JPH07105510A - 磁気変換素子、薄膜磁気ヘッド及び磁気変換素子の製造方法 - Google Patents

磁気変換素子、薄膜磁気ヘッド及び磁気変換素子の製造方法

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JPH07105510A
JPH07105510A JP27623193A JP27623193A JPH07105510A JP H07105510 A JPH07105510 A JP H07105510A JP 27623193 A JP27623193 A JP 27623193A JP 27623193 A JP27623193 A JP 27623193A JP H07105510 A JPH07105510 A JP H07105510A
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magnetic
film
conversion element
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lead electrode
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JP27623193A
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Junichi Sato
順一 佐藤
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Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工程数短縮に有効な構造を持つMR型磁気変
換素子及びこの磁気変換素子を含む薄膜磁気ヘッドを提
供する。 【構成】 磁気検出膜1はMR膜11を含んでいる。磁
区制御膜21、22のそれぞれは、磁気検出膜1の相対
する両側に互いに間隔を隔てて積層され、磁気検出膜1
の領域外に延長されている。リード電極膜31,32の
それぞれは、磁気検出膜1の領域上及び領域外で磁区制
御膜21、22に重なるパターンを有して磁区制御膜2
1,22上に付着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気抵抗効果を用いた
磁気変換素子、この磁気変換素子を含む薄膜磁気ヘッド
及び磁気変換素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクドライブ装置が小型化され
る傾向の中で、磁気抵抗効果素子を読み出し素子として
用いた薄膜磁気ヘッドは、出力が磁気ディスクとの間の
相対速度に関係しないため、高記録密度で磁気記録媒体
に記憶されている情報を読み取るのに適した磁気変換器
として従来より知られている。
【0003】薄膜磁気ヘッドに用いられる磁気変換素子
は、磁気検出膜と、一対の磁区制御膜と、一対のリード
電極膜とを含み、これらを支持体によって支持した構造
を有する。磁気検出膜は、磁気抵抗効果膜を含んでい
る。磁区制御膜のそれぞれは、磁気検出膜の相対する両
側に互いに間隔を隔てて積層されている。リード電極膜
のそれぞれは、磁気検出膜上では相互に電極間隔を有し
て磁区制御膜の表面に付着され、磁気抵抗効果膜の領域
外では支持体上に付着されている。磁区制御膜は反強磁
性膜である。そして、反強磁性層と磁気抵抗効果膜との
間に生じる反強磁性ー強磁性交換結合を利用して、磁気
抵抗効果膜に均一な長手方向バイアスを加え、磁区の動
きに起因するバルクハウゼンノイズを防止するようにな
っている。このような技術は例えば米国特許第4,103,31
5号に開示されている。
【0004】また、上述したMR型磁気変換素子を用い
た薄膜磁気ヘッドの製造方法は、例えば特開平4ー341909
号公報に記載されている。この公知文献に記載された製
造方法は、支持体に形成された矩形状の磁気抵抗効果素
子(MR素子)の中央部分に所定幅のレジストパターン
を形成し、その後、スパッタによって反強磁性膜を形成
