JPH04344675A - 画像形成装置のトナー濃度制御装置 - Google Patents

画像形成装置のトナー濃度制御装置

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JPH04344675A
JPH04344675A JP3145364A JP14536491A JPH04344675A JP H04344675 A JPH04344675 A JP H04344675A JP 3145364 A JP3145364 A JP 3145364A JP 14536491 A JP14536491 A JP 14536491A JP H04344675 A JPH04344675 A JP H04344675A
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Koji Hayashi
浩司 林
Makoto Hasegawa
真 長谷川
Masaki Tokuhashi
徳橋 正樹
Kentaro Matsumoto
健太郎 松本
Haruji Mizuishi
治司 水石
Shinichi Namekata
伸一 行方
Kazunori Karasawa
唐沢 和典
Hajime Koyama
一 小山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潜像担持体に形成され
た静電潜像を、現像装置の現像容器に収容された二成分
系現像剤を用いて、トナー像として可視像化する画像形
成装置のトナー濃度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ或いはファクシミリな
どの画像形成装置において、潜像担持体に静電潜像を形
成する所謂、電子写真式ないしは静電記録方式のもので
は、乾式型の現像装置が広く用いられている。このよう
な現像装置のうち、トナーとキャリアを有する二成分系
現像剤を用いるものでは、画像形成を継続するうちに現
像剤のトナー濃度が低下するので、現像容器内にトナー
を補給し、そのトナー濃度を制御している。このような
技術は、例えば、特開平2−33171号公報、特開昭
57−136667号公報、特開昭60−16155号
公報などに開示されている。
【0003】このような目的を達成する従来のトナー濃
度制御装置は、現像装置の二成分系現像剤を用いて、潜
像担持体上に基準画像を形成し、その画像濃度をセンサ
によって検知し、該センサの検知結果によりトナーを補
給すべきであると判断されたとき、トナー補給部材を作
動させてトナーケース内の補給用トナーを現像容器内の
二成分系現像剤中に補給する構成となっている。
【0004】上述のような基準画像を、画像形成動作が
行われるごとに形成し、その濃度をセンサにより検知す
れば、二成分系現像剤のトナー濃度を正しく維持するこ
とができる。ところが、このように頻繁に基準画像を形
成すれば、トナーの消費量が増大するので、通常は所定
の画像形成回数ごと、例えば10回の画像形成ごとに、
1回基準画像を形成し、その画像濃度を検知している。 そして、その基準画像の濃度検知結果により、トナー濃
度が低いと判断されたときは、次の基準画像濃度の検知
が行われるまで、二成分系現像剤へのトナー補給が実行
される。すなわち、或る基準画像濃度検知によりトナー
補給を実行すべきことが検出されたとき、次の基準画像
濃度検知が行われるまでの間に、画像形成動作が行われ
るたびに、所定の時間トナー補給部材を駆動してトナー
を補給するのである。従って、連続して画像形成動作が
行われるときは、或る基準画像濃度の検知から次の検知
までに、途切れることなく連続してトナー補給が行われ
る場合と、この連続画像形成動作中にその各画像形成が
終るごとに一旦トナー補給が途切れ、次の画像形成動作
時に再びトナー補給が行われ、このような動作が連続す
る場合とがあるが、いずれにしても或る基準画像濃度検
知から次の検知までの間トナー補給動作が実行される。
【0005】一方、トナーケースに収容されたトナーは
トナー補給動作が行われるうちにその残量が漸次減少す
るので、トナー補給部材が同じトナー補給動作を行って
も、補給トナー量が次第に減少する。従って前述のよう
にトナー補給動作を制御するだけであると、トナーケー
ス内のトナーの残量が少なくなったとき、そのトナー補
給量が少なくなりすぎて、トナーの消費量にトナーの補
給量が追いつかず、画像形成動作により形成された可視
像の画像濃度が低下し、その濃度を所定の範囲に維持で
きなくなるおそれがある。逆にトナーケース内のトナー
の残量が多いときは、補給トナー量が多すぎて、画像形
成動作時に地肌汚れを生じるおそれがある。
【0006】そこで従来は、トナーケース内のトナー残
量を検知し、これが所定量以下となったときは、トナー
補給時のトナー補給部材の作動時間を長くし、補給トナ
ー量の減少を補っている。ところが、トナーケース内の
トナー残量と、画像形成動作時に形成された可視像の画
像濃度とが必ずしも一定の関係を保っているとは限らず
、トナーケース内のトナー残量の検知によってトナー補
給時間を制御するだけでは、二成分系現像剤のトナー濃
度を正しく維持することは難しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を除去した画像形成装置の画像濃度制御装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、潜像担持体に形成された静電潜像を、現像
装置の現像容器に収容された二成分系現像剤を用いて、
トナー像として可視像化する画像形成装置のトナー濃度
制御装置において、補給用のトナーを収容したトナーケ
ースと、該ケース内のトナーを現像容器内の二成分系現
像剤に補給するとき作動するトナー補給部材と、所定の
画像形成回数ごとに前記二成分系現像剤を用いて潜像担
持体上に基準画像を形成する基準画像形成手段と、形成
された基準画像の濃度を検知する画像濃度検知センサと
、該センサの検知結果に基づき、前記二成分系現像剤へ
トナーケース内のトナーを補給すべきか否かを判断し、
