JPH06274838A - 磁気抵抗読取り変換器及びそのアセンブリの形成方法 - Google Patents

磁気抵抗読取り変換器及びそのアセンブリの形成方法

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JPH06274838A
JPH06274838A JP6013263A JP1326394A JPH06274838A JP H06274838 A JPH06274838 A JP H06274838A JP 6013263 A JP6013263 A JP 6013263A JP 1326394 A JP1326394 A JP 1326394A JP H06274838 A JPH06274838 A JP H06274838A
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Ching Hwa Tsang
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受動端部領域が中央能動領域によって分けら
れた磁気抵抗(MR)読取り変換器アセンブリを提供す
る。 【構成】 第1バイアス物質と非磁性分離スペーサ物質
の層が基板に被着され、次に中央領域20においてのみ
マスクで覆われる。エッチングまたはイオン・ミリング
により、マスクで覆われていない層の部分が取り除か
れ、中央領域20に横バイアス手段が画成され、受動端
部領域26が画成される。同じマスクを残したまま、導
電物質22と、第2バイアス物質から成る交換層24が
全ての領域に被着される。マスクは取り除かれ、端部領
域26にのみ導体リードと横バイアス手段が画成され形
成される。その後にMR物質が、横バイアス手段を含む
中央領域20に直に接触し、縦バイアス手段を含む端部
領域26に直に接触した、連続した薄膜として被着され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】磁気ディスク装置からデータを読
取る薄膜磁気ヘッドに用いられる本発明は、磁気抵抗
(MR)読取り変換器に関し、特に製造プロセスの終わ
りにMR物質層が変換器の全幅に連続した薄膜として被
着されるMR変換器とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MR読取り変換器には能動領域と受動領
域が必要である。能動領域は、変換器を横方向にバイア
スするのに適した手段から成り、受動領域はそれぞれ1
対になった導体リードと、変換器を縦方向にバイアスす
るのにほぼ適した手段から成る。
【0003】本発明者の知る限り、これに最も関係の深
い従来技術は米国特許第4771349号である。この
特許は、端部の受動領域が中央の能動領域によって分離
されたMR読取り変換器を示している(図2)。MR物
質の連続薄膜がまず中央領域と端部領域に被着される。
非磁性スペーサ層と軟質磁性バイアス層が被着されてか
ら、パターニングされ、中央の能動領域だけが覆われ、
変換器に横方向のバイアスがかけられる。縦方向の磁性
バイアス層と導電リードが変換器の端部領域にのみ伸び
ている。このバイアス層は、MR層との間で面間の交換
相互作用を生じさせ、その結果、縦方向の効果的なバイ
アス場が生じ、磁区が抑制される。
【0004】この変換器の動作は良好であるが、次のよ
うな理由から、変換器の製造は比較的難しい。この変換
器はマスクまたは「ステンシル」を軟質磁性層と非磁性
スペーサ層に付着させ、エッチングまたはイオン・ミリ
ングによってマスク外側のこれらの層を取り除いて、中
央領域を画成することによって形成される。問題はMR
層が概して非常に薄く(例えば200 未満)、薄いM
R層の厚みに関しては、エッチングまたはミリングを細
かく制御して停止させるのが難しいということである。
端部領域でスペーサ層を完全に取り除くことができない
ため、変換器が動作しなくなる恐れがあり、薄いMR層
の1部が誤って取り除かれた場合には、その厚みが小さ
くなり、変換器の検出特性が損なわれる。MR物質の再
被着によってMR層を元の厚みに戻そうとする場合は、
その場でどの程度の物質が取り除かれたかを判定するの
が困難であるので、被着の程度を判定するのが難しい。
こうした製造の難しさはまた、部分的には、MR物質の
層が製造プロセスの第1ステップとして基板に被着され
るという事実にもよる。
【0005】米国特許第5014147号は、軟質磁性
バイアス層が基板に被着され、非磁性スペーサ層、MR
層、反強磁性層、及び導体リードで覆われたMR変換器
を示している(図4)。この特許はまた、縦方向の硬質
バイアス層が補助層上に被着され、バイアス層上にMR
