JPH04338196A - ダイヤモンドの気相合成方法 - Google Patents

ダイヤモンドの気相合成方法

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Publication number
JPH04338196A
JPH04338196A JP10305091A JP10305091A JPH04338196A JP H04338196 A JPH04338196 A JP H04338196A JP 10305091 A JP10305091 A JP 10305091A JP 10305091 A JP10305091 A JP 10305091A JP H04338196 A JPH04338196 A JP H04338196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diamond
anode
plasma
hydrogen
supply pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP10305091A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Yamanoi
清 山野井
Mitsuhiro Inoue
光弘 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP10305091A priority Critical patent/JPH04338196A/ja
Publication of JPH04338196A publication Critical patent/JPH04338196A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラズマジェットを
急冷しても均一な膜厚および均一な膜質の合成膜を析出
させることができ、しかも大面積でも均一に析出させる
ことが可能なダイヤモンドの気相合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドの気相合成方法(CVD法
)には各種のものがあるが、高速の成膜速度を目的とし
て、特開昭62−158195号公報に示されるような
プラズマCVD法が提案されている。
【0003】そして、この公報中には放電電力として直
流,交流,高周波およびマイクロ波のいずれを用いる場
合、すなわち熱プラズマCVD法も示されているが、こ
の熱プラズマCVD法のうち直流電力を用いる直流熱プ
ラズマCVD法の具体的方法が特開昭64−33096
号公報に開示されている。さらに、この直流熱プラズマ
CVD法の改良技術の一つとして、いわゆるプラズマト
ーチの外部において複数の冷却ガス噴出口等からなるプ
ラズマジェットに、水素を含む冷却ガスを吹き付けてプ
ラズマジェットを急令する技術が、特開平1−1000
92号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うにプラズマトーチの外部においてプラズマジェットに
水素を含む冷却ガスを吹き付けてプラズマジェットを急
令する方法は、プラズマジェットを均一に冷却すること
が難しいという欠点を有しており、このために析出する
ダイヤモンド膜の膜厚や膜質が不均一になりやすいとい
う問題があった。
【0005】このような問題は、装置が大型化するほど
多量の冷却ガスの吹き付けが必要となるため、特に装置
の大型化に伴って発生し易い傾向にある。
【0006】また、プラズマトーチの向きを変えたりあ
るいはプラズマトーチを基板に対して走査させるような
場合にも、上記のような問題が発生し易かった。この発
明は、上記したような問題を解決するために鋭意研究の
結果なされたもので、その目的とするところは、プラズ
マジェットを急令しても均一な膜厚および均一な膜質の
合成膜を析出させることができ、しかも大面積でも均一
に析出させることが可能なダイヤモンドの気相合成方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な目的を達成するために、プラズマジェットを発生させ
るプラズマトーチ内部の陽極ノズル部に、冷却ガスとし
て水素を供給することを特徴とする。
【0008】水素の供給口としては、プラズマ容射用の
トーチと同タイプのトーチを用いる場合、いわゆるパウ
ダー供給口を用いることができる。そして、供給口から
供給されるガスは水素の他にメタンなどの炭素を含む原
料ガス、およびアルゴン,ヘリウムなどの不活性ガスを
加えてもよい。また、供給される水素ガスの流量は特に
限定されないが、目的や合成条件によって調節の必要が
あり、通常は1乃至100リットル/分(23℃  1
気圧換算の体積)が好ましい。直流熱プラズマCVD法
によるダイヤモンドの気相合成方法とては、通常知られ
ている方法を用いることができる。
【0009】すなわち、ノズル形状の陽極を含むトーチ
の両極間に水素,メタン,アルゴンなどのガスを供給し
て減圧下で両極間において放電させ、陽極ノズルから発
生するプラズマジェットを陽極ノズルと対向するように
配置した基板に当てることにより、基板にダイヤモンド
を合成製造する。この基板の材質としては耐熱性の金属
などが用いられ、例えばモリブデンやタングステンが用
いられる。また、基板の表面温度を例えば600℃乃至
12.000℃の特定温度範囲に保持する必要があるた
め、通常は水冷した基板ホルダに接触させて基板を冷却
する。なお、上記したように冷却ガス供給口から水素ガ
スのほかメタンなどを加える場合には、上記トーチの両
極間に供給するガスからメタン等を除いてもよい。
【0010】
【作用】この発明によれば、プラズマトーチ内部に冷却
ガスとして水素を供給することにより、ノズル内では小
さな体積のため水素が混合されやすくなることに加え、
プラズマジェットが基板に到達するまでの距離が長いた
めに混合がさらに進み、プラズマジェットが熱的に均一
になった後に基板に到達するため合成膜の膜厚や膜質が
均一になる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1はこの発明に用いる直流熱プラズマ
CVD法によるダイヤモンド合成装置を示す概略構成図
である。
【0012】この装置は、プラズマトーチ1の内部にノ
ズル部を有する陽極2および陰極3が配設され、この陽
