JPH04175442A - 摺動部材 - Google Patents

摺動部材

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JPH04175442A
JPH04175442A JP2301329A JP30132990A JPH04175442A JP H04175442 A JPH04175442 A JP H04175442A JP 2301329 A JP2301329 A JP 2301329A JP 30132990 A JP30132990 A JP 30132990A JP H04175442 A JPH04175442 A JP H04175442A
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JP
Japan
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test piece
coating layer
layer
sliding
test
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JP2301329A
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Inventor
Hirobumi Michioka
博文 道岡
Yoshio Fuwa
良雄 不破
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アルコール燃料等のガソリン代替燃料使用時
の、耐食、耐摩耗性摺動部材の組合せに係り、例えばシ
リンダボアとピストンスカート等の内燃機関用部品に好
適に適用できる。
〔従来技術〕
内燃機関において、高回転、高圧縮比、また、軽量化、
燃費向上対策として軽合金の使用や部品の小型化等の必
要性がある。そういった背景にある部品表面に対する耐
摩耗性、耐焼付き性、摩耗特性を従来にも増して改善す
る必要性が高まっている。
また、ガソリン燃料事情の悪化にともなう内燃機関用代
替燃料としてアルコール燃料の使用が考慮されており、
この対応策として、アルコール燃料使用時における、耐
食、耐摩耗に優れたシリンダボア、ピストンスカート部
等の内燃機関部品用摺動部材の必要性が高まっており、
多くの研究がなされている。
従来、このような試みの一つとして特開昭60−931
62号公報には、互いに当接して、相対的に摺動する摺
動部材であって、摺動する第1の部材の摺動面を硬質ク
ロムメツキ面とし、摺動する第2の部材の摺動面を、高
炭素Fe−Cr合金のプラズマ溶射層面とした摺動部材
の組合せが開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、摺動部は第1の部材及び第2に部材ともCrが
含まれており、同金属どうしの凝着は起こりやすいとい
う性質があるため、上述のような摺動部材の組合せでは
焼付きが発生しやすいという問題がある。
そこで、本発明では摺動部材の耐焼付き性を向上させる
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明では、以下のような手段を用いて上述の課題を解
決した。すなわち、互いに当接して相対的に摺動する第
一の部材と第二の部材との組合せにして、前記第一の部
材の少なくとも前記第二の部材に対する摺動面部は重量
比で、Cr:55〜70%、C:1.8〜8.4%、残
部実質的にFeからなる組成のFe−Cr合金粉末の溶
射面とし、前記第二の部材の少なくとも摺動する第一の
部材に対する摺動面部を二硫化モリブデン、ポリテトラ
フルオロエチレン、グラファイトの固体潤滑材とポリア
ミドイミド樹脂バインダーからなる厚さ5〜30μmの
低熱樹脂被覆層面とした。
また、更に好ましくは、溶射層については硬さをHV6
00以下に、表面粗さを3.2μmRz以下に、樹脂被
覆層については表面粗さを3.0〜6゜QpmRzとす
るのが望ましい。