層が被着された後、スペーサ層、軟質磁性バイアス層、
及び導体リードが被着されたMR変換器を示している
(図6)。これらの実施例及び図7の変形例では、全て
の層が導電リードを除く変換器の全長に及んでいる。こ
の構造の基本的な欠陥は、変換器がその全長にわたって
縦方向にバイアスされるので、その横方向のバイアス効
果と信号感度が低下することである。
【0006】米国特許第5018037号は、MR層、
非磁性物質のスペーサ層、及び軟質磁性バイアス層が完
全な層として形成されてからパターニングされ、変換器
の中央の能動領域だけが覆われたMR読取り変換器を示
している。次に縦バイアス層と導体リードが変換器の端
部領域にのみ形成される。MR層と硬質磁性バイアス層
の間の電流経路内には突合わせ接合がある(図5)。つ
まり変換器は3つの突合わせ部から成るが、これは変換
器の信頼性を損ない、これらの接合箇所では磁気挙動、
電気挙動が複雑になる。
【0007】Tsangらによる2つの論文がJournal of Ap
plied Physics に発表されている: (I)1981年3月、pp.2471以降、(II)198
2年3月、pp.2605以降。論文(I)は、NiFe/M
nFe/NiFeの複合層をMR変換器の交換層として
用いるとし、この層によってバルクハウゼン・ノイズが
抑制されるという。しかし、この交換層を本発明者が示
しているタイプのMR読取り変換器に取り入れられるか
どうかについては言及していない。論文(II)は、C
uシード層の(上方ではなく)下方のMnFe層から成
る交換層が、室温で交換度と保磁力が高くなり、温度に
関連してブロッキング温度(TC )が高くなり、交換ロ
ール・オフは低くなる。しかしこの論文は、NiFe層
をMnFe層を持つシード層として、本発明者が示して
いるタイプのMR読取り変換器に使用することには言及
していない。
【0008】これらの文献中、製造プロセスの最後のス
テップでMR層が連続した層として変換器全幅に被着さ
れるMR変換器構造を示したものはない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の点から言って望
ましいことは、(a)電流経路に突合わせ接合部のない
連続した電流プラットフォームを与えるMR層を有する
MR変換器を形成し、(b)クリティカルな界面でエッ
チング・プロセスを停止しなければならないようなエッ
チング・ステップを全て無くすことによって製造を容易
にすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】MR読取り変換器は、中
央の能動領域が横方向にバイアスされ、能動領域が縦方
向にバイアスされた端部の受動領域によって分離され
る。この変換器は、まず、適切な基板上に横方向のバイ
アス層を被着し、次に非磁性スペーサ層で覆うことによ
って形成される。次にフォトレジスト・マスクが、エッ
チング、イオン・ミリング等のようにサブトラクティブ
に用いられ、これらの層がパターニングされ、中央能動
領域だけが覆われる。パターニングの後、同じマスクが
スパッタ付着プロセスのようにアディティブに用いられ
て、端部領域でのみ導体リードが被着されてから、端部
領域でのみ、導体リードと接触した縦方向にバイアスす
る交換層が被着される。フォトレジスト・マスクが剥離
された後、MR層が端部領域では交換層と直に接触し、
中央能動領域では非磁性スペーサ層と直に接触した変換
器の全幅に及ぶ連続した層として被着される。
【0011】この製造方式には、特定の界面または界面
付近で停止しなければならないクリティカルなエッチン
グ・ステップはなく、MR層は連続した電流プラットフ
ォームから成る。すなわち、エッチングまたはイオン・
ミリングのプロセスにおいて、細かい制御ができるため
に、層から材料を取り除き過ぎるような事態を回避でき
る。MR層は構造の上部を占めるので、キャップ層も被
着することができ、これにより後工程でMR層が保護さ
れる。
【0012】横方向にバイアスをかける層は、好適には
軟質磁性バイアス物質であるが、導電シャント層または
硬質磁性バイアス物質でもよい。縦バイアスをかける交
換層は、好適にはNiFe/MnFe/NiFe構造で
あるが、NiFeシード層は面心立方(FCC)金属に
変えてもよい。すなわち、本発明ではNiFe層により
良好な結果を得ているが、所望の磁気的・電気的特性を
有するシード層である限り、またMnFe層の所望の結
晶構造とマッチングする限り、他のFCC結晶構造を有
する金属を用いることもできる。また縦バイアス層は、
硬質磁性バイアス物質や他の反強磁性物質でもよい。
【0013】
【実施例】図1乃至図5は、本発明を採用した図6のM
R読取り変換器アセンブリ10の形成方法を示す。この