する。次に、リフトオフ法等によってレジストパターン
を、その上に付着した反強磁性膜とともに除去する。次
に、必要領域にレジストパターンを形成して、イオンミ
ーリングにより、不必要な反強磁性膜を除去する。これ
により、MR素子の両端部に反強磁性膜が形成される。
【0005】この後、リード電極膜が形成される。リー
ド電極膜は、反強磁性膜間に露出するMR素子の表面に
レジストパターンを形成し、次に電極膜をスパッタ成膜
し、次にレジストパターンを、その上に付着している不
要な電極膜とともに、リフトオフ法によって除去するこ
とによって形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平4ー341909号公報
に記載されている製造方法によって得られる薄膜磁気ヘ
ッドは、反強磁性膜とリード電極膜のパターンが全く異
なっている。反強磁性膜はMR素子上の限られた領域に
形成され、リード電極膜は反強磁性膜の全体を覆うと共
に、反強磁性膜の存在しない領域では、支持体の上に付
着されている。このため、反強磁性膜形成のためのフォ
トプロセス及びリフトオフ等の工程と、これに続くリー
ド電極膜形成のためのフォトプロセス及びリフトオフ等
の工程が必要である。
【0007】本発明の課題は、磁区の動きに起因するバ
ルクハウゼンノイズを防止し得る磁気変換素子及びこの
磁気変換素子を含む薄膜磁気ヘッドを提供することであ
る。
【0008】本発明のもう一つの課題は、磁気検出膜の
両側からセンス電流を供給し得る構造を持つ磁気変換素
子及びこの磁気変換素子を含む薄膜磁気ヘッドを提供す
ることである。
【0009】本発明のもう一つの課題は、工程数短縮に
有効な構造を持つMR型磁気変換素子及びこの磁気変換
素子を含む薄膜磁気ヘッドを提供することである。
【0010】本発明のもう一つの課題は、磁気検出幅及
び流れるセンス電流値を安定に保つことができ、従って
安定した磁気検出動作を確保し得る磁気変換素子及びこ
の磁気変換素子を含む薄膜磁気ヘッドを提供することで
ある。
【0011】本発明のもう一つの課題は、上述した磁気
変換素子を得るのに好適な製造方法を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明は、磁気検出膜と、一対の磁区制御膜と、一
対のリード電極膜とを含み、支持体によって支持されて
いる磁気変換素子であって、前記磁気検出膜は、磁気抵
抗効果膜を含んでおり、前記磁区制御膜のそれぞれは、
前記磁気検出膜の相対する両側に互いに間隔を隔てて積
層され、前記磁気検出膜の領域外に延長されており、前
記リード電極膜のそれぞれは、前記磁気検出膜の領域上
及び領域外で前記磁区制御膜に重なるパターンを有して
前記磁区制御膜上に付着されている。
【0013】本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、スライダ
と、MR型磁気変換素子とを有しており、前記MR型磁
気変換素子は、上述した本発明に係る磁気変換素子でな
る。
【0014】MR型磁気変換素子を製造する本発明に係
る製造方法において、第1の工程は、磁気抵抗効果膜の
表面に磁気検出部形成のためのレジストを形成する工程
であり、第2の工程は、前記レジストの上から磁区制御
膜を形成する工程であり、第3の工程は、前記第2の工
程に続いて前記レジストの上からリード電極膜を形成す
る工程であり、第4の工程は、前記レジストをその上の
付着膜とともに除去する工程である。
【0015】
【作用】磁気検出膜は磁気抵抗効果膜を含んでおり、磁
区制御膜のそれぞれは磁気検出膜の相対する両側に互い
に間隔を隔てて積層されているから、磁気抵抗効果膜に
長手方向バイアスを加え、磁区の動きに起因するバルク
ハウゼンノイズを防止できる。
【0016】リード電極膜のそれぞれは、磁気検出膜の
領域上で磁区制御膜に重なるパターンを有して磁区制御
膜上に付着されているから、磁気検出膜の両側におい
て、センス電流を磁気検出膜に供給することができる。
【0017】リード電極膜のそれぞれは、磁気検出膜の
領域上及び領域外で磁区制御膜に重なるパターンを有し