次に、溶射層及び樹脂被覆層の限定理由について述べる
まず、Fe−Cr合金溶射層における各成分の限定理由
を述べる。
Cr;55〜70%1t% Cr量は55−t%未満では耐食剤としてCrが十分役
割をはたさず腐食が発生してしまう。また、70wt%
を越えると相手材の摩耗の増大、耐焼付き性の低下が生
じる。
Ci 1.8〜8.4社% C量は1.8syt%未満では十分な硬さが得られず耐
摩耗性に劣る。また、8.4wt%を越えると、相手材
の摩耗の増大、溶射層の靭性の低下の問題が生じる。
次に、樹脂被覆層の厚さの限定理由を述べる。
樹脂被覆層の厚さ 5〜30μm 5μm未満では寿命不足で被覆層下の下地がでてしまう
。また、30μmを越えると剥離が発生するとともにコ
ストアップとなる。
以下に更に好ましい溶射層および被覆層の限定理由を述
べる。
溶射層の硬さ Hv600以下 Hv600以上では相手攻撃性が太き(、相手材の摩耗
量を大きくしてしまう。
溶射面の粗さ 3.2μmRz以下 3.2μmRz以上では相手攻撃性が大きく、相手材の
摩耗量を大きくしてしまう。
樹脂被覆層の粗さ 3.0〜6.QpmRz3、Qpm
Rz未満では油保持力が小さく相手材と焼き付きが発生
する。6.QpmRzを越えると自己の摩耗量が増加す
る。
〔作用〕
互いに当接し相対的に摺動する第1の部材を耐食性、耐
摩耗性に優れたFe−Cr合金粉末の溶射面とし、第2
の部材を同金属どうしの凝着を防ぐため、鋳鉄表面に耐
食性に優れ摩擦係数の小さい樹脂層を被覆することによ
って耐焼付き性を向上させた。
〔実施例〕
本発明の摺動部材をアルコール燃料使用時の内燃機関用
摺動部材に適用した場合の実施例について述べる。
(第1実施例) 以下に実施例1の作製方法を述べる。
鋳鉄JIS規格FC25製で、形状が30mmX30m
mX厚さ5mmの平板試験片(30mmX30mmの面
を試験面とする。)の30mmX30mmの面に試験片
a;低炭素Fe−Cr合金粉末(Cr:56wt%、C
:0.02wt%、Si:0.8wt%、残部Fe)を
70−t%と、高炭素Fe−Cr合金粉末(Cr:62
wt%、C:8.0wt%。
Si:1.3wt%、残部Fe)を30−t%混合した
Fe−Cr合金粉末(Cr:60wt%、C:2.2−
1%、  S i : 1,0wt%、残部Fe)を用
いてHVOF溶射し厚さ200amのFe−Cr合金溶
射層を形成させた後、研磨加工仕上げにより溶射層厚さ
100μm、溶射層硬さHv430.表面粗さ2.0μ
mRzとした試験片を作製した。
一方相手材として、アルミ合金(JIS規格:AC8A
)製で、大きさが外形26ssX内径2〇−鵬×高さ1
5m5+の円筒試験片の端面に、二硫化モリブデン(M
 o St) 12evt%、ポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)3evt%、グラファイト(C)2w
t%の固体潤滑材とポリアミドイミド樹脂(FAI)1
5@t%のバインダーを主成分としこれに基溶剤として
Nメチル2ピロリドン45−t%、ジメチルホルムアミ
ド111t%、キシレン22−t%を配合した処理液を
エア霧化吹付塗装装置を用いコーティングし乾燥後、1
60″CX2時間の焼成を行い、約10μmの被覆層を
設けた試験片a”を作製した。
また、比較例として実施例1と同形状の平板試験片及び
円筒試験片を、第1表に示すような材質からなる組合せ
(比較例1〜10)で作製した。
すなわち、比較例の平板試験片は母材はすべて実施例1
と同じ鋳鉄(JIS規格FC25)を用い、その摺動面
部に、 試験片b;試験片aと同様の処理を行い同様のFe−C
r合金層面とした。
試験片C:摺動面は特定の表面処理を行わなかった。
試験片d;Ni−Cr合金(Ni:80wt%。
Cr:20wt%)粉末をプラズマ溶射した後、加工研
磨し実施例1と同形状の溶射層で、硬さHv200の溶
射面とした。
試験片e;Crメツキを施し厚さ0.05mmとし、硬
さHv900のメツキ面とした。
試験片f;試験片aと同様の処理を行い同様のFe−C