方法は、適切な誘電基板12上に、軟質磁性物質の層1
4を被着し、次に非磁性物質のスペーサ層16を分離さ
せるステップから成る(図1)。
【0014】次に適切なフォトレジスト・マスク18が
スペーサ層16の1部に置かれ、エッチングまたはイオ
ン・ミリングにより、層14、16のマスクの外側の部
分が取り除かれ、変換器の中央能動領域20になる部分
が画成される。ここで基本的なことは、マスク18で覆
われない軟質磁性層14の全体は、このサブトラクティ
ブ・プロセスの間に完全に取り除かれことである。その
ため実際には、基板12をわずかにアンダーカットして
「ペデスタル」12a(図2)を作るのが通例である。
【0015】マスク18は残したまま、導電物質層2
2、次に磁気バイアス物質の交換層24が基板12とマ
スク上に被着される(図3)。基板12の物質が過剰に
取り除かれた部分を補う必要がある場合は、マスク18
を使って端部領域26にのみ誘電物質の平坦化層30を
被着することができる。
【0016】レジスト・マスク18が剥離された後、中
央領域20の両側に重ね合わされた層22、24は、中
央領域によって分けられた導体リード22a、22b、
及び交換層24を持つ変換器の端部領域26を画成する
(図4)。次にMR物質の層28が連続した薄膜とし
て、中央領域20と端部領域26の両方に被着される。
必要に応じて、後工程でMR層を保護するために保護物
質のキャップ層31で層28を覆うこともできる(図
5)。
【0017】図6は、本発明を採用し、図1に関して述
べた方法で形成されたMR変換器10を示す。MR読取
り変換器アセンブリは、導体リード22a、22bの間
に接続されて、変換器の中央領域20にバイアス電流を
供給するバイアス電流ソース32から成る。この電流
は、中央領域20においてのみ横方向バイアスで変換器
を磁気的にバイアスし、変換器の線形応答モードを作動
させる。交換層24は、変換器の端部領域26において
のみ縦方向にバイアスをかけ、磁区を抑制する。
【0018】図6に示した変換器10の好適な実施例で
は、軟質磁性層14に用いられた物質はNiFeRh、
スペーサ層16にはTa、交換層24にはNiFe/M
nFe/NiFe、MR層にはNiFeである。
【0019】中央能動領域20は、必要なら軟質磁性層
14を、永久磁石等の硬質磁性バイアス物質(図示な
し)、または層28のMR物質にシャント・バイアスを
かける導電シャント層(図示なし)に代えることで、横
方向にバイアスすることもできる。シャント・バイアス
は、MRセンサに横バイアス場を与える代替法である。
軟磁性層(SAL)や硬磁性層よりもむしろ導電性のあ
る層が、MRセンサに隣接して付着され、分離層によっ
てMR層から分離される。センサ電流の一部が導電層を
通じて"シャント"されてセンサにバイアスをかけるべく
MRセンサに静磁気的に結合される磁場をもたらす。
【0020】交換層24から成るNiFe/MnFe/
NiFe構造は図7に示す通りである。この構造は、M
nFe層24bの下側に直に接触したNiFeシード層
24aから成り、MnFe層の上側はNiFe層24c
に接触し、層24cは保護層として機能し、MR層28
に直に接触する。この構造でMnFe層は、反強磁性層
として機能し、縦方向バイアスを与える他、MR層28
はこれによって磁束の遷移を検出することができる。シ
ード層24aの厚みを増せば、MnFe層による上層2
4cとの交換の効率が良くなり保磁力が向上する。Ni
Fe層24a、24cの両方の厚みは、所望の境界条
件、すなわち中央領域20の層と端部領域26の層の厚
みに合わせて調整することができる。
【0021】交換層24は、必要であれば異なるシード
層(面心立方金属等)から成るバイアス層、異なる反強
磁性物質(NiFeMn、NiMn等)、または硬質磁
性物質(永久磁石等)のバイアス層にし、下層の非磁性
層上に被着してもよい。この下層は別に被着したTa
や、Ta/Au/Taの3層の導体リード物質に追加し
たTa等、個別に被着するか、または導体リード22
a、22bに用いられる導電物質22の1部として追加
することができる。
【0022】ここでわかるように、本発明の製造方法に
より、クリティカルなエッチング・ステップやアディテ
ィブ・ステップがなく、電流経路に突合わせ接合がない
連続電流プラットフォームとして機能する連続した薄膜
の形のMR層28を有する改良されたMR読取り変換器
10が得られる。キャップ層31はMR層に簡単に追加
でき、後工程でMR層が保護される。同じマスク18を
最初はサブトラクティブに、次にはアディティブに用い
ることで、中央領域20と端部領域26の境界が整列し
た構造が保持される。また、シード層24aとしてNi