補給すべきとき、前記トナー補給部材を駆動制御するト
ナー補給制御手段と、トナー補給部材によるトナー補給
能力を増減させる増減手段と、前記現像装置における二
成分系現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手
段と、トナーを補給すべきであると判断されたときの前
記トナー濃度検知手段の検知結果を基準値として記憶す
る手段と、記憶された基準値と前記基準画像濃度の非検
知時におけるトナー濃度の検知結果との差を演算し、そ
の演算結果と上限基準値とを比較し、かつ当該演算結果
と下限基準値とを比較する演算比較手段と、演算結果が
上限基準値以上であるとき、前記トナー補給部材による
トナー補給能力が減少するように前記増減手段を制御し
、前記演算結果が下限基準値以下のとき、トナー補給部
材によるトナー補給能力が増大するように前記増減手段
を制御する増減制御手段とを具備して成るトナー濃度制
御装置を提案する。
【0009】その際、現像装置が、二成分系現像剤を現
像領域へ担持搬送する現像剤担持部材を有し、トナー濃
度検知手段が、現像剤担持部材に対して間隔をあけて対
置された電極と、現像剤担持部材に電圧を印加する手段
と、現像剤担持部材上の二成分系現像剤を通して、該担
持部材から電極へ流れる電流を検知する検出部とを有し
ていることが望ましい。
【0010】また、電極として、現像領域へ搬送される
二成分系現像剤の量を規制するための導電性の剤規制部
材を用いることが有利である。
【0011】さらに、現像剤担持部材に電圧を印加する
手段が、画像形成動作時に現像剤担持部材に電圧を印加
するバイアス電源であることが望ましい。
【0012】また、電流の検知を、潜像担持体に形成さ
れた各静電潜像以外の非画像部が現像装置を通るときに
行うことが有利である。
【0013】さらに、増減手段が、トナー補給部材と、
現像容器に収容された二成分系現像剤との間に配置され
、かつ多数のトナー補給口を有する有孔部材と、該トナ
ー補給口の開口面積を増減させるシャッタ部材とを有し
ていることが望まい。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0015】図1は本発明に係るトナー濃度制御装置を
備えた画像形成装置の一例である電子複写機を示す。先
ず、通常の画像形成動作の作用を説明しながら、その全
体構成を明らかにする。
【0016】複写機本体1の上部に固設されたコンタク
トガラス2上に原稿3が載置され、画像形成動作時にこ
の原稿3が光学系4によって照明走査される。すなわち
、図1の右方(矢印X方向)に移動する第1スキャナ5
のハロゲンランプ6からの光が原稿3に当てられ、原稿
からの光は第1スキャナ5の第1ミラー7にて反射する
。この反射光は同じく右方に移動する第2スキャナ8の
第2ミラー9及び第3ミラー10にて順次反射し、レン
ズ11を通った後、第4ミラー12、第5ミラー13、
第6ミラー14で反射し、防塵ガラス15を通って、時
計方向に回転するドラム状の感光体16を露光し、その
表面に原稿画像を結像する。
【0017】上述の防塵ガラス15は、トナーや紙粉な
どの浮遊物が光学系4に入り入んで光学素子を汚す不具
合を防止するものである。図示した光学系4は、最大2
00%から最小50%まで、1%ごとのズーム変倍機能
を有している。また図示していない光ファイバーを用い
て、原稿3の地肌濃度を検出し、それに基づいて、後述
する現像スリーブ17への現像バイアス電圧を補正する
ことにより、きれいな地肌を有する画像が得られるよう
にした自動濃度調整システムを設けることもできる。
【0018】感光体16は潜像担持体の一構成例をなす
ものであって、図示していない駆動装置により図1にお
ける時計方向に回転駆動される。また図示した感光体1
6は、ドラム状の導電性支持体上に有機感光層を積層し
て成る有機感光体として構成されている。
【0019】感光体16はその回転時に帯電チャージャ
18によって所定の極性、本例ではマイナスに一様に帯
電される。すなわち、暗中にて帯電チャージャ18のチ
ャージワイヤに高圧電圧を印加してコロナ放電を発生さ
せ、これによってマイナスの電荷を感光体上に均一に付
与する。このときの感光体16の表面電位は例えば−8
00Vである。チャージワイヤと感光体16との間には
、電位を均一かつ一定に制御するためのグリッド19が
設けられている。
【0020】上述のように帯電された感光体表面に、前
述の如く像露光がなされ、これによって静電潜像が形成
される。
【0021】次いで感光体16は、その非画像部にイレ
ーサ20からの光を照射され、不要な電荷が消去される
。これによって、後述するクリーニング動作の容易化が
図られる。イレーサ20は例えば長尺状のLEDよりな
り、先端イレース及び後端イレースを行っている。
【0022】上述の如く形成された静電潜像は、現像装
置21を通るとき、トナー像として可視像化される。
【0023】現像装置21を通過した感光体表面部分は
図示していない転写前除電ランプによって光を照射され
る。この除電ランプは、図示していないメインモータの
スタートと同時に点灯され、フィルタにより拡散されな
がら感光体16上の残留電荷を消去する光を感光体16
に当てる。かかる動作は後述する除電ランプ23におい
ても同様に行われる。
【0024】一方、図示していない給紙部から給送され
た転写材の一例である転写紙24が、レジストローラ2
5によって所定のタイミングで感光体16へ向けて送り
出されて感光体16に密着し、転写チャージャ26のコ
ロナ放電作用によって感光体16上のトナー像が転写紙
24に転写される。次いで分離チャージャ27によって
転写紙24が感光体16から分離される。これによって
も、万一転写紙を分離ができなかったときは、分離爪2
8によって強制的に転写紙を分離する。分離後の転写紙
24は搬送ベルト29により定着装置30へ搬送され、
次いで機外に排出される。
【0025】クリーニング装置131は、感光体16の
表面に残留するトナーを掻き落すクリーニングブラシ3
1とクリーニングブレード32を有し、クリーニングブ
レード32は、感光体軸線方向の各端部における接触圧