て磁区制御膜上に付着されている。従って、磁区制御膜
とリード電極膜とを、同一工程に属するフォトリソグラ
フィプロセス及び成膜工程等によって形成することが可
能である。
【0018】磁区制御膜は反強磁性膜によって構成でき
る。磁区制御膜が反強磁性膜によって構成された場合に
は、反強磁性層と磁気抵抗効果膜との間に生じる反強磁
性ー強磁性交換結合を利用して、磁気抵抗効果膜に均一
な長手方向バイアスを加え、磁区の動きに起因するバル
クハウゼンノイズを防止できる。
【0019】磁気検出膜は、横方向バイアス層と、磁気
分離層とを含むことができる。この構造の場合は、横方
向バイアス層が支持体の上に付着され、磁気分離層が横
方向バイアス層の上に付着さ、磁気抵抗効果膜は磁気分
離層の上に付着される。
【0020】リード電極膜は、磁気検出膜上で電極間隔
を画定する端縁が磁気抵抗効果膜に直接接触しているこ
とが望ましい。この構造により、磁気検出幅及び流れる
センス電流値が、電気抵抗の高い磁区制御膜の影響を受
けることなく、リード電極膜の電極間隔によって定まる
一定した値になり、磁気検出動作が安定する。
【0021】本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、スライダ
によって支持されたMR型磁気変換素子が前述した本発
明に係る磁気変換素子で構成されている。このため、本
発明に係るMR型磁気変換素子の有する作用がそのまま
発揮される。
【0022】上述の磁気変換素子を製造するに当り、第
1の工程で、磁気抵抗効果膜の表面に磁気検出部形成の
ためのレジストを形成する。次に、第2の工程で、レジ
ストの上から磁区制御膜を形成する。次に、第3の工程
では、第2の工程に続いてレジストの上からリード電極
膜を形成する。従って、同一のレジストマスクを、磁区
制御膜成膜工程とリード電極膜成膜工程の両工程におい
て共用することになる。このため、工程が短縮される。
【0023】次に、第4の工程において、レジストをそ
の上の付着膜とともに除去する。この工程は、磁区制御
膜成膜及びリード電極膜成膜の工程後に一工程として行
われるものであって、磁区制御膜成膜工程及びリード電
極膜成膜工程毎の工程ではない。このため、工程数が減
少する。
【0024】第2の工程では、望ましくは、付着粒子の
付着方向性の高い成膜手段にって磁区制御膜を形成す
る。このような成膜手段の例はイオンビームスパッタ或
いは蒸着等である。また、第3の工程では、望ましく
は、付着粒子の付着方向性の低い成膜手段によってリー
ド電極膜を形成する。このような成膜手段の例はスパッ
タである。この成膜方法によると、電極間隔を画定する
端縁が磁気抵抗効果膜に直接接触しているリード電極膜
構造を容易に得ることができる。第4の工程は一般には
リフトオフ工程である。
【0025】また、上述したスパッタ成膜手段をとる場
合、第1の工程では、望ましくは、側壁面が逆テーパを
有するレジストを塗布する。側壁面が逆テーパを有する
レジストを塗布しておくと、第2の工程及び第3の工程
において、スッパタ時に発生した成膜成分粒子がレジス
トの側面に付着したとしても、側壁面からスパッタ成膜
面に連続するようには成長しない。このため、第4の工
程において、レジストに側壁面に付着した成膜成分粒子
をレジストと一緒に除去し、本来のスパッタ成膜面に痕
跡が残るのを回避することができる。
【0026】
【実施例】図1は本発明に係る磁気変換素子の平面図、
図2は図1のA2−A2線上における断面図、図3は図
1のA3−A3線上における断面図、図4は図1〜図3
に示した磁気変換素子の部分拡大断面図である。本発明
に係る磁気変換素子は、磁気検出膜11と、一対の磁区
制御膜21、22と、一対のリード電極膜31、32と
を含み、支持体4によって支持されている。磁気検出膜
1は磁気抵抗効果膜(MR膜)11を含んでいる。磁区
制御膜21、22のそれぞれは、磁気検出膜1の相対す
る両側に互いに間隔を隔てて積層され、磁気検出膜1の
領域外に延長されている。
【0027】リード電極膜31,32のそれぞれは、磁
