JPH04341909A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
磁気ヘッドの製造方法Info
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- JPH04341909A JPH04341909A JP11348991A JP11348991A JPH04341909A JP H04341909 A JPH04341909 A JP H04341909A JP 11348991 A JP11348991 A JP 11348991A JP 11348991 A JP11348991 A JP 11348991A JP H04341909 A JPH04341909 A JP H04341909A
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- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ装置や磁気
ディスク装置等に用いられる磁気抵抗効果型の磁気ヘッ
ドに関する。
ディスク装置等に用いられる磁気抵抗効果型の磁気ヘッ
ドに関する。
【0002】近年、磁気ディスク装置等の小型化、大容
量化に伴い磁気ヘッドの高性能化が進んでおり、記録媒
体の速度に依存せずに小径ディスクに対しても利用でき
、高い出力が得られる磁気抵抗効果型の磁気ヘッド(以
下「MRヘッド」という)が注目されている。
量化に伴い磁気ヘッドの高性能化が進んでおり、記録媒
体の速度に依存せずに小径ディスクに対しても利用でき
、高い出力が得られる磁気抵抗効果型の磁気ヘッド(以
下「MRヘッド」という)が注目されている。
【0003】
【従来の技術】図5に、従来の磁気ヘッド(MRヘッド
)の構成図を示す。図5(A)はMRヘッドの断面部分
図を示したもので、図5(B)はMR素子の磁区構造を
示したものである。図5(A)において、MRヘッド1
は、薄膜に形成された矩形パターンの磁気抵抗効果素子
(MR素子)2の両端に、反強磁性膜等の磁性層3a,
3bが形成されている。また、MR素子2の磁性層3a
,3b以外の部分に2本の引出し導体細片4a,4bが
接合され、これに囲まれた部分が出力検知領域PQRS
となる。そして、その両側よりシールド部材5a,5b
によりシールドされたものである。
)の構成図を示す。図5(A)はMRヘッドの断面部分
図を示したもので、図5(B)はMR素子の磁区構造を
示したものである。図5(A)において、MRヘッド1
は、薄膜に形成された矩形パターンの磁気抵抗効果素子
(MR素子)2の両端に、反強磁性膜等の磁性層3a,
3bが形成されている。また、MR素子2の磁性層3a
,3b以外の部分に2本の引出し導体細片4a,4bが
接合され、これに囲まれた部分が出力検知領域PQRS
となる。そして、その両側よりシールド部材5a,5b
によりシールドされたものである。
【0004】このMRヘッド1は、MR素子2に引出し
導体細片4a,4bによりセンス電流が流れており、こ
の状態で記録媒体上をX方向に移動した場合に、出力検
知領域PQRSに該媒体からの信号磁界が印加される。 このとき、MR素子2の出力検知領域PQRS部分の電
気抵抗が変化して該MR素子2の電圧が変化し、この電
圧変化を出力として検知するものである。
導体細片4a,4bによりセンス電流が流れており、こ
の状態で記録媒体上をX方向に移動した場合に、出力検
知領域PQRSに該媒体からの信号磁界が印加される。 このとき、MR素子2の出力検知領域PQRS部分の電
気抵抗が変化して該MR素子2の電圧が変化し、この電
圧変化を出力として検知するものである。
【0005】ところで、MR素子2は強磁性薄膜である
ことから、図5(B)に示すように磁区が発生しており
、信号磁界により薄膜内の磁壁2a(破線部分)が移動
し、それに伴い出力にバルクハウゼン雑音が生じる。 上記反強磁性膜の磁性層3a,3bは、MR素子2と交
換結合(交換バイアス磁界)を発生させて磁区を制御し
、バルクハウゼン雑音を抑制するものである。
ことから、図5(B)に示すように磁区が発生しており
、信号磁界により薄膜内の磁壁2a(破線部分)が移動
し、それに伴い出力にバルクハウゼン雑音が生じる。 上記反強磁性膜の磁性層3a,3bは、MR素子2と交
換結合(交換バイアス磁界)を発生させて磁区を制御し
、バルクハウゼン雑音を抑制するものである。
【0006】次に、図6に、従来の磁気ヘッドの製造工