が均一となるように、中央にて一点で支持されている。 クリーニングブラシ31は感光体16と同一の時計方向
に回転し、クリーニングブレード32では除去しにくい
紙片などの異物を除去する。クリーニングブレード32
及びブラシ31により掻き落されたトナーはトナー回収
部に回収される。クリーニング装置131を通過した感
光体表面は、除電ランプ23によって除電作用を受ける
【0026】定着装置30は搬送ベルト29によって搬
送されてくる転写紙に一定の温度と圧力を加え、トナー
像を転写紙上に触着させて定着させるものであり、サー
ミスタ33によって濃度検知を行いながら、ヒータの温
度制御を行う。
【0027】現像装置21は、感光体16に対向する部
分に開口部を有する現像容器34を具備し、この現像容
器34には、トナーとキャリアを有する粉体状の二成分
系現像剤Dが収容されている。キャリアとしては、例え
ば平均粒径が70μmの樹脂コートキャリアなどを用い
ることができる。
【0028】現像容器34には、感光体16に対向して
位置する現像スリーブ17が支持され、その内部には複
数の異なる磁極が交互に配置された磁石35が、現像ス
リーブ17の内面から一定の間隔を隔てて設けられてい
る。図1に示した現像スリーブ17は、アルミニウムな
どの導電性の非磁性体より成る円筒体によって構成され
、感光体16とのギャップは例えば、0.75mmであ
る。
【0029】現像容器34内の現像剤Dは回転する撹拌
ローラ36,37によって撹拌され、そのトナーとキャ
リアが互いに異極性に摩擦帯電される。本例ではトナー
がプラスに、キャリアがマイナスに帯電される。また一
方の撹拌ローラ36によって、現像剤Dが現像スリーブ
17へ供給され、磁石35の磁力によって現像スリーブ
17に担持される。
【0030】このとき現像スリーブ17が反時計方向に
回転し、該スリーブ17に担持された現像剤Dが磁気ブ
ラシを形成しながら反時計方向に搬送され、例えばアル
ミニウムなどの非磁性で導電性の金属材料から成るドク
ターブレード38によって過剰な現像剤Dが掻き取られ
る。掻き取られた現像剤Dはセパレータ39によってガ
イドされ、下方に落下する。現像スリーブ17を回転さ
せる代りに磁石35を時計方向に回転させ、或いはスリ
ーブ17と磁石35を共に回転駆動して現像剤Dを搬送
してもよい。
【0031】ドクターブレード38を通過した現像剤D
は現像スリーブ17と感光体16との間の現像領域へ搬
送され、ここを通過する。このとき現像剤Dより成る磁
気ブラシが静電潜像を形成された感光体16の表面に接
触し、又は近接して、プラスに帯電したトナーがマイナ
スに帯電した静電潜像に静電的に移行し、該潜像をトナ
ー像として可視像化する。このように、画像形成動作時
に、感光体16に形成された静電潜像を、現像装置21
の現像容器34に収容された二成分系現像剤Dを用いて
、トナー像として可視像化するのである。
【0032】現像装置21に設けられた上述の現像スリ
ーブ17は、二成分系現像剤Dを現像領域へ担持搬送す
る部材であって、現像剤担持部材の一構成例をなすもの
である。かかるスリーブ17の代りに、ベルトより成る
現像剤担持部材を用いることもできる。また現像スリー
ブ17に内設された磁石35は、現像剤Dを現像剤担持
部材に吸着保持させる磁界発生手段の一構成例をなす。 さらに現像スリーブ17の上方に配置されたドクターブ
レード38は、現像剤担持部材に担持されて現像領域へ
搬送される二成分系現像剤の量を制御するための剤規制
部材の一例を構成するものである。
【0033】前述の現像動作が行われるとき、感光体1
6の導電性持支体はアースされているが、現像スリーブ
17には図2に示したバイアス電源40によって、感光
体16の帯電極性と同極性のバイアス電圧が印加される
。かかるバイアス電圧は、通常の画像形成動作時に感光
体16上の地汚れ防止と画像濃度調整のために印加する
ものであって、この例では静電潜像の表面電位が前述の
ように−800V、地肌部電位が−40Vであるとして
、バイアス電圧は−200V程度に設定される。但し、
最終的なバイアス電圧値は、原稿濃度或いはオぺレータ
の要望に応じて定められることになる。
【0034】また現像スリーブ17の外径は例えば30
mmに設定され、磁石35は、現像スリーブ17の表面
磁力が例えば約800ガウスとなるようにその磁力が設
定される。
【0035】以上が、通常の画像形成時の動作であるが
、かかる動作が繰返し行われるうちに、現像容器34に
収容された二成分系現像剤Dのトナー濃度が低下し、こ
れを放置すれば、可視像の画像濃度が低下し、その画質
が劣化する。
【0036】そこで、以下に説明するトナー濃度制御装
置によって現像剤Dのトナー濃度を制御し、上述した不
具合の発生を阻止する。
【0037】先ず、図1に示すようにコンタクトガラス
2上に載置される原稿3の先端(左端)より例えば数c
m先の部分には、予め決められた画像濃度の黒ベタ面を
下に向けた基準濃度パターン50が不動に設けられてい
る。
【0038】先に説明した画像形成動作が行われるとき
、先ず光学系4のランプ6からの光によって上述の基準
濃度パターン50が照射され、その光像が光学系4を介
して、予め帯電チャージャ18によって帯電されている
感光体16の表面に結像投影される。これにより感光体
16上には、基準濃度パターン50の画像濃度に対応し
た表面電位の基準潜像が形成され、該基準潜像の前後の
領域はイレーサ20から光照射を受け、表面電位が下げ
られて地肌部となる。このような基準潜像の形成に続い
て、前述のように原稿3が照明され、その静電潜像が感
光体16上に形成されてこれが現像装置21で可視像化
されるのである。
【0039】また上記基準潜像も、現像装置21の二成
分系現像剤Dを用いてトナー像として可視像化され、こ
れが図3に示したように、感光体16に形成された基準
画像Iとなる。ここで、基準潜像を現像するときの現像
スリーブ17には、予め決められたバイアス電圧が印加
される。従って現像後の基準画像Iの画像濃度は、現像
容器34に収容された二成分系現像剤Dのトナー濃度に
応じて定まることになる。
