JPH04341667A - ガスコック - Google Patents

ガスコック

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JPH04341667A
JPH04341667A JP2420091A JP2420091A JPH04341667A JP H04341667 A JPH04341667 A JP H04341667A JP 2420091 A JP2420091 A JP 2420091A JP 2420091 A JP2420091 A JP 2420091A JP H04341667 A JPH04341667 A JP H04341667A
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JP
Japan
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plating film
gas cock
nickel
gas
composite plating
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Pending
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JP2420091A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Kato
保 加藤
Ken Araki
荒木 建
Muneyori Matsumura
宗順 松村
Kazuyuki Miyazaki
宮崎 一幸
Hideki Ogi
扇 秀樹
Takao Nakajima
隆夫 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAWATA MEKKI KOGYO KK
Uemera Kogyo Co Ltd
C Uyemura and Co Ltd
Asahi Seiki Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
YAWATA MEKKI KOGYO KK
Uemera Kogyo Co Ltd
C Uyemura and Co Ltd
Asahi Seiki Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ガスやLPGのガ
スの流通を開閉するために用いられるガスコックに関す
る。
【0002】
【従来の技術】都市ガスやLPG等のガスの流路に介装
し、ガスの流通を開閉するために従来より図3に示すよ
うなガスコック本体10と図4に示すような栓体20と
を具備したガスコックが使用されている。
【0003】上記ガスコック本体10は、有底筒体11
の側部と互いに対向してそれぞれ有底筒体11の円柱状
中空部12と連通するガス流路13a,13bを有する
接続体14a,14bが一体に連接した構成とされ、一
般に鋳鉄により形成されている。一方、栓体20は、ガ
スコック本体10との摺動性の点から青銅を用いて柱状
に形成され、その側部を貫通して開放路21が形成され
た構成を有する。なお、この栓体20の上端部には、図
示していないが、蓋体が固定される。栓体20はこの蓋
体とともに上記ガスコック本体10の中空部12に挿入
されるが、この場合、ガスコック本体10の中空部12
の周壁面15と栓体20の外周面22はそれぞれテーパ
状に形成され、互いに摺動面となるもので、栓体20は
ガスコック本体10の中空部12に摺動回転可能に取り
付けられる。なお、23は給油溝である。
【0004】従って、栓体20の外周面22がガスコッ
ク本体10の接続体14a,14bのガス流路13a,
13bを閉塞している状態ではガスの流通は栓体20に
よって遮断され、栓体20を回動してその開放路21を
上記ガス流路13a,13bと連通させると、ガスが一
方の流路13aから開放路21を通って他方の流路13
bに流れ、ガスの流通が確保されるものである。
【0005】しかし、このようなガスコックは、ガスコ
ック本体10の上記両流路13a,13bを栓体20が
気密に閉塞し得るように、中空部12の周壁面15及び
栓体20の外周面22がテーパ状に形成されていると共