程図を示す。図7において、まず、基板10上に、パー
マロイ(NiFe)等のMR素子2が蒸着され、エッチ
ングにより矩形状に形成された後、レジスト11が塗布
される(図6(A))。つぎに、矩形状のMR素子11
上に、エッチングにより数十μm角の開口部12a,1
2bを設けたレジストパターンを形成する(図6(B)
)。続いて、MR素子2表面には酸化膜が形成されてお
り、例えばイオンミリング等により該酸化膜を除去して
清浄化し、全表面にFeMn(フェライト・マンガン)
の反強磁性膜13をスパッタリングにより約200Åの
厚さで成膜する(図6(C))。そこで、レジスト11
を除却することにより、MR素子2の両端部に反強磁性
膜のパターンニングを行い磁性層3a,3bを形成する
(図6(D))。そして、図5(A)に示すように引出
し導体細片4a,4bをMR素子2上に接合するもので
ある。
程図を示す。図7において、まず、基板10上に、パー
マロイ(NiFe)等のMR素子2が蒸着され、エッチ
ングにより矩形状に形成された後、レジスト11が塗布
される(図6(A))。つぎに、矩形状のMR素子11
上に、エッチングにより数十μm角の開口部12a,1
2bを設けたレジストパターンを形成する(図6(B)
)。続いて、MR素子2表面には酸化膜が形成されてお
り、例えばイオンミリング等により該酸化膜を除去して
清浄化し、全表面にFeMn(フェライト・マンガン)
の反強磁性膜13をスパッタリングにより約200Åの
厚さで成膜する(図6(C))。そこで、レジスト11
を除却することにより、MR素子2の両端部に反強磁性
膜のパターンニングを行い磁性層3a,3bを形成する
(図6(D))。そして、図5(A)に示すように引出
し導体細片4a,4bをMR素子2上に接合するもので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図7に、従来
の磁気ヘッドの製造状態を説明するための図を示す。図
7(A)に示すように、図6(C)におけるMR素子2
のイオンミリング行う場合、レジスト11の開口部12
a,12bの面積が小さく、基板10上の殆どの部分が
レジスト11で占められていることから、レジスト11
をもイオンミリングしてしまいレジスト塵がMR素子2
上に再付着する。これにより、図7(B)に示すように
、MR素子2と反強磁性膜13との交換相互作用を阻害
して交換バイアス磁界が発生しないという問題がある。
の磁気ヘッドの製造状態を説明するための図を示す。図
7(A)に示すように、図6(C)におけるMR素子2
のイオンミリング行う場合、レジスト11の開口部12
a,12bの面積が小さく、基板10上の殆どの部分が
レジスト11で占められていることから、レジスト11
をもイオンミリングしてしまいレジスト塵がMR素子2
上に再付着する。これにより、図7(B)に示すように
、MR素子2と反強磁性膜13との交換相互作用を阻害
して交換バイアス磁界が発生しないという問題がある。
【0008】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、MR素子表面を汚染させずに磁性層との交換バ
イアス磁界の劣化を防止する磁気ヘッドの製造方法を提
供することを目的とする。
もので、MR素子表面を汚染させずに磁性層との交換バ
イアス磁界の劣化を防止する磁気ヘッドの製造方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1に、本発明方法の原
理説明図を示す。図1(A)〜(C)はそれぞれ第1〜
第3の発明方法の説明図を示したものである。図1にお
いて、第1の発明方法は、磁気抵抗効果素子(以下「M
R素子」という)の両端部にそれぞれバイアス磁界を印
加する磁性層が配置される磁気ヘッドの製造方法におい
て、工程1では、基板上に所定形状の前記MR素子を形
成する。工程2では、該MR素子の中央部分を覆う所定
幅のレジストパターンを形成して、該レジストパターン
以外の該MR素子を清浄処理する。工程3では、該MR
素子及び該レジストパターン上の全面に前記磁性層を形
成し、該レジストパターンを除去する。工程4では、該
磁性層の必要領域にレジストを形成し、該レジスト以外
の該磁性層を除去する。そして、工程5では、該レジス
トを除去することにより該MR素子の両端部に磁性層を
形成する。
理説明図を示す。図1(A)〜(C)はそれぞれ第1〜
第3の発明方法の説明図を示したものである。図1にお
いて、第1の発明方法は、磁気抵抗効果素子(以下「M
R素子」という)の両端部にそれぞれバイアス磁界を印