【0040】上述のように、本例では基準濃度パターン
50と、光学系4と、現像装置21とが、現像容器34
に収容された二成分系現像剤を用いて潜像担持体に基準
画像を形成する基準画像形成手段を構成している。レー
ザプリンタの如く、感光体上にレーザビームを照射する
形式の画像形成装置の場合には、基準濃度パターン50
は不要である。
【0041】一方、感光体16の回転方向に見て、現像
装置21より下流側で、転写チャージャ26よりも上流
側の領域には、上述の如く感光体16上に形成された基
準画像Iの濃度を検知する画像濃度検知センサ22が感
光体16の表面から間隔をあけて配置されている。この
センサ22は、感光体16に対して光を照射する発光素
子と、感光体16からの光を受ける受光素子とを有し、
一般にPセンサと称せられているものである。
【0042】現像容器34に接続された保持部43には
、トナーケース41が保持され、該ケース内には補給用
のトナーTが収容されている。またこのトナーケース4
1と、現像容器34内の二成分系現像剤Dとの間には、
トナーケース内のトナーを、現像容器に補給するとき作
動するトナー補給部材の一例を構成するトナー補給ロー
ラ42が回転自在に支持されている。さらに、トナー補
給ローラ42と現像容器34に収容された二成分系現像
剤Dとの間には、多数のトナー補給口46(図2)を有
する板状ないしはシート状の有孔部材45と、同様にト
ナー出口孔47を有するシャッタ部材48が設けられて
いるが、これらについては後に詳しく説明する。
【0043】前述の画像濃度検知センサ22は、その発
光素子からの光を感光体16上に形成された基準画像I
とその前後の地肌部とに当て、その反射光を受光素子で
受け、その光量に応じた電圧を出力する。そして、この
センサ22の検知結果、すなわちその出力信号に基づい
て、図2に示したマイクロコンピュータの主制御部(C
PU)51により構成されたトナー補給制御手段により
、トナーケース41内のトナーTを補給すべきか否かが
判断され、補給すべきとき、トナー補給ローラ42が駆
動制御される。すなわち、センサ22の出力信号に対応
する基準画像Iの画像濃度が低いと判断されたときは、
主制御部51からの指令により、モータなどにより構成
される駆動手段49(図2)が作動して、トナー補給ロ
ーラ42が所定時間回転駆動されるのである。また本例
では同時にトナーケース41内に配置されたトナー補給
バー41aも駆動手段49によって所定時間回転駆動さ
れる。すなわち、トナー補給バー41aの回転によりト
ナーケース41内のトナーTがトナー補給ローラ42に
ふりかけられ、該トナーが、トナー補給ローラ42の回
転により、有孔部材45のトナー補給口46とシャッタ
部材48のトナー出口孔47を通して現像容器34内の
二成分系現像剤Dに補給される。基準画像Iの濃度が高
く、トナーを補給すべきでないと判断されたときは、ト
ナー補給バー41aとトナー補給ローラ42は回転せず
、二成分系現像剤Dへのトナー補給は行われない。
【0044】画像濃度検知センサ22を通った基準画像
Iは、転写紙24に転写されることなくクリーニング装
置131に至り、ここで感光体17から除去され、その
除去後の感光体表面は除電ランプ23によって除電作用
を受ける。
【0045】上述のようにトナー濃度制御を行うことに
より、二成分系現像剤Dのトナー濃度を所定の範囲内に
収め、通常の画像形成動作によって形成された可視像の
画像濃度が異常に低くなったり、或いは高くなる不具合
を阻止することができる。
【0046】ところで、前述のように基準画像Iの形成
と、その画像濃度の検知を含めたトナー濃度制御を、画
像形成動作ごとに毎回行うと、トナーの消費量が増える
ので、所定の画像形成回数ごとに基準画像Iを形成し、
その画像濃度を検知している。例えば、電源投入後、第
1回目、第11回目、第21回目…の画像形成動作時に
基準画像Iを形成し、その濃度を検知し、その他の画像
形成時には、イレーサ20の光照射によって基準潜像を
消去し、基準画像Iを形成しない。この例では、10枚
の複写ごとに基準画像が1回形成され、その濃度がセン
サ22により検出されるのである。図4の(a)は画像
形成(複写)のタイミングを示し、同図(b)は基準画
像Iの形成、すなわちセンサ22による画像濃度検知タ
イミングを示している。
【0047】上述のように所定のサイクルで基準画像の
濃度検知が行われ、このときトナーを補給すべきである
と判断されたときは、次の基準画像の濃度検知が行われ
るまで、先に説明した態様でトナー補給ローラ42によ
るトナー補給が実行される。このため、このようなトナ
ー濃度制御だけであると、トナーケース41内のトナー
残量が多いときは、トナーの補給量が過多となって二成
分系現像剤Dのトナー濃度が高くなりすぎ、またトナー
ケース41内のトナー残量が少ないときは、トナー補給
量が少なくなり、二成分系現像剤Dのトナー濃度が所定
値よりも低くなってしまうおそれがある。
【0048】このような不具合を阻止するため、本例に
係るトナー濃度制御装置においては、前述の構成だけで
なく、次の構成が追加されている。
【0049】すなわち、基準画像Iの濃度検知によって
トナー濃度の低下が検出され、これによってトナー補給
が開始されたのち、現像装置21内の二成分系現像剤D
の実際のトナー濃度を検知し、そのトナー濃度が高くな
りすぎている旨検知されたときは、トナー補給ローラ4
2によるトナー補給能力を下げる。このとき本例ではト
ナーの補給も停止する。逆に二成分系現像剤Dのトナー
濃度が低くなりすぎている旨検知されたときは、トナー
補給ローラ42によるトナー補給能力を高め、補給トナ
ー量が増大するように制御するのである。これによって
、トナーケース41内のトナー残量がいかなるときも、
現像剤Dのトナー濃度を所定の範囲に正しく維持するこ
とができる。
【0050】以下にその具体例を示すが、先ず上述のよ
うに二成分系現像剤Dのトナー濃度を検知するトナー濃
度検知手段の構成例と、トナー補給ローラ42によるト
ナー補給能力を増減させる増減手段の構成例から明らか
にする。
【0051】現像剤Dのトナー濃度検知は、現像装置2
