JPH04345577A - 流量制御装置 - Google Patents

流量制御装置

Info

Publication number
JPH04345577A
JPH04345577A JP3146943A JP14694391A JPH04345577A JP H04345577 A JPH04345577 A JP H04345577A JP 3146943 A JP3146943 A JP 3146943A JP 14694391 A JP14694391 A JP 14694391A JP H04345577 A JPH04345577 A JP H04345577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
throttle
hole
oil
spool
pressure difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3146943A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3094172B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Hamazaki
善明 浜崎
Masahiko Shiina
晶彦 椎名
Koji Nakayama
浩二 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP03146943A priority Critical patent/JP3094172B2/ja
Priority to US07/881,436 priority patent/US5220939A/en
Priority to EP19920108131 priority patent/EP0514767B1/en
Priority to DE69221377T priority patent/DE69221377T2/de
Publication of JPH04345577A publication Critical patent/JPH04345577A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3094172B2 publication Critical patent/JP3094172B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弁孔内での流量調節ス
プールの移動によりポンプの吐出流体の一部を吸込側に
還流させ、送出先への送出流量を制御する流量制御装置
に関し、特に、吐出量が多い範囲において、送出流量を
逆に減じるべく動作する流量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの流体送出回路においては、送出先
への送出流量を該送出先での要求に応じて制御すること
が必要となり、この場合、送出流体の発生源となるポン
プには、これの吐出流体の一部を吸込側に還流させて送
出流量を制御する流量制御装置が付設される。
【0003】例えば、舵取機構中に配された油圧アクチ
ュエータへ舵輪(ステアリング)操作に応じて作動油を
送給し、該油圧アクチュエータの発生力にて操舵補助力
を得る構成とした油圧式の動力舵取装置においては、作
動油の発生源たる油圧ポンプは一般的にエンジンにて駆
動されており、該油圧ポンプの吐出油量は車速の増大に
伴って増大する一方、舵取りに際し車輪に加わる路面反
力は、停止時及び低速走行時には大きく高速走行時には
小さいことから、この作動油の送給により動作する動力
舵取装置においては、車速の遅速に応じて大小となる操
舵補助力の発生が要求される。従って前記油圧ポンプに
は、吐出油量の如何に拘わらず動力舵取装置への送出油
量を略一定に維持すること、更に望ましくは、高速走行
時における吐出油量が大なる範囲において、動力舵取装
置への送出油量を逆に減じることが要求され、このよう
な送出油量の自動調節を可能とするための流量制御装置
が用いられている。
【0004】この流量制御装置は、油圧ポンプのハウジ
ングに穿設した弁孔内に、油圧ポンプの吐出油が供給さ