加する磁性層が配置される磁気ヘッドの製造方法におい
て、工程1では、基板上に所定形状の前記MR素子を形
成する。工程2では、該MR素子の中央部分を覆う所定
幅のレジストパターンを形成して、該レジストパターン
以外の該MR素子を清浄処理する。工程3では、該MR
素子及び該レジストパターン上の全面に前記磁性層を形
成し、該レジストパターンを除去する。工程4では、該
磁性層の必要領域にレジストを形成し、該レジスト以外
の該磁性層を除去する。そして、工程5では、該レジス
トを除去することにより該MR素子の両端部に磁性層を
形成する。
【0010】また、図1(B)において、第2の発明は
、工程1では、基板上に所定形状の前記MR素子を形成
する。工程2では、該基板上の該MR素子の前記両端部
以外の部分にレジストパターンを形成して、該両端部を
清浄処理する。工程3では、該基板上に該MR素子と同
一な材料の再積層を該清浄処理により除去された分の厚
さで形成する。工程4では、該再積層上に前記磁性層を
形成する。そして、工程5では、前記レジストパターン
を除去することにより該MR素子の両端部に磁性層を形
成する。
、工程1では、基板上に所定形状の前記MR素子を形成
する。工程2では、該基板上の該MR素子の前記両端部
以外の部分にレジストパターンを形成して、該両端部を
清浄処理する。工程3では、該基板上に該MR素子と同
一な材料の再積層を該清浄処理により除去された分の厚
さで形成する。工程4では、該再積層上に前記磁性層を
形成する。そして、工程5では、前記レジストパターン
を除去することにより該MR素子の両端部に磁性層を形
成する。
【0011】さらに、図1(C)において、第3の発明
は、工程1では、基板上にMR素子層を形成する。工程
2では、該MR素子層のうち所定形状の前記MR素子と
なる中央領域部分上に絶縁層を形成する。工程3では、
該MR素子層を清浄処理する。工程4では、該MR素子
層及び該絶縁層上に、該MR素子層と同一な材料の再積
層を該清浄処理により除去された分の厚さで形成する。 工程5では、該再積層上に前記磁性層を形成する。そし
て、工程6では、該MR素子層を所定形状にパターンニ
ングして両端に磁性層が形成された前記MR素子を形成
する。ここで、第3の発明では、前記MR素子層をパタ
ーンニングして、所定形状のMR素子とする工程を、前
記基板上に該MR素子層を形成した後(工程1)、前記
絶縁層の形成前に行うこともできる。
は、工程1では、基板上にMR素子層を形成する。工程
2では、該MR素子層のうち所定形状の前記MR素子と
なる中央領域部分上に絶縁層を形成する。工程3では、
該MR素子層を清浄処理する。工程4では、該MR素子
層及び該絶縁層上に、該MR素子層と同一な材料の再積
層を該清浄処理により除去された分の厚さで形成する。 工程5では、該再積層上に前記磁性層を形成する。そし
て、工程6では、該MR素子層を所定形状にパターンニ
ングして両端に磁性層が形成された前記MR素子を形成
する。ここで、第3の発明では、前記MR素子層をパタ
ーンニングして、所定形状のMR素子とする工程を、前
記基板上に該MR素子層を形成した後(工程1)、前記
絶縁層の形成前に行うこともできる。
【0012】
【作用】図1に示すように、第1の発明(図1(A))
では、MR素子の清浄処理を、レジストをMR素子の中
央部分のみを覆い、周囲にレジストが存在しない状態で
行う(工程2)。すなわち、清浄処理時にレジスト塵が
MR素子上に再付着するのが減少する。
では、MR素子の清浄処理を、レジストをMR素子の中
央部分のみを覆い、周囲にレジストが存在しない状態で
行う(工程2)。すなわち、清浄処理時にレジスト塵が
MR素子上に再付着するのが減少する。
【0013】また、第2の発明(図1(B))では、M
R素子の清浄処理後に(工程2)、その処理面にMR素
子材料の再積層を形成し(工程3)、再積層上に磁性層
を形成する(工程4)。すなわち、MR素子と磁性層と
の間にレジスト塵を介在させないようにしている。
R素子の清浄処理後に(工程2)、その処理面にMR素
子材料の再積層を形成し(工程3)、再積層上に磁性層
を形成する(工程4)。すなわち、MR素子と磁性層と
の間にレジスト塵を介在させないようにしている。
【0014】さらに、第3の発明(図1(C))では、
MR素子層又は所定形状にパターンニングされたMR素
子の中央領域部分に絶縁層を形成した後に清浄処理を行
い(工程1〜3)、上述と同様に再積層を形成して(工
程4)、磁性層を形成する(工程5)。すなわち、MR
