JPH04338088A - エレベータ巻上機の軸封装置 - Google Patents

エレベータ巻上機の軸封装置

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JPH04338088A
JPH04338088A JP3106206A JP10620691A JPH04338088A JP H04338088 A JPH04338088 A JP H04338088A JP 3106206 A JP3106206 A JP 3106206A JP 10620691 A JP10620691 A JP 10620691A JP H04338088 A JPH04338088 A JP H04338088A
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JP
Japan
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input shaft
protrusion
oil
oil seal
cover member
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JP3106206A
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English (en)
Inventor
Shinji Yamazaki
真治 山崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は減速機の入力軸にモータ
を直結し、その間でブレーキ板を取付けた巻上機におい
て、減速機内に封入された潤滑油が入力軸との間隙から
外部に漏出するのを防止するエレベータ巻上機の軸封装
置に関するもので、特に、オイルシールから潤滑油が漏
出したときに入力軸を伝ってブレーキ板に付着するのを
防止するエレベータ巻上機の軸封装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のエレベータ巻上機の軸封
装置として図5乃至図7に示したものがある。図5はエ
レベータ昇降路の頂部を示す正面図、図6はエレベータ
巻上機の側面図、図7は従来のエレベータ巻上機の軸封
装置を示す一部破断正面図である。
【0003】図において、1はエレベータ昇降路の頂部
に設けられた機械室、2は前記機械室1の床に固定され
た機械台、3は前記機械台2に図示しない防振ゴムを介
して固定された巻上機、4はモータ、5は減速機、6は
前記モータ4の出力軸に継手7を介して接続された減速
機5の入力軸、8は減速機5の出力軸、9は減速機5の
出力軸8に嵌め合わされた綱車である。10は前記綱車
9に巻掛けられた主索、11はそらせ車、12及び13
は主索10の両端に接続されたエレベータかごと釣合錘
で、巻上機3により昇降路内を反対方向に昇降する。
【0004】図6において、21は巻上機3に組込まれ
た回転力を制動する制動機、22は前記モータ4の出力
軸に芯合せして固着された円板状のブレーキ板である。 23は制動機21の上部に配設された電磁マグネット、
24はこの電磁マグネット23に取付けられたプランジ
ャ、25は制動機21の上部に設けられた一対のブレー
キレバーで、前記ブレーキ板22を中心にして左右対称
に配設されている。そして、その端部は前記プランジャ
24の先端に当接し、ピン26を軸にして回動可能とな
っている。27は前記ブレーキ板22を中心にして左右
対称に配設された一対のブレーキアームで、上端部は前
記ブレーキレバー25に当接してこの回動力を受けると
ともに、下部側面には凹部を設けて、ここにブレーキシ
ュー28を保持している。前記ブレーキシュー28には
ブレーキ板22の側面と対向するライニング29が貼着
されている。そして、ブレーキアーム27は軸30を中
心に回動可能に取付けられている。31は前記ブレーキ
アーム27に固着されたボルトで、この先端には円板状
の受座32が挿着されており、この受座32の内側には
ブレーキばね33が配設されている。
【0005】上記制動機21は、エレベータかごが静止
のとき或いはブレーキを作動するとき、ブレーキばね3
3の弾性力によって、左右一対のブレーキアーム27は
その下部がそれぞれブレーキ板22側に回動する。それ
に伴い、ブレーキシュー28のライニング29がブレー
キ板22の両側を挟み込むようにして押圧する。これに
よって、ブレーキ板22は回転を阻止され、また、綱車