れる供給室と送出先に連なる送出室とを形成し、これら
の間に絞り部を構成する一方、前記送出室に連通する圧
力室と前記供給室とにその両側を対面させ、両室間の圧
力差、即ち、前記絞り部前後の圧力差を受圧して動作す
る流量調節スプールを設け、この流量調節スプールの動
作により前記供給室への供給油の一部を油圧ポンプの吸
込側に還流せしめる構成となっている。
【0005】即ちこの構成により、供給室への供給油は
、流量調節スプールの動作位置に応じて吸込側への還流
油路と前記送出室とに振り分けられるが、流量調節スプ
ールの動作位置を決定する前記絞り部前後の圧力差は、
該絞り部を通流する油量、即ち送出先への送出油量に対
応するから、流量調節スプールの動作により、送出油量
の増大に応じて還流油量が増し、送出油量が略一定に保
たれる。
【0006】更に前記絞り部を、供給室への供給油の全
量が通流する固定絞りと、該固定絞り前後の圧力差に応
じてその絞り面積を変化する可変絞りとにて構成した流
量制御装置が実用化されており、この構成においては、
前記可変絞りの通油抵抗が供給油量の増加に伴って増す
ことから、供給油量、即ちポンプの吐出油量の増大に応
じて送出油量を逆に減じることができ、動力舵取装置に
おける前述した要求に応え得るものとして広く用いられ
ている。
【0007】この種の流量制御装置の代表的な構成とし
て、特公平1−27308号公報及び特公平3−550
号公報に開示された流量調節装置がある。図6は、この
流量制御装置の要部拡大断面図である。
【0008】本図に示す如くこの流量制御装置は、油圧
ポンプのハウジングに穿設され、吐出側に連なる吐出油
路10と吸込側に連なる還流油路11とを軸長方向に適
長離隔して備えると共に、開口端に螺合固定した送出ユ
ニオン3を介して油圧の送出先に連結された弁孔1内に
構成してある。弁孔1の内奥部には、軸長方向への摺動
自在に流量調節スプール2が内嵌してあり、この流量調
節スプール2は、弁孔1の底面との間に介装された図示
しない押しばねにより開口側(図の左側)に向けて付勢
され、吐出油路10の開口端を閉塞する位置にまで延設
された前記送出ユニオン3の先端に押し付けられている
【0009】送出ユニオン3の円筒状をなす延設部30
の内側空洞は、これに内嵌固定された絞り板31により
、延設部30の周壁を内外に貫通する孔として構成され
た固定絞り32を介して吐出油路10に連通する流量調
節スプール2側の供給室5と、送油先に連なる送出室6
とに分割されており、これら両室5,6は、絞り板31
の中心部を貫通する絞り孔 31aとこれの周囲に等配
された複数の絞り孔 31b,31b…とにより連通さ
れている。
【0010】送出室6の内圧は、弁孔1に並設された連
通路12を介して流量調節スプール2の背面側に導かれ
ており、流量調節スプール2は、供給室5と送出室6と
の間に前記絞り孔 31a及び絞り孔 31b,31b
…の通油に伴って生じる圧力差により前記押しばねの付
勢に抗して弁孔1の内奥側に向けて摺動して、弁孔1内
への還流油路11の開口面積を増し、供給室5への供給
油の一部を還流油路11を経て吸込側に還流させ、送出
室6を経て送出される送油量を減じる作用をなす。
【0011】供給室5には、同軸上での摺動自在に絞り
スプール33が内嵌されており、この絞りスプール33
と前記絞り板31との間には、両者を離反する向きに付
勢するコイルばね34が介装してある。絞りスプール3
3は、流量調節スプール2側に軸心部において開口し、
また半径方向外向きに傾斜する一対の傾斜孔に分岐され
て絞り板31側に開口する通油孔 33aを備えている
。コイルばね34の付勢方向への絞りスプール33の摺
動は、延設部30内周の流量調節スプール2側に係着さ
れたストッパ35により抑止されるようになしてあり、
このストッパ35と絞りスプール33との間には、延設
部30の周壁を内外に貫通する導圧孔36を介して吐出
油路10に連通する環状室が形成されている。
【0012】而して、吐出油路10から固定絞り32を
経て供給室5に供給される油は、絞りスプール33に形
成された前記通油孔 33aを経て絞り板31の前側に
達し、該絞り板31を貫通する絞り孔 31a及び絞り
孔 31b,31b…を経て送出室6に導入されて所定