Feを含むNiFe/MnFe/NiFeの交換層24
を用いることにより、室温で交換度と保磁力が高くな
り、温度に関連して交換ロールオフが減少し、より高い
ブロッキング温度まで作動が可能である。この原理を説
明してみると、交換結合磁場は温度の関数であり、一般
にはその大きさは温度が上昇すると減少する。NiFe
の交換層の使用によって交換バイアス層は温度が上昇し
てもその減少量を抑えることができる。このことは、セ
ンサが高温度でもその性能を維持できることを意味す
る。ブロッキング温度では材料の磁気特性が突然変化す
るが、NiFe/MnFe/NiFeとして用いればM
nFeそれ自体で用いるよりも高いブロッキング温度を
有することになる。このことから逆にいえば、磁気特性
に不利な変化を生じると高い温度ではセンサが動作しな
いことになる。
【0023】以上は、以下の(1)乃至(21)の記載
となる。 (1)磁気抵抗読取り変換器アセンブリを形成する方法
であって、(a)基板上に第1バイアス物質と非磁性分
離スペーサ層を被着するステップと、(b)中央領域に
のみ上記層を覆うマスク手段を置くステップと、(c)
上記マスク手段によって覆われていない上記層の部分を
取り除いて、該層の残る部分により、上記中央領域に横
バイアス手段を画成し、該中央領域の各側面に該層の受
動端部領域を画成するステップと、(d)上記マスク手
段を用い該マスク手段と端部領域上に、導電物質と第2
バイアス物質を被着するステップと、(e)上記マスク
手段を取り除いて上記端部領域にのみ、導体リードと縦
バイアス手段を画成し形成するステップと、(f)上記
横バイアス手段を含む上記中央領域と直に接触し、上記
縦バイアス手段を含む上記端部領域と直に接触した、連
続した少なくとも1つの薄膜の形で磁気抵抗物質を被着
するステップと、を含む磁気抵抗読取り変換器アセンブ
リの形成方法。 (2)ステップ(f)に続いて、後工程で上記磁気抵抗
物質を保護するために、保護物質のキャップ層を該磁気
抵抗物質上に追加するステップを含む、上記(1)記載
の方法。 (3)上記第1バイアス物質が軟質磁性物質の層から成
る、上記(1)記載の方法。 (4)上記第1バイアス物質が、上記磁気抵抗物質にシ
ャント・バイアスをかける導電シャント層から成る、上
記(1)記載の方法。 (5)上記第1バイアス物質が硬質磁性物質の層から成
る、上記(1)記載の方法。 (6)ステップ(d)の間に、NiFe、MnFe、及
びNiFeの層を導電物質上に順次に被着し、ステップ
(e)によって、NiFe層の1つがMnFe層の下側
のシード層として機能し、もう1つのNiFe層がMn
Fe層と磁気抵抗層の間に保護層として挟まれて縦バイ
アス手段を形成する交換層を画成し形成するステップを
含む、上記(1)記載の方法。 (7)ステップ(d)の間に、上記導体物質上に面心立
方金属であるMnFeとNiFeの層を順次に被着し、
ステップ(e)によって、該面心立方金属がMnFe層
の下側のシード層として機能し、NiFe層が該MnF
e層と磁気抵抗層の間に保護層として挟まれて縦バイア
ス手段を形成する交換層を画成し形成するステップを含
む、上記(1)記載の方法。 (8)ステップ(d)の間に、上記導体物質上に反強磁
性物質を第2バイアス物質として被着して縦バイアス手
段を形成するステップを含む、上記(1)記載の方法。 (9)ステップ(d)の間に、上記導電物質上に硬質磁
性物質を第2バイアス物質として被着して縦バイアス手
段を形成するステップを含む、上記(1)記載の方法。 (10)ステップ(c)と(d)の間に、上記マスク手
段を用いて誘電物質の平坦化層を上記端部領域にのみ被
着して、ステップ(c)の間に上記基板から過剰に取り
除かれた物質を補うステップを含む、上記(1)記載の
方法。 (11)2つの受動端部領域を分離する中央能動領域を
有する磁気抵抗読取り変換器であって、非導電基板と、
上記中央領域においてのみ上記基板に接触したバイアス
層と、該バイアス層に接触した非磁性分離スペーサ層を
含み、上記変換器を横方向にバイアスする第1手段と、
上記基板に隣接し上記端部領域にのみ位置して、2つの
導体リードを与える導体物質と、上記導体リードに接触
して上記端部領域においてのみ交換層を与え、上記変換
器を縦方向にバイアスして磁区を抑制する第2手段と、
上記交換層と分離スペーサ層に接触して連続した電流プ
ラットフォームを与える磁気抵抗物質の連続薄膜と、を
含む、磁気抵抗読取り変換器。 (12)上記バイアス層が軟質磁性物質である、上記
(11)記載の変換器。 (13)上記バイアス層が、上記磁気抵抗物質にシャン
ト・バイアスをかける導電シャント層である、上記(1
1)記載の変換器。 (14)上記バイアス層が硬質磁性物質である、上記