1が感光体16上の静電潜像を実際に可視像化している
現像動作時を含めた適時、ないしは常時行うことが可能
であるが、本例では、現像装置21の各要素が作動し、
かつ感光体16上の或る静電潜像と次の静電潜像の間の
非画像部が現像装置21を通過しているときに現像剤D
のトナー濃度検知が行われるように構成され、その検知
周期は、基準画像Iの濃度検知周期よりも短かく設定さ
れている。
【0052】ここで、前述のように現像装置21には、
バイアス電源40により電圧を印加される現像スリーブ
17と、これに対して所定の間隔をあけて対置された導
電性のドクターブレード38が設けられているが、上述
した現像剤Dのトナー濃度検知時にも、現像スリーブ1
7に対して、所定の電圧V0がバイアス電源40によっ
て印加される。このとき、ドクターブレード38は、例
えば、アースされるか又は電気的にフロート状態にされ
ている。従って電圧V0の印加された現像スリーブ17
から、該スリーブ17に担持された二成分系現像剤を通
して、ドクターブレード38へ電流が流れ、その電流I
1が、図2に示した検出部52によって検知される。ド
クターブレード38が電極としての働きをなすのである
。検出部52の出力データは主制御部(CPU)51に
送られる。
【0053】図5は、上述のように現像スリーブ17か
ら二成分系現像剤層を通してドクターブレード38に流
れる電流I1と、二成分系現像剤Dのトナー濃度との関
係の一例を示す図である。この図から判るように、現像
剤D中のトナー濃度が高くなるに従って、電流I1の値
が減少する。従って、この電流値を検知することによっ
て現像剤Dのトナー濃度を検出することができるのであ
る。
【0054】本例では現像スリーブ17に印加する電圧
を直流電圧としたが、これを交流電圧又は交流と直流を
重畳した電圧などであってもよい。また電極として、剤
規制部材の一例であるドクターブレード38を用いたた
め、構成を簡素化できる利点が得られるが、ドクターブ
レード38とは別個の独立した電極を現像スリーブ17
に対向させて用いることもできる。さらに、通常の現像
動作時に現像スリーブ17に電圧を印加するバイアス電
源40によって、トナー濃度検知のために現像スリーブ
17に電圧を印加する電圧印加手段を構成したため、そ
の全体構成を簡素化できるが、別々の電源を用いること
も可能である。また電流I1の検知を、感光体16に形
成された静電潜像以外の非画像部が現像装置を通るとき
に行うので、かかる電流検知によって、可視像の画質に
影響が与えられる不具合を阻止できる。
【0055】以上のように、本例においては電極として
のドクターブレード38と、現像スリーブ17に電圧を
印加するバイアス電源40と、電流I1を検知する検出
部52と、主制御部(CPU)51とによって、基準画
像の濃度検知周期よりも短かい周期で現像装置における
二成分系現像剤Dのトナー濃度を検知するトナー濃度検
知手段が構成される。図4の(c)は、電流I1の検知
タイミング、すなわち現像剤Dのトナー濃度検知タイミ
ングを示し、この例では基準画像濃度検知の間に複数回
のトナー濃度検知が実行される。
【0056】上述のようなトナー濃度検知手段を用いる
と、その構成を簡素化でき特に有利であるが、現像容器
34内の現像剤Dが循環する領域に検知コイルを設け、
ここを流動する現像剤のトナー濃度の変化に応じてコイ
ルのインダクタンスが変化することをとらえ、現像剤の
トナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を用いてもよ
い。このようなトナー濃度検知手段を用いたときは、二
成分系現像剤Dのトナー濃度を常時検知し続けるように
構成しても可視像の画質に何ら影響を与えることはない
【0057】次に、トナー補給部材の一例であるトナー
補給ローラ42によるトナー補給能力を増減させる増減
手段の構成例を説明する。本例ではこの手段が、先に簡
単に示した有孔部材45と、シャッタ部材48と、該シ
ャッタ部材を駆動する駆動装置とによって構成されてい
る。
【0058】有孔部材45は、トナー補給ローラ42と
現像容器34に収容された二成分系現像剤Dとの間に配
置されていて、本例では現像容器34に一体に固着され
ている。そして現像容器34の内部を向いた方のトナー
補給ローラ42の部分を、有孔部材45が、該部分の長
手方向全体に亘って覆っている。有孔部材45は板材又
は薄いシート材より成り、該部材45には前述のように
多数のトナー補給口46が形成されている。すなわちこ
の有孔部材45には、図6及び図7に示すようにトナー
補給ローラ42の軸方向に所定のピッチで配列された小
孔46a,46b,46cより成るトナー補給口46が
穿たれている。その際、小孔46aは、一番上段に配列
され、小孔46bは次の段に、小孔46cは一番下側に
それぞれ配列されている。以降、小孔46aの列を「上
段小孔列」と称し、符号46Aを付す。また小孔46b
の列を「中段小孔列」と称し、符号46Bを付す。同様
に小孔46cの列を「下段小孔列」と称し、符号46C
を付す。
【0059】また図8にも示すように、有孔部材45の
前面側(現像剤Dの収容部側)に前述のシャッタ部材4
8が位置し、このシャッタ部材48は有孔部材45の長
手方向に摺動自在となっている。シャッタ部材48には
図6及び図7に示すように斜めに形成された長孔状のト
ナー出口孔47が長手方向に配列されている。図8に示
すようにシャッタ部材48には、シャッタ部材の駆動装
置の一例を構成するソレノイド53が連結され、このソ
レノイド53がオフされているときは、シャッタ部材4
8は引張ばね54に引かれてストッパピン55で止めら
れる位置に保持される。この状態で、図6に示すよう上
段小孔列46Aと中段小孔列46Bとがシャッタ部材4
8によって塞がれ、一方、下段小孔列46Cはトナー出
口孔47に合致して開放された状態となっている。
【0060】トナーケース41内のトナー残量が多いと
きは、通常シャッタ部材48は図6の状態にある。この
状態で現像容器34内の二成分系現像剤Dのトナー濃度
の低下が前述の如く検知され、トナー補給ローラ42が
回転すると、下段小孔列46Cからトナーが現像容器3