気検出膜1の領域上及び領域外で磁区制御膜21、22
に重なるパターンを有して磁区制御膜21,22上に付
着されている。
【0028】上述のように、磁気検出膜1はMR膜11
を含んでおり、磁区制御膜21、22のそれぞれは磁気
検出膜1の相対する両側に互いに間隔を隔てて積層され
ているから、磁区制御膜21、22によりMR膜11に
バイアスを加え、磁区の動きに起因するバルクハウゼン
ノイズを防止できる。
【0029】リード電極膜31、32のそれぞれは、磁
気検出膜1の領域上で磁区制御膜21、22に重なるパ
ターンを有して磁区制御膜21、22上に付着されてい
る。この構造により、磁気検出膜1の両側において、磁
区制御膜21、22を介してセンス電流を磁気検出膜1
に供給することができる。
【0030】リード電極膜31、32のそれぞれは、磁
気検出膜1の領域上及び領域外で磁区制御膜21、22
に重なるパターンを有して、磁区制御膜21、22上に
付着されている。従って、磁区制御膜21、22とリー
ド電極膜31、32とを、同一工程に属するフォトリソ
グラフィプロセス及び成膜工程等によって形成すること
が可能である。
【0031】磁区制御膜21、22は反強磁性膜によっ
て構成できる。磁区制御膜21、22が反強磁性膜によ
って構成された場合には、反強磁性層とMR膜11との
間に生じる反強磁性ー強磁性交換結合を利用して、MR
膜11に均一な長手方向バイアスを加え、磁区の動きに
起因するバルクハウゼンノイズを防止できる。反強磁性
膜の例はFe−Mnであり、例えば300オングストロ
ーム前後の膜厚として形成される。
【0032】磁気検出膜1は、横方向バイアス層13
と、磁気分離層12とを含むことができる。この構造の
場合は、横方向バイアス層13が支持体4の上に付着さ
れ、磁気分離層12が横方向バイアス層13の上に付着
され、MR膜11は磁気分離層12の上に付着される。
MR膜11は例えばパーマロイによって形成される。そ
の組成、厚み及び製造方法等は、当該技術分野の通常の
知識を有するものにとって周知である。横方向バイアス
層13は例えばNi-Fe-Rh、Ni-Fe-Crまたはアモルファス
によって構成された磁気抵抗効果のない磁性膜であり、
例えば200〜300オングストロームの膜厚となるよ
うに形成されている。磁気分離層12は例えば100〜
200オングストロームの膜厚を有するTa膜によって
構成される。この積層構造は、この種のMR型磁気変換
素子で通常用いられる構造である。
【0033】リード電極膜31、32は、磁気検出膜1
上で電極間隔△d1を画定する端縁311、321がM
R膜11に直接接触していることが望ましい。この構造
により、磁気検出幅及び流れるセンス電流値が、電気抵
抗の高い磁区制御膜21、22の影響を受けることな
く、リード電極膜31、32の電極間隔△d1によって
定まる一定した値になり、磁気検出動作が安定する。リ
ード導電層32、42は例えばTa/W/Taの積層膜よりな
る。
【0034】図5は本発明に係る磁気変換素子の他の実
施例を示す平面図、図6は図5のA6ーA6線上におけ
る断面図である。図において、図1〜図4における参照
符号と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示してい
る。この実施例では、磁区制御膜21、22のそれぞれ
は、磁気検出膜1の相対する両側に互いに間隔を隔てて
積層され、磁気検出膜1の領域外に延長されている。リ
ード電極膜31,32のそれぞれは、磁気検出膜1の領
域上及び領域外で磁区制御膜21、22に重なるパター
ンを有して磁区制御膜21,22上に付着されている。
従って、磁区制御膜21、22とリード電極膜31、3
2とを、同一工程に属するフォトリソグラフィプロセス
及び成膜工程等によって形成することができる。
【0035】図7は上述した磁気変換素子を読み出し素
子として用い、誘導型磁気変換素子を書き込み素子とし
て用いた薄膜磁気ヘッドの拡大断面図を示している。図
示の薄膜磁気ヘッドは、スライダ100の上にMR型磁
気変換素子で構成された読み出し素子110及び誘導型