極2および陰極3に直流電源4が接続され、またその他
方側から放電ガス供給管5と冷却ガス供給管6が配設さ
れている。一方、7はアルゴンガスボンベ,8は水素ガ
スボンベ,9はメタンガスボンベであり、これらの各ボ
ンベはバルブ10,圧力調節器11,マスフローコント
ローラ12を介して放電ガス供給管5と冷却ガス供給管
6に連結されている。15は冷却水が循環する水冷基板
15上に支持される基板であり、陽極2のノズル部に対
向配置され陽極2のノズル部からのプラズマジェット1
3により、ダイヤモンド14が析出される。なお、17
は真空チャンバであり19はこの真空チャンバ17から
の排気ガスである。しかして、この装置はプラズマトー
チ1の内部にある陽極2のノズル部に、冷却ガスとして
水素を冷却ガス供給管6を介して供給することを特徴と
している。 [合成条件] 図1に示す装置を用い、放電ガスとしてアルゴン50リ
ットル/min,水素15リットル/min,メタン0
.50リットル/minを、放電ガス供給管5を介して
プラズマトーチ1に供給し、真空チャンバ17k圧力を
150torrに設定した条件の下で300A−60V
で放電を行った。これに冷却ガスとして、水素15リッ
トル/minを冷却ガス供給管6を介して陽極2のノズ
ル部に流した。放電電力は300A−60Vに保った。
【0013】基板15としては、50mm×50mm×
3mm厚のモリブデン金属板((株)ニラコ社製)を用
い、陽極2のノズル部出口と上記基板15間の離間距離
を50mmとした。
【0014】上記の合成条件で60分間合成を行ったと
ころ、基板15上に直径15mmの円形の膜が合成され
た。この合成膜をX線回析,SEM観察およびラマン分
光法で評価した結果、膜全体にわたり良質なダイヤモン
ドでありかつその膜厚は中央で100μm,外側で90
μmとしてほぼ均一であることを確認した。 [比較例1] 冷却ガスとして、水素でなくアルゴン15リットル/m
inを冷却ガス供給管6を介して供給したこと以外は実
施例と同様に合成し、得られた合成膜を実施例と同様の
方法で評価した。その結果、この合成膜はダイヤモンド
以外のグラファイトおよびアモルファスカーボンが多く
含まれていることを確認した。なお、X線回析結果から
ダイヤモンドも少量含まれていることが確認された。 [比較例2] 冷却ガスを陽極2のノズル部には供給せず、冷却ガスと
して水素15リットル/minをプラズマトーチ1の外
部のプラズマジェット13の周りに等分に配置した4本
のガス供給管(図1には図示しない)から供給したこと
以外は実施例と同様に合成を行った。その結果、10m
m×15mmの楕円形の合成膜が得られた。  この合
成膜を実施例と同様の方法で評価した結果、一部は良質
なダイヤモンドであったが、膜の場所によりダイヤモン
ド以外のグラファイトおよびアモルファスカーボンが多
く含まれている場合があり膜質が均一でなかった。また
、膜厚は中央では100μmであったが外側で40μm
乃至60μmであり、膜厚に関しても均一でなかった。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るダ
イヤモンドの気相合成方法によれば、プラズマトーチ内
部の陽極ノズル部に冷却ガスとして水素を供給するよう
にしたため、効率よくプラズマジェットを冷却すること
でき、かつ得られるダイヤモンド膜の膜質および膜厚を
例え大面積であっても均一に析出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に用いる直流熱プラズマCVD
装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1      プラズマトーチ 2      陽極 5      放電ガス供給管 6      冷却ガス供給管 8      水素ガスボンベ 13    プラズマジェット 14    ダイヤモンド 15    基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流熱プラズマ式ダイヤモンド気相合成方
    法において、プラズマジェットを発生させるプラズマト
    ーチ内部の陽極ノズル部に、冷却ガスとして水素を供給
    することを特徴とするダイヤモンドの気相合成方法。
JP10305091A 1991-05-09 1991-05-09 ダイヤモンドの気相合成方法 Pending JPH04338196A (ja)

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JP10305091A JPH04338196A (ja) 1991-05-09 1991-05-09 ダイヤモンドの気相合成方法

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Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04338196A true JPH04338196A (ja) 1992-11-25

Family

ID=14343847

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JP10305091A Pending JPH04338196A (ja) 1991-05-09 1991-05-09 ダイヤモンドの気相合成方法

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JP (1) JPH04338196A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7329608B2 (en) 1999-05-14 2008-02-12 The Regents Of The University Of California Method of processing a substrate

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7329608B2 (en) 1999-05-14 2008-02-12 The Regents Of The University Of California Method of processing a substrate

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