(11)記載の変換器。 (15)各交換層がNiFe/MnFe/NiFeのサ
ンドイッチ構造から成る、上記(11)記載の変換器。 (16)上記交換層が多層構造であり、それぞれがMn
Fe層の下のシード層として機能するNiFe層と、M
nFe層と上記磁気抵抗層の間に保護層として挟まれた
もう1つのNiFe層から成る、上記(11)記載の変
換器。 (17)上記交換層が多層構造であり、それぞれがMn
Fe層の下のシード層として機能する面心立方金属層
と、MnFe層と上記磁気抵抗層の間に保護層として挟
まれたNiFe層から成る、上記(11)記載の変換
器。 (18)各交換層が反強磁性物質から成る、上記(1
1)記載の変換器。 (19)各交換層が硬質磁性バイアス物質から成る、上
記(11)記載の変換器。 (20)上記基板と導体リードの導電物質との間に挟ま
れた上記端部領域においてのみ誘電物質の平坦化層を含
み、該端部領域において過剰に取り除かれた基板物質を
補う、上記(11)記載の変換器。 (21)電流ソースと組合わせられ、上記導体リードの
それぞれが該電流ソースの両端に接続されて、上記中央
領域にバイアス電流を生じさせ、磁気バイアスを生成し
て上記変換器を横方向にバイアスする、上記(11)記
載の変換器。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現したMR読取り変換器の形成ステ
ップを示す図である。
【図2】本発明を実現したMR読取り変換器の形成ステ
ップを示す図である。
【図3】本発明を実現したMR読取り変換器の形成ステ
ップを示す図である。
【図4】本発明を実現したMR読取り変換器の形成ステ
ップを示す図である。
【図5】本発明を実現したMR読取り変換器の形成ステ
ップを示す図である。
【図6】MR読取り変換器アセンブリの端面図である。
【図7】図2の変換器の交換層の好適な構造を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 MR読取り変換器アセンブリ 12 誘電基板 14 軟質磁性物質の層 16 スペーサ層 18 フォトレジスト・マスク 20 中央領域 22 導電物質 24 交換層 26 端部領域 28 MR材料の層 30 平坦化層 31 保護物質のキャップ層 32 バイアス電流ソース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケネス・チン−ユアン・クン アメリカ合衆国95120、カリフォルニア州 サン・ホセ、パセオ・プエブロ・ドライブ 6168 (72)発明者 チン・ワ・ツァン アメリカ合衆国94087、カリフォルニア州 サニーベール、ヘレナ・ドライブ 882

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気抵抗読取り変換器アセンブリを形成す
    る方法であって、 (a)基板上に第1バイアス物質と非磁性分離スペーサ
    層を被着するステップと、 (b)中央領域にのみ上記層を覆うマスク手段を置くス
    テップと、 (c)上記マスク手段によって覆われていない上記層の
    部分を取り除いて、該層の残る部分により、上記中央領
    域に横バイアス手段を画成し、該中央領域の各側面に該
    層の受動端部領域を画成するステップと、 (d)上記マスク手段を用い該マスク手段と端部領域上
    に、導電物質と第2バイアス物質を被着するステップ
    と、 (e)上記マスク手段を取り除いて上記端部領域にの
    み、導体リードと縦バイアス手段を画成し形成するステ
    ップと、 (f)上記横バイアス手段を含む上記中央領域と直に接
    触し、上記縦バイアス手段を含む上記端部領域と直に接
    触した、連続した少なくとも1つの薄膜の形で磁気抵抗
    物質を被着するステップと、 を含む磁気抵抗読取り変換器アセンブリの形成方法。
  2. 【請求項2】ステップ(f)に続いて、後工程で上記磁
    気抵抗物質を保護するために、保護物質のキャップ層を
    該磁気抵抗物質上に追加するステップを含む、 請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】上記第1バイアス物質が軟質磁性物質の層
    から成る、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】上記第1バイアス物質が、上記磁気抵抗物
    質にシャント・バイアスをかける導電シャント層から成
    る、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】上記第1バイアス物質が硬質磁性物質の層