9は減速機5を介して回転を阻止される。
【0006】逆に、制動を解除する場合には、電磁マグ
ネット23が作動して、プランジャ24を介してブレー
キレバー25及びブレーキアーム27がブレーキばね3
3の弾性力に抗して、静止時或いは制動時とは逆方向に
回動する。すると、ブレーキシュー28はブレーキ板2
2から離れてブレーキ板22及び綱車9は回転可能とな
る。
【0007】一方、減速機5内には歯車を潤滑するため
に潤滑油が封入されている。そして、図7に示すように
、回転する入力軸6と減速機5との間における潤滑油の
シールには、一般的には、ゴム質からなるオイルシール
41が使用されている。また、42は減速機5内におい
て回転する入力軸6を軸支する軸受である。なお、エレ
ベータ巻上機のモータと減速機間の結合部分の構造に関
しては特開昭63−306187号公報の技術が開示さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータ巻上
機の軸封装置は、上記のように構成されているから、減
速機5内に封入されている潤滑油をシールするオイルシ
ール41は回転する入力軸6と摺動するために、長時間
の使用によって摩耗したり、劣化してくる。また、潤滑
油中に砂、切粉等の固い不純物が混入して、ゴム質のオ
イルシール41のシール面を傷付けることがある。これ
らの結果、オイルシール41のシール性能が低下し、潤
滑油が入力軸との間隙から外側に漏出してくることがあ
る。潤滑油が漏出すると、入力軸6を伝わり、ブレーキ
板22に達し、更に、ブレーキ板22の遠心力によって
その外周側に流れ、ライニング29との接触面に付着す
る。ライニング29の接触面に潤滑油が付着すると、ラ
イニング29とブレーキ板22との摩擦係数が極度に低
下し、場合によっては、エレベータかご12を保持不能
となるなど機能上及び安全上問題となることがあった。
【0009】そこで、本発明は、オイルシールのシール
面から漏出した減速機内の潤滑油が入力軸を伝ってブレ
ーキ板に付着するのを防止できるエレベータ巻上機の軸
封装置の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるエレベ
ータ巻上機の軸封装置は、減速機内に封入された潤滑油
の漏出を防止するオイルシールとモータの駆動力を減速
機に伝達する入力軸に固着されたブレーキ板との間にお
いて、前記入力軸の外周面に、前記オイルシール側に拡
径して傾斜する外周面を有する突起部を環状に設けると
ともに、この突起部の外側に所定の間隙を隔ててカバー
部材を配設し、このカバー部材に、排気孔と、前記オイ
ルシールから漏出した潤滑油を受ける油受け部とを設け
たものである。請求項2にかかるエレベータ巻上機の軸
封装置は、請求項1に記載の入力軸に設けた突起部を入
力軸と別体とし、前記突起部と前記カバー部材とを軸受
を介して一体構造としたものである。請求項3にかかる
エレベータ巻上機の軸封装置は、請求項1または請求項
2に記載の入力軸に設けた突起部の外周面に、溝を形成
したものである。
【0011】
【作用】請求項1においては、入力軸の外周面に突起部
が環状に設けられているので、その突起部の周囲にある
空気がその粘性により入力軸の回転に伴って円周方向に
流動する。このとき、突起部の外周面がオイルシール側
に向かって拡径する傾斜面となっているので、突起部に
おけるブレーキ板側の外周端部の移動速度よりもオイル
シール側の外周端部の移動速度の方が大きく、これに伴
って、突起部とカバー部材との間の空気はブレーキ板側
よりもオイルシール側の方が流速が大きくなる。このた
め、ブレーキ板側とオイルシール側とでは圧力差が生じ
、オイルシール側の方が低圧となるため、ブレーキ板側
からオイルシール側に向かって空気が流れることになる
。そして、ブレーキ板側から流入した空気はカバー部材
の排気孔を通って外部に排出される。この空気の流れの
ために、減速機内の潤滑油がオイルシールの間隙から入
力軸の外表面に漏出することがあってもオイルシール側
に押戻され、カバー部材の油受けに収納される。この結
果、潤滑油が入力軸を伝ってブレーキ板に流れることが
ない。
【0012】請求項2においては、突起部とカバー部材
とを一体構造としているので、特に、突起部とカバー部
材との間に所定寸法の間隙を確保するために必要な突起
部とカバー部材の位置決め及び寸法管理が容易となる。
【0013】請求項3においては、突起部の傾斜面に溝
を形成しているので、特に、突起部外周部周辺の空気の
