JPH04346664A - 電子ビーム加熱式蒸着装置 - Google Patents

電子ビーム加熱式蒸着装置

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JPH04346664A
JPH04346664A JP14395191A JP14395191A JPH04346664A JP H04346664 A JPH04346664 A JP H04346664A JP 14395191 A JP14395191 A JP 14395191A JP 14395191 A JP14395191 A JP 14395191A JP H04346664 A JPH04346664 A JP H04346664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
vapor deposition
electrode
electron beam
electrons
Prior art date
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Pending
Application number
JP14395191A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Shinohara
篠原 敏郎
Kazuhiko Suzuki
和彦 鈴木
Tetsuo Sato
哲男 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高分子材料よりなるフ
ィルム上に薄膜を形成する際に用いられる電子ビーム加
熱式蒸着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子ビーム加熱方法により高分子
材料からなるフィルム上に薄膜を連続的に形成するため
に図4に示すような装置が用いられている。
【0003】この装置では、符号1で示される真空排気
可能な装置本体内に、長尺状のフィルム2を連続的に巻
き出すための巻き出しロール3、フィルム2に薄膜を形
成させるための円筒状キャン4、フィルム2を連続的に
巻き取るための巻き取りロール5が設けられ、上記巻き
出しロール3と円筒状キャン4との間、及び円筒状キャ
ン4と巻き取りロール5との間には、フィルム2を円滑
に走行させるための補助ロール6…が設けられている。 また、装置本体1はほぼ中央部で熱遮蔽板7により仕切
られ、この熱遮蔽板7の図中下方には、円筒状キャン4
上を走行するフィルム2の膜形成面12と対向する位置
に、電子ビーム蒸発源10が配されている。この電子ビ
ーム蒸発源10は、蒸着材料9とルツボ8とを含んでい
る。装置本体1の図中右側には、蒸着材料9に向けて電
子ビームを放出するための電子銃11が設置されている
【0004】このような装置を用いて蒸着を行う場合に
は、装置本体1内の真空排気を行った後、各ロールを回
転させてフィルム2を走行させると共に、電子銃11か
ら電子ビームを蒸着材料9に向けて発射する。するとフ
ィルム2は、供給ロール2より連続的に巻き出され、矢
印の方向に走行し補助ロール6を経て、円筒状キャン4
の側面に沿って移動する。一方、電子銃11から発射さ
れた電子ビームは図示したような軌道によって蒸着材料
9に衝突する。このため、蒸着材料9は昇華または溶解
、蒸発して円筒状キャン4上を走行するフィルム2の膜
形成面12に蒸着膜を形成する。蒸着膜が形成されたフ
ィルム2は、補助ロール6を経て巻き取りロール5に巻
き取られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したようにこの装
置では、電子銃11より発射された電子ビームを蒸着材
料9に衝突させることによって蒸着材料9を昇華または
溶解、蒸発させるものである。しかしながら、加速され
高エネルギーとなった電子が蒸着材料9に衝突する際に
、全ての電子がそのエネルギーを熱として蒸着材料9に
与える訳ではなく、実際には、一部の電子は高エネルギ
ーのまま反射されたり、衝突後、2次電子を放出したり
する。このような反射電子や2次電子は、蒸着膜を形成
しようとするフィルム2にまで到達しフィルム2を帯電
させてしまう。また、蒸発量を増やすために、電子ビー
ムのエミッション電流をさらに上げた場合は、フィルム
2の帯電量はさらに増加する。
【0006】このようなフィルム2の帯電は、フィルム
2の走行を不安定にさせしわを生じたり、円筒状キャン
4との剥離の際に放電を生じ放電跡が残ったり蒸着膜に
クラックを発生したりする場合があった。
【0007】そこでこのような反射電子や2次電子のフ
ィルム2側への流入を減らす方法として、蒸発源10と
フィルム2との間に磁界を掛けて、フィルム2側へ流入
しようとする電子を旋回させる方法が提案されている。
【0008】しかしながら、磁界による電子の迂回割合
は一般に小さいため、この方法で電子がフィルム2上に
到達しないようにするためには、蒸発源10とフィルム
2との間にかなりの距離が必要となり、装置全体が大形
化してしまう。また、円筒状キャン4が大きくなると電
子を旋回させるために掛ける磁界の大きさが極めて大き
