JPH04338146A - 打継ぎ用コンクリート組成物 - Google Patents
打継ぎ用コンクリート組成物Info
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- JPH04338146A JPH04338146A JP13703391A JP13703391A JPH04338146A JP H04338146 A JPH04338146 A JP H04338146A JP 13703391 A JP13703391 A JP 13703391A JP 13703391 A JP13703391 A JP 13703391A JP H04338146 A JPH04338146 A JP H04338146A
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Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリートの逆打
ち施工法などにおける打継ぎ用コンクリートとして好適
なコンクリート組成物に関するものである。
ち施工法などにおける打継ぎ用コンクリートとして好適
なコンクリート組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートの逆打ち施工法は、既に施
工されたコンクリート躯体の下部に打継ぎ用コンクリー
トを継ぎ足してゆく工法である。この工法における欠点
は、打継ぎ面で十分な付着強度が発現しにくいことであ
る。すなわち、一般にコンクリートはセメントの凝結過
程で体積収縮が生ずるものであるが、特に逆打ちの場合
にはコンクリートの上面が打継ぎ面となるため、付着強
度の低下を余儀無くされることになる。
工されたコンクリート躯体の下部に打継ぎ用コンクリー
トを継ぎ足してゆく工法である。この工法における欠点
は、打継ぎ面で十分な付着強度が発現しにくいことであ
る。すなわち、一般にコンクリートはセメントの凝結過
程で体積収縮が生ずるものであるが、特に逆打ちの場合
にはコンクリートの上面が打継ぎ面となるため、付着強
度の低下を余儀無くされることになる。
【0003】この対策として従来では以下の各種方法が
採用されている。すなわち、(a)膨脹剤の添加によっ
てコンクリートに体積膨脹を付与する方法、(b)目地
を残して打ち止め、この目地にセメントペーストをグラ
ウト注入する方法、及び(c)ブリージングをできるだ
け低下させるべく水量を減じたいわゆる固練りコンクリ
ートを使用するなどの各種方法が採用されている。
採用されている。すなわち、(a)膨脹剤の添加によっ
てコンクリートに体積膨脹を付与する方法、(b)目地
を残して打ち止め、この目地にセメントペーストをグラ
ウト注入する方法、及び(c)ブリージングをできるだ
け低下させるべく水量を減じたいわゆる固練りコンクリ
ートを使用するなどの各種方法が採用されている。
【0004】しかしながら(a)の方法にあっては、打
継ぎ面における水みちやレイタンスの弱層を完全に除去
するのが困難であり、(b)の方法では作業に多くの手
間がかかり、施工性が悪くなるとともに、打ち止めたコ
ンクリートのレイタンスを完全に除去しなければ実効が
得難いほか、大型のコンクリートの施工には難点があっ
た。さらに(c)の方法ではコンクリートの充填や締め
固めが困難であり、施工された構造物にコンクリートの
不詰まり部分が生じやすい欠点があった。
継ぎ面における水みちやレイタンスの弱層を完全に除去
するのが困難であり、(b)の方法では作業に多くの手
間がかかり、施工性が悪くなるとともに、打ち止めたコ
ンクリートのレイタンスを完全に除去しなければ実効が
得難いほか、大型のコンクリートの施工には難点があっ
た。さらに(c)の方法ではコンクリートの充填や締め
固めが困難であり、施工された構造物にコンクリートの
不詰まり部分が生じやすい欠点があった。
【0005】この打開策として、例えば特公平2−31
18号公報には打継ぎ用のコンクリート中に水量の重量
比で0.2〜2%の配合比で増粘剤を添加する方法が開
示されている。この方法によれば、コンシステンシーを
低下させることがなく、しかも未だ固まらないうちに重
力下においてもセメントと骨材の配分密度が余り異なら
ない状態に硬化するまでその粘着状態を維持でき、ブリ
ージングが低下する利点がある。
18号公報には打継ぎ用のコンクリート中に水量の重量
比で0.2〜2%の配合比で増粘剤を添加する方法が開
示されている。この方法によれば、コンシステンシーを
低下させることがなく、しかも未だ固まらないうちに重
力下においてもセメントと骨材の配分密度が余り異なら
ない状態に硬化するまでその粘着状態を維持でき、ブリ
ージングが低下する利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
はこの種のコンクリート組成物は増粘剤の介在により流
動性が極端に低下するため、固練りコンクリートを用い
る(c)の方法と同じく充填時の作業性が低下し、コン
クリートの不詰まり部分が生じやすいほか増粘剤のコス
トが高い欠点があった。
はこの種のコンクリート組成物は増粘剤の介在により流
動性が極端に低下するため、固練りコンクリートを用い
る(c)の方法と同じく充填時の作業性が低下し、コン
クリートの不詰まり部分が生じやすいほか増粘剤のコス
トが高い欠点があった。
【0007】この発明は以上の欠点を解決するものであ
って、既存のコンクリートに対する密着性が良好で、硬
化までの間に材料分離がない上に、特に流動性を改良し
たコンクリート組成物を提供することを目的とするもの
である。
って、既存のコンクリートに対する密着性が良好で、硬
化までの間に材料分離がない上に、特に流動性を改良し