磁気変換素子でなる書き込み素子120を有する。
【0036】スライダ100はセラミック構造体で構成
され、Al2O3-TiC等でなる基体の上にAl2O3またはSiO2
でなる絶縁膜101が設けられている。スライダ100
は磁気ディスクと対向する一面側に空気ベアリング面
(以下ABS面と称する)103を有する。スライダ1
00としては、磁気ディスクと対向する面側にレール部
を設け、レール部の表面をABS面として利用するタイ
プの外に、磁気ディスクと対向する面側がレール部を持
たない平面状であって、平面のほぼ全面をABS面とし
て利用するタイプ等も知られている。
【0037】読み出し素子110はMR型磁気変換素子
111を絶縁膜102の内部に層状に埋設されている。
参照符号112はMR型磁気変換素子111に給電する
リード電極膜である。リード電極膜112は図1〜図6
のリード電極膜31、32に対応している。MR型磁気
変換素子111及びリード電極膜112は、スライダ1
00のABS面103に現れており、これにより、スペ
ーシングロスをできるだけ減少させるようにしてある。
参照符号113は下部シールド膜であり、パーマロイな
どの磁性膜によって構成されている。
【0038】読み出し素子110は、前述した本発明に
係るMR型磁気変換素子111で構成されている。この
ため、本発明に係るMR型磁気変換素子の有する作用、
効果がそのまま発揮される。
【0039】書き込み素子120は、下部磁性膜12
1、上部磁性膜122、コイル膜123、アルミナ等で
なるギャップ膜124、ノボラック樹脂等の有機樹脂で
構成された絶縁膜125及び保護膜126などを有し
て、絶縁膜102の上に積層されている。下部磁性膜1
21及び上部磁性膜122の先端部は微小厚みのギャッ
プ膜124を隔てて対向するポール部P1、P2となっ
ており、ポール部P1、P2において書き込みを行な
う。下部磁性膜121及び上部磁性膜122のヨーク部
であり、ポール部P1、P2とは反対側にあるバックギ
ャップ部において、磁気回路を完成するように互いに結
合されている。絶縁膜125の上に、ヨーク部の結合部
のまわりを渦巻状にまわるように、コイル膜123を形
成してある。図示は、面内記録再生用磁気ヘッドである
が、垂直磁気記録再生用磁気ヘッド等であってもよい。
【0040】次に、本発明に係る磁気変換素子の製造方
法について、図8〜図15を参照して説明する。まず、
図8及び図9に示すように、第1の工程において、磁気
抵抗効果膜1の表面に磁気検出部形成のためのレジスト
5を形成する。レジスト5は周知のフォトリソグラフィ
プロセスに従って形成される。レジスト5は磁気検出幅
を考慮した幅をもって、磁気検出膜1の中央部に形成す
る。
【0041】次に、図10及び図11に示すように、第
2の工程において、レジスト5の上から、磁区制御膜2
1〜25を全面にわたって成膜する。磁区制御膜21〜
25は、望ましくは、付着粒子の付着方向性の高い成膜
手段にって形成する。このような成膜手段の例はイオン
ビームスパッタ或いは蒸着等である。
【0042】次に、図12及び図13に示すように、第
3の工程においては、レジスト5の上からリード電極膜
31〜35を形成する。従って、同一のレジスト5をマ
スクとして、磁区制御膜成膜工程とリード電極膜成膜工
程の両工程において共用することになる。このため、工
程が短縮される。第3の工程では、望ましくは、付着粒
子の付着方向性の低い成膜手段によってリード電極膜3
1〜35を形成する。このような成膜手段の例はスパッ
タである。この成膜方法によると、電極間隔を画定する
端縁が磁気抵抗効果膜に直接接触しているリード電極膜
構造(図1〜図4参照)を容易に得ることができる。
【0043】次に、図14及び図15に示すように、第
4の工程において、レジスト5をその上の付着膜(2
3、33)〜(25、35)ともに除去する。この工程
は、磁区制御膜成膜及びリード電極膜成膜の工程後に一
工程として行われるものであって、磁区制御膜成膜工程
及びリード電極膜成膜工程毎の工程ではない。このた
め、工程数が減少する。第4の工程は一般にはリフト.