r合金層面とした。
試験片g;試験片aと同様の処理を行い同様のFe−C
r合金層面とした。
、  試験片h;試験片aと同様の処理を行い同様のF
e−Cr合金層面とした。
試験片i;試験片aと同様の処理を行い同様のFe−C
r合金層面とした。
試験片j;摺動面は特定の表面処理を行わなかった。
試験片に;試験片aと同様の処理を行い同様のFe−C
r合金層面とした。
このとき、平板試験片a、b、c、d、e、f。
g、  h、  i、  j、 kの表面粗さは2〜3
μmR2である。
また、相手材である円筒試験片で、試験片b゛。
C’+dZeZf’1gZTh’+ IZJ’、に’ 
は実施例1と同じアルミ合金(JIS規格AC8A)を
母材として用い、以下の表面処理を行った。
試験片b ’ +摺動面は特定の表面処理を行わなかっ
た。
試験片c゛;摺動面は特定の表面処理を行わなか ′っ
た。
試験片d゛;試験片a゛と同様の処理を行い同様の樹脂
被覆層面とした。
試験片e゛:試験片a゛と同様の処理を行い同様の樹脂
被覆層面とした。
試験片f 1.ポリイミド樹脂をコーティングし、約1
0amの被覆層を設けた。
試験片g゛;エポキシ変成ポリイミド樹脂をコーティン
グし、約10μmの被覆層を設けた。
試験片h′;ポリテトラフルオロエチレン30@t%と
ポリイミド樹脂10wt%からなる厚さ約10μmの被
覆層を設けた。            ′試験片i゛
:二流化モリブデン40wt%とポリイミド樹脂60−
1%からなる厚さ約10μmの被覆層を設けた。
試験片j゛;試験片a”と同様の処理を行い同様の樹脂
被覆層面とした。
試験片に’;Crメツキを施し厚さ0.05mmとし、
硬さHv900のメツキ面とした。
なお、aとa’、bとb’、cとc’、dとd’、eと
e’、fとf’、gとg’、hとh’+ iと1’+J
と31゜kとに゛それぞれの試験片の組合せをA、B、
C。
D、E、F、G、H,I、J、にとする。
上記各々の試験片を機械試験新型スラスト試験機に装着
し、エンジンオイル5W−30の油浴中にて平板試験片
を回転数1000rp−で回転させながら、その試験面
に円筒試験片の端面を押し付け、2分ごとに25kgf
ずつ荷重をプラスしながら焼付き試験を行った。
試験結果を第3図に示す。
第3図において、横軸OAないしKの符号は、上述した
試験片の組合せAないしKの符号と一致させており、横
軸に対する縦軸は焼付き荷重を示している。
また、棒グラフ上のμの値は、本試験下における各試験
片の焼付き発生前のもっとも安定した動摩擦係数を示し
である。
第3図から明らかなように、本発明では600Kgfの
荷重をかけても焼付きは発生しなかった。
よって、本発明は他の比較例に比べて耐焼付き性が優れ
るとともに、摩擦係数μの値も小さくフリクション低減
に対しても優れた特性を有している。
(第2実施例) 第1表に示した平板試験片の材料で外径35mm×内径
31mmx幅8.7 m mのリング試験片(外径35
mmx幅8.7mmの面を試験面とする。
)を、また円筒試験片の材料で、樹脂コート被覆層の厚
さを10μmから15μmに変化させ15mmX7mm
X10mmのブロック試験片(15mmx7mmの面を
試験面とする。)を作製し、それらを組み合わせて摩耗
試験を行った。
実施例2は、第1表に示した実施例1すなわち組合せ記
号のAで樹脂コート被覆層の厚さを10μmから15μ
mに変化させたものと同一の材料組合せとなっている。
また、比較例11.12,13.14,15゜16.1
7.1B、19.20は、それぞれ第1表に示した組合
せ記号B、C,D、E、F、C,。
H,I、J、にと対応しており、B、C,には第1表の
構成そのままで、D、 E、  F、 G、 H,I。
Jは樹脂コート被覆層の厚さを10μmから15μmに
変化させたものと同一の材料組合せである。
実施例2及び比較例11〜20の各組合せ試験片を順次
摩耗試験機に装着し、5W−30オイル中で、2Orp
m+の速度で回転したリング試験片に、3にgfでブロ