たコンクリート組成物を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
、この発明は、水、セメント及び骨材からなるコンクリ
ート中に、水量の重量比で0.2%以下の増粘剤と、適
当量の膨脹剤を添加するとともに、前記骨材中の細骨材
量及び前記セメントからなる粉体量を通常配合のコンク
リートより増量させたものである。
、この発明は、水、セメント及び骨材からなるコンクリ
ート中に、水量の重量比で0.2%以下の増粘剤と、適
当量の膨脹剤を添加するとともに、前記骨材中の細骨材
量及び前記セメントからなる粉体量を通常配合のコンク
リートより増量させたものである。
【0009】以上の構成における前記増粘剤は水溶性高
分子であって、JISA1138の規定にしたがって作
成した試料をJISA 1123「コンクリートのブ
リージング試験方法」に供したときに、材料分離を低減
しブリージング率を0.1%にする材料が用いられる。 この増粘剤はより具体的には、ポリビニルアルコール,
ポリアクリルアミド,ポリ酸化エチレン,ポリアクリル
酸ソーダ,カルボキシメチルセルロース,及びこれらに
代表されるセルロースエーテル類,アルギン酸ソーダ,
グアゴムまたはこれらに類する増粘剤であって、以上の
条件を満たす材料の中から選ばれる。
分子であって、JISA1138の規定にしたがって作
成した試料をJISA 1123「コンクリートのブ
リージング試験方法」に供したときに、材料分離を低減
しブリージング率を0.1%にする材料が用いられる。 この増粘剤はより具体的には、ポリビニルアルコール,
ポリアクリルアミド,ポリ酸化エチレン,ポリアクリル
酸ソーダ,カルボキシメチルセルロース,及びこれらに
代表されるセルロースエーテル類,アルギン酸ソーダ,
グアゴムまたはこれらに類する増粘剤であって、以上の
条件を満たす材料の中から選ばれる。
【0010】この増粘剤の投入方法としては練り混ぜ中
のコンクリート中に粉体のまま投入するか、あるいは水
溶液の状態にして投入することができる。
のコンクリート中に粉体のまま投入するか、あるいは水
溶液の状態にして投入することができる。
【0011】なお、この増粘剤の配合比は増粘効果がな
いとされている0.2%以下の配合となっているが、膨
脹剤の添加及びコンクリート中の粉体量の増加によって
十分に補うことができる。
いとされている0.2%以下の配合となっているが、膨
脹剤の添加及びコンクリート中の粉体量の増加によって
十分に補うことができる。
【0012】前記膨脹剤は具体的にはアルミニウム粉末
であり、これの混合により硬化したコンクリート組成物
は膨脹し、この膨脹効果によって打継ぎ面での一体性と
止水性をより強固にできる。
であり、これの混合により硬化したコンクリート組成物
は膨脹し、この膨脹効果によって打継ぎ面での一体性と
止水性をより強固にできる。
【0013】なお、前記増粘剤及び膨脹剤に加えて、例
えば、高性能減水剤などの混和剤を添加することでコン
クリートに対する混和性が増し、均一な分散効果を得ら
れる。
えば、高性能減水剤などの混和剤を添加することでコン
クリートに対する混和性が増し、均一な分散効果を得ら
れる。
【0014】さらにこの発明では、普通コンクリートの
水−セメント比W/Cが約55%であるのに対し、40
〜4 %程度に高められる。また、全量に対する粉体
量s/aが普通コンクリートでは45%程度であるのに
対し、50〜5 %と従来に比べて高い配合となって
いる。粉体を構成するのは、骨材中の砂などの細骨材及
びセメントである。この粉体の増加範囲ではW/Cが低
下し、いわば固練りコンクリートと同様の効果を得られ
るとともに、増粘剤の添加にもかかわらずコンクリート
の流動性に対する好ましい影響を与えることができる。
水−セメント比W/Cが約55%であるのに対し、40
〜4 %程度に高められる。また、全量に対する粉体
量s/aが普通コンクリートでは45%程度であるのに
対し、50〜5 %と従来に比べて高い配合となって
いる。粉体を構成するのは、骨材中の砂などの細骨材及
びセメントである。この粉体の増加範囲ではW/Cが低
下し、いわば固練りコンクリートと同様の効果を得られ
るとともに、増粘剤の添加にもかかわらずコンクリート
の流動性に対する好ましい影響を与えることができる。
【0015】
【作用】以上の構成のコンクリート組成物にあっては、
スランプフロー値は普通コンクリートに増粘剤を添加し
たものとほぼ同様な数値を示すが、流動性についてはそ
の約3〜4倍程度の値を示し、ワーカビリチーが向上す
ることを確認した。
スランプフロー値は普通コンクリートに増粘剤を添加し
たものとほぼ同様な数値を示すが、流動性についてはそ
の約3〜4倍程度の値を示し、ワーカビリチーが向上す
ることを確認した。
【0016】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。但しこの
発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
【0017】実施例及び比較例1〜3として図1の配合
比のコンクリート組成物を作り、それぞれ、スランプフ
ロー値、膨脹率、ブリージング率及び流動性に付いて調
査した結果、図2に示すそれぞれの特性を得られた。
比のコンクリート組成物を作り、それぞれ、スランプフ
ロー値、膨脹率、ブリージング率及び流動性に付いて調
査した結果、図2に示すそれぞれの特性を得られた。
【0018】なお、流動性については変形の時間的依存
性を調べる目安としては特に規格がないので、図3に示
すような一定容量のロ―ト状容器1内にフレッシュコン
クリートをいれ、下部の細管部1aを開けてからコンク
リートが全量流出するまでの時間(秒)を調査した。な
おこの試験方法の再現性は十分にあり、流動性の評価基
準として好適であることが確認されている。