の送油先に送出され、このとき絞りスプール33は、ス
トッパ35との間の環状室に導圧孔36を経て導入され
る吐出油路10の内圧と供給室5の内圧との差、即ち、
固定絞り32の前後に生じる圧力差により、コイルばね
34の付勢に抗して絞り板31に向けて摺動し、先端の
突起部 33bにより絞り板31中央の絞り孔 31a
を閉止する。
【0013】即ち、絞り板31に形成した絞り孔 31
a及び絞り孔31b,31b…は、供給室5への供給油
の通流により固定絞り32の前後に生じる圧力差の増大
に応じて絞り面積を減じる可変絞りとして機能し、送出
室6への導入油の通流によりこの可変絞りの前後に生じ
る圧力差に応じて流量調節スプール2が前述した如く摺
動して、送出室6への導入油量、換言すれば、送油先へ
の送油量が加減される。
【0014】従ってこの流量制御装置を備えた油圧ポン
プにおいては、ポンプ回転数が小さい範囲では、ポンプ
回転数の増加に伴って送油量が比例的に増すが、送油量
の増大により流量調節スプール2が摺動を開始した後は
、吐出油路10からの供給油量の増加に応じて還流油路
11への還流油量が増す結果、送油先への送油量は、ポ
ンプ回転数の増加に拘わらず略一定に維持される。更に
供給油量が増すと、固定絞り32前後の圧力差により絞
りスプール33が摺動を始め、これの先端の突起部 3
3bにて絞り板31中央の絞り孔 31aが閉止される
までの間においては、該絞り孔 31aと絞り孔 31
b,31b…とからなる可変絞りの絞り面積が減少し、
通油抵抗が増す結果となり、流量調節スプール2の摺動
により生じる還流油量の増加率が供給油量の増加率を超
え、ポンプ回転数の増加に伴って送油量が逆に減少する
こととなり、図7に示す如き送油量の変化態様が得られ
る。このような送油量の変化は、動力舵取装置の作動油
の発生源として望ましいものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが以上の如き構
成の従来の流量制御装置においては、送出室6への送出
油の全量が絞りスプール33に形成された通油孔 33
aを通流することから、絞りスプール33に大きい動圧
が作用し、特に、送出室6への送油量が大なる範囲では
、絞りスプール33の動作が不安定となり、図7におけ
る送油量の減少部が安定して得難いという難点がある。
【0016】この難点は、通油孔 33aの面積を大き
くし、通油孔 33a内での流速を低下せしめることに
より解消されるが、送出ユニオン3の延設部30内に同
軸的に内嵌した絞りスプール33に形成される通油孔3
3aの面積増加には限界があり、動圧の作用による絞り
スプール33の不安定動作を解消するためには、絞りス
プール33の大径化が必要となり、流量制御装置全体の
大型化を招来する不都合があった。
【0017】また従来の流量制御装置においては、供給
室5から送出室6へ至る流路が、通油孔 33aの分岐
部にて外向きに広がった後、絞り板31中央の絞り孔 
31aに向けて縮流する複雑な形状を有しており、例え
ば寒冷地での油圧ポンプの始動に際し、高粘度を有する
油の通流が阻害されて極めて高いサージ圧が発生し、上
流側の油圧ポンプ、及び送出ユニオン3から送油先に至
る下流側の油圧配管の破損を招来する虞があり、更には
、前記サージ圧に起因する耳障りな異音(ガー音)が長
時間に亘って継続する難点があった。
【0018】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、可変絞りの開閉動作をなす絞りスプールの不安
定動作を解消し、所望の特性を確実に得ると共に、流路
の簡素化によりポンプの始動時におけるサージ圧の発生
を抑制し、ポンプ及び配管系の破損、並びにガー音の発
生を未然に防止し得る流量制御装置を提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る流量制御装
置は、ポンプの吐出側に連なる吐出路及び吸込側に連な
る還流路をその中途に適長離隔して備え、その開口端に
螺合固定した送出ユニオン内側の送出室を介して所定の
送出先に連結された弁孔の内部に、前記吐出路からの導
入流体の通流によりその前後に圧力差を生じる固定絞り
と、該固定絞り前後の圧力差に応じて絞り面積を変え、