素子の両端部は第2の発明と同様に、MR素子と磁性層
との間にレジスト塵を介在させないようにしている。
MR素子層又は所定形状にパターンニングされたMR素
子の中央領域部分に絶縁層を形成した後に清浄処理を行
い(工程1〜3)、上述と同様に再積層を形成して(工
程4)、磁性層を形成する(工程5)。すなわち、MR
素子の両端部は第2の発明と同様に、MR素子と磁性層
との間にレジスト塵を介在させないようにしている。
【0015】このように、第1〜第3の発明のように、
MR素子と磁性層の間にレジスト塵の存在を減少させ、
又は介在させないことから、交換相互作用が阻害されず
検出する信号磁界の交換バイアス磁界の劣化を防止する
ことが可能となる。
MR素子と磁性層の間にレジスト塵の存在を減少させ、
又は介在させないことから、交換相互作用が阻害されず
検出する信号磁界の交換バイアス磁界の劣化を防止する
ことが可能となる。
【0016】
【実施例】図2に、本発明の第1の実施例の製造工程図
を示す。なお、図6と同一構成部分には同一の符号を付
す(以下、図3及び図4において同じ)。図2において
、まず、基板10上にエッチングにより矩形状のMR素
子2を例えばパーマロイで形成する(図2(A))。 このMR素子の中央部分、すなわち、後述する磁性層(
3a,3b)を形成する間隔の幅でレジストパターン2
0を形成し、レジストパターン20以外のMR素子2を
例えばイオンミリングにより清浄処理する(図2(B)
)。そこで、MR素子2及びレジストパターン20の全
面に、磁性層(3a,3b)を構成する反強磁性膜13
であるFeMnを蒸着法又はスパッタリング法で厚さ2
00Åに成膜形成する(図2(C))。ここで、磁性層
はMR素子2にバイアス磁界を印加するもので、反強磁
性膜に限らずフェリ磁性膜や永久磁石膜を使用してもよ
い(図3及び図4において同様)。
を示す。なお、図6と同一構成部分には同一の符号を付
す(以下、図3及び図4において同じ)。図2において
、まず、基板10上にエッチングにより矩形状のMR素
子2を例えばパーマロイで形成する(図2(A))。 このMR素子の中央部分、すなわち、後述する磁性層(
3a,3b)を形成する間隔の幅でレジストパターン2
0を形成し、レジストパターン20以外のMR素子2を
例えばイオンミリングにより清浄処理する(図2(B)
)。そこで、MR素子2及びレジストパターン20の全
面に、磁性層(3a,3b)を構成する反強磁性膜13
であるFeMnを蒸着法又はスパッタリング法で厚さ2
00Åに成膜形成する(図2(C))。ここで、磁性層
はMR素子2にバイアス磁界を印加するもので、反強磁
性膜に限らずフェリ磁性膜や永久磁石膜を使用してもよ
い(図3及び図4において同様)。
【0017】続いて、レジストパターン20と所定の溶
液中で溶解させることにより、該レジストパターン20
上に形成されたFeMn膜を除去する(図2(D))。 また、MR素子2の露出部分及びFeMn膜13の必要
領域にパターンニングしたレジスト21を形成する(図
2(F))。そこで、例えばイオンミリングにより表出
しているFeMn膜13をエッチング除去し、レジスト
22を所定溶液中で溶融させて、MR素子2の両端部に
磁性層3a,3bを形成するものである(図2(F))
。
液中で溶解させることにより、該レジストパターン20
上に形成されたFeMn膜を除去する(図2(D))。 また、MR素子2の露出部分及びFeMn膜13の必要
領域にパターンニングしたレジスト21を形成する(図
2(F))。そこで、例えばイオンミリングにより表出
しているFeMn膜13をエッチング除去し、レジスト
22を所定溶液中で溶融させて、MR素子2の両端部に
磁性層3a,3bを形成するものである(図2(F))
。
【0018】そして、図5(A)に示すよう、MR素子
2の表出部分に引出し導体細片を接合し、シールド部材
5a,5bによってシールドすることにより、MRヘッ
ド1を作成するものである。
2の表出部分に引出し導体細片を接合し、シールド部材
5a,5bによってシールドすることにより、MRヘッ
ド1を作成するものである。
【0019】このように、周囲にレジストパターンを設
けずに中央部分のみに設けることから、MR素子2上の
磁性層3a,3bが形成する部分をイオンミリングする
場合に、レジスト塵がMR素子2上に再付着することを
防止することができる。これにより、MR素子2と磁性
層3a,3bとの間にレジスト塵を介在させずに該磁性
層3a,3bを形成することができる。すなわち、MR