4内に補給される。
【0061】一方、トナー補給動作が行われるとき、ト
ナーケース41内のトナー残量が減少してトナー補給量
が減少し、これによりトナー濃度検知手段が現像剤Dの
トナー濃度の低下を検知すると、後に詳しく説明する増
減制御手段による制御によって、ソレノイド53がオン
され、シャッタ部材48はソレノイド53に接近する方
向に移動させられる。すなわちシャッタ部材48は、図
6に示した位置から矢印A方向に移動し、図7に示した
位置で止められる。すると、今度は下段小孔列46Cが
シャッタ部材48によって塞がれ、上段小孔列46Aと
中段小孔列46Bとがトナー出口孔47に合致して開放
される。このようにしてトナー補給口46の開放数、ひ
いてはその開口面積が増加し、トナー補給ローラ42に
よるトナー補給能力が増大する。トナー補給動作中にト
ナー濃度検知手段によって現像剤Dのトナー濃度が高い
と判断されたときは、ソレノイド53がオフされ、シャ
ッタ部材48はばね54に引かれて図6の位置に戻され
る。
【0062】上述のようにして、トナーケース41内の
トナーの残量が多いときも少ないときも、これに応じた
量のトナーが補給され、現像剤Dのトナー濃度を正しく
維持できる。
【0063】本例では、有孔部材45と、そのトナー補
給口の開口面積を増減させるシャッタ部材48と、ソレ
ノイド53と、ばね54とによって増減手段を構成した
が、トナーケース41内のトナー量の減少に伴って現像
剤Dのトナー濃度が低下したことが検知されたとき、ト
ナーケース41内のトナー量が多いときよりもトナー補
給ローラ42とトナー補給バー41aの回転数又はその
回転時間を増大させる増減手段を用いることもできる。
【0064】次に上述したトナー濃度制御のより具体的
な構成と作用を、図9乃至図12をも参照しながら詳述
する。
【0065】先ず、図9に示したように複写機の電源を
投入すると、例えば図2に示した主制御部51に設けら
れたコピーカウンタCNTに「1」が代入される(図9
(a))。
【0066】一方、図10に示すように、図示していな
いコピーボタンの押下により画像形成(コピー)動作が
開始されると、画像濃度検知センサ22のチェックルー
チンが呼び出される。上述のコピーカウンタCNTには
、整数k2で除算した余りが格納される(図10(a)
)。このk2は、画像濃度検知センサ22による基準画
像の濃度検知タイミングに合せた値であり、図4の(b
)に示した如く10回の画像形成ごとに画像濃度検知を
行うときは、k2=10である。
【0067】ここでコピーカウンタCNTが1であると
き(図10(b))、すなわち図4(b)のように1回
目、11回目、21回目…の画像形成動作が行われると
きに、感光体16上に前述の如く基準画像Iが形成され
(図10(c))、画像濃度検知センサ22による基準
画像Iの反射濃度検知が行われる(図7(d))。すな
わち、画像濃度検知センサ22の発光素子が基準画像I
に光を照射したときの該センサ22の出力電圧をVp、
該画像Iの前後の地肌部を照射したときの出力電圧をV
gとしたとき、これらの出力電圧Vp,Vgの読み込み
が行われるのである。
【0068】上記出力信号は図2に示した主制御部51
に送られ、ここでそのデータが読み込まれる。Vgは通
常8V程度であり、Vpは基準画像Iの濃度に応じた値
(通常は約0.8V程度)であるが、これらの関係がV
g<k1×Vpとなったか否かがチェックされる(図1
0(e))。すなわちVg/Vpの値が、記憶部である
RAM56(図2)に予め記憶された値k1(例えば「
10」)と主制御部51にて比較され、Vg<k1×V
pを満たしたとき、主制御部51により構成されるトナ
ー補給制御手段によって、基準画像Iの画像濃度が低下
し、従ってトナーを補給すべきことが検出される。そし
て、トナー補給動作と、現像剤Dのトナー濃度検知が次
のように行われる。
【0069】すなわち、このときはトナー補給要求フラ
グに1が代入され(図10(f))、トナー補給ルーチ
ンが呼び出される(図10(g))。
【0070】図11に示すようにトナー補給ルーチンが
呼び出されると、毎回電流検知ルーチンが呼び出される
(図11(a))。図12に示すようにこの電流検知ル
ーチンでは、感光体16の非画像部が現像装置21を通
るときに、電圧V0の印加された現像スリーブ17から
該スリーブ上の現像剤を通してドクターブレード38へ
流れる電流I1が検出部52にて検知され(図12(a
),(b))、主制御部51が検出部52からのデータ
を読み込む。そして、主制御部51により構成される演
算手段により、検知された電流I1が、現像スリーブ1
7への印加電圧V0により除算される(図12(c))
。この演算結果をR1とすると、この値は電流I1に比
例し、現像剤D中のトナー濃度が低くなれば電流I1、
従って演算結果R1が大きくなる。本例ではこの値が、
トナーを補給すべきであると判断されたときのトナー濃
度検知手段による検知結果である。電圧V0が常に一定
であるときは、電流I1をこの検知結果としてもよい。
【0071】このあと、図11に示したトナー補給ルー
チンに戻り、コピーカウンタCNTが「1」、すなわち
画像形成が1回目、11回目、21回目…のいずれかで
あるかがチェックされ(図11(b))、ここではコピ
ーカウンタCNTが「1」であるから、上記演算結果R
1が基準値R0として記憶部であるRAM56(図2)
に記憶される(図11(c),(d))。このようにR
AM56は、トナーを補給すべきであると判断されたと
きのトナー濃度検知手段による検知結果を基準値R0と
して記憶する手段の一例を構成する。
【0072】このようにして、トナー補給ローラ42と
トナー補給バー41aが所定時間回転し、トナーの補給
が行われ(図11(o))、次いでコピーカウンタCN
Tに1が加えられる(図11(p))。
【0073】なお、図10の(e)において、Vg≧k
1×Vpであると判定されたときは、基準画像の濃度が
高いことを意味するので、トナー補給要求フラグに「0
」が代入され(図11(h))、コピーカウンタCNT
に1が加えられる(図11(i))。