前記送出先への送出流体の通流によりその前後に圧力差
を生じる可変絞りとを構成し、この可変絞り前後の圧力
差の受圧に応じて前記弁孔内を移動し、前記還流路の開
口端を開閉して、該還流路と前記送出室とに前記吐出路
からの導入流体を振り分ける流量調節スプールを備えた
流量制御装置において、前記弁孔内側の段部と前記送出
ユニオンの内奥側端面との間に弾性体を介して挾持固定
され、前記吐出路の開口端に臨ませて前記固定絞りを形
成する絞りハウジングと、該絞りハウジングの内側に前
記弁孔の軸長方向に夫々の軸心を沿わせて並設され、各
別の絞り孔を介して前記送出室に連通し、前記固定絞り
を経て導入される流体を前記送出室に夫々導く通油孔及
びシリンダ孔と、前記固定絞り前後の圧力差を受圧して
前記シリンダ孔内にて摺動する絞りスプールとを備え、
該絞りスプールにより開閉される前記シリンダ孔側の絞
り孔と、所定面積を有する前記通油孔側の前記絞り孔と
により前記可変絞りを構成したことを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明においては、吐出路から供給されて固定
絞りを通過した流体は、弁孔に沿って並設された通油孔
とシリンダ孔とに別れて流入し、各別の絞り孔を経て送
出室に導入される。このとき、シリンダ孔に内嵌されて
固定絞り前後の圧力差に応動する絞りスプールによりシ
リンダ孔側の絞り孔のみが開閉され、該絞り孔と通油孔
側の絞り孔とにより、固定絞り前後の圧力差に応じて絞
り面積を変える可変絞りが構成される。即ち、絞りスプ
ールには、供給流体の全量ではなくシリンダ孔への流入
分のみの動圧が作用し、この動圧による絞りスプールの
不安定動作はわずかであり、また、シリンダ孔及び通油
孔を経て送出室に連なる流路を夫々直線的に構成でき、
流れの阻害に起因するサージ圧の発生を抑制できる。
【0021】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1及び図2は本発明に係る流量制御装置
(以下本発明装置という)の縦断面図であり、図1には
非動作時の状態が、図2には動作時の状態が夫々示され
ている。
【0022】図中1は、円形断面をなす弁孔であり、油
圧ポンプのハウジングに適宜の深さを有して穿設されて
いる。弁孔1の中途には、油圧ポンプの吐出側へ連なる
吐出油路10と、同じく吸込側へ連なる還流油路11と
が、軸長方向に適長離隔して開口させてあり、また弁孔
1の開口側と内奥側とは、該弁孔1に並設された連通路
12により相互に連通させてある。
【0023】本発明装置は、弁孔1の内奥部に軸長方向
への摺動自在に嵌入された流量調節スプール2と、弁孔
1の開口部にねじ込み固定された送出ユニオン3との間
に絞りハウジング4を配し、該絞りハウジング4と流量
調節スプール2との間に吐出油路10からの供給油が導
入される供給室5を、また送出ユニオン3の内側に図示
しない送油先に連なる送出室6を、更に流量調節スプー
ル2の内奥側に前記連通路12を介して送出室6に連通
された圧力室7を夫々形成してなる。
【0024】図3は絞りハウジング4近傍の拡大断面図
、図4は流量調節スプール2側、即ち弁孔1の内奥側か
ら見た絞りハウジング4の正面図である。図3に示す如
く絞りハウジング4は、弁孔1内部に挿入されて該弁孔
1内側の段部13に突き当てられ、この後に弁孔1の開
口端に螺合固定される前記送出ユニオン3の内奥側端面
との間に皿ばね14を介して挾持固定してあり、弁孔1
内部への前記吐出油路10の開口端に臨ませて、後述す
る如く固定絞り44を構成している。絞りハウジング4
の内側には、これの軸心に夫々の軸心を沿わせて内奥側
端面から所定の深さを有する通油孔40及びシリンダ孔
41が並設してあり、これらは、夫々の開口端を介して
前記供給室5に連通し、また、夫々の底部に連設された
各別の絞り孔42,43を介して送出ユニオン3内側の
送出室6に連通させてある。
【0025】図4に示す如く、絞りハウジング4の内奥
側の一部は、外周面から内奥端に向けて半径方向内向き
に傾斜する態様にて切欠いてあり、弁孔1内への吐出油
路10の開口端は、この切欠部が段部13との間に形成
する絞り通路(固定絞り44)を介して供給室5に連通