素子2が信号磁界を受けた場合に、MR素子2と磁性層
3a,3bとの交換相互作用が阻害されることが防止さ
れ、交換バイアス磁界の未発生及び劣化を防止すること
ができるものである。
けずに中央部分のみに設けることから、MR素子2上の
磁性層3a,3bが形成する部分をイオンミリングする
場合に、レジスト塵がMR素子2上に再付着することを
防止することができる。これにより、MR素子2と磁性
層3a,3bとの間にレジスト塵を介在させずに該磁性
層3a,3bを形成することができる。すなわち、MR
素子2が信号磁界を受けた場合に、MR素子2と磁性層
3a,3bとの交換相互作用が阻害されることが防止さ
れ、交換バイアス磁界の未発生及び劣化を防止すること
ができるものである。
【0020】次に、図3に、本発明の第2の実施例の製
造工程図を示す。図3において、まず、基板10上にエ
ッチングにより矩形状のMR素子2を形成し、MR素子
上にレジスト22を塗布する(図3(A))。続いて、
レジスト22をエッチングにより該MR素子2の両端部
以外の部分にレジストパターン23を形成する(図3(
B))。そして、MR素子2の両端部を例えばイオンミ
リングにより清浄処理、すなわちMR素子2上の酸化膜
を除去する(図3(C))。
造工程図を示す。図3において、まず、基板10上にエ
ッチングにより矩形状のMR素子2を形成し、MR素子
上にレジスト22を塗布する(図3(A))。続いて、
レジスト22をエッチングにより該MR素子2の両端部
以外の部分にレジストパターン23を形成する(図3(
B))。そして、MR素子2の両端部を例えばイオンミ
リングにより清浄処理、すなわちMR素子2上の酸化膜
を除去する(図3(C))。
【0021】そこで、基板10上全面に、MR素子と同
一な材料(例えばパーマロイ)の再積層24をイオンミ
リングにより膜減りした分の厚さで形成し、さらに再積
層24上に磁性層を構成する反強磁性膜13を形成する
(図3(D))。そして、レジストパターン23を除去
することにより、MR素子2の両端部に磁性層3a,3
bを形成するものである。また、図5(A)に示すよう
に、MR素子2の表出部分に引出し導体細片(4a,4
b)を接合するものである。
一な材料(例えばパーマロイ)の再積層24をイオンミ
リングにより膜減りした分の厚さで形成し、さらに再積
層24上に磁性層を構成する反強磁性膜13を形成する
(図3(D))。そして、レジストパターン23を除去
することにより、MR素子2の両端部に磁性層3a,3
bを形成するものである。また、図5(A)に示すよう
に、MR素子2の表出部分に引出し導体細片(4a,4
b)を接合するものである。
【0022】これにより形成される磁気ヘッドは、MR
素子2と再積層24とは同材質であり、中間にレジスト
塵が存在しても影響はなく、再積層24と磁性層3a,
3bとの接合が十分に図られて、交換バイアス磁界の劣
化を防止することができるものである。
素子2と再積層24とは同材質であり、中間にレジスト
塵が存在しても影響はなく、再積層24と磁性層3a,
3bとの接合が十分に図られて、交換バイアス磁界の劣
化を防止することができるものである。
【0023】次に、図4に、本発明の第3の実施例の製
造工程図を示す。図4において、まず、基板10上にM
R素子層25が形成され、矩形状のMR素子2となる中
央領域部分上にスパッタリング、エッチングにより絶縁
層24(例えばアルミナ、酸化シリコン)を1μm 以
下の厚さで形成する(図4(A))。この絶縁層26の
膜厚は、その後再び積層するMR素子材料間及びMR素
子2との絶縁が図られる範囲で決定される。
造工程図を示す。図4において、まず、基板10上にM
R素子層25が形成され、矩形状のMR素子2となる中
央領域部分上にスパッタリング、エッチングにより絶縁
層24(例えばアルミナ、酸化シリコン)を1μm 以
下の厚さで形成する(図4(A))。この絶縁層26の
膜厚は、その後再び積層するMR素子材料間及びMR素
子2との絶縁が図られる範囲で決定される。
【0024】そこで、MR素子層25を例えばイオンミ
リングにより清浄処理を行う(図4(B))。続いて、
MR素子層25及び絶縁層26上にMR素子層25と同
材質(例えばパーマロイ)の再積層24をイオンミリン
グにより膜減りした分の厚さで形成し、さらに再積層2
4上に磁性層を構成する反強磁性膜13を形成する(図
4(C))。そして、MR素子層25,再積層24及び
反強磁性膜13をエッチングにより矩形状にパターンニ
ングして両端部に磁性層3a,3bが形成されたMR素