性を調べる目安としては特に規格がないので、図3に示
すような一定容量のロ―ト状容器1内にフレッシュコン
クリートをいれ、下部の細管部1aを開けてからコンク
リートが全量流出するまでの時間(秒)を調査した。な
おこの試験方法の再現性は十分にあり、流動性の評価基
準として好適であることが確認されている。
【0019】以上の測定結果より、本発明では次の性質
が得られることが確認された。 (イ)スランプフロー値:比較例3の増粘剤を適性量添
加したものとほぼ同じ。 (ロ)膨脹率:比較例2よりも低いが膨脹性が認められ
る。 (ハ)ブリージング率:比較例3と同じく0%(ニ)流
動性:比較例1の40%の時間,比較例3の30%の時
間で全量流出。
が得られることが確認された。 (イ)スランプフロー値:比較例3の増粘剤を適性量添
加したものとほぼ同じ。 (ロ)膨脹率:比較例2よりも低いが膨脹性が認められ
る。 (ハ)ブリージング率:比較例3と同じく0%(ニ)流
動性:比較例1の40%の時間,比較例3の30%の時
間で全量流出。
【0020】したがって、この発明によれば、従来の増
粘剤を適性量添加したコンクリート組成物と同じくブリ
ージングを防止できる上に流動性も高く、充填作業など
の作業性も高いことが確認された。
粘剤を適性量添加したコンクリート組成物と同じくブリ
ージングを防止できる上に流動性も高く、充填作業など
の作業性も高いことが確認された。
【0021】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この発明によるコンクリート組成物にあっては、既
存のコンクリートに対する密着性が良好で、硬化までの
間に材料分離がない上に、特に流動性が高いため、作業
性充填性が良好であり、逆打ちコンクリートの打継ぎ用
コンクリートなどに好適である。
に、この発明によるコンクリート組成物にあっては、既
存のコンクリートに対する密着性が良好で、硬化までの
間に材料分離がない上に、特に流動性が高いため、作業
性充填性が良好であり、逆打ちコンクリートの打継ぎ用
コンクリートなどに好適である。
【図1】実施例及び比較例1〜3における配合比を示す
図表である。
図表である。
【図2】実施例及び比較例1〜3におけるコンクリート
の性質を示す図表である。
の性質を示す図表である。
【図3】流動性試験に用いた試験器具を示す説明図であ
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 水、セメント及び骨材からなるコンク
リート中に、水量の重量比で0.2%以下の増粘剤と、
適当量の膨脹剤を添加するとともに、前記骨材中の細骨
材量及び前記セメントからなる粉体量を通常配合のコン
クリートより増量させたものであることを特徴とするコ
ンクリート組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3137033A JP2950649B2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | コンクリート組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3137033A JP2950649B2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | コンクリート組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04338146A true JPH04338146A (ja) | 1992-11-25 |
JP2950649B2 JP2950649B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=15189282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3137033A Expired - Lifetime JP2950649B2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | コンクリート組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2950649B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0248451A (ja) * | 1988-08-05 | 1990-02-19 | Taisei Corp | セメント系充填材の製造方法 |
JPH03177347A (ja) * | 1989-12-06 | 1991-08-01 | Tokuyama Soda Co Ltd | 補強組積構造用グラウト |
-
1991
- 1991-05-14 JP JP3137033A patent/JP2950649B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0248451A (ja) * | 1988-08-05 | 1990-02-19 | Taisei Corp | セメント系充填材の製造方法 |
JPH03177347A (ja) * | 1989-12-06 | 1991-08-01 | Tokuyama Soda Co Ltd | 補強組積構造用グラウト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2950649B2 (ja) | 1999-09-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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