させてある。而して、吐出油路10から供給される圧油
は、固定絞り44を経てまず供給室5に流入し、該供給
室5内に開口する通油孔40とシリンダ孔41とに振り
分けられ、通油孔40に連設された絞り孔42、又はシ
リンダ孔41に連設された絞り孔43を経て送出室6に
導入される。
【0026】シリンダ孔41には、円筒状をなす絞りス
プール45が、同軸上での摺動自在に内嵌してあり、シ
リンダ孔41への流入油は、この絞りスプール45の内
側空洞を経て絞り孔43の前部に達するようになしてあ
る。絞りスプール45は、シリンダ孔41の内奥側との
間に介装されたコイルばね46により流量調節スプール
2側に向けて付勢してあり、シリンダ孔41の開口端近
傍には、絞りスプール45の前記付勢の方向への移動範
囲を制限するストッパ47が係着してある。
【0027】ストッパ47と絞りスプール45との間に
は環状室48が形成してあり、この環状室48には、絞
りハウジング4の周壁を貫通する導圧孔49を介して吐
出油路10の内圧が導入されている。而して、この環状
室48の内圧により絞りスプール45は、前記コイルば
ね46による付勢方向と逆向き、即ち、シリンダ孔41
の底部に向けて押圧されることとなり、この押圧方向へ
の絞りスプール45の摺動により、シリンダ孔41の底
部に偏心して設けられた前記絞り孔43が閉塞されるよ
うになっている。
【0028】一方、弁孔1の内奥側に挿入された前記流
量調節スプール2は、弁孔1の底面との間に介装された
押しばね70のばね力により、前記シリンダ孔41の開
口側周縁に押し付けられ、図1に示す如き初期位置に位
置決めされており、供給室5の内圧と圧力室7の内圧と
をその両面に受圧して、押しばね70の付勢力に抗して
図の右向きに摺動するようになしてある。圧力室7の内
圧は、前記連通路12を介して連通された送出室6の内
圧と略等しく保たれており、流量調節スプール2の前記
摺動は供給室5と送出室6との間の圧力差に応じて生じ
、この摺動により、前記還流油路11が供給室5内に図
2及び図3に示す如く開口し、供給室5への供給油の内
、流量調節スプール2の摺動量に対応する量の圧油が、
送出室6へ導入されることなく還流油路11を経て油圧
ポンプの吸込側に還流される。
【0029】以上の如く構成された本発明装置の動作に
つき次に説明する。油圧ポンプの吐出油は、吐出油路1
0から固定絞り44を経て供給室5に流入し、一部は、
通油孔40に連設された絞り孔42及びシリンダ孔41
に連設された絞り孔43を経て送出室6に導入されて送
出ユニオン3を介して連結された送油先に送出せしめら
れ、残部は、還流油路11に導入されて油圧ポンプの吸
込側に還流せしめられる。このとき、供給室5への供給
油の全量に対する送出油量及び還流油量の割合は、流量
調節スプール2の摺動位置により決定される。
【0030】図3に示す如く、吐出油路10の内圧がP
0 である場合、供給室5、通油孔40及びシリンダ孔
41の内圧は、固定絞り44の通流に伴う圧力降下によ
り前記P0 より低いP1 となり、また送出室6の内
圧は、絞り孔42,43の通流に伴う圧力降下により前
記P1 よりも低いP2 となる。即ち、流量調節スプ
ール2は、供給室5と送出室6との間の圧力差(P1 
−P2)の増大に伴ってその初期位置からの摺動量を増
し、この圧力差(P1−P2 )は、送出室6を経て送
出される圧油が、前記絞り孔42,43を通流すること
によって生じる。
【0031】このとき、通油孔40側の絞り孔42の通
油面積は一定であるが、シリンダ孔41側の絞り孔43
は、該シリンダ孔41内での絞りスプール45の摺動に
より開閉される。即ち絞り孔42,43は、絞りスプー
ル45の摺動に応じて絞り面積を変える可変絞りとなっ
ている。絞りスプール45には、導圧孔49を経て環状
室48に導入される吐出油路10の内圧P0 が図の左
向きに、また供給室5と略等圧に保たれたシリンダ孔4
1の内圧P1 及びコイルばね46のばね力が右向きに
夫々作用しており、絞りスプール45は、吐出油路10
からの供給油の全量の通過により、前記固定絞り44の
前後に生じる圧力差(P0 −P1 )がコイルばね4
6のばね力を上回ると共に摺動を開始し、この摺動量の