子2を形成するものである。この場合、図5(A)に示
す引出し導体細片(4a,4b)は、MR素子2上に絶
縁層26が形成されていることから、磁性層3a,3b
上に接合される。
リングにより清浄処理を行う(図4(B))。続いて、
MR素子層25及び絶縁層26上にMR素子層25と同
材質(例えばパーマロイ)の再積層24をイオンミリン
グにより膜減りした分の厚さで形成し、さらに再積層2
4上に磁性層を構成する反強磁性膜13を形成する(図
4(C))。そして、MR素子層25,再積層24及び
反強磁性膜13をエッチングにより矩形状にパターンニ
ングして両端部に磁性層3a,3bが形成されたMR素
子2を形成するものである。この場合、図5(A)に示
す引出し導体細片(4a,4b)は、MR素子2上に絶
縁層26が形成されていることから、磁性層3a,3b
上に接合される。
【0025】このように形成される磁気ヘッド1は、M
R素子2の中央領域部分と反強磁性膜13は絶縁層26
により絶縁されており、MR素子2の両端部は図3と同
様に磁性層3a,3bとの界面に十分な交換結合を発生
させるものである。
R素子2の中央領域部分と反強磁性膜13は絶縁層26
により絶縁されており、MR素子2の両端部は図3と同
様に磁性層3a,3bとの界面に十分な交換結合を発生
させるものである。
【0026】ここで、MR素子層25のパターンニング
による矩形状のMR素子2の形成を、基板10上にMR
素子層25を形成した後に予め行っておいてもよい。こ
の場合、図4(B)に示すイオンミリング後、再積層2
4及び反強磁性膜13形成後に、再度パターンニングを
行うものである。
による矩形状のMR素子2の形成を、基板10上にMR
素子層25を形成した後に予め行っておいてもよい。こ
の場合、図4(B)に示すイオンミリング後、再積層2
4及び反強磁性膜13形成後に、再度パターンニングを
行うものである。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、MR素子
の周囲にレジストを存在させずに清浄処理をし、又は、
清浄処理後に膜減りした分のMR素子材料の再積層を形
成することにより、MR素子と磁性層との界面を汚染さ
せずに交換結合させることができ、すなわち交換バイア
ス磁界の劣化を防止させることができる。
の周囲にレジストを存在させずに清浄処理をし、又は、
清浄処理後に膜減りした分のMR素子材料の再積層を形
成することにより、MR素子と磁性層との界面を汚染さ
せずに交換結合させることができ、すなわち交換バイア
ス磁界の劣化を防止させることができる。
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例の製造工程図である。
【図3】本発明の第2の実施例の製造工程図である。
【図4】本発明の第3の実施例の製造工程図である。
【図5】従来の磁気ヘッドの構成図である。
【図6】従来の磁気ヘッドの製造工程図である。
【図7】従来の磁気ヘッドの製造状態を説明するための
図である。
図である。
1 MRヘッド
2 MR素子
3a,3b 磁性層
10 基板
13 反強磁性膜
20,23 レジストパターン
21,22 レジスト
24 再積層
25 MR素子層
26 絶縁層
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気抵抗効果素子(2)の両端部にそ
れぞれバイアス磁界を印加する磁性層(3a,3b)が
配置される磁気ヘッドの製造方法において、基板(10
)上に所定形状の前記磁気抵抗効果素子(2)を形成す
る工程と、該磁気抵抗効果素子(2)の中央部分を覆う
所定幅のレジストパターン(20)を形成して、該レジ
ストパターン(20)以外の該磁気抵抗効果素子(2)
を清浄処理する工程と、該磁気抵抗効果素子(2)及び
該レジストパターン(20)上の全面に前記磁性層(1
3,3a,3b)を形成し、該レジストパターン(20
)を除去する工程と、該磁性層(13)の必要領域にレ
ジスト(21)を形成し、該レジスト(21)以外の該
磁性層(13)を除去する工程と、該レジスト(21)
を除去することにより該磁気抵抗効果素子(2)の両端
部に磁性層(3a,3b)を形成する工程と、を含むこ
とを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項2】 磁気抵抗効果素子(2)の両端部にそ
れぞれバイアス磁界を印加する磁性層(3a,3b)が
配置される磁気ヘッドの製造方法において、基板(10