オフ工程である。
【0044】第2の工程及び第3の工程が、スパッタ成
膜手段をとる場合、第1の工程では、図示するように、
側壁面が逆テーパを有するレジスト5を形成する。側壁
面が逆テーパを有するレジスト5を形成しておくと、第
2の工程及び第3の工程において、スッパタ時に発生し
た成膜成分粒子がレジスト5の側面に付着したとして
も、側壁面5からスパッタ成膜面に連続するようには成
長しない。このため、第4の工程において、レジスト5
の側壁面に付着した成膜成分粒子をレジスト5と一緒に
除去し、本来のスパッタ成膜面に痕跡が残るのを回避す
ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a)磁区の動きに起因するバルクハウゼンノイズを防
止し得る磁気変換素子及びこの磁気変換素子を含む薄膜
磁気ヘッドを提供できる。 (b)磁気検出膜の両側からセンス電流を供給し得る構
造を持つ磁気変換素子及びこの磁気変換素子を含む薄膜
磁気ヘッドを提供できる。 (c)工程数短縮に有効な構造を持つMR型磁気変換素
子及びこの磁気変換素子を含む薄膜磁気ヘッドを提供で
きる。 (d)磁気検出幅及び流れるセンス電流値を安定に保つ
ことができ、従って安定した磁気検出動作を確保し得る
磁気変換素子及びこの磁気変換素子を含む薄膜磁気ヘッ
ドを提供できる。 (e)上述した磁気変換素子を得るのに好適な製造方法
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気変換素子の平面図である。
【図2】図1のA2−A2線上における断面図である。
【図3】図1のA3−A3線上における断面図である。
【図4】図1〜図3に示した磁気変換素子の部分拡大断
面図である。
【図5】本発明に係る磁気変換素子の他の実施例を示す
平面図である。
【図6】図5のA6ーA6線上における断面図である。
【図7】本発明に係る磁気変換素子を読み出し素子とし
て用い薄膜磁気ヘッドの拡大断面図である。
【図8】本発明に係る磁気変換素子の製造方法を示す図
である。
【図9】図8に示した工程を上側から見た図である。
【図10】本発明に係る磁気変換素子の製造方法を示す
図である。
【図11】図10に示した工程を上側から見た図であ
る。
【図12】本発明に係る磁気変換素子の製造方法を示す
図である。
【図13】図12に示した工程を上側から見た図であ
る。
【図14】本発明に係る磁気変換素子の製造方法を示す
図である。
【図15】図14に示した工程を上側から見た図であ
る。
【符号の説明】
1 磁気検出膜 21、22 磁区制御膜 31、32 リード電極膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気検出膜と、一対の磁区制御膜と、一
    対のリード電極膜とを含み、支持体によって支持されて
    いる磁気変換素子であって、 前記磁気検出膜は、磁気抵抗効果膜を含んでおり、 前記磁区制御膜のそれぞれは、前記磁気検出膜の相対す
    る両側に互いに間隔を隔てて積層され、前記磁気検出膜
    の領域外に延長されており、 前記リード電極膜のそれぞれは、前記磁気検出膜の領域
    上及び領域外で前記磁区制御膜に重なるパターンを有し
    て前記磁区制御膜上に付着されている磁気変換素子。
  2. 【請求項2】 前記リード電極膜は、電極間隔を画定す
    る端縁が前記磁気抵抗効果膜に直接接触している請求項
    1に記載の磁気変換素子。
  3. 【請求項3】 前記磁区制御膜は、反強磁性膜である請
    求項1に記載の磁気変換素子。
  4. 【請求項4】 前記磁気検出膜は、横方向バイアス層
    と、磁気分離層とを含み、前記横方向バイアス層が前記
    支持体の上に付着され、前記磁気分離層が前記横方向バ
    イアス層の上に付着されており、 前記磁気抵抗効果膜は前記磁気分離層の上に付着されて
    いる請求項1に記載の磁気変換素子。
  5. 【請求項5】 スライダと、前記スライダによって支持
    された磁気変換素子とを含む薄膜磁気ヘッドであって、 前記磁気変換素子は、請求項1乃至4に記載された何れ
    かである薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4に記載された磁気変換素
    子の何れかを製造するための方法であって、 第1の工程は、磁気抵抗効果膜の表面に磁気検出部形成
    のためのレジストを形成する工程であり、 第2の工程は、前記レジストの上から磁区制御膜を形成
    する工程であり、 第3の工程は、前記第2の工程に続いて前記レジストの
    上からリード電極膜を形成する工程であり、 第4の工程は、前記レジストをその上の付着膜とともに
    除去する工程である磁気変換素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 第2の工程は、付着粒子の付着方向性の
    高い成膜手段によって前記磁区制御膜を形成する工程で
    あり、 第3の工程は、付着粒子の付着方向性の低い成膜手段に
    よって前記リード電極膜を形成する工程である請求項6
    に記載された磁気変換素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の工程は、側壁面が逆テーパを
    有するレジストを塗布する工程である請求項7に記載の
    磁気変換素子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0778563A3 (en) * 1995-12-08 1998-12-30 Quantum Peripherals Colorado, Inc. Magnetoresistive device incorporating conductor geometry providing substantially uniform current flow for improved magnetic stability

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