増加に応じて絞り孔43が閉止され、該絞り孔43と通
油孔40側の絞り孔42とからなる可変絞りの通油面積
が減少する。絞りスプール45のこの摺動は、流量調節
スプール2が摺動を開始し、弁孔1内への還流油路11
の所定量の開口が生じた後に生じるようになしてあり、
この間、可変絞りの絞り面積は一定に保たれる。
【0032】従って、油圧ポンプの吐出油量が少なく、
流量調節スプール2の摺動により還流油路11の開口が
生じるまでの間においては、絞りハウジング4の内側へ
の供給油の全量が、通油孔40側の絞り孔42、及びシ
リンダ孔41側の全開状態にある絞り孔43を経て送出
室6へ導入され、該送出室6からの送出油量は、吐出油
路10の上流側に配された油圧ポンプの回転速度の増大
に伴って比例的に増大する。
【0033】そして、送出油量の増大に応じて前記圧力
差(P1 −P2 )が増し、流量調節スプール2が摺
動を開始して還流油路11の開口が生じた後、絞りスプ
ール45が摺動を開始するまでの間においては、前記圧
力差を発生する可変絞りの絞り面積が一定に保たれてい
るために、流量調節スプール2の摺動量は送出室6から
の送出油量の増大に伴って比例的に増大し、これに応じ
て還流油路11の開口面積が増すことから、供給油量の
増加分が還流油量の増加により相殺されて、送出室6か
らの送出油量は略一定に保たれる。
【0034】更に供給油量が増し、前記固定絞り44の
前後に生じる圧力差(P0 −P1 )により絞りスプ
ール45が摺動を開始し、図2及び図3に示す如く絞り
孔43が完全に閉止されるまでの間においては、該絞り
孔43と通油孔40側の絞り孔42とにより構成された
可変絞りの通油面積が絞りスプール45の摺動量の増加
に伴って減少する結果、送出室6への送出油量の増大に
対する前記圧力差(P1 −P2 )の増加率が、固定
絞り44を通流する油量、即ち供給油量の増大に伴って
大きくなり、この圧力差(P1 −P2 )に応動する
流量調節スプール2の摺動量の増加率が供給油量の増加
率を上回るようになり、送出室6を経て送油先への送出
される油量は、絞りハウジング4内への供給油量の増大
、即ち油圧ポンプの回転速度の増大に伴って逆に減少す
ることになる。
【0035】以上の如き本発明装置の動作により、送出
室6を経て送油先に送出される油量は、油圧ポンプの回
転速度が小さい範囲においては、該回転速度の増大に対
し比例的に増加し、中程度の回転速度範囲においては、
該回転速度の増大に拘わらず略一定に維持され、更に大
なる回転速度範囲においては、該回転速度の増大に対し
て比例的に減少することになり、前記図7に示す如き送
出油量の特性が得られる。このような特性が動力舵取装
置への作動油送出系において望ましいものであることは
前述した如くである。
【0036】そして本発明装置においては、前述した如
き動作に際し、絞りスプール45を収納するシリンダ孔
41を通流する油量は、送出室6を経て送出される全油
量の内の一部であることから、この通流油の動圧の作用
により絞りスプール45が不安定な動作をする虞は少な
く、絞り孔43の開閉が確実に行われる結果、図7にお
ける送油量の減少部が安定して得られる。
【0037】また一方、前述の如き動作に際しての圧油
の流れは、共に直線的に構成された通油孔40及びシリ
ンダ孔41に沿って生じることから、例えば、寒冷地で
の油圧ポンプの始動に際し、高粘度を有する圧油が供給
された場合であっても、該油の通流が阻害されることが
なく、この流れの阻害に起因するサージ圧の発生が抑制
されて、上流側の油圧ポンプ、及び送出ユニオン3から
送油先に至る油圧配管の破損、並びに耳障りな異音(ガ
ー音)の発生を未然に防止できる。
【0038】なお前記通油孔40は、単に圧油の通油路
としての機能を果たせばよく、例えば図5に横断面図を
示す如く、絞りハウジング4の軸断面内にまず円形断面
を有するシリンダ孔41の形成位置を確保し、残部の略
全面に亘って通油孔40を形成することにより、絞りハ
ウジング4の限られた軸断面内、即ち、弁孔1内側の限
られた軸断面内において可及的に大なる流路面積を確保
できることになり、このことは、絞りスプール45へ作
用する動圧の削減、及び通流阻害に起因するサージ圧の
発生防止と共に、流量制御装置全体の小型化に対して有