攪拌力が増大し、漏出した潤滑油のブレーキ板側への流
出をより確実に防止することができる。
【0014】
【実施例】〈第一実施例〉まず、本発明の第一実施例を
図1に基づいて説明する。図1は本発明の第一実施例に
よるエレベータ巻上機の軸封装置を示す要部断面図であ
る。図中、図5乃至図7と同一符号は従来の構成部分と
同一または相当する部分であるから、ここではその説明
を省略する。
【0015】図において、43はオイルシール41の外
側即ちブレーキ板側に僅かな距離を隔てて入力軸6の外
周面に一体に形成された突起部であり、この部分におけ
る入力軸6はオイルシール41側に拡径する円錐台状に
形成されている。即ち、突起部43のみの形状としては
断面が三角形状をなした環状体となっている。44は前
記入力軸6に形成された環状の突起部41と所定の間隙
sを隔てて覆っているカバー部材であり、オイルシール
側に形成されたフランジ部がボルト45を介して取付け
られることにより減速機5の側面に固定されている。4
4aは前記カバー部材44の上部のオイルシール41側
において半径方向に貫通する排気孔、44bは前記カバ
ー部材44の下部に形成された潤滑油を収容する油受け
部、44cはこの油受け部44bの最下部に設けられた
油抜き用の排油口である。
【0016】次に、上記のように構成された本実施例の
エレベータ巻上機の軸封装置の作用を説明する。通常は
、減速機5内の潤滑油はオイルシール41によってシー
ルされ、外部に漏出することはないが、長時間の使用に
より、オイルシール41が摩耗、劣化し、また、潤滑油
中の不純物による傷付きのためにシール性が低下すると
、入力軸6を伝って外側に漏出することがある。このと
き、オイルシール41の外側には僅かな距離を隔てて入
力軸6に突起部43が形成されているので、漏出した潤
滑油は突起部43の大径側の段差部の壁で遮蔽され、油
受け部44b内に落下する。
【0017】ところが、前記突起部43の段差部の壁に
付着した潤滑油は入力軸6が回転したときに遠心力によ
って段差の外周縁部に移動し、その表面張力によって突
起部43のエッジ部を乗越え、傾斜面側に流出すること
がある。
【0018】ところで、入力軸6が回転すると、突起部
43とカバー部材44との間に存在する空気は、その粘
性により突起部43外周部の移動とともに円周方向に流
動を始める。このとき、入力軸6に設けられた突起部4
3の大径側円周端部の移動速度は小径側円周端部の移動
速度よりも大きいので、入力軸6の回転に伴って円周方
向に流動する突起部43外周部周辺の空気の流動速度は
、大径側の方が小径側よりも大きくなる。このため、突
起部43の大径側周辺の気圧は小径側周辺の気圧に比べ
て低くなり、突起部43とカバー部材44との間隙sに
存在する空気は小径側から大径側に流れることになる。 即ち、空気は円周方向の流れと小径側から大径側に向か
う流れとが相俟って突起部43の外周面上を螺旋状を描
きながら流動することになる。これによって、突起部4
3の小径側入口部から空気が流入し、低圧の大径側に流
れる。そして、低圧の大径側に流れた後は、カバー部材
44の上部を貫通する排気孔44aを通って外部に排出
される。
【0019】そこで、前記のように、減速機5内の潤滑
油がオイルシール41から漏出し、更にその一部が入力
軸6の遠心力によって突起部43の外周エッジ部からそ
の傾斜面に流出したとき、この突起部43の傾斜面に沿
って小径側から大径側に流動する空気の接触圧によって
オイルシール41側に押戻される。そして、突起部43
の段差部に押戻された潤滑油はカバー部材44の油受け
部44b内に滴下してこの内部に収容される。このため
、オイルシール41から漏出した潤滑油が入力軸6の外
表面を伝ってブレーキ板22に付着することがない。 なお、油受け部44b内の潤滑油は所定量貯留したら、
適時排油口44cから抜出される。
【0020】このように、上記実施例のエレベータ巻上
機の軸封装置は、減速機5内に封入された潤滑油の漏出
を防止するオイルシール41とモータ4の駆動力を減速
機5に伝達する入力軸6に固着されたブレーキ22板と
の間において、前記入力軸6の外周面に、オイルシール
41側に拡径して傾斜する外周面を有する突起部43を
環状に設けるとともに、この突起部43の外側に所定の
間隙sを隔ててカバー部材44を配設し、このカバー部
材44に、排気孔44aと、前記オイルシール41から
漏出した潤滑油を収納する油受け部44bとを設けたも
のである。
【0021】したがって、上記実施例によれば、入力軸