なものとなってしまう。さらに磁界を掛けると蒸着材料
9に衝突する電子ビームの軌跡にも影響を与えるため、
蒸着材料9の蒸発過程へ変動を与える場合があった。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
、装置全体を大形化することなしに静電気によるトラブ
ルを回避することができる電子ビーム加熱式蒸着装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子ビーム加熱
式蒸着装置では、蒸発源と長尺状フィルムの膜形成面と
の間に電極を設けたことを課題解決の手段とした。
【0011】
【作用】蒸発源と長尺状フィルムの膜形成面との間に電
極を設けて、電極側にプラスの電位をかけると、放出さ
れた反射電子や2次電子が電極方向に吸引されて電極に
捕獲され、フィルム上へ流入する電子を減らすことがで
きる。また、電極側にマイナスの電位をかけた場合は、
反射電子や2次電子が電極と反発して進行方向を大きく
変えるため、プラスの電位をかけた場合と同様にフィル
ム上へ流入する電子を減らすことができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の電子ビーム加
熱式蒸着装置について詳しく説明する。なお、従来の装
置と同一構成部分には同一符号を付して説明を簡略化す
る。
【0013】図1は本発明の電子ビーム加熱式蒸着装置
の一実施例を示す概略図である。この装置では従来例と
同様に装置本体1内に巻き出しロール3、円筒状キャン
4、巻き取りロール5が設けられ、上記巻き出しロール
3と円筒状キャン4との間、及び円筒状キャン4と巻き
取りロール5との間には、補助ロール6…が設けられて
いる。また、装置本体1はほぼ中央部で熱遮蔽板7によ
り仕切られ、その下方には、円筒状キャン4上を走行す
るフィルム2の膜形成面12と対向する位置に、蒸着材
料9とルツボ8とを含む電子ビーム蒸発源10が配され
ている。装置本体1の図中右側には、蒸着材料9に向け
て電子ビームを放出するための電子銃11が設置されて
いる。
【0014】さらにこの装置では、膜形成面12と蒸発
源10との間に、電極13が設けられている。この電極
13は、金属製の細線で形成されており、直流電源と接
続されて、アースされた円筒状キャン4の基準電位に対
して−200V〜200Vの電圧を印加できるようにな
っている。またこの電極13は、高周波電源と接続され
て高周波電圧が印加されたり、さらに直流バイアスをか
けた高周波も印加できるようにされている。
【0015】また電極13の形状としては、図2(a)
,(b)のように金属細線14の方向が、フィルム2の
移動方向Aに対して垂直な向きか、斜めの向きが好まし
い。 しかし、(C)のようにフィルム2の移動方向Aに対し
て平行な方向は不適である。これは、金属細線14の方
向が図2(a),(b)の場合は、円筒状キャン4が回
転しフィルム2が移動することによって蒸着時にフィル
ム2上の全ての部分に蒸着膜が形成されるが、図2(C
)に示す場合では、フィルム2が移動しても電極13の
金属細線14がマスクとなりフィルム2上に蒸着膜が形
成されない部分を生じるためである。
【0016】このように構成された電子ビーム加熱式蒸
着装置を用いて蒸着膜を形成する方法を、■電極13に
プラスの電位を与える場合、■電極13にマイナスの電
位を与える場合、■電極13に高周波を印加する場合の
3つの場合に分けて説明する。
【0017】■電極13にプラスの電位を与える場合ま
ず、従来の装置で行ったように、装置本体1内の真空排
気を行った後、各ロールを回転させてフィルム2を走行
させ、電極13にプラスの電位を与えると共に、電子銃
11から電子ビームを蒸着材料9に向けて発射する。 すると発射された電子ビームは蒸着材料9に衝突して、
蒸着材料9を昇華または溶解、蒸発させることにより円
筒状キャン4上を走行するフィルム2の膜形成面12に
蒸着膜を形成させる。
【0018】ここで、電子ビームが蒸着材料9に衝突す
る際に反射された反射電子や放出された2次電子は、プ
ラスの電位を与えられた電極13方向に吸引され電極1
3に捕獲されることにより、フィルム2上への流入を防
止することができる。
【0019】■電極13にマイナスの電位を与える場合
■と同様に円筒状キャン4上を走行するフィルム2の膜
形成面12に蒸着膜が形成されるが、電子ビームが蒸着
材料9に衝突する際に反射された反射電子や放出された
2次電子は、マイナスの電位を与えられた電極13と反
発して進行方向を大きく変えるため、膜形成面12には
到達しなくなり、フィルム2上への流入を防止すること
ができる。また、この場合は、従来方法である磁界を印
加して電子の進行方向を迂回させる場合に比べて、迂回
割合が極めて大きくなるため、蒸着源10と膜形成面1
2との距離をのばす必要がなく、装置全体を大形化する
必要がない。
【0020】■電極13に高周波を印加する場合この場
合は、電極13の電位ががプラスまたはマイナスに変化
するが、プラスの場合は■と同様に電極の方向に反射電
子や2次電子を吸引させ、マイナスの場合は、■と同様