ック試験片を押し付けながら3分間の摩耗試験を行った
試験結果を第4図に示す。
第4図において、横軸に対する縦軸はブロック試験片の
摩耗痕の深さを示している。
第4図を見て分かるように本発明による組合せである実
施例2は、他の比較例と比べて十分優れている。
他にこの摩耗特性が優れたものとして、比較例11.1
2.20があるが、比較例11.12はブロック試験片
の表面に特定の処理を施してなく、アルミニウム合金(
AC8A)そのものが摺動面となっているため第1図を
見てわかるように耐焼付き性が良くない。
また、比較例20は、ブロック試験片にCrメツキを施
したものでCrメツキが非常に硬質なため、ブロック試
験片の摩耗量は少ないが第3図に示すように動摩擦係数
の値が大きいため、相手材であるリング試験片の摩耗量
が多くなってしまう。
(第3実施例) 第1表に示した材料組合せのうち、本発明の組合せであ
るAと、従来材の組合せであるBについて、平板試験片
の材料を第1図、第2図に示す排気量2000cc、4
気筒ガソリンエンジンのシリンダボアに、円筒試験片の
材料をそのピストンのスカート部に用いた。
第2図におけるシリンダボア3とピストンスカート部2
の摺動部(1)の拡大図を第1図に示す。
ピストンスカート部2はアルミニウム合金からなり、シ
リンダボア3との摺動部は、二硫化モリブデン、ポリテ
トラフルオロエチレン、グラファイトの固体潤滑材とポ
リアミドイミド樹脂バインダーからなる厚さ10μmの
樹脂被覆層面21が形成されている。また、そのピスト
ンスカート部2に相対するシリンダボア3は鋳鉄から成
っており、ピストンスカート部との摺動部は厚さ100
μmの溶射面31が形成されている。
試験条件としては、燃料にメタノール100%のアルコ
ールを使用し、5800rp−の回転数のもと180時
間の連続高速耐久テストを行った。
この試験において、従来材の組合せであるBを用いたも
のは、テスト開始後約50時間でピストンとシリンダボ
ア間でスカッフィングが発生したのに対して、本発明の
組合せであるAを用いたものは、180時間経過しても
スカッフィングの発生はなく、試験後においてもピスト
ンスカート部に樹脂コート皮膜層が残っていた。
また、従来材の組合せであるBを用いたものは、シリン
ダボア面に腐食の発生が見られるのに対して、本発明の
組合せであるAを用いたものは、シリンダボア面の腐食
の発生はなかった。
(第1試験例) 第4実施例において、樹脂被覆層の限定理由について説
明する。
第1表に示した本発明の組合せであるAの平板試験片の
材料を、排気量2000cc、4気筒ガソリン機関のシ
リンダボアに用い、ブロック試験片′の材料をその樹脂
被覆層の厚さを変化させピストンスカート部に用い、メ
タノール100%のアルコール燃料を使用して6000
rpmで実機連続高速耐久試験を行った。
この時、変化させた樹脂被覆層の厚さを横軸に取り、樹
脂被覆層がなくなった時の時間を耐久寿命として縦軸に
取ったときのグラフが第5図である。
第5図を見て明らかなように被覆層厚さが5μmより小
さくなると耐久寿命が著しく減少してしまう。
また、同じように樹脂被覆層の厚さを変化させたピスト
ンを作製し、今度は密着力の試験を行った。その結果を
第2表に示す。
第2表 μmを越えると剥離が発生する。
よって、上述の結果より被覆層の厚さを5〜30μmと
する。
また、被覆層厚さが厚くなるとコストアップとなる為、
経済的には出来るだけ被覆層の厚さを薄くしたほうが良
い。
(第2試験例) 第2試験例において、Fe−Cr合金溶射層の硬さの限
定理由を説明する。
第1表に示した本発明の組合せであるAのリング試験片
の材料で低炭素Fe−Cr合金粉末(Cr:56smt
%、C:0.02wt%、  S i : 0.8wt
%。
残部Fe)と高炭素Fe−Cr合金粉末(Cr:62−
t%、C:8.0wt%、 S i : 1.3@t%
、残部Fe)の割合を変え硬さを変化させたものに、相
手材として本発明の組合せであるAのブロック試験片の
材料を用い、第2実施例と同様の方法で摩耗試験を行っ