6の外周面に環状に設けられた突起部43の外周面がオ
イルシール41側に向かって拡径する傾斜面となってい
るので、入力軸6が回転したときに、突起部43とカバ
ー部材44との間隙s内の空気は、突起部43の外周端
部の移動速度の違いにより、ブレーキ板22側に比べて
オイルシール41側の方が低圧となり、ブレーキ板22
側からオイルシール41側に向かって流れる。この空気
の流れによって、減速機5内の潤滑油がオイルシール4
1の間隙から入力軸6に形成された突起部43の外表面
に漏出することがあっても、オイルシール41側に押戻
されてカバー部材44の油受け部44bに収納される。 この結果、潤滑油が入力軸6の外表面を伝ってブレーキ
板22に流れることがなく、従って、ブレーキシュー2
8のライニング29に付着するのを防止でき、ライニン
グ29とブレーキ板22との摩擦係数の低下を防止して
、巻上機3の制動機能とエレベータかご12の保持機能
を確保し、機能性及び安全性を確保できる。
【0022】〈第二実施例〉次に、本発明の第二実施例
を図2に基づいて説明する。図2は本発明の第二実施例
によるエレベータ巻上機の軸封装置を示す要部断面図で
ある。図中、図1と同一符号は第一実施例の構成部分と
同一または相当する部分であるから、ここではその説明
を省略する。
【0023】図において、53は第一実施例の突起部4
3を、入力軸6と別体としたものであり、オイルシール
41とブレーキ板22との間において入力軸6の外周面
に嵌着されている。54は第一実施例のカバー部材44
と同様のものであり、但し、突起部53の小径側におい
て軸受55を介して突起部53と一体化されている。
【0024】即ち、この第二実施例のエレベータ巻上機
の軸封装置は、第一実施例の突起部を入力軸と別体とし
、軸受55を介してカバー部材54と一体構造としたも
のであるから、第一実施例と同様の作用と効果を期待で
き、特に、突起部53とカバー部材54との間に所定寸
法の間隙sを確保するために必要な突起部53及びカバ
ー部材54の位置決め及び寸法管理が容易となる。
【0025】〈第三実施例〉更に、本発明の第三実施例
を図3及び図4に基づいて声明する。図3は本発明の第
三実施例によるエレベータ巻上機の軸封装置の要部を示
す一部破断正面図、図4は図3の側面図である。図にお
いて、63は第一実施例の突起部43と同様のもので、
オイルシール41とブレーキ板22との間において入力
軸6の外周面に一体に設けられた突起部であり、但し、
突起部の傾斜面に入力軸6の軸方向に適宜間隔をおいて
複数の溝63aが刻設されている。
【0026】この第三実施例のエレベータ巻上機の軸封
装置は、特に、突起部63の傾斜面に刻設された溝63
aにより突起部63外周部周辺の空気の攪拌力が増大し
、ブレーキ板22側への潤滑油の流出をより確実に防止
することができる。
【0027】ところで、上記各実施例の突起部とカバー
部材との間隙s寸法は、空気の入口側から出口側に至っ
て同一としてもよく、或いは、連続的に相違させてもよ
い。要するに、入口側から出口側への空気の流量は、突
起部とカバー部材との間隙sの寸法、形状によっても影
響されるので、最適寸法、形状に設定することが肝要で
ある。また、上記各実施例のカバー部材44の排気孔4
4aは、カバー部材44の上部に穿設しているが、本発
明を実施する場合には、これに限定されるものではなく
、埃、ごみ等の混入防止のために側方、或いは斜め下方
に設けてもよい。更に、上記実施例の突起部63は、こ
の外周部周辺の空気の撹拌力を増大させるために外周面
に溝63aを形成しているが、本発明を実施する場合に
は、空気の攪拌力を増大できる任意の形状及び寸法を設
定すればよい。但し、突起部63とカバー部材44との
間隙sにおける空気はブレーキ板22側からオイルシー
ル41側に螺旋状に流れるので、凹凸の段差が大きいと
、逆にその方向の流れを阻害することがあるため、流動
状態及び効果を確認しながら行なう必要がある。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のエレベ
ータ巻上機の軸封装置は、減速機内に封入された潤滑油
の漏出を防止するオイルシールとモータの駆動力を減速
機に伝達する入力軸に固着されたブレーキ板との間にお
いて、前記入力軸の外周面に、オイルシール側に拡径し
て傾斜する外周面を有する突起部を環状に設けるととも
に、この突起部の外側に所定の間隙を隔ててカバー部材
を配設し、このカバー部材に、排気孔と、前記オイルシ
ールから漏出した潤滑油を受ける油受け部とを設けたも