に反射電子や2次電子の進行方向を大きく変化させるこ
とによりフィルム2上への流入を防止することができる
。また、電極への印加圧力が直流では、特に蒸着材料が
絶縁物の場合、電極13の表面に蒸着材料が付着し絶縁
化するため効果が絶縁化とともに認められなくなるが、
高周波を印加した場合、自己バイアス効果が働き■と同
様な作用を示す。このために、蒸着材料9が絶縁物であ
ってもフィルム2上に蒸着膜を形成することができる。
【0021】■〜■のいずれの場合でも、この装置によ
れば、電極13の作用によって、装置全体を大形化する
ことなく反射電子や2次電子がフィルム2上に流入する
ことを防止できるため、フィルム2が反射電子や2次電
子の影響により帯電することなく、静電気によるトラブ
ルを回避することができる。
【0022】(実験例)蒸発源10と膜形成面12との
距離を250mmに設定し、2×10−5Torrに排
気した装置本体1内で、厚さ12μm、幅500mmの
PET(ポリエチレンテレフタレート)製のフィルム2
を10m/minの速度で走行させた。電子ビームの加
速方法としては電子衝撃陰極式自己加速型方式を用い、
加速電圧30kv、エミッション電流3Aとした。蒸着
材料9として銅を用いて、電子ビームのスキャン幅を5
00mmとして蒸着材料9上でスキャンさせ、溶融、蒸
発させた。電極13には、直径0.5mmのSUS製の
細線を用い、図2(b)の形状で、5mm間隔の網目の
ものを使用した。電極印加電圧を−200V〜200V
とした場合に、フィルム2上に発生した静電気を静電位
測定機を用いて測定した。結果を図3に示す。
【0023】この結果より、円筒状ロール4に対してマ
イナスの電圧を印加した場合は、−150V以下で、ま
た、プラスの電圧を印加した場合は50V以上でフィル
ム2の帯電量がほぼ0になることが判明した。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子ビーム
加熱式蒸着装置では、蒸発源と長尺状フィルムの膜形成
面との間に電極を設けたものであるので、電極側にプラ
スまたはマイナスの電位をかけるか、高周波を印加する
ことにより、蒸発源とフィルムの膜形成面との間の距離
を変える事なく、反射電子や2次電子がフィルム上へ流
入する量を減らすことができる。
【0025】従って本発明の電子ビーム加熱式蒸着装置
によれば、装置全体を大形化することなく、フィルムが
反射電子や2次電子の影響により帯電することを防止で
き、静電気によるトラブルを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子ビーム加熱式蒸着装置の一実施例
を示す概略図である。
【図2】電極の形状を説明するための斜視図である。
【図3】電極に印加される電圧とフィルムの帯電量との
関係を示すグラフである。
【図4】従来の電子ビーム加熱式蒸着装置を示す概略図
である。
【符号の説明】
1    装置本体 2    フィルム 10  電子ビーム蒸発源 11  電子銃 12  膜形成面 13  電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  真空中で長尺状フィルムを走行させつ
    つこの走行経路の一部に対向した位置に配された蒸発源
    を電子ビームにより加熱して蒸発させ上記走行経路中の
    長尺状フィルム上に蒸着膜を連続的に形成する電子ビー
    ム加熱式蒸着装置において、上記蒸発源と長尺状フィル
    ムの膜形成面との間に電極を設けたことを特徴とする電
    子ビーム加熱式蒸着装置。
JP14395191A 1991-05-20 1991-05-20 電子ビーム加熱式蒸着装置 Pending JPH04346664A (ja)

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JP14395191A JPH04346664A (ja) 1991-05-20 1991-05-20 電子ビーム加熱式蒸着装置

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JPH04346664A true JPH04346664A (ja) 1992-12-02

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JP (1) JPH04346664A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013104086A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Hitachi Zosen Corp 電子ビーム蒸着装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013104086A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Hitachi Zosen Corp 電子ビーム蒸着装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000711