【0074】次に、図10の(b)においてCNTが「
1」でないことがチェックされたとき、すなわち画像形
成が1回目、11回目、21回目…以外であって、基準
画像Iの濃度を検知しない非検知時であるときは、トナ
ー補給要求フラグが「1」であると、図11に示したト
ナー補給ルーチンが呼び出される(図10(k),(l
))。トナー補給要求フラグが「1」でないときは、ト
ナー補給が行われていない状態であるので、そのままコ
ピーカウンタCNTに「1」が加えられる(図10(m
))。
【0075】トナー補給ルーチンが呼び出されると、先
に図11及び図12を参照して説明したのと同じくして
、電流I1の検知に続いて演算結果R1が検出される。 これが基準画像の非検知時における検知結果であり、こ
の場合も印加電圧V0が常に一定であるときは電流I1
を検知結果として用いてもよい。そして再び図11に示
したトナー補給ルーチンに戻る。
【0076】ここではコピーカウンタCNTが「1」で
はないため、図11(e)に示したように先にRAM5
6に記憶された基準値R0と、基準画像Iの非検知時に
おけるトナー濃度の検知結果、すなわち上述の演算結果
R1との差R0−R1が演算され、その演算結果と、R
AM56に予め記憶されている上限基準値ΔR1とが比
較される。本例では、主制御部CPUがこのような演算
比較を実行する手段を構成する。
【0077】ここで演算結果R0−R1が上限基準値Δ
R1以上であるときは、トナー補給中において、トナー
ケース41内のトナー残量が多く、従って現像剤Dのト
ナー濃度が高くなりすぎていることを意味する。従って
この場合には、図11の(f)のように、トナー補給要
求フラグ「0」が代入され、トナーの補給が停止される
ように制御される。そしてシャッタフラグが「1」であ
る場合には、シャッタフラグに「0」が代入され(図1
1(g),(h))、図2に示すように主制御部51か
らの指令によってシャッタ部材48を駆動するソレノイ
ド53がオフされ、シャッタ部材48は図6の位置を占
め、トナー補給ローラ42によるトナー補給能力が下げ
られる(図11(i))。次いでコピーカウンタCNT
に「1」が加えられる(図11(j))。
【0078】また、図11の(e)においてR0−R1
<ΔR1であると判定されたときは、さらに演算結果R
0−R1がRAM56に記憶された下限基準値ΔR2と
比較される(図11(k))。ここで下限基準値ΔR2
は、上限基準値ΔR1よりも小であり、ΔR2<ΔR1
に設定されている。
【0079】R0−R1≦ΔR0であるときは、トナー
ケース41内のトナー残量が少なく、従って現像剤Dの
トナー濃度が低くなっていることを意味する。従ってこ
の場合には、シャッタフラグが「0」であるとき、これ
に「1」が代入される(図11(l),(m))。これ
により図2に示した主制御部51からソレノイド53へ
の指令により、該ソレノイド53がオンし、シャッタ部
材48が図7の状態となり(図11(n))、トナー補
給ローラ42によるトナー補給能力が高められる。かか
る状態で所定時間トナー補給バー41aとトナー補給ロ
ーラ42が回転して現像剤D中に補給される(図11(
o))。またΔR2<R0−R1<ΔR1のときは、シ
ャッタ部材48はそのままの状態でトナーの補給が実行
され、次いでコピーカウンタCNTに「1」が加えられ
る(図11(p))。
【0080】上述のように、本例では、演算比較手段に
よる演算結果が上限基準値以上であるとき、トナー補給
部材によるトナー補給能力が減少するように増減手段を
制御し、前記演算結果が下限基準値以下のとき、トナー
補給部材によるトナー補給能力が増大するように増減手
段を制御する増減制御手段として、主制御部51が用い
られている。
【0081】以上説明したトナー濃度制御装置によると
、トナーケース41内のトナー残量を検知してその残量
に応じてトナー補給量の増減を制御するのではなく、現
像剤Dのトナー濃度を直に検知し、これに応じてトナー
補給量の増減を制御するので、トナーケース41内のト
ナー量が変化しても、常に可視像の画像濃度を正しく維
持でき、その画質を高めることができる。
【0082】またトナー補給をすべきことが検知された
とき、現像剤Dのトナー濃度の検知結果、上述した具体
例ではR1の値を、基準値R0としてRAM56に記憶
し、基準画像の濃度の非検出時におけるトナー濃度の検
出結果(具体例におけるR1)と、記憶した基準値R0
との差(R0−R1)を演算し、その演算結果と上限基
準値ΔR1及び下限基準値ΔR2とを比較し、トナー補
給ローラ42によるトナー補給能力を増減させているの
で、現像剤D中のトナーがキャリアにスペントし、これ
に伴って経時的に現像剤Dの抵抗が上昇することにより
、現像剤Dのトナー濃度検知時にその電流I1の値が変
化しても、正確に現像剤のトナー濃度に応じて、トナー
補給量の増減を制御できる。これは、前述のコイルを用
いたトナー濃度検知手段を用いたときも同様である。
【0083】仮に、図11の(e)及び(k)において
、上限基準値又は下限基準値と、トナー濃度の検知結果
R1とを直に比較したとすると、トナーのキャリアへの
スペント化によって検知電流値I1が変化するため、ト
ナー補給ローラ42によるトナー補給能力の増減を制御
しても、現像剤Dのトナー濃度は高くなりすぎたり、又
は逆に低くなりすぎる事態が発生するおそれを免れない
【0084】また現像剤のトナー濃度検知だけでトナー
補給を制御する装置も公知であるが、この構成の場合も
、キャリアへのトナーのスペント化に伴って、そのトナ
ー濃度検知結果が変化し、可視像の濃度を一定に保つこ
とが難しい。ところが上述した本発明に係るトナー濃度
制御装置においては、基本的には、感光体16に形成し
た基準画像Iの濃度を検知してトナー補給制御を行い、
これによる不具合を、現像剤のトナー濃度検知に基づく
トナー補給能力の制御によって補っているので、スペン
ト化が進んでも、可視像の画像濃度を常に所定の値に維
持することが可能である。
【0085】本発明は、図1に示した形式以外の画像形
成におけるトナー濃度制御装置に広く適用できるもので
ある。
【0086】