)上に所定形状の前記磁気抵抗効果素子(2)を形成す
る工程と、該基板(10)上の磁気抵抗効果素子(2)
の前記両端部以外の部分にレジストパターン(23)を
形成して、該両端部を清浄処理する工程と、該基板上に
該磁気抵抗効果素子(2)と同一な材料の再積層(24
)を該清浄処理により除去された分の厚さで形成する工
程と、該再積層(24)上に前記磁性層(13,3a,
3b)を形成する工程と、前記レジストパターン(23
)を除去することにより該磁気抵抗効果素子(2)の両
端部に磁性層(3a,3b)を形成する工程と、を含む
ことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 磁気抵抗効果素子(2)の両端部にそ
れぞれバイアス磁界を印加する磁性層(3a,3b)が
配置される磁気ヘッドの製造方法において、基板上に磁
気抵抗効果素子層(25)を形成する工程と、該磁気抵
抗効果素子層(25)のうち所定形状の前記磁気抵抗効
果素子(2)となる中央領域部分上に絶縁層(26)を
形成する工程と、該磁気抵抗効果素子層(25)を清浄
処理する工程と、該磁気抵抗効果素子層(25)及び該
絶縁層(26)上に、該磁気抵抗効果素子層(25)と
同一な材料の再積層(24)を該清浄処理により除去さ
れた分の厚さで形成する工程と、該再積層(24)上に
前記磁性層(13,3a,3b)を形成する工程と、該
磁気抵抗効果素子層(25)を所定形状にパターンニン
グして両端に磁性層(3a,3b)が形成された前記磁
気抵抗効果素子(2)を形成する工程と、を含むことを
特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項4】 前記磁気抵抗効果素子層(25)をパ
ターンニングして所定形状の磁気抵抗効果素子(2)と
する工程を、前記基板(10)上に該磁気抵抗効果素子
層(25)を形成した後、前記絶縁層(26)の形成前
に行うことを特徴とする請求項3記載の磁気ヘッドの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03113489A JP3105569B2 (ja) | 1991-05-17 | 1991-05-17 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03113489A JP3105569B2 (ja) | 1991-05-17 | 1991-05-17 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04341909A true JPH04341909A (ja) | 1992-11-27 |
JP3105569B2 JP3105569B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=14613598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03113489A Expired - Fee Related JP3105569B2 (ja) | 1991-05-17 | 1991-05-17 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3105569B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06274838A (ja) * | 1993-02-17 | 1994-09-30 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 磁気抵抗読取り変換器及びそのアセンブリの形成方法 |
-
1991
- 1991-05-17 JP JP03113489A patent/JP3105569B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06274838A (ja) * | 1993-02-17 | 1994-09-30 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 磁気抵抗読取り変換器及びそのアセンブリの形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3105569B2 (ja) | 2000-11-06 |
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