に、ガスコック本体10が鋳鉄にて形成され、栓体20
が青銅にて形成されているので、長期間の使用又は熱負
荷を被った場合、鋳鉄と青銅との熱膨張の相違により寸
法変化が生じ、栓体20が中空部12内を回動し難くな
る問題が生じる。なお、ガスコック本体10と栓体20
とを同材質とすると摺動の際にカジリが生じ易くなり、
好ましくない。
【0006】この場合、ガスコック本体10の給油押し
ねじ収容部16に給油押しねじ(図示せず)を取り付け
、ここからガスコック本体10と栓体20との摺動面に
グリスを供給することも行われているが、このように寸
法変化で回動困難になった状態を効果的に解消すること
は難しい。
【0007】ところで、従来ガスコックの製造方法とし
て、特開昭57−40170号公報では、精密旋削仕上
げしたガスコックの摺動面のいずれか一方又は両方に無
電解めっき法によりNi−Pめっき被膜を形成して多孔
質めっき表面を得、この摺動面をラッピング処理した後
、適宜に洗浄・乾燥した、更に、この摺動面に四フッ化
樹脂等の低摩擦係数微細粒を混入したグリスを塗布する
ようにしたことを特徴とするガスコックの製造方法を提
案し、また特開昭60−172457号公報では、Ni
−Pめっき層の表面にショットブラスト加工等により所
定粒度の粒子を吹きつけて前記Ni−Pめっき層の殻状
部を部分的に破損させ、その後、特定のラップを用いた
ラップ仕上げ等により余剰突出部を削り取って、所定の
テーパ面に仕上げるようにしたガスコックの摺動面仕上
げ方法を提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭57−
40170号公報の提案は、特開昭60−172457
号公報で指摘されたようにNi−Pめっき被膜形成後の
仕上げのラッピング処理が面倒で、生産性に問題がある
上、摺動面の耐久性はNi−Pめっき層ではなくこのN
i−Pめっき層に供給されるグリスによって確保される
ものであるため、長期の安定した耐久性を保持するため
にはグリスの供給が適時必要になる。
【0009】一方、特開昭60−172457号公報の
方法も、Ni−Pめっき層をショットブラスト処理し、
次いでラップ処理するものであるから、同様にNi−P
めっき層形成後の後処理が面倒であり、しかも摺動面の
耐久性は同様にグリスによって確保されるもので、上記
と同様の問題がある。
【0010】また、これらの従来技術では、もともと上
述したガスコック本体と栓体との熱膨張の差に基づく欠
点は問題とされていない。
【0011】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
それ自体潤滑性を有し、グリス等の潤滑剤を必ずしも供
給しなくとも長期に亘り安定した耐久性を有し、しかも
その製造も簡単で安価なガスコックを提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
目的を達成するため、周壁面がテーパ状に形成された中
空部を有するガスコック本体の該中空部に栓体が摺動回
転可能に嵌合するガスコックにおいて、上記コック本体
の中空部の周壁面もしくは上記コック本体の中空部周壁
面と摺接する栓体の外周面又はその双方に、ニッケル又
はニッケル合金めっき被膜中にフッ素樹脂粒子が均一に
分散した複合めっき被膜を形成したことを特徴とするガ
スコックを提供する。
【0013】本発明のガスコックは、このように摺動面
にニッケル又はニッケル合金めっき被膜にフッ素樹脂粒
子が均一に分散した複合めっき被膜が形成され、該複合
めっき被膜表面には一部のフッ素樹脂粒子が露呈してい
るので、自己潤滑性を有し、このためグリス等の潤滑剤
を供給しなくともそれ自体で優れた潤滑性、耐摩耗性を
発揮する。また、上記表面に露呈したフッ素樹脂はその
一部がマトリックスのニッケル又はニッケル合金めっき
被膜に埋設されているので剥落し難く、しかも複合めっ
き被膜の表面部が長期の使用で摩耗していったとしても
、フッ素樹脂はマトリックス中に均一分散しているので
新たなフッ素樹脂が表面に露呈し、自己潤滑性を保持す
る。従って、それ自体でも長期間に亘り優れた耐久性を
保持するものである。しかも、グリス等の潤滑剤を供給
した場合は、複合めっき被膜は上述したように表面にフ
ッ素樹脂粒子が露呈し、微細凹凸面を形成しているので