【発明の効果】請求項1に記載のトナー濃度制御装置に
よれば、トナーケース内のトナー量が変化し、或いはト
ナーがキャリアにスペント化しても、可視像の画像濃度
を常に一定に保つべく、二成分系現像剤へのトナーの補
給を制御することができ、常に高品質な可視像を得るこ
とが可能である。
【0087】請求項2に記載のトナー濃度制御装置によ
れば、電極と現像剤担持部材へ電圧を印加する手段と、
電極へ流れる電流を検知する検出部とによってトナー濃
度検知手段構成できるため、該トナー濃度検知手段を簡
素化でき、そのコストを低減できる。
【0088】請求項3に記載のトナー濃度制御装置によ
れば、現像装置に元々必要とされる剤規制部材を電極と
して用いたため、構造の簡素化とコストの低減を一層確
実に達成できる。
【0089】請求項4に記載のトナー濃度制御装置によ
れば、現像剤担持部材に電圧を印加する手段の構成の簡
素化と、そのコストの低減を図ることができる。
【0090】請求項5に記載のトナー濃度制御装置によ
れば、非画像部が現像装置を通るとき、電流の検知を行
うので、可視像の画質を低下させる恐れを阻止できる。
【0091】請求項6に記載のトナー濃度制御装置によ
れば、簡単かつ低コストで増減手段を構成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトナー濃度制御装置を有する電子
複写機の一例を示す断面構成図である。
【図2】図1の一部と、制御ブロック図を組合わせた説
明図である。
【図3】感光体と、これに形成された基準画像を示す斜
視図である。
【図4】画像形成タイミングと、基準画像の濃度検知タ
イミングと、二成分系現像剤のトナー濃度検知タイミン
グを示す説明図である。
【図5】現像剤のトナー濃度と、現像スリーブから電極
に流れる電流の関係の一例を示す説明図である。
【図6】有孔部材とシャッタ部材の位置関係を示す図で
ある。
【図7】有孔部材とシャッタ部材の位置関係を示す図で
ある。
【図8】有孔部材とシャッタ部材を示す斜視図である。
【図9】トナー濃度制御態様を説明するフロー図である
【図10】トナー濃度制御態様を説明するフロー図であ
る。
【図11】トナー濃度制御態様を説明するフロー図であ
る。
【図12】トナー濃度制御態様を説明するフロー図であ
る。
【符号の説明】
21  現像装置 22  画像濃度検知センサ 34  現像容器 40  バイアス電源 41  トナーケース 45  有孔部材 46  トナー補給口 47  シャッタ部材 52  検出部 D  二成分系現像剤 I  基準画像 T  トナー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  潜像担持体に形成された静電潜像を、
    現像装置の現像容器に収容された二成分系現像剤を用い
    て、トナー像として可視像化する画像形成装置のトナー
    濃度制御装置において、補給用のトナーを収容したトナ
    ーケースと、該ケース内のトナーを現像容器内の二成分
    系現像剤に補給するとき作動するトナー補給部材と、所
    定の画像形成回数ごとに前記二成分系現像剤を用いて潜
    像担持体上に基準画像を形成する基準画像形成手段と、
    形成された基準画像の濃度を検知する画像濃度検知セン
    サと、該センサの検知結果に基づき、前記二成分系現像
    剤へトナーケース内のトナーを補給すべきか否かを判断
    し、補給すべきとき、前記トナー補給部材を駆動制御す
    るトナー補給制御手段と、トナー補給部材によるトナー
    補給能力を増減させる増減手段と、前記現像装置におけ
    る二成分系現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検
    知手段と、トナーを補給すべきであると判断されたとき
    の前記トナー濃度検知手段の検知結果を基準値として記
    憶する手段と、記憶された基準値と前記基準画像濃度の
    非検知時におけるトナー濃度の検知結果との差を演算し
    、その演算結果と上限基準値とを比較し、かつ当該演算
    結果と下限基準値とを比較する演算比較手段と、演算結
    果が上限基準値以上であるとき、前記トナー補給部材に
    よるトナー補給能力が減少するように前記増減手段を制
    御し、前記演算結果が下限基準値以下のとき、トナー補
    給部材によるトナー補給能力が増大するように前記増減
    手段を制御する増減制御手段とを具備して成るトナー濃
    度制御装置。
  2. 【請求項2】  前記現像装置が、二成分系現像剤を現
    像領域へ担持搬送する現像剤担持部材を有し、前記トナ
    ー濃度検知手段が、前記現像剤担持部材に対して間隔を
    あけて対置された電極と、現像剤担持部材に電圧を印加
    する手段と、現像剤担持部材上の二成分系現像剤を通し
    て、該担持部材から電極へ流れる電流を検知する検出部
    とを有する請求項1に記載のトナー濃度制御装置。
  3. 【請求項3】  前記電極として、現像領域へ搬送され
    る二成分系現像剤の量を規制するための導電性の剤規制
    部材を用いた請求項2に記載のトナー濃度制御装置。
  4. 【請求項4】  現像剤担持部材に電圧を印加する手段
    が、画像形成動作時に現像剤担持部材に電圧を印加する
    バイアス電源である請求項2又は3に記載のトナー濃度
    制御装置。
  5. 【請求項5】  電流の検知を、潜像担持体に形成され
    た各静電潜像以外の非画像部が現像装置を通るときに行
    う請求項2、3又は4に記載のトナー濃度制御装置。
  6. 【請求項6】  前記増減手段が、トナー補給部材と、
    現像容器に収容された二成分系現像剤との間に配置され
    、かつ多数のトナー補給口を有する有孔部材と、該トナ
    ー補給口の開口面積を増減させるシャッタ部材とを有す
    る請求項1乃至5のいずれかに記載のトナー濃度制御装
    置。
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