酸を製造すること
ができる。
【0012】
【実施例】次に実例を挙げて本発明の方法を更に具体的
に説明する。 実施例1 1000mlのコンデンサー付きセパラブルフラスコに
P−ヒドロキシ安息香酸138g、トルエン200g、
ピリジン0.3gを仕込み、撹拌下に無水酢酸104g
を添加した。85℃で5時間反応を行った。反応生成液
から結晶をろ別し、続いて同じフラスコでろ液(トルエ
ン78%、酢酸32%)210gとトルエン30gとを
溶媒として用いて同一の反応を行った。反応終了後、反
応生成液にトルエン250gを滴下しながら102〜1
05℃で蒸留し酢酸の含有量を22重量%とした。反応
生成液を放冷後析出した結晶をろ別した。
【0013】一方留去液300gに48重量%の水酸化
ナトリウム水溶液81gを添加し、酢酸を中和し放置し
て水層部と油層部とに分離させた。トルエンを油層部と
して回収した。ろ液と回収トルエンとを混合した溶媒(
トルエン80%、酢酸20%)220gを再使用し、P
−ヒドロキシ安息香酸138g、無水酢酸104g、ピ
リジン0.3gを用いて反応を行いP−アセトキシ安息
香酸を得た。該P−アセトキシ安息香酸の融点は191
.4℃、使用したP−ヒドロキシ安息香酸に対する収率
は97%であった。
【0014】実施例2 ピリジンに代えて硫酸0.5gを用いた以外は実施例1
と同一の実験を行った。P−アセトキシ安息香酸の収率
は95%であった。
【0015】実施例3 トルエンにかえてキシレン200gを用いた以外は実施
例1と同じ実験を行ったところ、P−アセトキシ安息香
酸の収率は98%であった。
【0016】
【発明の効果】本発明ではトルエンまたはキシレン溶媒
中で、P−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させ、
しかも工程中で得られるろ液及び回収トルエンまたはキ
シレンを再使用することによって、工業的有利にP−ア
セトキシ安息香酸を製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)トルエンまたはキシレン溶媒中で、
    P−ヒドロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(
    2)反応生成液から、P−アセトキシ安息香酸をろ別す
    る工程 (3)前記の工程で得られたろ液を溶媒としてP−ヒド
    ロキシ安息香酸と無水酢酸を反応させる工程(4)反応
    生成液から、副生酢酸の一部をトルエンまたはキシレン
    との共沸によって留去し、残液を冷却して析出したP−
    アセトキシ安息香酸をろ別する工程(5)共沸留去液の
    酢酸をアルカリ水溶液で中和して、トルエンまたはキシ
    レンと分離する工程(6)前記の(4)工程で得られた
    ろ液及び(5)で得られたトルエンまたはキシレン溶媒
    を再使用して(3)工程以下の工程を繰り返すことを特
    徴とするP−アセトキシ安息香酸の製造方法。
JP21943391A 1991-05-21 1991-05-21 P−アセトキシ安息香酸の製造方法 Pending JPH04346961A (ja)

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