効である。
【0039】また本実施例中に示す如く、絞りハウジン
グ4と送出ユニオン3との間に介装した皿ばね14は、
その弾性により絞りハウジング4を確実に挾持する作用
をなすものであり、皿ばね14に換えて他の弾性体を用
いてもよい。この弾性体としてOリングを用いた場合、
該Oリングのシール作用により、送出ユニオン3内側へ
の絞りハウジング4の嵌合部を経て送出室6へ至る油の
漏洩通路が遮断されて、内部漏洩を減じることができる
という付加的な効果が得られる。
【0040】更に本実施例においては、動力舵取装置の
作動油圧の発生源となる油圧ポンプへの本発明装置の適
用例について説明したが、本発明装置の適用範囲はこれ
に限るものではなく、あらゆる種類の流体送出回路に適
用可能であることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明装置においては
、吐出路から供給される流体は、固定絞りを通過した後
、通油孔とシリンダ孔とに別れ、これら夫々の絞り孔を
経て送出室に流入するから、シリンダ孔内にて摺動する
絞りスプールに流れの動圧による不安定な動作を生じる
虞が少なく、送出量の安定化が図れる一方、送出流体の
通路となるシリンダ孔及び通油孔を共に直線的に構成で
き、流路の簡素化によりポンプの始動時におけるサージ
圧の発生が抑制され、ポンプ及び配管系の破損、並びに
サージ圧に起因する異音の発生を未然に防止し得る等、
本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の非動作状態を示す縦断面図である
【図2】本発明装置の動作状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明装置の特徴部分の拡大断面図である。
【図4】絞り孔の内奥側から見た絞りハウジングの正面
図である。
【図5】絞りハウジングにおける通油孔及びシリンダ孔
の形成態様の一例を示す横断面図である。
【図6】従来の流量制御装置の特徴部分の拡大断面図で
ある。
【図7】本発明装置及び従来の流量制御装置の動作によ
り得られる送出油量の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1  弁孔 2  流量調節スプール 3  送出ユニオン 4  絞りハウジング 5  供給室 6  送出室 10  吐出油路 11  還流油路 12  連通路 40  通油孔 41  シリンダ孔 42  絞り孔 43  絞り孔 44  固定絞り 45  絞りスプール 49  導圧孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ポンプの吐出側に連なる吐出路及び吸
    込側に連なる還流路をその中途に適長離隔して備え、そ
    の開口端に螺合固定した送出ユニオン内側の送出室を介
    して所定の送出先に連結された弁孔の内部に、前記吐出
    路からの導入流体の通流によりその前後に圧力差を生じ
    る固定絞りと、該固定絞り前後の圧力差に応じて絞り面
    積を変え、前記送出先への送出流体の通流によりその前
    後に圧力差を生じる可変絞りとを構成し、この可変絞り
    前後の圧力差の受圧に応じて前記弁孔内を移動し、前記
    還流路の開口端を開閉して、該還流路と前記送出室とに
    前記吐出路からの導入流体を振り分ける流量調節スプー
    ルを備えた流量制御装置において、前記弁孔内側の段部
    と前記送出ユニオンの内奥側端面との間に弾性体を介し
    て挾持固定され、前記吐出路の開口端に臨ませて前記固
    定絞りを形成する絞りハウジングと、該絞りハウジング
    の内側に前記弁孔の軸長方向に夫々の軸心を沿わせて並
    設され、各別の絞り孔を介して前記送出室に連通し、前
    記固定絞りを経て導入される流体を前記送出室に夫々導
    く通油孔及びシリンダ孔と、前記固定絞り前後の圧力差
    を受圧して前記シリンダ孔内にて摺動する絞りスプール
    とを備え、該絞りスプールにより開閉される前記シリン
    ダ孔側の絞り孔と、所定面積を有する前記通油孔側の前
    記絞り孔とにより前記可変絞りを構成したことを特徴と