、潤滑剤保持能を有する。
【0014】また、本発明のガスコックは、複合めっき
被膜を形成した後に別途仕上げ処理を行う必要がなく、
従って簡単かつ安価に製作し得、しかも複合めっき被膜
は薄いため、複合めっき被膜が形成されるガスコック本
体或は栓体の加工精度を損なうことがない。
【0015】更に、本発明によれば、ガスコック本体と
栓体とを同材質で形成し得、このため長期使用又は被熱
負荷後でも熱膨張係数の相違による寸法変化が生じるこ
とが防止される。
【0016】以下、本発明につき図面を参照して詳述す
ると、本発明のガスコックは、図3,4に示すようなガ
スコック本体10、栓体20の摺動面、即ちガスコック
本体10の中空部11の周壁面15及び栓体20の外周
面22のいずれか一方又は双方にニッケル又はニッケル
合金めっき被膜中にフッ素樹脂粒子が均一に分散した複
合めっき被膜を形成したものである。
【0017】図1はこれを示すもので、図1において参
照符号1は周壁面15又は外周面22上に形成された複
合めっき被膜であり、この複合めっき被膜1は、ニッケ
ル又はニッケル合金めっき被膜2をマトリックスとし、
これにフッ素樹脂粒子3が均一に分散共析されているも
のであって、表面にはフッ素樹脂粒子3がマトリックス
に一部埋設された状態で露呈しているものである。
【0018】ここで、ガスコック本体10の材質は特に
制限されないが、一般的には鋳鉄によって形成され、ま
たその中空部12の周壁面15は通常切削加工,バニシ
ング加工等により表面平滑仕上げされる。一方、栓体2
0の材質も制限されず、青銅,黄銅等の銅合金を用いる
こともできるが、ガスコック本体10と同一の熱膨張係
数を有するようにガスコック本体10と同一の材質、即
ちガスコック本体10を鋳鉄により形成する場合は栓体
20も鋳鉄により形成することが好ましい。栓体20の
外周面22も切削加工,バニシング加工,ショットホー
ニング加工により表面仕上げされる。この場合、従来は
グリス保持性の点からバニシング加工して表面を平滑に
した後、ショットホーニング加工して梨地表面を形成す
ることが必須であったが、本発明においては表面を平滑
仕上げした状態で上記複合めっき被膜1を形成しても十
分な潤滑性を有し、またグリスを供給した場合でも良好
なグリス保持性を有するので、ショットホーニング加工
を省略することができる。
【0019】上記ガスコック本体10及び栓体20は、
上述したようにその一方又は双方が複合めっき処理され
るが、この場合コスト面等の点から栓体20に対しての
み複合めっき処理することが好ましく、栓体20の外周
面に複合めっき被膜1を形成するだけで十分な摺動性を
確保できる。
【0020】複合めっき被膜1を形成する手段としては
、電気ニッケル又はニッケル合金めっき液中にフッ素樹
脂を分散させた電気複合めっき液を用いる電気めっき法
を採用することもできるが、均一析出性の点から無電解
めっき法を採用することが好ましい。
【0021】この無電解めっき法は、無電解ニッケル又
はニッケル合金めっき液中にフッ素樹脂を分散させた無
電解複合めっき液を用いるもので、この無電解ニッケル
又はニッケル合金めっき液としては次亜リン酸塩を還元
剤とする公知の浴組成のものを用いることができる。ま
た、ホウ素還元剤を用いた浴組成のものを使用すること
もできる。これらのめっき液に添加、分散されるフッ素
樹脂粒子としては、ポリテトラフルオロエチレンを代表
的なものとして挙げることができるが、勿論これに限定
されず、他のフッ素樹脂を用いてもよい。フッ素樹脂粒
子の平均粒径は適宜選定され、通常0.05〜200μ
mの範囲から選択することができるが、0.1〜20μ
mの平均粒径のものを使用することが好ましい。また、
フッ素樹脂粒子のめっき液中の分散量はめっき液1リッ
トル当たり0.2〜100gとすることが好適である。
【0022】上記複合めっき液を用いて複合めっき被膜
1を形成する場合は常法にしたがって行うことができる
が、複合めっき被膜1の厚さは0.5〜30μm、特に
1〜15μm程度とすることが好ましい。また、複合め
っき被膜1中のフッ素樹脂粒子共析量は3〜50容量%
、特に5〜30容量%程度とすることが好ましい。
【0023】ガスコック本体10の中空部12の周壁面
15や栓体20の外周面22に複合めっき被膜1を形成
する場合、図2に示すように下地めっき被膜4を形成し
、その上に複合めっき被膜1を形成することができ、特
に複合めっき被膜1を形成すべきガスコック本体10又
は栓体20が鋳鉄にて製作されている場合は耐食性の点
から下地めっき被膜4を形成することが推奨される。 即ち被膜1を形成するに際し、該被膜1を形成すべき周
壁面15や外周面22が平滑に仕上げられていれば、こ
れらの部分の耐食性は複合めっき被膜を形成するだけで
も十分である。しかし、通常、複合めっきは作業性等の
点から周壁面15や外周面22に対しのみ行うよりもガ
スコック本体10全体或は栓体20全体に対して行うこ
とが望まれるが、機械加工等が施されていない鋳肌部分
に直接複合めっき被膜1を形成した場合、この鋳肌部分
の耐食性が十分でない場合が生じ、この部分の耐食性を
高めるためには複合めっき被膜1をかなり厚く形成する
必要が生じる。従って、かかる点から下地めっき被膜4
を形成することが推奨される。
【0024】この場合、下地めっき被膜4としては、フ
ッ素樹脂等の複合粒子を含まないニッケル又はニッケル
合金めっき被膜、鉄又は鉄合金めっき被膜、銅又は銅合
金めっき被膜等とすることができ、またその形成は電気
めっき法と無電解めっき法のいずれを採用してもよいが
、均一析出性、耐食性の点から次亜リン酸塩を還元剤と
する無電解ニッケル又はニッケル合金めっき液を用いて
下地めっき被膜4を形成することが好ましい。なお、下
地めっき被膜4の膜厚は5〜30μm、特に5〜20μ
m程度とすることができる。
【0025】以上のようにして複合めっき被膜1が摺動
面に形成されたガスコックは、ニッケル又はニッケル合
金めっき被膜2をマトリックスとし、該マトリックスに
フッ素樹脂粒子3が均一に分散し、表面にフッ素樹脂粒
子3が露呈しているので、優れた潤滑性を有すると共に
、該表面に露呈したフッ素樹脂粒子3は一部が上記マト
リックス中に埋設されて固定された状態にあるので、剥
落し難いものであり、またたとえ長期間の使用で複合め
っき被膜1の表面部が摩耗してきたとしても、それまで
内部に分散されていたフッ素樹脂粒子3が表面に露呈し
、潤滑性を保持するので、グリス等の潤滑剤を供給しな
くとも長期に亘り安定した摺動回転性を有する。また、
本発明のガスコックにはグリス等の潤滑剤を供給しなく
てもよく、オイルレスとして構成でき、この点でメンテ
ナンスフリーの効果を有するが、摺動面にグリス等の潤
滑剤を供給した場合でも、複合めっき被膜1は、上述し
たように表面にフッ素樹脂粒子3が露呈し、微小凹凸を
形成しているので、潤滑剤保持性を有するものである。
【0026】更に、複合めっき被膜1のマトリックスは
ニッケル又はニッケル合金めっき被膜2であるが、この
場合このマトリックスをリンを3〜12重量%程度含む
ニッケル−リン合金めっき被膜とし、複合めっき被膜1
を形成した後、200℃以上で熱処理することにより、
摺動回転の長期安定性を更に確保することができる。即
ち、リンを3〜12重量%含むニッケル−リン合金めっ
き被膜及び他のニッケル又はニッケル合金めっき被膜の
ビッカース硬度(Hv)は通常300〜450程度であ
るが、ニッケル−リン合金めっき被膜を200℃以上に
熱処理することにより、硬度Hvを600以上に高くす
ることができる。従って、このようにマトリックスの硬
度をHv600以上、特に600〜1200に高くする
ことにより、マトリックスの耐摩耗性が増大し、フッ素
樹脂粒子による潤滑作用と高硬度のマトリックスの耐摩
耗性作用との複合効果によりガスコックの摺動面におけ
る長期に亘る安定したスムーズな摺動回転が保証される
。なお、熱処理温度は上述したように200℃以上が好
ましく、特には200〜500℃であって、フッ素樹脂
粒子を溶融させる温度以上で行ってもよく、フッ素樹脂
粒子の溶融温度以下で行ってもよい。
【0027】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
【0028】[実施例]図3,4に示すガスコック本体
、栓体をそれぞれ鋳鉄により形成し(但し、ガスコック
本体には給油押しねじ収容部16は設けなかった。また
、栓体20の溝23も設けなかった。)、ガスコック本
体の中空部周壁面及び栓体の外周面をそれぞれ切削加工
し、栓体外周面は次いでバニシング加工を施した。
【0029】次に、栓体については、その外周面を含む
全面に市販無電解ニッケル−リンめっき液(上村工業(
株)社製ニムデンSX)を用いてリン含有量9%の無電
解ニッケル−リンめっき被膜を10μm形成した。次い
で、市販無電解ニッケル−リン−フッ素樹脂複合めっき
液(上村工業(株)社製ニムフロン)を用いて複合めっ
き被膜を5μm形成した。この複合めっき被膜は、リン
含有量9%の無電解ニッケルめっき被膜をマトリックス
とし、該マトリックス中にフッ素樹脂粒子(ポリテトラ
フルオロエチレン,平均粒径約0.2μm)が約23容
量%の割合で均一に共析分散されたものであり、上記マ
トリックスはHv約400の硬度を有していた。このよ
うに複合めっき被膜を形成した後、320℃で1時間熱
処理を行った。その結果、マトリックスの硬度はHv約
800に上昇した。
【0030】以上のように表面処理した栓体は、上記ガ
スコック本体と組み合わせて耐久試験を行い、所定回転
数毎の回転力を測定した。結果を表1に示す。なお、耐
久試験方法は下記の通りである。 (耐久試験方法)ガスコックにガス圧280mmH2O
(2,746kPa)のブタンガスを1.5〜3.0リ
ットル/時間の割合で流通させながら5〜10回/分の
開閉操作を行う。
【0031】
【表1】 表1の結果より、摺動面にフッ素樹脂粒子を共析した複
合めっき被膜を形成したガスコックは、長期使用後にお
いても回転力の変動が少なく、安定した良好な摺動回転
性を示すことが認められた。
【0032】なお、上記表面処理した栓体につきJIS
−S−2120(ガスコック)に規定する塩水噴霧試験
を行った結果、十分な耐食性が確認された。
【0033】
【発明の効果】本発明のガスコックは、その摺動面が自
己潤滑性及び耐摩耗性を有し、潤滑剤無給油で長期に亘
り安定した摺動回転性を示す。また、その摺動面を形成
する複合めっき被膜は微細凹凸状であるため、気密油や
潤滑剤を給油した場合でも良好な保持能を有する。更に
、複合めっき被膜形成後、仕上げ加工の必要もなく、簡
単かつ安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスコック本体又は栓体に複合めっき被膜を形
成した状態を示す一部省略断面図である。
【図2】ガスコック本体又は栓体に下地めっき被膜を介
して複合めっき被膜を形成した状態を示す一部省略断面
図である。
【図3】ガスコック本体の断面図である。
【図4】栓体の正面図である。
【符号の説明】
1  複合めっき被膜 2  ニッケル又はニッケル合金めっき被膜3  フッ
素樹脂粒子 4  下地めっき被膜 10  ガスコック本体 11  有底筒体 12  中空部 15  周壁面 20  栓体 22  外周面 23  給油溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  周壁面がテーパ状に形成された中空部
    を有するガスコック本体の該中空部に栓体が摺動回転可
    能に嵌合するガスコックにおいて、上記コック本体の中
    空部の周壁面もしくは上記コック本体の中空部周壁面と
    摺接する栓体の外周面又はその双方に、ニッケル又はニ
    ッケル合金めっき被膜中にフッ素樹脂粒子が均一に分散
    した複合めっき被膜を形成したことを特徴とするガスコ
    ック。
  2. 【請求項2】  ニッケル又はニッケル合金めっき被膜
    のビッカース硬度が600以上である請求項1記載のガ
    スコック。
  3. 【請求項3】  複合めっき被膜の下地めっき被膜とし
    てニッケル又はニッケル合金めっき被膜を形成した請求
    項1記載のガスコック。
JP2420091A 1991-01-24 1991-01-24 ガスコック Pending JPH04341667A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009102750A (ja) * 2002-09-11 2009-05-14 Espec Corp チオ尿素を使用した無電解メッキ液、及びこれを用いた無電解メッキ方法及び無電解メッキ被処理物

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