    から成る、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】ステップ(d)の間に、NiFe、MnF
    e、及びNiFeの層を導電物質上に順次に被着し、ス
    テップ(e)によって、NiFe層の1つがMnFe層
    の下側のシード層として機能し、もう1つのNiFe層
    がMnFe層と磁気抵抗層の間に保護層として挟まれて
    縦バイアス手段を形成する交換層を画成し形成するステ
    ップを含む、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】ステップ(d)の間に、上記導体物質上に
    面心立方金属であるMnFeとNiFeの層を順次に被
    着し、ステップ(e)によって、該面心立方金属がMn
    Fe層の下側のシード層として機能し、NiFe層が該
    MnFe層と磁気抵抗層の間に保護層として挟まれて縦
    バイアス手段を形成する交換層を画成し形成するステッ
    プを含む、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】ステップ(d)の間に、上記導体物質上に
    反強磁性物質を第2バイアス物質として被着して縦バイ
    アス手段を形成するステップを含む、請求項1記載の方
    法。
  9. 【請求項9】ステップ(d)の間に、上記導電物質上に
    硬質磁性物質を第2バイアス物質として被着して縦バイ
    アス手段を形成するステップを含む、請求項1記載の方
    法。
  10. 【請求項10】ステップ(c)と(d)の間に、上記マ
    スク手段を用いて誘電物質の平坦化層を上記端部領域に
    のみ被着して、ステップ(c)の間に上記基板から過剰
    に取り除かれた物質を補うステップを含む、請求項1記
    載の方法。
  11. 【請求項11】2つの受動端部領域を分離する中央能動
    領域を有する磁気抵抗読取り変換器であって、 非導電基板と、 上記中央領域においてのみ上記基板に接触したバイアス
    層と、該バイアス層に接触した非磁性分離スペーサ層を
    含み、上記変換器を横方向にバイアスする第1手段と、 上記基板に隣接し上記端部領域にのみ位置して、2つの
    導体リードを与える導体物質と、 上記導体リードに接触して上記端部領域においてのみ交
    換層を与え、上記変換器を縦方向にバイアスして磁区を
    抑制する第2手段と、 上記交換層と分離スペーサ層に接触して連続した電流プ
    ラットフォームを与える磁気抵抗物質の連続薄膜と、 を含む、磁気抵抗読取り変換器。
  12. 【請求項12】上記バイアス層が軟質磁性物質である、
    請求項11記載の変換器。
  13. 【請求項13】上記バイアス層が、上記磁気抵抗物質に
    シャント・バイアスをかける導電シャント層である、請
    求項11記載の変換器。
  14. 【請求項14】上記バイアス層が硬質磁性物質である、
    請求項11記載の変換器。
  15. 【請求項15】各交換層がNiFe/MnFe/NiF
    eのサンドイッチ構造から成る、請求項11記載の変換
    器。
  16. 【請求項16】上記交換層が多層構造であり、それぞれ
    がMnFe層の下のシード層として機能するNiFe層
    と、MnFe層と上記磁気抵抗層の間に保護層として挟
    まれたもう1つのNiFe層から成る、請求項11記載
    の変換器。
  17. 【請求項17】上記交換層が多層構造であり、それぞれ
    がMnFe層の下のシード層として機能する面心立方金
    属層と、MnFe層と上記磁気抵抗層の間に保護層とし
    て挟まれたNiFe層から成る、請求項11記載の変換
    器。
  18. 【請求項18】各交換層が反強磁性物質から成る、請求
    項11記載の変換器。
  19. 【請求項19】各交換層が硬質磁性バイアス物質から成
    る、請求項11記載の変換器。
  20. 【請求項20】上記基板と導体リードの導電物質との間
    に挟まれた上記端部領域においてのみ誘電物質の平坦化
    層を含み、該端部領域において過剰に取り除かれた基板
    物質を補う、請求項11記載の変換器。
  21. 【請求項21】電流ソースと組合わせられ、上記導体リ
    ードのそれぞれが該電流ソースの両端に接続されて、上
    記中央領域にバイアス電流を生じさせ、磁気バイアスを
    生成して上記変換器を横方向にバイアスする、請求項1
    1記載の変換器。
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