    する流量制御装置。
JP03146943A 1991-05-21 1991-05-21 流量制御装置 Expired - Fee Related JP3094172B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03146943A JP3094172B2 (ja) 1991-05-21 1991-05-21 流量制御装置
US07/881,436 US5220939A (en) 1991-05-21 1992-05-11 Flow control apparatus
EP19920108131 EP0514767B1 (en) 1991-05-21 1992-05-14 Flow control apparatus
DE69221377T DE69221377T2 (de) 1991-05-21 1992-05-14 Durchflussregelvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03146943A JP3094172B2 (ja) 1991-05-21 1991-05-21 流量制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04345577A true JPH04345577A (ja) 1992-12-01
JP3094172B2 JP3094172B2 (ja) 2000-10-03

Family

ID=15419083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03146943A Expired - Fee Related JP3094172B2 (ja) 1991-05-21 1991-05-21 流量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3094172B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2013265B1 (en) * 2014-07-25 2016-08-16 Actuant Corp Hydraulic pump unit and method of assembling a hydraulic pump unit.

Also Published As

Publication number Publication date
JP3094172B2 (ja) 2000-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6217296B1 (en) Variable displacement pump
US3703186A (en) Flow divider control valve assembly
US5685332A (en) Valve assembly
JPS628667B2 (ja)
JPH05246335A (ja) 流量制御弁装置
JPH04345577A (ja) 流量制御装置
US5513672A (en) Valve assembly
US5220939A (en) Flow control apparatus
US6267566B1 (en) Oil pump
JP3376613B2 (ja) 動力舵取装置用流量制御装置
JPH0121109Y2 (ja)
JPS6365544B2 (ja)
JPH03602Y2 (ja)
JPS6345342B2 (ja)
JPH0321332Y2 (ja)
JPH0335539B2 (ja)
JPH0584567U (ja) 流量制御弁装置
JPH0213276Y2 (ja)
JPH0339642Y2 (ja)
JPH05246334A (ja) 流量制御弁装置
JP2525715Y2 (ja) パワーステアリング装置用流量制御弁
JPH0571652A (ja) 流量制御装置
JPH0335540B2 (ja)
JP2600569Y2 (ja) 動力舵取装置用流量制御装置
JP2000065004A (ja) 流量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees