JPS63303048A - シフトフオ−ク - Google Patents

シフトフオ−ク

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JPS63303048A
JPS63303048A JP13950087A JP13950087A JPS63303048A JP S63303048 A JPS63303048 A JP S63303048A JP 13950087 A JP13950087 A JP 13950087A JP 13950087 A JP13950087 A JP 13950087A JP S63303048 A JPS63303048 A JP S63303048A
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JP
Japan
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resin
alloy
shift fork
layer
sprayed layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP13950087A
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English (en)
Inventor
Shinji Kato
愼治 加藤
Yoshio Fuwa
良雄 不破
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPS63303048A publication Critical patent/JPS63303048A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/32Gear shift yokes, e.g. shift forks
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/32Gear shift yokes, e.g. shift forks
    • F16H2063/324Gear shift yokes, e.g. shift forks characterised by slide shoes, or similar means to transfer shift force to sleeve

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は自動車の手動変速機に使用されるシフトフォ
ークに関し、特にハブスリーブの溝部と1占動する爪部
の耐摩耗性を向上させたシフトフォークに関するもので
ある。
従来の技術 自動車の手動変速機におけるシフトフォークは、シフト
レバ−の操作を同期装置のハブスリーブに伝達するため
のものであり、その代表的な例を第6図に示す。第6図
において、基端部1には図示しないロッドが嵌挿される
ボス部2が形成され、その基端部1から二股状に分岐さ
れたフォーク部3の先端は、図示しないハブスリーブの
溝部と摺動する爪部4とされている。このようなシフト
フォークにおける爪部は、高速で回転するハブスリーブ
の溝部に高面圧ですべり接触するため、その爪部の表面
すなわち摺動面には優れた耐摩耗性が要求される。
シフトフォークの材料としては、一般に鋼、鋳鉄、A2
合金などが使用されているが、これらの材料はそのまま
では爪部の摺動面に要求される耐摩耗性を満足させるこ
とができず、そこで従来のシフトフォークとしては、鋼
、鋳鉄、A1合金などからなるシフトフォーク母材の爪
部の耐摩耗性を次の仏)〜(D)に示すような手段によ
って向上させたものが実用化もしくは提案されている。
(A)  mからなる母材の爪部表面に高周波焼入れや
軟窒化、ガス軟窒化等の硬化処理を施したシフトフォー
ク。
(B)  母材の爪部表面に硬質クロムメッキあるいは
セラミック分散N*−pメッキなどの耐摩耗メッキ処理
を施したシフトフォーク。
(C)  母材の爪部表面にMoや過共晶Al−3層合
金などの耐摩耗溶射層を形成したシフトフォーク。例え
ばMo溶射については特開昭58−64523号などに
示されている。
(D)  母材の爪部表面に、ポリアミド樹脂(例えば
商品名ナイロン)あるいはフッ素樹脂(例えば商品名テ
フロン)などの樹脂をコーティングしたシフトフォーク
。例えばフッ素樹脂をコーティングしたシフトフォーク
は、特開昭58−97718@に示されている。
発明が解決すべき問題点 前述のような従来のシフトフォークにおいては、。
爪部の耐摩耗性がある程度は良好であったが、未だ充分
とは言えず、最近の苛酷な使用条件下では早期に摩耗が
進行する問題があった。すなわち、最近の手動変速機に
おける潤滑油としては、自動変速機用のATFや乃W/
90ギヤ油などの低粘度油を使用することが多く、この
場合油膜切れが生じて焼付によるスカッフィングによっ
て摩耗が進行しやすいという苛酷な条件下にあり、また
シフトフォーク爪部の摺動相手材であるハブスリーブ溝
部は、表面硬さがHv 600以上の高硬度の浸炭焼入
れ材を用いることが多く、この場合にハブスリーブ溝の
表面あらさが例えばRz 3伽以上と大きい場合には、
シフトフt−り爪部の1と動面がアブレッシブ摩耗によ
り摩耗し易く、このような苛酷な条件が重なれば、シフ
トフォーク爪部表面の摩耗が著しくなり、その耐用期間
も短くならざるを得なかったのである。なおシフトフォ
ーク爪部の摩耗にとって苛酷な条件としては、前述のよ
うな低粘度油の使用や相手材の表面あらざが大きいこと
のほか、例えば相手材であるパブスリーブの回転が周速
10 m / 580以上の高回転であること、摺動面
の面圧が40Kg/criなるような高荷重であること
、あるいは潤滑油が100℃以上の高温となっているこ
となどが挙げられ、これらの条件下においては従来のシ
フトフォークでは摩耗の進行が大きかったのである。
また前述のような従来のシフトフt−りのうち、(0)
のポリアミド樹脂やフッ素樹脂等の樹脂コーティングを
施したシフトフォークにおいては、樹脂コーティング層
に母材に対する充分な密着力を与えることが困難であっ
て、樹脂コーティング層の剥離が生じ易く、したがって
長期間にわたって優れた耐摩耗性を発揮させ得ない問題
もあった。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、前
述のような苛酷な使用条件下においても充分な耐摩耗性
を発揮して耐用期間を従来よりも大幅に延長させたシフ
トフォークを提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 この発明のシフトフォークは、ハブスリーブの溝部と摺
動するシフトフt−り爪部の母材表面に、過共晶Al−
81合金、Fe−Cr合金、Mo(7)うちから選ばれ
た1種または2種以上の混合物からなる溶射層が形成さ
れ、ざらにその溶!)1層の上に、ポリアミド樹脂、ポ
リイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、4弗化エチレン
樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテル
サルホン樹脂のうちから選ばれた1種または2種以上か
らなる樹脂がコーティングされていることを特徴とする
ものである。
作   用 第1図に、この発明のシフトフォークにおける爪部の断
面を模式的に示す。第1図において、母材10の表面に
溶射層11が形成され、この溶射層11の上に樹脂コー
ティング層12が形成されている。
ここで母材10としては、従来からシフトフォークに使
用されている材料、例えば鉄板や機械溝道用炭素鋼等の
鋼材、あるいは片状黒鉛鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄などの鋳鉄
材料、ざらにはA1合金、Mg合金などを用いることが
できる。
一方浴射層11の溶射材料としては、過共晶A、&−3
i合金、Fe−Cr合金、Moのうちの1種、またはこ
れらの2種以上の混合物を用いる。
ここで過共晶AZ−3i合金は、過共晶組成となるよう
に3iを12%程度以上含有するAl−5i合金であっ
て、通常は5iは30%程度以下とされ、その代表的合
金としてはAl−17%3i合金、Al−24%3i合
金などがある。またFe−Cr合金としてはいわゆる低
炭素Fe−Cr合金、高FffiFe−Cr合金のいず
れでも良い。前者の低炭素Fe−Cr合金は、Cr55
〜70%、C3%以下、残部実質的にFeよりなるもの
、また後者の高炭素1−e−Cr合金は、Cr55〜7
0%、C3〜9%残部実質的にFeよりなるものであり
、またいずれのFe−Cr合金も、Fe、Cr、C以外
に必要に応じてN*io〜25%、3i  2〜6%、
BO11〜1.0%の1種または2種以上を合計で30
%程度以下添加したものであっても良い。
樹脂コーティング層12の樹脂としては、商品名ナイロ
ンとして知られるポリアミド樹脂、あるいはポリイミド
樹脂、ポリアミドイミド樹脂、4弗化エチレン樹脂、ポ
リエーテルエーテルケトン(PEEK) 、ポリエーテ
ルサルホン(PESもしくはPE5F)のうちから選ば
れた1種またはそれらの2種以上の混合物を用いる。
ここで、樹脂コーティング層を形成せずに過共晶Ai’
−31合金などからなる溶射層のみを爪部の母材表面に
単独形成した場合、あるいは逆に溶射層を形成せずにナ
イロン(ポリアミド樹脂)などからなる樹脂コーティン
グ層のみを爪部の母材表面に形成した場合には、従来技
術の項で説明したようにある程度の耐摩耗性は得られて
いたが、焼付きを招くような厳しい使用条件下では充分
な耐摩耗性を得ることは困難であった。すなわち溶射層
のみでは表面の凹凸が大きく、そのため油膜が形成され
にくく、また樹脂コーティング層のみでは相手材となじ
み過ぎて油膜切れが生じ易く、そのため厳しい使用条件
下では耐摩耗性が充分に得られなかったのである。これ
に対しこの発明のシフトフォークにおいては、焼付きを
招くような厳しい使用条件下でも、相手材であるハブス
リーブ溝部との摺動によって表面のコーティング樹脂に
溶融流動もしくは塑性流動が生じて、第2図に示すよう
に溶射層11の凸部表面に樹脂の薄膜12Aが形成され
、この樹脂薄膜12Aによって潤滑が改善され、摩耗が
大幅に少なくなる。さらにこのように摺動によって溶射
層11の凸部表面に樹脂の薄膜12Aが形成された状態
で、その凸部表面と凹部表面(溶射層11の凹部内に充
填された樹脂の表面)との間に約1珈前後の段差Pが形
成され、その段差Pの部分が油だまりとして作用し、し
たがって油膜形成性に優れ、油膜切れが生じにくくなっ
てより一層優れた耐摩耗性を発揮することとなる。
なお従来溶射層を形成せずに樹脂コーティング層を直接
形成する場合、樹脂コーティング層の密着性を向上させ
るためにブラスト処理(表面あらさRz 3ttm以下
)ヤルブライト処理(化成皮膜処理)などを行なってい
るが、これらの場合は表面の凹凸が少ないため、樹脂コ
ーティング層の密着力が低く、高面圧下等の厳しい使用
条件では樹脂コーティング層が剥離易い問題があった。
これに対しこの発明の場合、溶射層11は第1図に模式
的に示したようにその表面の凹凸が大きく、表面あらざ
Rzが10伽以上となり、しかも溶射は粒子の積層によ
って行なわれるため溶射層内には多数の気孔が存在しか
つその気孔の一部は溶射層表面に連続している。したが
って溶射層11の上に形成される樹脂コーティング層1
2の樹脂は、溶射層11の凹部に食い込むとともに、溶
射層表面に連続する気孔中にも侵入するため、樹脂コー
ティング層12はアンカー効果によって溶射層11に強
固にVE着され、相手材との活動によって樹脂コーティ
ング層12が剥れるような事態の発生を有効に防止でき
る。したがってこの発明のシフトフ4−りの場合、爪部
表面の樹脂コーティング層12はその下地層として溶射
層11が存在するために充分な密着力を得ることができ
たのである。なおこのような溶射層11の存在による樹
脂コーティング層12の密着力向上効果は、後述する実
施例2によって確認されている。
なおまた、前述のように溶射層11の表面の凹凸が大き
く、その溶射層11の大きな凹凸に樹脂コーティング層
12の樹脂が食い込んだ状態となるところから、コーテ
ィング樹脂と溶射材との接触面積が著しく大きく、その
ため摩擦熱は樹脂コーティング層12から溶射層11(
それ自体の熱伝導性が良好)を介して母材へただちに放
熱され、表面温度が過度に上昇することを防止できる。
次にこの発明のシフトフォークにおける爪部の材料限定
理由について説明する。
この発明のシフトフォークは、既に述べたように爪部の
摩耗に対し苛酷な使用条件下でも充分な耐摩耗性を発揮
させるようにしたものであるが、ここで苛酷な使用条件
下とは例えば次のような条件を指称する。
相手材であるハブスリーブの回転が周速10Trt/s
ec以上の高回転であること、また相手材との間に与え
られる荷重が40に’j/cm以上の高面圧であること
、ざらに潤滑油としてATFなどの低粘度油を使用する
こと、100℃以上の高油温で使用されること、また相
手材がHv 800以上の高硬度であって表面あらざR
Zが3tIIR以上と大きく、摩耗させられ易いことな
ど。
このような苛酷な条件下で使用されるシフトフォーク爪
部の材料に対する要求特性としては、油膜を形成し易く
耐スカッフィング性に優れていること、摩擦係数が小さ
く発熱が少ないこと、放熱・熱伝導性が良好であること
、100℃以上の温度に耐えること、潤滑油中で長期間
使用しても劣化しないこと、などが挙げられる。これら
の要求特性に対してこの発明のシフトフォークの爪部は
、溶射層と樹脂コーティング層との組合せによって満た
している。
すなわち先ず溶射層の材料としては過共晶Al−3i合
金、Fe−Cr合金、Moのうちの1種または2種以上
の混合物が用いられるが、これらの材料からなる溶射層
は、優れた耐スカッフィング性、耐摩耗性、および熱伝
導性を満たすことができる。これ以外にシフトフォーク
爪部に溶射する溶射材料としてはFe−0,6%C5F
e−0,8%C,Co−29%Cr−3〜14%W−2
%C(ステライトNQ1〜NQ6) 、N 1−30%
Cr−9%Mo−2,3%C,CU系溶射材等が考えら
れるが、これらの場合は耐スカッフイブ性、耐摩耗性が
不充分であるため、その上に樹脂コーティングを行なっ
ても前述のような苛酷な条件下では摩耗が大きくなり、
この発明の所期の目的を達成することができない。
また樹脂コーティング層としては、ポリアミド、ポリイ
ミド、ポリアミドイミド、4弗化エチレン、PEEK、
PESのうちから選ばれた1種または2種以上を用いて
いるが、これらはいずれも摩擦係数が小さくまた潤滑油
によって劣化しないものであり、しかも第2図に示した
ように摺動によって溶融流動もしくは塑性流動を生じて
溶射層の凸部に樹脂の薄膜12Aを形成し、潤滑を良好
にする作用を有する。これに対し上記の樹脂以外のフェ
ノール樹脂やエポキシ樹脂などでは薄膜12Aを形成す
る作用が得られず、摺動によって第3図に示すように溶
射層11の凸部の表面が露出した状態となってしまい、
摩擦係数が大きくなって樹脂コーティング層12を形成
した効果が得られない。したがって樹脂コーティング層
の樹脂材料は前述のように限定した。なおここで樹脂コ
ーティング層の樹脂はそれ自体では熱伝導性は低いが、
既に述べたようにその下地としての溶射層の表面の凹凸
が大きいために樹脂コーティング層と溶射層との接触面
積が著しく大きいから、両層間の熱伝導特性は良好であ
り、したがって表面の摩擦熱は樹脂コーティング層から
熱伝導性の良好な溶射層を介して母材へすみやかに放熱
される。
なお各層の厚みについては特に限定しないが、樹脂コー
ティング層についてはその厚みが薄過ぎたり逆に厚遇ぎ
たりすれば所期の目的を充分に得ることが困難となるお
それがあり、通常は第4図に示すように樹脂コーティン
グ層12の厚みtlは10〜150.m程度とすること
が好ましい。また溶射層11の厚みtlは20〜150
.&m程度が好ましい。
但し、ここで樹脂コーティング層12の厚みt1゛とは
、第4図に示しているように、樹脂コーティングを施し
たままの未使用の状態(相手材と摺動させていない状態
)で溶射層11の凸部表面からその上の樹脂コーティン
グ層12の凸部表面までの厚みとする。また溶射層11
の厚みt2も、その凸部表面までの厚みとする。
次にこの発明のシフトフォークの製造方法について説明
する。
この発明のシフトフォークを製造するにあたっては、先
ず常法にしたがって炭素鋼、鉄板、各種鋳鉄材料あるい
はへ1合金などによってシフトフt−り形状の母材を作
成する。そしてそのシフトフォーク母材の爪部に必要に
応じて脱脂洗浄処理や表面を粗にするためのブラスト処
理などを施した後、過共晶Al−3i合金、Fe−Cr
合金もしくはMoまたはこれらの2種以上からなる溶射
層を形成する。この溶射層の形成には、ガス溶射法ある
いはプラズマ溶射法等を用いれば良い。次いでこの溶射
層の上にポリアミド樹脂等からなる樹脂コーティング層
を形成する。この樹脂コーチインクには、プラズマ溶射
法、あるいは流動浸漬法などを適用すれば良い。ここで
流動浸漬法は、爪部を予熱(例えばナイロンコーティン
グの場合は270〜330℃)して樹脂粉末浴中に2秒
以上、必要とする膜厚に応じた時間だけ浸漬する方法で
ある。このようにして樹脂コーティング層を形成した後
には、高い爪部寸法精度が要求される場合は仕上機械加
工を行なうが、この仕上機械加工は必ずしも必要ではな
い。
実施例 [実施例1] 545C炭素鋼からなるシフトフォーク母材の爪部を溶
剤により脱脂した後、爪部表面にブラスト処理を施し、
予熱を行なってから種々の溶射材を用いてガス溶射もし
くはプラズマ溶射によって溶射層を形成した。ここで溶
射材としては、MolAN−17%3i合金、90%[
Al−17%Si合金]十10%Mo1高炭素Fe−0
r合金、低炭素Fe−Cr合金、もしくは30%[高炭
素Fe−0r合金]+70%Moを用いた。なお溶射層
の厚みはいずれも0.1.とした。さらにその溶射層の
上に、種々の樹脂を用いて樹脂コーティング層を形成し
た。樹脂としては、ナイロン12、ポリイミド樹脂、ポ
リアミドイミド樹脂、4弗化エチレン樹脂、PEEK、
もしくはPESを用いた。またコーティング方法として
は流動浸漬法を適用し、コーティング厚みは一部のもの
を0.1mとした以外は0.02mとした。各シフトフ
ォーク爪部における溶射層と樹脂コーティング層の材料
の組合せ(本発明材A〜し)を第1表に示す。
またこのようにして得られたシフトフォークについて、
シンクロ耐久試験を行ない、爪部の摩耗深さを調べた結
果を第5図に示す。なおこのシンクロ耐久試験は、車速
70KIn/Hにおいて2速o3速の切替をレバー上の
シフト操作力1ONg、潤滑油温度100°Cにて25
万回行なった。
なお比較のため、金属溶射層を形成せずに、母材爪部表
面に直接ナイロン12の樹脂コーティング層を膜厚2.
Omで形成した比較材M、および母材爪部表面にAl−
17%3i合金もしくはAl−24%S:合金溶射層を
厚み0.2sでプラズマ溶射により形成し、その上に樹
脂コーティング層を形成しなかった比較材N、0につい
ても、前記同様なシンクロ耐久試験を行なったので、そ
の結果を第5図中に併せて示す。
第5図から明らかなように、爪部にナイロンのコーティ
ングのみを行なった比較材Mではシンクロ耐久試験によ
る摩耗深さが100伽、また過共晶A!−3i合金であ
るAfi−17%3i合金もしくはAl−24%3i合
金の溶射のみを行なった比較材N、Oでは摩耗深さが1
701J/Rもしくは150IJmとそれぞれ著しく摩
耗した。これに対し本発明材へ〜Lでは摩耗深さが最大
でも50伽以下でおり、比較材M、N、Oと比較して格
段に摩耗の進行を抑制し得たことが明らかである。
[実施例2] 溶射層上に樹脂コーティング層を形成したことによる樹
脂コーティング図の密着性向上効果を、次のようにして
調べた。
すなわち実施例1における本発明材A (Mo溶溶射層
ナナイロン12コーテイング但しM O溶射はガス溶射
法)および本発明材8(/1−17%Si溶射層十ナイ
ロン12コーティング;但しAi’−17%Si溶射は
プラズマ溶射法)について、前記同様なシンクロ耐久試
験後の樹脂コーティング層の密着状況を調べた。また比
較のため、表面を高周波焼入れした555C炭素鋼から
なる母材を用い、その爪部に脱脂のみを行なってナイロ
ン12をコーティングした比較材P、同じ母材の爪部に
脱脂処理後ブラスト処理(表面あらざRZ 3伽以下)
を施してからナイロン12をコーティングした比較材Q
、および同じ母材の爪部に脱脂処理を施した後、ルブラ
イト処理(化成皮脱脂処理)を施してからナイロン12
をコーティングした比較材Rについて、前記同様なシン
クロ耐久試験を行ない、樹脂コーティング層の密着状況
を調べた。
その結果を第2表に示す。なお本発明材A、Bの樹脂コ
ーティング前の溶射層の表面あらざはいずれもRZ10
伽以下である。
第2表から、溶射層の上に樹脂コーティング層を形成す
ることによって、樹脂コーティング層の密着性が極めて
良好となり、樹脂コーティング層の剥離を防止できるこ
とが明らかである。そしてこのように樹脂コーティング
層の剥離を防止できる結果、樹脂コーティング層の機能
を長期間発揮させて前述のように優れた耐摩耗性を維持
できるのでおる。
発明の効果 この発明のシフトフォークは、その爪部表面に特定の種
類の金属から選ばれた溶射材からなる溶射層が形成され
、ざらにその溶射層の上に特定の種類の樹脂から選ばれ
た樹脂からなる樹脂コーティング層が形成されたもので
あって、爪部の摩耗に対し苛酷な使用条件下においても
爪部の摩耗を有効に防止することができ、したがってシ
フトフォークの耐用期間を従来よりも大幅に延長するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のシフトフォークにおける爪部の断面
を模式的に示す断面図、第2図はこの発明のシフトフォ
ークにおける爪部の使用時の状況を模式的に示す断面図
、第3図は爪部の樹脂コーティング層としてこの発明で
規定する樹脂以外の樹脂を用いた場合のシフトフォーク
の爪部の使用時の状況を模式的に示す断面図、第4図は
この発明のシフトフォークの爪部の各層の厚みを説明す
るための模式的な断面図、第5図は実施例1によるシン
クロ耐久試験の結果を示すグラフ、第6図は一般的なシ
フトフォークの一例を示す斜視図である。 4・・・爪部、 10・・・母材、 11・・・溶射層
、 12・・・樹脂コーティング層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ハブスリーブの溝部と摺動するシフトフォーク爪部の母
    材表面に、過共晶Al−Si合金、Fe−Cr合金、M
    oのうちから選ばれた1種または2種以上の混合物から
    なる溶射層が形成され、さらにその溶射層の上に、ポリ
    アミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、
    4弗化エチレン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂
    、ポリエーテルサルホン樹脂のうちから選ばれた1種ま
    たは2種以上からなる樹脂がコーティングされているこ
    とを特徴とするシフトフォーク。
JP13950087A 1987-06-03 1987-06-03 シフトフオ−ク Pending JPS63303048A (ja)

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