た。
この結果を第6図に示す。
第6図は横軸に溶射層の硬さHvを、縦軸に樹脂被覆層
の摩耗量μmをとっである。
第6図を見て分かるように溶射層の硬さがHv600以
上になると相手材である樹脂被覆層の摩耗量が急に大き
くなることが分かる。よって、溶射層の硬さをHv60
0以下とした。
(第3試験例) 第3試験例において、Fe−Cr合金溶射層の表面粗さ
の限定理由を説明する。
第1表に示した本発明の組合せであるAの平板試験片の
材料のFe−Cr合金壇射層の表面粗さを変化させたも
のに、相手材として本発明の組合せであるAの円筒試験
片の材料を用い、第2実施例と同様の方法で摩耗試験を
行った。
この結果を第7図に示す。
第7図は横軸に溶射層の表面粗さμmRzを、縦軸に樹
脂被覆層の摩耗量μmをとっである。
第7図をみて分かるように溶射層の表面粗さが3.2μ
mRzよりも大きくなると、樹脂被覆層の摩耗量が急激
に大きくなっていることが分かる。
よって、溶射層の表面粗さを3.2μmRz以下とした
(第4試験例) 第4試験例において、樹脂被覆層の表面粗さの限定理由
を説明する。
第1表に示した本発明の組合せであるAの円筒試験片の
材料の樹脂被覆層の表面粗さを変化させたものに、相手
材として本発明の組合せであるAの平板試験片の材料を
用い、第2実施例と同様の方法で摩耗試験を行った。
この結果を第8図に示す。
第8図は横軸に樹脂被覆層の表面粗さμmRzを、縦軸
に樹脂被覆層の摩耗量μmをとっである。
第8図から溶射層の表面粗さが3.0μmRz以下およ
び6.0μmRz以上では、樹脂被覆層の摩耗量が急激
に大きくなっていることが分かる。
よって、樹脂被覆層の表面粗さを3.0〜6.0μmR
zとした。
〔発明の効果〕
以上より明らかなように、本発明にがかる摺動部材の組
合せによりアルコール燃料等のガソリン代替燃料使用時
のシリンダボアとピストンスカートの耐焼付き性を向上
させることができた。
また、シリンダボアとピストンスカートのスカッフィン
グ発生の防止が出来、しかもボア面の耐食性が改善され
長寿命化が達成できる。ひいては燃費向上(約1〜2%
)にも効果が期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図に示すシリンダボアとピストンの部分拡
大図、 第2図は本発明の組合せをシリンダボアとピストンに応
用したときのシリンダボアとピストンの断面図、 第3図は各摺動部材の組合せの焼付き試験結果を示すグ
ラフ、 第4図は各摺動部材の組合において、ブロック試験片の
耐摩耗性を示すグラフ、 ゛ 第5図は樹脂被覆層の限定理由を説明するグラフ、 第6図はFe−Cr合金溶射層の硬さの限定理由を説明
するグラフ、 第7図はFe−Cr合金溶射層の表面粗さの限定理由を
説明するグラフ、 第8図は樹脂被覆層の表面粗さの限定理由を説明するグ
ラフである。 1− ピストン本体    21−樹脂被覆層2−・ピ
ストンスカート  31−溶射層3−・シリンダボア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  互いに当接して相対的に摺動する第一の部材と第二の
    部材との組合せにして、前記第一の部材の少なくとも前
    記第二の部材に対する摺動面部は重量比で、Cr:55
    〜70%、C:1.8〜8.4%、残部実質的にFeか
    らなる組成のFe−Cr合金粉末の溶射面とし、前記第
    二の部材の少なくとも摺動する第一の部材に対する摺動
    面部を二硫化モリブデン、ポリテトラフルオロエチレン
    、グラファイトの固体潤滑材とポリアミドイミド樹脂バ
    インダーからなる厚さ5〜30μmの低熱樹脂被覆層面
    としたことを特徴とする摺動部材。
JP2301329A 1990-11-07 1990-11-07 摺動部材 Pending JPH04175442A (ja)

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