のである。したがって、突起部とカバー部材との間にお
いて入力軸の外周面に環状に設けられた突起部の外周面
がオイルシール側に向かって拡径する傾斜面となってい
るので、入力軸が回転したときに、この突起部とそれを
覆うカバー部材との間隙内の空気は、突起部の外周端部
の移動速度の違いにより、ブレーキ板側に比べてオイル
シール側の方が低圧となるため、ブレーキ板側からオイ
ルシール側に向かって流れる。この空気の流れのために
、減速機内の潤滑油がオイルシールの間隙から入力軸に
設けられた突起部の外表面に漏出することがあっても、
オイルシール側に押戻されてカバー部材の油受けに収納
される。この結果、潤滑油が入力軸の外表面を伝ってブ
レーキ板に流れることがなくなり、ブレーキシューのラ
イニングに付着するのを防止でき、ライニングとブレー
キ板との摩擦係数の低下を防止して、巻上機の制動機能
とエレベータかごの保持機能とを確保し、機能性及び安
全性を確保できる。
【0029】請求項2の発明は、請求項1の効果に加え
て、突起部とカバー部材とを一体構造としているので、
特に、突起部とカバー部材との間に所定寸法の間隙を確
保するために必要な突起部とカバー部材の位置決め及び
寸法管理が容易となる。
【0030】請求項3の発明は、上記効果に加えて、突
起部の傾斜面に溝を形成しているので、特に、突起部外
周部周辺の空気の攪拌力が増大し、ブレーキ板側への潤
滑油の流出をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例によるエレベータ巻
上機の軸封装置を示す要部断面図である。
【図2】図2は本発明の第二実施例によるエレベータ巻
上機の軸封装置を示す要部断面図である。
【図3】図3は本発明の第三実施例によるエレベータ巻
上機の軸封装置の要部を示す一部破断正面図である。
【図4】図4は図3の側面図である。
【図5】図5はエレベータ昇降路の頂部を示す正面図で
ある。
【図6】図6はエレベータ巻上機の側面図である。
【図7】図7は従来のエレベータ巻上機の軸封装置を示
す一部破断正面図である。
【符号の説明】
4    モータ 5    減速機 6    入力軸 22    ブレーキ板 41    オイルシール 43,53,63    突起部 44,54    カバー部材 44a    排気孔 44b    油受け部 44c    排油口 55    軸受 63a      溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  モータの駆動力を減速機に伝達し、そ
    の間にブレーキ板が固着された入力軸と、前記減速機内
    に封入された潤滑油が前記入力軸との間隙から外部に漏
    出するのを防止するオイルシールと、前記オイルシール
    とブレーキ板との間において前記入力軸の外周面に環状
    に設けられ、前記オイルシール側に拡径して傾斜する外
    周面を有する突起部と、前記入力軸に設けられた突起部
    の外側に所定の間隙を隔てて配設され、排気孔と、前記
    オイルシールから漏出した潤滑油を受ける油受け部とが
    設けられたカバー部材とを具備することを特徴とするエ
    レベータ巻上機の軸封装置。
  2. 【請求項2】  前記入力軸に設けられた突起部は、入
    力軸と別体とし、前記突起部と前記カバー部材とを軸受
    を介して一体構造としたことを特徴とする請求項1に記
    載のエレベータ巻上機の軸封装置。
  3. 【請求項3】  前記入力軸に設けられた突起部は、外
    周面に溝が形成されたことを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のエレベータ巻上機の軸封装置。
JP3106206A 1991-05-13 1991-05-13 エレベータ巻上機の軸封装置 Pending JPH04338088A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1319842C (zh) * 2003-08-25 2007-06-06 三菱电机株式会社 旋转机器
JP2007161416A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Mitsubishi Electric Corp エレベーターのギアレス巻上機

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